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  • 28ぴ4 - 18/03/16 11:44:53 - ID:Q0WD6+1DqQ

    心臓は荒々しく脈を打ち続けるなか、ここできちんとお返しをしなければと考えて足だけは閉じないよう保つ。
    やがて、蜜が器の縁を垂れ落ちるように白く細い指が狐耳の少女の腿の上を滑り、ソックスの縁ではたと止まった。そして丁重にお辞儀をするよう肌に爪を立てると、適度に引き締まったソックスの縁と内腿の肌との隙間をこじ開けて深く、しなやかに潜り込んだ。
    「んっ…ふっ、あぅ…」
    熱い吐息が零れ、背に回した細い腕が一層強く締め付けられた。同時に狐耳の少女がわずかに開いていた両足はきつく閉じられた。構うことなく細い指がそれぞれ思い思いにソックスの中を滑り回り、時折ソックスの中でしっかりと内腿に爪を立てる。
    それが始まってからきつく閉じられた狐耳の少女の両足は、いまやすっかり力が抜けて重力に任せるまま垂れ下がっていた。小さく身震いする度に猫耳の少女の背に回した細い腕がベンチの斜面に沿ってだらしなく滑り落ちる。固く結んでいた唇は緩みきって夜露よりはるかに粘ついた雫が口の端から遠慮なく一滴こぼれ落ちて軌跡を描いた。
    はばかること無く狐耳の少女の少女は深くゆっくりと喘鳴を響かせている。空いている方の腕で金色の髪を梳かし続けた猫耳の少女はしなだれ掛かる狐耳の少女を満足げに眺めていた。
    「こ……これで、お返しに……なった……のじゃ?」
    「はい。私ちょうど手が冷たかったので、猫松さんのおかげで十分に暖を取ることができました」
    いつの間にかソックスの中にあったはずの温もりは居なくなり、全身をぼんやりとした熱っぽさが包んでいた。もう寒くはなかった。狐耳の少女は思う。そうだ。よく考えてみればこの子は元戦闘用アンドロイドなのだ。たとえ吹雪が吹いていても寒さを感じて震えていてはとても戦えない。最初からわらわを温めるためにこの”お返し”を思いついてくれたのだ。胸の中に小さな灯がともるようだった。金色と銀毛のねじれた輪が絡み合い、暗がりに怪しく揺らめいていた。

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