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65.名無し - 18/03/21 09:43:36 - ID:P3LwpPUQ9A
※62〜の続きです
私は地面を蹴り飛び上がった後、壁を蹴り車の影に飛び込む。壁を砕いて落ちてきたコンクリート片と土煙を目隠し代わりにする。同僚の方は、走りつつ、壁を伝いつつと動き回りながら、AKMを全て回避しているようだ。ハニートラップ専門とは一体なんだったのか。それとも、背水の陣というやつなのか。私が敵機にコンクリート片を投げつけるが、当然回避される。注意を引けただけで充分だ。同僚が懐に飛び込みナイフを一閃させる。
振ったナイフは掠めすらしなかった。彼女は膝蹴りを受け、弾き飛ばされる。敵機はそのまま、両手の銃を弾かれた同僚に向けた。ーまずいー。咄嗟に、盾代わりにしていた車を足場にして蹴り、右腰の日本刀を抜く。居合い一閃。避けられはしたが、同僚がやられる自体は防いだ。弾かれた同僚も、地面に足が付くと同時に体制を立て直す。相手には隙が一切無い。強引に作るしかないようだ。グロックのカートリッジを手早く交換する。
今度は同僚が、真上に飛び上がりながら懐のナイフを目一杯投げつける。私は姿勢を低くして真っ直ぐ飛び込み、撃ちながら敵機の後ろに回る。上下からの攻撃。だが、全ての弾を敵機はダンスのように避けた。そのついでのように、後ろに回り込んだ私に対して回し蹴りが飛んでくる。腕で防いだが、そのまま吹き飛ばされた。タイミング良し。上に飛んだ同僚が、落下しつつ相手の真上からナイフを振り下ろす。敵機が真上に両手を向ける。
空中から落下攻撃を仕掛けた同僚は、撃たれる射撃を避ける手段がない。だが、既に距離は詰められていた。敵機のMG-42とAKMに、それぞれナイフが突き立つ。敵機は使い物にならなくなったのを理解すると、あっさりと投げ捨て彼女に拳でカウンターを叩き込んだ。ここしかない。私が車の残骸を相手に無理矢理投げつけた。同僚にカウンターを決めた直後の敵機が振り返り、とんでもないものを見たような顔をする。
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