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7.EB-477棲息変異個体 - 18/03/14 22:02:11 - ID:ZFTxhO47+Q
ガチガチのガチの内輪ネタです。絵チャの三十彦先生作品、のらちゃん部隊三次創作SS。ほかにも内輪ネタ…
批判がございますれば消しまする(消し方を勉強しなければならないですが…)
―20039_09_24_2367
体格の良いアンドロイドは戦槌にこびり付いた液体を振り払い、得体の知れない“生物”の遺骸を見降ろした。巨大なアンチマテリアルライフルを背負った細身のアンドロイドは、眼帯型の端末で得られたデータを編纂している。
EB-667鉱床に育つ岩盤は、通常のそれを遥かに超える強度を誇る。故に、かつて地下深くに棲んでいた生物が閉じ込められ、飢餓や蝕まれ正気を無くし、大型化する。そしてそれらが、新発見されたVR鉱石の原因不明の活性化により天然の檻から解き放たれたのであろう。採掘作業に際しても原生生物の襲撃はそれなりに有るものの、これ程の頻度はかつて無い。
遺骸を回収する解析部隊が到着すると、二人は坑道の縦穴を蹴り昇り、消えた。
―20039_09_25_0401
指令部直属の暗部である遊撃部隊の隊舎は現在採掘拠点設置されている、アンドロイドの詰所だからといって無機質な雰囲気はなく、生活感が溢れており、それでいて必要な品は一通り揃っていて十分に広い、そのような場所である。女子寮みたいな雰囲気だ。
とある個室にて、きちんと髪を纏め読書に耽る少女と、まだ濡れたままの髪にタオルを引っかけて寝ころがりながらTV鑑賞をする少女が居た。そんな二人を見ながら彼女達の上官であるNORA_Cat(通称“のらきゃっと”)は呟く。
「昔から思っていたのですが、貴女達、逆ではないですか」
ちなみに前者が体格の良いGoliath_Cat(通称“ごり”)後者が細身なSniper_Cat、(通称“そげ”)である。
「…(聴こえていない)」
「公私さえ分けていればいいんですよ、のら。筋肉とガリ勉の両立だなんて無理無理、そんなの、ごりだけで十分です」
と、大柄だが知性と色気溢れる少女が本から顔を上げた。
「お?そげ、なんか私の悪口言ったか?」
「言ってないよ?」
そっか、と一言。再び本の虫となるごり。
彼女は純戦闘用アンドロイドであった為、外辺境に80年配備されていた。ずっと勉学に興味はあったものの機会は得られなかった。退役後に遊撃部隊にスカウトされてから、やっとそれが叶ったという訳だ。
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