3号機タービンの大物搬入口から地下エリアにかけて作業していた東京電力関係者3名が被爆していたことを確認。
3人の被曝量は180.07mSv、179.37mSv、173.0mSv。うち2名は両足の皮膚汚染を確認。3号機建屋の地下に溜まっていた汚染された水に3時間ほど接触していた模様。医師による診断の結果、全身状態は良好で除染も出来たが、ベータ線熱傷の可能性があるため、当該二名を福島県立医大へ搬送。福島県立医大の診察では、かかとに異常は無く、今後の経過観察など精密検査のため、25日、被曝が確認された残りの1姪を含め3名を放射線医学総合研究所に搬送(16:44着)作業員が踏み入れた水について調査した結果、水表面の線量率は約400mSv/h、採取水のガンマ線核種分析の結果、資料の濃度は各核種合計で約3.9*10の6乗Bq/cm3であった。
※推定される原因 東京電力社員による現場調査時の線量実績から当該作業エリアについては線量率が低いものと思い込み、作業環境の変化に気づかず、個人線量計の警報が発報したものの、作業を継続した。
3号機タービン建屋地下内溜まり水の分析結果
Co-60 | 約7.0*10<sup>2</sup>Bq/m3 |
テクネチウム99m | 約2.5*10<sup>8</sup>Bq/m3 |
ヨウ素131 | 約1.2*10<sup>6</sup>Bq/m3 |
セシウム134 | 約1.8*10<sup>5</sup>Bq/m3 |
セシウム136 | 約2.3*10<sup>4</sup>Bq/m3 |
セシウム137 | 約1.8*10<sup>5</sup>Bq/m3 |
バリウム140 | 約5.2*10<sup>4</sup>Bq/m3 |
ランタン140 | 約9.4*10<sup>9</sup>Bq/m3 |
セリウム144 | 約2.2*10<sup>8</sup>Bq/m3 |
合計 | 約3.9*10<sup>6</sup>Bq/m3 |
→東京電力福島第一原子力発電所は25日、福島労働局からの口頭指示を受け、更なる放射線管理の徹底と被曝の作業管理に万全を期するため本自称の教訓と今後の対策をまとめ、国などへ説明。
17日21:00〜18日02:00まで1号機付近で瓦礫の撤去を行っていた68歳の男性が、24日目の周りに発疹が出た。25日、右こめかみに炎症性の
蜂窩織炎のように広がっているため、福島県立医大病院に搬送されたが、傷口にばい菌が入ったことによる炎症であり、被曝によるもので無いと診断された