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事務所 |
紗枝 |
さて、これから気ぃ引き締めていかんとなぁ〜。 うちら5人すてーじに立つんはええけど、 やるならちゃあんと完璧なLIVEにせな〜。 |
智絵里 |
紗枝ちゃん、すごいやる気だね…。 |
紗枝 |
ふふふ。 うち、みんなとすてーじで歌いたいなぁて思てたんどす。 せやから、今回はええ機会をもろたなぁて。 |
かな子 |
そうだよね。 いっしょに歌える機会があって嬉しいよね! |
智絵里 |
うん。 でも、かな子ちゃんをリーダーに推薦したのは、どうして? やる気があるんだったら、紗枝ちゃんがリーダーでも…。 |
紗枝 |
ふふふ。 うちは、みんなを引っ張るたいぷやあらしまへん。 それに、幸子はんの相手もしてあげななぁ。 |
かな子 |
でも、どうして私を…? |
紗枝 |
こうみえてうち、人を見る目はあるつもりどす。 京の都で鍛えられた審美眼やから。 |
幸子はんはやりたがりやけど、ぷらいどが高い子やから、 ほんまのりーだーには向いてまへん。 かな子はんや智絵里はんが気を遣うことになりますやろ。 |
智絵里 |
そうかな…。 |
紗枝 |
で、智絵里はんは、緊張しいですやろ? いくら頑張り屋さんでも、押しつけたらあかんなぁ、て。 |
かな子 |
じゃあ、まゆちゃんは? |
紗枝 |
まゆはんは、えぇ子やけど… プロデューサーはんが大変やなー、おもて…。 |
智絵里 |
うん…? |
紗枝 |
まぁ、人には向き不向きがある、いうことやて〜。 そないな深い理由はあらしまへん。 |
智絵里 |
そ、そう…。 |
紗枝 |
かな子はんは、自分に自信がないんかもしれへんけど、 そんなことないて、うちは思います〜。 お菓子作りの腕前以外にも、ええことはいっぱいあるって。 |
かな子 |
そっかぁ…そう言われると、私もなんだか リーダーを頑張らなきゃって気分になってきたよ〜! よーし、レッスンもトレーニングも、がんばろっと♪ |
智絵里 |
かな子ちゃん、私が手伝えることがあったら手伝うから…。 いっしょに、ステージまで頑張っていこうね。 |
かな子 |
うん、じゃあ、私、プロデューサーさんと みんなのレッスンスケジュールを調整してくるね! あと、歌詞と歌のデータをもらって、振り付けと、えーっと…。 |
智絵里 |
かな子ちゃん、そんな、いきなり全部は大変だよ〜! |
かな子 |
あっ、えへへ…。 |
紗枝 |
ふふっ。 やっぱし、うちが思ったとおりやわぁ。 |
かな子 |
うん…? |
紗枝 |
かな子はんは…智絵里はんもやけど、 魔法にかかったら、強い子やって思てたんどす。 かかるまでが、時間がかかるんかもしれまへんけど、ね。 |
智絵里 |
魔法に…。 |
かな子 |
かかったら…? |
紗枝 |
きっかけがあったら、とも言えるかなぁ。 そんな2人やから、あの幸子はんも認めてるし、 うちも2人のこと、ええなぁって思うんやと思います〜。 |
智絵里 |
えへへ…。なんだか、くすぐったいね。 |
かな子 |
えへへへ…。 でも私、そんな紗枝ちゃんも、優しくて素敵だなって思うよ。 |
智絵里 |
うん、うんっ。 |
紗枝 |
そうやろかぁ?フフ、そうどすやろ〜。 ほんまに、京都人がみーんな性格悪いだなんて 誰が言うたんやろな〜? うちはこーんなにえぇ子やのにな〜♪ |
かな子 |
ふふふっ! |
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