シンデレラガールズ劇場

概要
登場話紹介
- シンデレラガールズ劇場
- シンデレラガールズ劇場拡大版

概要

2012年3月28日から実装されたゲーム内コンテンツの5コマ漫画。各種イベントの開始やガチャ更新のタイミングに合わせて新作が更新され、イベントやガチャに登場するアイドルを中心とした寸劇が描かれる。登場人物として「プロデューサー」も登場するが毎回上手く顔が隠され素顔は描かれないようになっている。基本的にはギャグ・コメディタッチのライトな作風だがたまにアイドルの心情にスポットを当てた叙情的な話を盛り込むことがあり、またイベント内や新規R・SRのセリフでは描ききれないアイドル同士のやり取りも頻繁に描かれるので、アイドル達の人となりをより深く知る上で必要不可欠な重要コンテンツと言えるだろう。作者は当初秘密とされていたがアニメ化の際にキャラクターデザイン原案の肩書で「熊ジェット」と正式にクレジットされた（それ以前にもデレラジ内で名前が上がるなどあり、ファンにとっては公然の秘密扱いであったが）。その後熊ジェット氏は2021年1月20日を以って株式会社Cygamesを退職、その際しんげきに関しては以前から既にディレクションの立場に就き、後半は直接描いていないことを本人が説明しており、それを踏まえると現在の作者は特定個人ではなくデレマスのスタッフ全体というところになるだろう。
雫も当然種々のタイミングで参加しているが、初登場たる京都エリア開放時は「新エリアで登場したアイドルをニュージェネレーションズの3人が紹介する」という不文律が存在せず、次のマーメイドパラダイスでは「限定ガチャに登場したアイドルをすべて何らかの形で劇場に登場させる」ことがまだ徹底されていない時期であったため、どちらのタイミングでも登場機会を逸してしまっており、劇場への初参加は初登場から約1年経過した「アイドルLiveツアーinイタリア」ネタの回と少し遅いスタートであった。以降はイベントやガチャ更新に合わせてコンスタントに出演、セクシーギルティが代表ユニットとして定着してからは自分が登場していないガチャやイベントに材を取った劇場にもユニットメンバーとして顔を見せるようになり、また劇場における雫の持ちネタとも言える「セクシーでかわいいどうぶつコスプレショー」ネタでも定期的に登場している。序盤はスタイルの良さを強調する展開やオチが目立ったが次第にのんびりした性格やタフネスぶりをクローズアップするようになり、カードイラストにおける雫の見せ方の変化とシンクロしているかのような変遷が興味深い。
尚これとは別に2013年から2014年にかけて「シンデレラガールズ劇場拡大版」という別個のコンテンツも存在していた。本家が5コマ漫画であるのに対し一般的な漫画の形式で描かれており、作者は非公開。期間限定で1話ずつ、全9話が公開されたが現在は閲覧不可。そちらへの雫の登場はわずかではあるが併せて本項で紹介する。

登場話紹介

	話数	タイトル	他の登場アイドル	解説
	第90話	決闘！コロッセオ	榊原里美ヘレン間中美里野々村そら	2013年3月15日公開。劇場初参加は初SRとなった「アイドルLIVEツアーinイタリア」に合わせてのもの。ゲーム初登場の2012年4月からほぼ1年後とは言え当時は雫自身がフィーチャーされる機会はほぼなく、開幕から胸ネタをどんっと大きく扱っているのはその頃ならではと言えるが、それでも里美と共に世界レベルのヘレンをも唸らせているのだからさすがである。牛ネタで締めくくっているため雫が一見オチ担当に見えるが、真のオチ担当は言うまでもなく牛真似雫に対しストレートに受けて立つ宣言をした世界レベルアイドルであろう。イベント自体雫が上位報酬ということもあってこの劇場でも雫メインで話が進行しており、劇場デビュー回としては上々というところか。
	第129話	オトナの夏祭り	片桐早苗持田亜里沙西島櫂松本沙理奈	2013年7月2日公開。「アイドル浴衣祭り2013ガチャ」に合わせて登場。ガチャの内容通り浴衣祭りにおける浴衣姿での参加である。R枠の1人ということもあってか出番自体は5コマ中1コマだけであり、既にユニットを組んでいた早苗とも特に絡む場面はないのが寂しいところだが、登場アイドルの中では一番年齢の近い櫂と（恐らくプロデューサーとも一緒に）仲良く出店を見て回って楽しんだ様子。この時に見せていた早苗の醜態が雫に「早苗の抑え役に回る」ことを決心させたのだろうか。逆に亜里沙や沙理奈とは今回の共演がきっかけで「浴衣祭り13's」としてライバルユニットを結成するだけでなく、それぞれイベントやガチャで共演することとなる。
	第224話	頼むから雫さん	（単独）	2014年1月10日公開。「愛の癒し系3STEPチャンスガチャ」に合わせて初の劇場単独登場。初の単独回が劇場フルカラー化以降初の出番というのもなかなか不思議な縁である。プロデューサーと一緒に実家の雪かきをするのは特訓前のシチュエーションと同じだが、男性であるプロデューサーの目を気にせず、汗に濡れたシャツを着たまま汗を絞るというさらに無防備かつ大胆な行動に出ており、これはプロデューサーでなくても気恥ずかしくて目をそらしてしまうところだろう。一見すると無頓着なだけであるし実際そういう面が強いのだろう（だからアイドルとして成長するにつれてこういう部分は影を潜める）が、後年になって明らかになる雫自身の自己評価の控えめさを考えると、単に無頓着と切り捨てきれない複雑な部分が根底に存在しているようにも思われる。ただ当データベースで力説している通り雫は所謂天然系の性格でもないので、プロデューサーの前でこのような大胆な行動に出たのは彼に対する信頼の強さもあってのものと考えるべきであろう。なおアニメ版では1期BD2巻の映像特典として今話がアニメ化され、原作以上にアノ部分をクローズアップしてその破壊力を遺憾なく発揮していた。
	第226話	どっちもカワイイ♪	関裕美	2014年1月15日公開。「愛の癒し系3STEPチャンスガチャ」で一緒に登場した関裕美と初共演。裕美とは同じ京都エリア初登場組でもあるので元々縁があり、後にはライバルユニット「モード・ファラウェイ」を組むことも。大きい胸だけが注目されることの多かった時期の雫とまだまだきつい表情を作りがちだった頃の裕美という、成長途上というより成長前の2人「らしさ」が盛り込まれており、それ故か2人のやり取りも少々ぎこちなく見える。後々の2人の成長・躍進ぶりを考えると良くも悪くも初々しい部分が色濃く残った今話はかなり貴重なものであり、その意味で地味ながら重要な一編と言えるだろう。自分と比較すると背の低い裕美となるべく視線を合わせようとして膝を曲げて姿勢を低くする心遣いや、失言したかもと内心で慌てぶりを露呈するなど、見る機会のなかった雫の繊細な一面が見られるという点は（公開当時としては）新鮮だった。
	第278話	ふらふらです～	和久井留美	2014年4月8日公開。「胸おどる♪月夜の温泉リミテッドガチャ」で一緒に登場した和久井留美と初共演、とは言え留美は最後のコマにわずかに登場するだけなので実質雫の単独回と言えないこともない。乳白色のお湯の色からミルクを連想するのはいつもの雫らしいが、そこから様々な方向に考えが飛んでいった結果、すっかりのぼせてしまったのはのんびりした性格故だろうか（本人は知恵熱と思っていたが、一緒に入っていた留美から「のぼせただけ」と突っ込まれている）。体にタオルを巻いているとは言え全編入浴シーン、おまけに雫自身のスタイルとこれ以上ないほどにお色気要素が揃っているにもかかわらずそちらの要素をまったくフィーチャーしていないあたり、概要にも書いた通り劇場における雫の見せ方に変化が生じてきたと考えられ、今話はその嚆矢とも言えるだろう。
	第365話	右も左もーいけますー	松本沙理奈大沼くるみ水木聖來	2014年8月22日公開。「第18回プロダクションマッチフェスティバル」に登場した面々とスイカ割りに挑戦している。沙理奈や聖來とは過去のイベントやガチャで共演経験があり、今回初共演のくるみとはこのすぐ後にユニット「B.B」を組むことになるが、セクギルに続く雫第2のユニットとして長く付き合っていくことになるとはこの時点で雫もくるみも思いもしなかったことだろう。雫たちが挑戦しているスイカ割りは縛りルールを適用してのゲームで、雫が挑戦する際のルールは「右・左と言ってはいけない」というものだった。そのため沙理奈たちは「お箸を持つ方」とか「ハサミを持つ手」と言った言葉で進行方向のアドバイスを送るものの、利き手が両手の雫は却って混乱してしまい、結果あさっての方向に進んでしまうという流れになっている。ちなみにここで雫は「主に左手で箸を持つ」と言っているが、であればお椀やカップと言った飲み物類を持つ手は右手と言うことになり、新緑のめぐみ特訓前で右手でティーカップを持っているのは雫的に正しい仕草ということになる。今話が公開されてから約5年後の新規イラストで既存設定を補強するという拘りには素直に脱帽せざるを得ない。
	第416話	待った!!!!!!	村上巴城ヶ崎莉嘉	2014年11月18日公開。今回の劇場は「紅の一指しドリームチャンスガチャ」に登場した村上巴をフィーチャーしており、雫はガチャ自体には登場しないのでまったく関係ない。だが今回は後に様々なアイドルを悩ませる？ことになる謎のイベント「セクシーでかわいいどうぶつコスプレショー」のチラシが初登場する、ある意味非常に重要な回なのである。雫はそのチラシに莉嘉と共に登場しており、着ている衣装は「どうぶつコスプレ」だけにもちろん「もーもーふれっしゅ」。いつかこのイベントがゲーム中で正式に開かれる日が来るのだろうか。
	第446話	色々な経験	結城晴城ヶ崎莉嘉	2015年1月15日公開。今回は「明日へのフラッグ3STEPチャンスガチャ」に登場した結城晴をフィーチャーしており、第416話と同様に雫は全然関係ないのだが、これまた416話と同じく「セクシーでかわいいどうぶつコスプレショー」のチラシに莉嘉と共に登場している。2015年最初の劇場における出番がチラシというのは何とも微妙なところだ。
	第460話	早飲み対決ですー	（単独）	2015年2月12日公開。「ボイスアイドルオーディション1位記念ドリームチャンスガチャ」に合わせて久々の単独登場。ボイスがついてから初の劇場登場であるがそれについては劇場の内容に直接繋がることはなく、プロデューサーにいきなり早飲み競争を持ちかけるいつも通りのマイペースぶりを発揮…と思いきや、おもむろに取り出した1Lパックの牛乳を一気に（早いわけではない）飲み干し、けろっとした顔で「いつも1リットル普通に飲んじゃいますよ」と言ってのける胆力を見せつけるという驚きの展開になっている。この頃から雫のフィジカル面の強さが表出するようになってきており、ボイスがついた後の及川雫というアイドルキャラクターをどう推していくことにしたのか、公式側の意図を類推してみるのも面白いかもしれない。
	第552話	生活の知恵	十時愛梨桐生つかさ藤居朋大沼くるみ	2015年8月5日公開。「おいでよ！海の家アイドルプロデュース」に登場した面々と共演。過去にイベント等で共演したことがあるのはくるみだけだが、この頃になると226話の時のようなぎこちなさは消え、雫の確かな成長を見てとることができるだろう（それでも共演者に対し自分が迷惑をかけるかも…と不安を覚えていたが、それについての詳細はこちらで）。スイカを冷やす桐生つかさや十時愛梨に「濡れタオルをかけた方が（スイカが）よく冷える」という生活の知恵を伝授しているが、朋が言う気化熱云々の理屈は理解していなかった様子。実家での経験からそれを知っていた雫に同調するのが同じ東北出身の愛梨と言うのがニヤリとさせられるところだが、その一方でビニールプールに落ちた大沼くるみを見て閃いたつかさの「生活の知恵」についてはピンと来なかったのか、愛梨と共によくわかっていなそうな表情を浮かべているのが面白い。余談だが今話は劇場で初めて雫の語尾の長音符に「－」でなく「～」が使われた回である。
	第591話	叶えさせてよー♪	片桐早苗堀裕子	2015年10月15日公開。結成から2年目にして初めてセクシーギルティの3人が共演と相成った劇場である…が、「寂寥のアズラクカウントアップガチャ」に登場した早苗に単独フィーチャーしている劇場なので、雫の出番は最後のコマにしかないのが残念なところ。いかにも気が抜けたという感じのちょっとおまぬけな雫の表情は貴重と言えば貴重かもしれない。裕子が雫のことを「雫さん」と呼んでいるのも今見ると変なのだが、セクギルメンバーの本格的な共演もこの時期はまだ行われておらず、設定が定まっていなかった故のことなのだろう。早苗の子供の頃の憧れについて触れているという彼女の人となりを知る上では結構重要な話なのだが、本人が登場せず雫と裕子だけで締めるオチも含めて全体的にウェットな感じが排されているのは、やはり早苗本人の気質によるところが大きいのだろう。早苗の望む「全員ボディコン衣装着てお立ち台ステージで踊るセクシーギルティ」の姿を見たいと思っている人も多いのではなかろうか。
	第656話	三位一体チョコ	クラリス浅利七海	2016年2月12日公開。今回は「アイドルチャレンジチャレンジクッキングバレンタイン編」の参加メンバーと共演。1コマ目のクラリスとは似て非なる柔和な微笑みが印象深い。七海の発案でプロデューサーに上げるチョコを3人で一緒に作ることになり、その「三位一体チョコ」にそれぞれの持ち味をチョコに込めるということで、雫は当然と言うべきか実家特産の牛乳を込めていた。他の2人もそれぞれ「らしい」ものをチョコに込めていたが、プロデューサーへの祈りを込めたクラリスはともかく、七海の込めた魚のすり身（火は通してある）にはさすがの雫も苦笑せざるを得なかったようだ。とは言えその行為を止めることもなく七海の好きにやらせているところは、後のデレステ「Flip Flop」イベントでも見られた「相手の行為を頭から否定しない」性格に通じるところがあり、偶然の一致ではあろうが雫らしさが十分発揮されている挿話と言えるだろう。
	第707話	誰か気付いて	片桐早苗堀裕子川島瑞樹	2016年5月17日公開。「極楽お姉さんドリームチャンスガチャ」に登場した早苗に合わせてセクシーギルティ再集結。今回は591話とは違い裕子と共に登場コマ数も増え、メンバー間の仲の良さが強く打ち出されている。ビールを我慢しても肉を食べたら意味がないことに3人全員気がつかなかったという、言い方は悪いがセクシーギルティというユニットそのものに漂っている「アホっぽさ」が全開のオチであるが、そもそも仕事に向けてボディーメンテ中と宣言している早苗の前で肉のことを口にする雫が良くも悪くも素直すぎたのだろう。その意味では確かに雫も「ギルティ」の素養を持っていると言える…かもしれない。実家の牧場では食肉用の牛も扱っていることが判明した回でもあり、劇場の単行本6巻に収録された書き下ろしでは当のバーベキューを3人が楽しんでいる（そして早苗が食べ過ぎる）様子が描かれている。
	第782話	ドリーム明石焼き対決！？	西川保奈美福山舞矢口美羽	2016年10月15日公開。「第24回ドリームLIVEフェスティバル」に合わせての公開。同イベントに参加したアイドルたちと、ドリフェス時期の劇場における恒例行事の「ドリーム対決」を行う様子が描かれている。今回は「食欲の秋☆ロシアンたこ焼き対決」と題し、激甘クリーム入りのたこ焼きを1つ混ぜたたこ焼きを食べ、食べた人を当てれば勝ちというルールの対決を行うが、当たりを引いてもまったく隠す気のなかった雫が満面の笑みを浮かべ1人負けとなる。あまりの美味しさ（甘さ）にルールのことをうっかり忘れてしまったということも考えられるが、決して天然系ではない雫のこと、基本的に嘘のつけない性格でもあるのだろう。いずれにせよ対決の結果などと言う些細なことは最後の雫の喜色満面と言った笑顔の前には塵芥の如きであった。たこ焼きという名称に対して地元の呼び方（明石焼き・玉子焼き）に拘る保奈美と舞の迫力に若干押され気味になってしまう雫という大変珍しい姿が見られる回でもある。
	第861話	重いのには慣れちゃってて	片桐早苗堀裕子	2017年3月1日公開。「ミラクル★スポーツフェスタガチャ」に合わせて登場。バウンシーラウンド特訓前でボウリングを楽しんだ後の話のようで、あれ以来ボウリングにはまった雫が早苗・裕子を連れて再びボウリング場にやってきたシチュエーションから始まっている。セクシーギルティが劇場にて集結するのはこれで3回目だが、デレマス内のアイドルユニットとしてすっかり定着したことの良い証左と言えるだろう。軽めのボールを選んだ裕子に対し、雫と早苗が女性にしては重めのボールを使うのを見て、2人の体のある部分を見ながら「普段から重いものを持っている人は違う」と感嘆する裕子だったが、その「ある部分」がどこかは言うまでもないだろう。雫のスタイルの良さに関連するネタが話中で取り上げられるのはかなり久しぶりのことである。アニメ版の第4期（CLIMAX SEASON）では今話がアニメ化されており、裕子の「ぶいぶい？」というセリフをいかに裕子らしいセリフとして表現するか、CV担当の鈴木絵理が苦慮していたという逸話も残る。
	第954話	お姉さんたちのように	佐々木千枝浅野風香	2017年8月26日公開。「第25回アイドルLIVEロワイヤル」で一緒に限定SRとして登場した千枝や風香と共演している今回の話、千枝の特訓前イラストに合わせて風香と一緒に千枝の部屋にお邪魔するところから始まっている。この時点でどちらとも雫とは共演経験がなく、また2019年5月時点でも共演していないのでかなり珍しい組み合わせである。自分の小学生時代を回想して「千枝のように女の子らしくしてなかったかもしれない」と語る雫だが、これは実家の牧場を小さい頃から手伝ってきたからというだけでなく、子供時代の雫が男の子と一緒になって野山を駆け回るようなタイプだったというのもあるのだろう（デレステのコミュで触れられている）。千枝と雫・風香とは5歳差であるがこの時期の5年間で多くの子供が劇的に成長していくというのは周知のことであり、千枝はどんな16歳になるのかゲーム中で確認することは不可能であるが、あれこれ想像してみるのも一興であろう。前回の登場話に続いて今話も雫（と風香）のスタイルの良さがオチになっているが、ここにきて連続で胸ネタをオチに持ってくるというのは雫にとって大きな胸と言うのが決して奇抜・奇異なものでなく、あくまで雫の個性の1つであると多くの人に認知されてきた、と公式が踏んだからなのかもしれない。
	第1048話	雪像のアイディア	江上椿吉岡沙紀冴島清美	2018年2月20日公開。「アイドルバラエティみんなで大きく！冬の雪像コンテスト」の参加メンバー全員での出演であり、タイトル通り今回のイベントで作る雪像のアイディア会議を行っている様子が描かれている。今回の3人とも共演経験は2019年5月時点でこのイベントのみのため、レアな組み合わせと言えるだろう。イベントの状況設定に合わせて会議の方も雫がまとめ役になっているのが珍しい。アイディア会議の中で出てきた他愛のない冗談を雫が本気にしてしまうというオチは良くも悪くも素直な雫の性格がここでも炸裂したと言えるが、そもそも雫はきちんとした雪像を作るのは初めてなので、そう勘違いするのも仕方ないというところか。ただそのことを絵のみで見せるのではなく清美に語らせている点でオチのインパクトが少々弱くなってしまっているのが残念である。
	第1058話	この一蹴に全てを！	結城晴城ヶ崎莉嘉	2018年3月9日公開。「晴天のファンタジスタドリームリミテッドガチャ」に登場した結城晴をフィーチャーしており、今回の雫は416話や446話同様に「セクシーでかわいいどうぶつコスプレショー」のイメージで登場するのみ。今話はアニメ版4期（CLIMAX SEASON）のゲーム内コンテンツ「火曜シンデレラシアター」でアニメ化されており、そちらでは莉嘉と共に雫もセリフ入りで晴をショーに参加するよう誘っていた（イメージ映像）。アニメ版の1つの期の中で雫が複数話に登場するのは4期が初めてのことである。
	第1158話	ふれあい動物追加！？	井村雪菜大石泉	2018年9月15日公開。「アイドルチャレンジ目指せふわもこふれあい牧場」に参加したメンバーと共演。リーダーの雫が企画会議で進行役を務めるというシチュエーションは1048話と似通っており、誰かの後をついていくことの多かった雫がまとめ役を担えるようにまでなったという点において、感慨深く思った人もいるのではないだろうか。とはいえ雫の現場リポートを受けてアイドルも「動物」だからと触れ合い対象に入れようという雪菜たちの冗談に焦ってしまうあたり、まとめ役として大成するのはまだまだ先になりそうである。ちなみに今回の冗談も1048話に続いて真に受けてしまっているように見えるが、ここまで来ると素直と言うだけでなく冗談めかした会話に慣れていないという側面もあるように思われる。牧場育ちで外の世界に出ることが少なかった故の対人関係の弱さの露呈と考えると、また違った部分が見えてくるのかもしれない。
	第1210話	群馬に来ました！	辻野あかり島村卯月渋谷凛本田未央片桐早苗堀裕子	2018年12月20日公開。桐生つかさ以来久しぶりということで界隈を沸かせた7人の追加アイドル。その先陣を切って登場した辻野あかりの紹介編は、これまでの例に則りニュージェネレーションズの3人が行うこととなった。そこだけ見ると雫の出番は全くないように思えるが、あかりが登場した際にゲーム中に追加された営業エリアが群馬と言うことで、同年群馬の前橋市で開催されたライブイベント「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS SS3A Live Sound Booth♪」を凛と未央が振り返り、その流れで前橋市の1日市長を務めたセクシーギルティの3人を思い浮かべるというオチになっている。シンデレラガールズの世界でセクギルが1日市長としてどのような活動をしたのかは定かでないが、子供たちがセクギルのまねをして遊んでいるあたり、幅広い層に受け入れられたのは間違いないようだ。雫が登場した劇場の中では今話が最多登場人数となっているが、前述の通り凛と未央が思い浮かべただけの登場なので、新アイドルのあかりやニュージェネの3人と一切絡んでいないのが残念なところ。特にニュージェネとは2012年の雫初登場時からどの媒体でもまったく絡んでいないため、何らかの形で共演する姿を見てみたいものである。
	第1279話	あの頃と憧れがここに	成宮由愛片桐早苗堀裕子	2019年4月23日公開。「かさなる思い出ドリームチャンスガチャ」に登場した成宮由愛にフィーチャー。母親に勧められるままアイドルになったと思っていた由愛が実は幼少の頃既にアイドルに憧れを抱いていたという事実が判明する、由愛Pにしてみれば必見の重要な話なのだが、最後の最後でセクシーギルティの3人が登場してギャグオチで締めるという流れになっている。つまり今回の雫は早苗・裕子と合わせて完全なオチ要員。ただ「事務所内のギルティを取り締まる」というデレステで描かれ続けてきた設定がデレマスの方で正式に導入された話でもあるので、今話で雫の事務所内における立ち位置がある程度完全に定まったと考えてもいいだろう。
	第1284話	あの憧れのように	（単独）	2019年5月3日公開。「きらめきは永遠に♪トゥインクルジェムガチャ」に合わせて久々の単独登場。単独での劇場出演は460話以来、実に4年ぶりのこととなる。タイミング的に令和最初の劇場とならなかったのが少々残念なところ。新緑のめぐみ特訓前と同じく、雫思い出のホテルでプロデューサーと一緒にティータイムを楽しみつつ、雫がかつて抱きながらも諦めてしまっていた憧れ、そしてその諦念を払拭し憧れを抱き続けていけることの喜びをゆっくりと語っている。今話は概要に記載したようなコメディタッチではない叙情的な内容の話であるが、この種の話に雫が登場するのは初めてのことである。これまで出てきた情報から雫の実家はかなり大規模な牧場であり、その経営者の娘である雫は言わば社長令嬢、「お嬢様」なのではないかという見方は以前から存在していたが、高級そうなホテルのラウンジで定期的にティータイムを楽しんできたという今回のシチュエーションや今話の独白などから、その見方は正しいものと言い切っていいだろう。しかしそれでも小さい頃から牧場の手伝いをして牛と共に生きてきた雫と、世間一般で言うところの「お嬢様」のイメージとはやはり重ならないはずで、それは誰より本人が一番理解していることでもあった。雫が実家の牧場や牛たちを心から大切に思っているというのは、嘘偽りのない雫の本心である。しかし同時に牧場や牛のことばかりで外の世界のことを知らない自分にある種の引け目を覚えていたのもまた事実であり、その引け目を最も端的に感じられたのが「ティータイムを楽しんでいるキラキラした女の子」と自分との差異だったのだろう。キラキラした存在に憧れながら自分はそうなれないと可能性を封じ込める。傍から見れば他の女の子と雫とでさしたる差などなかったかもしれないがしかし、雫はそう感じてしまったのである。牧場で生きる生活を心から楽しみ満足している自分も、キラキラした存在になれないと諦める自分も、どちらもまぎれもなく雫の本心であり、そんな雫の複雑な心境が本人の口からはっきりと語られたのは今回が初めてのことだった。だがいつしか諦めてしまっていた憧れを、彼女は1つの出会いをきっかけに取り戻していった。自分の中に確実に存在していた、しかし自分だけでは見つけることができなかったであろう様々な可能性の「自分」。それを知り体感出来てきたからこそ憧れを諦めなくていいと今ははっきり思えるのに違いない。最後のコマ、こちらにゆっくり問いかけてくる雫の姿は、彼女が憧れた「お嬢様」になっているだろうか。問いへの答えは千差万別であろうから一概に決められるものでもないが、もしかしたら雫にとっては返答自体は特に重要ではないのかもしれない。自分の可能性を引き出し憧れを思い出させてくれた人物と一緒に、自分の憧れた佇まいでティータイムを楽しむ、そのシチュエーション自体が雫にとっての「答え」なのだろうから。雫は自分の気持ちを強く言葉に込める時、いつものように語尾を伸ばさずはっきりと言い切るようになる。長音符のない最後の言葉には問いかけを装った感謝の気持ちが込められているのではないだろうか。様々な思考と経験の変遷の結果として自分の中に築き上げることが出来た、控え目だけども確固たる「自信」。それに裏打ちされるように発せられた最後の言葉に目頭を熱くしたPもきっと少なくない数いたことだろう。
	第1383話	えいっとしてとぉー	依田芳乃	2019年12月1日公開。「8周年記念クリスマスパーティガチャ」に合わせての登場。イメージでの登場やゲスト的な扱いを除き、劇場における他アイドルとの共演は1158話以来であり、共演相手の芳乃とは同い年（16歳）で同じパッション属性、さらには一緒に「Snow*Love」を歌った仲でもある。雫は愛の癒し系特訓前でも言及されていた雪かきの腕前？を遺憾なく発揮、雪かきとは異なるものの「積もった雪をスコップで掻きあげる」作業自体は過去にひんやり超大作特訓後および雪像アイバラで披露しており、飛び散る雪の輝きに彩られたそのパワフル且つ鮮やかな所作に芳乃が見惚れるのも当然と言うところだろう。芳乃が雪かきを珍しがっているのは鹿児島出身故に雪そのものへの馴染みが浅いためか。硬直した芳乃の形容から感じ取れる文学的センスやしんげきわいど29話で見せた感嘆の言葉「まあー」のデレマス初お目見えなども押さえておくべきポイントだろう。
	第1470話	素敵な大人の午後	片桐早苗堀裕子高垣楓川島瑞樹佐藤心	2020年11月5日公開。「第56回ドリームLIVEフェスティバル」の最終上位報酬として登場した早苗にフィーチャーした劇場であり、雫は裕子たち他アイドルと同じくセリフ上にしか登場しない。しかしその出番自体は「最年長である早苗の生活態度を心配する年下の雫たち2人」というセクギルおなじみの構図になっており、セクシーギルティというユニットとしても、そしてユニット活動を通じて完全に気の置けない間柄となった3人にとっても、「らしさ」が前面に出ている楽しいやり取りであるのは言うまでもない。年齢的には年下の雫たちが早苗の心配をする一方で大人たちはおふざけ気味に張り合うという、大人と子供が逆転したかのような対応の仕方もユニークであった。
	第1479話	ラブレターっぽく！	乙倉悠貴片桐早苗堀裕子	2020年12月10日公開。今回は「想いを込めてドリームチャンスガチャ」に登場した乙倉悠貴にフィーチャー。ラブレター風にしたクリスマスカードを男性であるプロデューサーにも上げることに気づき盛大に恥ずかしがってしまうという、13歳の女の子らしい初々しさに溢れた一編なのだが、最後の最後で急転直下、1279話に続いてセクシーギルティがオチ要員として登場、ギャグオチで締めくくっている。まったく前振りもない突然の登場に、悠貴でなくても「何でここに」と突っ込みたくなること必至であろう。
	第1505話	佐賀でお仕事！奏編	輿水幸子島村卯月速水奏	2021年4月2日公開。 2020年3月の月末ガチャ「響け歌声！空の果てまでガチャ」に登場した、と言うよりは同時期開催のアニメ「ゾンビランドサガリベンジ」とのコラボイベント「ゾンビガールズサガ 11人の伝説のアイドル」に参加したアイドルのうち速水奏にフィーチャーした一編、と言った方がニュアンスとしては正しいだろう（前話は卯月がメイン）。雫は今話の発表時点ではまだ朝焼けの音色のガチャは始まっておらず、イベントの方でもまだ顔見せ程度にしか姿を見せていなかったため（ステージボスとして登場するのは2日22時開放のステージ3）、今まで見たこともない私服を着た雫の突然の登場に驚いた人も多かったのではないだろうか。前述のとおりフィーチャーしているのは奏であり雫の出番やセリフはほとんどないのだが、それだけにその雫が最後のオチを見事に持って行く展開はなかなかのインパクトがあって面白い。奏の色っぽさや幸子のカワイイと比較して自分も溢れるものが欲しいと羨む雫に対する奏の冷静な突っ込みは、コマの中にいないようでいてしっかりと存在が主張されている3コマ目の雫の「姿」を見れば、納得の言であろう。
	第1506話	佐賀でお仕事！雫編	輿水幸子島村卯月速水奏	2021年4月4日公開。同日から始まった「朝焼けの音色ドリームリミテッドガチャ」に合わせ、ようやく雫がメインでの登場を果たした。他アイドルの回想や単なるオチ要員等ではなく正式にガチャやイベントに参加した上での劇場への登場は1383話以来のこと。ただ雫がメインではあるもののそれこそ前話の奏メイン回における雫のように、今話では雫メイン回にもかかわらずオチを幸子が担っているのが、さながら前話との逆転現象のようで面白くもあり少々残念なところでもある。もっとも877話のイヌに続きウミネコたちに（異常に）好かれる幸子の様子を訝しむでもなく素直に受け止める雫の態度からは、今話の公開時点から少し後に公開されるコラボイベントのエンディングにて描かれた、人の理の外にあるような特性をも個性として受け止める度量の大きさが感じられ、雫メイン回にふさわしい締めとも言えるだろう。今回一連の佐賀編で初共演となる幸子をすかさず牧場に勧誘するあたりもいかにも雫らしいところ。前話に続き冷静なツッコミを入れてオチを引き立てる役割を担った奏も見事であった。
	第1507話	佐賀でお仕事！幸子編	輿水幸子島村卯月速水奏白坂小梅	2021年4月6日公開。佐賀編のトリを締めるのはやはりイベントの最終上位報酬である幸子。雫が3回連続で劇場に登場するのは言うまでもなく史上初のことであり、真に記念すべきめでたい話ではあるのだが、それだけに今話ではセリフが一切なくただ出ているだけになってしまっているのが何とも残念である。幸子の足とゾンビに関する話やリアクションは劇場525話における小梅とのやり取りの流れを汲んだものだが、雫の場合だったらどんなリアクションになったのだろうか。イベントのエンディングを見る限り「ゾンビ」が現れても素直に怖がったりはしないと思われるが、雫のお御足も幸子同様大変魅力的なものだけにゾンビに狙われること必至であろうから、いつかは恐怖に怯える雫のリアクションを見てみたいものである。
	第1543話	写真を見て一言	片桐早苗堀裕子川島瑞樹高垣楓木村夏樹向井拓海池袋秋葉荒木比奈	2021年9月13日公開。今回は「第47回アイドルLIVEロワイヤル」の最終上位報酬となった［無敵のお姉さん］片桐早苗にフィーチャーしており、バイクに乗った早苗の写真を見て雫始め登場する面々がそれぞれの感想を述べていくという流れである。早苗がバイクの免許を持っているという事実はここで初めて判明したらしい。感想の一番手だからか雫の感想は至極オーソドックスなものであった。登場時期に合わせて私服は実りの季節特訓前のものになっており、さり気なくオシャレな一面を見せている。
	第1583話	久川姉妹対決！その２	久川凪久川颯南条光片桐早苗堀裕子	2022年3月1日公開。ここでは「妖艶にして流麗！久川姉妹の双花繚乱ガチャ」で仲良く登場した久川凪・颯の姉妹にフィーチャー。どちらがよりお題に沿った写真になっているかで勝負する写真バトルをするという流れであり、今話で描かれるのはその2回目である「強そう勝負」（前話の1回目では「カワイイ勝負」が行われ、颯が勝っている）。雫…と言うよりセクシーギルティは例によってオチ要員として最後のコマに登場するのみだが、今回は強引に勝敗を決定してしまうデウス・エクス・マキナの如き役割まで果たしてしまっているのが珍しい点か。久川姉妹とはほぼ初共演であるが、これまた例によって会話がまったくなかったのは残念であった。
	第1602話	サイズ解禁？	双葉杏片桐早苗堀裕子	2022年5月26日公開。今回フィーチャーしているのは「第62回プロダクションマッチフェスティバル」の上位報酬である［ぐうたらチャンス］双葉杏。長年「？」扱いで謎とされてきた杏のスリーサイズがついに本人の口から明らかに、という流れだがそこはやはり17歳の女の子、杏と言えど直接異性に伝えるのは恥ずかしいようで、照れ隠しにセクギルの名前を出したら本当にセクシーギルティがやってきてしまうというコントのような展開になっている。杏は女子寮ではなくマンションに1人住まいをしているという予備知識を持っていると、個人宅にいきなり現れたセクギルの無茶苦茶ぶりがよくわかるというものであろう。
単行本6巻	描き下ろし2	これぞギルティー	片桐早苗堀裕子	単行本6巻の巻末に収録された描き下ろしの内の一編。 707話で行ったバーベキューそのものなのか707話の後に改めて行ったものかはわからないが、とにかくセクギルメンバー3人でのバーベキュー風景が描かれており、同時に早苗が結果として食べ過ぎてしまう原因にも触れられている。ユッコはサイキックファイヤーと称した火の番に集中し、雫は食べることは食べるが牛乳と同じく食べるスピードは遅いので、焦げないようにと早苗がどんどん食べてしまうのがその理由だが、雫も裕子も早苗の都合を深く考えることなく、ペースの早い早苗に合わせてどんどん肉を焼いてしまっているので、やはり雫たちも「ギルティ」と言えるだろう。この辺のノリはいかにもセクシーギルティらしいというところだが。雫が牛乳だけでなく食べる方も旺盛だということが初めて判明した回でもある。

シンデレラガールズ劇場拡大版

	話数	タイトル	解説
	第7話	みんなで浴衣編	2014年7月22日～8月5日公開。拡大版における雫の登場は今話のみ、さらに言えば6ページ目にわずかに登場しているだけでセリフも一切ないというかなり寂しいものとなっている。話自体はタイトル通り海外出身アイドルを中心にみんなで浴衣を着て祭りに出かけるという主旨の話のため、雫も浴衣祭り特訓前の浴衣姿で登場、桃井あずきやメアリー・コクランと共に金魚すくいに挑み一匹すくい上げるものの、紙が破れて金魚が落ちてしまう様子が描かれており、雫の胸の上に乗っかったかどうかは不明。なお雫たちの背後では藤原肇と成宮由愛がりんご飴を買おうとしていた。

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