大沼くるみ

2014年8月25日から30日にかけて開催された「アイドルLIVEロワイヤル in SUMMER」にて初登場した、通算で9番目となる雫のユニット。約半年後のアニメ版に時間こそ短かったものの登場し、その際のインパクトで一気に知名度を上げたためかその後も何度かイベントに登場、雫にとってはセクシーギルティに次いで参加回数の多いユニットとなっている。
直前の「第18回プロダクションマッチフェスティバル」で共演（SR［真夏の果実］及川雫とR［大粒ドロップ］大沼くるみ）した縁も関係していると思われるが、ユニットを組んだ直接の共通事項としては雫が牛乳、くるみが豆乳と2人とも「乳」のつくものが好物という点が挙げられており、ユニット名の意味についてはユーザー（プロデューサー）側としては大体想像がつくもののゲーム中では一切触れられていない。
これまで組んだほぼすべてのユニットで雫はメンバー中2番手、3番手となっていたが、本ユニットでは雫がリーダー的立ち位置についてもう1人のメンバーであるくるみを後押しするという珍しい構図となっており、これは今後雫が組むユニットでもほとんど見られない本ユニット独特の、そして最大の特徴と言える。とにかく弱気なくるみには優しく背中を押してくれるタイプの雫が性格的に非常に合っているようで、よく懐いている様子がセリフからも見て取れ、雫の方も持ち前ののんびりさが功を奏してくるみのがんばりを優しく見守る面倒見の良さがクローズアップされ、お互いに自分たちのさらなる魅力を引き出せるという好ユニットとなっている（雫の「面倒見の良さ」がフォーカスされたのはカード・イベントユニット合わせても本ユニットが初めて）。
その後2015年と2017年のLIVEロワイヤルにも再登場、2017年の「第23回 アイドルLIVEロワイヤル」では当初の弱々しさが嘘のようにイベントを楽しむ成長したくるみの姿を見ることが出来、くるみの成長の変遷を見るという意味でも注目度の高いユニットなので、是非今後も継続してイベントに参加してほしいところである。
そして2019年にも再登場。雫の代表的ユニットとしてのポジションが完全に定着したのみならず、種々のイベントを経て雫の中に育まれた雫らしい「リーダーシップ」をも見て取ることが出来るだろう。

状況	セリフ
出現時	（雫）私とくるみちゃんは、似ているところがあるんですよー （くるみ）わかりゅ〜？ぐしゅん、くるみ、ひとりじゃなかったぁ！
LIVE開始時	（雫）ヒントはですねー （くるみ）にゅぅ〜っ
勝利	（雫）いい歌を歌った人には、好物をプレゼントですー。はい、牛乳ー♪ （くるみ）くるみからはぁ、豆乳〜♪いっぱい、飲んでくだしゃぁぃ
引き分け	（雫）まあ、おNEWのコンビではあるんですけどねー。いい子ですよー （くるみ）えへへ〜、雫しゃん、やさしいから、がんばれるのぉ♪
敗北	（雫）大きいって、背の話ですかー？くるみちゃんは、それほどでもー （くるみ）勝ったからぁ、すこしは上にものびるかなぁ。だといいなぁ〜

お互い「乳」のつく食べ物が好き、という共通項はここでのやり取りで触れられている。牛乳・豆乳にかけてわざわざ「おNEW」と第6代シンデレラガールのスランプ状態を思わせるダジャレを発したのは、くるみに気を遣ってのことなのか、それとも素の発言なのか。「優しいからがんばれる」の言葉通り、くるみが普段よりも生き生きしているように見えるのは、雫の優しさだけでなく食べ物の好みにおいても共通点を見出し「ひとりじゃない」ことを強く意識出来ているからなのだろう。2人の似ているところは何かと雫に聞かれてすぐさま「大きい」と回答するような汚れた心のプロデューサーは今すぐ猛省するように。

状況	セリフ
出現時	（雫）ハッピーバレンタインデー。私たちからミルクチョコみたいな歌、贈りますねー （くるみ）いっつも応援してくれりゅみんなにぃ…もらってほしいの…！
LIVE開始時	（雫）私たちの気持ちですー （くるみ）が、頑張って歌うからね！
勝利	（雫）残念でしたー。今度はもぉーっとミルクを入れてみますねー （くるみ）くるみは…と、豆乳いれりゅ？えっと…気持ち、甘くなるかなぁ
引き分け	（雫）次のステージまで休憩ですねー。くるみちゃん、牛乳飲みますかー？ （くるみ）いただきまぁしゅ！えへ♪雫しゃんの牛乳、甘くておいしぃの
敗北	（くるみ）ふぇ…あ、ありがと〜！な、泣いたらしょっぱくなるもんね！ （雫）はーい。くるみちゃん頑張りましたー♪立派なステージ、エライですー

少しだけだが登場したアニメ版9話放映直前のイベント参加となった。バレンタインをモチーフにしたイベントなので、セリフもチョコならぬ歌をファンに贈るというシチュエーションに沿った内容になっている。自分のためにがんばるだけだった以前のくるみに比べると、今回は見ているファンのためとアイドルとしての明確なプロ意識が備わっており、このユニットならではの成長ぶりが確認できる。雫はこのちょうど1年後に「アイドルチャレンジ チャレンジクッキング バレンタイン編」に参加するので、今回のバレンタインイベントはその前哨戦と言うところだろうか。

状況	セリフ
出現時	（くるみ）くるみ、雫しゃんと一緒に歌えて嬉しいの！頑張ろうね！ （雫）私もですよー。私たちの成長を、みんなに見てもらいましょうー
LIVE開始時	（くるみ）今日はたくさん歌おうね！ （雫）はーい、聴いてくださーい！
勝利	（くるみ）雫しゃん、お歌もダンスもステキだったの！うっとりしちゃったぁ〜 （雫）くるみちゃんのダンスもステキでした♪一緒に練習した成果ですー
引き分け	（雫）息継ぎも大事ですねー。胸いっぱいに吸いこんでいきましょー！ （くるみ）すううー、はあああーっ！もっといっぱい歌えそうだねぇ♪
敗北	（くるみ）あうぅ…くるみが転んじゃったから、雫しゃんに迷惑がぁ… （雫）またいっぱい練習しましょうー。私も一緒に頑張りますよー♪

3回目の登場。これまでのように牛乳や豆乳と言った言葉がセリフ中には一切登場せず、純粋に自分たちのアイドルとしての今の実力をみんなに見てもらいたいという望みと、その根拠となる自信に溢れたセリフとなっているのが大きな特徴。くるみの方が率先して歌を歌おうと呼びかけている姿は、最初のイベント登場時から考えると隔世の感さえあるが、くるみだけでなく雫も歌やダンスにさらなる磨きをかけた模様。特にダンスは当初2人とも苦手としていただけに、互いのダンスを褒め合う様子からは2人の確かな成長を感じ取ることができるだろう。

状況	セリフ
出現時	（雫）みなさーん、私たちと一緒にジャンプする準備はできてますかー？ （くるみ）雫しゃんとくるみのふわふわいっぱいステージ、始まりゅよぉ〜！
LIVE開始時	（雫）リズムに合わせて、いち、にー （くるみ）せ〜の、じゃ〜んぷ♪
勝利	（雫）優しい声援をありがとうございますー♪温もりを感じましたー （くるみ）くるみたちもウキウキして、ふわふわ〜ってなったのぉ♪
引き分け	（くるみ）失敗しても、くるみ泣かないよぉ。だってすっごく楽しいもんっ （雫）この気持ち、弾む音に乗せますねー。受け取ってくださーい！
敗北	（雫）ゆったり気ままに、のーんびり♪そんな一曲をお届けしますー （くるみ）音に合わせて、ゆーらゆら〜♪みんなも揺れてみてねぇ♪

with愛海を含めると実に5回目の登場となり、ここに至ってセクギル同様名実ともに雫を代表するユニットへの昇格を果たしたと言っていいだろう。前回登場時のように歌やダンスを積極的にアピールするのではなく、自分たちの個性であるゆったりのんびりとした雰囲気を観客にしっかり届けようとしている姿からは心の余裕すら感じ取れ、本人たち自身の成長もさることながら結成5年目を迎えた（そして6年目を迎えようとしている）2人の堂に入ったコンビぶりにも注目すべきだろう。「ゆったり気ままに、のーんびり♪」な2人の歌、是非とも聞いてみたいものである。