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優しい慰藉


ウソップ宛に届いた郵便を手渡しながら、ナミは小さく微笑んだ。
差出人は「カヤ」。故郷の思い人からだった。
ウソップは何故か複雑な表情を見せ、無言で船室に戻っていく。
その様子を目で追いながらナミは小首を傾げる。
──何かあったんだろうか?
他の面々はと言うと、いつも通りのバカ騒ぎ。相変わらずくだらない遊びに熱中して大騒ぎしている。
思い過ごしよね、とナミは小さな溜息を洩らし、ログポースを覗いた。
風は申し分なく、ログの指し示す次の寄港先は目の前だ。
季候も安定してきた。次の島は春島らしい。ぽかぽかとした暖かい風が頬を撫でる。
「島が見えたぞ〜!」
船首飾りに座るルフィの声に皆が歓声を上げる。
明るい日差しの長閑な町。偉大なる航路に入ってから初めて見る光景だ。
船室から出てこないウソップのことを気に掛けつつも、ナミは寄港先での行動を考え始めた。

真っ先にルフィが飛び降り駆けだした。サンジとチョッパーは買い出し。ロビンはこの島に住む知人に会いに行くと言い、ゾロは刀を研ぎに出すという。
この島のログが溜まるまで3日。
船に残るには長い日数。ナミも取り立て用事もないがショッピングにでも出かけようと思っていた。
が、船室に籠もったままのウソップのことが気にかかった──
「あいつ、どうしたの…」
ナミは再び嘆息して、男部屋に行ってみることにした。

「ウソップどうしたの?」
ナミが声を掛けると、ウソップは慌てて顔を背けた。
──泣いてるの?
ウソップは顔を背けたまま下を向いている。
ナミは見なかった振りをしてこのまま部屋を出るべきか迷った。
カヤからの手紙を握りつぶした手は戦慄いていた。
何かあったんだ。でも一体…
「カヤが結婚するって…」
ウソップはナミに話し掛けるという風でもなくぽつりと呟くようにして言った。
「相手は隣町の金持ち…見合いしたって…」
「ウソップ…」
「オレのこと愛してるけど、見合いを断れなかったって…家の事情もあって結婚することになるって…」
「………」
「待ってくれて言えないよな…勝手だよな…」
ナミは絞り出すように呟くウソップになんと声を掛けたらいいのか迷った。
「でもオレは夢を捨て切れねェ!」
「ウソップ…」
「なあ、ナミ。オレはどうすればよかったんだ?!]
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりながら、ウソップはナミを睨むようにして顔を上げた。
ウソップの想いは痛いほど分かる。
島を出る前、そしてその後も彼等は小さな愛を育み続けてきたことをナミは知っていた。
ウソップは偉大なる航路での様々な冒険の日々を多々の誇張を交えながら手紙を送り、カヤからは故郷での小さなな出来事と懐かしい香りを届けていた。
その手紙が来るときのウソップの隠しきれない喜びも、そしてカヤから貰ったゴーイングメリー号への愛着も。
いつか夢が叶ったとき、ウソップがカヤを迎えに行くとナミは思っていた。
だが──
ナミはそっと微笑みウソップを抱き締めた。
「ナミ…?」
「ウソップ…」
そっとウソップに口づけ、口腔に舌を送り込む。
ウソップも最初戸惑いながらも次第に熱心にナミの唇を貪り始める。
ナミの柔らかな唇がウソップの情欲に火を付けた。
「ナミ…」
ウソップは衝動のまま縺れ込むようにしてナミを床に押し倒した。
その瞬間、はっと我に返る。
「悪い…オレ…」
ナミは優しく微笑んだ。
「いいよ…ウソップ。来て…」
ナミの柔らかな腕が首筋に絡み、彼を引き寄せる。
悪りィ…ナミ…
ウソップはナミの優しさに感謝しながら、首筋に唇を押し当てた。
「あっ………」
ナミの小さな吐息がささくれ立った心に痛い。
それでも無理矢理自分を奮い立たせようと行為に没頭する。
ナミの裸体は彼が思っていた以上に美しく、ウソップはしばし心の中で感嘆した。
健康的に日焼けした肌。豊かな胸と折れそうに細い腰。腰元を彩る髪と同じ日に輝く蜜柑の色をしたアンダーヘア。
明るい茶の瞳が優しく微笑み、柔らかい唇が情欲的に彼を誘う。
何ていい女なんだろう。
こんないい女を前にして、めそめそと他の女のことを考えるなんて冒涜だ。
上向きで寝ても潰れない程豊かな乳房を手で包む。
吸い付くような肌触り。
「あ………んっ…」
くそっ。今まで何で気づかなかったんだ?
ナミってこんなに色っぽかったのかよ?
乳首を舌先で転がすと、さらに甘く吐息を漏らす。
くうっ。そんなナミの様子を見ているだけで、下半身が痛い。
やわやわと乳を揉みしだき、その反応を十分に楽しみながらウソップはもう一度ナミに口づけした。
頬を上気させ、ナミは情熱的にそれに応える。
「ウソップ…イイ……もっと下も触って…」
「ナミ…」
言われぬまでもなく、好奇心に溢れた手は細いウエストを過ぎ徐々にその中心部を目指している。
カヤとは手も触れぬ仲だった。
心の中で一番大切に想い、その存在は彼の心を潤してきた。
この航海が終わったらプロポーズするつもりだった…
あらぬ方へ漂っていた思考だが、柔らかく暖かなぬかるみに指先が到達した瞬間現実へ引き戻された。

ナミの秘肉は柔らかく潤い、彼をさらに感動させた。
ナミのここってこんなに柔らかいんだ…
ウソップとて女と寝るのは初めてというわけでもないのだが、商売女以外の女…同じクルーで昨日まで友達と思っていた女と寝るというのはもちろん初めてで、彼を妙に興奮させるものがあった。
普段の表情を知っている分、秘め事の際のナミの表情はそそるものがある。
他のクルーが知らない彼女を自分だけが知っている。
その優越感がさらに彼の情欲を煽る。
濡れた指先で女芯をそっと弾くと彼の肩に置いた手がきゅっと力がこもる。
そのまま優しく円を描くと淫猥な粘液がちゅくちゅくと音を立てる。
「ああ……あん……」
赤い唇から漏れる熱い吐息が耳許をくすぐる。
「ナミ…どうして欲しい?」
「もっとかき回して……」
「こうか?」
「ああ……いい…ウソップ…」
その反応を楽しみながら女芯をかき回し続けるうち、ナミはひときわ高い嬌声を上げたかと思うとびくんと体を硬直させた。
「イった?」
「ウソップ、上手すぎ…」
ナミは頬を赤らめ恥ずかしそうに微笑んだ。
「オレの芸術的な指先の神髄を教えてやるよ」
ウソップは逝って間もない蜜壺に指を挿入し、さらにナミを責め立てた。
「あっ…あああ……ッ」
Gスポットを意識しながら指を蠢かす。
突き立てる指に翻弄され首を振りながらナミは喘いだ。
「あっ…また…逝っちゃう…」
「逝っていいよ、ナミ…」
「あん…あっ…あっ…あああっ!」
大きく弓なりに身を反らせてナミは絶頂を極めた。
その様が何とも色っぽくまた愛らしくてウソップが感動していると、今度はウソップがナミに押し倒された。
「もう、我慢できない…」
そそり立ったウソップの男根に指を添え、ナミは己の深奥に導いた。
「うっ…」
今度はウソップが喘ぐ番だった。
ナミの秘壁の暖かさと柔らかさに感動する間もなく、ナミは彼の上で腰を使い始めた。
「すげェ…ナミ…いい…すぐ逝っちゃいそうだ…」
せめてもの抵抗にと、目の前で揺れる乳房を下から支えるようにして揉み、乳首を口に含む。
「はぁん…」
ナミの甘い声を聞くと頭がクラクラする。
「ウソップ、気持ちいい?」
「よすぎ…」
「あたしも気持ちいい…」
「ナミ…」
ウソップはナミの顔を引き寄せ、再び唇を重ねた。
ウソップもナミの動きに合わせて腰を下から突き上げるように動かしていると、重ねた唇の間からナミの嬌声が漏れ始めた。
情欲的だった舌の動きが疎かになり、腰の上下の動きが止まりがちになる。
「あっ…あっ…あっ…あっ…」
「逝けよ…ナミ…」
「ウソップ……アッ…」
「…ナミ………」
「イヤ…また逝っちゃうのォ……あん…ああああっ!!」
痙攣するナミの体を抱き締め、口づけを交わす。
体を起こしながらナミの足を肩に担ぐ。
再び奥に付き入れる。
「あああっ!」
眉に少し皺を寄せて喘ぐナミの顔に一瞬別人が重なる。
カヤ…
振り払おうと腰の動きを早めるのだが、ナミの声までもがカヤの聞いたはずのない嬌声に思えてしまう。
自然と涙が溢れてくる。
ナミ、悪い。オレは本当にカヤのこと惚れてるみたいだ…
お前は本当にいい女なのに…ナミ…
胸を切り裂くような痛みを感じていると、欲望はそろそろピークを迎える頃だった。
「イクぞ…」
「ウソップ……」
「あっ………カヤ……」
ナミに聞こえぬほど小さな声で愛する女の名を呼ぶ。
カヤが結婚しようが関係ない。
オレは海賊だ。自分のものは奪うまでだ…
ウソップはナミの体の上で荒い息を付きながら、心の中でそう決心していた。


このお話には後日談が付く。
数日後に送られてきた、たまねぎの手紙によると。
「なにぃ〜?ウソだぁ〜〜〜?!」
最近便りのないウソップの様子を心配するカヤに相談されたたまねぎが「結婚する」と嘘の手紙を送ることを勧めたのだという。
「たまにはカヤさんに手紙を書いてあげて下さい」と結ばれた手紙を握り締め、ウソップは泣き笑いを洩らし、その様子を見ていたナミは少し残念に思うのだった。


< FIN >

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