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------------------------ 果てなき夜に

下半身が伝える微細な振動は、私の思考を妨げた。
思わず漏れそうになる甘い吐息を血が滲むほどにかみ殺し、背筋を伝う快感を必死に反らす。
いつまで続くのか分からない生殺しのような拷問は、ランダムにやってきて嫌が応にも興奮させるが、決して頂点を極めさせることなく終了する。
外したくとも、鍵はあいつが持っている。
そしてそれを拒否することは私には許されていない。
これはあいつの戯れ。あいつは私を身も心も全て支配すべく、今日は私に貞操帯をつけていった。
あいつ以外、誰が私に手を出すというの?
ところが、あいつの真意はそこになかった。貞操帯という拘束具を使って私の下半身を支配するのが目的ではなかったのだ。
あいつの真意は、その貞操帯に装着できるようになっていた責め具にあった。
女の意思を剥奪し、意に添わぬ快楽を送り込む責め具──
「足を開けよ」
あいつの命令に、殺意を持って睨み返しながらも、体は従順に命令通りに動く。
日夜、あいつに仕込まれた屈辱。
心の底で何度もあいつを殺しながらも、体はあいつを受け入れなくてはならない。
かちり、と冷たい音。
あいつの手の中の異様な物体に、私は目を見開いた。
「…何?それ……」
「聞いたこと無いか?貞操帯と言うんだよ」
「…いやっ……!やめて……」
本能的な恐怖に私は身をすくませた。
反射的に逃れようと身を捩るが、あいつはそれを片手で容易に制した。
慣れた様子で、あいつの手の中の物体は私の腰に装着される。
その冷たさに恐怖が募る。
かちり、かちり、と鍵が閉まる。
恐怖のあまり、思考不能。どうしていいのか分からない。
あいつはあの鮫の笑いを浮かべて、私にその機能を説明し始めた。
「ナミ。これは貞操帯だ。外すためにはオレの持っているこの鍵を使うしかない。ションベンも糞もそのままできるようになっている」
つまり、私の下半身をこの瞬間あいつに剥奪されたというわけらしい。
この忌まわしい器具をつけたままトイレに行けと?
想像するだけで身震いする。
「この貞操帯は特注品でな。こういう機能も備えている」
話しながら、ベッドサイドから取り出したリモコンのスイッチを入れる。
その瞬間、下半身を駆けめぐる甘い快感に身震いした。
「………んっ………」
「どうだ?イイか?」
下卑たあいつの笑いに、涙を溜めて睨み返す。
「いい顔だ」
あいつは私の顎(おとがい)に手をかけて上を向かせ、口づけした。
無駄と知りつつ、その口に噛みつく。
どんなに力を込めても、傷ひとつつけることの出来ない強靱な肌。
「オレはこれから、この島を回ってくる。夜までにあれを仕上げておけよ」
と、机に山積みにされた資料に顎をしゃくる。
ベッドで荒い息をつく私を置いて、そのままあいつは部屋を出ていった。
それからずっと、クリトリスにランダムに与えられる微細な振動に悩まされながら、私はあいつのために海図を書いている。
徐々に精神を崩壊させながら。
もう少しで書き上がると言うときに、またあの振動音が始まった。
  ウィィィーーン
「はあんっ……」
思わず漏れる声。
あいつに開発された体は快感に貪欲で、さらなる快楽を求め蠢き出す。
ひとまず頂点を極め、体を満足させたいのだが、この淫靡な拘束具はそれを許さない。
指で諫めることはできず、さりとて外すことも能わず。
我慢し続けた尿意は限界であり、強引に振動する責め具は無理矢理性欲を導き出して…
もう、狂ってしまう……
左手は拘束具の上を彷徨い、右手は乳首を刺激する。
「お願い…ああぁ………」
イキたいのにイけない。
もう下半身から下は感覚がないほどにとろけきって、頭の中ではもう反らすことは不可能なほどにあいつの男根ばかりが浮かんでくる。
「もう…ダメ……あああっ……」
「いい眺めだな、ナミ」
「アーロン!」
涙に濡れた顔を声の方に向けると、そこには鮫の笑いを浮かべたアーロン。
びくん、びくんと体を震わせている私を遠くで眺めているけど、決して手を出そうとしない。
「随分苦労したようだな」
誰のせいで…!
反論したくても、その気力は当に失せている。
「痛いか?」
羽ペンで何度も突き刺して、血が噴き出している私の左手を握る。
それだけで、体中に快感が走ってしまう。
「……アーロン…お願い…」
「どうした?」
「外して…」
「ダメだな。まだ書き上げてねぇじゃねぇか」
「お願い…」
涙と涎に濡れた顔を両手で挟み込み、アーロンはいやに優しく私に口づけした。
アーロンの送り込んでくる舌にまたも全身を振るわせて、恥も外聞も捨てた私はそれに応えて舌を絡める。
びくんびくんと跳ねる体。
高鳴る振動。
蠢く腰。
崩壊する、私…
アーロンは私を抱く。
初めて私はそれを歓喜を持って受け入れた。
壊れた私は、もうそれが憎悪なのか愛なのかわからない。
身も心も私の全てを征服した男は、鮫の笑いを浮かべながらそれを食らう。

そして私は深い汚泥へ堕ちていく。
果てなき夜は終わらない…

<FIN>

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