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「嵐のあとに」

 どうにか嵐をやり過ごす事が出来たが、まだ時化の残る海面で、
ゴーイングメリー号は揺られ続けていた。
 「ナミさ〜ん、こっちは、5個ダメになってま〜す。」
 「ありがとう、サンジくん。ウソップ、そっちはどう?」
 「完全に割れてるのが3個、でも、残りも替えてやったほうがいいかな。」
 ナミは、壊れた滑車をウソップから受け取ると、テーブルの上に置いた。
 「こりゃーひでーな。こんなだったら、もう帆張れないな〜。次の島で修理だな〜。」
 ルフィが云った。
 「そうね。今度の嵐では確かに少し無理をさせたみたい。
まさか海軍艦隊に追っかけられるなんて思わなかったもの。」
 「三千万ベリーの賞金首だからな〜、オレたち。
でも、よくあんな嵐乗り切ったよな。まさか海軍も、
あんなひどい嵐を無事乗り切ったなんて、思わないぜ。」
 ウソップは、とりあえず、破損した滑車を集めて、使える部品を選り分けはじめた。
 「難破したと思ってくれると有り難いわね。ウソップ、応急処置よろしくね。」
 「出来るだけ頑張ってみるけど、カヤの執事も海賊船に使われるとは思ってなかっただろうから、
全体的に部品の強度がイマイチだな。
 いや、普通に航海をするのなら、定期的に部品を替えていけば充分なんだけど、
今度みたいに追っかけられたり、これで何があるかわからないグランドラインに入るのはどうかと思う」
 「そうね。とりあえず、船を直すのが先決。夕刻前には港に入れると思うから、早速部品の調達ってことね」
 「それにしても、ナミ、よく怖くなかったな〜。オレ、へろへろになっちまったよ〜」
 「ルフィ、おまえでも怖いことあるんだな」
 「当たり前だよ、ウソップ。だって、海に落ちたら、泳げないんだよ、オレ」
 ナミは、一同を残して、黙ってデッキから船内に入った。
 扉を閉めたとたん、深いため息が出た。
 「修理、かかりそうなのか」
 「あら、何やってんの、ゾロ。みんなで修理に取り掛かろうって時に。あんたも行って手伝いなさいよ。」
 刺々しくそう云うと、ナミは自室に入って行った。
 港に入ると、どうにか港外れの個人の貸しドッグを見つけて、そこで修理をする事になった。
 船大工はもちろん居ない。
 「部品ね〜、このランク以上のは、この島には無いね。
 あんたが航海士?
 よくあの嵐を乗り切ったのは褒めてやるけれども、天気の読み方知ってる?
 女には航海士なんてしょせん無理だよ」
 船用具専門店の主人が云った。
 「何よ。女だったら、どうだっていうのよ。」
 間に合わせでもいいから、とにかく部品が揃えばと思って立ち寄ったのに、そんな事を云われてナ

ミは怒りをあらわにした。
 「もういい。いらないわ」
 ナミは店を後にした。
 「酷い云われようだな」
 ゾロが店の前で待っていた。
 「いいの。馴れてるわ。女だてらに、女だから、女なんか、女なんて。。。
 あ〜、もうたくさん」
 町中を抜け、港を一望できる一角にきた。
 「男だったら、もう少し楽に生きられるのかしら。」
 ゾロのなかで、古い記憶がよみがえる。
 女だから、それに苦悩する少女の姿。
 ゾロは言葉を探した。
 その時だった。
 「うそ、あの船・・・」
 ナミは思わず前に走り出た。
 「ラッキー、あれ、エイビス号よ。なんで此処で会えるかな。
 ゾロ、部品、何とかなるかもしれない。」
 嵐の前以来、初めて聞くいつも通りの元気なナミの声だ。
 「急ぐわよ」
 そう云った時には、もう港に向かって走り出していた。

 エイビス号という船は、荷積みの最中だった。
 「すいませーん、キャプテンは?」
 ナミは荷役中の男たちに声をかける。
 「おう、ナミか? ずいぶん久しぶりだな。
 ついでに乳もだいぶでかくなったじゃないか」
 船上から、中年の男が見下ろしている。
 「キャプテン・グレイこそ、すっかり本物のグレイ頭になっちゃって。」
 「暇なら、上がってつきあえ〜」
 男はボトルを振った。

 キャプテン・グレイ。彼は、海図の作成の為に乗船を求めてきたナミを次席航海士として雇い、
半年ほどエイビス号に乗船させた。
それまで、本を頼りに航海術を勉強してきたナミに、本当の航海術を教えた男であった。
 「あの嵐が乗り切れたか。そうか、頑張った、頑張った。」
 男は、ナミの頭をなでた。
 「波に揺られながら、情けない格好で海を漂う海賊船をみたが、アレがおまえ達の船だったんだな。
9メートルはうねりがあったと思ったが、ナミが乗り切れたんなら、6メートルぐらいだったんだろうな」
 「もう〜、本当にいつまでも子供扱いするんだから。まったく。
 ところで、キャプテン、相談なんだけど」
 ナミは、船の部品の調達の件を切り出した。
 「オレの船は、自慢だが、全部グランドラインから取り寄せた部品を使っている。
もちろん、ナミの頼みだから、船に在庫があれば、分けてやりたいところだが、
あいにく、部品の数が多すぎるな。
 そうだ。積み込みが終わったら、この船はクレールに向けて出港する。
あそこのドッグにはこの船の予備の部品を預けてあるが、一緒に行くか。
夜出港して、明日の朝には到着する。そして、また積んで折り返し帰ってくる予定だから、
荷の積み下ろしの間に取ってくればいい。
もちろん、部品の代金は色をつけてくれよ」
 「ありがとう。お願いするわ。さっそく、うちの仲間に報告してくるから」
 「積み込み終わったらすぐ出る。もちろん遅れたら置いていくぞ」

 出港してからすぐ夕食となり、ナミはキャプテン・グレイとの再会をなつかしみ、
勧められるままにグラスを空け、いつもよりだいぶ酔っていた。
 「なんか、無理してねぇか、ナミ」
 ナミが小用に立った隙に、キャプテン・グレイがゾロに耳打ちした。
 「あいつは強がりだから、本当はビビってるときでも、表に出さない。強気な振りをしやがる。
 ま、航海士はそうでないとやっていけないが、あまりキリキリ踏ん張ると、折れやすくなるからなあ。
 その程度のこと、仲間なら判ってくれているとは思うが、適当に、力の抜きどころを作ってやってくれ」
 アルコールに濁った目の奥に、どこかしら、娘を見守る父親のような温もりがあった。
 「チョッサー、オレはもう当直ダメだわ。サードに当直は任せると伝えてくれ。」
 伝声管に向かってそう云うと、その場の長イスに倒れてしまった。

 ゾロは船員に案内されて、貨物室の一角にしつらえられた荷主用の客室にナミを運び込んだ。
ナミの足下もおぼつかず、そして、貨物船の細い階段がまだるっこしく、
お姫様抱っこする事になったのは止むを得ずというものだ。
 「部屋の中のものは、どうぞご自由に使ってください。」
 ドアだけ開けて、船員は足早に持ち場に向かった。
 「ねぇ、ゾロ。あんたも女なんかって思ってる口でしょ」
 「思ってねぇよ。本当に酒癖悪ぃ女だな。」
 室内に入り、ナミをベッドに寝かせようとした。
 「本当の事云いなさいよ、女なんて、誰でもメイドと同じぐらいに考えているんじゃない?」
 絡んでくるナミを、ゾロは適当にあしらって、さっさと部屋を出ようとした。
 「酔っぱらいの戯言なんて、聞きたかねぇ。」
 「どんなに頑張ったって、女なんか、絶対あんたに勝てないと思ってるでしょ。」
 その一言が、ゾロの胸の奥に痛みとなって突き刺さった。
 「思ってねぇよ。」
 ゾロの口から、痛みは言葉として転げ落ちた。
 ナミは、ベッドの上に座っていた。その瞳は、思ったほど酔ってはいない。
 酔ったふりをしていたのだと、ゾロは悟った。
 「疲れてるんだろう。少しゆっくり休め。」
 出て行こうとするゾロの背中。

 「ねえ、ゾロ。あなたにとっても、わたしは只の女の子でしかないのかな。」
 ゾロは振り返った。
 「お前は、馬鹿か?」
 「オレたちは、そんな馬鹿を、命がけであの魚人から奪ってきつもりはねぇ。 
 いきなりナミに口づけ、黙らせた。そしてじっと抱きしめた。
 「ごちゃごちゃ抜かすな。おまえを只の女にしてやる。」
 云うが早いか、ベッドの上にナミを抱え上げ、ナミの服を脱がせはじめた。
 「あ、嫌。止めてよ」
 口ほどには抵抗していない。
 型どおりの手順で、ナミの身体を愛撫しながら、ゾロは冷静に考えた。
 こいつに今必要な事。
 ナミは、いったい、ゾロに何を望んで、絡んできたのだろうか。
 船が揺れ、きしむ。ぎぃーっ、ぎいぃーっ。
 規則的な揺れと音。
 聞き慣れていながら、すこし違う揺れと音。
 波頭を蹴る舳先の感触。
 秘所に指を這わせる。
 ・・・全く潤いのない、堅い蕾み。
 無理に、指をねじ込んだ。
 「いや、痛い。」
 ゾロは止めない。むしろ、もっと痛みを誘うようにした。
 「止めて、痛い、痛い、すごく痛い」
 ナミは、膝を閉じて逃げようとした。
 「やめて・・・痛いの・・・、ホントに、あん」
 閉じられた瞳から、涙がこぼれた。
 「痛いときは、素直に泣けよ。」
 「嫌だ、ゾロの意地悪、本当に、痛いんだから、痛いんだから。。。」
 ナミの言葉は嗚咽に変わり、全身を震わせて泣いていた。

 ゾロは両手で細い身体を包み、ナミの頭を胸に押し当てた。
 「泣きたかったら、泣けよ。女の特権じゃないか。」
 「ゾロの意地悪、あたし、もう立てなくなるじゃない。
 泣いたりなんかしたら、本当に、もう自信、なくなっちゃうじゃない」
 「そんなもので、なくなっちまう自信なら、修行が足んねぇのを自分が認めたって事じゃねぇか。
 違うか?」
 ナミの震えはおさまっていた。
 「迷うな。おまえが迷ったら、方向音痴のオレはどうなるんだ。
 泣いてもいいから、絶対に迷うな。おまえさえ迷わなきゃ、オレたちで何とかなる」
 ゾロはナミに口づけした。
 ナミのなかのイライラを、すべて舌で絡め取り、吸い取って、飲み込んでしまおうとするように。
 ナミは息ができなくなって、クラクラした。全身に張りつめていた堅いものが、
ふわんと溶けてしまったようだった。
 そして、胸に口づけた。片方の乳首の先を口に含んで、もう片方をいじっている。
 余った手は、閉じかけた膝を強引に割り、たった今、痛みを与えた場所に滑り降りる。
 今度は、ゆっくりと、ゆっくりと指を這わせた。
 その場所に顔を寄せ、たっぷり唾液で湿らせた舌で、痛みを与えた場所をなぞり、
 感じやすい花びらの稜線に舌を這わせた。
 「あん、ゾロの意地悪・・・」
 とろとろとした声だった。
 とろとろと、ナミの花も開いてゆく。
 両手を使って、内側の花を押し開き、その先にある突起を吸い、
舌先で転がすと、ナミの膝の付け根が僅かに震えた。
 「ゾロ・・・あん、、、いい・・」
 官能に酔う、いい声だった。
 ナミの手が、ゾロのものを探り当て、そして温かい口腔に含まれた。
 ぎしぎしぎし・・・ガラガラガラ・・・
 船底の振動が伝わってくる。
 歯車がきしみ、鎖が巻き上げられる。
 船橋で舵輪が回される音。
 「面舵、20度、旋回」
 ナミがつぶやいた。
 「職業病だな。」
 ゾロがつぶやいた。
 ナミは騎乗位となり、みずからゾロのものを自分のなかに導いた。
 「あん、ゾロ」
 ナミは激しく自分から動いた。自分で気持ちのいい場所を求め、そして見つけたその場所を、
しばらく目を閉じて感じていた。
 ゾロはナミをそのまま抱えて起きあがり、今度は自分からナミを突きあげた。
 乳首を吸い、揉みしだくと、ナミの顔が僅かに歪む。
 相手の反応に、ゾロの動きも果てを求めて激しくなる。ナミのなかがきつく締まる。
 「いい、ゾロ、いくっ」
 可愛い声だった。その声を合図に、ゾロも果てた。


 ゾロの胸に、少し甘えた顔で揺られながら、ナミは云った。
 「わたしね、可笑しいんだけど、この船に最初に乗った時、この船の音が耳について眠れなかったわ。
 でも、今は、揺れてないと眠れないの。困った事ね。」
 「ああ、オレも、今はそうかもな」
 「でも、今度の事は、自分でもちょっと弱気になってた。反省するわ。
 今度の嵐の最中、さすがにこんな大荒れの中を航海するのは初めてでね、本当は膝もガクガクで、

イライラしているふりでもしないと、声がふるえてきちゃうの。
 男だったら、大丈夫なんだろうか、もし、女の弱いところを見られて、
みんなが航海士としてのわたしに不信感を持っちゃったら、もうついてきてくれないんじゃないか、
せっかく仲間にしてくれたルフィの期待を裏切るんじゃないだろうか、
考えはじめたら、あたしなんかっておもって・・・」
 ナミの声が止んだ。
 「おい、マリモ頭さん・・・嫌だ、熟睡してる。」

 波に揺られて、思いの向こうに運ばれないものかとゾロはおもう。
 もう一太刀だけでいい。その激しく精錬な音が聞きたい。

 −−おわり−−
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