ONEPIECEエロパロ保管庫 - ナミスレ/842-849(エース×ビビ)
エービビ「あと、何回」


 目深に被ったローブはずっしりと重かった。
 今頃、お父様もイガラムもチャカも、血眼になって私を探してるだろう。
 帰ったら、・・・・ううん、言い訳なら二つ三つは考えてあるから・・・叱られることは無いはず。
 もう、子供じゃないし。


 アルバーナの歓楽街のはずれにある木賃宿。彼の定宿。お世辞にも綺麗とは言えない。
 屋根がついていて布団があればどこでも御の字だと、いつか言ってたっけ。
 立て付けの悪いドアを開け、入ってすぐのカウンターにいた女将らしい太った女に、尋ねた。
「ここに、ポートガス・D・エースという男の人が泊まってないかしら?背中に刺青のある・・・」
「・・・ポートガス?・・・ああ、二階の一番奥の部屋さね。・・・階段は廊下の突き当たりだよ」
女将は宿帳を見ながら答えた。
一礼して奥に入っていこうとすると、女将が「ちょっと待ちな」と、私を引き止めた。
「・・・何かしら?」
・・・もしかして王女だということがばれたのかもしれない。心臓が、軽くはねた。
「場所代は花代の1割だよ。チップの分も含めて、だからね」
・・・ほっ。
どうやら私は娼婦だと思われたらしい。
「・・・よぉ、ビビ。久しぶりだな」
薄暗い部屋には真ん中にベッドが一つだけ。その上にエースさんは胡坐をかいていて、大きな古い地図を広げていた。
「久しぶりね、エースさん。相変わらず・・・?」
ずっしりと重たいローブを脱ぐと、空気がひんやりとして気持ちよかった。
「ああ。空振りばっかりだ・・・これだけ探してるってのにな、お手上げだ、もう。」
参った、とばかりに彼は両手を挙げた。
広げた古い地図は、グランドラインのものだった。
彼らしい几帳面な字で、日付と「黒ひげ」に関する目撃情報、辿った航路が事細かく書き込まれていた。
彼が血眼になって探している、「黒ひげ」。
それが運命なのかそれとも黒ひげが彼の手の内を読んでいるからなのか。いくら探しても黒ひげは捕まることが無かった。
「もう一度ドラムのあたりを探そうと思ってんだ。明日の朝、ここを出る。」
「・・・そう」
地図を丁寧にたたみ、愛用のリュックにしまって。

「━━━ビビ。」
名前を、呼ばれる。
優しく笑みを湛える、そばかすだらけの顔は。
疲れていた。明らかに。
前にあったときより、深く。

鎧戸を閉めたせいだと思う。
 部屋の中が蒸し風呂みたいに暑い。
「ん、んっ・・・」
ベッドに腰掛けた彼の足の間に跪き、立ち上がった彼自身を裸の胸の間に挟みこんだ。
竿の部分を懸命に擦り、挟み込みきれなかった頭の部分を口で咥えて。
「・・・王女様とは思えない格好だな」
快感に少し震える声で、エースさんが笑う。大きな手が、顎の下を撫でる。
この人の身体は燃える様に熱い・・・火傷しそうなくらい。
絶え間なく擦り続けると、先走りの液体が鈴口から出てきて、ほんのり苦い味が口の中に広がる。
唾液と汗で胸の辺りはべとべとになって・・・ぐちゃぐちゃ、粘り気の少ない音がいやらしさに輪をかけていた。
 だいぶ・・・堅くなってきたみたい。挟み込んでる彼自身・・・頭の部分も、膨らんできた・・・。
「・・・ビビ、」
顎の辺りを彷徨っていた手が、髪を掴む。
「巧いな・・・お前・・・」
「・・・・・・」
そう?と上目使いで答える。赤い顔をしてる・・・そろそろかも。
「飲めよ、全部・・・全部だぞ・・・・っ・・・!」
エースさんが。はぁっ、と・・・小さく吐息をついた途端、夥しい量の粘液が吐き出されて。
「ん、ぅっ・・・」
必死で飲み込んだけど、量が多すぎて飲み込みきれなくて・・・口の端からちょっとこぼれた・・・。
「・・・全部飲め、って言っただろ?」
彼は人差し指で、こぼれた粘液を掬い取り、私にそれを舐めるように促した。
ぺろ。猫みたいに舐めると、満足そうに笑って。

「・・・ベッドの上に、仰向けになって、脚広げろ・・・滅茶苦茶にされるの、好きだろ」
今度は私が、満足する番。
”黒ひげ、早く見つかればいいのにね” 
その言葉だけは、絶対にいえなかった。慰めにならないとか、部外者の言葉はいつだって無責任だとか言う以前に。
黒ひげが見つかってしまえば、彼は元通り白ひげの元に帰り、私とのこの関係は、終わってしまうのだから。
―――好きだから。
魔の海域といわれるグランドラインを、たった一人で航海することは想像を絶するほどに過酷なはずで。それは逢うたびに増えていく彼の身体の傷と、疲弊していく彼自身がそれを証明していて。
 彼を一日も早く解放してあげたいと願う一方で。
 一回でも多く逢いたい、セックスしたいのも、また事実で。
 どんどん、ジレンマに陥っていく。


 濡れる程度に舐められ、正面から押し入ってくる。
 大きくて,熱くて、さっきまで私の胸の間にあったそれ。
「あ・は・・・ッ・・!」
めりめりと、裂けるような感覚・・・痛みは、感じない。
「ほら、脚もっと上げろ」
言うとおりにすると、私のそこは彼をどんどん、飲み込んでいく。
「すげえな・・・奥はぐちゃぐちゃだ・・・」
なぁ、いつもどんな風に一人でシテる?
ゆっくりと動き出した彼が、尋ねてくる。そんな恥ずかしいこと・・・いえないってば・・・。
「なぁ・・・?教えてくれよ・・・」
「や・・・っ。言えない・・・」
「王女様は、綺麗なドレス着て、・・・一人で慰めてるんだろ?――――ここを」
きゅっ・と、摘まれた。
「あ・アっ・・・・!!」
脚の間の、一番弱いところ・・・・!
「剥かなくてもはみ出してるじゃねえか・・・淫乱・・・」
―――はみ出すくらい毎日慰めてるのか?ええ・・・?
耳元で囁かれる言葉は虐めるように、でも、声は優しくて・・・そのアンバランスが、更に私を濡らしていく・・・。
「暇さえありゃ、してるのか?・・・一人で・・・・」
「ア・っ・・・!」
親指と人差し指で摘み、やわやわと擦られて・・・駄目・・・まだ入ったばっかりなのに・・・そんなことされたら・・・。
「ん?・・・・もういっちまうのか?・・・好きだな・・・」
駄目・・・まだ、入って2分もたってない・・・のに・・・・にやっと笑って、・・・擦る強さが激しくなって・・・・・・!

「あ・あ・ああああっっ・・・・・・・!!」
「・・・あんまりでっかい声出したら、隣に筒抜けだろ・・・」
「んんっ・・・だって・・・・、っ・・・」
壁薄いんだぜ、ここ。
ぐったりしたところを後ろから抱え込まれ、再び突き上げられた。
「いったあとのココ、・・・ひくひくして絡み付いて・・・」
すげえいいんだぜ?・・・・知ってるか?
「知らな・・・い」
ぎしぎしと、音を立てるベッド。
まだ余韻の残るそこに打ち付けられる、熱。炎のような、塊。
頭がぼんやりしていくのは、気持ちよさのせいなのかこの暑さのせいなのか・・・。
「・・・ビビ・・・」
「・・・何・・・?」
「・・・お前とこうしてると、・・・・やなこととか現実とか・・・全部、忘れられるんだ・・・・」
「・・・・・あ・んんっ・・・」
突き上げが、激しくなる・・・じんじんと、繋がっているところから甘く痺れてくる。
「―――俺だって、人の子だからな・・・・」
涙だってまだ出るしな、とおおげさに笑う。
後ろ向きだから、表情はわからないけれど・・・。
「・・・締め付け・・・きつくなったな・・・いいか?」
「うん、・・・・・いい・・・・」
 身体が端から、溶けそうになって行く・・・気持ちいい・・・あれを擦られていくのと中でいくのとは、同じいくでも感覚が違う・・・・。
 胸に手が伸びてくる・・・捏ねられ、弄られて、いつものあの感覚がゆっくりと襲ってきて・・・突き上げもどんどん激しくなって・・・・意識もどんどん,蕩けてきて・・・。
「ぁ・・・あ・・・・・もう、っ・・・・エース・・・さ・・・」
「・・・中で、出すぞ・・・・?」
「・・・・ん、・・・・・」
こくん、とうなずいた途端・・・・・・・・・・吐き出された粘液の熱さを感じる前に、私の意識が飛んだ。

 心地よい風に目を覚ませば、鎧戸が開けられ、まぶしい夕日が室内に差し込んでいた。
 彼は窓のところに立ち、外の景色を眺めていた。
 安物の酒を瓶ごと煽っていた。
「時間、大丈夫か」
「・・・ええ、・・・・」
鍛え上げられた背中には彼の信念の象徴。
 それは時に彼を奮い立たせ、時に彼を追い込み、悩ませる。
「ビビも飲むか?」
振り返った顔はやっぱり疲れが見えた。でも・・・ちょっとだけ、さっきよりましかな・・・。
「・・・ありがと、一口貰うわ」
手渡された酒は、色の割りに甘かった。

「・・・・ありがとな」

「・・・何か言った?」
彼が何か言ったように思えた。けど、とぷん、という酒の水音で、よく聞こえなかった。
「ん?・・・いや、ビビの一口は多いんだな、って。俺の分なくなっちまう・・・」
「!・・・意地悪・・・」
ぷっ、と膨れたら、彼は子供みたいに歯を見せて笑った。
その顔はルフィさんとよく似ていた。

 宿屋を出る頃には日はすっかり暮れていて。
 繁華街はようやくにぎわいだした。
 ゆっくり歩きながら考えた・・・あと、何回、彼と会えるだろう。
 立場も、夢も違う彼との恋は、最初から終わりがあって。それでもいいと願ったのは私で。
「・・・・・・・」
 あと、何回。心の中で、呟きながら王宮に向かった。
 
 あと、何回。
 
 あと、何回。                                    
                                                  (END)