ONEPIECEエロパロ保管庫 - 6/336-343(ウソップ×カヤ)
【帰ってきたウソップ】
「カァヤァーーーーー!!!」
町から屋敷へと続く並木道を、俺は思いっきり手を振りながら走っていた。
「ウソップさんっ!」
懐かしい道の懐かしい建物の前で、これまた懐かしい2人の姿が見えてきた。
「元気そうだなぁ!おいっ!お前、体はもう大丈夫なのか?」
華奢な腕を両手で掴むと、踊るようにくるくる回っていた。
「はい!今はもう治す方なんですよ!」
あれだけ青白かった顔は、ずいぶんと血色良くなっていて、
それでも雪のように真っ白な顔を赤らめながら、嬉しそうに笑った。
ずっとずっと見たかった顔だ!夢にまで見たピッカピカの笑顔だ!!
「ウソップさんも随分ご立派になられて・・お噂はかねがね。」
ハンカチを目に当てながら、メリーも嬉しそうだった。
「おう!メリーも頑張ってこのお屋敷守ってくれてたんだな!
 でもこれからは、俺様がいるから安心していいぞ!」
少し老けちまったメリーの背中をたたきながらそう言うと、
カヤがうっと声を詰まらせた。
カヤの目から堰を切ったように、次から次へと涙があふれてくる。
「お、おい!聞いてくれよカヤ!!すんげえ冒険してきたんだぜ!俺!」
手足をバタバタさせながら、俺も涙と鼻水を止めることができなかった。
その日は町中で、俺様の歓迎会となった。
海軍の奴らの手違いで、最後まで手配書に載らなかったのが幸いして、
おおっぴらに表に出ることができた。俺の親父のせいもあって、
もともと海賊に対して正しい認識を持っている島ではあったんだが。
なんてったって、海賊王の一味だぜ!!俺は上機嫌だった。
懐かしの我が家は、2人が手入れしてくれてたが、その夜はお屋敷に泊まる事にした。
トマトやら町の人やらに囲まれて、カヤとろくに話も出来なかったもんな〜
「ロロノアさんとロビンさんも、泊まってくれたら良かったのに」
「2人のほうがいいってさ。しっかしあれだね、ゾロの奴、
 ロビンの遺跡探索にずーとついてくるとは思わなかったゼ。
 あれじゃまるで、金魚のフンだ!頭、ミドリだしな〜」
カヤが声を上げて笑った。そうそうこれ!この顔が俺を幸せにさせるんだよなぁ。
「ルフィさんとナミさんは、また冒険に行ってしまわれたんですよね。」
窓から星空を見ながら、じみじみと言うカヤは、これまた綺麗だった。
「みんなバラバラになっちゃったなー。サンジなんて行方すらわかんねーし。
 いや、チョッパーって奴は、途中まで一緒だったんだけどよ・・・」
トントン  ノックがしてメリーが今日は友人の家で泊まる旨を伝えてきた。
「メリーの奴、お屋敷空けたら危ねぇじゃないか。よくあんのか?」
「・・・・・・・・たぶん、気を利かせてくれたんだと思います。」
カヤの顔がみるみる真っ赤になっていった。
事の次第を飲み込めた俺は、ごくっと生唾を飲んだ。
「で、でもカヤお前・・」
「いいんです、、、ずっと、待ってましたから。
 でも、初めでわからないんで、その、、色々教えてください。」
ほっぺに両手をあてて、湯気が出そうな顔で小さく言った。
「いや、俺だって!!!」
はじめてだっ!と、言おうとして口を閉じた。やっべ!やっべーよ、俺!
「この年になってって、、、やっぱり気持ち悪いですか?」
がーーーーん!!やっぱ気持ち悪いんだ、俺。世間一般的には。
けど、グランドラインにだって、カヤよりイイと思った女いなかったしなぁ。
気を取り直して、思いっきり声を低くした。…目、あわせらンなかったケド。
「いや、嬉しいよ。大丈夫、俺にまかせなさい。」
「じゃ、シャワー浴びてきますね。」
一人になった俺は、部屋をうろうろ歩き回っていた。
そんなん考えてなかったから、ゴムだって持ってない。カヤにそんな危険なまねさせられるか!
いや、それ以前に・・・どーーーすりゃいいんだよぉ!!
「ウソップさんは、どうしますか?」
戻ってきたカヤを見て、考えてた言い訳がぜんぶ飛んでいった。
バスタオルにくるまれた白い肌は、ほんのりと上気していて、
髪から落ちる雫が筋となって、柔らかそうな谷間に流れていっていた。
「いや、、、俺は」
言葉がでなかった。震える手で肩を抱き、唇を近づけていった。
  ミョイン!
「、、、、ウソップさん、、鼻、、」
妙な音がして、俺の鼻がバネのように揺れていた。
「あ、あー 悪イなカヤ!」
慌てて右に、どかしたが、ミョインってまた戻ってくる。
上にも下にも、ついでに潰してみたけど、駄目だった。
「あの、、、今までは、どうやって、、?」
俺は、とほほな顔になり、覚悟を決めて告白した。
「・・・・・俺も、したことねぇんだ・・・・・・」
キョトンとしたカヤの顔を見て、ますます情けなくなってきた。
床にめり込みそうなくらい張り付いて、俺は落ち込んだ。
もうダメだ。俺は、一生きもいマンと後ろ指さされる人生を送るんだ。
「勉強しましょうっ!!」
カヤのきっぱりとした声に、鼻水涙でぐしょぐしょになった顔をあげた。
「何事も、やればできるんですっ!2人で一から勉強しましょう!」
握りこぶしをつくり、仁王立ちしているカヤは異様にたくましかった。
「・・・・・勉強?」
「そうですよ!医学なんて何も知らない私だって、頑張れば医者になれました。
 ましてや、今度の勉強はウソップさんと一緒ですもの!」
「・・・・・俺なんかで・・いいのかよ?・・」
「ウソップさんとじゃなきゃ、ぜぇっったい、嫌ですっ!!・・・それに」
肩をすぼめて、こっちを向き、可愛らしい舌をだして
「ちょっと・・・ホッとしました。海賊の・・その、、、セックスって、
アブノーマルで恐ろしいモノなのかもって、思ってましたから」
「お、俺はそんな、カヤが怖がるようなこと!」
「やっぱりウソップさんで良かったです。」
顔を見合わせて、ププッと笑った。
「・・で、ウソップさん、これって。」
「おう!手っ取り早く、他人のテクニックを盗みに行こうじゃないか。」
ほっかむりをして、カヤの手を取り、屋敷の外に出た。
「それって、覗きなんじゃぁ・・」
「いやいや、ウソップ怪盗団と言ってくれ。
 作戦名はエロ強奪!目指せエロテクニシャン!!」
クスクス笑いながら、カヤがついて来る。
「どこに盗みに入りましょうか?」
「ん〜それが問題なんだよなーおっそうだ!ゾロんとこ行ってみようぜ!
 町に宿とってたろ?♪そーれいっけっ!エーロエロ怪盗ーだーん♪」
変な歌を歌う俺を見て、カヤは楽しそうだった。
「言っとくけど、これは一回きりだからな。やっぱヤベーだろうし。」
「ふふ、残念。こうやってウソップさんとお散歩するのも素敵なのにナ♪」
・・・・・・・・か、か、かわいい。あぁ、ちくしょう!なんとかして、、、
その時、イイ事ひらめいた。さすがは俺様。
「ウソップさん!何をっ?危ないですよ!」
俺は、木に飛び乗ると、枝に足をひっかけてグルンと回った。

  ちゅっ

ちょうどカヤの目の前に顔がくるように計算していたのさ。
逆さまだったら、ほーら、ひっかからない。
「びっくりしたけど・・・すごい、ウソップさん!」
「ふふふ、不可能を可能にする男と言ってくれ。」
嬉しくなった俺は、カヤの顔中にキスをした。
カヤの柔らかいほっぺが愛しかった。やっぱ世界中で一番好きだと思った。
枝から降りると、カヤを思いっきりギュ〜ッて抱きしめて、抱き上げた。
「ちょ、ちょっとウソップさん、降ろしてください」
「ん〜〜でも困ったことに離したくないんだよなぁ〜
 困った困った。あ〜困った」
それから俺は、また変な歌を歌いながら、
カヤを抱きしめたまま、並木道を走っていった。






追記:・・・・・・・・ゾロとロビンは凄すぎて参考にならなかった。

         勉強会の報告はまた今度    おしまい