SM女縄 - 或る女の調教





   女は30才。 名うての実業家の後妻として現在の夫と5年前に結婚した。 女は初婚であり 古風なことに処女だった。 女の父親も実業家だが 大口取引先の会長だった現在の夫に見初められ 父親に言い含められて結婚した。 女の父親の事業が思わしくなく 援助を受けるための人身御供だという噂が業界に流れたこともある。 女は そんな噂を気にする風でもなく 仕事で不在がちの夫に不満を持つでもなく 結婚生活を送っている。 夫との20歳以上の年齢差のため 子供同様に扱われていることも女は知っているが かと言って同年代の男と結婚して 毎日の生活に追われている大学時代の友人を羨ましいとも思わない。 夫は亡くなった先妻との間に男の子が一人いたが 先で争いになるからと女に子供を産ませようという気もないらしく むしろ子供を産まず 女にいつまでも若く美しくいてほしいらしい。 そんな若妻をパティーやら会合 ゴルフに連れて行き 他人があまりに若く美しい妻に驚くのをうれしそうに眺めている。 夫は性生活には淡泊で 形だけの交渉をたまに持つだけだけだった。 夫は美しい妻を自分の美術品のコレクションのひとつ位に考えているのでは と女は思ったことがある。 女自身も学生時代のボーイフレンドに接吻すら許さなかったほど潔癖で 夫との性生活を強いて求めようとは思わなかった。 美しい面長の顔立ち スレンダーで均整のとれた身体 豊かな胸の隆起は人目を引いたが 女は気に留める風でもない。

   山手の瀟洒な邸宅に住み 使用人三人を使う身分では時間を持て余すことが多かった。 女は女子大在学中に茶道を始め 今では八代目家元の助教として多くの門下生の指導にあたる。 女が夫のお飾りではなく 自分で外界と接触を持つ唯一の機会が茶道の稽古である。 そんな女がお気に入りのジャガーのハンドルを握って 週一回家元の私邸に茶道の研修に出掛けるのが最近の習わしになっている。 研修はいつも離れの茶室で行われる。 茶室は手入れの行き届いた庭の片隅にあり 趣味のよい数寄屋造りだが 唯一変わった点は天井板が張られておらず屋根まで吹き抜けで 古民家のように屋根裏の太い梁が何本も剥き出しになっていることである。 さらに何かを吊るすように何箇所にも滑車が取付られているのが いかにも茶室には不似合いであった。 家元と女は半日その茶室に篭り 茶道の研鑽に精進することになっており 余人は一切茶室に近づけない。 しかし もし誰かが障子戸の隙間から茶室の中を窺うことがあれば 想像を絶する光景に肝を潰したであろう。

   そこでは女が一切の着衣を身に着けず 全裸のまま四つん這いで艶めく尻を責められている。 形のよい乳房は縄で縛られ 見事な胸の隆起がさらに絞りだされており 膨れた乳房の先端では乳首がつんと尖って 女の肉体が欲情に反応していることが見てとれる。 茶室の隅の衣裳箱には 女が着てきた上品な淡青色の訪問着がきちんと畳まれている。 女は無理矢理脱がされたのではなく 一枚一枚自分で脱いだことがわかる。 誰かが衣裳箱の中を調べれば その中に下着が一枚もないことに気がついたであろう。 女は和装の作法通り 一切の下着を着用していない。 もっと注意深く女の日常を観察すると 茶道の用事で出掛ける時は 洋装であっても女が一切下着を着けていないことに気づいたかもしれない。 女は 家元から自分に会う時は 例えそれが公の席であっても 一切下着を着用しないように命じられている。 大島紬を端正に着こなした家元が正座して見つめる前で 女が帯を解くと正絹の着物がするりと肩から滑り落ちる。 襦袢を脱ぎ 最後の腰巻も取ると 三十路を迎えて脂がのり 豊かに丸みを帯びた大人の女の裸身が薄暗い茶室の中で立ち尽くしている。 女は本能的に乳房と陰部を手で覆うが 「手を後ろに組んで身体を見せなさい」 という家元の声に女は怖ず怖ずと両手を後ろに回す。 次に女は後ろ向きになり 膝をついて尻を突き出すよう命じられる。 突き出したしみひとつない美しい尻の奥深くに すでに濡れ始めた女の秘唇と匂うような肛門が潜んでいるのが見てとれる。 例え 後ろ向きでもあっても淫らな視線に女の恥肉を視姦されていることを女は体で感じとる。 そしてこれから始まる淫らな責めを想うと女の体の芯がかっと熱くなり いけないと自分に言い聞かせても 女の秘唇はさらにねっとりと濡れてくる。
   
   家元は手早く女の乳房の上下に縄を掛け さらに首縄で上下の縄を引き絞る。 縄に挟まれた女の乳房がこんもりと盛り上がり 締め付ける縄の感触に「あぁ」 と鼻にかかったような甘いため息をひっそりと女が漏らす。 家元が女の両手を縛らなかったことで 女は今日の最初の責めがおぞましい浣腸であることを悟る。 家元は女に浣腸をするときに 女が抵抗できないように縛り上げることを好まない。 むしろ女が自ら尻を差し出し浣腸をねだることを好む。 上流の女が裸で浣腸されるだけでも恥ずかしいのに 女は自分から尻を向けて浣腸をねだらなければならない。 女の羞恥心をとことん踏みにじるやり方で 端正な見かけとは裏腹に 家元のサディストとしての本性を女は垣間見る思いだった。

   女は乳房を縛られたまま四つん這いになり 嗜虐者にゆっくりと尻を向ける。 家元は平手で女の尻を打ちながら屈服の姿勢をとらせる。 女は肘を折って頭を畳につける。 こうすると女の尻が高く持ち上がり 肛門が上向きに剥き出しになる。 女は畳にこすりつけた頭を横向きにして 顔を常に家元に向けていなければならない。 浣腸に苦悶して嗚咽する女の顔も 家元の愉しみのひとつなのだ。 畳の上に置かれたガラス製の浣腸器が冷たく光り いつもは茶の湯を沸かす鉄瓶にドロリとした汚辱の薬液が充たされている。 浣腸器にグリセリンの原液を半分 冷水を半分吸い上げ終わると「ちゃんと挨拶をしなさい」 家元の鋭い声が飛ぶ。 女は目を閉じるとやがて観念したように口を開いた。 「わたくしのお尻の穴にお浣腸をしてくださいませ」。 「そう頼まれれば仕方ないな」 にやっと笑った家元は女の尻肉を広げ 冷たく光るガラス浣腸器の嘴管を怯える女の肛門にあてがう。 「あぁ〜っ!やっぱり嫌です。お願い!お薬を入れないで」 何物も侵入させまいと必死に括約筋をすぼめ 哀願する女の抵抗も虚しく 媚薬クリームを塗られた肛門は抗うことなく異物の侵入をすんなり受け入れる。 ぞっとするような冷たいガラス嘴管の淫靡な感触に女の双臀が震える。 シリンダーがぐっぐっと押され 汚辱の薬液が女の腸管に奔流となって流れ込むと同時に ひときわ高い女の悲鳴が上がる。 高く突き出した尻が苦悶に揺れ 女の腹が大きく喘ぐ。 「ウッゥ〜赦して!お願いっ」 女の尻にうっすらと汗が滲み ともすると膝の力が抜けてしゃがみこみそうになるが そのたびに家元の鋭い平手打ちが飛ぶ。
そうこうしていると やがて浣腸を嫌がる女の言葉とは裏腹に、肛門と隣り合わせの女の秘肉の合わせ目から淫汁が溢れ出し 秘唇がテラテラとぬめり始める。 指ですくったぬめりを満足そうに確かめた家元は 「ふっふ、やっぱりお前は浣腸が好きなんだな。嫌がる振りをしても体は正直なもんだ」 休めた手を再びシリンダーにあてがうと以前にまして強く押し始めた。
300ccを注入して空になった浣腸器を引き抜くと 女の目の前で再び薬液を充填する。 ズッズッとおぞましい薬液を吸い上げた浣腸器を女に見せつけながら 今度は家元の手が乳房をまさぐっている。 こうしている間にも排泄感覚が高まってくるのを計算しているのだ。 女は腸管の苦悶に涙目になりながら「じらさないで! いっそひと思いに入れてくださいっ」 そう言い切ると 女は観念したように再び四つん這いの姿勢から両肘を折り尻を高く突き出す。
暗い淫靡な肉の快楽の炎がチロチロと女の体内で燃え上がり 迫る排泄の限界とひきつく肛門に戸惑いながら 女は尻をなよなよとくねらせる。

   女が前傾すると 縄に縛られた哀れな乳房が畳につかんばかりに小刻みに揺れ 敏感な乳首が畳に擦れる。 家元はすばやく両乳首の下に剣山をあてがう。 揺れる乳首を剣山の鋭い剣先がちくちくと苛むことになる。 家元は女の体が浣腸をねだり始めたのを確かめると 再び嘴管を肛門にあてがいズブリと押し込む。 二本目はクリームを塗らなくても 女の淫液を掬って塗りつけるだけで肛門はヌルリと嘴管を受け入れる。 「あぁ〜いやらしい」 と言いながらも 一回目の注入でしっとりとした肛門はしっかりと嘴管を呑みこんで 菊肉がガラス管に絡みつくようだ。 浣腸により官能の炎が燃え上った女体を見透かしたように 二回目はなかなかシリンダーを押さない。 ゆるゆると嘴管を操りながら肛門をこねまわし 女をじりじりと焦らせる。 排泄感覚が迫り 火のついたような肛門になす術もなく女は浣腸をねだる。 「あぁひどいわ、お願い、早く入れてくださいっ」 それならと家元はぐぃとシリンダーを押し 薬液が腸管の中に勢いよく迸る。 女の呻き声が一段高くなる。 「あぁたまらない」 女は美しい顔を歪めながら はぁはぁと息を弾ませている。 断続的に注入される薬液に女はヒィヒィとのたうちまわるが 尻を持ち上げた姿勢を崩すことは許されない。 揺れる乳房の先端の乳首は さきほどから剣山の剣先に突かれ敏感なうえにも敏感になっている。 女は双臀に脂汗を浮かべながら それらを必死に耐えようとしている。

   二本目が空になり 女は肩をぶるぶる震わせながら「むむっ」 と言葉にならない呻き声を漏らした。 剥き出しの女の陰部はテラテラと濡れそぼり 淫汁が陰毛に絡んで糸を引いている。 「おトイレに行かせてくださいっ」 600ccを呑みこんだ女の腹は荒い呼吸に大きく喘ぎ 膨発寸前の肛門を必死ですぼめている。 女には黙っていたが 二本目はグリセリンの原液をそのまま注入してある。 恥辱にまみれた破局は時間の問題だ。 哀願する女をよそに 家元はゆっくり煙草を燻らせ始める。 「あぁっ、もうだめっ」 限界が近づく。 「茶室にぶちまけられてはかなわんからな」 家元はそう言うと女を引き起こし 後ろ手に縛り上げてから尻の下のおまるをあてがう。 「いっ嫌です、こんなの、おトイレに行かせてくださいっ!」 「人が好意でおまるを用意してやったのに、嫌なら庭にでも出てしなさい」 押し問答も長くは続かない。 「こっちを見ないでっ」 と言いながら女がおまるに跨ると 肛門を締めようすると女の意志を嘲笑うかのように あっという間もなく肛門が膨れて開き始める。 激しい排泄音とともに無色の薬液が噴出し やがて液が便色に変わる頃 固形の便がもりもりと出てくる。 ガスを排出する恥しい音と強烈な便臭が茶室に充満する。 「言われたとおり朝からトイレを我慢してきたんだな」 そういいながら家元は茶室の障子を開け放った。 晩秋を迎えた苔庭に女の嗚咽が途絶えることなく続く。






翌週 女は家元の私邸を指定された時刻に再び訪問した。 玄関脇の車寄せにジャガーを駐めると 玉砂利を踏みしめながら女は玄関へ向かう。 玄関では 車の音を聞きつけた老婆が 手をついて女を迎えた。 先代の家元からこの家に仕えている老婆で 「いらっしゃいませ 旦那様は先ほどからお待ちかねでいらっしゃいます」 そして一呼吸おくと 「あまり お部屋を汚されませぬよう」 と言い捨てて老婆が案内に立ちあがった。 女は息を呑んだ 「家元がおまるを後片付けするわけがない 誰も知らないと思った自分が迂闊だった」 女の背筋を冷たい汗が流れた。 何食わぬ顔で女を茶室に案内した老婆は 踵をかえして本宅に戻っていった。 女は自分の思い過ごしかと胸を撫で下ろし 少し安堵した。

家元は珍しく茶室に酒肴を運ばせて待っていた。 茶室は神聖な場所で飲み食いはしないはずなのに と女は訝りながら 挨拶もそこそこに茶室に上がると 銚子を手に取り酌をする。 女も勧められて酒盃をあおり ほんのり頬が朱に染まる頃 家元は女に着物を脱いで裸になるように命じた。 するりと立ち上がり 帯をしゅるしゅると解いて着物を脱いだ女は いきなり縄で後ろ手に縛られ 乳房にも縄掛けされる。 天井の梁に取り付けられた滑車に縄をとおし 女が爪先立ちになるまで吊り上げてから 縄尻を床柱に結んだ。 不安定な姿勢のまま 女は全裸で茶室の中央に吊られている。 豊かな肉付きの女体が 障子越しの陽差しを浴びて 艶めくように揺れている。

やおら 家元は銚子が空になったといって 電話で老婆に酒を運ぶように命じた。 それを聞いた女は動転して 縄を解くように家元に懇願するが 家元はのらりくらりと腰をあげない。 このままだと老婆にとんでもない格好を見られてしまう 女は焦ってもがくが 肌に食い込んだ縄はみしりとも緩まない。 そうこうするうちに 母屋から渡り廊下を渡ってくる老婆の気配が伝わってきた。 蒼ざめた女は必死に縄を解こうと血相を変えてもがくが もがけばもがくほど縄がますます喰いこんで 慌てる女の裸身がくるくると揺れた。

戸の外で 「お待たせいたしました」 という老婆の声が聞こえ スッと戸が開けられる。 銚子をのせた盆を捧げ持ったまま老婆が茶室に入ってきた。 膳に銚子を置き 空の銚子を下げると 老婆は今まで気が付かなかったと言わんばかりに振り返って女を見上げた。 女は必死に顔を背けながら身体を震わせている。 「おやおや 若先生 えらい格好ですねえ 昼間っからお楽しみで」 「嫌っ 見ないで」 家元は何食わぬ顔で老婆に酌をさせている 「いやなに 助教にせがまれてね」 家元は しゃらっと言って 知らぬ顔を決め込んだ。 老婆は 「いやらしい女だね なんて格好してるんだい」 「そうだ旦那様 こんな女はうんと懲らしめてやったほうがいいんでございますよ」 聞こえよがしに老婆が家元に進言する。

「懲らしめるって言っても・・」 「昔から性悪女を懲らしめるには いろんな方法があるんでございますよ」 老婆はニタリと笑うと 「それも女にだけ効き目のある方法が・・・ふっふっ」 「例えば?」 とぼけて家元が訊く 「そうですねえ、例えば綱渡りなんていかがでございましょう?」 女は内容がわからなくても 二人が自分を責めいたぶる相談をしていることは理解できた。 綱渡りってなにかしら? 家元も同じ問いを老婆にした 「綱渡りをさせるったて ここじゃ狭いし いくら助教が運動神経がいいたって無理だろう?」 家元は女が裸で綱の上を歩くと思っている。 老婆はにやにや笑いながら 「旦那様 女の綱渡りは 綱の上を歩くんじゃございませんよ」 「じゃあ どうするんだ?」 反問する家元に老婆はしたり顔で答えた 「女の綱渡りってのは 女がおまんこに縄を挟んで歩くんですよ それも素っ裸でね」 こういうと老婆はかっかっかと 前歯が抜けた口を開けて笑った。 

話を聞いていた女は 自分がとんでもない芸をさせられることだけは理解できた。 「それじゃ早速」 と言いながら老婆が立ち上がり 縄を床柱に結びつける 「おっと 助教さんは足が長いからもっと高くしなけりゃね」 と楽しそうに独り言を言いながら 縄を柱のより高いところに結びつけた。 女は恥ずかしさのあまりうつむいて声も出ない。 今日は 二人があらかじめ示し合わせて女を責めようとしているとは思いもよらなかった。 一刻も早く老婆にこの部屋から出で行って欲しい 女はそれだけを念じ続けた。 

老婆は 女を吊っている縄を手早くほどくと 縄尻をとって女を追い立てる。 「とっとと お歩き」 床の間の前に立たされると 柱に結んでおいた縄を股間にとおし 老婆は縄尻を持って 部屋の反対側の隅に歩いていった。 その間約3メートル 老婆がピーンを縄を張ると 縄が女の陰部にズルッとめりこんだ。  あまりの恥ずかしさに 女は前屈みになろうとするが すかさず家元が女の裸身を引き起こし さらに指を使って女の秘唇を押し開き 丁寧にしっかりと秘肉の合わせ目に縄を咥え込ませた。 縄がすっかり女の秘肉の中に隠れるのを見届けると 家元はポンと女の尻を叩いて 「さあ、綱渡りの始まり、始まりィ」 と掛け声を掛ける。 縄が女の敏感な部分を圧迫して 女は動くことができない。 もじもじしていると 老婆が叱咤する声が飛んだ 「さっさと歩くんだよ もたもたしていると 庭で綱渡りをやらせるよ 庭男達がさぞかし喜ぶだろうさ」 普段聞いたことのない老婆のはすっぱな言い方に 女はおびえて一歩前に足を踏み出した。 女は気がつかなかったが 縄には瘤がいくつも作ってある。 前もって準備しておいたのだが 女は知る由もない。 瘤まで歩くと女はあっと声を出した。 秘肉を擦る抵抗が全く違うのである。 縄の瘤が女の柔肉に無理やり入り込もうとする。 肉の唇が歪み 女はあまりの刺激におもわず腰を引いていしまう。 すかさず家元の鞭が女の尻に飛んだ。 ヒィィィと女の悲鳴が上がり 女が一歩前に出ると 女の秘肉がヌルッと瘤を呑み込んだ。 うぅぅと女の潜もった呻きがもれる。 それほどまでに瘤が女の陰芯にあたった刺激が強かった。
「歩くんだ」 家元の叱責が飛ぶ。 ずっずっと半歩ずつ前へ進む。 女の陰部で温もった縄から湯気が出そうである。 床の間を背にして座っている家元からは 女の後姿が見えている。
正座した家元のちょうど目の高さに女の双臀がある。 淫らな視線を感じて 女は尻肉を必死にすぼめようとするが クリトリスに縄瘤があたると 「あっ」 と短い悲鳴を上げ 尻を見られていることも忘れてしまう。
必死に締めていた尻肉の緊張が緩るみ 肛門と女の秘肉 それもしっかりと縄瘤を咥え プックリと膨らんだ恥ずかしい秘肉を晒してしまう。 前に進まんのはけしからんが これはこれで見ごたえがあると家元は思った。 それほどまでに 秘肉に縄を挟み込んだ女の後姿はいやらしく 女遊びを尽くしてきたはずの家元の視線を釘付けにした。

必死の思いで3メートル歩き終えると 老婆は女の裸身を来たほうにくるりと向け また縄をピーンと張る。 「もう勘弁してください」 女の声が泣き声になっても 老婆も知らん顔をしている 「何を言ってるんだい 若先生 失礼にも あんたは旦那様にずっと尻を向けてたじゃないかッ。 今度はちゃんとカラダの前を見てもらうんだよ」 「そうだ、忘れたていた」 と家元は鈴を二つ持って立ち上がった。 女の乳首は 極限の羞恥と 陰部への縄の刺激でピインと突き立っている。 家元は その両乳首の根元に糸を巻きつけ 鈴をぶら下げた。 尻を叩かれ 女は再び縄を挟んだまま歩き出す。 一歩進むと鈴がチリンチリンと悲しげに鳴り 女の切ない喘ぎ声と合唱になった。 「前から見る綱渡りもなかなかのもんだ」 家元はそう呟きながら酒盃をあおった。 後ろ手に縛られ 乳房を縄で絞り出した姿で縄を挟み なよなよと尻を振りながら半歩ずつ歩いてくる。 縄瘤が女の陰毛をおし退け 柔肉の唇を歪ませながら 女の体内に潜り込んでいく。

「来週来るときは その邪魔な毛は剃ってくるように」 家元が女に命じる言葉も 女は聞こえたか聞こえないか反応しない 「邪魔な毛を剃ってこいって仰ってるんだよ 返事をおしっ」 老婆が耳元で怒鳴った 握った縄をクィクィ引きながら女の後ろに立っている。 縄が引かれるたびに 女の柔肉が引き攣るように歪む 「わかりました」 女は消え入るようなか細い声で返事をしたが 「何がわかったんだか言わなきゃ こっちはわからないよ」 意地の悪い言葉責めが続く 「毛っ・・・を剃ってまいります」 「どこの毛なのさ」 「おっ おまんこの毛ですっ!」 言い終わらないうちに女は涙声になった。
「さすがは旦那様ですね よく壷を心得ていらっしゃる」 老婆は媚びるように言った 「女の綱渡りは あそこの毛を剃り落としたほうが 幾倍も楽しゅうございますとも」 老婆は一人で悦に入りながらしゃべり続けた 「毛がなければ、おまんこの割れ目がくっきりと見えますからね そこに縄を挟み込むんだから なにからなにまで丸見えですよ そりゃもう見てるほうが恥ずかしくなるくらい」

ようやく渡り終わった女は そのまま床柱に括りつけられた 「それにしてもホンにいい身体して! 上玉ですよ」 老婆はやっかみ半分で憎々しげに女の乳房を捻り上げ 肉の割れ目に指を這わせる 「こんなにおまんこを濡らしているなんて 呆れた女だことっ!」 女は茫然としたまま反応しない 「もう下がっていい」 老婆の執拗さにも飽きてきた家元がそう言うと 老婆はしぶしぶ下げた膳を捧げ持って茶室から退去していった。






霜月も晦日近くになると 木々の紅葉も一段と色鮮やかになり 清澄な空を吹き渡る秋の風に 肌寒さを感じるようになった。 女はいつも通りに 閑静な家元の私邸を訪れる。 車を降りて玉砂利を踏みしめながら 玄関へと歩を進める女の手には ブランド物の大き目のバックが握られている。 夫は先週末から海外出張に出かけたが 女は女子大時代の友人の別荘に泊りにいくと嘘をついて外泊の許しを夫から得ていた。 女が外泊するのは結婚してから初めてだったが 夫を裏切るという後ろめたさよりも 女の身体の中で火がついた肉の欲望が 自分で驚くほど女を大胆にさせていた。

いつも通り老婆は玄関に手をついて女を迎えた。 身を震わせるような先週の恥辱に女は挨拶の言葉も出ない。 目に染みるような純白の足袋で敷台にあがると 女はそのまま茶室に向かおうとしたが 老婆が 「今日はこちらでございます」 と母屋の表座敷のほうを指し示し 立ち上がると先に立って歩き出した。 女はやむなく老婆のあとから座敷に向かった。 客を迎える表座敷は手入れの行き届いた庭園に面しており 座敷の次の間が控えの間になっている。 老婆は女を控えの間に通すと 「こちらでお召替えになってくださいませ」 と 十畳ほどの部屋の中ほどに置かれた衣装箱を指さした。 衣装箱は二つ置かれており 一つは空箱 もう一つは衣装をいれた上から紫色の布がかけられている。

老婆は襖を閉めると足音も立てずに立ち去った。 一人残された女は いままでこんなことはなかったのに なにに着替えろというのかしら と訝りながら紫布をかけた衣装箱の中をみようと紫布を捲って息を呑んだ。 なんと布の下にはどす黒い縄が何束も並べておかれているではないか。 縄に着替えろという意味なのだ 女はあまりの卑猥な謀みに腰から下の震えるような脱力感でその場に座り込んでしまった。

庭で鹿威しの音がカーンと響く。 
茫然と座り込んだ女の後ろの襖がスッと開くと 老婆の打って変った厳しい声が飛んだ 「まだお召替えになりませんのっ! さっさとお脱ぎなさい」 老婆は女の腕をつかんで女を立たせると 帯留めの紐を緩め始めた 「まっ待って」 女の抗う声も聞こえないかのように 後ろで帯を解かれると 訪問着が肩からするりと畳の上に落ちた。 襦袢の前を掻き合わせている女の手をぴしゃりと平手打ちにすると 荒々しく襦袢をはだける。 女の美しい乳房がぷるんとこぼれ出る。 女は両手で乳房を覆うように前屈みになろうとするが その間に腰巻がさっと取り払われ 女ははだけた襦袢一枚で裸同然の姿になった。 老婆は屈みこむようして女の股間を覗き込んだ。 必死に陰部を隠そうとする女の手を老婆が信じられないような力でねじ上げると 女の股間がむき出しになる 「ふっふ 言われたとおりに毛を剃ってきたのね」 女の股間は 恥毛がきれいに剃り落され 少女のように肉の合わせ目がくっきりと見えている。 老婆は女の肉溝に皺だらけの指をスッと這わせて「きれいなおまんこだこと」 と再び下品な含み笑いを浮かべた。

「先生 お願いしますよ」 突然老婆は表座敷の襖のほうに声をかけた。 襖が音もなく開くと 男がひとり立っている。 女は予期せぬ侵入者にあわてて襦袢を掻き合わせようするが 老婆に押さえられた手が自由にならない。

男は女の前に立つと 「ええ身体してるやないか 家元はんが言うてたのもまんざら嘘じゃおまへんな」 無精ひげを伸ばした初老の男が 関西弁丸出しでそう言いながら 乳房を覆っている左手を捩じ上げ 一気に襦袢を剥いだ。 老婆と男に両手を押さえられ 女は丸裸のまま 「やめてください」 と涙声になりながら哀願するが 「おまえは こんな風にして欲しいから毎週ここに来るんやろ」 と関西弁の男は女の乳房を揉み始める。 形の良い女の乳房が武骨な男の手で揉まれて歪むが それでも桃色の乳首が肉の欲情に反応し始めた 「ほ〜ら 言わんこっちゃないわ」 男は尖りはじめた乳首をつまんでこりこりと揉みあげた 「あ〜あ 許してください」 女の涙声がにわかに艶を帯びてきたのに気付いた男は 老婆と目を見合わせてにんまりと笑った。

男は衣装箱から縄を一束取り出すと 手早く女の両手を後ろ手に縛りあげ 余った縄を前に回して女の美しい乳房の上下に締め込んだ 「さすがに先生 縄捌きがお見事ですこと」 老婆の世辞がまんざらでもない証拠に 男の縄掛けは女の肌にぐいぐいと喰いこみ 女の肉を締め込む麻縄の毛羽が 縄の味を覚えた女の肉欲にチロチロと火をつけはじめる。 新しい縄束で首縄をかけられ 乳房の上下縄が縦縄でグイと引き絞られると 女の乳房が縄目の間で膨れ上がり 見事な隆起の先端で乳首がピーンと突き立った。

初老の男が女を縛るプロの縄師であると 女は後から聞かされた。 女縛りを生業とするいかがわしい男がいるということは 女もなにかで聞いたことがあったが まさかそんな男が家元の家に出入りしているとは思わなかった。 

男は女を縛る手を休めない。 乳房を締め込んだ縦縄を下におろし 今度は女の胴回りに縄を二重に回して女のウエストを絞り込んだ。 もともと形の良い女体のくびれが縄でさらに強調される。 柔らかい腹部の肉にザラついた縄が喰いこみ 女は縄の淫らな感触に自分でも驚くほど「女」が反応してくるのに戸惑った。 そして身体の淫らな反応を二人に気づかれまいと 女は両腿をきつく閉じあわせた。

そんな女の変化を知ってか知らずか 男は女の胴回りに巻いた縄を臍の上で結ぶと 縄の残りをだらりと垂れさがったままにして 煙草に火をつける。 女の脱いだ着物をたたんで衣装箱に片づけた老婆は 「明日帰るまでずっと裸で暮らすんだから」 と言い捨てて女のバックと衣装箱をどこかへ持って行ってしまった。

女は見知らぬ男の前で 白足袋だけの全裸のまま縛られ立ち尽くしている。 そんな女を見上げながら 男はくわえ煙草でどっかと女の前に腰をおろし 女の胴から垂れさがった縄にいくつもの結び目を作り始めた。

いつの間にか戻ってきた老婆は部屋の隅に座ってそんな様子を眺めている。
やおら男は白足袋を履いた女の足首を掴むと横に足を引っ張った。 痛いほどの力で足首を掴まれた女は 身体の平衡を崩しながら閉じた両腿を広げてしまう。 つるつるに剃りあげた女の陰部が晒され 女の秘めた唇がテラテラと濡れそぼっているのが一目瞭然に見える 「家元はんも よう仕込んではるわ」 男は女が縄に反応する身体にまで仕込まれていることに満足そうに頷いた。

女は自分の意志とかかわりなく 自分の「女」が縄に濡れていくのを口惜しく思いながらも もっと何かを身体の奥深くで望んでいることを焼けつくような焦燥感のなかで感じていた。

「ここにも縄が欲しいんやろ?」 男が縄で女の陰部を撫でながら 意地悪く問いかける。 女はぶるぶると震えながら 何かに耐えるように目をつぶっている。 「どうして欲しいか言うてもらわんと さっぱりわからんわ」 男はとぼけるように知らん顔して 女の陰部を縄で撫でている 「あ〜あ 嫌です」 「何が嫌なんや」 「お願いです 意地悪しないで」 「そない言われても困ったな どないしよ」・・・・・・・女はもう我慢できないという決死の表情で 「そこを縄で縛ってくださいっ」 「そこってどこやねん?」 ねちねちと関西弁で言葉責めが続く 「お おまんこです」 「へえぇ! そんなとこを縄で縛られたいんか?」・・・・・「お願い 意地悪しないで おまんこを縛ってください」

男は煙草をもみ消すと 足を開いて立っている女の後ろに回った 「そこまで頼まれればしゃぁないな 据え膳喰わぬはなんとやらや」 老婆のほうを向いてにやっと笑うと 瘤を作った縄を股の間から後ろへ引き上げた。 テラテラに濡れた女の秘唇は 毛羽だった縄瘤をぬるっとこともなげに呑み込む 「あっ あ〜あ」 女が大きく喘いだ。 女の芯を擦る縄の淫靡な感触に すでにチロチロ燃えていた女の官能の火が一気に炎上した。

男は手早く縄を背後で胴回りの縄に結ぶと 縄尻を再び女の腹の前に回し 女の肉溝に喰いこんでいる縦縄に引掛けて横に引き絞った。 左右から同じように縦縄を引くと 腹上で縦縄が菱形に横方向に広がり ますます縄が女の肉溝に喰い込む 「うっう きつい」 喰い込む縄に女の秘肉の裂け目が引き攣り 上方向に大きく裂け目を吊り上げた無惨な姿となった。
「あんたが気丈なおなごやってことは家元はんからよう聞いてる」 「お出まし願いたくても 簡単にはお出まし頂けんやろから」
男はひとりでぶつぶつ言いながら 女の肉溝を割っている縦縄に 別の縄をちょうど縄が溝に潜り込むちょっと上の恥丘のあたりに
結びつけた。
結んだ縄は長さ10メートルもあるだろうか
「ほんなら後は頼みますわ」
男はそう老婆に言い残すと 入ってきた襖からではなく庭に面した廊下伝いに 隣の表座敷に戻って行った。

老婆は縦縄に結んだ縄を手に取ると 襖をほんのわずか開けて縄を向こうにいる男に手渡した 「おおきに」 男が縄を受け取ると襖は縄一本分の隙間を残して締められる。 女は表座敷の様子を窺うことができないが 人の気配を感じた。 きっと家元がいるに違いない 女は直感的にそう思った。

襖の向こうから 「ほんなら いよいよお出ましですわ」 男の声が響く。 老婆がすかさず表座敷との境の襖を左右に開け放った。 晩秋の傾いた陽の名残りが差し込む薄暗い座敷に 男が四人座っているのが女には見えた。 家元以外にもまだ男がいる! 本能的に女は腰を引き後ずさりした 「いやっ 嫌です」 途端に縄尻を握った男が縄をグイと引く。 連られて女の縦縄がグイと引かれて 女の柔肉が縄でぎゅっと引き攣るように引かれた 「いや〜ぁ お願い ほかの人の前では嫌っ」 初老とはいえ 男は太い腕で縄をグイグイ引く。 女は泣き叫びながらも一歩一歩座敷に引き摺り出される。

老婆が後ろから竹棒で女の尻を思い切り打った。 パシッという音とともに 「ヒイィィィ」 と女の悲鳴が上がる。 はずみで女はよろよろと座敷に歩み出た。 この男たちに見覚えがある 女は火の出るような羞恥の中で家元の横に座っている二人の男を見た。  一人は家元に資金提供を受けて金貸しをやっている男 もう一人は家元が京都に別邸を購入した時以来 この屋敷に出入りしている関西の不動産屋だった。 ときどき屋敷で見かけることがあったが 下卑た男たちへの生理的嫌悪感から 女はろくに挨拶もしたことがなかった。

「嫌です こんな人たちの前で」 女は血を吐くように言った。 「えらいご挨拶やな 助教先生」 不動産屋の男がにやにやしながら縛られた女の裸身を見つめている。 「普段お会いしても ろくに挨拶もして貰われへんのに 今日はまた どえらい恰好で・・・へっへっへ 」 女を見る好色な目がギラギラと輝き 締まりのない口元からよだれでも垂れそうな顔をしている。 

金貸しの男は 劣情に喉がからからになった態でビールをぐぅと呷った 「それにしてもいい身体をしてる」 「こんな上玉 ひさしくお目にかかっちゃいませんね」 そう媚びるように家元に話しかけた。 家元は返事をせずに 女に一言つぶやいた 「お前って女は呆れた女だな 誰に縛られても濡らしているのか」 「そんな・・・」 女は全裸で縛られた自分の姿も忘れたかのように家元にすがるような目で哀願した 「私はどんないやらしい責めでも我慢いたします いえ私はそんないやらしいことが好きな女です でもこの人たちの前では嫌です」「お願いですっ!」

「私の客人に失礼なことを言うと許さんぞ」 家元がグラスを乾すと横の金貸しがすばやくビールを注ぐ 「お前は手の付けられない淫乱な女だ 今夜は皆さんにたっぷりかわいがってもらいなさい」 「そのためにわざわざ縄師の先生にもおいで頂いたんだ」 家元が縄師に目配せをすると 縄師は立ち上がりながら 「べっぴんさんにも今夜は骨の髄まで愉しんでもらいまっせ」 と握った縄尻を天井に吊るした滑車に通して 女を座敷の真中に爪先立ちで立たせた。 乳房を縛られ陰部を縄で割り裂かれた女は 身体の隅々に這わされる男四人と老婆の好色な視線を 目をつぶって耐えるしかなかった。 <続く>







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