791 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/13(水) 22:18:51.11 ID:ed7ttwL40
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四日目になりました。
朝食を食べた後、テーマパーク入り口にあるお土産売り場に言ってみると、そこで口論をしている二人に出会った。
愛鬼「わ、わ、私の秘蔵コレクションを盗もうとしたじゃないの！」
リアナ「……勘違いするな。私は、こんな薬なんて興味なんてないんだよ」
愛鬼「悪い人間は皆そう言うものなのよ！」
愛鬼「わ、私のマジックマッシュルーム！ あれは部屋に飾っておくんだから、返しなさいよ……うぇへへ」
リアナ「おい、気持ち悪い声が出ているぞ……」
どうも、愛鬼ちゃんとリアナちゃんが口論しているようだけど……原因は何なんだろう？
マギカ「あ、あのさぁ……二人ともどうしたのさ？」
リアナ「マギカ姉か……。こいつが、私に薬品を盗まれたって騒ぎ立てていてな……」
あ、あれ？ なんかリアナちゃんの私に対する呼称が変わったんだけど……どういうことなんだろう？
ま、それはともかくてして……このリアナちゃんの反応だとリアナちゃんは盗んでいないのかもしれないね。
愛鬼「わ、私のダルメートちゃんとユーロジンちゃんが瓶ごと盗まれているのよ……」
マギカ「……なんのこと？」
リアナ「さっぱり分からん」
愛鬼「いや、だから……私のダルメートちゃんとユーロジンちゃんが……えっと、睡眠薬なんだけど」
792 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/13(水) 22:19:41.94 ID:ed7ttwL40
睡眠薬がこの薬局から盗まれたってこと……？
それって、結構まずいんじゃないのかな……？
睡眠薬を使った殺害事件が起こらないとも限らない気がするんだけど……。
愛鬼「その反応だと、本当にダルメートちゃんやユーロジンちゃんは盗んでいないみたいね……」
リアナ「だから最初っから言っているだろうが！」
リアナ「私を薬剤中毒にするな！」
うーん……私の考えすぎ、なのかな？
愛鬼「と、ところで……うぇひ、私の大麻とマジックマッシュルームはどこなの……ひひひっ」
リアナ「……これ以上付き合ってられん。マギカ姉、何か知らないか？」
リアナ「あまりに付きまとわれていると面倒で仕方ない」
うーん、大麻とかマジックマッシュルームって脱法のドラッグだよね……？
あれ、確か……。
マギカ「宜保さんが、明らかに危険な薬剤は最初から隔離するとか言っていたような……」
愛鬼「ひゃーっほうっ！ 私の敵が見えた、見えたぜぇっ！」
リアナ「なっ！？」
あ、リアナちゃんがびくっとした。 可愛い。
愛鬼「宜保ぉーっ！ わ、私の宝物を返せーっ！」
大きい声をあげて、愛鬼ちゃんはお土産売り場を飛び出していった。
リアナ「……帰るか」
マギカ「うん……」
なんだか凄い疲れた気がする。
【Info】
リアナ・マルジェイヌとの交友度が上昇しました。
リアナ・マルジェイヌから姉として慕われているようです。
愛鬼望との交友度が上昇しました。
愛鬼望との関係が友人になりました。
793 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/13(水) 22:20:12.50 ID:ed7ttwL40
昼食までまだまだ時間もある。
リアナちゃん、愛鬼ちゃんの二人と別れた後、食堂でコーヒーブレイクしている二人を見つけた。
矢田「はっはっは！ ココアも随分と君になついたみたいだな！」
破魔耶「う、うん！ こんなに懐いてくれるなんてボク嬉しいよっ！」
えーと、食堂にいるのは矢田君と破魔耶君、それにココアちゃんかな？
ココア「わんっ！ わんっ！」
マギカ「わわっ、元気だねっ！」
矢田「やはり君にも懐いているようだね！ 他には、愛鬼君も意外と懐かれているようだが……」
破魔耶「彼女は、ココアちゃんを苦手としているみたいだけどねぇ……」
意外な所に接点があるみたいだね……。
でも、愛鬼ちゃんが好かれるのが意外ってどういうことだろう？
矢田「ココアは、元々薬品に反応してしまうのだよ。元々、薬物を使用しているものに噛み付くように教育されていたからな」
矢田「それ故、薬物を摂取している愛鬼君に懐くと言うのは意外であったのだ」
ああ、なるほど……。確かに、愛鬼ちゃんは薬物中毒だからね……。
誰が見ても、残念ながらあれだけは擁護できない気がする。
破魔耶「ねぇねぇ、ボクも抱っこしてもいいかな？」
破魔耶「ココアちゃん可愛いもんね！」
私から言わせれば、そのココアちゃんを抱いて笑顔の破魔耶君も可愛いと思います。
って、そうじゃないそうじゃない。
マギカ「ココアちゃん、これ食べる？」
そういえば持っていた、このビーフジャーキーを与えてみようかな。
ココア「わんっ！ くぅーん……」
破魔耶「うわぁっ！ 可愛いよっ！ ゴロゴロしてる！」
マギカ「可愛いね！ 本当、ここの生活での天使だよ！」
矢田「はっはっは！ 皆に愛されてココアも嬉しいだろう！」
矢田「外に出れない分、ココアも体をもてあましているだろうし、君達もココアを散歩に連れて行ってくれたまえ！」
矢田「私は……、ココアの為にも、君達の為にも早くここから出れるように調査に時間を割きたいと思っているからね」
矢田「君たちがこうしてココアと遊んでくれるのは、それだけでも嬉しいのだよ！」
矢田君、暑苦しい人だけど……でも、きっと誰よりも皆の事を心配しているのかもしれない。
自分達の才能を社会のために生かしてこそ、というのは円天寺さんと同じ思想みたいだけど。
矢田「君達も、出られる日を楽しみにしておきたまえ！」
矢田「はっはっはっは！」
破魔耶「……行っちゃったね。ココアちゃん可愛いけど」
マギカ「行っちゃったね。ココアちゃんと遊びたいけど」
結局この後、破魔耶君と私はココアちゃんと遊んだ。
昼食になるまで、ずっと。
【Info】
矢田大志との交友度が上昇しました。
矢田大志との関係が友人になりました。
破魔耶麗司との交友度が上昇しました。
破魔耶麗司との関係が知人になりました。
798 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 21:43:44.95 ID:+2OQswtW0
お昼を食べてすぐのことだった。
昼食会場になっている食堂内は、まだわいわいとみんなで騒いでいる状態だ。
そこで突然掛かったのが、モノクマからの召集だった。
モノクマ「オマエラ！ 急いで大広間に集まって下さい！」
モノクマ「オマエラのために、スペシャルなゲームを用意したよ！」
テンションが高いモノクマに対して、私達の気分は右肩下がりだった。
どうして、こんなことをしなくてはならないのか……。
藻根「むほー！ これは、ゲームの筐体が16席ですかな？」
リアナ「クイズ……モノクマック……アカデミー？」
円天寺「色々危ないネーミングな気もしますが……どういうことでしょうか？」
大広間には、16個の筐体と、各自の座席の指定がされていた。
16人で、このゲームをプレイしろと、そういうことらしい。
モノクマ「このQMAをトップでクリアした人には、ご褒美をあげます！」
モノクマ「ビリの人には……オシオキだよ、うぷぷぷ」
モノクマ「みんなそれぞれつながっているから、ちゃんとやらないとダメだよ！」
モノクマ「もしかすると……趣味の合う人もいるかもしれないよね？」
モノクマ「正解数で好感度が上昇するかもしれないよね？」
……モノクマの言っている意味がぜんぜんわからないけど……。
取り敢えず、本気を出してクイズをプレイすればいいんだよね！
それにしても悪趣味なクイズゲームだなぁ……。
画面が真っ赤だし、キャラもホラー顔負けなほどに凝った骸骨やゾンビだなんて。
さて……早速はじまった第一回戦は、ノンジャンルかぁ。
ここで唐突に、直後安価のコンマがポイントになります。
直後の安価のコンマ下÷5問が正解数になります。
例として、82なら82÷4で、4あまり2。
この場合は4問正解ということになります。
4問以上正解で全員の好感度上昇。
え、全問正解できないって？ 仕様ですよ！
799 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/11/16(土) 21:44:34.32 ID:A/L3m+FDO
か
801 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 21:48:49.20 ID:+2OQswtW0
>>798の文章でおかしいところを発見したので訂正
コンマ下÷20の間違いだね。÷5じゃ余裕すぎるでしょって話。
なので、
>>799
32÷20＝1あまり12なので、1問だけですね！
マギカちゃんアホの子疑惑です！
803 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 21:54:37.63 ID:+2OQswtW0
第一セット：ノンジャンル
Q1：ゲーム『ポケットモンスターX・Y』に登場する、フェアリータイプのポケモンを一体答えなさい。
Q2：1956年にフランスのサッカー専門誌『フランス・フットボール』が創設したヨーロッパの年間最優秀選手に送られる賞は○○○○○○賞？
Q3：一般的に水銀を他の金属と合わせた合金とされ、歯の治療に使用される合金は○○○○○？
Q4：1888年にゴッホが描いたと言われるアルルの跳ね橋の別名は、○○○○○橋？
Q5：エクトプラズムという言葉を創りだした人物は、シャルル・ロベール・○○○？
Q6：日本国憲法において、生存権について記されているのは第○○条？
うえぇ……なにこれ、全然わからないんだけどぉ。
そもそも、ポケモンなんてX・Yなんて出てたっけ？
まだブラック・ホワイトとかしかなかった気がするんだけど……。
それに、サッカーなんて興味ないし、合金なんてわからないし。
ゴッホが描いた絵もしらないし、エクトプラズムなんて聞いたことないし……。
生存権は……えっと、25条だっけ？
モノクマ「結果発表！」
モノクマ「一位は、満点の涌井さんでしたぁ！ さっすが理論派ぁ！」
涌井「このくらい当然です」
モノクマ「続けて二位以下の発表です！」
そこには、円天寺さんや愛鬼ちゃん、宜保さんや藻根君、円扇さんの名前が続き……
私は15位だった。
うっわ、この結果は恥ずかしい……。
ちなみに16位はリアナちゃんでした。
あーあ、一回戦敗退か……。
モノクマ「ちなみに、答えは……詳しくはネットで調べてみてね！」
モノクマ「では続きまして、二回戦です！」
804 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 22:03:25.02 ID:+2OQswtW0
藻根「それにしても満点とは……ボクはポケモンを初代からやっていますが、フェアリータイプというのは聞いたことがありませんでしたなぁ」
涌井「私も知りませんでしたよ。ただ、それっぽい答えで、『トゲピー』と答えただけですので」
藻根「ボクは『ラッキー』と答えたのですが、残念で仕方がありませんぞ」
モノクマ「ちょっと、そこ！ 私語は禁止！ 満点が涌井さんしかいなかったのは意外だったけどね！」
第2セット：ノンジャンル
Q1：希望ヶ峰学園第77期生として、『超高校級の幸運』に選ばれたのは○○○○？
Q2：今回の誘拐事件を企てたのは、○○機関？
Q3：モノクマを操っている黒幕は、○○○○の中にいる？
……へ？
77期生って……どういうこと？
私達、76期生が一番下の学年じゃなかったの……？
それに、誘拐事件を企てたのは誰かって？
モノクマを操っている黒幕は……って？
どういうこと……？
リアナ「モノクマっ！ これはどういうことだ！」
宜保「お前は、こちらをおちょくっているのか！？」
藻根「答えられない問題ばかりを入れるのはナンセンスではありませんかぁ？ んん？」
愛鬼「わ、私が醜いからって、嫌がらせのつもりっ！？」
モノクマ「いやだなぁ……ボクは、オマエラの為を思ってこの問題を出してあげたのに！」
モノクマ「ほら、そろそろタイムアップだよ！」
モノクマ「全員全問不正解でした―！」
円天寺「あ、あたりまえじゃないですか！ こんなの、答えられるわけがありません！」
破魔耶「そ、そうだよぉ……知りようがないし……」
皆が口々に不満をぶちまける。
それはそうだろう。ここに来て久しぶりの娯楽だというのに、モノクマの作ったクイズは支離滅裂だ。
こんなの分かりようがないのに……！
モノクマ「それでは、答えです！」
地院家「は、はぁっ！？ ここで黒幕のネタばらしかっ！？」
蜜岡「それなら、正体が割れたらたっぷりとお仕置きしないとねぇ……」
三菱「あらあら、おかしな展開ね」
モノクマ「うるさいよ！ 一問目は、狛枝凪斗！ 二問目は、未来機関。 三問目は……」
茅ヶ崎「三問目は……？」
モノクマ「オマエラの中に黒幕が潜んでいるんですってよぉ！ ひゃーっほう！」
805 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 22:07:59.78 ID:+2OQswtW0
……え？
モノクマは、今……なんて言った？
茅ヶ崎「私達の中に……」
島「黒幕がいるっていうのか！？」
矢倉「……それは、本当なのか？」
矢田「く、黒幕は今すぐに名乗りでたまえ！ 今なら、然るべき法的機関に……」
モノクマ「もう！ うるさいなぁ……！ それじゃ、最終セットだよ！」
私達の言葉を無視するように、モノクマは次の画面にゲームを進めていった。
私もモノクマに反論したいところだったけど、まだこのクイズは終わっていない。
ビリが何をされるのかはわからないけど、私だって自分が可愛いことに変わりはないんだから。
そこで画面をみた私は、呆気にとられた。
クイズジャンルは……絶望。
最終セット：絶望
Q1：この写真はどこを示したものでしょう？
問題に出てきたのは、白い砂浜と青い海がコンストラストになっていて……焼け野原となったどこかが写っていた。
円天寺「こ……ここは、私の……」
涌井「オーストラリアの議会……跡地……ってこと、ですか」
Q2：この写真はどこを示したものでしょう？
次の問題は、同じような砂浜の写真。そこには、瓦礫に埋もれた一軒の家が写っている。
茅ヶ崎「……わ、私の海の家！？ お、お父さんは？ ね、ねえ！ お母さんは！？」
Q3：この写真はどこを示したものでしょう？
次の写真は、ヨーロッパの古城。階段から見下ろした吹き抜けには、おびただしい量の血が映っていた。
リアナ「……悪趣味、な。私の家で、貴様は何を……！」
Q4：この写真はどこを示したものでしょう？
四枚目は都会のまっただ中だった。都会にには似つかわしくない木造の邸宅が、火に包まれていた。
四ノ宮亭「これが……世界が滅びようとしている前兆！ くっ、ははははははっ！」
Q5：この写真はどこを示したものでしょう？
次の写真には、総合病院と思われるものが映っていた。看板だけは立派に残っていたが、残りは瓦礫に変わり果てている。
愛鬼「わ、私のドラッグコレクションがっ！ あの薬には愛を注いでいたのに……！」
次から次へと写真に映し出される思い出の場所の映像。
家族が住んでいた場所、友人と過ごした場所。自分の才能を磨いた場所。
大事なものをしまっている場所。大切な思いだが詰まった場所。
それが粉微塵に砕けている映像が映し出される度に、周りから悲鳴が上がる。
Q15：世界は絶望が支配した。 ○ か × か！
誰もが、その問題に答えを出すことはなかった。
もう、誰もが理解していたんだ……。
最終問題！
Q16：オマエラは写真が本当か確かめるために、○○○○○を始めちゃう？
頭には答えが浮かんでいた。
だけど、私にはそれを口にだすことは出来なかった。
806 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 22:15:33.55 ID:+2OQswtW0
モノクマ「けーっかはっぴょーう！ って、どうしたの、オマエラ？」
モノクマの言葉も、私の頭の中には入ってこない。
あの宜保さんや円天寺さん、涌井さんや三菱さんですら顔を青くしてふらふらと大広間を後にする始末だった。
私も、通っていた学校が粉砕され、瓦礫に埋もれている赤い液体と肌色の何かを思い出すと吐き出しそうになる。
……あんなのは嘘だ。嘘だと信じたい。
なのに、私の中の何かは、あれが本当にあったことだと言ってきかないのだ。
掻き立てられる恐怖といらだちに、私の思考も定まらなかった。
……頭の片隅に、コロシアイの五文字が過ってしまうほどには。
確かめるために、人を殺せと。
昨日まで笑い合っていた仲間を殺してしまえと。
私の中の悪魔が、私に囁いてくるのだ。
モノクマ「わけがわからないよ。どうしたの、オマエラ？」
三菱「……あなたには、人の感情というものもないのですね」
モノクマ「だってクマだもん！ いや、熊田だもん？」
宜保「今日は……解散とする。１つだけ言っておくが……勝手な行動だけはするなよ？」
宜保さんの言葉も入ってこない。
ツカツカと音を立てて、宜保さんは大広間を後にした。
一人になった瞬間をねらえ。
ばれないように殺せばいい。
私の超高校級の才能を使って……！
そこまで考えて、私は頭を振った。
きっと皆、同じことを考えていたはずだ。
大広間から離れていく16人は、誰も目を合わせようとすることがなかったのだから。
モノクマ「ビリだったリアナさんは、明日の夜の搬入当番です！ よろしくぅ！」
去っていくモノクマの言葉に、リアナちゃんは反応を示さなかった。
807 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 22:20:10.27 ID:+2OQswtW0
……部屋に戻ってきたのは、まだ16時前だったはずだけど……あれから少し眠ってしまったみたいだ。
どうしよう……今日は大浴場に行こうかな？
結局、皆でプールに行くって話はモノクマのせいでお流れになっちゃったし……。
ちょっと頭も冷めたし、皆ともう一度顔を合わせておいてもいいかもしれないし……。
どうしようかな？
行動安価です。
>>810
大浴場に
１ 行く
２ 行かない
３ 男湯と間違える
810 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/11/16(土) 22:23:19.60 ID:o8EaGUppO
1
813 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 22:44:40.37 ID:+2OQswtW0
うーん、折角だし大浴場に行ってみようかな。
結構広いみたいだし……。
大浴場には……何人来てるのかな？
このピンク色のパンツを放り投げて入っているのは……きっとリアナちゃんだな。
ちゃんとお風呂に入る時には、自分のものの管理しておかないと……。
他に入っているのは、えーと……？
直後安価です。
入っている人をコンマ安価で選びます。
00〜59 茅ヶ崎・蜜岡・リアナ・三菱
60〜99 円天寺・涌井・リアナ・愛鬼
814 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/11/16(土) 22:45:13.15 ID:A/L3m+FDO
あ
820 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 23:11:08.75 ID:+2OQswtW0
更衣室で着ていた衣服を脱いで、私は大浴場へと足を踏み入れた。
大浴場でタオルを巻くのは常識はずれなんだって……友達が言っていた気がするの。
リアナ「むっ……この気配は……マギカ姉だな！」
三菱「あらあら、さっきぶりね。マギカちゃんも落ち着かなくてお風呂に来たの？」
蜜岡「あんなモノクマの戯言なんてわすれて……一緒にこっちでスキンシップを取りましょう？」
茅ヶ崎「私は、偶然ここで出くわしただけだから……他意はないわよ！」
既に四人も大浴場に来ていたみたいだ。
全員、動機が提供されたときの表情から見れば、割と顔色も良くなっているみたいだし……。
これは、三菱さんがなんとか取り払ってくれたのかな？
マギカ「って、三菱さん！ どうしたんですか、その傷跡！ 体中に……」
三菱「ああ、心配しないでいいのよ。もう痛いわけじゃないし……昔のものだから、ね？」
茅ヶ崎「心配しないでいいって言ってるんだし、深入りしないほうがいいんじゃない？」
茅ヶ崎「……いつか、地雷を踏み抜くわよ」
茅ヶ崎さんの言うことも真っ当だけど、三菱さんの身体に付いている傷跡は気になる。
前に、魔法少女に憧れてたって言っていたような気もするけど……。
うーん、とりあえず皆体を洗いに行ったり、サウナ行ったり露天風呂行ったりで、一旦バラバラになっちゃったけど……。
誰かと話してみようかな？
誰と話す？ 四名の中から
>>822
822 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/11/16(土) 23:15:13.03 ID:VDiIjqORo
リアナ
825 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 23:31:24.55 ID:+2OQswtW0
そういえば、さっきは驚くだけで、モノクマに敵意をむき出しにしていただけだったみたいだけど……。
リアナちゃんはああ見えて、重い感情を外に出さないところがあるみたいだし、ちょっと心配かな？
リアナちゃんは露天風呂に行ったみたいだし……追いかけてみようかな。
マギカ「リアナちゃん、ちょっとお話しない？」
リアナ「ん……、ま、マギカ姉だけど……いいか」
マギカ「な、何のこと？ やっぱり何かあったの？」
リアナ「そういうわけでは……ないんだが……」
リアナちゃんが肩を震わせて下を向いてしまった。
……何か、重いものを抱えているのかな？
リアナ「ま、マギカ姉……。ちょっとだけでいい、胸を貸してくれないか？」
マギカ「む、胸を……？ いいけど……」
リアナ「本当は……誰かの前で……泣くつもりはなかったんだが……」
リアナ「わ、私の屋敷が……爺様も婆様も……父様も母様も……生まれたばかりの弟も……」
リアナ「屋敷と一緒に……私の前から消えてしまったような……」
リアナ「どうして……！ 家族の為に、私は怪盗を始めたのに……！」
リアナ「どうして皆死んじゃったのぉっ！」
リアナ「私がやってきたことは……！ 私は、何のために怪盗を……っ！」
リアナ「確かめなきゃ……いけないの。だから……マギカ姉……」
マギカ「な、なにかな？ ちょっと嫌な予感がするんだけど……」
リアナ「わ、私の為に……死んでくれ！」
うわっ！？ ど、どこにナイフなんか隠し持ってたの……？
いや、そんなことじゃないよ！
ここで私が殺されたら、誰がどう見ても犯人はリアナちゃんになっちゃう。
そうなれば……仲間の誰かを殺したクロは”卒業”となりますが、 自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。というゲストルールに反することになる。
……ここは、私がリアナちゃんを止めないと……！
行動安価です。
� ．淵ぅ佞鮗�け止める。
�◆ヾ困┐道匹気譴襦�
どちらの場合も死ぬことはないので安心して下さい。
リアナちゃんの犯行を思いとどまらせるなら、どっちがいいんですかねぇ？
うぷぷぷ……
>>826
826 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/11/16(土) 23:33:50.11 ID:eHU62JMyo
間をとってナイフを受け入れよう
安価した
827 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/11/16(土) 23:34:50.94 ID:tlGBPUjfo
それ実質２じゃないですかー
��
832 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 23:50:51.72 ID:+2OQswtW0
ずぶり……と、リアナちゃんの持っていたナイフが、私のお腹に突き刺さっていた。
リアナちゃんは恐る恐る、突き刺さったナイフを抜こうとしているみたい。
マギカ「……リアナちゃん、落ち着いた？」
リアナ「どうして！ なんで刺されるんだよ！」
リアナ「私は、マギカ姉を殺そうとしたけど……！」
リアナ「でも……それでも！ 死んでほしくなかったのに……！」
ナイフを抜こうとする腕が震えきっている。
きっと、リアナちゃんは誰かと二人きりになったらこうやってその人を殺すつもりだったんだろう。
誰よりも、家族のことを気にかけているリアナちゃんなら……分からなくもない。
マギカ「私は……死んでなんかいないよ？」
リアナ「だ、だけど！ 私は……、マギカ姉を……！」
ガチガチと歯を鳴らしながら、怯えきっているリアナちゃんの目の前で、刺さっていたナイフを抜き取る。
幸い、身体強化魔法のお陰で、刃はお腹の奥深くまでは突き刺さっていなかったものの、やっぱり痛いものは痛い。
だけど……今は、そんなことよりも大事なことがある。
怯えきっているリアナちゃんの頭を、私のもとに抱き寄せて。
リアナ「ま、まぎ、マギカ姉……血、血が……」
マギカ「もう、いいんだよ。そんなに怯えなくたって……」
マギカ「私はリアナちゃんを糾弾したりしないし……」
マギカ「寧ろ、リアナちゃんが誰も殺さなくて、安心したってところだから」
マギカ「だから、辛い思いは全部私に吐き出して？」
マギカ「気が済まないなら……ナイフで何度刺したっていいよ？」
マギカ「何度刺されても、私は死なない」
マギカ「私が死ななかったら……リアナちゃんは人を殺すことを諦めないといけないもんね？」
リアナ「……ふぇ、どうして、マギカ姉は……そこまで私に優しくしてくれるんだ……」
リアナ「私は、人を殺そうと……貴女を殺そうとしたのに……」
マギカ「リアナちゃんにとって、私はお姉ちゃんなんでしょ？」
だったら……。
マギカ「家族のことを心配するのに、理由なんていると思う？」
もし、リアナちゃんが家族を全部失ってしまったのなら……。
あの映像が本当だったとしたならば……。
リアナ「ぐずっ……う、ひっく……」
私が彼女の家族になろう。
こんなに弱り切ってしまったリアナちゃんを私はほうっておくことが出来ないから。
【Info】
リアナ・マルジェイヌのクロ判定値が著しく下がりました。
それに伴い、返り討ちにあって被害者になる可能性が減少します。
リアナ・マルジェイヌとの好感度が上昇しました。
リアナ・マルジェイヌから姉として慕われています。
通信簿の項目が追加されました。
スキル『真贋の見極め』を獲得しました。
『真贋の見極め』：操作時に、裁判で使用しないコトダマを記録しないようになる。
833 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/17(日) 00:00:43.18 ID:B860T90H0
……露天風呂を血で汚しちゃったし、明日のお風呂掃除当番の人には申し訳ないけど、頑張って綺麗にしてもらおう。
お風呂に入ろうとした私だったけど、やっぱりお湯が傷口に染みる……。
このままだとお風呂にはいることも出来ないし、何よりリアナちゃんが顔を青くしてアタフタしているのを見ると申し訳なくなってしまう。
なので、リアナちゃんに付き添われて、ラウンジへと足を運ぶことになった。
宜保さんが集めてきたのか、治療用の器具がラウンジにあるからだ。
リアナ「本当に、ごめんなさい！ 私……もう、あんなことしないから……」
リアナ「だから、死なないでくれ……」
マギカ「死なないってば。ね、リアナちゃん、とりあえず誰か呼んでこよう？」
マギカ「リアナちゃん、治療の仕方とかわからないでしょ？」
リアナ「うん……」
マギカ「事情は私が誤魔化すから、適当に誰か呼んできてね？」
リアナ「わ、分かった……」
ラウンジを走り去っていくリアナちゃんを見ながら、ラウンジの椅子に腰を下ろす。
傷口からの出血は止まってはいたが、思った以上に血を使ってしまったみたいで、頭がくらくらする。
リアナが呼んできたのは……
直後安価、コンマ下です。
0〜39 茅ヶ崎
40〜69 愛鬼
70〜99 涌井
834 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2013/11/17(日) 00:01:38.48 ID:zEEQi+850
が
838 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/17(日) 00:14:44.43 ID:B860T90H0
リアナ「マギカ姉！ 愛鬼を連れてきたぞ……！」
愛鬼「な、何なのよ……！ 理由も言わずに無理やり連れてくるなんて……」
愛鬼「ラウンジで私を犯そうっていうの？ 同性愛者なのかしら……って」
愛鬼「ちょっとアンタ！ なんでそんなきれいな肌なのに、こんな深い傷をつけてるのよ！」
マギカ「い、色々あったんだよ……。治癒魔法はさすがに使えないから、治療しないとって」
愛鬼「い、一応縫い合わせるしかないわね……。そこのちびっ子！ はさみ、糸、針を持ってきなさい！」
リアナ「あ、ああ！ 分かった……今持ってくる！」
鎮痛剤と、麻酔薬と……と口走りながら、愛鬼ちゃんはカバンの中からいくつかの薬剤を取り出した。
愛鬼「あ、アンタは……私を対等に見てくれているみたいだから……私が助けるわ」
愛鬼「こ、こんな私を頼ってくれる物好きもいるみたいだし……」
マギカ「うん、ありがとう……愛鬼ちゃん」
愛鬼「か、勘違いしないで……。私、リア充は嫌いなんだから……！」
愛鬼「私のこと、汚物でも見るかのように……！」
マギカ「そんなことないよ！」
マギカ「愛鬼ちゃんにしか出来ないこと、いっぱいあるんだから！」
マギカ「……誰が貴女を否定しても、私は愛鬼ちゃんを受け入れるから」
愛鬼「どうして……あんたは、そんなに臭い台詞を素面で言えるのよ……っ！」
愛鬼「わ、私が恥ずかしくなるじゃない……」
愛鬼「でも……ありがと。薬に頼らないで、普通に話せたの……初めてかもしれない」
愛鬼「私、普段は薬で精神を安定させているから……」
マギカ「それじゃあ、私と愛鬼ちゃんはもうお友達、だね？」
愛鬼「……そ、そうかもしれないわね」
愛鬼「ほ、ほら！ 麻酔打つから、腕めくって……！」
愛鬼「あ、アンタの傷は……できるだけ目立たないようにしておくから！」
マギカ「う、うん……ありが……とう」
麻酔を打たれた私は、その後意識を失った。
目を覚ました時には、目の辺りを真っ赤に腫らしたリアナちゃんと。
珍しく、目の下にクマがない愛鬼ちゃんがいてくれた。
日はもうあけているのに……。
一晩中見ていてくれたみたいだった。
【Info】
愛鬼望との好感度が上昇しました。
愛鬼望との関係が、友人になりました。
→５日目
【元スレ】
【安価】安価ンロンパ：安価で行うオリジナルダンガンロンパ【ダンガンロンパ】
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四日目になりました。
朝食を食べた後、テーマパーク入り口にあるお土産売り場に言ってみると、そこで口論をしている二人に出会った。
愛鬼「わ、わ、私の秘蔵コレクションを盗もうとしたじゃないの！」
リアナ「……勘違いするな。私は、こんな薬なんて興味なんてないんだよ」
愛鬼「悪い人間は皆そう言うものなのよ！」
愛鬼「わ、私のマジックマッシュルーム！ あれは部屋に飾っておくんだから、返しなさいよ……うぇへへ」
リアナ「おい、気持ち悪い声が出ているぞ……」
どうも、愛鬼ちゃんとリアナちゃんが口論しているようだけど……原因は何なんだろう？
マギカ「あ、あのさぁ……二人ともどうしたのさ？」
リアナ「マギカ姉か……。こいつが、私に薬品を盗まれたって騒ぎ立てていてな……」
あ、あれ？ なんかリアナちゃんの私に対する呼称が変わったんだけど……どういうことなんだろう？
ま、それはともかくてして……このリアナちゃんの反応だとリアナちゃんは盗んでいないのかもしれないね。
愛鬼「わ、私のダルメートちゃんとユーロジンちゃんが瓶ごと盗まれているのよ……」
マギカ「……なんのこと？」
リアナ「さっぱり分からん」
愛鬼「いや、だから……私のダルメートちゃんとユーロジンちゃんが……えっと、睡眠薬なんだけど」
792 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/13(水) 22:19:41.94 ID:ed7ttwL40
睡眠薬がこの薬局から盗まれたってこと……？
それって、結構まずいんじゃないのかな……？
睡眠薬を使った殺害事件が起こらないとも限らない気がするんだけど……。
愛鬼「その反応だと、本当にダルメートちゃんやユーロジンちゃんは盗んでいないみたいね……」
リアナ「だから最初っから言っているだろうが！」
リアナ「私を薬剤中毒にするな！」
うーん……私の考えすぎ、なのかな？
愛鬼「と、ところで……うぇひ、私の大麻とマジックマッシュルームはどこなの……ひひひっ」
リアナ「……これ以上付き合ってられん。マギカ姉、何か知らないか？」
リアナ「あまりに付きまとわれていると面倒で仕方ない」
うーん、大麻とかマジックマッシュルームって脱法のドラッグだよね……？
あれ、確か……。
マギカ「宜保さんが、明らかに危険な薬剤は最初から隔離するとか言っていたような……」
愛鬼「ひゃーっほうっ！ 私の敵が見えた、見えたぜぇっ！」
リアナ「なっ！？」
あ、リアナちゃんがびくっとした。 可愛い。
愛鬼「宜保ぉーっ！ わ、私の宝物を返せーっ！」
大きい声をあげて、愛鬼ちゃんはお土産売り場を飛び出していった。
リアナ「……帰るか」
マギカ「うん……」
なんだか凄い疲れた気がする。
【Info】
リアナ・マルジェイヌとの交友度が上昇しました。
リアナ・マルジェイヌから姉として慕われているようです。
愛鬼望との交友度が上昇しました。
愛鬼望との関係が友人になりました。
793 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/13(水) 22:20:12.50 ID:ed7ttwL40
昼食までまだまだ時間もある。
リアナちゃん、愛鬼ちゃんの二人と別れた後、食堂でコーヒーブレイクしている二人を見つけた。
矢田「はっはっは！ ココアも随分と君になついたみたいだな！」
破魔耶「う、うん！ こんなに懐いてくれるなんてボク嬉しいよっ！」
えーと、食堂にいるのは矢田君と破魔耶君、それにココアちゃんかな？
ココア「わんっ！ わんっ！」
マギカ「わわっ、元気だねっ！」
矢田「やはり君にも懐いているようだね！ 他には、愛鬼君も意外と懐かれているようだが……」
破魔耶「彼女は、ココアちゃんを苦手としているみたいだけどねぇ……」
意外な所に接点があるみたいだね……。
でも、愛鬼ちゃんが好かれるのが意外ってどういうことだろう？
矢田「ココアは、元々薬品に反応してしまうのだよ。元々、薬物を使用しているものに噛み付くように教育されていたからな」
矢田「それ故、薬物を摂取している愛鬼君に懐くと言うのは意外であったのだ」
ああ、なるほど……。確かに、愛鬼ちゃんは薬物中毒だからね……。
誰が見ても、残念ながらあれだけは擁護できない気がする。
破魔耶「ねぇねぇ、ボクも抱っこしてもいいかな？」
破魔耶「ココアちゃん可愛いもんね！」
私から言わせれば、そのココアちゃんを抱いて笑顔の破魔耶君も可愛いと思います。
って、そうじゃないそうじゃない。
マギカ「ココアちゃん、これ食べる？」
そういえば持っていた、このビーフジャーキーを与えてみようかな。
ココア「わんっ！ くぅーん……」
破魔耶「うわぁっ！ 可愛いよっ！ ゴロゴロしてる！」
マギカ「可愛いね！ 本当、ここの生活での天使だよ！」
矢田「はっはっは！ 皆に愛されてココアも嬉しいだろう！」
矢田「外に出れない分、ココアも体をもてあましているだろうし、君達もココアを散歩に連れて行ってくれたまえ！」
矢田「私は……、ココアの為にも、君達の為にも早くここから出れるように調査に時間を割きたいと思っているからね」
矢田「君たちがこうしてココアと遊んでくれるのは、それだけでも嬉しいのだよ！」
矢田君、暑苦しい人だけど……でも、きっと誰よりも皆の事を心配しているのかもしれない。
自分達の才能を社会のために生かしてこそ、というのは円天寺さんと同じ思想みたいだけど。
矢田「君達も、出られる日を楽しみにしておきたまえ！」
矢田「はっはっはっは！」
破魔耶「……行っちゃったね。ココアちゃん可愛いけど」
マギカ「行っちゃったね。ココアちゃんと遊びたいけど」
結局この後、破魔耶君と私はココアちゃんと遊んだ。
昼食になるまで、ずっと。
【Info】
矢田大志との交友度が上昇しました。
矢田大志との関係が友人になりました。
破魔耶麗司との交友度が上昇しました。
破魔耶麗司との関係が知人になりました。
798 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 21:43:44.95 ID:+2OQswtW0
お昼を食べてすぐのことだった。
昼食会場になっている食堂内は、まだわいわいとみんなで騒いでいる状態だ。
そこで突然掛かったのが、モノクマからの召集だった。
モノクマ「オマエラ！ 急いで大広間に集まって下さい！」
モノクマ「オマエラのために、スペシャルなゲームを用意したよ！」
テンションが高いモノクマに対して、私達の気分は右肩下がりだった。
どうして、こんなことをしなくてはならないのか……。
藻根「むほー！ これは、ゲームの筐体が16席ですかな？」
リアナ「クイズ……モノクマック……アカデミー？」
円天寺「色々危ないネーミングな気もしますが……どういうことでしょうか？」
大広間には、16個の筐体と、各自の座席の指定がされていた。
16人で、このゲームをプレイしろと、そういうことらしい。
モノクマ「このQMAをトップでクリアした人には、ご褒美をあげます！」
モノクマ「ビリの人には……オシオキだよ、うぷぷぷ」
モノクマ「みんなそれぞれつながっているから、ちゃんとやらないとダメだよ！」
モノクマ「もしかすると……趣味の合う人もいるかもしれないよね？」
モノクマ「正解数で好感度が上昇するかもしれないよね？」
……モノクマの言っている意味がぜんぜんわからないけど……。
取り敢えず、本気を出してクイズをプレイすればいいんだよね！
それにしても悪趣味なクイズゲームだなぁ……。
画面が真っ赤だし、キャラもホラー顔負けなほどに凝った骸骨やゾンビだなんて。
さて……早速はじまった第一回戦は、ノンジャンルかぁ。
ここで唐突に、直後安価のコンマがポイントになります。
直後の安価のコンマ下÷5問が正解数になります。
例として、82なら82÷4で、4あまり2。
この場合は4問正解ということになります。
4問以上正解で全員の好感度上昇。
え、全問正解できないって？ 仕様ですよ！
799 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/11/16(土) 21:44:34.32 ID:A/L3m+FDO
か
801 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 21:48:49.20 ID:+2OQswtW0
>>798の文章でおかしいところを発見したので訂正
コンマ下÷20の間違いだね。÷5じゃ余裕すぎるでしょって話。
なので、
>>799
32÷20＝1あまり12なので、1問だけですね！
マギカちゃんアホの子疑惑です！
803 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 21:54:37.63 ID:+2OQswtW0
第一セット：ノンジャンル
Q1：ゲーム『ポケットモンスターX・Y』に登場する、フェアリータイプのポケモンを一体答えなさい。
Q2：1956年にフランスのサッカー専門誌『フランス・フットボール』が創設したヨーロッパの年間最優秀選手に送られる賞は○○○○○○賞？
Q3：一般的に水銀を他の金属と合わせた合金とされ、歯の治療に使用される合金は○○○○○？
Q4：1888年にゴッホが描いたと言われるアルルの跳ね橋の別名は、○○○○○橋？
Q5：エクトプラズムという言葉を創りだした人物は、シャルル・ロベール・○○○？
Q6：日本国憲法において、生存権について記されているのは第○○条？
うえぇ……なにこれ、全然わからないんだけどぉ。
そもそも、ポケモンなんてX・Yなんて出てたっけ？
まだブラック・ホワイトとかしかなかった気がするんだけど……。
それに、サッカーなんて興味ないし、合金なんてわからないし。
ゴッホが描いた絵もしらないし、エクトプラズムなんて聞いたことないし……。
生存権は……えっと、25条だっけ？
モノクマ「結果発表！」
モノクマ「一位は、満点の涌井さんでしたぁ！ さっすが理論派ぁ！」
涌井「このくらい当然です」
モノクマ「続けて二位以下の発表です！」
そこには、円天寺さんや愛鬼ちゃん、宜保さんや藻根君、円扇さんの名前が続き……
私は15位だった。
うっわ、この結果は恥ずかしい……。
ちなみに16位はリアナちゃんでした。
あーあ、一回戦敗退か……。
モノクマ「ちなみに、答えは……詳しくはネットで調べてみてね！」
モノクマ「では続きまして、二回戦です！」
804 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 22:03:25.02 ID:+2OQswtW0
藻根「それにしても満点とは……ボクはポケモンを初代からやっていますが、フェアリータイプというのは聞いたことがありませんでしたなぁ」
涌井「私も知りませんでしたよ。ただ、それっぽい答えで、『トゲピー』と答えただけですので」
藻根「ボクは『ラッキー』と答えたのですが、残念で仕方がありませんぞ」
モノクマ「ちょっと、そこ！ 私語は禁止！ 満点が涌井さんしかいなかったのは意外だったけどね！」
第2セット：ノンジャンル
Q1：希望ヶ峰学園第77期生として、『超高校級の幸運』に選ばれたのは○○○○？
Q2：今回の誘拐事件を企てたのは、○○機関？
Q3：モノクマを操っている黒幕は、○○○○の中にいる？
……へ？
77期生って……どういうこと？
私達、76期生が一番下の学年じゃなかったの……？
それに、誘拐事件を企てたのは誰かって？
モノクマを操っている黒幕は……って？
どういうこと……？
リアナ「モノクマっ！ これはどういうことだ！」
宜保「お前は、こちらをおちょくっているのか！？」
藻根「答えられない問題ばかりを入れるのはナンセンスではありませんかぁ？ んん？」
愛鬼「わ、私が醜いからって、嫌がらせのつもりっ！？」
モノクマ「いやだなぁ……ボクは、オマエラの為を思ってこの問題を出してあげたのに！」
モノクマ「ほら、そろそろタイムアップだよ！」
モノクマ「全員全問不正解でした―！」
円天寺「あ、あたりまえじゃないですか！ こんなの、答えられるわけがありません！」
破魔耶「そ、そうだよぉ……知りようがないし……」
皆が口々に不満をぶちまける。
それはそうだろう。ここに来て久しぶりの娯楽だというのに、モノクマの作ったクイズは支離滅裂だ。
こんなの分かりようがないのに……！
モノクマ「それでは、答えです！」
地院家「は、はぁっ！？ ここで黒幕のネタばらしかっ！？」
蜜岡「それなら、正体が割れたらたっぷりとお仕置きしないとねぇ……」
三菱「あらあら、おかしな展開ね」
モノクマ「うるさいよ！ 一問目は、狛枝凪斗！ 二問目は、未来機関。 三問目は……」
茅ヶ崎「三問目は……？」
モノクマ「オマエラの中に黒幕が潜んでいるんですってよぉ！ ひゃーっほう！」
805 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 22:07:59.78 ID:+2OQswtW0
……え？
モノクマは、今……なんて言った？
茅ヶ崎「私達の中に……」
島「黒幕がいるっていうのか！？」
矢倉「……それは、本当なのか？」
矢田「く、黒幕は今すぐに名乗りでたまえ！ 今なら、然るべき法的機関に……」
モノクマ「もう！ うるさいなぁ……！ それじゃ、最終セットだよ！」
私達の言葉を無視するように、モノクマは次の画面にゲームを進めていった。
私もモノクマに反論したいところだったけど、まだこのクイズは終わっていない。
ビリが何をされるのかはわからないけど、私だって自分が可愛いことに変わりはないんだから。
そこで画面をみた私は、呆気にとられた。
クイズジャンルは……絶望。
最終セット：絶望
Q1：この写真はどこを示したものでしょう？
問題に出てきたのは、白い砂浜と青い海がコンストラストになっていて……焼け野原となったどこかが写っていた。
円天寺「こ……ここは、私の……」
涌井「オーストラリアの議会……跡地……ってこと、ですか」
Q2：この写真はどこを示したものでしょう？
次の問題は、同じような砂浜の写真。そこには、瓦礫に埋もれた一軒の家が写っている。
茅ヶ崎「……わ、私の海の家！？ お、お父さんは？ ね、ねえ！ お母さんは！？」
Q3：この写真はどこを示したものでしょう？
次の写真は、ヨーロッパの古城。階段から見下ろした吹き抜けには、おびただしい量の血が映っていた。
リアナ「……悪趣味、な。私の家で、貴様は何を……！」
Q4：この写真はどこを示したものでしょう？
四枚目は都会のまっただ中だった。都会にには似つかわしくない木造の邸宅が、火に包まれていた。
四ノ宮亭「これが……世界が滅びようとしている前兆！ くっ、ははははははっ！」
Q5：この写真はどこを示したものでしょう？
次の写真には、総合病院と思われるものが映っていた。看板だけは立派に残っていたが、残りは瓦礫に変わり果てている。
愛鬼「わ、私のドラッグコレクションがっ！ あの薬には愛を注いでいたのに……！」
次から次へと写真に映し出される思い出の場所の映像。
家族が住んでいた場所、友人と過ごした場所。自分の才能を磨いた場所。
大事なものをしまっている場所。大切な思いだが詰まった場所。
それが粉微塵に砕けている映像が映し出される度に、周りから悲鳴が上がる。
Q15：世界は絶望が支配した。 ○ か × か！
誰もが、その問題に答えを出すことはなかった。
もう、誰もが理解していたんだ……。
最終問題！
Q16：オマエラは写真が本当か確かめるために、○○○○○を始めちゃう？
頭には答えが浮かんでいた。
だけど、私にはそれを口にだすことは出来なかった。
806 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 22:15:33.55 ID:+2OQswtW0
モノクマ「けーっかはっぴょーう！ って、どうしたの、オマエラ？」
モノクマの言葉も、私の頭の中には入ってこない。
あの宜保さんや円天寺さん、涌井さんや三菱さんですら顔を青くしてふらふらと大広間を後にする始末だった。
私も、通っていた学校が粉砕され、瓦礫に埋もれている赤い液体と肌色の何かを思い出すと吐き出しそうになる。
……あんなのは嘘だ。嘘だと信じたい。
なのに、私の中の何かは、あれが本当にあったことだと言ってきかないのだ。
掻き立てられる恐怖といらだちに、私の思考も定まらなかった。
……頭の片隅に、コロシアイの五文字が過ってしまうほどには。
確かめるために、人を殺せと。
昨日まで笑い合っていた仲間を殺してしまえと。
私の中の悪魔が、私に囁いてくるのだ。
モノクマ「わけがわからないよ。どうしたの、オマエラ？」
三菱「……あなたには、人の感情というものもないのですね」
モノクマ「だってクマだもん！ いや、熊田だもん？」
宜保「今日は……解散とする。１つだけ言っておくが……勝手な行動だけはするなよ？」
宜保さんの言葉も入ってこない。
ツカツカと音を立てて、宜保さんは大広間を後にした。
一人になった瞬間をねらえ。
ばれないように殺せばいい。
私の超高校級の才能を使って……！
そこまで考えて、私は頭を振った。
きっと皆、同じことを考えていたはずだ。
大広間から離れていく16人は、誰も目を合わせようとすることがなかったのだから。
モノクマ「ビリだったリアナさんは、明日の夜の搬入当番です！ よろしくぅ！」
去っていくモノクマの言葉に、リアナちゃんは反応を示さなかった。
807 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 22:20:10.27 ID:+2OQswtW0
……部屋に戻ってきたのは、まだ16時前だったはずだけど……あれから少し眠ってしまったみたいだ。
どうしよう……今日は大浴場に行こうかな？
結局、皆でプールに行くって話はモノクマのせいでお流れになっちゃったし……。
ちょっと頭も冷めたし、皆ともう一度顔を合わせておいてもいいかもしれないし……。
どうしようかな？
行動安価です。
>>810
大浴場に
１ 行く
２ 行かない
３ 男湯と間違える
810 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/11/16(土) 22:23:19.60 ID:o8EaGUppO
1
813 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 22:44:40.37 ID:+2OQswtW0
うーん、折角だし大浴場に行ってみようかな。
結構広いみたいだし……。
大浴場には……何人来てるのかな？
このピンク色のパンツを放り投げて入っているのは……きっとリアナちゃんだな。
ちゃんとお風呂に入る時には、自分のものの管理しておかないと……。
他に入っているのは、えーと……？
直後安価です。
入っている人をコンマ安価で選びます。
00〜59 茅ヶ崎・蜜岡・リアナ・三菱
60〜99 円天寺・涌井・リアナ・愛鬼
814 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/11/16(土) 22:45:13.15 ID:A/L3m+FDO
あ
820 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 23:11:08.75 ID:+2OQswtW0
更衣室で着ていた衣服を脱いで、私は大浴場へと足を踏み入れた。
大浴場でタオルを巻くのは常識はずれなんだって……友達が言っていた気がするの。
リアナ「むっ……この気配は……マギカ姉だな！」
三菱「あらあら、さっきぶりね。マギカちゃんも落ち着かなくてお風呂に来たの？」
蜜岡「あんなモノクマの戯言なんてわすれて……一緒にこっちでスキンシップを取りましょう？」
茅ヶ崎「私は、偶然ここで出くわしただけだから……他意はないわよ！」
既に四人も大浴場に来ていたみたいだ。
全員、動機が提供されたときの表情から見れば、割と顔色も良くなっているみたいだし……。
これは、三菱さんがなんとか取り払ってくれたのかな？
マギカ「って、三菱さん！ どうしたんですか、その傷跡！ 体中に……」
三菱「ああ、心配しないでいいのよ。もう痛いわけじゃないし……昔のものだから、ね？」
茅ヶ崎「心配しないでいいって言ってるんだし、深入りしないほうがいいんじゃない？」
茅ヶ崎「……いつか、地雷を踏み抜くわよ」
茅ヶ崎さんの言うことも真っ当だけど、三菱さんの身体に付いている傷跡は気になる。
前に、魔法少女に憧れてたって言っていたような気もするけど……。
うーん、とりあえず皆体を洗いに行ったり、サウナ行ったり露天風呂行ったりで、一旦バラバラになっちゃったけど……。
誰かと話してみようかな？
誰と話す？ 四名の中から
>>822
822 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/11/16(土) 23:15:13.03 ID:VDiIjqORo
リアナ
825 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 23:31:24.55 ID:+2OQswtW0
そういえば、さっきは驚くだけで、モノクマに敵意をむき出しにしていただけだったみたいだけど……。
リアナちゃんはああ見えて、重い感情を外に出さないところがあるみたいだし、ちょっと心配かな？
リアナちゃんは露天風呂に行ったみたいだし……追いかけてみようかな。
マギカ「リアナちゃん、ちょっとお話しない？」
リアナ「ん……、ま、マギカ姉だけど……いいか」
マギカ「な、何のこと？ やっぱり何かあったの？」
リアナ「そういうわけでは……ないんだが……」
リアナちゃんが肩を震わせて下を向いてしまった。
……何か、重いものを抱えているのかな？
リアナ「ま、マギカ姉……。ちょっとだけでいい、胸を貸してくれないか？」
マギカ「む、胸を……？ いいけど……」
リアナ「本当は……誰かの前で……泣くつもりはなかったんだが……」
リアナ「わ、私の屋敷が……爺様も婆様も……父様も母様も……生まれたばかりの弟も……」
リアナ「屋敷と一緒に……私の前から消えてしまったような……」
リアナ「どうして……！ 家族の為に、私は怪盗を始めたのに……！」
リアナ「どうして皆死んじゃったのぉっ！」
リアナ「私がやってきたことは……！ 私は、何のために怪盗を……っ！」
リアナ「確かめなきゃ……いけないの。だから……マギカ姉……」
マギカ「な、なにかな？ ちょっと嫌な予感がするんだけど……」
リアナ「わ、私の為に……死んでくれ！」
うわっ！？ ど、どこにナイフなんか隠し持ってたの……？
いや、そんなことじゃないよ！
ここで私が殺されたら、誰がどう見ても犯人はリアナちゃんになっちゃう。
そうなれば……仲間の誰かを殺したクロは”卒業”となりますが、 自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。というゲストルールに反することになる。
……ここは、私がリアナちゃんを止めないと……！
行動安価です。
� ．淵ぅ佞鮗�け止める。
�◆ヾ困┐道匹気譴襦�
どちらの場合も死ぬことはないので安心して下さい。
リアナちゃんの犯行を思いとどまらせるなら、どっちがいいんですかねぇ？
うぷぷぷ……
>>826
826 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/11/16(土) 23:33:50.11 ID:eHU62JMyo
間をとってナイフを受け入れよう
安価した
827 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/11/16(土) 23:34:50.94 ID:tlGBPUjfo
それ実質２じゃないですかー
��
832 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/16(土) 23:50:51.72 ID:+2OQswtW0
ずぶり……と、リアナちゃんの持っていたナイフが、私のお腹に突き刺さっていた。
リアナちゃんは恐る恐る、突き刺さったナイフを抜こうとしているみたい。
マギカ「……リアナちゃん、落ち着いた？」
リアナ「どうして！ なんで刺されるんだよ！」
リアナ「私は、マギカ姉を殺そうとしたけど……！」
リアナ「でも……それでも！ 死んでほしくなかったのに……！」
ナイフを抜こうとする腕が震えきっている。
きっと、リアナちゃんは誰かと二人きりになったらこうやってその人を殺すつもりだったんだろう。
誰よりも、家族のことを気にかけているリアナちゃんなら……分からなくもない。
マギカ「私は……死んでなんかいないよ？」
リアナ「だ、だけど！ 私は……、マギカ姉を……！」
ガチガチと歯を鳴らしながら、怯えきっているリアナちゃんの目の前で、刺さっていたナイフを抜き取る。
幸い、身体強化魔法のお陰で、刃はお腹の奥深くまでは突き刺さっていなかったものの、やっぱり痛いものは痛い。
だけど……今は、そんなことよりも大事なことがある。
怯えきっているリアナちゃんの頭を、私のもとに抱き寄せて。
リアナ「ま、まぎ、マギカ姉……血、血が……」
マギカ「もう、いいんだよ。そんなに怯えなくたって……」
マギカ「私はリアナちゃんを糾弾したりしないし……」
マギカ「寧ろ、リアナちゃんが誰も殺さなくて、安心したってところだから」
マギカ「だから、辛い思いは全部私に吐き出して？」
マギカ「気が済まないなら……ナイフで何度刺したっていいよ？」
マギカ「何度刺されても、私は死なない」
マギカ「私が死ななかったら……リアナちゃんは人を殺すことを諦めないといけないもんね？」
リアナ「……ふぇ、どうして、マギカ姉は……そこまで私に優しくしてくれるんだ……」
リアナ「私は、人を殺そうと……貴女を殺そうとしたのに……」
マギカ「リアナちゃんにとって、私はお姉ちゃんなんでしょ？」
だったら……。
マギカ「家族のことを心配するのに、理由なんていると思う？」
もし、リアナちゃんが家族を全部失ってしまったのなら……。
あの映像が本当だったとしたならば……。
リアナ「ぐずっ……う、ひっく……」
私が彼女の家族になろう。
こんなに弱り切ってしまったリアナちゃんを私はほうっておくことが出来ないから。
【Info】
リアナ・マルジェイヌのクロ判定値が著しく下がりました。
それに伴い、返り討ちにあって被害者になる可能性が減少します。
リアナ・マルジェイヌとの好感度が上昇しました。
リアナ・マルジェイヌから姉として慕われています。
通信簿の項目が追加されました。
スキル『真贋の見極め』を獲得しました。
『真贋の見極め』：操作時に、裁判で使用しないコトダマを記録しないようになる。
833 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/17(日) 00:00:43.18 ID:B860T90H0
……露天風呂を血で汚しちゃったし、明日のお風呂掃除当番の人には申し訳ないけど、頑張って綺麗にしてもらおう。
お風呂に入ろうとした私だったけど、やっぱりお湯が傷口に染みる……。
このままだとお風呂にはいることも出来ないし、何よりリアナちゃんが顔を青くしてアタフタしているのを見ると申し訳なくなってしまう。
なので、リアナちゃんに付き添われて、ラウンジへと足を運ぶことになった。
宜保さんが集めてきたのか、治療用の器具がラウンジにあるからだ。
リアナ「本当に、ごめんなさい！ 私……もう、あんなことしないから……」
リアナ「だから、死なないでくれ……」
マギカ「死なないってば。ね、リアナちゃん、とりあえず誰か呼んでこよう？」
マギカ「リアナちゃん、治療の仕方とかわからないでしょ？」
リアナ「うん……」
マギカ「事情は私が誤魔化すから、適当に誰か呼んできてね？」
リアナ「わ、分かった……」
ラウンジを走り去っていくリアナちゃんを見ながら、ラウンジの椅子に腰を下ろす。
傷口からの出血は止まってはいたが、思った以上に血を使ってしまったみたいで、頭がくらくらする。
リアナが呼んできたのは……
直後安価、コンマ下です。
0〜39 茅ヶ崎
40〜69 愛鬼
70〜99 涌井
834 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2013/11/17(日) 00:01:38.48 ID:zEEQi+850
が
838 ： 1 ◆t1HVecfVyk [saga] 2013/11/17(日) 00:14:44.43 ID:B860T90H0
リアナ「マギカ姉！ 愛鬼を連れてきたぞ……！」
愛鬼「な、何なのよ……！ 理由も言わずに無理やり連れてくるなんて……」
愛鬼「ラウンジで私を犯そうっていうの？ 同性愛者なのかしら……って」
愛鬼「ちょっとアンタ！ なんでそんなきれいな肌なのに、こんな深い傷をつけてるのよ！」
マギカ「い、色々あったんだよ……。治癒魔法はさすがに使えないから、治療しないとって」
愛鬼「い、一応縫い合わせるしかないわね……。そこのちびっ子！ はさみ、糸、針を持ってきなさい！」
リアナ「あ、ああ！ 分かった……今持ってくる！」
鎮痛剤と、麻酔薬と……と口走りながら、愛鬼ちゃんはカバンの中からいくつかの薬剤を取り出した。
愛鬼「あ、アンタは……私を対等に見てくれているみたいだから……私が助けるわ」
愛鬼「こ、こんな私を頼ってくれる物好きもいるみたいだし……」
マギカ「うん、ありがとう……愛鬼ちゃん」
愛鬼「か、勘違いしないで……。私、リア充は嫌いなんだから……！」
愛鬼「私のこと、汚物でも見るかのように……！」
マギカ「そんなことないよ！」
マギカ「愛鬼ちゃんにしか出来ないこと、いっぱいあるんだから！」
マギカ「……誰が貴女を否定しても、私は愛鬼ちゃんを受け入れるから」
愛鬼「どうして……あんたは、そんなに臭い台詞を素面で言えるのよ……っ！」
愛鬼「わ、私が恥ずかしくなるじゃない……」
愛鬼「でも……ありがと。薬に頼らないで、普通に話せたの……初めてかもしれない」
愛鬼「私、普段は薬で精神を安定させているから……」
マギカ「それじゃあ、私と愛鬼ちゃんはもうお友達、だね？」
愛鬼「……そ、そうかもしれないわね」
愛鬼「ほ、ほら！ 麻酔打つから、腕めくって……！」
愛鬼「あ、アンタの傷は……できるだけ目立たないようにしておくから！」
マギカ「う、うん……ありが……とう」
麻酔を打たれた私は、その後意識を失った。
目を覚ました時には、目の辺りを真っ赤に腫らしたリアナちゃんと。
珍しく、目の下にクマがない愛鬼ちゃんがいてくれた。
日はもうあけているのに……。
一晩中見ていてくれたみたいだった。
【Info】
愛鬼望との好感度が上昇しました。
愛鬼望との関係が、友人になりました。
→５日目
【元スレ】
【安価】安価ンロンパ：安価で行うオリジナルダンガンロンパ【ダンガンロンパ】
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