オリロンパwiki - ロンパーズ チャプター2 おしおき編
257 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/25(月) 01:07:26.41 ID:PaK9WpFN0
モノクマ「はいはいだいせいかーい!!クロは右町さんでした〜」


モノクマ「いやしかしこりゃすごいね、月宮さん柿生さん、円山くん、君たち死に急いでるの?自分に投票するなんて」

円山「そんなこと言ったって……」

柿生「……」

月宮「私は…あながち間違いではないかも知れないけれど」



モノクマ「とりあえず続き話すかな、銃声がなったあと、舞丈くんが一人で行っちゃったせいで、それはもう腰がぬけた右町さんが辿りついたのが倉庫。で藤原くんは『む、右町?なぜ貴様が……ええい、奥に隠れていろ!間も無く危険人物がやってくる』って匿ってあげたんだよ』

モノクマ「でも、恐怖はやがて凶器に変換されるもんなんだね、右町さんが奥に行ってテグスを見つけた瞬間すぐだったよ、藤原くんの背後から一気に首を締めあげたんだよ、藤原くんには想定できなかったみたいだしすぐに意識を失って、まあ死んだんだろうね。」

モノクマ「で、右町さんは結局もっと怯えて走りさって行っちゃったわけ、月宮さんが困惑した顔で見ていたことも知らずにね」


柿生「右町さん…結局分かりませんよ、どうしてなんですか……」

右町「……怖くて……何も考えられなくて」

神谷「怖かったって、なんだよ」

右町「え」

神谷「誰だって銃声なんか聞こえたら怖えよ!!みんな同じなんだ!でもそれは人を殺していい理由になんかなりゃしないんだよ!!」

右町「……う…あ」

神谷「恐怖のせいになんかするな!人のせいにするな!!自分にしたことから逃げるな!!お前はただの人殺……


258 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/25(月) 01:07:58.43 ID:PaK9WpFN0




パシィイン!!

259 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/25(月) 01:14:33.32 ID:PaK9WpFN0
神谷「……痛って、ま、円山?」

円山「失礼しました、ですがこれ以上は許せません。例え正論でも言わなくていい事だってあると思います」


そうだ、また俺の悪い癖だ…あんな怯えてる奴になんて言葉かけてんだ俺


神谷「そうだよな、悪かった」




円山「さて、モノクマ様、右町さんの処刑についてですが、私に肩代わりさせてください」



261 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/25(月) 01:17:06.75 ID:PaK9WpFN0
右町「!?」

天城「ちょ、ちょっとユキチカくん!!?それは……」

円山「ええ、前回のと同様の提案です、ですが今度は私が死にます」

モノクマ「ほほう、こりゃ凄え」

円山「約束したんです、私はいかなる時も右町さんの味方でいると…」

神谷「お、お前そんなことは!!」

円山「なんと言われようと私の意思は変わりません」


そんなこと言って……お前だって震えてるじゃねえか!


円山「それで、モノクマ様、いかがでしょうか?」


モノクマ「うーん…」

262 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/25(月) 01:17:50.88 ID:PaK9WpFN0




モノクマ「だーめ」

263 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/25(月) 01:28:18.82 ID:PaK9WpFN0
円山「……今なんと、おっしゃったんですか?」

モノクマ「だからダメ、右町さんを処刑します」

円山「なぜです!?前回は良くて今回はできない理由があるんですか!?」


モノクマ「だってその方が 絶望的 でしょう?」


渚「…絶望」

円山「ぜ、絶望……?」



モノクマ「じゃ、始めるか、超高校級の図書委員の称号を持つ女、右町緑さんのためにスペシャルばオシオキを用意しました!!!」

右町「あ…あ…」

円山「お、お待ちください!!後生ですから!お願いします、どうかお待ちください!!」


右町「い、いや」

ギュッ

柿生「右町さん、絶対離しませんから!!」

右町「柿生さん…」


モノクマ「あ、そんなことする?じゃあ首輪でも使うかね、張り切っていきましょう!オシオキターイム!!!!!!」


右町「グッ……」

なんだあれ!?右町の首にいきなり拘束具が……


柿生「!、離しま……あ!!!」


現実なんて厳しいんだろうか…柿生の力じゃ一瞬も太刀打ちすらできず、右町は引っ張られて行ってしまった……





右町「……小雪…さ…ん」

273 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/25(月) 23:22:12.62 ID:PaK9WpFN0
<<<ミギマチ<<<

右町「ゴホッ…ゴホッ…」

私は首を思い切り引っ張られたせいか咳き込んでしまう

ここはどこ?

右町「……」

周りには本棚と無数の本、本来私が大好きな場所
図書館みたいな奇妙な場所だった

何が奇妙って……そこに並んでるすべての本の背表紙に

「元超高校級の図書委員、右町緑の処刑、不思議な図書館へようこそ!ブックブックフェスティバル!!」

って書いてある


やっぱり処刑なんだ、怖くて体の震えが止まらない……これから私はどう殺されるんだろう?


ふと、すがるような気持ちで一つの本に手を触れようしたその時!

右町「ひ……」

本が襲ってきた……その言葉の通り
勝手に本が動き、開き、そしてその本には牙のようなものが生えていて、私を噛み砕こうとしてきた

カパッ!バサッ!

聞きたくない音が聞こえて来て、周りを見渡すと
みんなそうだった。ポルターガイスト、この言葉が一番ピッタリな気がする
私の大好きな本達は、私に殺意を向けていた

右町「いやっ!!」

私は必死に逃げた、
それでも本は猛獣のごとく襲ってくる
腕を噛まれる、痛い
足を噛まれる、痛い
髪をちぎられる、痛い
また腕を噛まれる、やっぱり痛い

私は泣きながら走った、走り続けて、体力も消耗してきた時、いつの間にかさっきとは違うところに出ていたことに気づいた

まさか、逃げ切れた!?そう思ったのもつかの間

右町「な、なにこれ……?」

目の前には巨大なモノクマがいて
私の立っている地面は大きな大きな本だった

モノクマの手が動く、本を閉じようとしているようだ
逃げる間もなく、ぐんぐん迫ってくる

右町「つ、潰され……











そのモノクマはただ本を閉じただけだった、でも本は赤くしみていて……

モノクマ「あれ?この本なんでこんな真っ赤になってるんだろ?ちょっと大きな蚊でも潰しちゃったかな?」






275 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/25(月) 23:33:35.65 ID:PaK9WpFN0
<<<カキエ<<<

円山「わああああああああああああああああああ!!!!!」

柿生「あ……あ……」

円山くんの叫び声は嫌なほどに響き渡ったのに
私は叫ぶ事すら出来ませんでした


モノクマ「エエエエエクストリイイイイイム!!!!いやあこういう不思議な雰囲気がするオシオキもいいよねえ、風流だよねぇ、そして絶望的だよねぇ!!!」


円山「私は、私は、味方でいると約束したのに……なんて無力な男なんでしょうか……」

円山「申し訳ありません、申し訳ありません、申し訳ありません、もおうしわけありませえんん!!!!」

天城「ユキチカくん!!ねえユキチカくんってば!」

円山「あああああああああ、私はあああああ!!!」



宍戸「…な、なぁ…これで終わったんだよな、学級裁判」


そう、学級裁判、戦いは終わりました

がたっ!!

膝が崩れました、スモックからスケッチブックが飛び出して遠くに行ってしまい、それでも取りに行く余裕がありません
目が眩みます…剛列な吐き気と、頭痛と…もう訳がわかりません…



柿生「はぁ……はぁ……」

神谷「おい、大丈夫か…柿生!!」

柿生「大丈夫じゃありません!!」

神谷「…そうだよな」

278 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/25(月) 23:42:18.09 ID:PaK9WpFN0
柿生「神谷くん、あなたなら、きっと人の命は全部平等だと思うんでしょうね」

神谷「え?」

私は多分嫌な事を言おうとしています

柿生「私もそう思います、命は比べちゃいけないって、そう思います」

神谷「……か、柿生?」

柿生「でも、やっぱり思っちゃうんですよ…」



柿生「私、藤原くんと右町さんにだけは、死んでほしくなかったって……」ポロポロ

神谷「……ああ」

一緒に脱出しようって誓った藤原くん

私が一番親しみを持って接していた女の子、右町さん


もっと、二人と……
なのにさっきから、答えの帰ってこない質問を頭の中で繰り返しています

どうして……どうしてこんな……と

279 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/25(月) 23:44:06.05 ID:PaK9WpFN0




モノクマ「へえ、いい絵だね」

281 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/25(月) 23:53:45.72 ID:PaK9WpFN0
柿生「え?」

神谷「な、あいつ!」

モノクマ「このみんなが笑いあっている絵、僕を放置してパーティしてたあの時のかな?」

気がつくとモノクマが私のスケッチブックを勝手に見ていました

柿生「触らないで…」

モノクマ「あ?」

柿生「触らないでください!!返してください!!!」




月宮「あの絵は…完成していたのね…」

アナ「知ってるの?」

月宮「……ええ」


渚「まずいな……嫌な予感がする」




モノクマ「うぷぷぷぷぷ、そうだ…いいこと考えちゃった!!」


プツプツ

柿生「え……」

モノクマは、あのパーティの絵、渚が微笑んでいる絵、笑顔の神谷くんや、右町さんと書いた物語の中の風景画…その他色々な絵を丁寧にスケッチブックから切り離していました


そして

モノクマ「ねえねえ、こういうの絶望的?」

モノクマの手からは火のようなものが出ています
ま、まさか……!?


柿生「そんな、やめて、やめてくださ……!

282 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/25(月) 23:55:08.37 ID:PaK9WpFN0




シュボ

モノクマ「うぷぷぷぷ、このスケッチブックの紙は綺麗に燃えるねえええ、うっぷっぷっぷ!!!!!!!!!」

284 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/26(火) 00:00:54.99 ID:fphRcMNL0
柿生「あ…あ……」

私の絵が燃えていきます、中でもあのパーティの絵は……もう二度と描けな……



















柿生「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」


私は神谷くんを突き飛ばし、月宮さんが放り投げていた銃を手に取り
周りから制止しようとする声が聞こえた気がします





パァンパァンパァンパァンパァンパァンパァンパァン!


撃ちました

モノクマに全弾叩きこみ尚も引き金を引いています

カチッカチッ……







285 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/26(火) 00:05:52.72 ID:fphRcMNL0
そこには穴だらけのモノクマと、新品同然のモノクマがいました

モノクマ「あーあー、ダメじゃないか……こんなにしちゃって」

柿生「!!!……!!……」

カチッカチッカチッ……

モノクマ「もう玉切れだよ?」

柿生「!……っ!!…!」

モノクマ「もう声にもなってないし…まあいいや、君校則違反だから……グンニグル!」




突如鋭い痛みが体じゅうに響きます


それでも…私は…この銃……の……引き金を


カチッカチッ…カチッ……カチ…………

286 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/26(火) 00:07:10.03 ID:fphRcMNL0
〜インフォメーション〜

・右町緑が死亡しました
・柿生小雪が死亡しました

293 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/26(火) 00:19:53.63 ID:fphRcMNL0
反応が見たかったので間を開けました
絶望しましたか?


カキエside

デッドエンドストップ(8)



ええと、これは話が先に進まないパターンの死亡エンド、つまりゲームオーバーです
1章から2章の間にかけて渚がデッドエンドストップにかかる場所が結構あったんですが、そっちは全部回避されました
もちろんデッドエンドで先に進むパターンもあります


このデッドエンドの条件は
柿生の他の主人公を除く仲のいい人物が二人とも2章までに死亡し、なおかつ絵を完成させていることです


なお、2章のクロフラグはテストの順位3位以内で主人公が話かけなかった人物です
天城は渚が電話したのでセーフでしたが、右町は円山に話しかけてもらってしまったので、一見いい描写に見えてもアウトでした

ちなみにどちらもセーフになると、クロは渚です

そして藤原の被害者フラグが、藤原が見張りを初めて事件発生までに、主人公3人とも話かけていれば回避できました


よって今回はこのような結果になったわけです


294 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/26(火) 00:21:18.45 ID:fphRcMNL0
というわけで
どちらか選んでください↓2

1絵を完成させていなかったルート
2絵は完成済みだけど、なんだかんだで狂気に飲まれなかったルート

296 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2015/05/26(火) 00:24:26.99 ID:ziNxk9O50


297 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/26(火) 00:27:17.11 ID:fphRcMNL0
<<<カキエ<<<

私の絵が燃やされていきます……右町さんと書いた風景画が……


柿生「そ、そんな……グスッ…うう…」

私は……泣きながら意識を失いました





301 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/26(火) 00:33:41.77 ID:fphRcMNL0
〜???〜

目が覚めたってことでしょうか。ぼんやりと何かが見えます、白い天井?

ここは……


神谷「目が覚めたか、柿生」

柿生「…ここ、保険室ですか?」

天城「うん、小雪ちゃんが倒れちゃったから、ここまで運んできたんだよk

柿生「天城さんも……あの、私、いやな夢をみたんです」


天城「それは……」

神谷「……多分夢じゃねえよ、それ」

柿生「…………私が、なんのこと言ってるか分かります?」

神谷「お前は学級裁判場で倒れたんだ、藤原と右町が……死んだ」



わかっていました、でもよくある夢オチなんてものにかけてみたかったんです

柿生「はい……」




302 : ◆JY5M6Pz.Vg  2015/05/26(火) 00:36:29.73 ID:fphRcMNL0

chapter2「狂気に飲まれた殺人」end



chapter3 start




チャプター3


【元スレ】
【安価】ダンガンロンパーズ part3 柿生「どうして……どうしてこんな……」