オリロンパwiki - ロンパーズ チャプター4 おしおき編
59 : ◆11nx.E09nc  2016/06/28(火) 19:26:42.76 ID:x5WAaz5G0
モノクマ「あー長かった…というわけでクロは天城さんでした〜」

円山「モノクマ様、まだ投票しておりませんが…」

そうだ、俺たちはまだ事件を振り返っただけだった

モノクマ「いいのいいの、てかここまで来て覆るわけがないでしょ、誰が天城さん以外に投票するの?え?」

月宮「あんなボタン押したくなかったからこれはこれでいいけれど…そう勝手なことばかりされるのは困ったものね」

モノクマ「困る?困っちゃうの?そりゃよかった、うぷぷ…」

モノクマ「募る話ももうないでしょ?さっさとオシオキしちゃおうか!!こっちとしてはこれだけが楽しみなんだから」

宍戸「どこまでもいけ好かねえ…」

天城「じゃあ!!まあグチャッとやっちゃってよ!フヘヘ…」

天城はなぜか目を見開かせ、生き生きとしている

モノクマ「お、乗り気だね!嫌いじゃないよそういうの、絶望的状況でも楽しもうとするその感じ!!それじゃあさっそく…」



60 : ◆11nx.E09nc  2016/06/28(火) 19:29:00.87 ID:x5WAaz5G0
柿生「やめてください!!天城さん」

叫んだのは柿生だった

天城「なあに?どうしたの?フフ…」

柿生「狂ったふりなんかしないでください!冗談言って強がらないでくださいよ!あなたはもう直ぐ…死ぬんですよ…?」

天城「…そっか、もうバレてたんだ」

天城はそう言いながら柿生に何かを渡した

柿生「これ…」

天城「多分、小雪ちゃんが持ってるべきだよねこれ」

天城「あ、そうだこれも預かってよ」


今度はみんなにも見えるように出してきた


アナ「また…薬?」

天城「アラタくんから貰った【解除薬】これで心愛ちゃんが起きると思う。でも本来ロヒプノールは強いだけで、そんな危険な薬じゃないと思うんだけどね…」

天城「起きたら、謝ってもらっても…」

渚「断る」

天城「え?」

渚「断ると言ったんだ、謝るくらいならやらなければいいだけの話だったんだ」



天城「そう…だよね」

61 : ◆11nx.E09nc  2016/06/28(火) 19:32:08.58 ID:x5WAaz5G0
モノクマ「では張り切っていきましょう!!オシオキターイム!」


円山「天城様…その…」

天城「ごめんユキチカくん、失った者同士だなんて言って。私そんなに強くなかったね…」

円山「私には何が正しいのかもう、わかりかねます」

円山「私は本当に狂ってしまっているから」

天城「…違うよ、みんな狂ってるんだよここにいる人」

円山「え?」

天城「じゃあね」

62 : ◆11nx.E09nc  2016/06/28(火) 19:32:43.46 ID:x5WAaz5G0
game over

アマギさんがクロに決まりました、オシオキを開始します


63 : ◆11nx.E09nc  2016/06/28(火) 19:34:32.49 ID:x5WAaz5G0
<<<アマギ<<<

ここに来て初めて、考え込む
なんであんな事をやってしまったんだろう
そりゃ外の世界で色々やってきたけど
別に友達を殺す必要なんてなかったはず

結局私は何がしたかったんだろう?
うっすらとした卒業後の記憶の中では何を目標に生きて行こうと思ってたんだろう?

「元超高校級の科学者、天城 泉の処刑。最っ高にマッドな贈り物(科学より)」

そんな文字を見た私はというと何かをボロい電気椅子のようなものに拘束されていた
右手にはその電気椅子のスイッチみたいなものが握らされていた

(100万ボルトォオオ!!が流れるスイッチ。いつでも押してどうぞ?)

とても100万ボルトなんか流れるような作りには思えないけれど、スイッチを押そうものなら人の体なんか簡単に焦げついちゃう

目の前ではなにか怪しい音を立てまくる謎の機械が動いていた

チーン

電子レンジのような音が鳴る。するとそこからは、ドス黒い色の液体が入ったビーカー出てくる
空いてる左手につかまされたビーカーには雑な字でオレンジ味と書かれていた

天城「な、何これ。飲めって言うの…?」

多分断る選択肢はないんだと思う
少し興味もあった
自分の体でこんな本格的な人体実験なんてやったことがない

あれ?私本当にマッドサイエンティストなのかな……?

気がつくとそれはもう口の中へ流しこまれていた。
驚くほど飲みやすかった

数十秒が経つ、特に体に異変は…


64 : ◆11nx.E09nc  2016/06/28(火) 19:37:46.67 ID:x5WAaz5G0
「天城さん!」






そんな声が、私の大好きな声が聞こえた

天城「ア、アキラ君…?」

相良「こっち向いてくれないかな?天城さん」


私は直ぐに首だけそっちに向けた、すごい勢いだったのか少し首が痛い


天城「アキ…!あ…あ…そんな」

そこには…

アキラ「なんで死んじゃうんだよ!僕は生きて欲しいって言ったのに!!!!」

胸から血を流していたアキラくんがいた…
彼だけじゃ済まなかった

カミヤ「おい、なんで俺を撃ったんだよ天城」
天城「え…」
ミギマチ「良い…科学者じゃ…なかったの…?」
天城「え…何これ…?」
フジワラ「アキレタモノダナ」

全身傷だらけのアラタくん
首にテグスの跡がくっきりと残ってるミナヒトくん
噛みつかれた跡がたくさんあるミドリちゃん

心なしか誰かはわかるのに声は歪んで聞こえてくる

マイジョウ「アマギサン…ワカルカイ?これが絶望だよ…」

天城「え…こんなの…無理…」

アキラ「アマギサン…」
天城「なんで!?やめて!!どうして?目を閉じてるのに!!」

そっか…さっきの薬…幻覚剤か何かなんだ

アマギサンアマギサンアマギサン…

天城「もう、もう許してみんなをこんな風に映さないでぇえ!!こんなの耐えられないよぉ!」

拘束されているから動けない
逃げられない
声が頭に響く
辛い

天城「…そうだ…電気椅子のボタン…」

私は恐怖から絶望から逃れるために迷わずボタンを押s…





モノクマ「どっひゃあ!あの電気椅子すっごい音だね、カミナリが鳴ったのかとびっくりしたよ」

69 : ◆11nx.E09nc  2016/06/29(水) 22:35:33.46 ID:kDs4JhUYo

モノクマ「あhっひゃはやはや!!!エクストリィィィム!!!そしてアッメイジイイイング!!!今回は僕の考える中でもかなり自信作なんだよ!!」

円山「う…うう……こ、こんな」

月宮「…」

アナ「で、電気椅子…」

なんだ…?
何かを口に含んだと思ったら突然、今までに死んだ奴らの名前を叫び始め…
そして…焼け死んだ

宍戸「離せ!離せって、もう見たくねえんだってこんなの!!!」

モノクマ「無理やり目をそらそうとしてるけどそんなの勿体ないからねえ、うぷぷぷ…」

柿生「また…減ってしまった…天城さん」

モノクマ「ところで意味わかった?天城さんが突然悶えだした理由わかる?あれは別に毒薬とかそういうんじゃないんだよ」

渚「…幻覚剤か」

モノクマ「ご名とーう、あの電気椅子のスイッチは天城さんが自分で押すようなもの…何を見たのかなぁ、僕もみたいなぁ」

なるほど…何を見たかはよくわからないが
それが天城には耐えられないものだったんだろうな…

これでこの事件も幕引きか…
どっと疲れが噴き出てくるようだ





チャプター5


【元スレ】
再開 ダンガンロンパーズ part5 渚「それでも、人間は簡単に死んでいく」