オリロンパwiki - 音楽家ロンパ チャプター2 事件発生
755 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 22:00:59.75 ID:0gakGWWK0
―――コロシアイ学園生活、12日目。

【響音の部屋】

モノクマ『ピンポンパンポーン!』

モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』

モノクマ『起床時間ですよ〜!さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』

さて、朝になったか。

・・・いい加減、何か進展が欲しいところだけど・・・

とりあえずご飯かなあ・・・

【食堂前 廊下】

冬崎「――――――――」

鳴神「―――――――――」

・・・ってあれ?

冬崎さんと鳴神くんだ。

二人して大浴場に入っていったけど・・・どうしたんだろう?

朝風呂・・・じゃないよね?

・・・そうだ、確か大浴場には監視カメラがないんだ。

つまり、黒幕に聞かれたら困る話って事?

・・・ちょっとついていってみよう。


757 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 22:04:45.90 ID:rKQBw+lc0
【大浴場 脱衣所】

鳴神「・・・おや?響音さん・・・」

冬崎「響音ちゃん?どうしたんすか?」

響音「いや、大浴場に入る二人が見えたから、何かあったのかなって思って・・・」

九神「・・・ほう、やはりいい勘をしているな響音。・・・まあいい、聞いていけ」

響音「九神くんも・・・ってことはやっぱり・・・」

九神「・・・モノクマには聞かれたくない話だ。まあ、いずれ全員に話すことだ。丁度いい」

九神「まあ、鳴神もここに居るということは、何となく予想がついているだろう」

響音「・・・もしかして・・・」

鳴神「・・・ええ、頼まれていた事が完了しました」

鳴神「幾つかの配線の修復、金属部品の交換。中々骨の折れる作業でしたが・・・」

そういうと、鳴神くんは持っていたバスタオルの間から何かを取り出した。

・・・そこにあったのは・・・

鳴神「無事、修理完了致しました。・・・多少性能が落ちているかもしれませんが、十分に使えます」


759 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 22:05:53.19 ID:rKQBw+lc0
響音「・・・すごい!やったよ鳴神くん!」

冬崎「流石にネット回線を使うのはリスクがあるっすけど、中に何らかのデータがあれば、そこから何かを掴めるかもしれない」

冬崎「確実に一歩前進っすよ!」

鳴神「・・・私も苦労した甲斐があります」

九神「・・・そこでこのパソコンの管理だが、冬崎、お前に一任して構わんな?」

冬崎「え?あたし?」

九神「仕事柄こういうものは使い慣れているお前なら、これを十分に活用できるはずだ」

響音「うん、お願い冬崎さん。私じゃ何ができるかわからないし・・・」

冬崎「・・・まあいいっすけど。それじゃあ、とりあえずこのパソコンは脱衣所の中に隠しておくってことで」

鳴神「・・・冬崎さんが持って帰らないのですか?」

冬崎「ここならロッカーの鍵もあるし、カメラもないから一番安全に管理できるっすから」

九神「・・・こんな物を黒幕が放っておく訳が無いからな。万全の策を取るに越したことはないということだ」


761 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 22:07:40.38 ID:0KBuui730
響音「・・・そうだね。私たちは絶対にここから出なきゃいけないんだから」

九神「その通りだ。それを為す為にも、これは守らなければならん」

・・・しかし、新たに生まれた希望を摘み取るかのように、放送が響き渡った。

モノクマ『ピンポンパンポーン!』

モノクマ『えー、校内放送でーす。生徒たちは至急、体育館に集合してくださーい!』

モノクマ『繰り返します、生徒たちは至急、体育館に集合してくださーい!』

モノクマ『集合しなかった生徒はおしおきだよ!それじゃあさっさと走って体育館に来るんだよ!』

九神「・・・このタイミングで動く、か」

冬崎「・・・どうせ、またゲスな動機でも配るんでしょうよ」

鳴神「・・・お嬢様」

九神「鳴神、ご苦労だった。あとは澄々の近くにいてやれ」

九神「あいつ自身は気づいていないかもしれんが、お前がいなかったことで空回りしている節がある。」

九神「・・・従者として、せいぜい支えてやるがいい」

鳴神「・・・お心遣い、感謝します」

冬崎「・・・響音ちゃんも、気をしっかり持つっすよ」

響音「・・・うん」

・・・モノクマ、今度は私たちをどんな手で掻き乱すっていうの?

764 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 22:09:33.58 ID:0KBuui730
【体育館】

モノクマ「えー、集まったみたいだね!」ピョイーン

・・・いつものように体育館の教壇から飛び出してくるモノクマ。

殺陣山「モノクマ、久しぶりだな、会いたかったぞ」

モノクマ「ボクもだよ!マイソウルフレンド殺陣山クン!今日も絶望的に芸術的だよね!」

殺陣山「・・・今回は一体どんなものを用意してるんだ?生半可なものではないんだろう?」

モノクマ「おう!こんどはすっげーぞ!」

姫月「・・・変態二人でコントするのはやめてくれないかい?疲れるんだけど?」

モノクマ「失礼な!ボクは変態じゃないやい!」

響音「・・・今度は一体何するって言うの?」

モノクマ「まあ慌てなさんなって!ボクの考えたスペシャルな動機は、そんな簡単に逃げやしないよ?」

色鯨「・・・いや、叶うことなら逃げたいんやけど・・・」

モノクマ「逃げずに立ち向かえよ!オマエラには闘魂ってモノがないのか!」

モノクマ「・・・まあいいや、前置きはこのくらいにしようかな?」


766 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 22:11:25.11 ID:0KBuui730
パパラパッパパー!

・・・モノクマが取り出したのは、封筒?

朝永「封筒?お手紙でも入ってるの〜?」

海東「そんな単純なもんなわけねえだろ?ありゃもっと悪いもんだ」

澄々「・・・何が来ようとも、今度は揺らぎませんわよ?」

モノクマ「おおっと、澄々さん・・・今日は随分と強気だね!」

モノクマ「立花さんが死んだ原因の一端を担ってるくせにさ!」

澄々「っ・・・」

鳴神「・・・黙れ、さっさとそれを配るといい」

モノクマ「そりゃあ、言われなくたってそうするよ!それじゃあ配るよー!そりゃあああ!」

・・・そんな掛け声とともに、モノクマは封筒を体育館にバラまく。

モノクマ「はい!各自自分の名前が書かれた封筒を拾って、中身を確認してください!」

花咲「・・・明らかに配ってないわよねえ、これ」

モノクマ「文句言うなよ!オマエラはボクの言うことを聞いてればいいんだよ!」

・・・とりあえず、私達は床に落ちた封筒を拾っていく。

・・・えっと、私の封筒は、これか。

モノクマ「さて、それじゃあ中身を見てみましょう!うぷぷぷ!何が書いてあるのかなあ!」

・・・封筒の封を切り、中身を確認してみる。

そこに書いてあったのは。


768 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 22:14:57.94 ID:0KBuui730
―――――――――『響音妙夢は、現在でも動物の刺繍が入ってるパンツを履いている』



・・・はい?

色鯨「うおおおおおおおおおおい!何でこんな事知っとんねん!」

ヘンリー「・・・うわああああああああああ!何でこんな事ぉ!」

澄々「えっと、何でですの?え?」

冬崎「あはは、あははははは・・・こいつは地味に来るっすねぇ・・・」

花咲「わ、笑い事じゃないわよお!」

火ノ宮「・・・・・・うむ・・・」

ボブ「これは・・・一体何なんだ?」

鳴神「・・・今回の動機、というのはまさか・・・」

モノクマ「そう、皆の恥ずかしいあれやそれやこれやどれ!」

モノクマ「ズバリ!みんなの秘密でーす!」


771 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 22:18:26.24 ID:fHmtiSrL0
九神「フン、なるほどな。これが今回の動機というわけか」

九神「ようは、『バラされたくなかったら殺しをしろ』とでも言いたいんだろう?」

モノクマ「その通りです!いやあ、準備に手間取っちゃったよ!」

海東「チッ、マジで洒落にならねえもん持ってきやがって・・・」

モノクマ「ともかく、暴露されたくなかったら24時間以内に事件を起こすといいよ!」

モノクマ「それだけの話!簡単でしょ?」

た、確かに恥ずかしいことだけど・・・

いや、流石にパンツのことくらいじゃ殺さないよ!

なにこのクマ!バカなの!?

冬崎「相変わらず下衆な手口っすね!ちくしょー!」

冬崎さん!?

モノクマ「・・・冬崎さんキャラ変わってない?」

冬崎「そりゃバラされたくないからに決まってるでしょうが!ああもう!」

ヘンリー「お、落ち着いてくださいよぉ冬崎さん!」

冬崎「モノクマ・・・侮れないやつっすね・・・」

そこまで言うの!?

姫月「こいつは・・・」

響音「・・・姫月さん?どうしたの?」

姫月「・・・なんでもないよ」

響音「・・・本当に?」

姫月「・・・ナン・デモ・ナイ」

・・・有無を言わさず黙らされてしまった。


775 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 22:27:10.23 ID:ODwr4zrW0
火ノ宮「・・・朝永、どうしたんだ!?」

・・・火ノ宮君の声で、そちらを見る。

朝永「・・・あっ・・・あ・・・」

青ざめた顔で震えている朝永さん。

・・・いつも笑顔で周囲を照らしている彼女。

そんな彼女とは同一人物だと思えない、焦燥し、絶望しきった顔。

朝永「やだ・・・なに、これ・・・」

火ノ宮「朝永?しっかりしろ!」

朝永「やだっ!やだよおおおおおおおおおおお!」

響音「朝永さん!?」

モノクマ「うぷぷ!どうしたのかなあ朝永さん!?」

朝永「や、いや・・・出して、ここから出してよお・・・」

朝永「私はどうなってもいいから、早く・・・」

モノクマ「出たかったら人を殺すこと!それがここのルールだって言ったはずだよ?」


779 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 22:32:28.90 ID:ThLYNpIq0
朝永「や、や・・うぷっ・・・」

突然、朝永さんは口を抑えて苦しそうに呻く。

モノクマ「・・・うぷぷ!トイレは外に出てしばらく行ったところ。分かってるね?」

朝永「・・・・・・っ・・・」ダッ

火ノ宮「朝永!」

殺陣山「・・・ふむ、なるほどな」

殺陣山「なかなかいい趣向じゃないか?」

響音「モノクマ!朝永さんに何をしたの!?」

モノクマ「うぷぷ!言った通りだよお!」

モノクマ「恥ずかしい秘密・・・それを見せただけだよ!」

モノクマ「それじゃあ、今回のルールは説明し終わったし・・・」

モノクマ「じゃ、ボクはそろそろ帰るよ!バッハハーイ!」

響音「モノクマ!・・・逃げられた!」

九神「・・・ともかく、全員落ち着け。どんな秘密を見せられたのか言う必要はない」

九神「・・・それが深刻な秘密ならなおさらだ、だが・・・」

九神「・・・これを乗り越えることができねば、生還など夢のまた夢だ」

色鯨「ん、んなこと言われても・・・」

・・・私はともかく、深刻な秘密をモノクマに握られている人がいる・・・?

でも、朝永さんも気になる。私はどうすれば・・・

安価↓5まで
これから話に行く人物を一レスにつき三名指定
投票の結果の上位二名と会話。
同数の場合はその中からランダムに選択。


780 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします  2013/11/13(水) 22:33:48.25 ID:LRCbzcVyo
ヘンリー
澄々
朝永

781 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします  2013/11/13(水) 22:34:14.27 ID:HfWX4JpU0
姫月 朝永 九神

782 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)  2013/11/13(水) 22:34:18.60 ID:+jkDEIjY0
朝永ちゃん、澄ちゃん、色鯨

784 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします  2013/11/13(水) 22:34:30.99 ID:UdhQwirdo
蛍ちゃん
色鯨
姫月先生

785 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)  2013/11/13(水) 22:34:38.18 ID:5yOVrb230
姫月 朝永 ボブ

791 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 22:46:32.84 ID:udNHIHAc0
3名指定ですぜ
ってことで無効票はノーカウント

1位 朝永 5票
2位 姫月 3票

響音「姫月さん、朝永さんの様子、見た?」

姫月「・・・ああ、あいつの取り乱し様、どう見てもおかしかった」

姫月「普段のほほんとしてるあいつが、あそこまで泣き叫ぶんだ。ありゃ相当ヤバイね」

響音「・・・朝永さん・・・」

姫月「・・・励まそう、とか考えてるのかい?」

響音「当たり前だよ・・・朝永さんは、私の親友なんだよ?心配に決まってる」

姫月「だったら、よく考えな?あいつは今、人には言えないようなことで苦しんでる」

姫月「簡単にそれを他人に話すと思うかい?」

響音「・・・それでも、放っておけないよ!」

姫月「・・・あんたは本当にお人好しだねえ・・・」

姫月「・・・わかったよ、あたしも付き合ってやる」

姫月「急激なストレスによる負荷で、朝永に異常が起こったのかもしれない。それを確認する意味でもね」

響音「姫月さん・・・ありがとう」

姫月「・・・礼ならいいよ」

・・・そういえば、姫月さんは大丈夫なのだろうか?

・・・何か聞くことはあるだろうか?

安価↓3
響音の会話、自由安価のみ

794 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします  2013/11/13(水) 22:52:19.67 ID:w9mwmLbAO
姫月さんこそ無理してない?
正直顔色悪いよ?
冬崎さんでさえキャラ変わる位動揺してたんだよ?

796 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 22:58:24.37 ID:2AzdkDS70
響音「・・・姫月さんこそ無理してない?」

姫月「・・・何言ってるんだい?」

響音「・・・正直言って、顔色悪いから」

姫月「・・・・・・・・・」

響音「掴み所のない冬崎さんだって、キャラが変わるくらい動揺してたんだよ?」

響音「・・・何も動揺してないように見える、姫月さんの方が気になる」

姫月「・・・よく見てるねえ」

姫月「お人好し、だけど、それ故に人の負の一面にはすぐに気づく」

姫月「・・・あんた、相談事とか率先して受けてたタイプだろう?」

響音「そう見えます?」

姫月「・・・はあ、まあいいよ」

姫月「・・・響音、あたしは・・・」

直後コンマ判定
70以上で姫月が自身の秘密を告白

797 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします  2013/11/13(水) 22:58:49.81 ID:HfWX4JpU0
そいっ

806 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 23:07:36.73 ID:Kxni5BoA0
姫月「・・・患者の体を使って、人体実験をしたことがある」

響音「・・・え?」

・・・それが、姫月さんの秘密・・・

私の秘密のレベルの低さ・・・いや、それはどうでもいい!

響音「人体実験って・・・」

姫月「・・・もちろん、一般人の体じゃない・・・いや、それでも同じこと、か」

姫月「ある問題の解決のためにね、沢山の検証が必要だった」

姫月「そのために私は裏社会を転々として、犯罪者といった人間の体を使って実験を行った」

姫月「・・・とまあ、これがあたしの秘密なわけさ。幻滅したかい?」

響音「・・・嘘、じゃないですよね?」

姫月「残念ながら嘘じゃない。本当の話さ」

響音「・・・でも、それには何か理由があったんですよね?」

響音「そうしなければならなかった理由が・・・」

姫月「・・・言っても、大義名分にはならないよ」

響音「それでも・・・!」

姫月「・・・その理由に関しては、今は聞かないでくれるかい?」

響音「・・・分かりました。でも…一人で背負い込まないでくださいね?」

姫月「…ああ」

【INFO】
・姫月の加害者確率が0になりました。
・姫月の好感度が上昇しました。

814 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 23:16:42.05 ID:zQlLZ/pV0
響音「朝永さん、一体どこに…」

姫月「…きっとトイレだ。モノクマだってそう言ってたし…」

姫月「何より、朝永の症状、吐き気を訴えてたみたいだったからね」

響音「じゃあ急いでトイレに…」

姫月「…あたしはトイレの外で待ってる。朝永が落ち着いたらあたしに見せに来な」

響音「えっ?姫月さんも一緒に…」

姫月「大人数で押しかけても朝永に余計負担をかけるだけだ。それよりも一対一で話した方がいい」

姫月「…それに、あんたは朝永の親友なんだろう?」

姫月「親友は放ってはおけない…違うかい?」

響音「…分かりました。それじゃあ、朝永さんは私が話します」

姫月「…頑張んな」

響音「はい、いってきます!」

…そう言って、私達は朝永さんのいるであろう、女子トイレに向かう。

…朝永さん、辛いなら私も当てにしていいから。

姫月「…そんな事で簡単に解決する問題だといいけど…ね」

816 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 23:24:30.35 ID:LxH8EFXf0
【女子トイレ】

朝永「うっぷ…うええええええ…」

…聞こえてきたのは、嘔吐の声。

朝永「あは、は、駄目だ…またやっちゃった…」

朝永「…朝ご飯、全部吐いちゃった…」

朝永「…食べないと、お腹いっぱいにならないと」

朝永「火ノ宮くん、ちょっと早いけど昼ご飯を作ってくれないかなぁ・・・」

それに続く、朝永さんの声。

・・・朝永さん、個室の中に閉じこもっているのか?

響音「朝永さん?」

朝永「・・・妙夢ちゃん?」

響音「大丈夫なの?なんか、その・・・」

朝永「・・・大丈夫、ちょっとびっくりして、吐いちゃっただけ」

朝永「・・・そうだ、妙夢ちゃん?何か食べ物持ってないかな?」

朝永「ちょっとお腹すいちゃったよ・・・」

響音「・・・こんな時に、何言ってるの?」

朝永「・・・・・・・・・お腹いっぱいにならないといけないから」

朝永「・・・ないならいいよ。お昼ご飯まで我慢するから」

・・・朝永さん、明らかに様子がおかしい。

一体どうしたの?

安価↓3
響音の会話、自由安価のみ


819 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします  2013/11/13(水) 23:27:33.27 ID:e97Rllvyo
朝永さんの秘密がどんなものか私には想像することもできない。
でも「私はどうなってもいい」なんて言わないで。
朝永さんに何かあったら私も火ノ宮君も他のみんなだって悲しむよ。
辛いことがあったらいつでもいい。私にぶつけて。すべて受け止めるよ。

821 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 23:38:25.67 ID:LxH8EFXf0
響音「・・・朝永さんの秘密がどんなものか、私には想像できないよ」

朝永「・・・・・・・・・」

響音「でもさっき、こんなこと言ってたよね?」

響音「『私はどうなってもいい』って・・・」

響音「そんなことは言わないでよ・・・朝永さんに何かあったら私も火ノ宮くんも他の皆も悲しむよ・・・」

響音「辛いことがあるならいつでもいい、私にぶつけてよ。全て受け止めるからさ・・・」

朝永「・・・あはは、何言ってるの?妙夢ちゃん〜?」

響音「え?」

朝永「・・・辛い事なんてないよ。私には」

朝永「さっきはちょっとびっくりしちゃっただけ、本当にそれだけだから」

響音「そんな・・・嘘だよ・・・」

朝永「嘘じゃないよ〜?さ、ご飯食べないと!」

響音「朝永さん・・・」

朝永「じゃあ、体育館に戻ろうよ!みんな心配してるからさ!」

・・・朝永さん、嘘なわけないよ・・・

あんな朝永さん見たら・・・今の朝永さんの笑顔は・・・

もう、仮面にしか見えないよ・・・

【INFO】
・朝永の加害者確率が減少しました。
・朝永のスキル「サバイバーズ・ギルト」が一段階進行しました。

824 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 23:40:14.64 ID:LxH8EFXf0
【加害者決定フェイズ】
動機が提示されたことにより加害者が決定します。
今回の加害者候補は『四人』です。

直後のコンマによって判定。
ただし、判定内容は公開しない。


825 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)  2013/11/13(水) 23:40:18.62 ID:Mu75T8KR0
え? 下がるの?

827 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/13(水) 23:43:02.99 ID:YRuvRsKj0
『加害者確率』は下がってるけど着実にフラグは進行しとるんやで・・・

【INFO】
・加害者が決定しました。第二の事件が発生します。

872 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 22:50:43.32 ID:ZYLraisn0
【PM17:00 脱衣所】

あの後、朝永さんとの話が終わり、姫月さんに朝永さんの診察をしてもらった。

・・・結果は異常無し。健康体そのもの。

単に急激なストレスで嘔吐を引き起こしたんだろうと姫月さんは言う。

・・・朝永さんの言った通りに。

そのあとの朝永さんは、昼に大量の食事を摂っていた。

・・・また確実に量が増えていたけど。

・・・それを見て、何か言おうと思ったけど、何も言えなかった。

そして何もできないまま、今現在に至る。

響音「・・・っていうことがあったんだよね・・・」

九神「なるほどな、報告ご苦労だった」

冬崎「朝永ちゃん・・・心配っすね。そこまで取り乱すなんて」

冬崎「・・・実は半端ないものを抱えてるのかも・・・」

九神「・・・どちらにせよ、デリケートな問題だ」

九神「相談に乗ってやろうにも、本人が話したくなくなるようなモノ、それが今回の動機だ」

九神「そういうものは自分で折り合いをつけていくしかない」


874 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 22:51:28.48 ID:ZYLraisn0
冬崎「・・・何らかの出来事が原因で過食気味になっているんだとしたら、その原因がわかればいいんすけど・・・」

冬崎「心当たり、あるっすか?」

響音「いや、全然・・・」

響音「考えてみれば、朝永さんとはよく話すんだけど、そういう踏み込んだ話は聞いてないんだよね・・・」

九神「・・・朝永のことは議論しても埒があかん。他にも問題はあるのだからな」

響音「・・・このままだと、みんなの秘密が公開されるって事だよね・・・」

冬崎「・・・ああ、自分は終わったかもしれないっす・・・」

響音「・・・そういえば冬崎さんも結構取り乱してたよね。キャラ変わるくらいに・・・」

響音「・・・やっぱり、そんなにやばいものだったの?」

冬崎「・・・言えねぇっす、絶対言えねえっす」

冬崎「・・・これ言ったら確実に減俸モンっすから」

九神「・・・冬崎、言え」

冬崎「はぁ!?何でっすか!ぜってー嫌っす!」

九神「・・・減俸で済むのなら、それは恐らくお前の自業自得なものなのではないか?」

冬崎「うぐっ・・・」

響音「・・・まさか、『職場のパソコンをゲーム用に改造している』、とかじゃないよね?」

冬崎「ちょ、なんで知ってるんすかー!」

響音「本当なんだ・・・」

九神「・・・成程な、それは言えないわけだ」

冬崎「ちくしょー!いいじゃないっすかー!スペックだって上がってるんすから!」


875 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 22:52:18.24 ID:ZYLraisn0
冬崎「あたしに言わせたんだから二人も言ってくれるっすよね!」

響音「え・・・いや・・・その・・・」

九神「いいだろう、俺は別に言わなかっただけの事だからな」

九神君はポケットを探ると、モノクマから貰った封筒を取り出した。

そこから紙を取り出すと、私と冬崎さんに見せる。

響音「『九神黒夜は、父は平凡な会社員、母は専業主婦の一般家庭出身』・・・」

冬崎「・・・え、むしろこっちのほうが驚きだったんすけど。くかみんって庶民だったんすか?」

九神「別に庶民だからといって民衆を率いてはいけないという訳ではない。かの武将、豊臣秀吉だって元は農民だ」

九神「言う必要がないから今まで言わなかったことだ。恥ずかしくもない」

響音「そ、そうなんだ・・・」

・・・開き直ってる、この人にこういう系統の動機提示は効果がないのか・・・

九神「・・・さて、俺も言ったんだ響音。お前はどうなのだ?」

響音「・・・まあ、大したことはないことだけど」

冬崎「それなら早くゲロっちまうといいっす・・・あたしらの秘密を聞いたんっすからねえ・・・」

響音「いや、まあ、別に言ってもいいけど・・・」

響音「・・・男の人には話したくないっていうか・・・」

冬崎「・・・あー、そういう系列の話っすか?じゃああたしに耳打ちで」

九神「・・・俺は耳を塞いでおいてやる。存分に話せ」

・・・九神くんが耳を塞いだのを確認して、冬崎さんに耳打ちをする。

響音「・・・私は動物の刺繍入りのパンツを好んで履いている」

冬崎「・・・わお、かわいい趣味をお持ちで・・・こりゃ確かに男性陣には言えねえわ・・・」

響音「・・・・・・・・・」

九神「・・・終わったか?」

・・・私だけ本当に秘密のレベルが低いような・・・


876 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 22:52:55.21 ID:ZYLraisn0
九神「・・・ともかく、他の連中が早まった事をしないかが心配だ。不安定になっている連中もいるだろう・・・」

九神「・・・全員を早めに部屋に帰らせたほうがいいな」

響音「・・・でも、それじゃ問題を先送りにしてるだけなんじゃ・・・」

冬崎「それじゃ、響音ちゃんはすぐにでも対抗手段を思いつくんすか?」

響音「・・・そんなことはないけど・・・」

九神「・・・対策など用意できるわけがない。あと24時間以内にはな」

九神「俺ができるのは、秘密が公開されたあとにどうそれをフォローするか、それだけだ」

・・・そうかもしれないけど・・・

冬崎「・・・何もしないなんて言ってないんすよ。ただ、これに関しては何もできない」

冬崎「だったら先の事を考えたほうがいいって言ってるんす。冷たいようっすけど」

九神「・・・そういえば冬崎、パソコンの方はどうなっている?」

冬崎「・・・さっきちょこっと弄っただけだけっすけど、強力なプロテクトがかけられててすぐには解けないっすね」

冬崎「このデータの解析もしなきゃいけないっすけど・・・」


877 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 22:53:37.91 ID:ZYLraisn0
九神「・・・そうか、今日の担当はお前だったな・・・」

響音「・・・担当って?」

九神「殺陣山湊、奴の監視だ。前にも言っただろう?」

響音「ああ、なるほど・・・」

冬崎「ま、一番の危険人物はあいつっすからね」

響音「・・・それなら、私も一緒に行っていいかな?」

冬崎「響音ちゃんが?そりゃ有難いくらいっすけど、なんで急に?」

響音「・・・ちょっと気になることがあるんだ」

九神「・・・まあいいだろう。冬崎一人で監視に当たらせるのも不安なところだ」

九神「響音がいるのなら、俺は遠慮なく殺陣山以外の人間を見張ることができるからな」

九神「全員が部屋に入るまで、必ず監視を行おう」

冬崎「・・・それじゃあ、行ってくるっす」

・・・こうして、殺陣山の監視を冬崎さんと行うことになった。


878 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 22:54:45.52 ID:ZYLraisn0
【図書室】

花咲「あ、冬崎さん・・・と響音さん!?」

冬崎「おーっす花咲ちゃん、監視ご苦労っす!」

響音「あ、花咲さん。今日もお仕事だったの?」

花咲「そうよお・・・こんな時だっていうのに本当に大変よお・・・」

冬崎「悪かったっす、ともかく、今日のお仕事はあたしが引き継ぐから、自由時間で構わないっすよー」

花咲「わかったわぁ、とりあえず響音さん、私の部屋に・・・」

響音「・・・ごめん、今日は私も参加なんだ・・・」

花咲「・・・冬崎さん?人の恋路を邪魔して楽しいかしらぁ?」

冬崎「あ、あたしが勝手に任命したわけじゃねーっす!響音ちゃんが自主的に決めたんっすよ!」

花咲「・・・はぁ、しょうがないわねえ、それじゃあ諦めるとするわぁ」

花咲「響音さん、また今度ねぇ」

響音「うん、また今度お茶しようね」

・・・そう言うと花咲さんは図書室から出ていく。

残ったのは私と冬崎さんと・・・


879 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 22:55:30.61 ID:ZYLraisn0
殺陣山「・・・なんだ響音、今日はお前も僕の監視に参加してるのか」

響音「・・・まあ、ちょっとね」

殺陣山「まああいつに居座られるよりはマシだがな・・・」

図書室の椅子に座り、何らかの本を読んでいる殺陣山湊。

冬崎「・・・相変わらず、警察の事件資料を読みあさってるんすね」

響音「え、そんなものがあるの?」

冬崎「この奥の書庫にずらりと、それどころか世間に出たらまずい極秘ファイルもね」

響音「・・・さすが希望ヶ峰・・・」

殺陣山「・・・実際に起きた事件を参考程度に頭に入れておこうと思ってな。だが、なかなか面白いものもある」

殺陣山「この事件を見てみろ?死体がバラバラにされた後、マリオネットのように組み立て直されたという見立て殺人だ」

殺陣山「他にもハサミを使って相手を磔にするというものもあったな・・・」

殺陣山「・・・これをみて俄然やる気になったぞ?これ以上の芸術作品を生み出さねばならないとな」


880 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 22:55:57.86 ID:ZYLraisn0
響音「やる気って、あんた・・・」

冬崎「・・・響音ちゃん、抑えるっす」

・・・そうだ、今日はコイツに聞きたいことがあるんだった。

響音「・・・ひとつ、聞きたいことがあるんだ」

殺陣山「・・・何だ?僕を嫌っているお前がわざわざ聞きに来るんだ。そうとう、切羽詰っていると見える」

響音「あんた、朝永さんのことをえらく気に入ってるみたいだよね」

響音「・・・それは、なんで?」

殺陣山「・・・ほう、僕の価値観について少しは理解を深めようとしているのか?」

殺陣山「あるい別の理由か・・・」

響音「・・・いいから教えてよ」

殺陣山「そうだな・・・一言で言えば、あいつには他の奴にはない『闇』を抱えているからだ」

響音「・・・闇?」

殺陣山「ああ、普段は聖女のような笑顔でお前たちに接しているあいつだが・・・」

殺陣山「僕は一目見ただけで分かったぞ?あいつはとてつもない闇を抱えている。それも僕と同じタイプの」


881 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 22:56:30.45 ID:ZYLraisn0
響音「朝永さんがあんたと同じ?冗談言わないでよ」

殺陣山「同じさ、あいつからは死んだ人間の匂いがする。それも、一人や二人ではない」

響音「・・・え?」

殺陣山「まあその点では死体を入手しては美術品に変えていた僕が言える話ではないが、な」

殺陣山「・・・全く、世間の人間にも困ったものだ。僕の渾身の芸術よりも、片手間で作った駄作を評価する」

殺陣山「まあ、芸術家は何時の世も死後に評価されるものだがな」

冬崎「・・・話がそれてるっす。朝永ちゃんから死体の匂いがするってどういう事っすか?」

殺陣山「知らん。あいつが殺人鬼だったからなのか、はたまたテロリストだったのか、そしてどんな方法で殺したのか・・・」

殺陣山「それに関してはな。だが、あいつからは死体の匂いがする。このことは確かなことだ」

冬崎「・・・意味わからん、けど・・・」

冬崎「・・・響音ちゃん、何か分かったことがあったらあたしに教えて欲しいっす。」

冬崎「朝永ちゃんと一緒にいた中で何か気づいたこと・・・」

冬崎「それが朝永ちゃんの抱えている闇を知ることに繋がるかもしれない」

響音「・・・うん、わかったよ」

響音「・・・必ず、朝永さんを助けよう」

殺陣山「・・・そんなに簡単なものではないと思うがな。あいつの抱えている闇は」

殺陣山(・・・だからこそ、あいつを殺したい)



882 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 22:57:05.99 ID:ZYLraisn0
【PM 22:00】

モノクマ『ピンポンパンポーン!』

モノクマ『えー、校内放送でーす。 午後10時になりました。ただいまより“夜時間”になります。間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま〜す。』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』

あの後、私たちは図書室から一歩も外に出る気のない殺陣山を監視し続けた。

食事もとらずに黙々と様々な事件ファイルを読み込んでいく殺陣山。

・・・正直お腹が減ってきた。軽食でも倉庫から持ってくればよかっただろうか・・・

冬崎「・・・響音ちゃん、目的は済んだっすよね?もう帰ってもらっても結構っすよ?」

響音「・・・手伝うって言ったのは私だもの、最後までやるよ」

冬崎「そうやって意地張ると、また身体を壊すっすよ?今日はもう帰った帰った」

殺陣山「そうだな、17点のお前よりはまだ冬崎の方が僕としても助かる」

響音「また人のことをそうやって・・・」

冬崎「はいはい、そんな険悪になられると面倒なことが起こりかねないっす!」

冬崎「・・・じゃあくかみんに伝言、『現状は問題ない』って伝えて、それからさっさとベッドに入るっす!」

響音「でも…」

冬崎「体を壊してるあいだに朝永ちゃんに何かあったらどうするんすか?」

響音「…う…」


883 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 22:57:32.11 ID:ZYLraisn0
冬崎「というわけで、帰った帰った!」

…冬崎さんにまくし立てられて、押し切られてしまった。

確かにここで身体を壊してもまたみんなを心配させるだけだし…

響音「冬崎さんは大丈夫なの?」

冬崎「あたしは仕事柄徹夜には慣れてるっす。大丈夫だ、問題ない」

冬崎「まあ、コイツが眠るまでは付き合うっすよ」

殺陣山「…また僕が帰るまで居座る気か?」

冬崎「そうしないと何するかわかんねえっすからね」

…仕方ない、帰ろう。

響音「じゃあ九神くんには伝えておくよ」

冬崎「頼んだっすよー!」

私は先に図書室を出て、部屋に帰ることにした。



884 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 22:58:02.09 ID:ZYLraisn0
【寄宿舎 廊下】

九神「…そうか、了解した」

九神「お前が部屋に入れば冬崎と殺陣山以外は全員自室に入ったことになる」

響音「じゃあ九神くんも寝たほうがいいよ?」

九神「…そうだな、そうするとしよう」

響音「…なんか乗り気じゃないね?」

九神「…一応、冬崎が心配だからな」

響音「…そういえば、殺陣山と一対一になってるもんね」

九神「普段なら俺も一緒に見張るんだが…今日は寄宿舎側の警備をするつもりなのでな」

響音「え?寝る時間ないじゃん!」

九神「警備と言っても、1時間おきに外の見回りをするだけの簡単なものだ」

響音「…大丈夫なの?」

九神「…無論だ。部下の安全を守るのも俺の役目だからな」

響音「…無理はしないでよ?」

九神「無理だとは思っていない。これが俺の仕事だ」

響音「…人に無理するなって言っておきながら、九神くんたちが倒れるのも嫌だからね?」

九神「…俺の負担を軽くしたいのなら、さっさと部屋に入れ」

響音「はいはい、おやすみなさい…」

…とりあえず、部屋に帰って寝る事にしよう。


885 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 22:58:30.33 ID:ZYLraisn0
【PM 1:58 響音の部屋】

夜中に急に目が覚めてしまった…

時計を見てみれば、深夜二時のちょっと前。

…なんかすごく寝苦しい。

別に暑いから眠れないとかそういうわけではない。

…ただ、何だか胸騒ぎがするのだ。

…冬崎さんや九神くん、大丈夫だろうか?

響音「…ちょっと外に出て、確かめてみようかな…」

…少し外に出るだけだ。多分大丈夫だろう。

取り決めには違反するけど、九神くんには謝ればいいや。

…大丈夫…だよね?


886 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 22:59:20.20 ID:ZYLraisn0
【PM 2:00 寄宿舎 廊下】

…夜時間の廊下、やっぱり誰もいないなぁ…

…ってあれ?何か倉庫の方から音がする気が…

ちょっと行ってみよう…


【PM 2:00 寄宿舎 倉庫】

響音「九神君?それと…朝永さん!」

朝永「…妙夢ちゃん…」

九神「響音か、今は夜時間だ。なぜ外出している?」

響音「いや、ちょっと心配になったから外に出てみたんだけど…」

響音「二人は・・・何を?」

九神「・・・朝永が夜時間に勝手に抜け出して、倉庫に入り込んでいたんだ」

朝永「・・・だって、お腹が空いちゃったんだもん・・・」

響音「・・・また、なの?」

朝永「しょ、しょうがないよ〜、やっぱりちょっと不安になってきちゃうしさ!お腹だってすいちゃうよ!」

九神「・・・・・・・・・」

響音「・・・朝永さん、我慢しよう?」


887 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 22:59:45.13 ID:ZYLraisn0
朝永「・・・じゃ、じゃあさ!このお煎餅だけ食べたら終わりにするから…」

響音「…はぁ、わかったよ…それだけ食べたらもう寝るんだよ?」

朝永「やったー!」

響音「あと、ちゃんと部屋に帰って食べること、いいね?」

朝永「うん、わかったー!それじゃあ帰るね!」

朝永「ごめんね九神くん…勝手に部屋から出てきて〜」

九神「次は見逃さんぞ、いいな?」

朝永「うん、それじゃおやすみ〜!」タタタタ

そう言うと、朝永さんは煎餅の袋を持って外に出ていってしまった。

九神「…いいのか?響音?」

響音「…今のところ、無理に止めることもないしね」

九神「しかし、本当に朝永は異様だったな…まるで、自分が満腹になることに強迫観念を持っているようだった」

響音「どういうこと、なんだろうね?」

九神「…まあいい、響音、外に出ていたことは不問にしてやる。だから早く帰るといい」

響音「うん、わかったよ…でも、九神くんもいい加減寝たら?」

九神「お前のように余計なお節介を焼いて外に出てくる奴もいるかもしれんからな、寝るわけにはいかん」

響音「個室以外で寝たらモノクマに何されるかわかんないし…」

九神「…眠くなったら勝手に部屋に帰る」

響音「………わかったよ。じゃあ私は寝るから」

…九神くんも眠そうにしてるけど。

大丈夫なのかな?


888 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 23:00:19.63 ID:ZYLraisn0
【AM 7:00 響音の部屋】

モノクマ『ピンポンパンポーン!』

モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』

モノクマ『起床時間ですよ〜!さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』

…部屋に帰っても相変わらず寝苦しかった。

けれども、無理矢理目を閉じて眠ろうとした結果、何とか睡眠は取ることができた。

その原因はやっぱり…

響音「朝永さん…」

このままでは、朝永さんの知られたくないことは私たちに暴露されてしまう。

確かに、何があったのかは知りたいけど…

そんなことをしたら、今の状態でさえ不安定な朝永さんはどうなってしまうのか。

…他の人も同様だ。

姫月さんのように後ろめたい過去がある人もいるだろうし…

…ここで考えても埒があかない。

…ともかく、食堂に行こう。


889 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 23:00:51.86 ID:ZYLraisn0
【AM 7:30 食堂】

澄々「…あら、響音さん、おはようございます」

海東「…よう」

花咲「おはよぉ、響音さん、今日も可愛いわねぇ」

響音「おはよ、海東くん、澄々さん、花咲さん…って、今日は随分人がいるんだね」

澄々「ええ、九神さんが話したいことがあるそうで…」

花咲「もうちょっと寝ていたかったんだけどねぇ…私は朝に弱いのよぉ…ふあぁ…」

海東「…まあ、昨日にあんなことがあっちまったらな、九神も心配なんじゃねーの?」

澄々「…それはあなたも同じではありませんの?随分と秘密を抱えておられるようですし」

海東「まあ、バレたらバレたで別にいいんだけどな、別にやりようもあるし」

澄々「…相変わらず、気に入りませんの」

花咲「でも、そんな風に割り切れるのは羨ましいわぁ…私ったら心配で心配で…」

響音「…うん、なんだかんだ言って、ね…」

海東「…そろそろお喋りはやめるぞ、リーダーさんから何か一言あるようだ」


890 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 23:01:20.65 ID:ZYLraisn0
九神「…おかしい…、今日は随分と人がいないのだな?」

色鯨「へ?そうか?」

姫月「…まあ、殺陣山がいないのはいつものパターンだからいいよ、ただ…」

姫月「…なんで冬崎がいないんだい?」

…冬崎さんがいない?

慌てて周囲を見渡してみる。確かに冬崎さんがいない、それどころか…

響音「…ヘンリー君も?」

鳴神「変ですね、こういう集まりには積極的だったこの二人までいないとは…」

海東「…おい、あと殺陣山の奴もいないっていう話だったよな…」

海東「もしかして…」

瞬間、私の背中に寒気が走る。

響音「…早く二人を見つけないと!」

九神「…全員、食事の前に各部屋の捜索を始めろ。まずいことになっているかもしれん」


891 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 23:02:27.59 ID:ZYLraisn0
【校舎側2F 廊下】

私たちは手分けをして冬崎さんたちを探すことになった。

現在私たちは2階にいる。

…こっちの捜索班は、私、澄々さん、花咲さん、海東くん、鳴神くん、そして九神くん。

一階の方はそれ以外の人たちが担当してくれている。

九神「澄々、鳴神、お前たちは俺と一緒に来い」

鳴神「…分かりました」

澄々「冬崎さんとヘンリー君…大丈夫でしょうか?」

九神「…俺たちは図書室側を捜索する。響音、花咲、海東はプールと更衣室側を頼む」

花咲「了解よぉ」

海東「わかった、任せとけ」

響音「九神くん…冬崎さんは…」

九神「…あいつが死ぬはずはないだろう。この俺の右腕だぞ?」

響音「…でも…」

九神「…いいから早く動け、時間の無駄だ」

響音「わかった、じゃあプール側は任せて」

…私たちは別れて捜索を開始した。


892 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 23:02:55.39 ID:ZYLraisn0
【校舎側2F 更衣室前】

響音「えっと…ここに生徒手帳をかざせばいいんだよね」

花咲「そうよぉ、そうすれば開くから私たちは女子更衣室に入りましょお?」

海東「それじゃ俺は男子更衣室の方を探すぜ?」

響音「うん、お願いね」

海東くんが男子更衣室に入ったのを見て、私たちも生徒手帳をかざして、女子更衣室の扉を開く。

そして、その中に入っていった。

【女子更衣室】

花咲「うーん、いないわねぇ…」

響音「冬崎さーん、いたら返事してー!」

花咲「…そんなに大きな声出さなくてもいいと思うわよぉ?」

響音「あ、ごめん…」

花咲「…くんくん、冬崎さんの匂いはしないわねえ…」

響音「え?匂いでわかるの?」

花咲「可愛い女の子の匂いはすぐにわかるわよお?響音さんとか!」

響音「…ここにはいないみたいだし、プールに行ってみよっか?」

花咲「ああ、またスルーなのお・・・?」

…ともかく、早く冬崎さんたちを見つけないと…

そう思ってプールのドアを開ける…


894 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 23:03:58.76 ID:ZYLraisn0
【プール】

響音「…誰もいないね?」

花咲「…うーん、それじゃあここにはいないのかしらぁ?」

響音「周りにも誰もいないしね…」

…とりあえず、ここには何もなかったって九神くんに報告しないとね…

そう思って、おもむろにプールの高い天井を見上げてみる。

…あれ?何か吊るされてる?

照明…じゃなさそうだけど…

その吊るされている黒い何かをよく目を凝らしてみる。

…それをよく見てみれば。

鉄骨に結ばれたロープで首をくくり。

力なく身体を垂らしている。

超高校級の放送委員 ヘンリー・クローデルの姿だった。

響音「へ、ヘンリー君!?」

花咲「ちょ、ちょっとお!なんでヘンリー君が死んでるのよぉ!」

海東「お前ら!どうした!…こ、こいつは…」

モノクマ『ピンポンパンポーン!』

モノクマ『死体が発見されました!一定の自由時間の後、『学級裁判』を開きまーす!』

響音「…私、九神くんを呼んでくるよ!二人はここで待ってて!」

海東「おい、響音!」

まずいよ・・それじゃあまさか・・・

・・・冬崎さんも?


895 : 1 ◆HACMvD2zUw  2013/11/15(金) 23:04:29.72 ID:ZYLraisn0
【図書室】

響音「九神くん!大変だよ!」

九神「響音か、アナウンスなら聞いたぞ」

・・・って冬崎さん?

冬崎「・・・おーっす、響音ちゃん。どうやらまた事件が起こっちまったようっすね」

九神「・・・冬崎は無事見つかった」

鳴神「・・・図書室の奥の書庫に監禁されていました。気絶させられ、ロープとガムテープで拘束されて」

澄々「一瞬冷や汗をかいてしまいましたわ・・・アナウンスも鳴ったから死んでいるのかと・・・」

冬崎「いやいや・・・面目ないっす・・・突然背後から殴られちまって・・・」

九神「・・・誰に殴られたのだ?」

冬崎「・・・くかみんなら言わなくてもわかるっしょ?」

九神「殺陣山か・・・」

冬崎「完全に油断してたこっちも悪いんすけど・・・そうだ、響音ちゃん!ここに来たってことは・・・」

響音「・・・そうだ、皆、落ち着いて聞いて・・・」

響音「私たち、さっきまでプールを探してたんだけど、そこで・・・」

響音「・・・ヘンリー君が、殺されてた・・・」

冬崎「・・・は?」

冬崎「いやいや、響音ちゃん!冗談きついっすよ!ヘンリー君が死んでるって・・・」

響音「・・・・・・っ!」

九神「・・・本当なのだな?」

冬崎「ありえねーっす、何で・・・」

冬崎「何でなんすかあああああああああ!」

・・・冬崎さんの悲痛な声が、響いた。




捜査編


【元スレ】
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活3【安価】