46 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/10(木) 22:08:45.06 ID:CuPtOepK0
Chapter4 崩れた希望。出来上がる絶望 非日常編
モノクマ「うぷぷ……ついに起きましたねコロシアイ! あんな茶番を起こしてたわりにはあっさりと!」
死体発見アナウンスが鳴り終わったかと思えば、モノクマがそうしてどこからともなく姿を現した。
砂射「黙っていろ」
足立「おい、今のアナウンスは……」
すると足立が俺たちとは反対方向、マスカットタワーの方面からやって来た。
足立「せ、正道君……!?」
モノクマ「ああ、今回の犠牲者は見ての通り正道クンだよ。見てよこの顔、なんで俺がーって言わんばかりの顔だよ!」
夏目「ま、待てよ。実は、ジョーが階段の踊り場で倒れてたんだ……」
足立「ジョー君が!?」
そうして足立がジョーに駆け寄る。
ジョー「……ううん?」
するとそんな俺達にジョーが唸り声をあげて身をよじる。
……へ?
モノクマ「え? 何、もしかしてジョークンも死んだと思ってた?」
モノクマ「残念だけど違うんだよ。彼、普通に階段からすっ転んで気絶していただけ」
夏目「は、はぁ!?」
思わず素っ頓狂な声を出してしまう。
なんだそれは……いや、死んでないのは喜ばしいんだけどさ。
50 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/10(木) 22:17:36.75 ID:CuPtOepK0
足立「……」
すると足立は無言でジョーの傍に立ち、やがて割と思いっきり蹴る。
ジョー「んごっ!?」
砂射「起きたかノロマ」
ジョー「いきなり腹に冗談じゃないくらいの痛みが走ったからな……いてて……」
そうしてジョーが立ちあがり、階下にある正道の死体を見つける。
ジョー「ってうわああああっ!? せ、正道!?」
夏目「なんかお前見てるとそういう場合じゃないってわかってるのに安心するわ……」
ジョー「わけのわからないこと言ってんなよな……くそぅ、なんでまた起きてるんだっての……!」
でも、こういうジョーのような人間がいるのは少なからずメリットとも言える。
今だってジョーが俺達の代わりにと言ってもいいくらいに驚いてくれてるから、逆に俺達はいくらかは冷静でいられた。
モノクマ「いやぁ、まさか足立クン以外の全員がモノクマ太極拳をすっぽかすなんて思いもしなかったけどこういうことならいいよ許してやるよ!」
その一言でふと思い出す。
そういえば、死体発見アナウンスが鳴ったのにストロベリーハウスの方はまだ誰も来ていないな。
52 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/10(木) 22:27:51.33 ID:CuPtOepK0
夏目「おい、モノクマ。ストロベリーハウスの方はまだ誰も来ていないのか?」
モノクマ「みたいだよ。まったく、こういう行事で遅刻するのは男子だって相場は決まっているのに女子が遅刻するなんて世の中わからないものだね」
モノクマ「これからはかの有名な『ちょっと男子〜!』は廃止だよまったく!」
心底どうでもいいことを吐露するモノクマ。
砂射「……お前の思考はわかったから、とにかく渡すものを渡してさっさといなくなってくれ」
モノクマ「はいはい、それじゃあ毎度お決まりのモノクマファイル〜……の前に!」
モノクマ「おにぎりとお茶を進呈しよう!」
ジョー「なん……だと……!?」
その予想外なプレゼントにジョーが唖然とする。
モノクマ「日本人はやっぱり米とお茶だと思うわけよ! ボクはクマだからよくわかんないんだけどさ!」
モノクマ「それに捜査前に腹ごしらえしておかないとオマエラくたばっちゃいそうだしさ!」
足立「……前回あんな厄介な物を仕込んだくせに何を言うかと言いたいところだけど」
モノクマ「大丈夫大丈夫! ボクは学級裁判がやりたいのに今さらおかしなことはしないよ!」
ジョー「うさんくせぇ……」
でも、確かにモノクマの望みであるコロシアイが始まっている以上今さらモノクマがこれ以上何かをしてくるとは思えないけど……
54 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/10(木) 22:39:56.50 ID:v32N+Hdm0
と、俺たちがどうするべきか悩んでいると意外にも砂射がそのおにぎりとお茶に手を伸ばした。
足立「砂射君……?」
砂射「……これを食べないと話が進まないなら、食べるしかあるまい」
砂射「俺はモノクマなんかの仕掛ける罠に屈するつもりはない。何かが仕掛けられていたら、それを乗り越えて裁判を乗り切ってやるさ」
夏目「……そんなこと言われたら、俺たちも食べるしかないだろ」
足立「そうだな。よし、さっさと食べて捜査と行こうか」
ジョー「お前らすげぇな……オレ、まだ信用しきれないんだけど……」
モノクマ「ならジョークンの分はストロベリーハウスの子達に回すけど……」
ジョー「喜んで食させていただきまっす!」
なんだかんだぼやいていたジョーも最後にはそうしておにぎりとお茶に手を伸ばす。
……うん、別に普通のおにぎりとお茶だ。梅干し入りっていうのが少し予想外だったけど。
モノクマ「じゃあオマエラ、それ食べたらさっさと捜査に移ってねー!」
そう言ってモノクマはここから立ち去る。
……まだ来ていない女子達はとりあえずそのままにしておこう。とにかく今は捜査をしないと……!
【Info】
コトダマ【モノクマファイル5】ゲット!
『被害者は正道健一。死体発見現場はマスカットハウス1階の階段前
頭頂部に打撃痕が1つ。即死だったようだ
なお着衣の乱れや薬物の摂取は無い』
68 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/11(金) 21:07:52.22 ID:LRsGNEc6o
――捜査開始!
まずは現場の捜査から始めないといけないな。さてまずはどこを調べる……?
↓2
1正道の死体
2床
3銅像周辺
4ブドウ回廊
5トイレ
6その他自由安価
行動力・20
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/11(金) 21:09:12.22 ID:1qoFFh4yo
1
71 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/11(金) 21:15:30.31 ID:LRsGNEc6o
正道の死体……階段下でぐったりと倒れてるな。
……さて、どこを調べるか。
↓2
1頭部
2体
3足
4その他自由安価
行動力・20
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/11(金) 21:17:12.10 ID:KkIJmkn2o
1
74 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/11(金) 21:33:24.58 ID:LRsGNEc6o
正道の頭部、モノクマファイルに記載されているとおり打撃痕があるな。
ただこれまでの事件とは違い、文字通りの頭頂部みたいだけど……
足立「おかしいと思わないか?」
不意に足立がそう声をかけてくる。
夏目「……今までの殺された人間と違って正道は超高校級の拳法家だ」
夏目「そんな正道を撲殺できる人間がいるなんて、思えない」
足立「前回のときみたいに彼を襲ったのが女性なら話は別だろうけど……」
それもそうなのだが……それを決めつけるのはまだ早計だろうな……。
【info】
コトダマ【頭部の傷跡】ゲット!
正道の頭部の傷跡は文字通り頭頂部にあった
コトダマ【違和感】ゲット!
超高校級の拳法家である正道を撲殺できる人間は彼のポリシーである『女は殴らない』ことを考えると女性しかいなさそうだが……?
↓2
1体
2足
3その他自由安価
4他の場所へ
行動力19
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga] 2014/04/11(金) 21:34:40.89 ID:ur4NzfbS0
2
77 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/11(金) 21:44:59.08 ID:LRsGNEc6o
正道の足……これといって気になるところはない、か……。
靴も脱げていないし、足が腫れてるなんてこともない。
【info】
コトダマ【正道の足下】ゲット!
靴も脱げてなく、足が腫れていることもなかった。
↓2
1体
2その他自由安価
3他の場所へ
行動力18
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/11(金) 21:53:53.38 ID:KkIJmkn2o
1
81 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/11(金) 22:08:29.36 ID:LRsGNEc6o
続けて俺は正道の体を調べる。
……だけど、こちらも特に不自然なところは見当たらなかった。
調べる必要が無かったみたいだな……
↓2
1聞き込み(名前指定)
2捜査(下記から指定)
※床
銅像周辺
ブドウ回廊
トイレ
3ヒント(メダル消費)
行動力17
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/11(金) 22:15:36.50 ID:kAB1wo3DO
3だな
84 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/11(金) 22:32:41.43 ID:LRsGNEc6o
【トガミげきじょう】
十神「今回の捜査は特殊だから、一応メタ的なことを踏まえて説明してやろう」
十神「まず、捜査の範囲は現在は現場に限定されている。聞き込み対象はジョーと足立と砂射だな」
十神「指定された行動力が尽きるか現時点での必要コトダマを揃えたら視点が変更となる」
十神「まあ、よほど寄り道をしない限りは問題ないだろう……」
十神「今回は今までと違い、ようやくトリック――と言えるのか疑問だが、それらしくはなっている」
十神「だから、意外なところでもくまなく捜査をしてみることだな」
【info】
メダル17→16
↓2
1聞き込み(相手の名前を指定)
2捜査(場所指定)
行動力17
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/11(金) 22:36:57.78 ID:KkIJmkn2o
1ジョー
87 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/11(金) 22:44:56.10 ID:LRsGNEc6o
ジョー「うーん……」
ジョーは捜査をしている、というより連絡エレベーターの前でなにやら唸っていた。
夏目「何してるんだよ」
ジョー「ん……いや、少しな」
ジョー「つーかお前は何してんだって。捜査はいいのか?」
夏目「その最中だ。少し気になることもあるから、お前に話を聞きたくてな」
さて、何から話すか。
↓2
1何故気絶していたのか
2連絡エレベーターがどうかしたのか
3その他自由安価
行動力17
89 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/11(金) 22:46:41.19 ID:F6bz/hf1o
1
90 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/11(金) 22:56:39.15 ID:LRsGNEc6o
夏目「まず、今朝の話だ。お前なんで階段で気絶してたんだよ」
ジョー「だから、モノクマが言ってたじゃねぇか。スッ転んだだけだよ」
……まさか、それだけって言うんじゃないだろうな?
ジョー「しかしビビったぜー。寝てたらいきなり大きな音がしたからよ」
夏目「大きな音?」
ジョー「おう。だからそれを確かめにこっちの方に来たんだけど、そこで足滑らせたってわけ」
夏目「……それ、何時ごろかわかるか?」
ジョー「えーっと……確か、6時45分頃だったか?」
これは結構重要じゃないか……?
【info】
コトダマ【ジョーの証言】ゲット!
今朝6時45分頃に何か大きな音が下の階から聞こえた。その音を確かめる際に足を滑らせたとのこと
↓2
1連絡エレベーターがどうかしたのか
2その他自由安価
3他の場所へ
行動力16
92 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/11(金) 22:59:28.45 ID:KkIJmkn2o
1
93 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/11(金) 23:05:19.29 ID:LRsGNEc6o
夏目「連絡エレベーターがどうかしたのか?」
ジョー「いや、ストロベリーハウスの連中が来ないからこっちから行ってやろうとしてるんだけどボタン押しても反応が無いんだよ」
ジョー「なんかぶっ壊れてるみたいだな」
理由まではわかんねーけどと付け加えるジョー。
連絡エレベーターが壊れている……?
【info】
コトダマ【連絡エレベーター】ゲット!
捜査時、連絡エレベーターは何者かの手によって壊されていた。
↓2
1その他自由安価
2他の場所へ
行動力15
95 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/11(金) 23:27:21.86 ID:KT/zpfuDO
2
96 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/11(金) 23:50:09.39 ID:LRsGNEc6o
まだまだ気になる点はたくさんある。
それを判明させないことには、裁判を迎えられないな……
↓2
1聞き込み
2捜査
3ヒント
行動力15
98 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/11(金) 23:58:38.19 ID:DaHST2Dl0
1
足立
108 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 18:27:57.49 ID:GJgrC9zS0
夏目「足立」
足立「ああ、夏目君」
足立「話は聞いたよ。どうやら、連絡エレベーターが壊されてるんだって?」
ジョーから話を聞いたのか、足立がそのことを確認してくる。
夏目「ああ。だからストロベリーハウスの方はまだ誰も来れてないんだ」
すでに死体発見アナウンスが流れて時間は結構経過しているから、そうでないとおかしい。
足立「そうか……」
足立「それで夏目君は何か用事かい? 何か俺に聞きたいことでも?」
夏目「そうだ」
足立に聞きたいこと、それは――
↓2
1今朝は何をしていたか
2体調はどうか
3その他自由安価
行動力15
109 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/12(土) 18:31:10.54 ID:BbM6nadwo
1
111 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 18:44:56.21 ID:GJgrC9zS0
夏目「今朝は何をしていた?」
足立「何って……普通にマスカットタワーに向かってたよ」
足立「モノクマ太極拳に遅れたら何をされるかわからないから……今朝も奇跡的に6時30分に起きれたしね」
夏目「この状況でも生活リズムが崩れないあたりさすがだな……」
だが、そうなると6時30分から足立はマスカットタワーにいたと考えて間違いはないみたいだな……
【Info】
コトダマ【今朝の足立】ゲット!
今朝の6時30分から死体発見までの間、足立はマスカットタワーにいたようだが……
↓2
1体調はどうか
2その他自由安価
3他の場所へ
行動力14
113 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga] 2014/04/12(土) 18:48:18.29 ID:/Xnqy19L0
1
115 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 18:56:39.05 ID:FUYI+GXX0
夏目「今朝までの体調はどうだった?」
足立「はは……すっかり最悪だったよ。頭がぼんやりするわ、視界が鮮明にならないわで」
足立「ジョー君が言っていた何かが割れる音っていうのも、結局聞こえなかったしね……」
なるほど、そういうことか……
足立「だから、なんだか自分が許せないな」
夏目「どういうことだ?」
足立「コロシアイが起きて食糧が提供されて……最悪の事態であるはずなのに安堵している自分がいるんだ」
夏目「それは……」
俺も気づいていないだけで心の底ではそう思っていたのかもしれない。
正道が死んだことも、その犯人が俺達の中にいるのも最悪の事態なのに。
かなり衰弱していたからか、食糧が与えられたときは情けないことに喜んでしまっていた。
……正道に申し訳がないな。
【Info】
コトダマ【足立の体調】ゲット!
今朝までの足立はジョーが聞いたという物音すら聞こえないほどに衰弱していた。
↓2
1その他自由安価
2他の場所へ
行動力13
117 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/12(土) 19:01:19.49 ID:BbM6nadwo
2
118 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 19:04:30.47 ID:FUYI+GXX0
まだ気になるところはある。そこを調べつくさないとな……
↓2
1聞き込み(相手の名前指定)
2捜査(場所指定)
※正道の死体
床
銅像周辺
ブドウ回廊
トイレ
3ヒント(メダル消費)
行動力13
119 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/12(土) 19:05:50.01 ID:BbM6nadwo
2ブドウ回路
121 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 19:10:30.69 ID:FUYI+GXX0
【ブドウ回廊】
マスカットハウスに続くブドウ回廊……ここには何か気になるところはないか?
↓2
1床
2壁
3マスカットタワーに続く扉付近
4マスカットタワー内部
行動力13
123 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/12(土) 19:12:22.67 ID:BbM6nadwo
↑
124 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 19:15:18.20 ID:FUYI+GXX0
ブドウ回廊の壁をくまなく調べてみるが、昨日までとなんら変わり映えはなかった。
どうやらここの壁に異変は起きていないようだ……
↓2
1床
2マスカットタワーに続く扉付近
3マスカットタワー内部
4他の場所へ
行動力12
125 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/12(土) 19:17:32.74 ID:WkPCPnhmo
3
128 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 19:36:48.83 ID:dO8TIY1w0
【マスカットタワー】
奥にある扉を抜けて俺はマスカットタワーにやって来た。
ここも特に変化は無い――かと思いきや、そこからさらに奥の扉に何かが巻きついているのを見つけた。
夏目「これは……チェーン?」
金属製のチェーンが扉のドアノブにガチガチに巻きついていたのだ。
これはどういうことだ? そもそも、このチェーンはどこから持ってきたんだ?
……だが、これならストロベリーハウスの奴らがこれないのも頷ける。
おそらくこれはストロベリーハウスの奴らをこっちに来れないようにするための細工だろうな。
【Info】
コトダマ【チェーン】ゲット!
マスカットタワーの奥の扉に巻きついていた
↓2
1床
2マスカットタワーに続く扉付近
3他の場所へ
行動力11
129 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/12(土) 19:37:38.14 ID:ntco/e1U0
2
131 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 19:43:09.45 ID:dO8TIY1w0
帰り際に一応マスカットタワーに続く扉付近を調べておく。
が、捜査パネルもその周辺にも気になる点はなかった。
それもそうか。今朝の時点で足立がマスカットタワーに入っている以上、異変があるとしたらイチゴ回廊の方だ。
となると、ここも関係なさそうだな……
↓2
1床
2他の場所へ
行動力10
132 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga] 2014/04/12(土) 19:45:04.40 ID:/Xnqy19L0
一応1
137 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 20:45:46.70 ID:PkSnwmdJ0
一応ブドウ回廊の床もくまなく調べてみるが、やはりおかしい個所はなかった。
どうやらこのブドウ回廊自体は事件となんら関係ないと見て間違いはないみたいだ……
↓2
1聞き込み(相手の名前指定)
2捜査(場所指定)
※正道の死体
床
銅像周辺
ブドウ回廊
トイレ
3ヒント(メダル消費)
行動力9
138 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga] 2014/04/12(土) 20:46:26.51 ID:foGr8v/L0
2 銅像周辺
140 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 20:54:43.61 ID:PkSnwmdJ0
有府? とかいう男の銅像のところに来たが、はたしてここは何か関係しているのか……?
↓2
1銅像の足元
2銅像の手元
3銅像の体
行動力9
142 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/12(土) 20:59:29.72 ID:sOw3MHfs0
1
143 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 21:05:11.14 ID:PkSnwmdJ0
銅像の真下、というか足元をじっくりと見てみる。
するとある一か所が不自然に塗れていた。
夏目「いや……これは、ペンキ?」
黒色のペンキが銅像の足元の床に付着していた。
だが、何故こんなものが……?
【Info】
コトダマ【銅像の足元】ゲット!
マスカットハウス1階の銅像の足元は黒色のペンキのようなものが僅かに付着していた
↓2
1銅像の手元
2銅像の体
3他の場所へ
行動力8
145 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/12(土) 21:08:36.26 ID:F37B0DNDO
1
146 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 21:15:26.34 ID:PkSnwmdJ0
続いて銅像の手元を確認する――のだが、この銅像右手を上に掲げていてそちらの手元が確認できない。
モデルとなった男も相当に背が高かったらしく、それに加えて銅像化と右手を掲げていることもあって普通にしていたらあんな高所の手元なんておぼろげにしか確認できそうになかった。
夏目「うーん……」
おそらくこの高さは俺達の中で一番背の高かった甘露寺でも、あそこを視認することはできなさそうだ。
それならあそこは犯人も関与できない……ってことでいいんだよな?
【Info】
コトダマ【銅像の手元】ゲット!
銅像の右手は上に掲げられていて、普通にしていたらおぼろげにしか確認できなさそうだった。
↓2
1銅像の体
2他の場所へ
行動力7
148 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga] 2014/04/12(土) 21:17:57.27 ID:foGr8v/L0
2
149 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 21:20:24.28 ID:PkSnwmdJ0
……なんか、さっきからジリジリと変な音がしてるな。気のせいだよな?
さて、次はどこを調べるか……?
↓2
1聞き込み(相手の名前指定)
2捜査(場所指定)
※正道の死体
床
銅像周辺
ブドウ回廊
トイレ
3ヒント(メダル消費)
行動力7
150 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/12(土) 21:22:38.67 ID:sOw3MHfs0
2
トイレ
152 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 21:25:04.35 ID:PkSnwmdJ0
【トイレ】
ここは……普通のトイレだな。まさかこんなところに何かあるとは思えないけど……一応、確認しておくか。
↓2
1扉
2タイル
3奥の掃除用具入れ
行動力7
154 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga] 2014/04/12(土) 21:26:07.87 ID:foGr8v/L0
3
155 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 21:34:31.39 ID:iUiZAEZP0
……この奥にある掃除用具入れ、そこを俺は確認する。
そこにはモップや雑巾といった掃除道具が収納されていて……それで隠されてるようにして置かれてるある物を発見した。
夏目「これは……?」
なにやら特殊な形状の、網目状の物が出てきた。
なんというか、サイズこそはそこまで大きくないもののハンモックを彷彿とさせる物だ。
両側にしっかりとしたロープ状の物があって、その先には輪っかが付いている。
ハンモックを彷彿とさせるそれも網目状にはなっているものの、これまたしっかりとしたロープ状になっていた。
……なんなんだろうか、これは。
【Info】
コトダマ【ハンモックのようなもの】をゲット!
トイレの掃除用具入れで発見。両側に輪っかが付いているロープのようなものが伸びていて、さらに本体の部分も耐久度はしっかりとしているようだった。
↓2
1扉
2床のタイル
3他の場所へ
行動力6
157 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/12(土) 21:36:32.92 ID:yXXIa+Wko
1
158 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 21:39:55.88 ID:iUiZAEZP0
ふと、トイレの入り口の扉に注目する。
よく見るとこの扉、真中のところに小さな穴が空いているようだ。
それもなにやら、下から上に向けて何かで抉ったような穴が。
……これも何かの手掛かりなんだろうな。
【Info】
コトダマ【トイレの扉】ゲット!
トイレの扉の真中付近に下から上に向けて何かで抉ったような穴があった。
↓2
1床のタイル
2他の場所へ
行動力5
160 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/12(土) 21:40:47.54 ID:sOw3MHfs0
1
161 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 21:45:53.01 ID:iUiZAEZP0
続いて床を確認する。
ううん……これといっておかしな点は何も――ん?
ふと一か所、おかしな点に気付く。
夏目「なんだこれ……?」
そっと指でなぞる。それは何かの粉末のように見えた。
なんだこれ……?
【Info】
コトダマ【粉末】ゲット!
トイレの床の一か所に集中するように落ちていた。何かは不明
↓2
1聞き込み(相手の名前も)
2捜査(場所も)
※正道の死体
床
銅像周辺
ブドウ回廊
トイレ
3ヒント(メダル消費)
行動力4
162 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga] 2014/04/12(土) 21:46:11.17 ID:foGr8v/L0
2 床
164 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 21:52:37.50 ID:iUiZAEZP0
続いて床――主に正道の死体の周辺を調べる。
ここはおそらく手掛かりがいくつか残っているはずだ……
↓2
1大きな石ころのようなもの
2隅に落ちている釘
3その他自由安価
行動力5
166 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga] 2014/04/12(土) 21:53:29.10 ID:foGr8v/L0
1
167 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 21:59:24.34 ID:iUiZAEZP0
夏目「これは……」
不自然に落ちている石ころのようなものを発見する。
試しに手に持ってみると、それは思いのほか重量があってずっしりとしていた。
夏目「なんだこれは……」
砂射「……それ、あの銅像が掲げてたものじゃないか?」
足立「ああ、言われてみれば」
砂射と足立が会話に加わってくる。
あの銅像が掲げていたもの……? でも、そんなものがなんでここに?
【Info】
コトダマ【大きな球体】ゲット!
足立と砂射曰く銅像が掲げていたものとのこと。重量はかなり重く、裏側に血が付着していたことからこれが凶器だと思われる。
↓2
1隅に落ちている釘
2その他自由安価
3他の場所へ
行動力4
169 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2014/04/12(土) 22:01:25.80 ID:F37B0DNDO
1
171 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 22:05:36.93 ID:iUiZAEZP0
次に、隅の方に落ちていた釘に注目する。
それもまた普通の釘よりもかなりサイズが大きかった。たいていの物なら打ちこめそうなくらいに。
だけど、1つ気になることがあった。それは――
夏目「盛大にひしゃげてるな……」
そう。その釘は二本とも盛大にひしゃげていた。こんな太い釘をここまで変形させるなんて、よほどの衝撃があったんだろうが……
【Info】
コトダマ【変形した釘】ゲット!
床の隅に二本落ちていた。形状は強い衝撃にあったかのようにねじ曲がっていた。
イベントパートに入ります……
172 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 22:12:50.04 ID:iUiZAEZP0
【イベントパート】
そうして捜査を進めていると、不意にジョーが叫んだ。
ジョー「だーっ! なんなんださっきからうるせぇな!」
砂射「唐突に叫ぶお前が一番煩いんだがな」
ジョー「いやいや、お前ら聞こえないの? なんかさっきから変な音がしてるだろ!?」
変な音……? 言われてみれば確かに、捜査途中から聞こえてきたな……
足立「言われてみれば……上の階からか?」
ジョー「みたいだぜ」
夏目「上の階っていうと……」
まっさきにあの電話機が浮かんできた。
確かこっちの電話にはイチゴのマークがあったな……ということは……!
夏目「よし、俺とジョーで二階を確認してくる」
ジョー「えっ、オレも?」
夏目「最初に気付いたんだろ? 責任持って確かめてくるぞ」
ジョー「へいへい……」
足立「俺と砂射君はここに残るよ」
そうして俺とジョーは二階のラウンジに向かう。
173 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 22:18:00.95 ID:iUiZAEZP0
【マスカットハウス 二階ラウンジ】
ジリジリジリジリジリ!!
ジョー「うっせうっせ! マジ騒音すぎるだろこの電話!」
ラウンジに近づくにつれて大きくなっていったその音は、ラウンジに入ることには文字通りの騒音と化していた。
というか……本当に煩いなこれ……!
ジョー「夏目! 早く出ろ!」
夏目「わかったよ」
ジョーに促され仕方なく俺がその電話に対応する。
するとその電話に出たのは……
言乃木『やっと出たかい! 何してたんだ!?』
久々に聞いた、言乃木の声だった。
やっぱりあっちからの連絡だったのか。
夏目「……死体発見アナウンスは聞いただろ? つまりはそういうことだよ」
俺のその言葉に電話越しに息を呑む声がした。
そして突如、言乃木のため息が聞こえる。
174 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 22:24:34.61 ID:iUiZAEZP0
言乃木『なるほど……やっぱり、そういうことだったのかい……』
言乃木『ちなみに、誰が……?』
夏目「正道だ。階段の下で……死んでいた」
言乃木『正道が、か……』
それだけ言って言乃木は黙ってしまう。
そうだ、今のうちにこれだけは聞いておこう。
夏目「そっちはどんな感じだ? 聞いた話だと、連絡エレベーターが壊れてるって……」
言乃木『それだけじゃない。ストロベリータワーの操作パネルも壊されてた』
言乃木『今はモノクマが修理しているみたいだけど、それが直るまでは孤立してる状況だね』
やはりそうなのか……
夏目「とにかく、そういうことならモノクマの修理が終わるまでは裁判は始まらないだろうしそれまではこっちでやれるだけのことはやっておく」
言乃木『ああ。アタシらも……まあ、何ができるかはわからないけどこっちで何か手掛かりは無いか調べておくよ』
夏目「頼む」
そうして言乃木との会話が終わる。
175 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 22:28:30.52 ID:iUiZAEZP0
ジョー「あっちはなんだって?」
通話を終えた俺を見てジョーがそう尋ねてくるので俺はさっきの会話をそのまま説明していく。
ジョー「つーことはあっちはしばらく孤立してるってわけか」
夏目「ああ。だが、裏を返せばモノクマの修理が終わるまでは裁判は始まらないということだしそれまでは念入りに捜査ができるんだが……」
正直な話、今の状況で新しい手掛かりが掴めるとも思えないしな……
しばらくはここで向こうからの連絡を待ってみるか。
【Info】
ストロベリーハウスに視点を変更します……
184 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 23:09:53.69 ID:bE9DV1/T0
【ストロベリーハウス 二階ラウンジ】
…………か……
……お…………か……
言乃木「おい、聞いてるのか影山」
ぼんやりと考え事をしていた私は言乃木さんのその言葉で我に返ります。
影山「ああ……なんです?」
言乃木「なんです? じゃないよ。さっきの電話での話、聞いてたのかい?」
影山「そちらですか。それは当然聞いていましたよ」
マスカットハウスで正道さんが死んでいた件のことでしたか。
筆原「なんで正道さんが……」
湯川「こんなことなら私だけでもマスカットハウスに残るべきでした……」
筆原さんと湯川さんがそんなことを言います。
これはいけない、みなさんが下を向いてしまっています。
影山「ですが、下を向いている場合じゃありませんよ」
影山「希望の象徴であるみなさんが下を向いていてはいけないんです。しっかりと前を見据えないと」
言乃木「……そこまで的外れでもないはずなのに、アンタに言われると凄く不愉快なのはなんでかねぇ……?」
185 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 23:16:15.90 ID:bE9DV1/T0
すると言乃木さんがじろりと私を睨みます。
どうやら私は言乃木さんによほど嫌われているみたいで……
モノクマ「ああ、そうそう。1つ忘れてたよ」
するとどこからともなくモノクマが現れます。
筆原「ひゃあっ!?」
言乃木「アンタ、連絡エレベーターの修理はどうしたんだい?」
モノクマ「もちろん頑張ってるよ。でも言乃木さん達もようやく事件についてざっと知れたみたいだから」
モノクマ「はいおにぎりとお茶! これ食べて元気出しなよ!」
影山「ああ、コロシアイが始まったからもう兵糧攻めの意味はなくなったんですね」
モノクマ「そゆこと。じゃあボクは修理に戻るから――」
湯川「待ってください」
そうして立ち去ろうとするモノクマを湯川さんが食いとめます。
モノクマ「ん? なに?」
湯川「1つだけ質問です。連絡エレベーターはどっち側で止まっていましたか?」
……ああ、それは確かに気になりますね。
186 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 23:25:29.63 ID:bE9DV1/T0
モノクマ「それね。まあ隠すことでもないし言うけれど、エレベーターはストロベリーハウス側で止まってたよ」
湯川「ストロベリーハウスで……」
それは私たちにとっては信じたくない事実だったでしょう。
つまりそれが意味するのは『犯人は最後にストロベリーハウスで下りた』ということなんですから。
モノクマ「じゃあそういうわけだから今度こそ失礼するね!」
そうしてモノクマがここから立ち去り、私たちが残されます。
□■□■□
とりあえずご飯を食べないと力が出ないという湯川さんの言葉に従い、私たちはおにぎりを食べていきます。
筆原「……うう……正道さんが死んでるのに、私たちなんで呑気にご飯食べてるんですかね……?」
涙混じりの筆原さんの声に湯川さんが答えます。
湯川「筆原さんの気持ちはわかります。でも、このままでいたらとても裁判を乗り切ることなんてできません」
湯川「……正道さんの仇を取るため、と思いましょう?」
まるで保育園の先生のような口調で言い聞かせる湯川さんに、筆原さんはこくりと頷きます。
187 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 23:36:16.47 ID:bE9DV1/T0
言乃木「とにかく、今は力を戻して捜査をしておくことが先決だ」
言乃木「正道を弔うことはここから出てもできるけど、裁判を乗り切らないとアタシ達は皆殺しだよ。正道を殺した犯人は別だけど」
筆原「わ、わかりました!」
言乃木さんの言葉に筆原さんがぐっと拳を握ります。
よかった、これで全員が前を向いてくれました。これで――正道さんの死が無駄になることもないでしょう。
私が探し求めてる希望がどういうものなのか、これではっきりするといいんですけど……
影山「……ごちそうさま」
おにぎりを食べ終え、私はさっさとラウンジから出ようとします。
まずは連絡エレベーターとストロベリータワーに続く扉をもう一度確かめて、そこからあの場所に行かないと……。
湯川「…………」
188 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 23:43:15.83 ID:bE9DV1/T0
□■□■□
【ストロベリーハウス 1階】
結論としては、どちらも確かに壊れていました。
連絡エレベーターとストロベリータワーに続く扉を開ける操作パネル。そのどちらもが見事なくらいに。
影山「まあ、それはこの際どうでもいいです。あくまで確認でしかないですし……」
ファイナルデッドルーム。その前に私は立っています。
ここで『命がけのゲーム』をクリアすれば手に入るという『極上の凶器』。それが何なのか私は確かめないといけません。
両ハウスに殺人に使えそうな物が存在しない以上、犯人は絶対にこのファイナルデッドルームに入っているはず。
ですが希望の象徴であるみなさんにそんな危険なことはさせられない。汚れ役は私のような人間にこそお似合い。
影山「……」
そうしてその部屋の扉を開けようと手をかけたとき――
湯川「待ってください」
――湯川さんに声をかけられました。
189 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 23:49:40.13 ID:bE9DV1/T0
影山「なんですか?」
湯川「そこに行ってどうする気ですか?」
影山「ふふ、愚問ですね。犯人が事件を起してる以上この先に手掛かりがあるのは明白なはず」
影山「それなら誰かが確かめるべきかと思いますが」
湯川「……なら、私が行きます。影山さんはここで待っててください」
湯川さんはそう言って私に一歩ずつ近づいていきます。
影山「何を言ってるんですか? 湯川さんのような才能あふれる人間と、私のようなゴミクズの女。どちらが命をかけるべきかなんてわかりきっているでしょう?」
湯川「自分をそんな風に言うのはやめてくださいっ!」
突然湯川さんが似合わないほどの大声を出します。
影山「……」
湯川「あ……突然怒鳴ってすいませんでした」
湯川「でも、影山さんが危険に飛び込む必要はありませんよ。それに影山さんが死んだら悲しむ人だっています……」
影山「とても私にはそうは思えませんけど」
190 :
◆3RS0Ar30bE[saga] 2014/04/12(土) 23:59:56.60 ID:CtDX6ENt0
すると湯川さんはまた似合わないほどの大声を出してしまいます。
湯川「す、少なくとも私は悲しいです! 影山さんが死んでしまうと!」
影山「……はあ、そうですか」
影山「ですが、それは湯川さんにしてもそうですよ。湯川さんが死んだら悲しむ人はたくさんいます。それこそ私なんかよりもずっとね」
湯川「いえ、そんなことは……」
すると湯川さんは言いにくそうに視線を泳がせた後で話を変えてきました。
湯川「それに影山さんが死んだら、ここにいる人はもちろん家族だって悲しんで――」
影山「そんなことはありえませんよ」
湯川「……え?」
湯川さんがぽかんと口を開いたまま、私を見ます。
影山「母も、父も、姉も。私が死んだくらいで悲しむことはありえません」
影山「……いえ、正確には悲しもうにも私のことなんて覚えてませんよ」
言いながら私は今度こそ扉に手をかけます。
湯川「影山さ――」
影山「だって、そういう風になってしまったんですから」
パタリと扉を後ろ手に閉めます。
湯川さんが何を言おうとしたのか。湯川さんはどんな顔をしていたのか。
私にはわかるはずもありませんでした。
【Info】
ファイナルデッドルームに挑戦します……
→
ファイナルデッドルーム挑戦 【元スレ】
【スーパーダンガンロンパ】安価でキャラ作る5【安価進行】