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◆3RS0Ar30bE[saga] 2013/12/08(日) 18:39:27.74 ID:IblqYgPQ0
【イベントパート】
【AM 9時頃、寄宿舎廊下にて】
有府「っあー! ダメだ包丁なんて見つからねぇぞ!」
御陵「……なにしてるの?」
廊下を歩いていたらそんなことを叫んでいる有府を見かけたので、声をかける。
有府「ん……おお、御陵か」
有府「いや……無くなった包丁を探してたんだけどよ、全然見つからなくってな」
御陵「そっか……」
有府「各個人の部屋は探してねぇけど、もうほとんどの場所は探したんだぜ? なのに見つからねぇとかどういうことだよ……」
有府「まあ、四階は神代に任せたんだけどな」
御陵「でも、神代さんも見つけられなかったんだよね……」
うーん……本当にどこに消えたのだろうか。
有府「モノクマの嘘に踊らされてた……だけか?」
御陵「いや、包丁は間違いなく五本とも消えてたし……あとから補充されないところも考えると……」
なんだろう。凄く、凄く嫌な予感がする……。
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◆3RS0Ar30bE[saga] 2013/12/08(日) 19:32:12.13 ID:IblqYgPQ0
有府「んじゃ……俺は男子の部屋でも回ってみるかな。他の奴等を信じてないわけじゃないけど……やっぱ、それくらいはしとかねぇと」
御陵「……ううん。信じてるからこそ、疑うんだよ」
有府「は……?」
御陵「そもそも、信じると疑うは対義語じゃない。信じる必要がないから疑わないなんて、信じるなんて言えないんだよ」
御陵「それはただの無関心……嘘っぱちの信頼関係」
御陵「だから、さ。有府も一つ皆を疑ってみれば? 本当に信頼してるならさ」
有府「…………ああ」
こうしてこの日の朝は終わる。
私の言葉が有府にどう影響したのかは、わからない。
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◆3RS0Ar30bE[saga] 2013/12/08(日) 20:57:18.72 ID:IblqYgPQ0
作者はドラマとファイナルの映画しか見たことないんですがこんな台詞あったのか……
【PM4時頃、御陵書乃の個室】
ピンポーン!
部屋で特に何かするわけでもなくぼんやりとしていると、インターホンが鳴った。
誰だろうと思い玄関に向かい扉を開ける。するとそこには香澄ちゃんがいた。
御陵「? 香澄ちゃん、どうかした?」
香澄「えーと……唐突で悪いんですけど、明日のお昼前、音楽室に来てもらえます?」
御陵「? なに……また前みたいに歌の披露会?」
香澄「えへへ……まあ、そんなところです」
やはり皆の力になりたいのか、香澄ちゃんは苦笑いをしながらもそう答えた。
↓2
1了承する
2断る
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2013/12/08(日) 20:58:30.96 ID:2Bs9pW7so
2
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◆3RS0Ar30bE[saga] 2013/12/08(日) 21:05:30.68 ID:IblqYgPQ0
ルート分岐。以降の展開が異なっていきます
御陵「……ごめん、遠慮しておこうかな。いろいろ考えたいこともあるしね」
香澄「あう……そうでしたか」
香澄「それなら仕方ありませんね……失礼します」
そうして残念そうにしながらも無理強いはせずに素直に引き下がる香澄ちゃん。
少し罪悪感が出てきたけど……大丈夫だよね……?
□■□■□
【翌日】
【AM8時頃】
朝。私はいつの日かと同じように珍しく寝坊をしてしまった。
もうこんな時間か……朝御飯食べないと。
そうして部屋を出ようとすると、不意にザザザ……とアナウンスが流れるときの機械音がした。
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◆3RS0Ar30bE[saga] 2013/12/08(日) 21:09:36.48 ID:IblqYgPQ0
なんだろう? 朝のモノクマアナウンスはもう終わってるはずだし……。
そう思っているとその声ははっきりとこう言った。
『ぴんぽんぱんぽーん! 死体が発見されました! 一定の自由時間のあと、学級裁判を始めまーす!!』
御陵「なっ……!?」
死体発見アナウンス……!?
ってことは、誰か殺されたってことか!? こうしちゃいられない! 私も行かないと!
↓2
今行ける場所で一つ、指定してください
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2013/12/08(日) 21:11:33.15 ID:LrTyPyRf0
音楽室
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◆3RS0Ar30bE[saga] 2013/12/08(日) 21:16:49.74 ID:IblqYgPQ0
【音楽室】
唯一の心当たりである音楽室。
であるはずなのに……そこには誰もいなかった。
御陵「あ、あれ……? 」
もしかしたらと思ってここに来たのに、誰もいないなんて……。
と、思っていたら後ろから声をかけられた。
声伽「御陵さん! こんなところにいたんだね!」
御陵「声伽! さっきのアナウンスは何が……!?」
声伽「いいから! ボクについてきて!」
□■□■□
【更衣室、前】
御陵「ここは……更衣室……?」
声伽に連れてこられた先はプールの前にある更衣室へと続く部屋だった。
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◆3RS0Ar30bE[saga] 2013/12/08(日) 21:25:26.46 ID:IblqYgPQ0
声伽「今は捜査のために扉のロックは解除されてある……とにかく、プールに行くよ」
そうして更衣室を通り抜け、プールに入る。
声伽「皆! 御陵さんを見つけてきたよ!」
首括「遅いぞ! 何をしていた!」
神原「み、御陵さぁん……」
撫斬「…………」
そこには私以外の全員が揃っていた。皆はプールサイドで円を囲むように立っていた。
御陵「ごめん、いったいなに、が……?」
その円の中、そこには……
口と鼻を覆うようにしてガムテープを貼られ、
首元と両手両足からおびただしいほどの出血をしている、
全身ずぶ濡れの超高校級の香澄伊里亜の姿があった……。
御陵「んなっ……こ、これは……!?」
あまりに惨い姿に立ち眩みすら覚えていると、撫斬が口を挟んできた。
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◆3RS0Ar30bE[saga] 2013/12/08(日) 21:31:09.27 ID:IblqYgPQ0
撫斬「よくもそんなことが言えるな……お前が犯人なんじゃないのか?」
御陵「は……!? 何言ってるのさ! そんなわけ……!」
撫斬「なら聞こう。お前は死体発見アナウンスが流れるまで何をしていた?」
御陵「それは……たまたま、寝坊をして……」
撫斬「怪しいな……そんな子供のような言い訳をするとは、実に怪しい」
撫斬「--お前らもそうは思わないか?」
その言葉に私は気づいてしまった。
撫斬だけじゃなく、他の皆の視線が私に集まっているのを。
それは信頼でも尊敬でもなく、疑惑の視線。
つまり皆が私を疑っているのだと--
chapter4(非)日常編 完
生き残りメンバー
9→8人
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捜査編
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【ダンガンロンパ】安価でキャラ作る3【安価進行】