オリロンパwiki - 新芽ロンパ 1日目
137 : ◆yuOvnLrWvA  2015/02/08(日) 23:44:14.07 ID:Pvr/77HAO






CHAPTER1【クルシミとイカリとカナシミと】(非)日常編








138 : ◆yuOvnLrWvA  2015/02/08(日) 23:58:33.15 ID:Pvr/77HAO
新芽「……」

モノクマの放送が終わった後も、あたし達は固まったまま動けなかった。

一生ここで生活しろとか、帰りたかったら誰かを殺せとか……

はっきり言ってごく普通の世界に生きてきたあたしには現実味がなかった。

安原「……さて、これからどうしようか」

鈴木「ど、どうするって……」

安原「当然だけど俺達はあのモノクマとかいう奴の言いなりになるわけにはいかない」

心沢「当たり前だな。誰かを殺せなんて馬鹿馬鹿しい」

神無月「そうだねー、殺人は神様がー、プンプンしちゃうよー?」

赤内「だけどどうするんだい?いきなりこんな状況に置かれて、頭も混乱している人が多いと思うけど」

安原「そうだな……まずはこのホテルを調べてみよう」

吹石「ああ?そこに扉があんだからそっから出りゃいいだろうが」

安原「いや、それはまだダメだ。罠がある可能性もあるし……まずはホテルを全部調べよう」

ミーナ「手がかりでもあればいいね……」


139 : ◆yuOvnLrWvA  2015/02/09(月) 00:07:04.56 ID:VQZPTrVAO
新芽「……」

置いていかれた……もうみんないないし。

新芽「はぁ……」

なんでこんな事になったわけ?
そりゃあ、ごく普通は嫌だったけど……いきなり様変わりしすぎだって。

新芽「……」

バチが、当たったのかな……
ごく普通の幸せで満足しないあたしに……

カツカツ

新芽「あっ……」

【ロビーに誰か戻ってきました】

>>119-120から1人選択してください。

↓2

141 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2015/02/09(月) 00:08:47.39 ID:OTpOVHAqO
安原

143 : ◆yuOvnLrWvA  2015/02/09(月) 00:17:01.48 ID:VQZPTrVAO
安原選択

安原「あれ?まだいたのか?」

新芽「安原……」

安原「まあ、こんな事に巻き込まれたんだ。呆然としちゃうのも無理はないけどさ……」

新芽「……安原は慣れてるの?」

安原「んー、まあそれなりに。これでも探偵だからさ」

新芽「そっか……」

安原「……仕方ないな。新芽、一緒に調査しよう」

新芽「えっ?」

安原「ここに1人いたって気が滅入るだけだし。誰かと一緒の方が安心するだろうしさ」

新芽「……」

安原、気を遣ってくれてるんだ。

新芽「……わかった」

安原「よし、それじゃあまずは1階からだな!」

少しは、気が楽になったかも……ありがとう、安原。

144 : ◆yuOvnLrWvA  2015/02/09(月) 00:22:53.78 ID:VQZPTrVAO
その後、あたし達はホテルを調べ始めた。

安原「うーん、どうやら1階が男子、2階が女子の部屋みたいだな」

新芽「部屋にあったこれ、なんなんだろう?」

安原「多分電子生徒手帳ってやつだろうな。嫌な予感がするからなくすなよ?」

新芽「あたしはそこまでドジじゃないわよ……あれ?」


佐木原「……」


新芽「佐木原……?」

安原「おっ、本当だ」


佐木原「……」


安原「あら、行っちゃったよ」

新芽「……」

なんであんな柱の陰にいたの、アイツ……

安原「新芽、一旦ロビーに戻ろう」

新芽「あっ、待ってよ安原!」




佐木原「…………」

155 : ◆yuOvnLrWvA  2015/02/09(月) 19:08:00.76 ID:VQZPTrVAO
【モノクマホテル・ロビー】

安原「みんな、どうだった?」

ミーナ「とりあえずわかった事がいくつかあるよ」

早坂「部屋は男女別に階で分けられてるみたい」

赤内「1階の奥に食堂と大浴場があったよ。こんな時じゃなければ嬉しいんだけど」

心沢「そして、電話があった」

吹石「電話だと!?」

鈴木「で、でも電話があったのに、嬉しそうじゃないのは……」

錦「繋がらなかったんですよ!」

泉「電話線が切れておるらしいわ!!」

真白「後さっきからアリスに衛星電話を使わせてるけど、全く繋がらないらしい」

アリス「電波障害、もしくはジャミングがされていると判断します」

安原「なるほど……ちなみに部屋に電子生徒手帳はあったか?」

神無月「こーれー?」

薄井「いつのまにか、机の上に……きひひひ」

佐木原「その電子生徒手帳についてだが、俺の前に例のクマが現れた」

新芽「モノクマが!?」

佐木原「奴曰わく、電子生徒手帳はルールも乗った重要な物だからなくさないようにとの事だ」

安原「ルールか……とりあえず確かめてみようか」

156 : ◆yuOvnLrWvA  2015/02/09(月) 19:19:15.98 ID:VQZPTrVAO
【生徒達はこの街で共同生活を送る事。共同生活の期限はなし】

【夜10時から朝7時までは夜時間になり、その間使えなくなる施設などがあります】

【生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます】

【学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます】

【学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、ルール違反とみなして残りの生徒全員が処刑されます】

【生き残ったクロは特別措置として罪が免除され、街からの脱出が許されます】

【3人以上の人間が死体を最初に発見した際、それを知らせる〔死体発見アナウンス〕が流れます】

【監視用モノクマやモニターなどを許可なく破壊する事を禁じます】

【この街について調べるのは自由です。特に行動は制限しません】

【ルールは順次増えていく場合があります】

157 : ◆yuOvnLrWvA  2015/02/09(月) 19:37:20.53 ID:VQZPTrVAO
新芽「……」

これがルール……

安原「色々と不穏な文が並んでいるけど……学級裁判、そしておしおき?」

ピンポンパンポーン

鈴木「ひっ!ま、またですか!?」

モノクマ「いやいや、オマエラ。ようやくルールを理解したみたいだね!」

ミーナ「ねぇ、学級裁判ってなにかな?」

モノクマ「それでは学級裁判について説明しましょう!」

モノクマ「学級裁判とはオマエラの中で起きたコロシアイの真相について議論してもらう場です!」

モノクマ「議論の結果、投票してクロを見事当てればクロがおしおき!間違えた場合はクロ以外の全員がおしおき!」

モノクマ「これが学級裁判なのです!」

安原「ルールに書いてある通りってわけか……」

モノクマ「ちなみに……おしおきって言うのはね……」

小夜「言うのは……?」

モノクマ「処刑です!」

赤内「しょ、処刑だって!?」

モノクマ「電気いすでビリビリ!絞首台でブラーン!まあ、人殺しに人権なんてないんで容赦なくいかせてもらいます!」

早坂「こんな事を強要しといてよく言うよ……」

モノクマ「言っとくけどさ、ボクが何してもオマエラがコロシアイしなきゃいいだけだからね?責任転嫁はしないよーに!」

泉「むうっ……」

モノクマ「あっ、そうそう。オマエラ、ホテルから出られないなんてビビってるなら安心していいよ!」

モノクマ「ちゃーんとホテルの外にもスリリングな舞台は用意してあるから!」

モノクマ「というわけでひきこもってないで外に出ろー!ガオー!」

ブツン!

安原「……未だにモニター越しの奴が言えるのか?」

ピンポンパンポーン!

モノクマ「コラー!!今ボクの悪口言っただろー!」

安原「っ!」

モノクマ「ボクはしっかり見てるんだからね!陰口なんて興奮出来ない事はやめるように!」

ブツン!

新芽「……とりあえず、外に出る?」

神無月「罠がないならー、いいんじゃー、ないかなー?」

安原「そう、だな……」

158 : ◆yuOvnLrWvA  2015/02/09(月) 19:53:45.12 ID:VQZPTrVAO
【一番地・ホテル前】

新芽「……」

ホテルから出たあたし達は目の前にあった物に固まってしまっていた。
だってあたし達の眼には確かに……

錦「あれ!橋ですよね!?」

心沢「橋以外の物には見えないな」

吹石「は、はは!なんだよ、あんなふざけた野郎の言うことなんざ聞かなくてもよ!橋渡ればいいだけじゃねえか!」

安原「ちょ、ちょっと待て!いくらなんでも……!」

安原の制止を無視して、何人かが橋に向かって走り出す。

佐木原「……単純な」

薄井「きひひひ……お約束なのにマズい……」

泉「むうっ!とにかく我が輩達も追った方が良さそうであるぞ!!」

新芽「そ、そうね!」

なんだろう、急がないと……取り返しがつかなくなる気がする!

159 : ◆yuOvnLrWvA  2015/02/09(月) 20:05:01.56 ID:VQZPTrVAO
【橋】

安原「みんな待つんだ!」

あたし達が橋に着いた時には、既に何人かが橋に足を踏み入れていた。

新芽「……」

マズい、このままだと絶対にマズい!

でも、あたしには何も……

【確定シロ選択です】

【橋を渡りだしているメンバーを止めたのは?】
【>>119-120からお選びください】

↓2

161 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2015/02/09(月) 20:05:52.86 ID:FzQviRAm0
神無月

162 : ◆yuOvnLrWvA  2015/02/09(月) 20:21:41.17 ID:VQZPTrVAO
神無月選択

神無月「はいー、そこまでだよー?」

気がついた時、彼女はもうそこにいた。

神無月「あのねー、まーちゃんからのお願いー、ちょっとー、落ち着こうー?」

ただ、淡々と。
彼女は現実を突きつける。

神無月「こんな事ねー、するようなクマちゃんがー、帰してくれるー、わけないよー?」

無視できない。
淡々として、どことなく凄みがあるその言葉を。

神無月「わかったらねー……ちょっと頭冷やした方がいいよ?」

【超高校級の宗教家】……あたしはその片鱗をはっきり見た気がした。

神無月「わかってくれたならー、いいんだよー?」

結局あの子は、言葉だけで橋を渡っていたみんなを連れて帰ってきた。

新芽「……」

神無月「なにかなー?」

新芽「いや、その……すごい、わね。言葉だけで思いとどまらせるなんて」

神無月「にぱー」

笑みを浮かべる神無月ちゃんは……本当に笑ってるのか、よくわからなかった。

163 : ◆yuOvnLrWvA  2015/02/09(月) 20:23:19.64 ID:VQZPTrVAO






【おめでとうございます!神無月摩耶が今CHAPTERにおいて確定シロになりました!】








164 : ◆yuOvnLrWvA  2015/02/09(月) 20:39:46.88 ID:VQZPTrVAO
ミーナ「どうなの?」

真白「アリスのセンサーが正常ならあの橋には警報装置が大量に張り巡らせてある」

アリス「センサーにより爆発物その他も確認。橋をあのまま渡るようなら生きてはいなかったと断言します」

吹石「早く言えよ!!」

心沢「聞く耳持たなかった奴がそれを言うのか?」

吹石「ちっ……」

神無月「まーちゃんのー、言うことー、聞いて良かったねー?」

新芽「確かに、神無月ちゃんがいなかったら最悪の事態になってたわね……」

安原「それを避けられただけで良しとしておくか……」

鈴木「でも、結局脱出は出来ないって事ですよね……」

赤内「……他の方法を探すしかないね」

安原「とにかく当初の予定通り、ホテルの周りを探索したいところだけど……」

泉「もう暗い、一度戻るべきではないか」

安原「……そうだな。とりあえずホテルで休もう」

誰も反対はしなかった。
みんな、なんだかんだで疲れてたんだと思う……

165 : ◆yuOvnLrWvA  2015/02/09(月) 20:49:02.24 ID:VQZPTrVAO
【新芽の部屋】

新芽「ふう、シャワーは問題なしっと」

本当、こんな時じゃなかったら結構豪華だし嬉しいんだけど。

新芽「はぁ……」

あたし達、これからどうなっちゃうんだろう。

コロシアイなんて、起きないよね?

新芽「……」

気がついた時、あたしは眠りに落ちていた。
もしこれが夢なら……次に目が覚めた時はまたあたしはごく普通の女子高生に戻るはず……

それなら、その方が、いいや……





2日目


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