オリロンパwiki - 神名ロンパ チャプター6 学級裁判真相編
574 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 15:08:57.13 ID:oEZhO3/hO

【学級裁判真相編 開始】

江野森「…………………………………………」

神名「……あなたが、江野森さん…………」

菊名「コロシアイ学園生活の、黒幕……」

初めて目にするその女の子は、私達とはそう変わらない年に見えました

それでも、どことなく良くない雰囲気がするのは気のせいでは無さそうです

藤山「…! お…お前の正体なんざどうでもいいんだよ!」

藤山「なんで…! なんでこんな事しやがったんだよ! 答えろよッ!」

黒城「そ、そそそそうよ!? 満を持して出てきたみたいだけど……」

黒城「アンタなんてちーっとも怖くないんだから! さっさとアタシをここから解放しなさいよ!」

江野森「…………………………………………」

江野森さんは無反応。その目は虚空を見つめながら、ぴくりとも動こうとしていません

守矢「……無視ですかな? それが最早通用しない事は、既に承知でしょうに」

クロエ「はやくしなさい。この数相手に敵うとでも……」



575 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 15:09:28.54 ID:oEZhO3/hO

江野森「…はぁ。ったく、相変わらず高圧的だなぁ、クロエちゃんよぉ!」

クロエ「……っ!?」

江野森「あ? なーにビビってんだ? この数が相手なら平気じゃねーのか?」

神名「な…なんなんですか…?」

突然、江野森さんの纏う雰囲気がガラリと…それこそ、豹変という言葉が相応しい程に変化しました

先程のが何処にでもいる少女なら…今の彼女は、まるで勇猛果敢な女戦士のようで…

黒城「な、なによぅいきなり…! 大声なんか出したって怖くないんだから!」

江野森「…ふふ、そうですね。黒城さん」

江野森「私とした事が、ついつい面白くてからかってしまいました」

黒城「ひゃうっ!?」

菊名「な…何…? 何が起きてるの…?」

また江野森さんの雰囲気が変わりました…

これはいったい何なんですか…!?




576 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 15:10:10.75 ID:oEZhO3/hO

守矢「質問に答えろっ…! 何の真似ですか、それはッ!」

藤山「舐め腐りやがって…! 俺達を馬鹿にしてんのか!?」

江野森「別に馬鹿になんてしてないんだけど…まあいいや、答えておくよ」

江野森「ボクの才能は『超高校級の語り部』…つまり、様々な物語を語り継ぐのがボクの使命だ」

神名「それが…どうしたんですか…?」

江野森「つまりよぉ! 俺は物語に登場するキャラクター…登場人物になる事が出来んだよ!」

江野森「…こほん。例えば、ゆっくりとおしとやかに喋る”私”は、さしずめ賢者という所でしょう」

江野森「そして! 荒々しく勇敢に、男みてーに話す”俺”は戦士ってな!」

江野森「最後に、ボクはそうだな…総てを司る意味で、勇者とでも名乗ろうかな」

藤山「…ついていけねぇ」

黒城「コイツ頭おかしいわ…」

私達の中でも、特にテンションの高い二人が引いています…正直な所、私も同意見ですが…



577 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 15:10:44.32 ID:oEZhO3/hO

江野森「…さて、説明に頁を割くのも本意じゃないし、そろそろ始めようか」

クロエ「始める…? 何の事を……」

江野森「今の状況はね、起、承、転、結の内の転…物事が変わり始めた段階だ」

江野森「そこから結に向かう為には、転の状態から動かないといけない…」

クロエ「……真実を探せ。と?」

江野森「そう! テメーらの真実を探して、その上で判断しやがれ!」

江野森「テメーらが向かう……最高のエンディングを、なぁ!」

菊名「なんだかよくわからないけど…やるしかないみたいだね」

黒城「フン! アンタを完膚無きまでに叩きのめすのが、アタシの目的よ!」

守矢「小生らの目の前に敵がいるのならば、最早倒す他ありませんな」

藤山「大詰めってワケだな…! もう一頑張りだ! いくぜ!」

神名「はい! 私達の力で…!」

神名「道を切り開いてみせますっ!」



578 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 15:12:40.22 ID:oEZhO3/hO

【ノンストップ議論 開始!】
 コトダマ一覧
【地下シェルター】
【隠しエレベーター】
【ゴフェル計画】
【奇妙な電子時計】
【ボイスレコーダー】


江野森「さて、早速で悪いんだけど本題に入ろうかな」

江野森「皆の記憶…ここに来るまでの記憶はどこで途切れているかな?」

藤山「あ? 何でそんな事聞くんだよ」

クロエ「確か…学園に踏み入れた所で気を失って…」

菊名「気がついたら、回りが白い部屋の中にいたんだ」

守矢「む、小生はあの皆様と出会った場所にて目を覚ましましたが…?」

黒城「どうでもいいじゃない…【どうせコイツのせい】なんだから!」


↓1ロンパしてください





579 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2017/07/08(土) 15:19:42.83 ID:ynpws52Go
【どうせコイツのせい】を【ゴフェル計画】で論破

580 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 15:24:55.10 ID:oEZhO3/hO

【どうせコイツのせい】←【ゴフェル計画】

正解!

神名「それは違います!」論破!

神名「黒城さん、もしかしたら、私達の記憶喪失は、江野森さんのせいではないのかもしれません…」

黒城「はぁ? コイツ黒幕よ? 黒幕なら記憶の一つや二つちょちょいのちょいで消せるわよ」

江野森「そんな事は出来ないよ。わざを忘れさせる親父さんじゃないんだから」

江野森「さっきも言ったけど、ボクは語り部だからね。それ以上の力は無いよ」

神名「私達がゴフェル計画に参加しているかもしれないという事は、先程話したのですが…」

神名「その計画の中に、こんな文章があるんです」

クロエ「私達の記憶を、一時消去する…」

江野森「うん、正解だよ。ボク達の記憶が消えていたのは…」

江野森「自分達で消した。っつー事なんだよなぁこれが!」

守矢「なっ…バ、バカな! 自分で自分の記憶を消す人間が何処にいる!?」

江野森「そう思うんならだーってろ! まだまだ解き明かすモンはたっぷりあるんだからよぉ!」

江野森「まだまだ終わらせないぜ? 自分の真実を解き明かすまでは、な…!」



581 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 15:25:48.84 ID:oEZhO3/hO

【ノンストップ議論 開始!】
 コトダマ一覧
【地下シェルター】
【ゴフェル計画】
【謎の音声記録】
【モノクマ三原則】
【隠しエレベーター】


守矢「小生らは、自分で自分の記憶を消しただ等と…!」

守矢「そんな事、信じられる訳がないであろうが!」

江野森「ところがどっこい、これが真実なんですよ。うぷぷぷ…」

藤山「そ、そもそも…【ゴフェル計画】自体が嘘じゃねえのか!?」

クロエ「それは…確かに私達が参加したという記憶は無いけど…」

菊名「でも、もし本当に江野森さんが何も関係が無いなら…」

菊名「モノクマはどうなるの? あれは俺達を【殺す為のロボット】だよね?」

江野森「ああ、あれは希望ヶ峰学園が開発したものだよ」

江野森「藤山くんもある程度の監修をしたはずなんだけどね。忘れちゃった?」

藤山「う、嘘ついてんじゃねえよ!」


↓論破してください

582 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2017/07/08(土) 15:28:12.25 ID:ynpws52Go
<font color="#FF0000">【[ピーーー]為のロボット】を【モノクマ三原則】で論破

583 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 15:30:16.36 ID:oEZhO3/hO

【殺す為のロボット】←【モノクマ三原則】

正解!

神名「…それも、違います」

菊名「神名さん…どうして? モノクマは散々俺達を追い詰めて、コロシアイを…」

神名「それは、江野森さんが操作していたからそういう印象になってしまったのであって…」

神名「本来のモノクマは、私達を守る為のものだったのではないでしょうか」

藤山「んなバカな! アイツはどう考えても俺達を殺す気だったじゃねえか!」

藤山「お…俺がそんな危ねぇモンを監修する訳ねぇだろ!? なぁ!!」

クロエ「…私は神名の意見に賛成よ」

藤山「く…クロエ…? お前、何言ってんだよ…?」

クロエ「確かに、モノクマには多数の破壊兵器が組み込まれていたわ。それこそ私達を簡単に殺せる程の」

クロエ「だけど…それを私達に使ってきた事は無かった。江野森が殺した板東の時以外は……」



584 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 15:30:49.08 ID:oEZhO3/hO

神名「……それに、まだあるんです」

神名「モノクマが、私達を殺すつもりが無かった理由が…」

神名「それが……この、モノクマに課せられていた三原則なんです」

クロエ「これによると、モノクマは故意に私達を傷つける事…そして物を破壊する事が禁止されているわ」

クロエ「私達を殺す為のものではない。寧ろ、私達を守るための原則のような…」

江野森「またまた正解だぜ! モノクマは俺達をサポートする…所謂お助けロボだったワケだ!」

江野森「ま、俺がちょちょっと操作しといたから危ない印象を持っても仕形ねえとは思うけどな」

藤山「じゃあ…マジなのかよ…! クソッタレ……!!」


585 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 15:31:32.83 ID:oEZhO3/hO

守矢「ま…まだだ。まだ明かしていない事があるのではないのですかな?」

江野森「ん…? なんだ守矢か。まだ何かあるの?」

守矢「貴様は先程、モノクマは小生らを守るモノと言ったな…?」

守矢「だが、モノクマの殺傷能力は明らかに過剰だ! 小生だけではない、射和殿や夜桜殿も居るのに…」

守矢「どうして、そこまでの凶器をあれほどまでに搭載しているのだ!?」

江野森「…ぷっ! うぷぷ、うぷぷぷぷぷぷぷ…!」

菊名「な…何がおかしいんだよ…?」

江野森「だってさ、笑えちゃうよね。オマエラは……」




江野森「まだ、自分達の現実を理解出来ていないんだからさ」






586 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 15:32:52.97 ID:oEZhO3/hO

黒城「現実見えてないのはどっちよ! さっきから意味のわかんない事をごちゃごちゃと!」

江野森「確かにボクも外のせかいの知らないんだよね。詳しい事は誰も教えてくれなかったし」

黒城「なによソレ!!」

江野森「でも、何があったかは想像する事は出来るよね? 神名さん」

神名「な…何を……!」

江野森「質問を変えようかな…どうして、あんなものがこの学園で造られたと思うかな?」

あんなもの…それは、普通ならば造る必要の無いものですよね

だとすると…あれの事でしょうか?



問:普通ならば造られない学園にあったものとは?
↓1コトダマを提出してください


587 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2017/07/08(土) 15:34:09.64 ID:AcN8Cv1DO
地下シェルター

588 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 15:45:12.50 ID:oEZhO3/hO

選択:【地下シェルター】

正解!

神名「これですね!」解!

神名「それって、学園の地下に造られていたシェルターの事ですよね?」

江野森「はい、そうなんです! あれだけの規模のシェルター、普通は造りませんよね?」

江野森「という事は…何か普通でない出来事があった。と見るのが自然でしょう」

クロエ「それはそうかもしれないけど…」

菊名「普通でない出来事って…何?」

江野森「だから知らねーよ! 此方には判断材料が無いんだからよぉ!」

江野森「隕石なり疫病なり人災なり、自分で納得出来る理由を考えな! それが正解だぜ!」

藤山「……それでいいのか?」

クロエ「無理にでも納得しろ、と言いたいの……?」




589 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 15:45:52.50 ID:oEZhO3/hO

黒城「な…納得したわ。だから何よ!」

黒城「そんな事はどうでもいいわ…! 早くここからアタシを出してよ!」

黒城「外の世界で何かあったのも、アタシ達が記憶を失っているのも、もう十分解ったわよ!」

黒城「だから…! さっさとここから出しなさいよ!」

江野森「うーん、正直あんまりオススメはしないよ?」

守矢「な…なんだと?」

藤山「ざ…ざけてんじゃねえぞ! この期に及んで何をぬかしやがる…!」

菊名「お前…さっき自分でもこう言ってたじゃないか!」

菊名「外の世界の事は自分でもわからない。って!」

クロエ「それなのにオススメはしないなんて、まるで外の世界について知っているみたいな口振りね?」

神名「江野森さん…教えてください」

神名「いったい外の世界で…何があったんですか?」



590 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 15:46:21.54 ID:oEZhO3/hO









江野森「うーん…まあ見た方が早いかな、えいっ☆」

そうして、江野森さんがモニターの電源をつけると、そこには……









591 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 15:48:08.68 ID:oEZhO3/hO






黒城「…………………………………………………………」

黒城「……………………………………………ふぇ?」

藤山「な……なんだよ…………オイ……………」

守矢「……なんという…………事だ…………!」

クロエ「ウソ……………………………………………」

菊名「…………なに、これ…………………………」

モニターに写ったその光景に、私達は皆驚き、茫然とし…身体が反応を拒みました

だって、そこに写っていたのは……!

菊名「ど……どうして…………!」

菊名「どうして『希望ヶ峰学園が樹海の中にある』んだよ!?」

鬱蒼と生い茂る樹木に回りを囲まれ、所々朽ちながらも、なお隠しきれない威容を放つ……

私達の入学した、『私立 希望ヶ峰学園』の姿でした








597 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 23:57:50.82 ID:uzeG495rO

黒城「何で……何でここから外の世界も樹海なのよっ!?」

藤山「なっ……なんだよ、これ…………」

クロエ「何で……どうして…………」

江野森「あーっはっはっは! 皆いい顔してるねー!」

明らかに常軌を逸した外の世界を見て、私は何も話せませんでした

守矢「い…今のは何処の画像だ!? これは明らかに加工されたモノだろう!?」

江野森「いやいや、君達の知りたかった外の世界の映像だよ? まあこの学園の近辺しか写してないけど」

藤山「なんだよ……なんだよ、今の……」

黒城「希望ヶ峰学園って…都会の一等地のど真ん中にあったわよね……?」

江野森「そうだよ。移転とかはしてないみたいだね」

クロエ「何故…? ここはどこなの? 私達は何処にいるの……」

江野森「希望ヶ峰学園だよ! あのバカデカイシェルターなんて……」

江野森「希望ヶ峰学園以外に建てられると思う?」

クロエ「…………それは…………」



598 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/08(土) 23:58:31.10 ID:uzeG495rO

藤山「ま……待てよ! んなの簡単に信じられるワケねぇだろ!?」

神名「そうですよ…! ここが希望ヶ峰学園なら、どうして外の世界が…!」

守矢「…あの映像は、本当に外の世界のものなのですかな?」

江野森「そうだよ。…どうやら、誰も認めてはくれないみたいだね」

菊名「当たり前だろ!? あんなモノを見せられて、信じろなんて…!」

江野森「んー…なら、物的な証拠を見せれば納得してくれるかな」

クロエ「物的な証拠? そんなもの……」

江野森「希望ヶ峰学園の技術は世界一、ってね。ちゃんと何処かを証明出来る物があるんだよ」

江野森「まあ、正確には……今は何時なのか。が解る物なんだけどね」

守矢「そんな事を証明して、何が解るというのですか……」

江野森「まあまあ、ものは試しに…ね?」

……江野森さんの意図がわかりません

今が何時なのかを示すもの…それって、恐らくあれですよね?

でも、あれを見せた所で、いったい何が解るんでしょうか…?

問:今が何時なのかを示すものは?
コトダマを提出してください
↓1


599 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2017/07/09(日) 00:01:22.96 ID:1h86zoPDO
【奇妙な電子時計】

601 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 00:13:17.80 ID:Va+rIXcTO

選択:【奇妙な電子時計】

正解!

神名「これですね!」解!

神名「それって…この、おかしな時計の事ですか?」

江野森「正解! それこそが今の君達がどんな状況なのかを教えてくれるんだ」

黒城「そ、そんなブッ壊れた時計がなんだって言うのよ…」

藤山「いや、実はそいつは壊れたっつー訳じゃねえんだ」

クロエ「私と藤山が確認したわ。その時計は正常に動いているの」

黒城「はぁ…この桁の狂った時計のどこが正常なの? おかしいのはアンタ達よ」

江野森「いやいや、狂っているのは黒城さんの認識の方だよ?」

黒城「アタシが狂ってるですって!?」

江野森「あっ、地雷だった? 怒ってるならほら、深呼吸して?」

守矢「寸劇をやってる場合ですかな…」

神名「それで…この時計で、何が解るんですか?」




602 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 00:14:03.74 ID:Va+rIXcTO

クロエ「まず、この時計は壊れていないという前提で話をするわ」

クロエ「この時計は、今もなお正常に時を刻んでいるの」

菊名「こんなに桁がおかしいのに?」

クロエ「それが不思議なの…壊れている訳ではないのなら…」

クロエ「この時計が受信している電波が原因ではないのかしら……?」

守矢「電波……?」

クロエ「ええ。でも発信している衛星はそう簡単には壊れないはずなのよ」

菊名「えっと…つまり、電波が届いていないって事なの?」

黒城「衛星の電波が届かない場所…つまりここは宇宙!?」

守矢「落ち着きなされ。ここが宇宙ならば時計そのものが止まっているはずですぞ」

藤山「じゃあ…いったい何なんだってんだよ……」



603 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 00:20:48.23 ID:Va+rIXcTO

神名「…………外の世界の景色、壊れていないのにおかしな時計……」

神名「新しく解った事と、江野森さんが言っていた時計。もしかしたらこの二つは……」

神名「何らかの形で、繋がっているのかもしれません」

クロエ「…そう、簡単に信じていいの?」

江野森「酷いなぁ、ボクは嘘なんてついていないんだよ?」

江野森「ほら、物語でもこういうヒントを与える人はいるからね」

藤山「お前がそうとは限らねぇけどな」

江野森「あーもう! そう思うんなら推理してみなよ! これでもうほとんどの情報は出したからさ!」

江野森「……それがどんなに信じられなくて、荒唐無稽な現実でもね。うぷぷ……」

守矢「…? どういう意味だ?」

江野森「だーかーらー! それを考えてみなって!」

神名「どんなに……荒唐無稽でも……」




604 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 00:21:32.01 ID:Va+rIXcTO

神名「……私達の記憶……外の世界は変わっていた……そして、この時計……」

菊名「……ねえ、どういう事なの? …外の世界はどうなっちゃったの?」

クロエ「私達の記憶が失われていたとして、ここまで世界が様変わりするなんておかしいわ」

藤山「記憶どうこうの話じゃねえ、最早別世界の域だぜ……」

黒城「パラレルワールド! ……そんな目で見ないでよ。本気じゃないわ」

守矢「黒城殿が言うと恐ろしいですな…」

江野森「うぷぷっ…じゃあ、神名さんに答えてもらいましょう!」

江野森「この世界は…! いったいなんなのかを!!」


【閃きアナグラム 開始!】
問:この世界の真相は?

解:○○か○な○の○○いみ○○
↓1

605 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2017/07/09(日) 00:22:33.06 ID:xcxt7Hh30
はるかかなたのとおいみらい

606 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 00:28:29.03 ID:Va+rIXcTO

解:はるかかなたのとおいみらい→遥か彼方の遠い未来

正解!

神名「………………」

菊名「……? 神名さん?」

藤山「どうしちまったんだよ……おい……」

……頭に浮かんだこの答えを、本当に言っていいのか、私にはわかりませんでした

でも、私がここで告げないとずっとここで止まったままになってしまいます

…………だから

神名「…………この、世界は……」

神名「私達の記憶から……私達の、覚えている記憶から……!」

守矢「小生らの記憶から…なんですかな?」





神名「……ずっと……ずっと、それこそ草木が学園を覆うくらいに成長するほど、遠い未来なんです……」

神名「私達は……! 私達の世界じゃない、未来の世界で殺しあっていたんです……!」




611 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 23:03:44.87 ID:bQ+ZkIuwO

菊名「未……、来…………?」

藤山「な…何だって…………?」

黒城「未来、って…どういう、事なの…」

江野森「未来は未来だよ。過去、現在の次にくるね」

守矢「そんな事は知っているッ! ここが未来だなどと……信じられるかッ!」

江野森「だから言ったろーが! 荒唐無稽な真実でもってなぁ!」

菊名「程度が……あるよ……!」

真相を明かしても、私達の得たものは、更なる疑問だけでした

遥か彼方の遠い未来。それが真相だと、それが正しいと理解しても……

神名「私達は…どこにいったのですか…」

私の疑問と虚無感は、どこにも消えてはくれませんでした



612 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 23:04:34.13 ID:bQ+ZkIuwO

クロエ「……人間の身体を、違和感無くそこまで保存する事が出来るの……?」

江野森「出来るよ。ほら、ここにいない皆がいる所があるでしょ?」

菊名「ここにいない皆、って……」

守矢「管理センターの事か…!」

江野森「ご名答だ。あそこは本来、ボク達の身体機能を極限まで低下させて……」

江野森「ボク達の肉体、そして精神の半永久的な保存を可能にした設備なんだ」

江野森「ほら、冬眠ってあるでしょ? 原理はそれと同じだよ」

藤山「バ…馬鹿げてやがる…!」

江野森「君達の記憶の世界でも、植物の種の保存は現実的に出来てるんだ」

江野森「それに…クローン人間やロボトミーの研究だって盛んなんだ。コールドスリープくらい…」

江野森「現実的でしょう?」

菊名「ど……どこがだよ……っ!」



613 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 23:05:36.97 ID:bQ+ZkIuwO

黒城「……ねえ、じゃあアタシ達はどうすればいいの?」

黒城「ここから出ても、アタシ達の居場所が無いなら…アタシ達は……」

黒城「何の為に、ここまで必死に生きてきたの……?」

江野森「…………………………………………」

藤山「未来とか……真相とか……そんなのはどうでもいい……」

藤山「坂東や鈴木との約束は……なんだったんだよ……」

江野森「…………………………………………」

神名「…………江野森さん」

神名「どうして、私達はゴフェル計画なんかに参加したんですか?」

神名「どうして、あなたは記憶を奪い、コロシアイを起こしたんですか?」

神名「……どうして、私は…いや、私達は生き残ってしまったんですか…………」



614 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 23:06:24.43 ID:bQ+ZkIuwO

江野森「…そうだね、これも一つの結末だ。教えるよ」

江野森「まず、一つ目の質問から答えようか…どうしてボクらはゴフェル計画に賛同したか?」





江野森「それはね…キミのせいだよ。神名さん」





神名「え……」

私が…………?

江野森「キミが参加すると言ったから皆が参加した……それだけだよ」

神名「い……意味がわかりません!」

江野森「そのまんまなんだけどな…まあ補足説明もしておこうかな」



615 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 23:07:12.61 ID:bQ+ZkIuwO

江野森「まず始めに…世界に何らかの事件が起きたんだ。そのせいで世界は……」

江野森「修復が不可能になるほどの大打撃を被ったんだ」

江野森「そこで、希望ヶ峰学園はとある計画を造り出したんだ。それこそ……」

クロエ「ゴフェル計画……」

江野森「ああ……そうだよ」

江野森「まず、学園は全校生徒達を二つのグループに分けたんだ。宇宙へ出て、新たな星を探すグループと……」

江野森「地球へ残り、宇宙へと旅立ったグループを待つグループ……」

江野森「ボク達のグループは後者……地球で彼らの帰還を待つグループなんだ」

藤山「じゃあ…ここは地球ではあるのか」

守矢「だからどうした、という話になってしまいますがな」



616 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 23:07:57.53 ID:bQ+ZkIuwO

江野森「最初、皆はゴフェル計画に参加する事には反対していたんだよ?」

江野森「そんな得体の知れない計画には参加したくない。ってさ」

黒城「あ…当たり前でしょ!?」

江野森「だけど…神名さんだけは違ったんだ、寧ろ、神名さんが最もやりたがっていたんだっけ?」

神名「私が…? どうして…?」

江野森「…………………………………………」

江野森「………………希望になりたい」

神名「…………は?」

…………え?

それって……私の、夢…………

江野森「神名さんはそれを標榜にして、皆を説得したんだ…いや、洗脳かな?」

江野森「そうして、どんどんどんどん賛同者を増やしていったからこそ、この計画が実行に移せたんだ」

江野森「兎にも角にも、神名さんの意志に賛同した皆が計画に参加したから、今に至るって訳さ」

神名「そ…………んな…………」

私の、せい?

皆がこんなに悩んでいるのは……私のせいだったんですか?

私は皆の希望ではなく……絶望になってしまったのですか?



617 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 23:09:11.25 ID:bQ+ZkIuwO

黒城「神名の、せい、なの? アイツがアタシを……!」

黒城「神名ぁ…! アンタの、アンタのせいで…!」

江野森「あ、一応言っておくと神名さんだけのせいじゃないからね?」

江野森「契約書にサインをしたのは紛れもなく自分だって事を念頭に置いてね」

藤山「…………クソォッ!!」

クロエ「私達が…選んだのね…」

神名「私の……私のせい……」

菊名「神名さんの……せいなの……?」

守矢「なら……何故貴様はこのような事をしたのだ?」

守矢「小生らが選択したのなら、貴様も同様の選択をしたはず……」

江野森「うぷぷ……それは二つ目の質問である、どうしてコロシアイを行ったかって事だよね」

江野森「それはね………………」




618 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 23:10:00.45 ID:bQ+ZkIuwO









江野森「……皆を永遠に遺す為だよ」

神名「……え?」













619 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 23:10:39.52 ID:bQ+ZkIuwO

神名「の……残す?」

菊名「俺達を……?」

藤山「ざけてんじゃねぇぞッ! 俺達をここまで殺しておきながらよ…!」

藤山「いったい…! てめぇが俺達の、何を残すっつーんだよ! オイ!」

クロエ「戯れ事を…!」

江野森「ふふふ」

理解出来ない……江野森さんの考えが、その発言の真意が

残すって…何を? どうして? そんな疑問を前に、全員から睨み付けられても……

江野森「ふふふふふっ…!」

ただただ、爽やかな笑みを私達に返すだけでした



620 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 23:12:01.94 ID:bQ+ZkIuwO









江野森「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!!!」

……っ!?











621 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 23:12:50.38 ID:bQ+ZkIuwO

江野森「皆は、永遠に残るものって何だと思う?」

菊名「え、永遠に残るもの?」

クロエ「いきなり何を……」

江野森「ボクはね……『物語』だと思う」

黒城「も……物語ぃ?」

江野森「民話、童話、故事成語……これはボク達からしたら遠くの過去のお話だ」

江野森「それでも、こうして現在のボク達が知れるのは、誰かが誰かに伝えて、紡いで……」

江野森「受け継いで、語り継いできたからなんだよ!」

江野森「物語は不滅なんだ! そして、物語の中に生きる人々…キャラクターも!」

神名「え……江野森さん……?」



622 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 23:13:39.66 ID:bQ+ZkIuwO

江野森「どの物語も素晴らしいよ! 人は地球上の生命体で唯一、物語を創れる生命なんだ!」

江野森「ボクは神名さんがゴフェル計画に参加するって言ったとき、本当に嬉しかったんだ…」

江野森「ボク達は人類初の! 生きたまま時を越えた人間になれたんだから!」

藤山「オイ……コイツヤベェぞ!?」

守矢「……狂人めが!」

江野森「こんなコトをそのままになんて出来ないよね? だって、ボク達はそれほどまでの偉業を成したんだから!」

黒城「な、何よ……なんなのよぉ……!」

江野森「皆が好きな物語を! 皆が読みたいシナリオを! もっともっと語り継がないといけないんだ!」

江野森「もっともっと悲劇的に! もっともっともっと刺激的に! もっともっともっともっともっと……!」

江野森「絶望的な物語を創らないといけないんだよ!!!」

神名「えの、もり……さん……」



623 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/09(日) 23:14:32.10 ID:bQ+ZkIuwO








ふと、江野森さんの顔を視てみると、端正な顔立ちを歓喜に染めて、悦びにうち震えていました

江野森「ボク等の物語はボクが語り継ぐんだ……それがボクの願いだから!」

江野森「そうすることで……ボク達は物語の中で、真の意味での永遠を手にする事が出来るんだからぁ…!」

楽しそうに語る江野森さんの目は、ドロドロに濁っていて、最早正気でない光を讃えていました……










629 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:17:39.46 ID:S6/tpcxpO

江野森「あはは…っ! はあ、はぁっ…」

江野森「…ごめんね、ついついテンションが上がっちゃって…けほっ」

ひとしきり叫んだ江野森さんは、気が済んだのか落ち着きを取り戻し、咳払いをして先程の調子に戻ります

菊名「そういう問題?」

そして、そんな江野森さんに…私は、恐怖と嫌悪を覚えました

黒城「ふ…ふざけんじゃないわよ!」

黒城「どうしてらアンタみたいなキチガイのエゴのせいで…!」

黒城「アタシ達がこんな目にあわないといけないのよっ!」

江野森「うーん…黒城さんなら解ってくれると思ってたんだけどな…」

黒城「はぁっ!? 何ですって!?」

黒城「このスーパー美少女黒城様が、ド級キチガイのアンタの仲間なワケ…」

江野森「だって、キミの追い求めているモノは、ボクとおんなじモノなんだよ」



630 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:18:20.40 ID:S6/tpcxpO

江野森「幽霊、伝承、超常現象…これらは全てヒトが産み出した文化なんだ」

江野森「そして、物語やシナリオも、またヒトの産み出した素晴らしい文化と呼べるだろうね」

江野森「ボクはそれを語る者、キミはそれを追い求める者…ほら、ボクらは似た者同士じゃないか」

黒城「え? …あ、うーん、そうなの?」

守矢「黒城殿! そこな狂人の話に耳を傾けてはなりませぬ!」

守矢「幾ら弁を弄するとも、所詮奴は黒幕! 今までの事を思い出すのです!」

江野森「…へぇ、随分と酷い事を言うじゃないか、守矢くん」

江野森「キミは確か、多額のお金に目が眩んで……とある国を滅ぼす原因を作ったんだっけ?」

守矢「な…………!」

江野森「どうして知っているか……なんて言わないよね?」

江野森「キミの動機を用意したのは他でもない、ボクなんだからさ…」



631 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:18:59.26 ID:S6/tpcxpO




江野森「金はヒトの産み出したモノの中でも最大級の発明だ、金は人の生活をより良くする」

江野森「だから人は金を求めて死にもの狂いになるし……金の為ならば殺人だって起こせるんだ」

江野森「だからね……金は人の創ったものでも、最も功罪が問われるべき代物だとボクは思う」

守矢「………何が、いいたい」

江野森「……そうだね」

江野森「キミがそうまでして執着したお金も、時が経てばなんの意味もなくなるんだなって」

江野森「だとしたらその罪は……何の為に背負うものなのかな?」

守矢「ぐぅ………!」





632 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:19:35.03 ID:S6/tpcxpO



江野森「そうそう。人の産んだモノでも最も罪深いのは……凶器だ」

江野森「拳銃は最もポピュラーな武器であり、そして最も普及した凶器でもあるんだよ」

クロエ「…それは私に言ってるのかしら」

江野森「そう捉えても構わないよ。ボクはボクの気の向くままに話すだけさ」

江野森「さて、凶器というものは時を越えて進化していくものだ。初めは単なる木の棒から…」

江野森「先に石をつけた槍に、石を削り剣に、離れた敵を殺す為に飛び道具にしたり…凶器は人には欠かせない」

江野森「……クロエさん、キミが今外に出たとしても……キミはその進化した凶器に敵うのかな?」

クロエ「………くっ!」





633 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:20:17.59 ID:S6/tpcxpO




江野森「ところで……藤山くんって解体屋なんだよね?」

藤山「あ? ……だからなんだよ」

江野森「うーん…キミの専門が車や建物、もしくはマグロかは知らないけど……」

藤山「機械系統は全部出来るわ! つーかマグロを解体するのは寿司屋か魚屋じゃねえか!」

江野森「…ぷっ! あははっ! その反応! 本当に懐かしいなぁ!」

江野森「キミは平気な顔して壊す物にも思い出がある。藤山くんは考えた事があるかい?」

藤山「ぐっ…さっきから何が言いたいんだよお前は!」

江野森「人の積み上げた歴史や建物は容易く崩れる…それはキミが一番よく知ってるはずだ」

江野森「キミが一番感じているんじゃないのかい? 外の世界は、既にキミ達の居場所じゃない事を」

江野森「壊す才能が故にわかる…自分の世界が崩された事を!」

藤山「それは、よ………」





634 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:20:52.99 ID:S6/tpcxpO

江野森「さて、それを踏まえてキミ達に再度問おうじゃないか!」

江野森「本当にキミ達は外の世界に出ていくべきなのか? 本当にこの学園生活を終わらせるべきなのか?」

江野森「よーく考えて…投票しなよ!」

江野森「あ、オシオキの内容は平等に、全員で処刑させてもらうからね」

菊名「そ…そんなの! 出ていくしかないじゃないか!」

江野森「そうかな? 世界に希望が持てない。そもそも希望が解らない様な状況ならさ…」

江野森「自分から死を選んだ方が潔い。そうは思わないかな」

神名「………………………………」

黒城「………………………………」

藤山「………………………………」

クロエ「………………………………」

守矢「………………………………」

菊名「皆…!? どうして、どうして誰も反論しないんだよ!?」



635 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:21:48.08 ID:S6/tpcxpO

江野森「そりゃそうだよ、彼らとキミとでは過去の重さが違う。それら全てが無意味になったんだから」

江野森「そういう意味では、何も背負うモノが無いキミは正しく運がいい…超高校級の幸運だよ」

菊名「………うっ」

江野森「それにしても、ボクはキミが今こうして落ち着いて反論出来ているのが意外だけどね……」

江野森「かつてのキミなら、お姉さんが死んだって解れば発狂して廃人になってもおかしくないのに!」

菊名「それは………!」

江野森「さあ! ここに最期の投票タイムを始めようか!」



江野森「神秘は潰え、価値は失せた!」



江野森「進化は絶え、墓標は朽ちた!」



江野森「希望は消え去り神は死んだ!」


江野森「これでクライマックスだ! 皆の絶望でこの物語に終止符を打つんだよ!」




636 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:22:34.42 ID:S6/tpcxpO


   論

「………それは違います!」

       破



637 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:23:20.24 ID:S6/tpcxpO

江野森「………………………………」

江野森「………………………は?」

江野森「何を言っているのかな……」

江野森「………………神名千鶴さん!」

神名「………………………………」

菊名「神名さん……………!」

神名「それは違いますよ。江野森さん」

神名「神は死んでなどいません…何故ならば、私が今ここにいるからです」

神名「信じる人がいる限り、その想いは潰えません。神様は、そうやって信じられてきたんです」

神名「あなたの言う物語の様に……」

神名「……本当は江野森さんも私も、似た者同士なのかもしれませんね……」

神名「だけど私は…この学園から脱出させてもらいます!」



638 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:24:07.89 ID:S6/tpcxpO

江野森「……神名さん。自分が何を言っているのかわかってるのかい?」

江野森「神様っていうのはね……本来人が到底太刀打ち出来ない自然現象の偶像化なんだよ」

江野森「洪水や嵐が起こる度に、過去の人は怯え、嘆き、その存在を敬うようになったんだ」

江野森「キミの言う神様は、所詮自分達が勝手に想像して、それを盲信するだけの紛い物……」

江野森「そんな偽者とボクの語る物語が似てるだなんて…ボクを侮辱しているのか!?」

神名「……似ていますよ。私も、あなたも何かを信じて伝える者……」

神名「人が生み出した信仰だからこそ、この想いは貫かないといけないんです」

神名「だからこそ、私はあなたに、未来への恐怖に屈していられないんです!」

神名「あなたが私の神様を否定するのならば……私は、何度だってあなたに立ち向かってみせましょう!」



639 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:24:55.96 ID:S6/tpcxpO

菊名「……それに賛成だよ!」

神名「菊名くん!」

菊名「俺、初めて江野森さんが出てきた時、自分でも驚くくらい落ち着いていて冷静だったんだ」

菊名「…おかしいよね。あれだけお姉ちゃんお姉ちゃん言ってたのにさ」

菊名「多分…今、こうして俺が立っていられるのは、皆のおかげだと思うんだ」

菊名「裏切っていた俺を救ってくれた…もう一度仲間に入れてくれた皆が好きだ」

菊名「俺を立ち上がらせた皆を、ずっと信じて生きたいんだ!」

菊名「…神名さん。今度は俺だけじゃなくて、皆を絶望から助けてほしい」

菊名「俺を助けてくれたように…皆を信じさせてほしいんだ!」

神名「……わかりました!」

皆に希望が無いのなら、私がそれを教えないといけないんです…

それは私の手元にあるモノではダメでしょう。なら、やる事はひとつだけ…

私の中にある信じたいという想いを…皆さんにぶつけて、目を覚まさせるんです!



640 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:25:31.69 ID:S6/tpcxpO

【ノンストップ議論 開始!】
 コトダマ一覧
【ゴフェル計画】


神名「私達は、負けません……!」

神名「だから皆…!どんなに絶望的でも、諦めずに【信じて!】」

江野森「無駄無駄無駄ァ! 所詮キミ達じゃあこの先生きていけるもんか!」

黒城「【アタシは……なんの為に……】」

江野森「外の世界は、最早キミ達が普通に住める世界じゃないんだよ!」

守矢「【何も、守れないのか……?】」

江野森「外に出たところで、キミ達を待ち受けるのは想像を絶する絶望だけ…」

藤山「【もういい…面倒くせぇよ…】」

江野森「だったら…諦めてここでピリオドを打つ方が賢いだろう?」

クロエ「【…………………………………………】」

菊名「まだだよ…!俺たちは諦めない!」

江野森「いいやバッドエンドだ! それがキミ達の選択なんだからね!」

↓1ロンパしてください

643 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2017/07/15(土) 19:39:15.50 ID:UyAdFl3no
【アタシは……なんの為に……】に【信じて!】

644 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:40:09.18 ID:S6/tpcxpO

【アタシは…何の為に…】←【信じて!】

神名「自分を……信じて!」論破!

黒城「……ねえ、アタシはなんなの? どうすればいいの?」

黒城「アタシのいる意味が無いなら…いっそもう死んじゃった方が…」

神名「黒城さん、あなたは他でもない、自分自身を信じてあげてください」

神名「普段の破天荒なあなたなら…未来だって突き進んでいけるはずです!」

神名「だから臆さないで……無理矢理にでも立ち上がってください!」

黒城「…ふふ、うふふ! あーっはっはっは!!」

黒城「何よアンタ! 随分調子のいい事言ってんじゃない!」

黒城「だけどそうよね! なんてったってアタシは……!」

黒城「素敵で無敵で超絶カワイイ、スーパー美少女オカルトマニア! 黒城奏様なんだからっ!」



645 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:41:15.80 ID:S6/tpcxpO

【ノンストップ議論 開始!】
 コトダマ一覧
【ゴフェル計画】


神名「私達は、負けません……!」

神名「だから皆…!どんなに絶望的でも、諦めずに【信じて!】」

江野森「無駄無駄無駄ァ! 所詮キミ達じゃあこの先生きていけるもんか!」

黒城「この天才であるアタシを舐めんじゃないわよ!」

江野森「外の世界は、最早キミ達が普通に住める世界じゃないんだよ!」

守矢「【何も、守れないのか……?】」

江野森「外に出たところで、キミ達を待ち受けるのは想像を絶する絶望だけ…」

藤山「【もういい…面倒くせぇよ…】」

江野森「だったら…諦めてここでピリオドを打つ方が賢いだろう?」

クロエ「【…………………………………………】」

菊名「まだだよ…!俺たちは諦めない!」

江野森「いいやバッドエンドだ! それがキミ達の選択なんだからね!」

↓1ロンパしてください

646 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2017/07/15(土) 19:43:34.03 ID:UyAdFl3no
【何も、守れないのか……?】に【信じて!】

647 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:45:26.26 ID:S6/tpcxpO

【何も、守れないのか……?】←【信じて!】

神名「約束を……信じて!」論破!

神名「守矢くん……私はあなたに言いましたよね」

神名「誰が敵になっても、私だけはあなたの味方でいます。って」

神名「だから……もう罪に苦しむ事なんてないんです」

神名「失った時は取り返せないけど…贖罪は今からでも遅くはありませんから…!」

守矢「……はは、これは申し訳ない。心配をかけさせてしまいましたな」

守矢「守衛である小生が、皆様に不安を与えてしまうとは……これはとても面目が立ちませぬなぁ」

守矢「お詫びとして……ここから先、小生が皆様を全身全霊で守護しましょう!」

守矢「……なに、お代は出世払いか後払いで結構ですぞ」



648 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:47:14.20 ID:S6/tpcxpO

【ノンストップ議論 開始!】
 コトダマ一覧
【ゴフェル計画】


神名「私達は、負けません……!」

神名「だから皆…!どんなに絶望的でも、諦めずに【信じて!】」

江野森「無駄無駄無駄ァ! 所詮キミ達じゃあこの先生きていけるもんか!」

黒城「この天才であるアタシを舐めんじゃないわよ!」

江野森「外の世界は、最早キミ達が普通に住める世界じゃないんだよ!」

守矢「ふっ、小生が皆様を驚異から守護してみせましょう!」

江野森「外に出たところで、キミ達を待ち受けるのは想像を絶する絶望だけ…」

藤山「【もういい…面倒くせぇよ…】」

江野森「だったら…諦めてここでピリオドを打つ方が賢いだろう?」

クロエ「【…………………………………………】」

菊名「まだだよ…!俺たちは諦めない!」

江野森「いいやバッドエンドだ! それがキミ達の選択なんだからね!」

↓1ロンパしてください

649 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2017/07/15(土) 19:48:24.37 ID:Y+Qv7npDO
【もういい…面倒くせぇよ…】を【信じて!】でロンパ

650 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:52:39.76 ID:S6/tpcxpO

【もういい…面倒くせぇよ…】←【信じて!】

神名「想いを……信じて!」論破!

神名「藤山くん、あなたはここまで本当に頑張ってきましたね」

神名「あなたがいなければ解決しなかった事件も、一つや二つではありません」

藤山「……だけどよ、結局無駄になっちまったんだ」

藤山「ダメなヤツだよ……俺なんてよ」

神名「……こらっ!」

藤山「うおっ!?」

神名「そうやって投げ槍になってると、坂東くんや鈴木くんに怒られちゃいますよ?」

神名「二人の残した想い……私と一緒に叶えていきましょう!」

藤山「……なんでかねぇ、どうしてアンタはそうやって信じていけるのかね」

藤山「だけどよ、その盲信っぷり。俺は嫌いじゃねえぜ」

藤山「……しゃあっ! 腑抜けてんのはもう終わりだ! ビシッと決めて終わらせてやるぜっ!」



651 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 19:54:12.78 ID:S6/tpcxpO

【ノンストップ議論 開始!】
 コトダマ一覧
【ゴフェル計画】


神名「私達は、負けません……!」

神名「だから皆…!どんなに絶望的でも、諦めずに【信じて!】」

江野森「無駄無駄無駄ァ! 所詮キミ達じゃあこの先生きていけるもんか!」

黒城「この天才であるアタシを舐めんじゃないわよ!」

江野森「外の世界は、最早キミ達が普通に住める世界じゃないんだよ!」

守矢「ふっ、小生が皆様を驚異から守護してみせましょう!」

江野森「外に出たところで、キミ達を待ち受けるのは想像を絶する絶望だけ…」

藤山「へっ、そんなもん俺達でブッ壊してやるよ!」

江野森「だったら…諦めてここでピリオドを打つ方が賢いだろう?」

クロエ「【…………………………………………】」

菊名「まだだよ…!俺たちは諦めない!」

江野森「いいやバッドエンドだ! それがキミ達の選択なんだからね!」

↓1ロンパしてください

652 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2017/07/15(土) 19:56:37.18 ID:UyAdFl3no
【…………………………………………】に【信じて!】

653 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 20:01:51.56 ID:S6/tpcxpO

【…………………………………………】←【信じて!】

神名「誰かを……信じて!」論破!

クロエ「……まさか、私を励まそうとでもしていたのかしら?」

神名「はい。あなたも私の大切な人……仲間なんですから」

クロエ「……最初の頃は、貴女達とこんなトコまで一緒にいるなんて、考えた事もなかったわ」

クロエ「誰かを殺してそれで終わり。それが全員の考える事……そう思っていた」

神名「だけど、あなたは殺されるどころか私達と共に歩いてくれています」

クロエ「そうね。あの浮浪者……射和のしつこさに当てられたのかしら?」

神名「射和くんとの交流が、クロエさんの頑なな心を開いたんです」

神名「私達は射和くんほどクロエさんとはいませんでしたけど……それでも信じてくれますか?」

クロエ「……断るわ。前までの私なら」

クロエ「だけど、今は不思議と信じてもいいと思ってる……どうしてかはわからないけどね」

クロエ「……勘違いしないでね。これは私が選んだ選択なのだから」



654 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 20:03:34.65 ID:S6/tpcxpO

【ノンストップ議論 開始!】
 コトダマ一覧
【ゴフェル計画】


神名「私達は、負けません……!」

神名「だから皆…!どんなに絶望的でも、諦めずに【信じて!】」

江野森「無駄無駄無駄ァ! 所詮キミ達じゃあこの先生きていけるもんか!」

黒城「この天才であるアタシを舐めんじゃないわよ!」

江野森「外の世界は、最早キミ達が普通に住める世界じゃないんだよ!」

守矢「ふっ、小生が皆様を驚異から守護してみせましょう!」

江野森「外に出たところで、キミ達を待ち受けるのは想像を絶する絶望だけ…」

藤山「へっ、そんなもん俺達でブッ壊してやるよ!」

江野森「だったら…諦めてここでピリオドを打つ方が賢いだろう?」

クロエ「何が賢いかは私達が決めるわ……貴女には決めさせない」

菊名「まだだよ…!俺たちは諦めない!」

江野森「いいや【バッドエンド】だ! それがキミ達の選択なんだからね!」

↓1ロンパしてください

655 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2017/07/15(土) 20:07:21.69 ID:Y+Qv7npDO
【バッドエンド】を【信じて!】でロンパ

656 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 20:15:58.44 ID:S6/tpcxpO

【バッドエンド】←【信じて!】

神名「バッドエンドなんかじゃない!」論破!

神名「私達の選ぶ未来……それがどんなに辛くても……」

神名「私達は負けない、折れない、絶望なんてするはずない!」

神名「だって、私達の中には……信じられるモノがあるのだから!」

神名「それがあり続ける限り……未来は私達の手の中なんです!」

江野森「……なんだよ………それ………………」

江野森「なんだよそれッ! 素直に絶望しろよ! さっさと諦めろよ!」

江野森「今すぐ私のシナリオ通りに絶望しろよォォォォッッ!!」

クロエ「……どうやら、江野森にはもう打つ手は無いようね」

藤山「だったら……俺達が今からやる事は1つだけだよな!」

守矢「さあ、これが最後ですぞ! 小生もここが踏ん張り所とみました!」

黒城「手柄はアンタに譲ってやるわ。バシッと叩きつけてやりなさい!」

菊名「……神名さん! お願い!」

神名「はい! 私達の信仰の力……それを見せてあげましょうか!」



657 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 20:20:11.98 ID:S6/tpcxpO

【パニックトークアクション 開始!】

江野森「黙れ黙れ黙れ黙れェ!」

江野森「いつの世界も悲劇を求めているんだよ!」

江野森「下らない茶番なんかでボクの物語を汚すなァッ!」

江野森「ボクは俺は私はァ! オマエラとは違うんだよ!」

江野森「とっとと絶望しろ! そして死ね!」



江野森「【例え信じるモノがあったって絶望には敵わないんだよ!!!】」



1:信じる2:者は3:救わ4:れる

↓1

658 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2017/07/15(土) 20:22:30.02 ID:UyAdFl3no
1234
信じる者は救われる

659 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 20:30:08.64 ID:S6/tpcxpO

神名「……想いは、前に進むんです」

神名「誰かや何かを信じて…そして、その人を信じてよかったって想えるんです」

神名「私は、最初は皆の希望になりたいと思っていましたけど…それは間違いと、今更きづきました」

神名「だって、何が希望かは……私じゃない、私を信じてくれる人が決めるんですから!」

江野森「………………………………………………」

菊名「……もう、何もないみたいだね」

藤山「……さて、んじゃサクッと終わりにしちまおうぜ!」

黒城「あーあ! なんか喉乾いちゃったからコーラ飲みたいわ!」

クロエ「……最後なのに、全く緊張感が感じられないわね」

守矢「最後だろうと格好つけずに進んでいく……小生等らしいですなあ!」

菊名「それじゃあいくよ……! 俺達の運命を決める……!」



神名、菊名、黒城、藤山、クロエ、守矢「「「投票結果の発表を!」」」




660 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 20:30:54.39 ID:S6/tpcxpO








    V  O  T  E

【江野森】 【江野森】 【江野森】








661 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 20:31:23.24 ID:S6/tpcxpO










【学級裁判  閉廷!】











664 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 23:22:30.46 ID:dTtjk+fgO

江野森「………………なに、これ」

江野森「こんな茶番が……終わり?」

江野森「こんな三流芝居が……ボクの物語なの?」

黒城「コラッ江野森! 神妙にお縄につきなさい!」

藤山「抵抗しようと思うんじゃねーぞ、俺達があっという間に抑えてやるぜ」

守矢「頼みの綱のモノクマも……ここからでは操作など出来ないでしょう」

クロエ「もう満足したでしょう? 早く私達をここから出しなさい」

神名「……私達はもう覚悟しています。外の世界がどんな世界でも……」

神名「私達は、何かを信じて進んでいくんです」

神名「だから、江野森さんも一緒に……」



665 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 23:23:02.53 ID:YG5vNQVkO

江野森「……一緒? ……キミ達と?」

江野森「……あはっ! あはははっ!」

江野森「笑わせないでよ…もうボクの物語に価値なんて無いんだ……」

江野森「そんなボクがキミ達と一緒に行くなんて、出来るワケないだろ?」

菊名「……じゃあどうするつもりなの?」

江野森「決まってるだろ? 敗者にはオシオキ……それだけさ」

神名「私は……! 何もそこまでしろなんて思っていません!」

神名「江野森さんも、私達と一緒に来て欲しいんですよ!」

藤山「てめぇはムカつくけどよ…坂東も鈴木もオシオキなんざ望まねぇと思うぜ」

黒城「べ、別にアンタなんかどうでもいいんだからねっ!」

クロエ「ここまでしたのだから、責任は取ってもらうわよ」

守矢「心を入れ替えるのならば、小生は問題ありませんぞ」

江野森「皆……」



666 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 23:23:35.50 ID:YG5vNQVkO

江野森「ありがとう……でも、ダメだよ」

江野森「このまま一緒に外に出ても…ボクの事なんて誰も覚えてはくれないから」

江野森「だから、ボクはここでオシオキされる事で……」

江野森「皆の記憶の中に、永遠に存在し続けるんだよ」

神名「……っ! させな……」

江野森「そうだ、これは外に進むキミ達へ、ボクからのご褒美だよ」

そういって手渡してきたのは……ライト?

江野森「この光を浴びれば、キミ達の忘れていた記憶を呼び覚ませる…原理はボクもわからないけどね」

江野森「…それじゃあサヨナラだ。キミ達の物語がどんな結末を迎えるか……」

江野森「あの世で楽しみにしているよ。キミ達の一番のファンとして、ね」

そういって私達に礼をして、江野森さんはオシオキのスイッチを押しました

その顔はどこか楽しそうな。でも、これで終わってしまう事を残念がる様な……

そんな、どこにでもいる少女の顔でした



667 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 23:24:16.81 ID:YG5vNQVkO







    CONGRATULATIONS!

  エノモリ サンが 黒幕に 決定しました
    オシオキ を 開始 します







668 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 23:24:45.76 ID:YG5vNQVkO

大きな舞台の上に、江野森さんが立っています
江野森さんは楽しそうな顔で、これから起こる出来事……オシオキを、楽しそうに待っていました

『DIEジェスト−開始から終わりまで−』
『超高校級の語り部 江野森柚希処刑執行』

舞台の背景がお城の様に変わると、舞台の上にモノクマが現れました
モノクマは机で江野森さんの頭を叩くとそのまま消え、賢者姿のモノクマに何処かへ飛ばされてしまいました

次の舞台は砂漠です。砂漠では恐ろしい怪物の様なモノクマが暴れていました
江野森さんは怪物と対峙すると、それを倒してしまいました…が、砂嵐が吹き荒れまたしても飛ばされてしまいます

お次の舞台は西部劇。ガンマン姿のモノクマと騎士姿のモノクマが争っています
その間へ落とされると、二匹のモノクマが持っていたナイフと銃弾が江野森さんを貫きました
流石の江野森さんもこれには苦悶の表情を浮かべ、涙を流します

倒れた江野森さんが運ばれたのは、教室の様な古い建物。黒板には私達の似顔絵が、可愛らしく描かれていました
江野森さんが黒板に優しく手を触れ、何かを机の上に置くと……黒板が倒れ、江野森さんを押し潰してしまいました



669 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 23:25:22.40 ID:YG5vNQVkO




こうして、私達の悲惨な学園生活は終わりを告げました

だけど、学園生活が終わっても私達はまだ終わりではありません

最後に、やることがありますから……





670 : ◆Wd9XQcLkjx0n  2017/07/15(土) 23:26:03.30 ID:YG5vNQVkO









【Chapter6】
  Your the world【了】













エピローグ


【元スレ】
【二次創作】安価で進めるオリロンパ その2