605 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 12:17:02.28 ID:cZsVq+gP0
チャプター1:ここからが私の絶望(非)日常編
606 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 12:30:54.56 ID:cZsVq+gP0
―タイイクカン―
速乃(……誰かを殺したら、ここから出られる……)
速乃(バカみたいなことを言って、モノクマは去って行った。私たちに混乱だけを残して…)
速乃(命くんのあの一言から、しばらくの沈黙が流れた……)
速乃(こんな絶望たえられないよ…でも、私なんかが、何を言えばいいのか…)
「……で、どうするよ」
証「ここでずっと突っ立ってても、どうしようもねぇだろ?」
忠義「た、確かに! そうでござるな!」
晃「でも、ここから出ることはできないじゃないか…何か作戦でもあるのかい? モノクマを操作してる人間を引っ張りだすとかさ」
流子「なんちゅう怖いこと言うの!? 無理無理無理無理! こんな頭おかしいこと考える人間と、まともにやりあえる気しないって!」
アンジー「頭のおかしさで勝負するなら、やりあえなくはないと思うけど…?」
流子「ひどいよ望月さぁん!」
志多「ふふふ……そうか、ついに俺の力が必要になったんだな?」
翡翠「……駆足君、どういうこと?」
志多「今からこの学園内の端から端まで走り回る!!」
ペク「あ! 探検ダネ?」
光宙「そんな楽しそうなこと、したっちだけにやらせるわけにはいかねぇ! 俺も行く!」
凛「わたしもわたしも! 探検ってわくわくするよね! ドキドキしちゃう!」
トム「そういうことなら、オレもついていこうかな? できれば誰かと二人で…ね?」
607 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 12:39:04.85 ID:cZsVq+gP0
杏「なんや面白いことになってきたわぁ。わくわくするなぁ」
証「よーっし! そういう事なら、グループ分けだ! 適当にこの辺できって、“俺と蜜竹、遠峰とペクで寄宿舎”を」
証「“田中と白狼、緑石と望月でこっちの校舎の別の部屋”を」
証「残った“神坂、駆足、トム、白沢、宮瀬で、体育館と玄関ホールの中”を見てみてくれ! じゃあ、それぞれに分かれて」
速乃「ちょっと待って! 私は?」
証「あ、わりぃ……普通に存在忘れてた……」
アンジー「ちょっと……仕切るならしっかりしなさいよね?」
速乃「いや、いいのいいの。私に気付く人の方が、たぶん少ないから」
志多「いいじゃないか…裏方としての役割をしっかり果たしているな」
速乃(あ、脇役からさらにランクダウンしてる…)
証「じゃあ、佐賀崎は…えーっと…どこにする?」
速乃「じゃあ…私は……」
1.寄宿舎
2.校舎
3.体育館と玄関ホール
↓3
610 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/07/25(金) 12:40:38.63 ID:gpt1GnL/O
3
613 :
ずっと反応なかったのに、どこから湧いてきたんだ… ◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 12:47:42.21 ID:cZsVq+gP0
速乃「じゃあ、体育館の方にいようかな?」
トム「おー! いいじゃんいいじゃん! 女子なら大歓迎よ!」
命「チッ…調子乗りやがって。せいぜい足手まといになるなよ」
駆足「よっしゃあ! 俺の実力を見せつける時が来たみたいだぜ!」
杏「ほな、女の子は女の子で一緒に玄関ホール見に行きましょ」
凛「あははっ! いいねぇ! 速乃ちゃん、一緒に行こ!」
速乃「え、あ、ちょっと!?」
速乃(結局私は、私含めた女子3人で、玄関ホールを見に行くことになったみたい)
速乃(ものすごく落胆した表情のトムくんが、なんだかすごく印象的だった…)
614 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 12:52:22.21 ID:cZsVq+gP0
―ゲンカンホール―
杏「あらまぁ、本当に大きい…しかも固い扉ですなぁ」
凛「本当にねぇ…速乃ちゃん、なんか武器持ってない?」
速乃「持ってないし、それがあっても多分壊せないんじゃないかな…それに、変なことしない方がいいと思うよ」
凛「え? なんで?」
速乃「ほら、天井のところ、大きめのカメラが2つもついてる…きっと何かしたら…」
モノクマ「コラーッ!」
速乃「こんな風にこいつが出てくるんだと思うよ」
杏「なるほどねぇ…警備もしっかり行き届いとるんやねぇ」
615 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 13:00:24.83 ID:cZsVq+gP0
モノクマ「まあ、それなりに警備は厳重にやってますからね!」
速乃「そう…」
モノクマ「あれあれ? やっぱり、ボクの事嫌い?」
速乃「うん……」
モノクマ「しょぼーん…」
杏「ちょっと、速乃さん? あまり上の人にはたてつかん方がええと思うよ?」
モノクマ「いいんだよ宮瀬さん。あの冷ややかな視線とまっすぐな態度、その想いをぶつけられて…すっごく…」
モノクマ「興奮しちゃう〜!」
凛「興奮するの!? クマでも興奮するの!?」
モノクマ「もちろんです! …というか、オマエラさあ」
モノクマ「びっくりだよ! 生徒手帳の校則も見ずに行動しちゃっていいの!?」
速乃「あ…そういえば忘れてた」
杏「今からでもおそないやろから、見とこうか」
凛「オッケー! えーっと、電子生徒手帳のスイッチを入れて…」
速乃「……私の名前が出てきた」
モノクマ「それが、君たち専用の電子生徒手帳っていうあかしだよ! 校則の部分をぽちっとしてみて!」
凛「ポチッ」
616 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 13:03:05.16 ID:cZsVq+gP0
1.生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。共同生活の期限はありません。
2.夜10時から朝7時までを”夜時間”とします。時間は立ち入り禁止区域があるので、注意しましょう。
617 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 13:07:24.18 ID:cZsVq+gP0
速乃「…7.なお、校則は順次増えていく場合があります…か」
杏「やっちゃいかんことが分かったなら、やってもええことも分かってきたな」
凛「ん? どういうこと?」
杏「校則の4番、ウチらの今やっとることには制限が課せられへんのや」
凛「あー! なるほどぉ!」
速乃「それより、校則の6番…これってどういう意味なの?」
モノクマ「コラーッ! ボクを無視するなぁ!」
速乃「…じゃあ、この6番の意味を教えてよ」
モノクマ「えー? どうしてもっていうなら、『モノクマ先生大好き』って言ってくれたら、教えてあげないこともなくもないよ」
速乃「結局教えてくれないんじゃん…じゃあいいよ」
杏「どちらにせよ、殺人が起きんかったら関係ない話やからな」
618 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 13:10:22.76 ID:cZsVq+gP0
モノクマ「はぁ…佐賀崎さんに初対面でこんなに嫌われるとはもってなかったよ…まぁいいや」
モノクマ「とにかくボクは別の人達のところにも行って、きちんと校則を読み込ませなきゃ…ばいばーい」
杏「あら、行ってしもた」
凛「あれって、どこに消えるんだろう?」
速乃「そんなのどうでもいいよ……玄関ホールには何もなさそうだし、もう行こ?」
619 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 13:17:44.46 ID:cZsVq+gP0
―ショクドウ―
速乃「えっと…集合場所はここだったっけ」
凛「うーん、まだ皆集まってくるのに、時間ありそうだね」
杏「それまでもうちょっと、何か話しとこうか?」
速乃「え? …でも、どんな話をすればいいの?」
凛「うーん…二人は休日とかはどう過ごしてるの?」
杏「ウチは…旅館の接待で忙しいからなぁ…」
速乃(…“コロシアイ”という言葉を聞いた後とは思えないほどの、日常的な会話。日常的な時間をつぶす光景に、安堵した)
速乃「私は、買い物に行ったり、希望ヶ峰学園のスレをのぞいてみたり…かな?」
凛「買い物? どこのお店に?」
速乃「えっと…」
速乃(なんて会話をしてると、時計は夜の7時を回り、いつの間にか、皆が集まっていた)
証「よーし、じゃあ、それぞれのグループの報告を始めようか、まず、誰から行く?」
1.菱川達の寄宿舎レポート
2.田中達の校内レポート
3.駆足達の体育館レポート
↓5
少し席を外します
624 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/07/25(金) 13:25:29.26 ID:SIX8494k0
3
636 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 22:04:40.29 ID:cZsVq+gP0
志多「俺たちは体育館を調べていたが…」
トム「特にいいもんは見つかんなかったな…脱出口はゼロ、倉庫の窓にも鉄板がついてた」
命「ただ、手掛かりになりそうなものがあったのも確かだぜ」
速乃「手掛かりになりそうなもの?」
命「…跳び箱の奥の方にあった…なぜだかしらねぇが壊れて使えねぇし、傷も結構ついちまってる」
速乃「でもこれ…確かに電子生徒手帳だよね…?」
志多「これが意味することは、つまりこの俺を差し置いて“入学していた生徒が過去にいた”という事だな」
速乃「そういえば、先輩とかを全然見ないよね…? 先生とかも見ないし…どうして?」
トム「さあね…まあとにかく言えることは、モノクマを操作してるのは男ってだけかな?」
速乃「な、なんでわかるの?」
トム「オレが嫌いだからだよ」
速乃(…………)
聞きたい話を選んでください ↓3
1.寄宿舎グループの話を聞く
2.校舎グループの話を聞く
639 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2014/07/25(金) 22:06:24.80 ID:AfRW6zYd0
1
641 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 22:15:16.68 ID:cZsVq+gP0
証「俺たちは寄宿舎で、とある実験をしてみたんだ」
ペク「鉄板の窓は全然ダメだた…どんなに力をいっぱい、いっぱい出しても取れないんダヨ…」
流子「おまけに全部の部屋に監視カメラまでついてて…リュウコ、ああいう場所すっごく苦手…」
忠義「ついでに、証殿達に隣の部屋に行ってもらい、拙者が大声を上げたところ、まったくもって声が聞こえないことが分かった」
忠義「つまり、寄宿舎の個室は完全防音だったのでござるよ!」
証「それと、ここに来る途中で見ればわかったと思うけど、大浴場には入れないみたいだな…ランドリーにも入ってみたが…まあ、想像してた通り、洗濯機が並んでるだけだった」
ペク「あと、ランドリーも防音だたヨ。どうしてあそこの音をプッチンするのか、よくわかんないけどネ」
流子「倉庫の中に、人数分の色の違うジャージがあったよ。リュウコ電波はそこでも受信できないみたい…んー、外に通じたら、何があるかなんてすぐわかるんだけどなあ…」
速乃「この食堂は?」
忠義「ただの食堂でござる。なんの変哲もない、どこもおかしなところがない厨房とつながっておるぞ」
証「ただ、モノクマが出てきて言ったんだけど、なんと食料はアイツが調達してくれるらしいから、なくなる心配はないらしい」
速乃「それは本当かどうか怪しいね……校舎の方はどうだったの?」
642 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 22:21:43.25 ID:cZsVq+gP0
翡翠「校舎の方にはいろいろな部屋があったわよ。保健室にはまだ入れないみたいだけど、他の部屋は問題なく入れたわね」
光宙「あと、シャッターがかかってて行けなかったけど、2階へと行く階段があったんだ。ここにはないかもしれないけど、2階になら、もしかしたら脱出口があるかもしれないぜ」
アンジー「まあ、なんでこんな部屋があるの? っていうようなものばかりだったけどねぇ…視聴覚室にはDVDデッキはあってもDVDは無し。購買部はぐちゃぐちゃしててセンスないし」
臥龍「……保健室に入れないのは…残念だ…たまに無性に聴診器をつけたくなる時があるからな」
アンジー「…臥龍? その話聞くのは4回目よ?」
臥龍「…すまない」
翡翠「まあ、そんな感じで気になるものも見つけられなかったんだよね…」
速乃「そっか…」
643 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 22:26:17.64 ID:cZsVq+gP0
証「うーん…いうほどの収穫はなかったなぁ…菊川は、結局何もしなかったみたいだし…」
晃「…僕の名前を読み上げることを忘れた君に、言われたくないんだけど?」
速乃「あ、そういえばその間、晃くんはどこにいたの?」
晃「自分の部屋の整理をしたよ。そこでこんなものを見つけた」
流子「え? ドライバーとか…工具!? 工具が入ってるの!?」
晃「残念、女子は裁縫セットみたいだ。あと、モノクマからもらったよ。この鍵」
翡翠「…鍵? 何の?」
晃「トラッシュルームの鍵だってさ。ゴミを捨てたりするときに使えってことだろうね」
光宙「それ、誰が行くっていうんだよ?」
ペク「じゃあ、ペクが持つ!」
翡翠「いや、一人だけに持たせるっていうのは避けましょう」
速乃「え? なんで?」
翡翠「……はっきりさせておくわね」
644 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 22:29:28.46 ID:cZsVq+gP0
翡翠「私は、ここにいる皆を完全に信用したわけじゃない」
命「はっ…言ってくれるねぇ」
翡翠「でも、おそらくそれは皆変わらないと思うの。私だけじゃない、皆きっと、まだ心のどこかで全員敵だと思ってる。でも違うの。こういう時こそ団結しないと」
臥龍「……ああ、確かにそうだな」
翡翠「と、いうわけで、私は日直制度をお勧めします!」
志多「日直…? 主人公がなった時に、ハプニングが起きやすいあの日直か!?」
アンジー「アンタはあんまり期待しない方がいいわよ」
645 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 22:32:51.93 ID:cZsVq+gP0
トム「その日直を二人でやってこうってことでしょ?」
翡翠「あら、話が早いわね」
凛「え? どうして二人なの?」
トム「例えば、オレと凛ちゃんが二人になったとするじゃん?」
凛「うん、わたし日直」
トム「そんで、一緒にゴミ捨てとかにいくんだよ」
凛「……一緒にはいや」
トム「…え?」
光宙「あはは! オチ言い切る前にフラれてやんのー!」
杏「まあ、何があるかはようわからんけど、その日直いうやつを交代交代でやっていくんやな? 日直になった人は、何をすればええんどすか?」
646 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 22:37:32.85 ID:cZsVq+gP0
翡翠「まず、校則をもう一度見てほしいんだけど…これの2番を見て」
2.夜10時から朝7時までを”夜時間”とします。時間は立ち入り禁止区域があるので、注意しましょう
志多「この夜時間に何かしようというわけか?」
証「…見張りか? ほかの人達が出歩かないように」
翡翠「そう。そういうこと」
ペク「どうしてわざわざ見張りなんかしなきゃイケナイの?」
翡翠「夜時間のたびに、『誰かが殺しに来るんじゃないか』って思いながら寝るなんて、私はいやだもの」
晃「確かに…そういわれるとうなずくしかないね」
翡翠「そうなると、見張りを2人つけるだけで、寄宿舎から出てくる人の見張りだけじゃなくて、“お互いがお互いの見張りを見張れる状態が作れる”でしょ?」
速乃「さすが【超高校級のキャリアウーマン】! 仕切り方、アイディアの効率、ばっちりすぎて、まさに希望って感じ!!」
翡翠「…?」
速乃「あ。ご、ごめん! 話を続けて?」
翡翠「え、ええ…えーっと」
647 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 22:41:47.68 ID:cZsVq+gP0
翡翠「とにかく、夜時間になったら日直は、見張りとして寄宿舎の廊下に出て、監視をお願い。ついでに、この鍵を使ってゴミ捨てね」
志多「ふふ…最初の当番は誰だ?」
翡翠「最初は……そうねぇ……佐賀崎さんと田中君にお願いしちゃおうかな!」
光宙「ええ!? お、俺!?」
翡翠「こういう地味な作業、得意でしょ?」
光宙「確かにそうだけどよ……ま、いっか、ピカッと俺に任せとけ! な、さがっち!」
速乃「あ、うん…よろしくね、光宙くん」
648 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 22:45:57.62 ID:cZsVq+gP0
翡翠「よし、じゃあ早速今夜、お願いしちゃおうかな!」
志多「そ、そうか…まあ、ヒーローは遅れて登場するものだからな、うん」
命「やりてぇんならそういえばいいじゃねぇか…」
晃「とりあえずお腹すいたー。ねぇ、誰かご飯作ってよ」
ペク「ペクもお腹すいたネ…」
証「実は俺も……なんか気分が落ち着いてきたら、腹減ってきちまった…」
アンジー「なんでこのタイミングで落ち着けるんだか…あきれるわ」
きゅるるる…
トム「おや? 今の音は、アンジーちゃんかな?」
アンジー「あ、え、えと…あ、アンジーも…お腹すいた」
速乃「あはは、じゃあ日直だし、私が料理作ろうか?」
光宙「え、さがっち料理できんの!?」
速乃「ちょっとだけだけど」
光宙「すげえええええええええ!! ちょ、握手して!」
速乃「あ、う、うん」
649 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 22:49:58.54 ID:cZsVq+gP0
速乃「じゃあ、皆何がいいとかある?」
忠義「何!? 主、要望通りに料理を作れるのか!?」
速乃「できる範囲で、希望には応えたいからさ」
臥龍「健康食品はないか? 俺はそれで充分なんだが…」
命「肉食おうぜ…肉」
晃「僕はなんでもいいよ」
凛「あ、牛乳! 牛乳は絶対欲しい!」
速乃(牛乳は料理じゃない…)
トム「え? 凛ちゃん牛乳飲むの? すげぇ、だからそんないい体してんだね」
杏「トムさん、ちょっと限度超えてるんじゃないどすか?」
トム「あら、杏ちゃん、ドス黒い何かが出てるねぇ…」
650 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 22:52:45.01 ID:cZsVq+gP0
速乃「えっと、杏ちゃんは?」
杏「皆と同じでええよ」
忠義「拙者は甘口のカレーライスを」
ペク「あ! ペクも!」
速乃(こんなところでギャップ出してるし…)
証「というか、こんなに大量に注文とって、大丈夫なのか? 俺手伝うぜ?」
速乃「いやいや、大丈夫だよ」
光宙「え? ひしっちも料理できる感じ?」
命「料理ができる男は基本だろ?」
光宙「いちばん縁がなさそうなみこっちに言われた……」
651 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 22:56:52.89 ID:cZsVq+gP0
速乃(ふふっ、なんだか全員でこうやってわいわい騒いで…さっきまでの険悪ムードが嘘みたい)
速乃(…あれ?)
流子「? 佐賀崎さん、どうかした?」
速乃「…私達って、前にもどこかで会ったことある?」
臥龍「…何言ってるんだ…皆で自己紹介したんだし、これが初めてだろう」
志多「お、おい…俺にわからないことを言うんじゃねぇよ…」
速乃「あはは、だよねぇ…じゃ、ちょっとご飯作って…」
「いや、だよねぇじゃないよ!」
速乃「きゃあ!」
モノクマ「ちょっと! 佐賀崎さんの話を聞いて、皆何も思わないわけ!?」
652 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 23:02:48.84 ID:cZsVq+gP0
晃「だって、どう考えてもあり得ないだろ? きっと夢で見た光景と少し似ていた、とか、その程度だろ?」
モノクマ「君はあったまわるいなぁ…」
晃「あぁ!?」
トム「ちょい、晃。抑えろ」
モノクマ「それにしても佐賀崎さんはさえてるねぇ…10ポイントあげちゃう!」
証「一気に俺と9ポイント差かよ!」
アンジー「そのポイントずっと保持してたアンタに驚きよ!」
流子「で? どうしたの? 何しに来たの?」
モノクマ「あのねぇ……どうせ君たち、まだ殺人なんて犯す気ないだろうからさ……先手をうっとこうと思ってね」
翡翠「……先手を打つ、ですって?」
モノクマ「ボクはそんなに鬼じゃないから、ご飯食べ終わったらでいいよ。体育館に来てくださーい!」
モノクマ「じゃあねー」
忠義「待たれよ!!」
凛「だめだぁ…捕まえられないし、どう逃げてるのかも全然わかんない…」
速乃「え、えーっと…」
速乃(モノクマのばか野郎…さっきまでいい空気だったのに、何かまた重苦しくなっちゃったじゃん!)
速乃「とりあえず、カレー作ってくるね!」
光宙「あ、ああ…よろしくな」
653 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 23:07:27.09 ID:cZsVq+gP0
速乃(それから、私たちは口数の少ない夕食を終えて…)
―体育館―
[突然ですが、ここで、ダンガンロンパ―再び絶望学園―の追加要素を紹介します。自由行動とは別に、キルタイムという時間が設けられる時があります]
[キルタイム時は、生存しているキャラクターと、少しお喋りをすることができます]
[お喋りをしたキャラクターとは、選んだ選択肢に応じて、すこしずつ好感度が上がっていきます]
[好感度が上がらないと、自由行動で話してくれなかったりするようですので、お気をつけて]
[それでは、キルタイムです]
{キルタイム}
↓3
会話するキャラクターを指定してください。現好感度:全員0
656 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/07/25(金) 23:10:56.36 ID:iuuO8eFAO
ピカチュウ
662 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 23:12:53.89 ID:cZsVq+gP0
速乃「……ねぇ、今から何が始まるのかな?」
光宙「さあな……」
速乃(あ…光宙くん…手、震えてる…)
なんて声をかけてあげる?
1.緊張してるの?
2.大丈夫だよ
3.もしかして、怖いの?
↓3
665 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2014/07/25(金) 23:14:40.59 ID:6w4cpC9QO
2
666 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 23:16:04.81 ID:cZsVq+gP0
速乃「大丈夫だよ」
光宙「あ、ああ…そうだよな! うん、何かちょっと怖くてさ…!」
タナカピカチュウとの好感度が、0.5上がりました
モノクマ「おやおや、皆さんおそろいのようで」
667 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 23:20:39.68 ID:cZsVq+gP0
命「ああ、そろったぜ? 何を始めるんだ? ここで全員皆殺しか?」
モノクマ「いやいや、殺すのはボクじゃないよ! ただね…君たちに、言っておかなきゃいけないことがあったなぁって思っただけ!」
流子「言っておかなきゃいけないこと?」
凛「それって、大事なことなの?」
モノクマ「ええ、とっても大事なことだよ。自己責任だけど、このDVDの中に、あるものが入ってます。一枚だけ、誰に渡そうかな……?」
証「俺がもっとく」
モノクマ「うん、じゃあ、菊川クンに渡しておくね!」
晃「な…どうして僕なんだ!?」
モノクマ「うぷぷぷ、面白くなりそうだからだよ…! それを見るか見ないか、他の人に渡すかは、君次第だから…しっかり頼んだよ?」
臥龍「……それだけか?」
モノクマ「うん! これだけ」
668 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 23:23:23.05 ID:cZsVq+gP0
アンジー「はぁ、何よ、あきれた……行きましょ」
翡翠「ねぇ、待って」
アンジー「何? 夜時間になる前に、シャワー浴びとかないといけないでしょ?」
翡翠「それもそうなんだけど…日直変更」
光宙「え? きゅ、急に?」
翡翠「悪いけど、私と菊川君に変えさせてもらうわ」
晃「なるほどねぇ…信用できない僕を、君自身が見張ろうって魂胆か」
翡翠「その頭の回転の速さ、結構嫌いじゃないわ」
669 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 23:26:48.61 ID:cZsVq+gP0
命「…そのDVD、まじで何が入ってるんだよ?」
臥龍「分からない…だが、見ない方がいいのは確かだろうな」
流子「……まあいいや。リュウコはお風呂入りたいから、もう帰って寝る」
証「じゃあ、今日は解散だな。日直の二人は、見張りをよろしくな」
ペク「チャルジャヨ! おやすみなさい!」
凛「はーい! おやすみなさーい!」
670 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 23:30:15.18 ID:cZsVq+gP0
―ハヤノノヘヤ―
キーンコーンカーンコーン…
速乃「……はぁ…」
速乃(……なんというか、一人になると急に怖くなってきたな…)
速乃(こんなところに閉じ込められて……希望を持って来たはずの学園の生徒の皆が…皆絶望に顔をゆがめてる、そんな日だった…)
速乃「私が見たかったのは、皆が希望に満ち溢れてる笑顔だったのに…」
速乃(……全部、あのクマが悪いんだ…)
速乃(そう思いながら、長い長い一日を、何度も振り返ってる間に……いつの間にか私は……)
速乃(眠りについていた…)
671 :
◆OkvzCxnsU. [saga] 2014/07/25(金) 23:33:21.95 ID:cZsVq+gP0
―モノクマ劇場 1―
モノクマ
ボクはね、思うんだよ
マイナスのない世界に、プラスなんていらないって
だって、マイナスがあるからこそ、プラスが嬉しいものになるんじゃないか
1円が少ないからこそ、100億円が手に入ったら喜んで人を殺すんじゃないか
そう、すべてにおいて相反する要素がないと、プラスのことを喜べるはずがないんだ
だからね、ボクは思うんだよ
…希望がある限り、絶望は潰えないってね!
→
2日目 【元スレ】
安価でダンガンロンパ【キャラ決定スレ】