オリロンパwiki - 天倉ロンパ 6日目
7 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/10(火) 20:58:47.52 ID:Uz7vAueAO
【???】

王城「なぁ、こんな事を思った事はないか?」

王城「今こうして喋って動いて思考してる自分……」

王城「それが本当に確固たる自分自身なのかって」

王城「俺は思うんだよ、人は簡単に何かの影響を受ける」

王城「周りからの評価が悪ければ、たとえそれが嘘でも大半は確かめずに信じるし……」

王城「外に向ける顔が良ければ、どんなに真実を知る者が裏で悪を働いてると糾弾してもそいつは人格者として庇われ、真実を語る者は異常者になる」

王城「環境さえあれば善人も人を殺してしまうし……」

王城「戦争という環境なら人をどれだけ殺しても英雄になれる可能性すらある」

王城「そう、人間なんて何かの影響を受けて真実をねじ曲げてしまう弱い生き物なんだ……」

王城「凡人はどれだけ足掻いても確固たる自分なんか持てはしない……まさに駒だ」

王城「人生なんて盤上と変わらない」

王城「だったら俺は駒じゃなくてプレイヤーでいたいんだ」

王城「思い通りに盤上を動かしてみたいんだよ」

王城「状況、環境、言葉……あらゆる物を使って駒を動かしたい」

王城「そして完璧な盤上を完成させたその時、俺は初めて真の王城志紀になれるんだ!」

王城「だから俺はこのコロシアイ修学旅行を最大限に利用する」

王城「これは俺が駒から人という高みに行くための最高のゲームなんだ!」

王城「だから……」

王城「せいぜいゲームを盛り上げてくれよ?」

王城「どこかでこれを聞いている……」

ガッ!!

ドサッ……

……

………

…………

8 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/10(火) 21:01:45.96 ID:Uz7vAueAO






CHAPT.2【愛は憎しみの糧となり】(非)日常編








10 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/10(火) 21:22:03.14 ID:Uz7vAueAO
【天倉のコテージ】

クリスが殺されて福永が処刑された学級裁判という悪夢から1日経った……

天倉「……」

クリスの全員脱出という夢は絶たれてしまって……
福永の家族について知りたいという最後の望みには最低の答えを返された。

天倉「……」

だけどこのままでいるわけにもいかない。
クリスと福永の死を背負ってまた俺達は進まないといけないんだ。

それが、生き残った者の責任なんだから……

天倉「そのためにもまず……レストランで食事をしないとな」

【ホテルミライ・レストラン】

若葉「おはよ、ハル君」

和水「おはようハル」

天倉「ああ、おはよう」

やっぱりみんな言葉が少ないな……当然と言えば当然か。
あんな事があって普通に振る舞える人間なんて……

姫埜「ふぅ……」

天倉「うわっ!?」

い、いきなりなんだ!?
み、耳に暖かい息が……!

姫埜「おはよー、春尊君」

天倉「お前の仕業か姫埜……なんだよ、今のは!」

姫埜「無防備だからつい……ごめんね、今度はもっと上手くやるから!」

天倉「やらなくていい!」

姫埜「ふふっ、ごめんなさい。まあ少しはましになったし、もうやらないから」

えっ?

姫埜「ねーねー、聞いてよ萌衣ちゃん。春尊君、ガードが堅いのよ」

志賀「あれは強敵っぽいよねぇ……」

美踊「何の話してるのー?」

歌恋「み、美踊は聞いちゃダメ……!」

空気がさっきより少し……もしかして姫埜はこれを狙って?


11 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/10(火) 21:37:34.46 ID:Uz7vAueAO
切原「……ところで何人かいないのはどうしてだ?」

奉田「そういえば美魅ちゃんと狩谷と当麻と……アレがいないわね」

美踊「美魅姉ちゃならお昼までコテージにいるって」

歌恋「お祈りを、するそうです……亡くなった2人のために……」

若葉「神乃木さんらしいね……」

和水「当麻クンなら外に出ていくのを見たよ」

志賀「いつもはちゃんと朝食には来てたのにねぇ……」

姫埜「煉司君は?いつもなら朝早くからいるわよね?」

音木「……まさか、また」

奉田「ちょ、ちょっと!縁起でもない事言わないでよ!」

そんな、でも確かにアイツもいないし……

12 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/10(火) 21:50:27.61 ID:Uz7vAueAO
モノクマ「どうしたの?」

美踊「で、出たぁ!?」

モノクマ「ひどいなぁ、まるでお化けみたいに……」

歌恋「お化けの方がマシです……!」

モノクマ「ボクの、存在って……」

切原「それで何用だ……」

モノクマ「あっ、そうそう……ねぇ、オマエラボクのモノケモノ知らない?」

天倉「モノケモノ?」

橋の前にいるアレだよな……

モノクマ「なんかいつの間にか一匹いなくなっててさ……自然に帰っちゃったのかな?」

和水「ボク達に聞かれてもわかるわけがないと思うけどね……」

モノクマ「それもそうだね……オマエラにモノケモノがどうにか出来る訳ないし……」

モノクマ「去る者は追わずがボクの美徳だしね!」

奉田「行ったみたいね……」

姫埜「それにしてもモノケモノがいなくなったってどういう事かしら」

和水「ふむ、もしかしたら……」

モノミ「あのー、ちょっといいでちゅかね?」

若葉「あっ、ウサミ先生!どうしたの?」

モノミ「実は第2の島に繋がる橋にいたモノケモノをやっつけたんでちゅ!」


13 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/10(火) 21:58:49.03 ID:Uz7vAueAO
音木「あの殺戮兵器を……破壊……?」

若葉「すっごーい!さすがウサミ先生!」

モノミ「えっへん!まあ、あちし1人の力じゃないんでちゅけどね……」

天倉「どういう事だ?」

狩谷「おはよう、大将」

天倉「狩谷、珍しいな。いつもならもっと早いだろうに」

狩谷「昨日、少し本分を果たしてきたからねぇ……ぐっすり眠ってたわけさ」

天倉「本分?」

モノミ「あっ、狩谷クン!昨日は色々ありがとうございまちた!」

和水「まさか、狩谷クン……」

切原「モノケモノを狩ったのか……!?」

狩谷「昨日の晩、ちょっとモノミがモノケモノとやりあってるのを見てねぇ、罠と武器を作って渡したんだよ。後はマーケットのロープとか使って攪乱したり……」

美踊「だ、大丈夫なの、そんな事して!?」

狩谷「あくまで壊さなければ校則違反にならないからねぇ」

歌恋「無茶すぎます……」


14 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/10(火) 22:19:19.35 ID:Uz7vAueAO
モノミ「とにかく!新しい島も行けるようになったし、今度こそみんな仲良くらーぶらーぶしながら暮らしまちょーう!」

奉田「いや、無理でしょ……」

モノミ「はぇ?」

美踊「仲良くはともかく、この島で暮らすのは……」

歌恋「ちょっと……」

モノミ「ええー!?」

天倉「いや、当然の反応だろう……」

モノミ「で、でもみんなが団結してらーぶらーぶしないとあの子が……」

音木「あの子……?」

モノミ「はっ……!?」

狩谷「まあ、団結はしてるんじゃないかねぇ?」

モノミ「ううっ……これじゃダメなのに。今のままだと……」

天倉「……?」

なんだ?
モノミはいったい何を……

志賀「そうと決まったらさっそく新しい島の探索だねぇ」

姫埜「少しでも島から脱出する手がかりを見つけましょうね!」

若葉「神乃木さんと当麻君はどうしようか?後……王城君も」

奉田「美魅ちゃんにはアタシから言っておくわ。当麻は見つけたら言えばいいでしょ」

和水「王城君はむしろ関わらない方がいいかもしれないね……放置も好ましくはないけれど」

天倉「……」

王城か……また何かしでかさなければいいけど……そうもいかないんだろうな。

何とか出来ればいいんだけど……

15 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/10(火) 22:42:27.74 ID:Uz7vAueAO
みんなはゾロゾロと新しい島に向かっていった。

それじゃあ俺も……

和水「おや……」

音木「……どうしたの?」

和水「音木さん、髪にソースがついているよ」

音木「……えっ」

和水「ほら、鏡」

音木「……!」

和水「あっ、そんなに擦ったら……」

音木「もっと、酷くなった……今日は終末の日……」

和水「まいったね、これはシャワーを浴びた方がいいんじゃないかな?」

音木「……そうする」

和水「ふむ……どうせなら一緒に入ろうか?」

音木「……意味が、分からないんだけど」

和水「なに、いわゆる裸の付き合い……というやつだよ」

音木「……」

和水「セラピストとして、何より1人の人間として音木さんとも交流を深めたいからね」

音木「……」

和水「ダメかな?」

音木「……好きにすればいい」

和水「くすっ、それでは行こうか」

……

天倉「シャワーか……」

……

天倉「……いや、待て。何を考えてるんだ俺は」

いくらなんでもそれはマズいだろう……

天倉「何か口に入れて落ち着こう……」

そして俺はテーブルにある大きな栗を口に運んで……











…………俺は何を躊躇ってるんだ?
せっかくのロマンを追い求めないなんて……
そんなのおかしいだろ!

天倉「そうと決まれば……!」

17 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/10(火) 23:00:19.36 ID:Uz7vAueAO
【音木のコテージ】

天倉「……」

こっちだよな?
和水のコテージだったら空振りだけど……いや、ロマンを求めるのなら失敗も覚悟の上!

そして俺は……
ついにロマンを見つける事に成功した!

【音木のコテージ・シャワールーム】

和水「痒いところはないかな?」

音木「大丈夫……」

和水「それにしてもきちんと手入れされているんだね、音木さんの髪は」

音木「……いつもウェーブがかかって、好きじゃない」

へぇ、和水って結構大きいんだな……
音木は……まあ、背も小さいしな。

音木「……着痩せするんだ」

和水「そうかい?太ってはいないつもりなんだけれど……」

音木「……嫌み?」

和水「何が……ひゃっ!?」

音木「……」

和水「あ、あの音木さん?いくら女の子同士でも……その、胸をだね」

音木「世界は……不平等……」

和水「ちょ、ちょっと待っ……!」

天倉「……」

さ、さすがにこれ以上はマズいような……


いや、そもそも今の時点でマズいだろう!?
何をしてるんだ俺は!?

……我に返った俺は後ろから聞こえる色々な声を振り切って、新しい島に向かって走り出した。


19 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/10(火) 23:06:55.40 ID:Uz7vAueAO
【2番目の島】

天倉「なんだか……最初の島とは色々雰囲気が違うな」

まあここが観光地のジャバウォック島なら色々な場所があっても不思議ではないか。

よし、探索を始めよう!

【どこへ行きますか?】

1…遺跡
2…図書館
3…ドラッグストア
4…ダイナー
5…ビーチハウス
6…チャンドラービーチ

↓2

21 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]  2014/06/10(火) 23:07:27.39 ID:KFWUh/1F0


23 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/10(火) 23:26:48.16 ID:Uz7vAueAO
2選択

【図書館】

天倉「すごい本の量だな……」

二階、いや、三階もあるみたいだ……

狩谷「大将もこっちに来たのか」

姫埜「あら、奇遇ね」

天倉「狩谷と姫埜もここ見に来たのか」

姫埜「まあ、文芸部としては本に興味はあるしね……ちなみに入り口を見てみて」

入り口?
あれ、何か書いてあるぞ?

天倉「……【管理責任者本居秋詠】?」

へぇ、この本は日本人が管理してるのか。

姫埜「その子は古書の管理とかも任されてて本に関わる世界ではすごく有名なのよ。いずれ希望ヶ峰に来るんじゃないかしら?」

狩谷「しかし日本語はほとんどないねぇ……ハンターとして世界は飛び回ってるけど全部は読めそうにない」

確かに外国語の蔵書が多いみたいだけど……

天倉「これはイタリア、これはフランス、こっちはスペイン語で書いてあるぞ……というかなんなんだ【ザ・殺人鬼特集!】って」


うーん、内容はともかく圧巻だな。

狩谷「へぇ、大将。何語で書いてあるかわかるのかい?」

天倉「えっ?」

そういえば……なんでだ?
なんで俺はここの本を普通に読めるんだ?
昔の俺は外国語に縁があったのか……?

姫埜「その本はどういう内容なの?」

天倉「スペインのオカルト雑誌で【ザ・殺人鬼特集】だってさ」

姫埜「……スペインってすごいのね」

天倉「あはは……」


【どこへ行きますか?】

1…遺跡
2…ドラッグストア
3…ダイナー
4…ビーチハウス
5…チャンドラービーチ

↓2

25 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]  2014/06/10(火) 23:28:01.76 ID:c4lRCETP0
2

26 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/10(火) 23:43:28.58 ID:Uz7vAueAO
2選択

【ドラッグストア】

天倉「うっ……」

薬局独特の臭いが立ちこめて……これだけ棚に薬があれば当然か。

美踊「あっ、春尊兄ちゃ」

天倉「二ノ宮、ここはどうだった?」

美踊「うーん、薬がたくさんある以外に特徴はないかな。相変わらず人はいないし」

天倉「そうか……」

美踊「……」

天倉「どうした?」

美踊「……ここにある薬があれば、クリス兄ちゃは助かったのかな」

天倉「……」

美踊「わかってる、たった数分で死んじゃったクリス兄ちゃを助けるなんて無理だったって……」

美踊「それでももしもを考えちゃうんだ……クリス兄ちゃが助かれば豪兄ちゃだって……あたし達は誰一人、欠けずに……」

天倉「二ノ宮……」

美踊「……ごめん、ちょっと1人にしてくれないかな?」

美踊「すぐ、済むから……」

……俺は何も言えなかった。
ただすすり泣く二ノ宮を1人にする事しか、出来なかった……

歌恋「……」

天倉「二ノ宮?もしかして……」

歌恋「美踊が1人がいいなら、私は待つだけです……」

天倉「……後は頼むな、やっぱり俺より姉が一番側にいた方がいいだろうし」

歌恋「……はい」


【どこへ行きますか?】

1…遺跡
2…ダイナー
3…ビーチハウス
4…チャンドラービーチ

↓2

28 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]  2014/06/10(火) 23:45:13.74 ID:KFWUh/1F0


29 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/10(火) 23:59:21.18 ID:Uz7vAueAO
2選択

【ダイナー】

天倉「ダイナーか……確かアメリカの一部地方にあるレストラン、だったよな」

切原「……」

天倉「切原はここを調べてたのか」

切原「ああ……」

天倉「……というより食事してたのか」

切原「朝はドタバタしていたからな……」

そう言って切原はハンバーガーを食べるのを再開した。

切原「……」

天倉「……」

どうやら何もなさそうだし行くか……

【どこへ行きますか?】

1…遺跡
2…ビーチハウス
3…チャンドラービーチ

↓2

31 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]  2014/06/11(水) 00:01:43.79 ID:Jm23XvPk0
3

32 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/11(水) 00:16:25.05 ID:Vik08MyAO
3選択

【チャンドラービーチ】

志賀「あっ、春尊くんだぁ」

天倉「志賀はここを調べてたのか?」

志賀「そのつもりだったんだけどぉ……」

天倉「何かあったのか?」

志賀「あれ見てぇ」

志賀が指差す先に視線を向けると……

当麻「でぃぃぃぃやっ!!」

……当麻がいつもは背負っている槍を突いたり振り回したりしていた。

当麻「そらっ、おらおらおらおらぁ!!」

な、何してるんだあれ……

志賀「槍の腕が錆びつかないように特訓してるみたいだよぉ?」

天倉「特訓って……そもそもあいつなんでここにいるんだ」

新しい島の事は知らないはずだよな?

モノミ「あちしがお伝えしたんでちゅ!」

天倉「納得したよ……」

モノミなら伝えないわけないもんな……

当麻「はぁ、はぁ……!」

でもなんだ……当麻、まるで自分を痛めつけるような……

志賀「ねぇねぇ、春尊くん。ここは萌衣が見ておくからビーチハウス辺りを調べてた方がいいよぉ?」

天倉「えっ?」

志賀「隼くん、意地っ張りでしょ?」

天倉「……ああ、なるほど」

俺がいたらまたムキになりそうだな……

天倉「じゃあ、任せていいか?」

志賀「うんっ、頑張りまぁす」

志賀なら大丈夫、だよな?

45 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/11(水) 21:36:15.24 ID:Vik08MyAO
【ビーチハウス】

天倉「なかなか豪華だな……」

さすがジャバウォック島のビーチハウスって事か……

ガラッ

奉田「あっ、天倉も来たんだ?」

天倉「奉田、どこから出て来てるんだ……」

奉田「奥がちょっとした倉庫になってたのよ。まっ、マリンスポーツに縁がないなら関係ないかもしれないけど」

天倉「なるほどな」

奉田「あ、そういえば……ねぇ、そのシャワールームの張り紙読める?」

天倉「張り紙?」

確かにドアに張ってあるな……

天倉「修理中につき、シャワールームは使用出来ません……だってさ」

奉田「そっか……じゃあ少し手間かもね」

天倉「手間?」

奉田「あっ、何でもない。こっちの話だから」

奉田の奴、何か考えてるのか?

46 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/11(水) 21:58:53.19 ID:Vik08MyAO
さて、後は……

若葉「あっ、ハル君」

天倉「若葉か、どうしたんだ?」

若葉「トワのメッセンジャーをやってるの。遺跡に集まってほしいんだって」

遺跡って……図書館の隣にあったアレか。

若葉「私は他のみんなを集めるからハル君は先に行っててくれる?」

天倉「手伝おうか?」

若葉「ありがとう。でも大丈夫だよ、これくらいならね」

そう言って若葉は行ってしまった……
とりあえず遺跡に行くか。

【遺跡】

既に遺跡には半分以上のメンバーが集まっていた。
そしてどんどんみんなが集まっていく中、その呼び出した本人は……

和水「……まいったね、これは」

困惑しきった表情で遺跡を見ていた。

天倉「和水どうしたんだ、みんなを集めて」

和水「……とりあえずこの遺跡を見てくれないかな」

遺跡を見ろって……

天倉「……んっ?」

なんだこれ……周りは蔦とかが生い茂ってるまさに古い遺跡って感じなのに……

天倉「扉だけ、機械……なのか?」

遺跡にはあまりにも不釣り合いだな……

和水「不自然だろう?」

天倉「ああ、それにこの扉に刻まれた文字は……」

狩谷「未来、オレにはそう見えるねぇ」

美踊「未来……」


47 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/11(水) 22:17:41.88 ID:Vik08MyAO
歌恋「そ、それで、この扉はどうやって開くんですか……?」

姫埜「横の液晶パネルにパスワードを入力するとかじゃないかしら」

切原「……ただし間違えたらその横にあるガトリングによって蜂の巣、だろうな」

奉田「は、蜂の巣!?」

音木「五臓六腑を……島の栄養に……」

志賀「つまり迂闊に触らない方がいいって事だねぇ」

若葉「それでこの扉はいったい何なのかな?」

当麻「けっ、んなもん……あいつらに聞きだしゃいいだろ」

モノミ「えーっと……」

モノクマ「うぷぷ」

天倉「話す気はない、みたいだな」

モノクマ「話す気はない……というか話せないんだよね」

切原「どういう意味だ……」

モノクマ「ボクやモノミもこの遺跡の中には入れないんだよ」

モノミ「えっ、あんたも?じゃああんたはあちしと……」

モノクマ「失言は許さないぞぉ!!」

モノミ「うぎゃああああ!強烈すぎるアッパーカットでちゅううう!」

モノクマ「さてと、お馬鹿な妹を黙らせたところで……」

モノクマ「ねぇねぇ、オマエラは未来機関って知ってる?」

未来機関……?

モノクマ「そいつらはね、未来のためなら何でもする恐ろしい集団なんだよ!」

モノクマ「意にそぐわない者は殺処分したりしちゃうんだ!」

姫埜「さ、殺処分……?」

当麻「そいつらが、俺様をここに連れて来やがったのか……!」

モノクマ「うぷぷ……そうだよ。そしてその仲間はオマエラの中にいるんだよ!」

それってレクリエーションタイムの時に言ってた……

…………

モノクマ「オマエラ希望ヶ峰学園第76期生は確かに16人いたよ?」

モノクマ「だけどボク、誰かは知らないけどその内の1人は死んでるって聞いたんだよねー」

モノクマ「つまり……1人いるんだよ!死んだはずの生徒に化けた奴が!」

…………

あの話か……!

モノミ「あ、あんたいい加減にしないと……」

モノクマ「おやおや、モノミちゃんはよっぽどおしおきされたいみたいだね?」

モノミ「えっ……」

モノクマ「しょうがないなぁ……だったらお望み通り皮を少しずつ剥がして中の綿を油を染み込ませた物にしてやるよ!」

モノミ「いやあああああ!」

……そうして、モノクマとモノミは消えた。
謎だけを俺達にばらまきながら……

48 : ◆yuOvnLrWvA [saga]  2014/06/11(水) 22:22:19.43 ID:Vik08MyAO
【天倉のコテージ】

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…」

モノクマ「ただいま午後10時になりました」

モノクマ「波の音を聞きながら、ゆったりと穏やかにおやすみくださいね」

モノクマ「ではでは、いい夢を。グッナイ…」

天倉「……」

結局、俺達は夜になってきた事もあって解散した。

未来機関……そいつらが、俺達をここに……

モノクマの話だから半分程度にしておいた方がいいかもしれないけど……

天倉「いったい何者なんだろうな……」

新しく抱える事になった謎に頭を悩ませながら……俺は眠りについた。



7日目


【元スレ】
【スーパーダンガンロンパ2】天倉「修学旅行はまだ続く」【安価】【オリキャラ中心】