7 :
</b> ◇yuOvnLrWvA<b> [saga] 2014/10/13(月) 22:19:59.71 ID:cInwgTcAO
CHAPTAR.0【希望が潰えた日】
8 :
◆yuOvnLrWvA [saga] 2014/10/13(月) 22:38:32.64 ID:cInwgTcAO
「……」
「何してるんだ?」
「あっ、ハル君!」
「珍しいじゃないか、実が少女漫画以外の本を読むなんて」
「あー、ひどい!私だって勉強してるんだからね!」
「ごめんごめん。それで?何を読んでるんだ?」
「……笑わない?」
「笑わないようにはするさ」
「なんか怪しいけど……えっと、外国語の勉強を」
「旅行の予定でもあるのか?」
「ち、違うよ!ただハル君は外国語をたくさん知ってるでしょ?」
「まあ、一応は……家で徹底的に叩き込まれたからな」
「だからハル君についていく時は私も会話ぐらい出来るようにならないと!」
「……」
「だって、ほら、私達はその……」
「全く本当に健気と言うか何というか……だけど嬉しいよ」
「本当?」
「俺が家で孤立してるの知ってるだろう?」
「う、うん」
「だから実と冬羽とタカにはずっと助けられてきたんだ」
「そ、そんな事ないよ!私達はいっぱいいっぱいハル君に助けられて……私達が絶望しなかったのはハル君のおかげだし」
「ちょっと買い被りすぎじゃないか?」
「そんな事ないもん!」
「……まいったな本当に」
9 :
◆yuOvnLrWvA [saga] 2014/10/13(月) 22:48:28.31 ID:cInwgTcAO
「おや、ミノリにハルじゃないか」
「2人して何してんだ?あっ、もしかして邪魔だったり?」
「も、もう!そんなんじゃないよ!」
「そもそもタカと冬羽には言われたくないぞ」
「えっ?」
「あははっ、そんな関係じゃないから問題ないって!なっ、冬羽」
「……知らないよ」
「えっ!?な、なんでそんな膨れっ面なんだ!?」
「相変わらずトワも苦労するね……」
「ははっ、おっと……もうこんな時間か。俺行かないと」
「えっ、何かあったの?」
「ちょっと色々あってその調査だよ。夜には戻れるとは思うけど」
「なんだ?何かあるなら俺も付き合うぞ?」
「いいよ、そんな危険な事じゃないし万が一の警護もいるから」
「……へっ、強情だなハルは」
「タカこそ、最近おかしくないか?」
「俺は自分の思うがままに行動してるだけだよ」
「昔はあんなに家の事を嫌ってたのに……」
「……まっ、ちょっとした心変わりだよ」
「ハル、行かなくていいのかい?」
「あっ、マズい!早く行かないと!じゃあまた後でな、実、冬羽、タカ!」
「ハル君、頑張ってねー!」
「ああ!」
10 :
◆yuOvnLrWvA [saga] 2014/10/13(月) 23:00:45.85 ID:cInwgTcAO
「さてと、私もそろそろ部屋に帰らないと!トワとタカ君はどうするの?」
「んー、どうするかな。冬羽は?」
「ボクは新世界プログラムのプログラム構成を不二咲さんと話してくるよ」
「新世界プログラムってあの仮想空間を使ったセラピーのための機械だよね?」
「ああ、これが完成したらもしかすると脳から記憶をサルベージして記憶喪失などは解消されるかもしれない」
「相変わらずすごいな冬羽は……俺とは大違いだ」
「タカ君だってすごいよ!ハル君は言わずもがなだし、すごくないのは私だけだよ……」
「……ボクはミノリの幸運は洒落にならないと思うけれどね」
「そうかなぁ……」
「俺もそう思うぜ?」
「むー……」
「さて、それじゃあ俺はトレーニングルームにでも行くかな……」
「あっ、うん!」
11 :
◆yuOvnLrWvA [saga] 2014/10/13(月) 23:02:24.50 ID:cInwgTcAO
若葉「それじゃあまた明日ね!トワ、タカ君!」
和水「また明日、ミノリ、タカ」
天倉「ああ、また明日な。実、冬羽」
12 :
◆yuOvnLrWvA [saga] 2014/10/13(月) 23:06:45.12 ID:cInwgTcAO
――――その日から私の希望は消えたまま。
――――ボクの大切な人も希望を繋ぐために命を落とした。
――――だから。
――――ボク達は……
13 :
◆yuOvnLrWvA [saga] 2014/10/13(月) 23:07:37.02 ID:cInwgTcAO
SEARCH……
PROGRAM……DOWNLOAD……
PROGRAM START
14 :
◆yuOvnLrWvA [saga] 2014/10/13(月) 23:09:33.44 ID:cInwgTcAO
CHAPTAR.0【希望が潰えた日】END
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チャプター6 【元スレ】
【スーパーダンガンロンパ2】天倉「長い夢の先にあったもの」【安価】【オリキャラ中心】