191 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/27(日) 23:13:57.67 ID:eqKErrbAO
〔十三日目〕
ピンポンパンポーン
岩崎『おはようございます。朝七時になりました』
岩崎『皆様、食堂車にお集まりください』
皐月「ふあっ……」
内通者の事考えてたら少し寝不足だな……
>>2-5から一人選んでください。
〔石原は選べません〕
↓二
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 23:15:44.51 ID:F52d/JRAO
立木
194 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/27(日) 23:24:03.88 ID:eqKErrbAO
立木「皐月君、ご飯持ってきました」
皐月「ありがとう、立木さん。そこに置いて……」
立木「はい、口を開けてください」
皐月「……」
立木「皐月君?」
皐月「いや、やっぱりそれは……」
立木「この前は受け入れてくれたじゃないですか」
皐月「……」
1…受け入れる
2…抵抗する
↓二
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 23:24:45.66 ID:tF1hvNid0
1
197 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/27(日) 23:31:15.04 ID:eqKErrbAO
皐月「……わかったよ」
立木「はい、それじゃああーんってしてください」
皐月「……あーん」
俺だって高校生だ。
こういうのに憧れなかったわけじゃない。
皐月「……」
立木「美味しいですか?」
皐月「うん」
だけど実際にやってみると、こんなに恥ずかしい物なのか……!?
立木「それじゃあ次は……」
皐月「……」
……でもこんな状況じゃなかったら、もっと喜べたのかもな。
198 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/27(日) 23:44:12.51 ID:eqKErrbAO
皐月「立木さんは好きな本の種類とかあるのか?」
立木「うーん、やっぱり小説ですね。読んでると色んな世界が広がっていて、すごく楽しい気分になれるんです」
皐月「感情移入とかするタイプ?」
立木「そうですね。ホラーとか読んでると、ついつい登場人物を応援しちゃったり……」
皐月「あはは、なんだか想像したら微笑ましいな」
立木「変な所を想像しないでください!これでも大変なんですよ、周りに人がいる時に声出しちゃった事もありますし……」
皐月「……ぷっ!」
立木「な、なんで笑うんですか!?皐月君、ちょっと笑いすぎですよー!」
〔立木亜里沙の通信簿が更新されました!〕
〔特に好きなジャンルは小説。
登場人物に感情移入して声を出したりしてしまうようだ〕
199 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/27(日) 23:53:07.98 ID:eqKErrbAO
ガチャッ
下田「皐月くん、様子を見に来たよ」
クロード「よぉ」
皐月「また珍しい組み合わせだな」
下田「ちょうど前で会ったんだ。熱はどう?」
皐月「明日にはまた動けるようになると思う。ごめんな、心配かけて」
下田「そんなの気にしなくていいよ!リーダーとして、それに友達として皐月くんには元気になってほしいからね」
クロード「いつまでも動けねえと、狙われやすいもんだ。さっさと治すに限るぜ」
皐月「あはは、忠告ありがとうな」
1…クロード、下田に危険物の事話したのか?
2…下田、何か変わった事あったか?
↓二
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 23:55:36.73 ID:VPv8KjGAO
1
205 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/28(月) 22:08:45.91 ID:k8gs+QsAO
皐月「クロード、下田に危険物の事話したのか?」
クロード「一応な。とは言ってもこの列車って環境じゃ、隠すのにも限度があるってよ」
確かにそうだな……
下田「とりあえず倉庫に厳重に保管して、毎日様子を見る事にしたよ」
皐月「……それも下田がやるのか?」
下田「もちろん」
クロード「働き過ぎだって言っても聞きやしねえんだよ」
下田「ぼくは大丈夫。みんなの安全のために、頑張るからさ」
皐月「……」
下田、無理しすぎじゃないか……?
206 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/28(月) 22:24:36.60 ID:k8gs+QsAO
皐月「クロードってどんな銃でも扱えるのか?」
クロード「まあな。ハンドガンからガトリングまでやろうと思えば扱える」
皐月「ガトリングなんて、何に使うんだ……」
クロード「銃器開発会社の性能実験だよ。オレはほとんどの開発会社と契約してるからな」
皐月「それって危ないんじゃ……」
クロード「はっ、銃なんて扱ってんだ。危険なのは承知の上に決まってんだろ」
クロード「それにこんなもんはまだマシな仕事だ」
皐月「そういうものなのか」
クロード「……的が本当にただの的なんだからな」
皐月「えっ?」
クロード「……まっ、撃てば撃つほど気分がよくなるしよ。やっぱりやめられねえわな」
気分がよくなるって……
〔クロード・イーストウッドの通信簿が更新されました!〕
〔銃なら何でも扱え、開発会社の性能実験も担当している。
危険だが本人としてはまだマシな仕事らしい〕
207 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/28(月) 22:25:54.91 ID:k8gs+QsAO
皐月「うーん……」
下田、気負いすぎてるんじゃないか……
〔自由行動を開始します〕
>>2-5から選んでください。
〔一人選ぶ場合と二人選ぶ場合とで好感度の上がり方を変化します〕
〔一人選ぶを四回した場合、次の日の朝食での選択がなくなります。
一人選ぶを二回、二人選ぶを一回した場合は次の日の朝食での選択は一人だけになります〕
〔最大二人まで選べます〕
〔石原、クロード、下田は選べません〕
↓二
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 22:26:58.86 ID:gP9Vodw2O
陸海
210 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/28(月) 22:38:47.77 ID:k8gs+QsAO
陸海「いやっほぉ、皐月っち」
皐月「陸海」
陸海「いやぁ、ここはなんだか落ち着くなぁ……僕もここで寝泊まりするかぁ」
皐月「落ち着くって、医務室がか?」
陸海「そうだぜぇ、この薬品の匂いとかさぁ」
皐月「変わってるな……もしかして陸海、保健委員とかだったのかもな?」
陸海「保健委員かぁ……なんでだろうなぁ、なぜだか包帯とかに絡まって大開脚しないといけない気がするぞぉ?」
皐月「陸海の保健委員に対する認識はどうなってるんだ!?」
陸海「あっはっはぁ、僕ってユニクロな考えの持ち主だからなぁ」
もしかしてユニークって言いたいのか……?
1…記憶がないのに、どうしてそこまで明るくなれるんだ?
2…少なくとも勉強関連の才能ではなさそうだな……
↓二
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 22:47:37.33 ID:TTknnFq80
1
213 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/28(月) 23:00:23.26 ID:k8gs+QsAO
皐月「記憶がないのに、どうしてそこまで明るくなれるんだ?」
陸海「んぅ?」
皐月「記憶がないってすごく不安になる話だろ?だけど陸海は明るいから少し不思議なんだよ」
陸海「どうしても何もなぁ……なんだかそういう気持ちにならないんだよなぁ」
陸海「みんななら何とかしてくれるってわかるからかもなぁ」
皐月「みんな?」
陸海「そう、みんなだぜぇ」
陸海「みんなといればきっと記憶は取り戻せるって、僕はそう思ってるんだろうさぁ」
皐月「陸海……」
陸海「あっはっはぁ、根拠はないけどなぁ」
214 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/28(月) 23:12:59.79 ID:k8gs+QsAO
陸海「おんやぁ、皐月っち。服のボタンが取れかかってるぜぇ」
皐月「本当だ。まぁ、使わない所のボタンだし別に……」
陸海「却下だぜぇ。気になるから直させろぉ」
皐月「うわっ!?いきなり脱がそうとするなよ!?」
陸海「悪い悪い、ついつい気になってしかたなくてさぁ」
皐月「まるで母親だな……」
陸海「あっはっはぁ、〔おかん〕と呼んでもいいんだぜぇ」
皐月「……」
喋りながらパッパッと直してるな……素人の俺でも手際がいいのはよくわかる。
陸海「出来たぜぇ」
皐月「……陸海は本当に〔おかん〕かもしれないな」
陸海「そうだろぉ」
〔陸海空助の通信簿が更新されました!〕
〔素人でもわかるほど手際がいい作業をする。
その姿はまるで母親のようだが……〕
215 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/28(月) 23:15:14.67 ID:k8gs+QsAO
皐月「本当によく出来てるな……」
陸海がますます何者かわからなくなってきた……
〔自由行動を開始します〕
>>2-5から選んでください。
〔一人選ぶ場合と二人選ぶ場合とで好感度の上がり方を変化します〕
〔一人選ぶを四回した場合、次の日の朝食での選択がなくなります。
一人選ぶを二回、二人選ぶを一回した場合は次の日の朝食での選択は一人だけになります〕
〔一人まで選べます〕
〔石原、クロード、下田、陸海は選べません〕
↓二
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 23:16:28.89 ID:f41R2SdeO
墨染
219 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/28(月) 23:41:10.82 ID:k8gs+QsAO
墨染「あれー?」
皐月「出たな……」
墨染「なんででしょう、昨日あれだけ言ったのにもう吹っ切ってません?」
皐月「色々あったんだよ。もうお前の脅しには屈さないからな」
墨染「脅しだなんて人聞きの悪い……ボクはただインタビューさせてくださいって言ってるだけなのに」
皐月「あれのどこがそれだけなんだ……」
1…だいたい、こんなの記事に出来るのか
2…自分の行動でも記事にすればいいじゃないか
↓二
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 23:43:30.33 ID:K/r/MjHt0
2
230 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/29(火) 21:26:45.91 ID:KZKSvgMAO
皐月「自分の行動でも記事にすればいいじゃないか」
墨染「嫌です」
皐月「即答したな……」
墨染「あのですね、ボクは新聞部ですよ?記事にする側であってされる側じゃないんです」
墨染「どれだけ記事を書き連ねても、絶対に自分をその中に加える事なかれ」
墨染「これはボクの譲れない三つの信念の一つです」
墨染「このコロシアイに関してもボクの名前を記事に出す気はありませんしね」
皐月「……」
信念ならまずその突撃取材を改めるべきなんじゃないか……
232 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/29(火) 21:41:28.12 ID:KZKSvgMAO
皐月「三つの信念って言うけど、他の二つはなんなんだ?」
墨染「一つ、記事を書き連ねても絶対に自分をその中に加える事なかれ」
墨染「二つ、どれだけ誇張しても捏造だけは書いてはならない」
墨染「三つ、例え死ぬ事になっても記事を書く事を躊躇うな」
墨染「これがボクの三つの信念ですよ」
皐月「夢さんと俺の変な記事書こうとしてたじゃないか……あれは捏造に入らないのか」
墨染「あのまま平野さんが生きてたら、あなたは間違いなく彼女に惹かれてたと思いますけど?」
皐月「なっ」
墨染「最も、彼女が亡くなった今となっては無意味な推測ですね」
皐月「……」
墨染「皐月さん、ボクは確かに記事を誇張しますよ。だけど根っこに本当がなければ書きません」
墨染「いじめって記事にするとか言った事もありますけどああいうのは本気じゃないんで」
墨染「皐月さんがもし本当に冤罪ならそう書きますよ」
皐月「……」
墨染「それがボクの信念ですから」
墨染のこんなにまじめな顔は初めて見る……
記事を書く事に関しては、墨染なりの考え方があるんだな。
……俺からしたらそういうのはいいからおとなしくしてほしい。
〔墨染優里の通信簿が更新されました!〕
〔記事を書くにあたって三つの信念を持っている。
それに反する事はどれだけ口で言っても絶対に記事にはしないらしい〕
234 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/29(火) 21:44:48.09 ID:KZKSvgMAO
皐月「疲れた……」
あれから墨染に散々とインタビューされた。
信念に突撃取材しないを加えるべきだろ、あいつは……
〔自由行動を開始します〕
>>2-5から選んでください。
〔一人選ぶ場合と二人選ぶ場合とで好感度の上がり方を変化します〕
〔一人選ぶを四回した場合、次の日の朝食での選択がなくなります。
一人選ぶを二回、二人選ぶを一回した場合は次の日の朝食での選択は一人だけになります〕
〔選べるのは一人です〕
〔石原、クロード、下田、墨染は選べません〕
↓二
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/29(火) 21:46:23.68 ID:VSUM88ORO
物述 立木
239 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/29(火) 21:56:00.22 ID:KZKSvgMAO
すみません、既にクロード、下田、墨染の三人分自由行動してますので選べるのは一人です。
というわけで、物述か立木のどちらかになります。
どちらと自由行動するかを選んでください。
↓二
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/29(火) 21:57:15.85 ID:nn/8N3WAO
物述
242 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/29(火) 21:57:48.88 ID:KZKSvgMAO
あっ、ちょっと待ってください。
すみません、間違えたのはこっちでした!
243 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/29(火) 22:00:22.86 ID:KZKSvgMAO
下田、クロード、陸海、墨染で既に四人してました……
すみません、翌日の自由行動の最初を物述と立木でやります。
グダグダで本当にすみません。
244 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/29(火) 22:05:28.24 ID:KZKSvgMAO
皐月「んっ……」
ようやく熱もひいて、身体も動くようになってきたな。
皐月「少し、運動も兼ねて外に出るか……」
【五号車・客室廊下】
皐月「あっ……」
石原「…………」
皐月「石原……」
石原「…………」
うつむいて廊下に座り込んでる……本当に、美影さんの部屋を探してるのか……
石原「……誰か、いるのか」
皐月「……俺だよ、石原」
石原「皐月殿か……」
皐月「美影さんの部屋、探してるのか?」
石原「団居殿の部屋か……皐月殿、一ついいだろうか?」
皐月「んっ?」
245 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/29(火) 22:07:25.21 ID:KZKSvgMAO
石原「――団居殿はどんなおなご、だった?」
皐月「…………はっ?」
246 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/29(火) 22:15:10.78 ID:KZKSvgMAO
石原「わからんのだ、団居殿はどんな口調で喋っていたのか、どんな風にここで過ごしていたのか……」
石原「思いを馳せようとすればするほど、靄がかかったようになって……」
石原「今や、この写真を見なければ……吾は団居殿の顔すら、思い出せないのだ」
皐月「……」
辛い記憶を、美影さんを忘れる事で無理やりどうにかしようとしてるのか……?
石原「……すまない、こんな事を皐月殿に聞くべきではなかったな」
石原「団居殿は…………」
石原「っ、団居殿は何をしたのだ……なぜいない、どうしてだ……」
皐月「石原……!」
石原「団居殿を探さねば、団居殿、どこにいる、どこに……」
止めるべき、だったのかもしれない。
だけど今の俺には……石原を止める言葉は全く思い浮かばなかった。
249 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/29(火) 22:23:55.07 ID:KZKSvgMAO
【十一号車・医務室】
皐月「……」
石原、しばらく会えてなかったけどこんな事になってるなんて……
皐月「……下田にも心配されちゃったな」
ピンポンパンポーン
岩崎『ただ今より夜時間となります』
岩崎『食堂車は立ち入り禁止となりますのでお気をつけください』
岩崎『それではよい夢を……』
皐月「……」
石原……
250 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/09/29(火) 22:25:15.72 ID:KZKSvgMAO
【二号車・サロン】
「……」ゴソゴソ
「……!」カチッ
「…………」
→
14日目 【元スレ】
【オリロンパ】冤罪殺人鬼と絶望のコロシアイ特急列車【安価】【三両目】