オリロンパwiki - 特急ロンパ チャプター2 捜査編
348 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/16(水) 21:41:38.07 ID:PMkzqzTAO






STATION2【方程式では解けない殺人者の思考】非日常編








349 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/16(水) 21:53:05.42 ID:PMkzqzTAO
皐月「岩崎さんが……?」

下田「うん……部屋で手首を切ったみたいだよ」

立木「そん、な……」

皐月「……」

岩崎さんが……あの時助けられた人が。

死んでしまった、のか。

モノクマ「うぷぷ、せっかく身体張ったのに無意味だったねぇ?」

皐月「モノクマ……!」

モノクマ「いやはや、まさかこんなに早くこんな事態になるなんてオマエラもなんだかんだでやるじゃないの!」

モノクマ「あっ、でも殺せなかった人もいるから詰めは甘いかな?」

立木「……!」

下田「……そんな事を言いに来たのかい、モノクマ」

モノクマ「いやいや、もちろんそれだけじゃないよ!」

モノクマ「ザ・モノクマファイルー!」

モノクマ「それじゃあ捜査頑張ってねー!」ピョーン!

皐月「……」

立木さんは助けられた。
だけど二人も殺されてしまった。

皐月「っ……」

とにかく、捜査をしないといけない。

それしか……今はないんだ。

        【捜査開始】

350 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/16(水) 22:21:35.46 ID:PMkzqzTAO
皐月「まずはモノクマファイルの確認だ……」

【被害者は霧ヶ島司と岩崎和音。
霧ヶ島司の死体発見現場は十号車・トレーニングルーム。
死亡推定時刻は六時から七時の間。
死因は頭蓋骨陥没による脳挫傷。
身体には複数の傷がある。
岩崎和音の死体発見現場は三号車・岩崎和音の部屋のシャワールーム。
死因は失血死。
死体は大量の水によって濡れている模様】


皐月「……死因が違うんだな」

それにこのモノクマファイル……

コトダマ[|モノクマファイル2>を手に入れました。
【被害者は霧ヶ島司と岩崎和音。
霧ヶ島司の死体発見現場は十号車・トレーニングルーム。
死亡推定時刻六時から七時の間。
死因は頭蓋骨陥没による脳挫傷。
身体には複数の傷がある。
岩崎和音の死体発見現場は三号車・岩崎和音の部屋のシャワールーム。
死因は失血死。
死体は大量の水によって濡れている模様】

1…調べる【霧ヶ島の死体】
2…調べる【ロッカー】
3…話す【立木】

↓一

351 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2015/09/16(水) 22:23:31.39 ID:KYer0+jbo


352 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/16(水) 22:31:31.37 ID:PMkzqzTAO
皐月「立木さん、大丈夫か?」

立木「まだ、頭がクラクラしますけど……」

皐月「とりあえずロープを外すから。ちょっと我慢してくれ」

立木「はい……」

皐月「よし、取れた」

立木「あの……皐月君」

皐月「んっ?」

立木「ちょっと、起こしてくれますか……?」

皐月「?」

言われた通りに寝かせていた立木さんの身体を起こす。
すると立木さんの背中が濡れている事に気付いた。

皐月「いや、床が濡れてたのか……?」

床には少しだけど水が広がっている……どういう事だこれ?

コトダマ[|濡れた床>を手に入れました。
【立木が吊されていた辺りの床が濡れていた】

ロープとかも調べておこうか……

1…調べる【霧ヶ島の死体】
2…調べる【ロッカー】
3…調べる【ロープ】
4…調べる【倒れた椅子】

↓一

353 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2015/09/16(水) 22:32:21.95 ID:HPb4Y94AO


354 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/16(水) 22:45:49.57 ID:PMkzqzTAO
皐月「立木さんの首に巻かれていたロープ……」

下田「皐月くん、君が見た時ロープはどういう状態だったんだい?」

皐月「えっ、もちろん立木さんの首に……」

下田「そうじゃなくて。ロープは全部下に落ちてるけど、結んであったわけじゃないんだね?」

皐月「……そういえば」

あの時は無我夢中だったけど、確かロープは天井の棒からまた下に下がって……

下田「先にはこんな物が結んであったよ」

皐月「これは水の入ったペットボトル……それも大量だな」

下田「犯人は立木さんの首にロープを巻いて天井の棒を通した後、このペットボトルに結んだんだろうね」

立木さんはこのペットボトルの重さで吊り上げられたって事か……

下田「それとこのロープ……数ヶ所切れてボロボロみたいなんだけど皐月くんが?」

皐月「えっ?俺は一ヶ所しか切ってないぞ?」

下田「このロープ……皐月くんが何かしなくても切れたかもしれないね」

……どういう事なんだ?

コトダマ[|立木の吊られ方>を手に入れました。
【立木はロープを首に巻かれ、天井の棒を通した先に結ばれたペットボトルの重さで首を吊られたようだが……】

コトダマ[|ロープの状態>を手に入れました。
【ロープは皐月が切った部分以外もボロボロでいつ切れてもおかしくない状態だった】

1…調べる【霧ヶ島の死体】
2…調べる【ロッカー】
3…調べる【倒れた椅子】

↓一

355 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2015/09/16(水) 22:47:12.19 ID:HPb4Y94AO


357 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/16(水) 22:59:55.76 ID:PMkzqzTAO
皐月「霧ヶ島さん……」

霧ヶ島さんは頭から流れた血以外に、腕や身体からも血がにじんでいる。
見てみると、切り傷のような物が見えた。

下田「ダンベルが転がってるね……血が付いてるし凶器はこれかな」

皐月「だけどこのダンベルじゃ切り傷は出来ないよな……」

そう言って軽い気持ちでダンベルを持ち上げようとする……だけどダンベルは全く持ち上がらない。

皐月「なんだこれ、すごい重さだぞ……!?」

モノクマ「あー、ダメダメ。それは不良品だから持ち上がらないよ」

下田「……不良品?」

モノクマ「重くしすぎて持ち上がらないんだよね。石原クンならもしかしたら持てるかもしれないけど」

モノクマ「あんまり持ち上がらないからボクすらしまう事も出来なくてそこに転がってるんだよ!」

それ、ダンベルの意味があるのか?

コトダマ[|霧ヶ島の切り傷>を手に入れました。
【霧ヶ島の身体には複数の切り傷があった】

コトダマ[|重すぎるダンベル>を手に入れました。
【血痕が付着したダンベル。
重すぎてモノクマも運べないらしい】

1…調べる【ロッカー】
2…調べる【倒れた椅子】

↓一

358 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2015/09/16(水) 23:00:45.27 ID:HPb4Y94AO


359 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/16(水) 23:26:17.80 ID:PMkzqzTAO
霧ヶ島さんが入れられていたロッカー……何か手がかりがあればいいけど。

皐月「あれ、これは……」

霧ヶ島さんが入れられていたロッカーには何もないけど、隣のロッカーに手形があるぞ……

皐月「もしかしてこの中に犯人が……?」

コトダマ[|ロッカーの手形>を手に入れました。
【霧ヶ島の死体が入っていたロッカーの隣にあるロッカーに手形がついていた】


360 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/16(水) 23:29:18.12 ID:PMkzqzTAO
立木さんが吊されていた場所の近くに椅子が倒れてるな。

皐月「……なんだこの椅子?」

片側の脚だけ短い……こんなの座ろうとしたらバランス崩して倒れるぞ。

皐月「いったいこの椅子は……」

コトダマ[|バランスの悪い椅子>を手に入れました。
【立木が吊されていた近くに倒れていた椅子。
脚が片側だけ短く普通に置くと倒れてしまう】


361 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/16(水) 23:41:37.06 ID:PMkzqzTAO
下田「だいたいは調べたし、立木さんを部屋に連れていこうか」

立木「ごめんなさい、捜査中なのに……」

皐月「いいんだ。後は俺達が何とか……」

下田「皐月くん、君が連れて行ってあげてくれないかい?」

皐月「えっ、下田は?」

下田「……霧ヶ島くんにちょっと」

皐月「……わかった」

俺は立木さんを背負うと、トレーニングルームを後にする。

トレーニングルームから出た直後……

ドンッ!

何かを叩くような、そんな音がした。

立木「……皐月、君」

皐月「……」

立木「こういう時に、言うべきなのかわかりませんけど……」

立木「助けてくれて、ありがとう……」

皐月「……」

背中の立木さんは震えていて、埋められた顔の辺りから濡れていくような感じもする。
当たり前だ、もしかしたら彼女も被害者の一人だったかもしれないんだから。

皐月「……」

自分の恐怖より俺へのお礼を優先してくれた、立木さん。

霧ヶ島さんと岩崎さんの事は本当に悲しいし、辛い。

それでも俺は彼女だけでも助けられて良かったと、強く思った。

368 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/17(木) 22:15:41.52 ID:/kkgJ+MAO
【五号車・立木の部屋】

立木さんの部屋まで行くと彼女をベッドに寝かせる。


皐月「それじゃあ、捜査は何とかやってみるから」

立木「……あの、皐月君」

皐月「んっ?」

立木「……」

皐月「立木さん?」

立木「……ごめんなさい、やっぱり何でもありません」

皐月「……」

立木「……捜査が終わったら、迎えに来てください」

皐月「えっ」

立木「その時なら、きっと……話せますから」

皐月「わかった。とにかく俺は行くから……安静にしてて」

立木「……はい」

立木さん、何を話そうとしてるんだ……?


369 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/17(木) 22:26:34.68 ID:/kkgJ+MAO
皐月「とにかく、岩崎さんの方に行ってみよう……」

今回調べないといけないのは霧ヶ島さんと立木さんの事件だけじゃない。
もう一人、岩崎さんの事件もあるんだ。

【三号車・岩崎の部屋】

皐月「……!?」

な、なんだこれ?

部屋がグチャグチャに荒らされてるじゃないか……

伊方「来たか皐月」

皐月「伊方、これは……」

伊方「待て、その前にいくつか聞きたい事がある……他の連中もな」

皐月「あ、ああ」

…………

陸海「立木っちも殺されかけたぁ!?」

物述「立木さんは、大丈夫なの?」

皐月「命だけは助けられたけど……心に相当な傷を負ったはずだ」

神崎「……ちょっと様子見てきていい?こういう時こそ私の仕事だし」

皐月「頼めるか?」

神崎「もちろん」

下田「みんな、ここにいたんだね」

皐月「下田、もういいのか?」

下田「うん、今は殺された二人や立木さんのためにクロを探す」

そう言う下田の目元には何か流れたような跡があったけど……俺はそれには触れなかった。


370 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/17(木) 22:36:57.73 ID:/kkgJ+MAO
伊方「立木の所には神崎が行った。下田、見張りはどうするつもりだ」

下田「今回は現場が二つあるからね……石原くんとクロードくんは霧ヶ島くんの方をお願い出来るかな?」

石原「うむっ、承知した。霧ヶ島殿に手も合わせたいからな……」

クロード「わかった」

下田「それでここは……」

陸海「じゃあ僕が見張るかなぁ……」

下田「ありがとう、陸海くん。後一人は……」

美影「ミーちゃんがやるにゃ。捜査は得意じゃないし……」

下田「わかった、ありがとう。それじゃあ見張り役も決めたから……本格的に捜査を始めよう」

1…調べる【シャワールーム】
2…調べる【岩崎の部屋】
3…話す【陸海】
4…話す【伊方】
5…話す【美影】

↓一

371 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2015/09/17(木) 22:38:36.83 ID:YUVDx8E/o


372 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/17(木) 22:58:23.06 ID:/kkgJ+MAO
陸海「なーんで、こんな事になっちまったんだろうなぁ」

皐月「……」

陸海「霧ヶ島っちがパーティーやるとか言い出した時はビックリしたけどさぁ……それでも僕、結構ノリノリだったんだぜぇ?」

陸海「石原っちなんて料理中は僕の隣でずーっとカレー見てたしよぉ……」

皐月「陸海はずっと石原の隣にいたのか?」

陸海「少なくとも料理始めてからはずっとだなぁ……まあ、僕も料理に集中してたから隣にいなかったら気付かなかったかもなぁ」

皐月「気付かなかったかもって、そんなに集中するものなのか?」

陸海「しょうがないだろぉ、そういう料理リクエストされちゃったんだからさぁ」

皐月「リクエスト?」

陸海「おう、霧ヶ島っちになぁ」

霧ヶ島さんからの料理のリクエスト……?

陸海「あっ、でも後ろから岩崎っちや立木っちの声は聞こえてたぜぇ」

コトダマ[|厨房の様子>を手に入れました。
【石原と陸海は隣にいてずっと料理をしていた。
後ろから立木や岩崎の声はしていたようだ】

コトダマ[|料理のリクエスト>を手に入れました。
【陸海が作っていた料理は霧ヶ島からのリクエストだったらしい】

1…調べる【シャワールーム】
2…調べる【岩崎の部屋】
3…話す【伊方】
4…話す【美影】

↓一

373 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2015/09/17(木) 22:59:45.99 ID:n7E1RKOR0
4

374 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/17(木) 23:18:48.86 ID:/kkgJ+MAO
美影「うにゃあ……」

皐月「美影さん、大丈夫か?」

美影「大丈夫じゃないにゃあ……岩崎ちゃんに最後に会ったのがミーちゃんかもしれないし」

皐月「えっ?」

美影「ミーちゃんが放送終わらせて食堂車に行く時にね、岩崎ちゃんと会ったんだにゃあ」

皐月「本当か!?」

美影「うん、部屋に忘れ物取りに行くって……ねぇ、翼ちゃん」

美影「あの時止めてれば、岩崎ちゃんは殺されなかったかもしれないの……?」

皐月「……!」

それは俺にとって心を抉るような問いかけだった。
夢さんを止めていれば……今でもどこかでそう考えてしまう俺にとっては。

美影「……あれ?」

皐月「……どうしたんだ」

美影「えっと、ベッドの下に何かあるみたいだにゃあ……ふにゃあ!?」

皐月「えっ?」

ベッドの下を見て後ずさる美影さんのように俺はベッドの下を覗き込む。
そこにあったのは……

皐月「っ!?」

これは……

コトダマ[|美影の証言>を手に入れました。
【放送が終わって食堂車に行く時、忘れ物を取りに行く岩崎とすれ違ったらしい】

コトダマ[|車掌の帽子>を手に入れました。
【岩崎の部屋のベッドの下にあった彼女がいつも被っていた帽子。
血痕が付着している】

1…調べる【シャワールーム】
2…調べる【岩崎の部屋】
3…話す【伊方】

↓一

375 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2015/09/17(木) 23:21:47.75 ID:TjtFR9hqO
2

377 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/17(木) 23:30:04.52 ID:/kkgJ+MAO
皐月「……酷いな」

テーブルや椅子は倒れてベッドもグチャグチャ、部屋にあった掛け時計も見事に壊されてるし……

皐月「岩崎さんがこれをやったのか?」

伊方「だとすれば岩崎は相当錯乱していた事になるな」

錯乱していた……岩崎さんに何があったんだ。

コトダマ[|岩崎の部屋>を手に入れました。
【岩崎の部屋はテーブルや椅子は倒れてベッドはグチャグチャ、時計も壊されているという有り様だった】

1…調べる【シャワールーム】
2…話す【伊方】

↓一

379 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2015/09/17(木) 23:33:28.83 ID:EPW9IgKAO


380 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/17(木) 23:46:34.07 ID:/kkgJ+MAO
シャワールームでは壁によりかかって岩崎さんがグッタリしている……

右手には大きめのカッターナイフが握られていて、左手首をズタズタにしていた。

皐月「でもなんでこんなにびしょ濡れなんだ?」

伊方「死体発見時、シャワーが出しっぱなしだったんだよ。今はさすがに止めてあるがな」

皐月「シャワーが……んっ?」

岩崎さんの服、青いからわかりにくいけど胸の辺りに微妙に血が付いてるぞ……

笹山「……ちょっとどきなさい」

皐月「えっ、ああ」

笹山「……」

笹山さんはしばらく岩崎さんを見ていたかと思うと……おもむろに彼女の服を脱がせ始めた。

皐月「なっ!?何してるんだ!?」

笹山「……皐月、岩崎は特殊な性癖があったのかしら」

皐月「は?」

笹山「この子、下着着けてないわよ。上下両方ね」

下着を、着けてない……?

コトダマ[|岩崎の死体>を手に入れました。
【岩崎の死体はびしょ濡れで、制服の胸元に血が付着していた】

コトダマ[|カッターナイフ>を手に入れました。
【大きめのカッターナイフ。
岩崎の右手に握られていた】

コトダマ[|岩崎の下着>を手に入れました。
【岩崎の死体は下着を着けていなかった】


381 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/17(木) 23:56:38.98 ID:/kkgJ+MAO
伊方「ふん、今回の事件はなかなか手が込んでいるようだな」

皐月「だけど犯人はなんでわざわざ霧ヶ島さんと岩崎さんを狙ったんだ?」

伊方「さあな……それより問題は移動した方法だ」

皐月「移動した方法?」

伊方「どちらにしても一人を殺した犯人は、もう一人を殺すために食堂車を通らないといけない」

伊方「だが死亡推定時刻の範囲内にはレストラン、厨房……どちらにも人がいた」

皐月「そうか……犯人が動いたなら当然目に付くはずだよな」

伊方「この謎を解かない限り犯人にはたどり着けない可能性が高いな」

コトダマ[|犯人の移動方法>を手に入れました。
【犯人は霧ヶ島か岩崎を殺害した後、もう一人を殺すために食堂車を通らないといけない。
しかし食堂車はレストラン、厨房の両方に人がいた】


382 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/18(金) 00:10:41.11 ID:J2bTlSuAO
皐月「後はどこを調べるか……」

下田「皐月くん、ちょっといいかな?」

皐月「どうした下田?」

下田「あのカッターナイフなんだけど、ぼくどこかで見たんだよ」

皐月「なんだって……!?」

下田「それを確認したいからもし調べる事がなくなったら二号車のサロンに来てほしいんだ」

皐月「……わかった」

下田はカッターナイフをどこで見たんだ……?

1…調べる【倉庫】
2…調べる【放送室】
3…話す【クロード】
4…話す【墨染】

↓一

383 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2015/09/18(金) 00:10:52.35 ID:+AnhS1NBO
4

384 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/18(金) 00:22:44.38 ID:J2bTlSuAO
【食堂車・二階厨房】

墨染「いや、忙しいですね」パシャッ

皐月「またそんな事してるのか……」

墨染「ボクの取材に対する情熱は誰にも邪魔出来ませんよ」

皐月「……何か決定的瞬間を撮ったりしてないのか?」

墨染「撮ってませんね。ボクはカメラマンじゃありませんから日常撮ったりしてもなーんにも楽しくないです」

皐月「お前な……」

墨染「さてさて後は……おやおや?」

皐月「どうした」

墨染「この製氷機、準備の時より氷が減ってますね」

皐月「氷が?間違いないのか?」

墨染「ボクは氷をたくさん入れたジュースが大好きなんで毎日ストックを確認してます。最後に確認したのは五時半頃食堂車に来てすぐだから間違いないですよ」

氷、か……

コトダマ[|消えた氷>を手に入れました。
【厨房の製氷機にある氷が五時半より減っていたらしい】

1…調べる【倉庫】
2…調べる【放送室】
3…話す【クロード】

↓一

385 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2015/09/18(金) 00:24:02.95 ID:5qp/J2Ah0
2

386 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/18(金) 00:34:09.79 ID:J2bTlSuAO
皐月「放送室には何もないか……録音機器も動かせないみたいだし」

今は七時半過ぎか……まだそんな時間なんだな。

皐月「……あれ?棚に隙間があるな」

この棚に確かあったのは……

皐月「そうだ、録音用のCDと再生専用のラジカセだ」

うーん、事件に関係あるのか?

コトダマ[|なくなったCDとラジカセ>を手に入れました。
【放送室から録音用CDと再生機能のみのラジカセが消えていた】

1…調べる【倉庫】
2…話す【クロード】

↓一

387 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします  2015/09/18(金) 00:35:15.62 ID:+AnhS1NBO
1

388 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/18(金) 00:40:43.24 ID:J2bTlSuAO
皐月「結局、この倉庫から出したパーティーグッズを使う機会なかったな……」

せっかくあんなに苦労して見つけたって言うのに……

物述「皐月さん」

皐月「ああ、物述さん」

物述「皐月さん達が探していたらしいパーティーグッズを探してるんだけど、どこにあるかわからない?」

皐月「それならこの奥に……」

物述「なんでこんな見つかりにくい場所に……」

皐月「さあ……だけどこのせいで結構時間取られたんだよな……」

コトダマ[|倉庫のパーティーグッズ>を手に入れました。
【倉庫のパーティーグッズは見つかりにくい場所に置いてあり、皐月達は探し出すのに時間がかかった】


389 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/18(金) 00:47:22.35 ID:J2bTlSuAO
クロード「ったく、キリガシマとイワサキが殺されるとはな……」

皐月「もしかしてクロードが言っていたやつじゃないのか?」

クロード「どうだかな……そういえばよ。下田がパーティーグッズ見つけた時に時計ズレてたって言ってたよな?」

皐月「そういえばそんな事言ってたな」

クロード「15分進んでたらしいぜ。もしかしたら事件に関係あるかもな」

皐月「まるで下田が怪しいみたいじゃないか……」

クロード「そこまでは言ってねえよ」

コトダマ[|下田の腕時計>を手に入れました。
【倉庫でパーティーグッズを見つけた時、下田の腕時計は15分進んでいた】

391 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/18(金) 00:54:19.98 ID:J2bTlSuAO
そろそろ下田の所に行くか……

【二号車サロン】

下田「……」

皐月「下田、来たぞ」

下田「皐月くん……思い出したよ、あのカッターナイフはこの中にあったんだ」

皐月「えっ、これって……!?」

下田「それと、いくつか物がなくなってる……皐月くん、この事はぼく達だけの話にしてほしいんだけど……」

皐月「……」

コトダマ[|遺品>を手に入れました。
【二号車サロンに置いてあった平野と安田の遺品。
そこから安田の遺品からカッターナイフと小型マイク、平野の遺品から変声機がなくなっていた】

ピンポンパンポーン

393 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/18(金) 01:04:15.80 ID:J2bTlSuAO
モノクマ「うぷぷ、捜査タイム終了ー!」

モノクマ「まもなく第二学級裁判場ー、第二学級裁判場ー」

モノクマ「オマエラ、また一号車に繋がる扉の前に集合!」

モノクマ「学級裁判、始まるよー!」

下田「もう捜査時間が終了……」

皐月「下田、俺立木さんを迎えに行ってくる」

下田「うん、わかった」

【立木の部屋】

皐月「立木さん、迎えに来たよ」

神崎「やっと来た……なんか立木ちゃん、皐月君と一緒じゃないと嫌らしいから後は任せるね」

皐月「わかった、立木さん行こう」

立木「……はい」

立木さんを背負って俺はまた歩き出す。

立木「……皐月君」

皐月「んっ?」

立木「――――」

皐月「えっ……」

だからきっと誰にも聞かれなかったはずだ。

立木さんが話した……衝撃的な事実は。

394 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/18(金) 01:18:50.75 ID:J2bTlSuAO
【第二学級裁判場駅】

伊方「わざわざ第二学級裁判場と変えてあるか……ふん」

神崎「本当に悪趣味だ……」

俺達は前のように列車から降りて……またあの赤い扉に向かう。

そしてその扉を開くと……

【第二学級裁判場】

そこに広がっていたのは前の学級裁判場に比べて、どこか暗く、おどろおどろしい雰囲気を醸し出す場所だった。

モノクマ「うぷぷ!第二学級裁判場へようこそ!」

モノクマ「コンセプトは裏切りと信頼!」

モノクマ「さあさあ席についてくださいな!」

モノクマに言われて、俺達は再び自分の名前が書かれた席につく。

皐月「……」

霧ヶ島司さん……前回自分の秘密を明かしてまで下田を助けた。
仲良くするためにパーティーをしたいって心は……誰かに裏切られた。

岩崎和音さん……俺が命を懸けて助けられた人。
だけど彼女は殺された、モノクマじゃなくて俺達の中の誰かにだ。

顔を上げて周りを見る。

伊方「……このタイミングで連続殺人か」

陸海「ううっ、また来ちまったよぉ」

笹山「さっさと終わらせましょう」

墨染「今回はつまらない動機じゃないといいんですけど……」

この中にいる、二人を殺したクロが。

石原「おのれ……!」

立木「……」

神崎「全く……もう来たくなかったのに」

下田「……今はクロを見つけるだけだよ」

どんな理由かはわからない……いや、どんな理由だとしても俺は暴き出す。

美影「にゃううっ……」

物述「三人もなぜ狙ったの……?」

クロード「ちっ、これはあの殺気の奴がやったのか?」

……それが二人に対して出来る事だ。

皐月「……」

そして学級裁判が始まろうとする中。


俺はあの言葉の意味を考えていた……

立木さんの……あの言葉の意味を。

395 : ◆5IONXlxNzTMN  2015/09/18(金) 01:22:08.72 ID:J2bTlSuAO






立木「私、首を絞められて……でも意識が遠のく直前に見たんです……青い制服と帽子を」

立木「私を襲ったのは……」

立木「――岩崎さん、です」

コトダマ[|立木の証言>を手に入れました。
【立木は襲われた時に岩崎の制服と帽子を見た】











学級裁判前半


【元スレ】
【オリロンパ】冤罪殺人鬼と絶望のコロシアイ特急列車【安価】【二駅目】