347 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/25(日) 22:38:38.20 ID:Yg3bFgPAO
STATION4【裏切りの銃弾は親友(とも)を貫く】非日常編
348 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/25(日) 22:52:45.65 ID:Yg3bFgPAO
皐月「なんで、なんで慧が……」
慧が、殺された。
あんなにコロシアイをさせないために頑張っていた慧が……
石原「皐月殿!」
伊方「どうやら、殺されたのは下田一人のようだな……」
物述「……」
立木「な、なんですか今の悲鳴……えっ、下田君、皐月君!?」
笹山「とうとう、下田まで……」
墨染「見回りとかしてましたしねぇ……」
クロード「なんて、こった……」
モノクマ「とうとうリーダーが殺されてしまいましたね!」
皐月「モノ、クマ……!」
モノクマ「今回は特に言う事はございません!」
モノクマ「前に言った通り今回はイージーモードだからね!」
モノクマ「じゃ、モノクマファイルは置いていくから頑張ってちょうだい!」ピョーン!
皐月「……」
イージーモード……つまり慧は。
内通者に、殺されたのか。
皐月「…………」
【捜査開始】
349 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/25(日) 23:02:26.37 ID:Yg3bFgPAO
皐月「……」
【被害者は下田慧。
死体発見現場は六号車・多目的室。
死因は銃による射殺。
死亡推定時刻は昨日の午後九時半頃。
手のひらに火傷の痕がある】
これが慧の……
コトダマ[|モノクマファイル5>を手に入れました。
【被害者は下田慧。
死体発見現場は六号車・多目的室。
死因は銃による射殺。
死亡推定時刻は昨日の午後九時半頃。
手のひらに火傷の痕がある】
1…調べる【下田の死体】
2…調べる【血だまり】
3…調べる【大型冷蔵庫】
4…話す【立木】
5…話す【物述】
↓一
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/25(日) 23:02:47.79 ID:xazDtsB30
1
351 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/25(日) 23:16:28.08 ID:Yg3bFgPAO
皐月「……」
なんでなんだろうな。
慧の死体を見てるはずなのに、全く絶望してる感じがしない。
悲しいのに、犯人をこの手で殺してやりたいぐらいなのに……
皐月「……」
俺、もしかしてどこかおかしいんじゃないか……?
皐月「……今考える事じゃない、か」
慧の死体にはお腹と背中、それぞれに穴が空いて……お腹の方は少し焦げてる。
これってもしかしなくても銃で撃たれた痕だよな……
皐月「手には確かに火傷した痕があるな」
見張りの時にはこんなのなかったはずだから……殺された時についたのか?
皐月「……あれ?」
慧が何か口の中に入れて……ビニール?
コトダマ[|下田の死体>を手に入れました。
【下田の死体には腹部と背中、二つの銃痕がありお腹の方には少し焦げた痕があった】
コトダマ[|下田の手>を手に入れました。
【下田の手には火傷した痕があった。
皐月の覚えている限り事件前にはなかった物】
コトダマ[|ビニール片>を手に入れました。
【下田の口の中にあったビニール片】
1…調べる【血だまり】
2…調べる【大型冷蔵庫】
3…話す【立木】
4…話す【物述】
↓一
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/25(日) 23:16:43.24 ID:Ez4Cn1Yj0
3
353 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/25(日) 23:27:01.35 ID:Yg3bFgPAO
立木「あ、あの皐月君……その血」
皐月「多分慧の血だよ……俺は怪我一つしてないし」
せいぜい目が痛いぐらいだ……
立木「……それにしては、なんだか量が多くありませんか?」
皐月「えっ?」
立木「皐月君が怪我してないなら、この服についてる血の量はちょっと多い気がします」
血の量が多い……?
コトダマ[|皐月の服>を手に入れました。
【皐月の服には血がベッタリとついている。
皐月は怪我などはしていないが、それだと血の量が多いようだ】
1…調べる【血だまり】
2…調べる【大型冷蔵庫】
3…話す【物述】
↓一
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/25(日) 23:27:27.81 ID:iCeZ3DfAO
1
355 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/25(日) 23:42:58.79 ID:Yg3bFgPAO
皐月「すごい血の量だ……」
笹山「あまり踏み込んで荒らさない方がいいわね。墨染、あなただけで調べなさい」
墨染「ボクがですか!?さ、さすがにちょっと……」
笹山「重大な手がかりを見つけたらあなたを名前で呼んであげてもいいわ」
墨染「……!」
笹山「さて、あちらは任せて違う場所を調べるわよ」
いくらなんでも、それで血だまりは調べ……
墨染「なるべく踏まないように、踏まないように……」
るのか。
笹山「皐月、ちょっと来なさい」
皐月「あ、ああ」
笹山「あの血だまりから離れた所にも少量だけど血が落ちていたわ。手がかりになるんじゃないかしら」
皐月「本当だ……」
なんでこんな離れた場所に血痕があるんだ?
墨染「ミ、ミチルさーん。なんかありましたよー」
笹山「ビニール?何か入れていたみたいね」
墨染「破けてるんですけど何が入ってたんでしょう?」
破けてるビニール……?
墨染「あの、ところでミチルさん」
笹山「他に手がかりがないか見なさい、話はそれからよ」
墨染「はーい……」
コトダマ[|離れた血痕>を手に入れました。
【血だまりから離れた場所にあった血痕】
コトダマ[|破けたビニール>を手に入れました。
【血だまりの中に落ちていたビニール。
破けているようだが……】
1…調べる【大型冷蔵庫】
2…話す【物述】
↓一
356 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/25(日) 23:43:37.82 ID:u1aJLi3r0
1
361 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/26(月) 23:11:19.84 ID:3hZhZqFAO
皐月「この冷蔵庫、なんか気になるな……」
中には……何も入ってない。
電源を抜いておけば人一人ぐらい、隠れられそうだな。
皐月「多分犯人はこの冷蔵庫に隠れてたんだ……」
そして俺が来るのを待っていた……
だけど、そこまでしてたのになんで俺を殺さなかったんだ?
少なくともこの多目的室は防音のはずなのに……
コトダマ[|大型冷蔵庫>を手に入れました。
【多目的室にある大型の冷蔵庫。
犯人はここに隠れ、皐月を襲撃したと思われる】
コトダマ[|犯人の狙い>を手に入れました。
【犯人は皐月を呼び出し襲ったが、結局皐月を殺さなかった】
コトダマ[|部屋の防音>を手に入れました。
【新しく開放された多目的室、娯楽室、武器庫は防音処理がされている】
362 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/26(月) 23:20:50.60 ID:3hZhZqFAO
物述「なんで、なんでこんな事に……」
皐月「……」
物述さん、震えてるな……
皐月「物述さん、ちょっといいか?」
物述「……な、に?」
皐月「第一発見者は物述さんみたいだから話を聞かせてほしいんだ」
物述「あ、ああ……大した話じゃないけれどそれでもいいなら」
物述「食堂車に行こうとした時に、多目的室の扉が少し開いていたの」
物述「気になって中を覗いたら……あなたと下田さんが血まみれで……思わず悲鳴をあげてしまって」
皐月「部屋の扉が開いていた……」
犯人は慌ててたのか?
コトダマ[|物述の証言>を手に入れました。
【朝食堂車に行く途中、多目的室の扉が開いていたため中を覗いたら皐月と下田がいたのを目撃した】
363 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/26(月) 23:32:31.13 ID:3hZhZqFAO
立木「あの皐月君……とりあえず着替えた方がいいんじゃ」
確かに、血まみれの服を着たままっていうのも……
皐月「わかった、着替えてくる」
物述「見張りはどうするの……クロードさんはいなくなってしまったけれど」
立木「私がやります……」
石原「ならば吾が……」
伊方「物述、お前がやれ」
物述「ワ、ワタシが?」
伊方「石原は俺の手足になってもらう。どうやらお前は今まで以上に動揺しているようだ……見張りが関の山だろう」
物述「……わかっ、た」
伊方「石原、行くぞ」
石原「承知した!」
笹山「……私も行くわ。じゃあね」
墨染「待ってくださいよミチルさーん!」
……俺も行くか。
1…調べる【皐月の部屋】
2…調べる【武器庫】
3…調べる【娯楽室】
4…話す【伊方&石原】
5…話す【笹山&墨染】
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/26(月) 23:33:45.87 ID:vDhYn8IAO
1
なんやかんやいいコンビだ
365 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/26(月) 23:44:39.86 ID:3hZhZqFAO
皐月「……ふう」
とりあえず服は着替えたけど……
皐月「あれ?」
……ない!
俺を呼び出したあの呼び出し状がどこにもない!
皐月「確かもらった後にポケットに突っ込んで肌身離さず持ち歩いてたのに……」
多目的室に行く前にもあったのは確認してるから……
もしかして犯人が持っていったのか……?
コトダマ[|呼び出し状>
【皐月を多目的室に呼び出した手紙。
事件が起きる直前まで持っていたが、なくなっていた。
内容は〔今夜九時多目的室に来い。
来なかったり他言した場合はお前の大切な人間を殺す〕】
1…調べる【武器庫】
2…調べる【娯楽室】
3…話す【伊方&石原】
4…話す【笹山&墨染】
↓一
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/26(月) 23:45:49.40 ID:Tyutj98n0
1
369 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/26(月) 23:52:27.97 ID:3hZhZqFAO
皐月「武器庫の物は……やっぱり減ってないな」
でもなんでだ?
今回使われたのは銃、それに催涙スプレー……
だけど武器庫からはそのどちらもなくなってない。
いったいどういう事なんだ……
コトダマ[|凶器の入手経路>を手に入れました。
【武器庫から武器は持ち出されていない。
しかし皐月襲撃には催涙スプレーが、下田殺害には銃が使われていた】
1…調べる【娯楽室】
2…話す【伊方&石原】
3…話す【笹山&墨染】
↓一
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/26(月) 23:52:49.26 ID:vDhYn8IAO
1
375 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/27(火) 23:15:33.97 ID:8RCp27GAO
皐月「娯楽室には何かあるか……」
テーブルの上に表があるな。
皐月「伊方と石原がオセロをしてたみたいだな……結果は石原の全敗か」
昨日の夕食後からずっとやってたのか……クロードも九時頃から一時間ぐらいいたみたいだな。
皐月「そうなると、三人はアリバイがあるって事か……」
コトダマ[|オセロの勝敗表>を手に入れました。
【伊方と石原のオセロの勝敗を表記した物。
夕食後からずっと行っており、九時頃から一時間ほどクロードも参加していたようだ】
1…話す【伊方&石原】
2…話す【笹山&墨染】
↓一
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/27(火) 23:16:32.72 ID:RlkkWDcmo
1
378 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/27(火) 23:30:24.25 ID:8RCp27GAO
皐月「石原、伊方」
伊方「皐月か。ちょうどいいところに来た」
石原「伊方殿が皐月殿の話を聞きたいらしい」
皐月「……わかった」
…………
伊方「なぜ一人で行動したかは問うつもりはない」
伊方「そんな事を今さら議論しても下田は喜びはしないだろうからな……」
伊方「だが皐月。その代わりにお前には思い出せる限りの事を思い出してもらうぞ」
皐月「俺も、そのつもりだ」
伊方「いいだろう。石原、今の皐月の話から気になった事はあるか」
石原「うむっ……やはりなぜ犯人は皐月殿を殺さずにおいたのかが気になる」
やっぱりそこだよな……
伊方「扉が開く音と二つの銃声……下田が皐月を庇ったのか、それとも……」
皐月「それともって、他に何かあるのか?」
伊方「とにかく一つ気になる事がある」
伊方「下田の部屋も捜査する必要がありそうだな」
慧の部屋を……?
コトダマ[|二つの銃声>を手に入れました。
【皐月が意識を失う直前、二つの銃声らしき音が聞こえた】
379 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/27(火) 23:40:12.50 ID:8RCp27GAO
墨染「うーん」
笹山「無駄骨だったみたいね」
皐月「二人共、医務室で何してるんだ?」
笹山「あら皐月……犯人が怪我した可能性を考慮して包帯とかが減ったか確認していたのよ」
皐月「無駄骨だったって事は減ってないのか」
笹山「そうね。時間を無駄にしたわ」
墨染「ミチルさん、落ち込まないでください!ボクだけはその捜査を無駄なんて思いませんから!」
笹山「そもそもきっと手がかりがあるからと医務室に人を連れ込んだのは誰かしら?」
墨染「すみません、ボクです」
……笹山さんには素直だな。
コトダマ[|医務室の物品>を手に入れました。
【医務室の包帯などは減っていなかった】
380 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/27(火) 23:43:32.06 ID:8RCp27GAO
皐月「……」
慧の部屋に行ってみるか。
【八号車・下田の部屋】
皐月「……!」
クロード「……よぉ」
クロード……
なんでクロードがここにいるんだ……?
1…調べる【下田の部屋】
2…話す【クロード】
↓一
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/27(火) 23:43:54.20 ID:xEv0wwCv0
2
382 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/27(火) 23:57:00.64 ID:8RCp27GAO
皐月「クロード……なんでここに」
クロード「貸した物を取りに来たんだよ」
皐月「貸した物……?」
クロード「これさ」
そう言ってクロードが見せてきたのは……
皐月「銃……!?」
クロード「オレはこいつをシモダに貸したんだよ」
クロード「弾は一発だけ入ってたが……今見たら弾はなくなってやがった」
皐月「……」
クロード「……もしかしたらよ」
クロード「シモダが死んだのはオレのせいかもな」
コトダマ[|クロードの銃>を手に入れました。
【下田に貸したというクロードの銃。
弾は一発だけ入っていたが今はないらしい】
383 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/28(水) 00:11:16.59 ID:7E4bg15AO
皐月「慧の部屋には演劇用の小道具とかがあるな……」
えっとボールに作り物の刀に台本、服に筆記用具に包帯……
包帯はほとんど使ったみたいだな、少ししか残ってない。
あっ、電子生徒手帳まであるぞ……
皐月「あれ?」
何か足りないような……気のせいか?
皐月「他には……」
ベッドには……っ!?
皐月「なんでこんな物が……!」
コトダマ[|電子生徒手帳>を手に入れました。
【下田の部屋にあった電子生徒手帳】
コトダマ[|包帯>を手に入れました。
【下田の部屋にあった包帯。
ほとんど使われている】
コトダマ[|下田の部屋>を手に入れました。
【下田の部屋にはボールや作り物の刀に台本、服に筆記用具などがあった。
何かが足りない気がするが……】
コトダマ[|カッターの刃>を手に入れました。
【下田の部屋のベッドの枕元にあった物】
ピンポンパンポーン
384 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/28(水) 00:23:02.94 ID:7E4bg15AO
モノクマ「うぷぷ、今日は絶望、明日も絶望」
モノクマ「新しい絶望へ止まりましょう!」
モノクマ「まもなく第四学級裁判場駅、第四学級裁判場駅ー」
モノクマ「揺れにお気をつけくださーい!」
モノクマの放送の後、少し揺れて……列車は止まった。
皐月「……」
最後に……
【多目的室】
皐月「慧……」
もう慧は動かない……
もし脱出出来たら、色々としたい事がたくさんあった。
こんな見回りとかだけじゃなくて、もっと普通の……友達らしい事が……
皐月「……」
行こう。
必ず慧を殺した犯人を……
皐月「……」
内通者、か……
コトダマ[|内通者>を手に入れました。
【モノクマに協力している存在で正体は不明。
今回の動機ではコロシアイをするように言われていたようだが……】
385 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/28(水) 00:43:06.57 ID:7E4bg15AO
【第四学級裁判場駅】
列車から降りると俺は一目散に扉に向かう。
そして開いた先にあったのは……
真っ暗闇。
ポツポツと蝋燭の明かりに照らされだす……そんな場所だった。
モノクマ「今回のテーマは【一寸先は闇】だよ!」
モノクマ「うぷぷ、それでは席についてください!」
モノクマ「伊方クンは……石原クンと一緒にいてもらおうかな!」
席について目を閉じる。
下田慧……俺を信じて、俺を友達だと言ってくれた。
俺にとって、いや、きっとみんなにとってもかけがえのない存在だった。
伊方「銃、か」
笹山「犯人は内通者なのかしらね……」
墨染「もう四回目なんですね」
そんな慧を殺したクロ。
俺は必ず見つけだしてみせる。
石原「下田殿……!」
立木「下田君が殺されるなんて……」
それが今の俺に出来る事だから。
物述「まだ、信じられない……」
クロード「……」
内通者にしろ、そうでないにしろ……
皐月「必ず、この事件だけは……!」
隠れてたって絶対に引きずり出してやる……
絶対に……
386 :
◆5IONXlxNzTMN 2015/10/28(水) 00:45:38.81 ID:7E4bg15AO
犯人に俺を生かした事、後悔させてやるからな……!
→
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