オリロンパwiki - 虹橋ロンパ エピローグ
457 : ◆NfMAYOsv718f  2015/03/21(土) 23:03:37.67 ID:ZPQTbezOo

【エピローグ I move out of the cage hopefully and romantically . 〜 希望と絶望と希望のプロローグ 〜 】



ー???ー


冠城「ここからなら……誰にも見つからずに出られます」

虹橋「まさかこの学園にこんな場所があったなんて……」

虹橋「驚きですね!」

冬山「でもこんなにすぐにここを出てもいいのかしら?」

冬山「もう少しこの研究所で自分達のこと調べておいたほうがいいような……」

差掛「何を言ってる?俺たちにできることなんてせいぜい神座レポートに頼ることぐらいだ」

差掛「それに必要な薬の類はすべてもったはずだ」

瑞原「それだけじゃない。ここはもうすぐ絶望の残党や未来機関がやってくるだろう」

瑞原「もし見つかったら今度こそおしまいだ」

冬山「でも……結局のところ私たちの体だってもう大丈夫とは言い切れないじゃない」

虹橋「不安なのはわかります。でもボクたちはそれでも進まなきゃいけないんです」

夢喰「あー、なんか緊張するね。だってアタシたちって……」

夢喰「初めて外の世界に出ることになるんだもんね?」

名瀬「外の世界の空気に触れて死んでしまったらどうしましょう……?」

冬山「そういえば外の世界って空気が汚染されてるんだっけ?」

冠城「あ……それなら大丈夫……だと思います」

458 : ◆NfMAYOsv718f  2015/03/21(土) 23:05:11.27 ID:ZPQTbezOo

冠城「今は世界中に……空気清浄機が出回ってますから……」

瑞原「ほう、未来機関もなかなかやるな」

冠城「いえ……超高校級の絶望が投資していたグループが空気清浄機を……」

虹橋「え……何それ怖い」

名瀬「ほ、本当に外に出ても大丈夫なんですか……?」

冠城「……たぶん……」

冬山「たぶんなのね」

虹橋「あ、あははは、まあボクがいるし大丈夫ですよ!」

夢喰「アタシもいるからね!」

差掛「……俺は逆にお前がいるから不安なんだが」

夢喰「む、失礼な!バーカバーカ!」

差掛「……ふ、馬鹿っていうほうが馬鹿なんだぞ?」

冬山「いや、どっちもどっちでしょ……」

459 : ◆NfMAYOsv718f  2015/03/21(土) 23:06:57.21 ID:ZPQTbezOo

冠城「……あの……わたしは本当に……」

冠城「みなさんと……一緒にいてもいいのでしょうか……?」

差掛「またそんなことを聞くか……」

差掛「少々昔の記憶が残っているとはいえ外の世界は俺たちにとって未知だ」

差掛「お前にはいてもらったほうがいいんだ」

冠城「でも……やっぱりわたしなんて……」

夢喰「城ちゃん……過去のことはもうどうしようもないんだよ」

夢喰「悔やんだところで生き返ることもない……」

夢喰「アタシたちは犠牲になったみんなの分まで生きて……」

夢喰「罪を償っていかなきゃいけないんだと思う」

冠城「む、夢喰さんの場合は……わたしのせいで……」

冠城「それに罪の重さだって……わたしとは……」

夢喰「ううん、罪の軽い重いなんて関係ないよ」

夢喰「それにあれはアタシが自分で決めてやったことだから……」

夢喰「皐月君を殺したこと……アタシは一生背負って生きていくつもり」

夢喰「だから一緒にやりなおそう。アタシもついてるからさ」

冠城「……そうですね……死ぬことじゃ何も償うことができない……」

冠城「どんなにつらくても……生きなくちゃですよね……」

……夢喰さんと冠城さんだけじゃない。
ボクたちは犠牲になったみなさんの希望を背負って生きていかなくちゃいけない。
そこに希望があると信じて……。

460 : ◆NfMAYOsv718f  2015/03/21(土) 23:08:54.86 ID:ZPQTbezOo

瑞原「……そろそろ行くか。少し名残惜しいがな」

名瀬「もうここには戻ってくることはないのでしょうね」

夢喰「でも新しい世界がアタシたちを待ってるよ!」

差掛「ああ、荒廃した世界がな」

夢喰「むー、差掛君ってば本当にいじわるなことばかり言う……」

冠城「……でも悪いことばかりじゃない……はずです」

冠城「絶望のない……夢の国のような場所だってあります……」

瑞原「……そんなところがあるのか?」

冠城「……当てが……あります……」

冬山「じゃあまずはそこへ行くことになるのかしら?」

冠城「そう……ですね……そこなら受け入れてもらえるかも……」

虹橋「ま、ボクがいれば問題ないでしょう!」

虹橋「天才の辞書に不可能の文字はありませんから!」

名瀬「そうですわね……本当に何でもできる気がするから不思議です」

瑞原「いや、本当に何でもできるさ」

差掛「ま、俺もいることだしな」

冬山「ええ、みんなで力を合わせればなんとかなるわよ」

夢喰「うんうん、アタシたちは無敵だもんね!」

冠城「……わたしも……みなさんも一緒です……!」

虹橋「さあ、行きましょう!外の世界へ!」



ボクたちの中にある絶望は消え去ったわけじゃない。
でも自分を信じることができれば希望は消えない。
希望が尽きることなんてない……ボクたちはずっと前に進むことができるんです。

まだボクたちの物語は始まったばかりに過ぎない。
だからボクは信じ続ける。
自分の可能性を……






虹橋「ふふん、やっぱりボクは天才ですね!」






【エピローグ I move out of the cage hopefully and romantically . 〜 希望と絶望と希望のプロローグ 〜 END】



   





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