172 :
◆t1Nvij173s 2014/08/26(火) 21:35:42.90 ID:dIxjdbEM0
学園生活10日目
―キーンコーンカーンコーン
モノクマ『オマエラ、おはようございます。朝です、7時になりました。起床時間ですよー!
あぁ、それから、9時になったら皆さん体育館へ集合するように!さ〜て、今日も張り切って
いきましょう』
…体育館に集合だって?
とうとう動き出すか…でも、どんな事があったって、俺はお前に屈しない…!
【食堂】
食堂に入ると、皆険しい表情だった。
やはりモノクマの放送が原因か…ふと、端の方を見ると、珍しく斬咲が姿を現していた。
癒境「斬咲…」
斬咲「朝の放送聞いたぜぇ〜。面白くなってきたと思わないかぁ?」
羽毛「面白くなんてないわよ…」
志倉「…そろそろ奴が動き出す頃合とは思っていた。今の平和な状況は奴にとっては面白くないだろうしな」
…だが、無視すれば何をされるか分からないから、行くしかないんだろうな…。
173 :
◆t1Nvij173s 2014/08/26(火) 21:42:07.28 ID:dIxjdbEM0
志倉「9時までに全員起こして、朝食を摂って体育館に向かうぞ」
羽毛「…最悪な1日になりそうだわ」
上条「けど、行くしかないからな…」
斬咲「くくくっ…」
【体育館】
モノクマ「皆集まったねー!優秀な生徒達でボクは嬉しいよ!!」
桜田「来なかったら酷い目に合わせるつもりでしょ…?」
志倉「貴様の事だ…また碌でもない事を企んでいるんだろう」
モノクマ「失礼しちゃうな〜!ボクは皆の為を思ってやってるのに!」
時神「良いからさっさと要件を言え」
モノクマ「せっかちだな〜。まぁいいや…呼び出したのは他でもない!君達に新しい動機を与える為だよ!」
っ…やはりそうか…だが。
癒境「北橋と岡本の悲劇を繰り返すわけにはいかないんだ!…お前の与える動機に屈したりはしない!!」
モノクマ「うぷぷぷぷ…相変わらず甘いこと言ってるんだねー!さて、今回の動機ですが…今回の動機は
24時間以内に殺し合いをしなければ『恥ずかしい思い出や知られたくない過去』を全国に放送することでーす!」
守崎「恥ずかしい思い出や…」
幸川「知られたくない過去…?」
モノクマは教卓から何かを取り出す。
取り出したのは、それぞれ名前の書かれた封筒だった。
モノクマ「この封筒の中には君らの恥ずかしい思い出や知られたくない過去が書かれているんだ。
全員分配るから確認してみてー」
俺たちはモノクマから自分の名前が書かれた封筒を受け取る。
封筒を受け取り、俺は少し緊張した手つきで封筒の中身を取り出す。
174 :
◆t1Nvij173s 2014/08/26(火) 21:43:20.82 ID:dIxjdbEM0
そこに書かれていたのは…
『癒境くんは中学の時、クラスの男子に騙されて女子トイレに入ってしまったことがある』
癒境「…えっ」
何でモノクマがそんな事知ってるんだ?
桜田「えっえっ、えぇーー!?」
上条「な、何でモノクマがこんな事知ってるんだ!?」
マリア「はわわ…そんなっ…」
斬咲「…チッ」
周りの皆も驚きを隠せない様子だった。
モノクマ「うぷぷぷぷ…24時間以内に殺し合いをしなかった場合…封筒に書かれた秘密を全国に放送するので、
嫌だと思ったら遠慮なく殺し合いを行ってくださーい!!」
そう言うとモノクマは姿を消した。
…どんな事があろうと殺しはしないと誓っているから、もとよりそのつもりは無かったが…正直
拍子抜けだった。
確かに恥ずかしい思い出ではあるが…人を殺してまで隠したいものではない。
一部の人もそう思っていたのか、安心したようなため息を吐き出す。
桜田「ま、まぁ…これくらいの秘密なら、別に良いかな〜?」
守崎「そうですね。これなら殺し合いの心配はしないで良さそうです」
そう安心した表情で二人はそう言うが…。
時神「…お前らは何も分かっていないな」
その空気を濁すかのように時神が冷たい表情でそう言う。
175 :
◆t1Nvij173s 2014/08/26(火) 22:00:13.86 ID:dIxjdbEM0
時神「お前らはそう思っていても…他の奴らは殺してでも暴かれたくない秘密を抱えている奴が
いるかも知れないだろう…」
細永美「ま、まさか…そんな事…」
時神「可能性は決して0じゃない…そもそも、殺してでも秘密を守りたい人間がいなければ
モノクマも動機に出さないだろう」
細永美「そ、それは…」
時神「例えば…誰かを陥れ、その人の人生を崩壊させてしまったとか…あるいは人を殺してしまったとかな」
マリア「…っ!」
志倉「……」
時神「だから、今回も殺人は起こる可能性は高い」
守崎「……」
…時神の意見は間違ってはいない…誰しもが自分と同じ考えを持っているわけではないのだから…。
けど…それでも…!
癒境「それでも!人殺しなんて…!」
守崎「それでも、人を殺して良いことにはなりません」
俺が講義する前に守崎が真剣な表情で時神に向かってそう言った。
176 :
◆t1Nvij173s 2014/08/26(火) 22:16:33.42 ID:dIxjdbEM0
時神「……」
守崎「確かに、人である以上、隠したい秘密や過去があり…また、罪を犯してしまう事がどうしてもあります。
…けど、それは人を殺してどうにかなる物ではありません…そんな事をすれば罪が重くなるばかりで…一生をかけても
償いきれないものになってしまいます…」
守崎「…私たちがするべき事は、殺し合いをする事ではありません…自分の過去や罪と向き合い、過ちを反省する事です。
たとえ秘密や過去を全国に放送されても…生きていれば罪を償う事ができる。これ以上罪を犯してはいけないんです」
マリア「守崎様…」
細永美「っ…さすが守崎さん…まるで女神のような優しさ…っ」
…守崎の言うとおりだ。
ここで殺し合いをすれば、罪がまた重なり、償う事がもっと難しくなってくる…重い過去や罪を持っている人間なら
尚更だ。
斬咲「……」
斬咲「ふふ…くくくくく…ふははははははっ!!」
守崎の真剣な思いをぶち壊すかのようにその場に似つかわしくない笑い声をあげたのは斬咲だった。
斬咲は睨みつけるような表情で守崎に近づくと…。
―グイッ!
守崎「いっ…いたっ…!」
守崎の二つ結びしてある片方を強い力で掴み、引っ張る。
細永美「守崎さんっ!」
斬咲「ふはっ…守崎さんよぉ…そういうの、世間でなんて言うか知ってるかぁ?」
守崎「うぅ…」
斬咲「アンタみたいに世間の表側しか知らずに綺麗事を言う奴を…人は『偽善者』って呼ぶんだぜぇ?」
177 :
◆t1Nvij173s 2014/08/26(火) 22:32:33.82 ID:dIxjdbEM0
そう言い、斬咲は守崎の髪を掴む手にさらに力を入れる。
守崎「あっ…い…っ」
癒境「斬咲!守崎から手を離すんだ!!」
斬咲「ふんっ…」
守崎「…私は…口先だけで、そんな事言ったつもりは…ありませんっ」
斬咲「…面白くない…」
斬咲はジョーカーのカードを取り出し、守崎の頬をカードで撫でる。
斬咲「お前は俺を楽しませてはくれない…実に不愉快だ」
守崎「…っ貴方にどう思われても構いません…けど、殺し合いだけは…絶対に…」
キッとした表情で斬咲を見る守崎に、斬咲ははぁ…とため息をつく。
斬咲「やはり楽しくないな…顔や体つきは悪くはないんだがなぁ…アンタで楽しめるのはせいぜいベッドの上しか
なさそうだよなぁ」
斬咲の言葉にカァっと羞恥で顔を赤くする。
羽毛「アンタ!いい加減に…!!」
バチンっ!
斬咲「……」
マリア「守崎様に対してこれ以上の無礼は…ワタクシが、許しません…っ!!」
俺は…俺たちは唖然とした。
…引っ込み思案で大人しいマリアが…斬咲の頬を叩いたのだ。
カタカタと震え、恐怖がにじみ出てる表情を見る限り、かなり無理をしている…相当勇気を振り絞ったんだな。
斬咲「…ただ後ろで震えながら祈ってるだけかと思ったが…意外と度胸があるんだなぁ」
斬咲は掴んでいた守崎の髪から手を離す。
斬咲「シスターの勇気に免じて、これ以上その女にちょっかいはかけねえぜぇ…くくく…」
そう言って斬咲は体育館から立ち去った。
178 :
◆t1Nvij173s 2014/08/26(火) 22:39:58.12 ID:dIxjdbEM0
細永美「…はっ!」
細永美はハッとして、急いで守崎に近寄る。
細永美「守崎さん!大丈夫!?」
守崎「えぇ…マリアさん、ありがとうございます」
マリア「いえ…」
マリアは今だに体を少し震わせていた。
斬咲を怖いと思っていたにもかかわらず…勇気を出して守崎を助けたんだ。
…マリアは凄いな。
しかし、今の出来事で、周りの空気はかなり暗いものになってしまったな…。
…何か俺にできる事はないだろうか?
癒境がフォローしに行く人物を1名指定
安価↓2,3の人物二人をフォローしに行く。
180 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/26(火) 22:41:10.89 ID:HuEgQ8Fx0
マリア
181 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/26(火) 22:44:14.73 ID:3+PScA/IO
上条
189 :
◆t1Nvij173s 2014/09/07(日) 21:01:10.23 ID:KpBOjqrJ0
お越し頂きありがとうございます!では、始めていきます。
…上条とマリア…二人とは仲が良いから、思いつめてしまわないか心配だ…。
二人は殺人なんてしないと思うけど…励ましに行った方が良いよな。
まずは上条から励ましに行こう。
癒境「…上条」
上条「ああ、癒境。どうしたんだ?」
癒境「その…君は大丈夫なのか?」
上条「大丈夫って…モノクマが渡してきた秘密の暴露の動機か?」
癒境「あぁ…」
上条「う〜ん…確かにこの秘密をモノクマが知ってたのはビックリしたし、周りに言いふらされるのは
気分悪いけど、そんな人を殺してまで守りたい秘密でもないし…そんな心配するなよ!」
上条はニカッと笑って俺の頭をぐしゃぐしゃと撫で回す。
本人もこう言っているが…特に慰めは必要ないのか?でも、念の為にやっぱり何か言葉をかけた方が良いのか…?
言葉はなくても良い人は慰め無しと書き、言葉を伝える時は自由安価で癒境のセリフを書いてください。
安価↓2
191 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/07(日) 21:04:31.43 ID:M8kealhjO
大丈夫ならよかった…!
もしむりしてたら親友としていってほしい!
支えになれると思うから!
192 :
◆t1Nvij173s 2014/09/07(日) 21:10:25.73 ID:KpBOjqrJ0
癒境「大丈夫ならよかった…!もし無理してたら親友としていってほしい!
支えになれると思うから!」
上条「…はははっ、お前の支えならなんだか安心できるな。だが、オレに無理するなと言うからには、お前も
絶対無理すんなよ?…親友、なんだからな!」
癒境「…もちろんだ、上条!」
【INFO】
・上条の加害者率が減少しました。
・上条との好感度が上昇しました。
・上条との関係が『親友』になりました。
193 :
◆t1Nvij173s 2014/09/07(日) 21:12:22.99 ID:KpBOjqrJ0
上条の方は大丈夫そうだな。
…マリアは斬咲に対しての震えがまだ微かに残っている。
穏やか恥ずかしがり屋な彼女はさぞ心臓に悪い事をしただろうな。
…モノクマの秘密暴露に関してはどうなんだろうな…。
癒境「マリア…よく頑張ったな」
マリア「癒境様…」
癒境「…なぁ、マリアは今回の動機についてはどう思う…?」
マリア「…ワタクシは、人を殺してまで秘密を守ろうだなんて考えていません…信じてください…」
…マリア自身もそう言ってるし、俺もマリアがそんな事しないと思ってるけど…。
やっぱり何か励ました方が良いだろうか…?
言葉はなくても良い人は慰め無しと書き、言葉を伝える時は自由安価で癒境のセリフを書いてください。
安価↓2
194 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/07(日) 21:16:07.78 ID:dzY9W+Gfo
もちろん信じるよ。
だから、マリアも俺の事を信じてくれないか?
君は決して一人じゃない、辛いことや苦しいことがあったら遠慮なく頼ってくれていいよ。
196 :
◆t1Nvij173s 2014/09/07(日) 21:37:32.61 ID:KpBOjqrJ0
癒境「もちろん信じるよ。だから、マリアも俺の事を信じてくれないか?君は決して
一人じゃない、辛いことや苦しいことがあったら遠慮なく頼ってくれていいよ」
マリア「…ワタクシだって、癒境様の事を信用しております。癒境様は決して私利私欲の為に
人を殺したりしないと…ワタクシも、シスターの名のもとに、殺しは絶対にしないと誓います」
マリア「癒境様も、ワタクシを頼ってくださいね…こう見えても、職業柄人の話を聞くのは得意な方なんです」
癒境「なるほど…お互い、辛いことや苦しいことを乗り越えて頑張ろうな」
マリア「はい…!」
【INFO】
・マリアの加害者率が減少しました。
・マリアとの好感度が上昇しました。
・マリアとの関係が『信頼し合える仲』になりました。
197 :
◆t1Nvij173s 2014/09/07(日) 21:45:01.21 ID:KpBOjqrJ0
加害者判定フェイズ
直後コンマ数により、今chapterの犯人が決定。犯人候補は3人です。
さらに、今回は安価↓2のコンマ数で被害者も決定します。
199 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/07(日) 21:46:45.32 ID:umnWtT2DO
はい
200 :
◆t1Nvij173s 2014/09/07(日) 21:51:20.49 ID:KpBOjqrJ0
【INFO】
犯人・被害者が決定しました。
事件が発生します…。
201 :
◆t1Nvij173s 2014/09/07(日) 21:52:56.90 ID:KpBOjqrJ0
…モノクマの動機提示がされてからもう5時間程たった。
俺は今食堂でこれからの事を考えると不安を感じ、はぁ…とため息をつく。
守崎「…癒境さんも、やはり不安なんですね…」
癒境「守崎…」
俺の前の椅子に腰掛ける守崎。
そういう守崎も同様、あまり表情が良くない…。
守崎「せっかく桜田さんが元気になったというのに…その矢先にこんな事になるなんて…」
癒境「24時間以内に殺し合いをしなければ全国に俺たちの秘密を暴露する動機…」
守崎「…皆さんを信用しなければいけないと頭では考えていますが…やはり、不安なんです…」
北橋の件があるから、余計にそうなんだろうな…。
上条「暗い顔してんなお前ら〜」
癒境「!上条か」
守崎「上条さん…」
上条「こんな不安な時こそ気晴らしが必要だからな。どうだ?一緒にプールで泳ぎに行かないか?」
桜田「面白そう!ボクも一緒に行って良い!?」
癒境「桜田、いつの間に…」
守崎「…そうですね。こういう状況だからこそ…気晴らしが必要ですよね」
癒境「…そうだな。俺と守崎も行こう」
桜田「そうこなくっちゃ!」
202 :
◆t1Nvij173s 2014/09/07(日) 22:00:21.90 ID:KpBOjqrJ0
俺たちは2階にあるプールへと足を運ぶが、更衣室の前に『清掃中』と書かれた看板が
かけられていた。
上条「あれ、清掃中…?プールに入れないのか?」
癒境「…みたいだな」
桜田「え〜!今度こそプールで泳ごうと思ってたのにー!!」
守崎「仕方ありません…入れないものはしょうがないですし…時間をおいてまた来ましょう」
桜田「はぁ〜い…」
ガッカリした表情で桜田は言う。
まぁ、タイミングが悪かったんだな…夕方にまたこのメンバーで行くとするか。
上条「はぁ〜、プールが使えないならどこで時間を潰そうかなぁ〜」
守崎「では、いまから食堂でおやつを作るので、良かったら試食の方をお願いして良いですか?」
桜田「守崎さんの手作りおやつ!?食べる食べるー!!」
上条「守崎の作る物は美味いからな。楽しみだぜ」
守崎「ありがとうございます。では食堂へ行きましょう」
守崎の手作りおやつをご馳走してもらうべく、俺たちは再び食堂へと足を運んだ。
203 :
◆t1Nvij173s 2014/09/07(日) 22:10:15.82 ID:KpBOjqrJ0
【食堂】
癒境「おやつはいったい何を作るんだ?」
守崎「アップルパイを作ろうと思ってます」
桜田「アップルパイ!?やったー!」
大袈裟に喜ぶ桜田に守崎はニッコリ微笑むと、そのまま厨房に入って行った。
桜田「しかし、モノクマが渡してきた皆の秘密…記者として知りたくてちょっとウズウズしてるんだよね〜」
癒境「桜田、君と言う奴は…」
上条「確かに気になるけど、それに突っかかるのは良くないだろうな。誰だって人に言いたくない秘密は
あるだろうし…」
桜田「だよねぇ…けど気になるよ〜!!」
癒境「まったく…好奇心旺盛なのは悪いことじゃないが、あまりいきすぎるなよ?」
桜田「は〜い…ちぇ〜、残念…」
そうやって二人と話をしている内に、厨房から甘い匂いが漂ってくる。
上条「良い匂いだな〜」
盛口「美味しそうな匂いがしてきたから飛んできたの〜!!」
癒境「うわ!盛口…いつの間に」
桜田「さすが大食い選手!食べ物の匂いに敏感だねー!」
盛口「えへへ〜照れちゃうの〜」
…桜田の言葉って、褒め言葉なのか…?
そうこうしている内に、厨房から守崎が美味しそうなアップルパイを持ってくる。
204 :
◆t1Nvij173s 2014/09/07(日) 22:20:01.27 ID:KpBOjqrJ0
守崎「あら、盛口さんも来てたんですか?良かったら盛口さんもどうぞ。おかわりの分も残してあるので、
遠慮せず食べてください」
盛口「やった〜!じゃあ遠慮なく頂いちゃうの〜!」
桜田「うう〜、この匂い、見た目、たまらな〜い!!」
上条「さすがだな守崎」
守崎「ふふふ…では、切っていくので順番に取ってください」
桜田・盛口「はーい!!」
均等に切り分けられたアップルパイを受け取り、俺たちは出来立てのアップルパイを口に入れる。
癒境「うん、美味いな!」
桜田・盛口「おーいしーー!!」
上条「これはいくらでも食べれそうだな!」
守崎「そう言ってくださると嬉しいです」
守崎が照れくさそうにそう言う姿に俺はクスリと笑い、アップルパイの残りを口に運ぼうとしたその時…。
ドゴ――――ンッ!
205 :
◆t1Nvij173s 2014/09/07(日) 22:27:22.91 ID:KpBOjqrJ0
全員「「「!!?」」」
な、何だ、今の爆発音は!?
桜田「ひいいいいいぃ!!何!?何なの今の音!?」
上条「何かが爆発するような音だったな…音の大きさからして学校側辺りから聞こえてきたぞ」
守崎「い、癒境さん…っ」
癒境「…全員で固まって行動するぞ」
俺たちは固まりながら周りを警戒して校舎へ足を進める。
盛口「あ!あそこを見て!!」
盛口が指差す方へ視線を向けると、視聴覚室のドアの扉が開いており、内側が焦げたような跡がある。
爆発した場所はあそこか?
志倉「おい、2階にも爆発のような音が聞こえてきたが、どうしたんだ?」
羽毛「何よ!?何があったのよ!?」
爆発音に気づいた人たちが次々に集まってきたようだ。
俺はゆっくり爆発のあった視聴覚室を覗くと、中は爆発があったせいで所々黒焦げでボロボロだった。
羽毛「誰よ!?こんなバカげた事した奴は!?」
上条「どうせモノクマだろ?」
モノクマ「ボクはやってないよ!」
志倉「邪魔だ、失せろ」
モノクマ「ガビーン!テンション下がるなぁ…もう一度言うけど、ボクはやってないからね…」
206 :
◆t1Nvij173s 2014/09/07(日) 22:32:11.52 ID:KpBOjqrJ0
八雲「これはこれは…酷い有様ですね…」
斬咲「くくく…こいつは面白くなってきたなぁ…」
時神「……」
癒境「…他の場所は異常はないのか?」
志倉「今の所はな…」
桜田「と、とりあえず、他に異常がないか調べてみようよ。他の場所にも爆弾が仕掛けられてたら大変だよ!?」
八雲「こんな場所で爆弾なんて手に入りませんけど…」
桜田「で、でも現に爆発が起きてるし…」
志倉「…原因は後々調べるとして、まずは桜田の言うとおり他の部屋も異常がないか調べよう」
志倉の言葉に頷き、俺たちは他の場所を調べまわる事にした。
俺は守崎と桜田と一緒に2階へ上がる。
俺たちは先程まで入れなかった更衣室へ向かうと、清掃中のカードが無くなっていた。
癒境「清掃中のカードがない…もう更衣室とプールには入れるようになったのか」
守崎「では、ここを調べて見ましょう」
俺たちはそれぞれの更衣室へ入り、異常がない事を確認すると、今度はプールへ足を運ぶ。
桜田「…ねぇ、プールの中に何か影みたいなのが見えるんだけど…」
207 :
◆t1Nvij173s 2014/09/07(日) 22:38:58.81 ID:KpBOjqrJ0
プールを見ると確かに影のような物が見える。
俺たちはプールの影の正体を知るため、近くに寄る…。
…そこには、信じられない光景がうつっていた。
桜田「……う、嘘…だ…」
癒境「そんな……っ、くそっ…!」
守崎「あ…あぁ…」
プールの中には…。
守崎「い、いやあああああぁぁぁ!!!」
顔を青白くさせ、腰に重りをつけられ溺れ死んでいる……
『超高校級のガラス細工師』の細永美鏡夜の無残な姿があった…。
208 :
◆t1Nvij173s 2014/09/07(日) 22:40:47.34 ID:KpBOjqrJ0
chapter2
(非)日常編→非日常編
→
捜査編 【元スレ】
【進行は】オリジナルキャラでダンガンロンパ【安価】癒境「2スレ目」