オリロンパwiki - 葉隠ロンパ チャプター3 おしおき編
148 : ◆ZmtjWqET9M [saga]  2014/04/22(火) 00:57:47.09 ID:dSqMx8lB0

モノクマ「またまた大正解!」

モノクマ「今回のクロは、超高校級のメイド、椎名美咲さんなのでした!」

椎名「…………。」

説推「……椎名さん、動機を聞かせてもらえますか?」

説推「大体の予想はついていますが、貴方の口から聞いておきたいんです。」

椎名「……皆もう分かってるでしょ?」

椎名「お金目当てでオリーヴちゃんを殺した薫島ちゃんが許せなかった……。それだけだよ。」

伐渡「……本当か?」

椎名「……どういう意味よ。」

伐渡「いや、別に文句を付けるわけじゃねぇぜ?ただよ……」

伐渡「お前は最初から、薫島がオリーヴを殺すことを予想していたんだよな?」

伐渡「じゃあ何で、オリーヴが娯楽室に行くのを止めてやらなかったんだ?」

椎名「仕方ないじゃん……。オリーヴちゃん、妙なところで頑固だし……。」

椎名「私がどれだけ言っても、私は薫島さんを信じますわ……ってさ。」

椎名「ほん……っと……バカだよね……。」

椎名「信じて……信じて信じて信じて……霞黒も生駒ちゃんも殺されてきたのにさ……。」

椎名「たかだか数週間しか一緒に過ごしてない奴を……信じるなんて……」

椎名「本当に……バッカみたい。」

椎名「一条ちゃんも、ご主人様もそうだよ。何で私のことなんか信じてたの?」

椎名「おかしいよ……皆おかしい。」

一条「……し、椎名……さん……」

一条「わ、私は……分かってますよ……。」

椎名「……何を?」

一条「し、椎名さんも……皆を信じていたってことをです……。」

一条「い、今更そんな態度を取られても……椎名さんの本音なんて……すぐ見破れちゃいます……。」

一条「薫島さんを信じてたからこそ……裏切られたことがショックだったんですよね……。」

一条「信じたいから……疑ったんですよね……。」

椎名「……わ、笑わせないでよ……。私は……最初から……」

椎名「………………。」

椎名「本当に、皆バカ。」

椎名「オリーヴちゃんも、薫島ちゃんも。」

椎名「葉隠も伐渡も獅子屋もご主人様も、祈理ちゃんも一条ちゃんも説推ちゃんも。」

椎名「…………私も。」


149 : ◆ZmtjWqET9M [saga]  2014/04/22(火) 00:58:56.12 ID:dSqMx8lB0

モノクマ「ねぇ、そろそろ良い?」

モノクマ「オマエラが余計な議論をしたせいで、時間も押してるんだよね。」

モノクマ「ま、オマエラが何と言おうが勝手に進めるんだけどさ!」

モノクマ「それでは参りましょう!」

モノクマ「ワクワク!ドキドキ!皆さんお待ちかねの!」

モノクマ「オシオキターイム!」

椎名「……ご主人様。」

椎名「私、後悔はしてないんです。」

椎名「だから、『ごめんなさい』も『さようなら』も言いません。」

椎名「……ありがとうございました。」ペコリ

雑賀「…………。」

雑賀「……礼を言われる筋合いはねぇよ。むしろ、俺は謝りてえくらいだ。」

雑賀「……気づいてやれなくて、すまなかった。」

その言葉を聞いた椎名っちの表情を見て、俺は破倦っちを思い出しちまった。

破倦っちと同じく、椎名っちはモノクマに連れ去られる直前まで、笑顔だったんだ。


150 : ◆ZmtjWqET9M [saga]  2014/04/22(火) 01:02:01.12 ID:X2yf+n+l0

GAME OVER

シイナさんがクロにきまりました。

オシオキを開始します。


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〜ご主人様の言うとおり★〜


メイドである椎名さんに、主人であるモノクマは命令を出します。

掃除をしろ、と言われたなら

椎名さんは掃除をします。

食事を作れ、と言われたなら

椎名さんは食事を作ります。

食事を食べさせろ、言われたなら

椎名さんは食事を食べさせてあげます。


どんな命令でも、主人であるモノクマの言ったことには、逆らえないのです。

満腹になったモノクマは、また命令を出しました。

湯がぐつぐつと煮えている、巨大な釜の中に入れ、と。

椎名さんは断ろうとしましたが、ご主人様の命令には逆らえません。

自ら釜の中へ飛び込んでしまいました。

暫くして釜の火を止めると、死体となった椎名さんが、自分が殺した薫島さんと全く同じ体勢で浮かんできました。

椎名さんは、もう誰の命令も聞くことが出来なくなってしまいましたとさ。

可哀想な椎名さん!

うぷぷぷぷぷぷ…………!

151 : ◆ZmtjWqET9M [saga]  2014/04/22(火) 01:03:45.31 ID:X2yf+n+l0

モノクマ「ぷはーーっ!!これで、日頃のストレスもスッキリ解消だね!」

モノクマ「もっと言えば、もう暫く余韻に浸りたいところなんだけど……さっきも言ったとおり、時間が押してるからね!」

モノクマ「オシオキも終わったし、オマエラ!さっさと帰れよ!」

モノクマ「ほら!しっしっ!」

皆無言で、エレベーターに乗り込んで行く。

雑賀っちは、暫く自分の席から動こうとしなかったが……

皆が乗り込んだ後、重い足取りでこっちに向かって来たべ。


……結局、また謎が残っちまった。

もやもやとした感情を拭い切れないまま、俺達はそれぞれの個室へと戻っていく。


こうして俺達は、3度目の学級裁判も無事乗り切ることが出来たんだべ。

だが、乗り切ったところで何だって言うんだ?

まだ、ここでの生活は続く。

明日も明後日も、きっと明々後日も……。

そうやって、この状況がずっとずっと続いていくような気がしてならねぇ。

…………希望なんて、あるのか?


152 : ◆ZmtjWqET9M [saga]  2014/04/22(火) 01:06:45.88 ID:s+I8+JlJ0

ーー???ーー


モノクマ「全く、どういうつもりなの!?」

モノクマ「第一の事件の時はやってることがバレバレ!」

モノクマ「第二の事件の時と今回も、殆どバレかけてるじゃないか!」

モノクマ「しかも、なんで捜査に協力しちゃってんのさ!?オマエ、自分がどういう立場か分かってる!?」

???「…………。」

モノクマ「だんまりかよ……。」

モノクマ「とにかく!次また捜査に協力したり、現場に細工したことがバレたりしたら……」

モノクマ「その時はただじゃおかないよ!人質を全員、コロしちゃうからね!?」


モノクマ「分かった!?上水流クン!!」


上水流「…………。」

上水流「…………ああ。」

モノクマ「……言っとくけど、オマエの代わりなんて幾らでもいるんだから!生き残りの中にも、キミ以外にもう1人、裏切り者がいるわけだし!」

モノクマ「キミが使えないようだったら、すぐに切り捨てることが出来るってことだけは、頭に入れといてよ!」

モノクマ「話は終わり!もう個室に帰れ!さっさと寝ろ!」

上水流「…………。」


『ガチャリ』


モノクマ「はぁ……。イライラするなぁ……。」

モノクマ「……ま、別に構わないんだけどね。アイツがしくじったとしても、それはそれで面白くなってくれるだろうし……。」

モノクマ「何より、そろそろ『アレ』が機能してくる頃なんだよね!どうなるか、楽しみで仕方ないよ……!」

モノクマ「うぷぷぷぷぷぷ…………。」


153 : ◆ZmtjWqET9M [saga]  2014/04/22(火) 01:08:34.00 ID:s+I8+JlJ0

ーChapter 3ー END

生き残り人数 12→9


to be contined...



幕間


【元スレ】
【ダンガンロンパ】葉隠と安価キャラでコロシアイ学園生活3【だべ!】