『 誠の太閤立志伝 』 その１１ BE TOGETHER （後篇）
最終更新：
nikeneko22 2015年03月01日(日) 10:42:54履歴
（前篇より）
205 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 10:57:38 ID:wifsL4gs0
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ﾞｉﾞｉ ', .| おお！ 毛利殿であるか！！
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毛利家の当主は既に毛利輝元に後継されていたが、当時の輝元は１６歳の少年であり、
ふたりの叔父と未だ健在な祖父の毛利元就の後見により領国経営にあたっていた。
毛利家は尊王かつ親幕府として名が通っていた。
206 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 10:58:35 ID:wifsL4gs0
毛利元就は安芸国の小領主から中国地方８ヶ国の支配者となった下剋上の代名詞である。
要するに、周辺の敵を次から次へとぶっ飛ばしてのし上がった「THE戦国大名」なのだ。
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/:/: : : /:{ : : : ヽ: : : : ヽ
/: :| !: : { ∧: : : : } } : : l: :',
__ ,': : :j_ﾚ-＜ノ`ー＜⊥_j_| :ハ
〃 }＼_ ｌ: : ｲl=＝≠ ≠＝= ! : : l
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｀丶､::::::.‘ｰゝ(ヽ /:{ ﾍ ::::. .::: /ヽﾍ:│
（＞r‐＜_ /＼{ : ゝ.__>､_ (二つ 〃 }.:ヽ} ん〜だコラ 文句あっか？
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_レ-―┴- ､ |>'ーヘ: : : :ヾー-‐ｧー'´: : : :∨
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／ 〉 ﾍ＼: : : ヽ＼〉 ＼: : : : ＼
∨ { '、ヽ: : : :Y ＼.＜＼: : : : ヽ
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＼ ／ { | │ ●ﾍ ＼
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|: : : : : ヽ／ | ＼| ＼::＼
{:人 : :／ | |
∨ | | ← 毛利元就 ７２歳
/ | |
207 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 10:59:18 ID:wifsL4gs0
このような成り上がり者に対する民衆の目は、
実のところ、初代に対してだけは結構優しい。
ﾟ･ *: : *･
*･ ゜ﾟ･ * : .｡. .｡.: *゜
* ･゜ ﾟ･ *: . .｡.: *･ ゜ﾟ ･ * :.. だって もう実際に
｡. ･ ･*:.｡ ∧,,∧ .∧,,∧ .:* ･゜
∧∧(´・ω・｀)(´・ω・｀)∧∧ 成り上がっちゃったんだから
(´・ω・｀).∧∧) (∧∧(´・ω・｀)
｜ Ｕ (´・ω・｀)(´・ω・｀) と ﾉ しょうがないよね
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
`ｕ-ｕ' `ｕ-u'
208 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:00:01 ID:wifsL4gs0
だが問題は、その膨張した版図を相続させる時に発生する。
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(´‐ω‐｀)(´‐ω‐｀)∧∧ ２代目さんは 何の名目があって
(´‐ω‐) ∧∧) (∧∧ (‐ω‐｀)
｜ Ｕ (´‐ω‐｀)(´‐ω‐｀) と ﾉ ぼくたちを支配するんですかね？
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
`ｕ-ｕ' `ｕ-u'
209 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:00:48 ID:wifsL4gs0
今から５年前に死去した元就の長男、毛利家の２代目である毛利隆元は、
繊細な性格でもあったことから、
このプレッシャーに耐えかねて寿命を縮めたと言えるかもしれない。
,, -一‐-
／ ¨ヽ､ ＿
{ ＼ ｀ ､
! : : : : : : : .. . .. ＼ ＼
k: : :_,, -‐''''¨¨¨" ‐- ,, ヽ. ∧ ､
￣丈7...:／::::r‐x:k:::::::ト､ヽ ∨ ﾍ.} ＿
/:::/i:::::::i:/ ||ヽ;::::|ヽ:::::＼ﾐk__.K" /
/ :/::| ::/ﾚk'方! ﾃ=x､:::｀ヾミ'''ー'＿
ﾚyi./|::/､ﾊ 辷j 込ｿﾇ::::|ハ_,,＞ ￣ ヽ
ﾍ ﾍﾘﾞy:ｌ :::: _ _ ::::/:::ﾍ|,ｽ.| ヽ
i＼/./::: ＞ ＿.／:::ﾉ::::::::::{ ﾉ
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y'"_ イ､.{{/:/ ::／__二ヽ,:::＼ヽ ￣￣ ＿＿
/,ｲ/::(￣~K~{／}￣/ .｀ﾘ:::::::::ヾ､＿＿＿_ ,／:::／￣￣
ﾚ' N／ヽ-'{ ヽ _ﾉ／ ｀{:::::::::::::::::::::::-一''´::::::: :￣￣二ー-､
|/ ∠ ハ y' ヽ＼::::::::::::::｀ヽ､::::_,, ''" ￣
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i!:::::＼|￣7 /-ｋ'..................￣."''''ー-､ー-- ､::::::::::＼
＼;;_/.｀y / ＼::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､ヽ ＼:::::::::ヽ
/ノV ./ ＼ヾ￣￣￣｀ヽ::::＼ ﾊ:::::::: ﾉ
〃 ,' / ヽ ヽ￣￣ヽ }:::,ﾊ ヽ ￣７::::／
/ i { / ＼＿ ---‐─一 ﾚ }::::} /／
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（ / ソ ／ {
↑ 毛利隆元 永禄６（1563）年死去 享年４１
210 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:01:56 ID:wifsL4gs0
ともあれ毛利家は領国支配の正当性を得るために、既存の権威を必要としていた。
この時、恵瓊が信長に持ちかけたのもずい分と大判振る舞いな話であった。
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/'´￣`ー-/ ｀ヽ-‐─-.､__
,ノ´ ,/ ｉ: ｀ヽ、
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／ :: / ;|､ : |:|､ |:: ヽ､. ﾍ
／ : : / / |∨ : : |:| ∨.|::: ｀ヽ.ﾊ
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〈 / | :ｊ: : ::ｉ / |/,ｨﾁ心､ ヽ､::| ,ｨﾁ心､∨ |:: }| わたしたちの主も大層と喜び
ヽ| | :|: : ::| ∧ ,ｲ ﾄ-':;;:}｀ }冖{` ﾄ-':;;:}ヽ∨ }::: ,/|
ヽ| : :::ヽ､ {:::ﾊ.`､V:t;;ﾘ ,ﾉ ､ V:t;;ﾘ ,,'∧ /ｊ;ノ | 周防 長門 出雲 伯耆のうちから
∨: ::|::|::`::.:::j｀ ｰ-‐'" __'__ ｀ｰ-‐"´ {::::ｊ,/::|: |
｀ヽ:|| |:::::::|｀l:.､ V ,ﾉ ,.ｲ|:::´::: |::: | 御所様に１千貫文の土地を
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ﾘ: |::::;ﾉ ,ﾆュ､ | ´ ` } ヽ|ｊ:: : ｊ:: | 献上することを決定いたしました。
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/ ::ｆ ｀ｒヽ､_＿_,ｊ;＞､ / ／/´: /}:::: |
/ ::::| },ミ三三三彡}. / ／／ｊ; / |:::: |
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| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| 真であるかっ！
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'r , ', .,' では細かな打ち合わせは
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,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ これから当方の取次役として……
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織田家と毛利家の本格的なコンタクトは友好的に始まった。
211 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:02:59 ID:wifsL4gs0
だが、一方で……。
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'r , ', .,' 取次として……
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,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ え…… あ あれ？
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ﾉ / , ｀ヽ、
／ / ,| |::: ､ ヽ、 ﾍ、
ノ / / ,/| |:|:|::ﾍ ﾍ ＼ｉ }
/ ,ｨ / ⌒/ | | |:|⌒ｉ ＼::: ヽｊ
/ / 7 / / / ､_ ヽ､{ ヽ|､_ヽ、 〉:::ﾊ
/ / / / ,/|/} ┃ H ┃ ｉ∨ ,/｀ﾍ:::〉
ヽ| | .| |::ヽｊ､＿,ノ ヽ＿,ノ|:::∨::: 〈 ﾘ どうかされましたか？
ヽ|ヽ|::ｉ::::､" __ " |::::|ﾉ:::::: ＼
|::|::|:::｀＞ｰ--‐＜´|:: |::::ｉ::::::: ＼
ｊﾉ::{｀ヽヽ|-‐-/ ﾉ ﾉ､:::|:::::::::: ＼
212 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:03:50 ID:wifsL4gs0
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(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! いや その……
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| l,〈. u ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| と 当方の取次役は追って連絡する！
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , u ', .,' とにかく毛利殿の忠義の心 深く感じ入った
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,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ このことは御所様にきっと伝える！！
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／ !:.:.:.:/!:.:.:.!jﾍv'ﾊ ＼! . Vヾ:ｲﾘ､:.＼:.:.:.:}ヽ:.!:.:!
､:.:.:ハ .:.:人 ｀ﾞ' ）-（ ｀,,¨´ ﾉヽﾉヽ/!:.:.ﾉ.:.i はい ありがとうございます
ヽ{ ＼ﾘ:::.:Ｙ'' '。 ` ｰ‐ ／.:.:.:.:.:./.:i:.:.:.:.:.:!
／:.:.:／)＞... . ...イ.:.:.:.:.:.:.:/__:ﾊ:.:.:.:.:.!
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214 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:04:30 ID:wifsL4gs0
信長は現時点での御家の弱点に直面することになった。
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lllミ_ ﾞｉ やっべ〜〜〜
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l ひょっして俺んチ 戦争屋ばっかで
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ﾞｉﾞｉ ', .| こういう交渉事が出来る奴
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| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ いないんじゃねえのか
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215 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:05:37 ID:wifsL4gs0
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,r' ／＝ミ
/ u 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ 柴田も 森も 丹羽も 佐久間も 滝川も
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | 戦以外の交渉事は難しい
|. ,' //
. ',. ,' , r' つーか やらせたこともねえ
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、 林は家宰だし 村井は内政家か……
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
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| | | ', / / l .l
216 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:06:26 ID:wifsL4gs0
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ﾄ､|＼|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.厶イ
弋’.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.フ
弋￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.￣フ
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_≧:.:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.!:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.::＼:.:.:く
／:.:.:/:.:.:.:.:.:./ |/ |:.:.:.,小:.:.:.:.ヽ:.:.:.:､:.:＞
∠ イ:.:/:.!:.:.:.:Tト､_ |:.:/ ,.ィ代:!:..ﾄ､_:.::＞
厶ｲ|:/|:.:/ f 忖 �検」屐� ﾄ､!:..＼
ｉ人从. ￣ ! ￣ ﾊハ｀¨´
!込 j ﾑ' だったら俺がやるか？
／:/ﾊ _＿ 人_
,. -＜: : : :|.:! ＼ ´ '' ｨ い: : ＞‐- ､
／: : : : : : : : :.ヾヽ ｰ ' /:/: : : : : : : ∧
/＼: : : : : : : : : : :.＞ミ ー--‐:ソ:: : : : : : : /: :ヽ、
/: : : ヽ: : : : : : : : / ￣￣ ヽ: : : : : :./: : : :.∧
|: : : : : ＼: : : : ／ ∨: : :/: : : : : : :ﾍ ← 明智光秀 ４１歳
|: : : : : : : :ヽ／ ヽ:/: : : : : : : : : 〉､
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O
,,,,,,,,_ o
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ u ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l 明智はやらせりゃ出来るだろうが
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .| あいつは朝廷との交渉役の任につけた
'r , ', .,'
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ これ以上 新参に大きな仕事を任せるのは
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7'''''''' 家中のバランス上 いかがなものか……
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| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
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217 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:07:15 ID:wifsL4gs0
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,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ となると……
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | 残るのは 今は やっぱ
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. ',. ,' , r' あいつしか いねーのか……
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
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１０月１４日、信長は義昭と共に都に帰還。
義昭は六条本圀寺に、信長は清水寺に入った。
218 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:08:14 ID:wifsL4gs0
そして１０月１８日、義昭は室町幕府１５代将軍として宣下される。
義栄の死は公表されることなく終わるのだが、この時点でもはや消息不明扱いであり、
この宣下は朝廷的には何の問題もなく行われた。
_ ...... _
／.:.:.:.:.:.:.:.｀:.:..､
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ.
ヽ､くミ辷彡:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、
{.:.:＞＞ぐ彡イｲ ／/.:.:.:.:.:.ヽ､
（､、__..ノ彡ｲ{γ} |:/／ �犬�|:./ﾍ��!iﾍ!
≫＞.:／.: 人ゞ j′ j/�澄供〈�!!|
{イ.:／.:.:.:.:.八:.ﾍ、ｊ ´┌仞ｲﾘ 喜べ尾張守
彡.:.:-=彡:.:.｀:.ぐ ｀ｰ ､ >､j彡イ
イ.:ハ.:.:.ﾉ.:.:.:ﾘミ`ー=≠ー ､ わたしたちの願いは ようやく叶う
ノﾉ从.:（((人ﾉ: : : :/´ : : : : ｀＼
///// ヽ｀ ー.: : : :.｀ヽ: : : : : : : :' 、
／'//// : : : : : : : : : i: : : : : : : : : : ＼j
／ : : : : /: : : : : : : : : : ｛:.: : : : : : : : : : :.:.＼
. イ.: : : : :ヽ |i:､、 : : : : : : : : ｝＿__.: : : : : : :｀ヽ/
// /,: : : :｀ヾV/,＼ヽ、: : : : :.く、:.: : : : :.｀ヽ.: : : :.ヽ
{/ﾍ//.: : : : :////////7ｧｧ==…ヽ､、.:.: : : : : : :.:＼'､
��/＼: : : ://////////: : : : :.／｀＼ヽ､、＿__: : : :｀＼
くУ/∧ﾍ////////// : : : : /: : : : : :}/ﾍ＜.: : : : :.:ヽ＼ヽ､、
////∧∨////////｛: :/: : /.: : : : : :.|//ﾊ⌒ヽ: :￣｀>/∧´￣｀ヽ､ _ ノ ）
{////: :ヽゝ////////／: : /.: : : : : :.ｲ///ﾊ、: : : : : :'/ ハ:.: : : : : :.:｀ ー──-rrx、 ＿／ ／
|////: : ハヽ＼＼∨/: : ／:.: : : : : :.://///小ヽ､、_＿____ : : : : : : : : : : : : : : //¬'´ く
|////, /: : ∨ ヽ丶ー=《′: : : : : : ;/////// ヽ////////7ァｧ､、:.: : : : : :.:// ､ ｀ヽ ヽ
|/////,: : /へ＼＼: : : :|:.: : : : :.／ ////// ｀￣￣￣￣｀`'＜//ァｧ､、,{{､、___ ｀ヾ､、ヽ ヽ､、＿
j/////_／∧: : ｀＼＼__|＿__／ ／ﾍ///ハ ｀`寸///{{/// ｀`ヽヽ Y＾ー- -ー′
{//////／/∧: : ヾ､、__｝_＿___: :__＿�検�ﾊ ＼//||// ＼ ＼_
∧/／／: ://: : ＼ : : ／: : : : : : : : : : : : ヽ＼ﾍ ＼!!/ ｀ｰ ､_ヽ
∧////７, / ' : : : : : : /:.: : : : : : : : : : : : :.／／/
��'////, ∧ : : : : ＼/.:.: : : : : : : : : : :.:／´ : : ハ
|////∧/∧＼､、: : `ｰ=ニ二.＿__: : : : : :／ : : , ← この年３２歳
219 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:09:52 ID:wifsL4gs0
さらに１０月２２日、義昭は参内を果たし、ここに室町幕府は正式に再興したのである。
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. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | は！ これより御所様による
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. ',. ,' , r' 新しい幕府の始まりです！！
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ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、 （この朝廷の手際の良さ まさか 本当に……）
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{l///////////l} 尾張守 君には苦労をかけた
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≦ ////////≧ 今 わたしがあるのも 全て君のおかげだ
彡ｨ∧/∧/∧ﾊミ
__行��ｿ{�叉�_
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／.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::.＼
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〉:::::. : : :|::: : : : : : : : : : : : : : : : :::| : : ; : : :.}
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220 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:10:36 ID:wifsL4gs0
念願である将軍職就任と幕府の再興が成った義昭の喜びは大きかった。
その感謝の念が信長に向けられた。
ー-､__ -─ ､＿＿
/ ｀ヽ
/ ', 君には いくら報いても報い過ぎることはない
／ 小 }小从
イｨ ::/ ｲヽ::...ヽ:...ﾄ::..j:.. ::. |::::::::::ヽ まずは君が切り取った濃尾の支配権は
ﾙﾚﾊ:从 从弋:::.}ﾐ:::::::::::.. |:.. j:::::::::::::::',
从| ZTﾗ ｿ �瀬�::::}ｨ:::::::::::::::::::ﾊ 当然 幕府が正式に認める
/ ｀ / ｲ }ﾊ从::::::::::::::::/
く:::. j イ:::::::::::::::::::::::::しｲ 途中である伊勢国の侵攻は これからも黙認する
ﾄー j |::::::::::::::::::::::::弋'′
Y''' ／ ﾙﾊ:::::::::::::::小. ） それと 足利家が用いる桐紋と二引両の紋
ヽ-イﾆﾆﾆﾆﾆ }:ﾉ::;ｨ:::|:::トﾊ
｢三三三三三ｲﾑｲﾊ小从 これらも君に与えよう
_ｨ┴──------辷ﾆﾆ==一Z-､_
_r＜三三三三三三三三三三三三三三ﾆ＞ｭ､_
x＜三三三三三三三三三三三三三三三三三三三≧t
.zく三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ﾆ:}
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|三三三三三三三三三三三三三ﾆ|三三三三三三三三ﾆ:|
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|三三三三三三三三三ﾆﾆl三三三三三三三}ﾆ三三三ﾆﾆ|
221 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:12:09 ID:wifsL4gs0
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ あ……
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | ありがとうございます！
|. ,' //
. ',. ,' , r' 身に余る光栄です！！
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
信長の返答に嘘はなかった。将軍家の紋の使用を許されるとは、
対外的には織田家は将軍家と同格扱いということを表すのだ。
222 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:13:24 ID:wifsL4gs0
しかし、これでも義昭の感謝の念は足りなかったようだ。
／|ヽ
/ヘ／｀ー´ |ﾄー、
／. ／ / ./ ./ .| L
／ ／ .�后�/ lヽ,ﾍ ∧
/ / .／ ﾐ.��|�腔� l ∨ ﾍ
l �后�/ﾍ、ﾐ´|/ lﾊ|夂ﾍ| ヽ ﾍ |
lﾊ lﾊ| l } ｀¨ ´.〉人l
} ヽ 〈 弋/´ あと そうだな……
_z≦ } ﾍ 、_ 〈
｀≧ / / / / {_ ￣｀ ／ そういえば管領家のひとつ
彡´/ / /人 ≧七 / :〉
l久 / / / /| 彡 .＿ /l （ 斯波家の当主は今も行方知れずなのかい？
彡从 乂 弋ー -┐┐从匕´
l「￣￣￣￣ .l | .lﾄ、≧´
＿＿＿_z -lﾄ、 ＿| l_ | lﾍ
- ｀ ヽ｀ ￣ l.┐十¨´ 」＞- _
l ＼ | l ＼ ∧∨ ｀＞ ｭ、
、 | ヽ. l |ー 、| ∧∨ } し .l.ﾍ
∧ | ｀ー l ＼ ﾍ. ＼ ./ ∧ |. / .∧
∧ .l | .l | | l ∧l / ∧
. ∧ | l l {_ ∧∨ ∧ .∧
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / u 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ あ〜〜 そうですね〜
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | 生きているのやら
|. ,' //
. ',. ,' , r' 死んでいるのやら
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
────────────────────────────────────
ヽ/ ,,
| __ ヾ /' ,,ヘ |
::ゝ:::/ / ヽ ヾ /' ／/⌒ ヾ::::|
~ヾ/ '⌒＼＼ ／／ ヾ/~i
ヽ ＿＼＼ / ノ / ＿ /
ヽ ヽ (´ ｡`iヽ/lllヾﾉi´｡ ｀) / /＼
| | ｀ ￣´ ／`＾ ＼ ｀ ￣ ´ | ﾉ
ヽ i ,,.__,.,.-' ヾ /' `-,.,.__,,, ﾉ /
ヽ＼ /(` ´)ヽ ／ /
ゝ |ヽ /|||ヽ_/||||ヽ ﾉ |ノi 生きとるわいっ！！
:| /|||/゛゛,゛ﾞ'ヾ|||ヽ |:::::ゝ
:| |||/`'´￣`´ヽ||| |::ﾉ
| | ||＾i,⌒Y⌒'i＾i||| | |
｜| || ,i | i, i|| | |
| ゝヽヽ､,＿,､/＾/,,ﾉ |
ヽ'' ＼ _,,_ノ ﾉ ← 斯波義銀 ２９歳
＼ ￣`` ／ 同じく管領家の畠山高政の庇護のもと潜伏中
＼ `ヾ､ ／
￣￣
223 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:14:23 ID:wifsL4gs0
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.:.:.:. ＼
. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . i 〉
.:.:/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧.:.:.:.:.:. ∧:.:.:.:.:.:.: ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ｌ {
:/ . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.://∧.:.:.:.//∧ .: }::..:.ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..i ｌ .|
{ : :/ . :i: :. : i .:i :.:.: ﾄﾐN.∧i/彡ソ}::. :|:::::.ﾄ､.:. : i.:.:.:.:.:: ﾄ､:l i. :|
| .::{ : : |: :.::::| :::ﾊ ｉ: :| |::. ﾊ::::.| |.:. : |.:.:.:.:.:.:|:::|:l |. :|
:l: :l : ::.|: :i::::|..::::|│l: :| |:::.| |::::|│. : |.:.:.:.:.: |:::|:l ﾊ :|
:l :ﾊ: ::.|､ |::::|::::::| |::|: :| |: :| |: :| .!. : /l _i. :. |::::ｿｉ:./ | |
ﾍ{:::|: ::ﾄ:辻ｘﾄ､::| |::ﾄ. | }:::| |: :| .| :/イ .ﾊ /⌒V/ }ﾉ
‐-ﾐﾄ､T 寸士_┴ﾄ.{ ﾐi |:/斗ﾁ≦二ﾅﾒﾘ/-‐､ ', ……ならば いっそのこと
.:∧`{ r─┬─ミ_`ヽ ､ ,イ' 彡ｰ┬‐┬ｧ´.| ﾘ./
､厶∧ `ｰ┴‐‐┘_ ::. ハ ｀ｰ‐┴‐'′ .厂l ./人 君が斯波を名乗ったら良いんじゃないかな？
.ﾍ＼∧ ´ .::::i ′ ｀ ﾑ‐'／ ＼
. : ＼_ﾊ .:::::| ﾑ-´: :. : ＼__三=‐'
.:.:.:.:.::::.ﾊ .:::::::| 爪: : : : : : : .＼
.: .: :.:.:{:∧ ::::::::| ﾑヽヽ: : : ､ ､: : :}
: :{ .: .:〈: :{＼ :::､:| 厶 : l:: :l:.:.: : N＼:|
:从. :::N＼＼＼ ､_ `ｰ‐'´ _ ／.: }: :i: : i: :i: :| ﾘ
{:爪.:::| ＼ ｀ﾐ_ ＼ ￣￣￣ ￣￣ .／ ﾘ ﾉi :ﾘИ A
ｉ:i:ｉ:＼{ニﾐ＼ .＼ .／ ／彡ﾐ}/／ﾚ':i:|
|:i:i:i:i:i:＼三ミ＼ .＼ .／ _,-=≦┌:'¨￣:i:i:i:i:i:i:i|
|:i:i:i:i:i:i:i:ｉ￣|ミミ≧=-､ .`ｰ─‐‐'´_／ﾆ三三ﾐ|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:厂＼
:＼:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ|ミ三三三三三Y彡三三三三ニﾆ|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ/:i:ｉ:i:i:ｉ:`ｰ-､
:i:i:ｉ:＼:i:i:i:i:ｉ|ニニ三三三三|三三三三三三ミ|:i:i:i:i:i:i:i:ｉ／:i:i:i:/:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ¨ｰ-､
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ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ`| ━━┓┃┃
ﾞｉﾞｉ ', .| ┃ ━━━━━━━━
'r , ', .,' ┃ ┃┃┃
| l `‐ ｰ'ﾞ ,≦ 三 ｡ ┛ﾞ
,.l 丶 ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼≧ 三 ＝=-
| |.ﾞｉ ﾞｉ -ｧ, ≧=- 。
| | ﾞｉ. ﾞｉ ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
| |. ﾞｉ. ﾞｉ ≦｀Vヾ ヾ ≧
| | ﾞｉ ﾞｉ ｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡ ･
斯波の名跡を継ぐ。
すなわち義昭は婉曲的に信長へ管領にならないかと持ちかけたのである。
224 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:15:23 ID:wifsL4gs0
しかし、これを信長は辞退した。
斯波義銀を尾張国から追放したことは、
信長にとってあまり触れて欲しくない黒歴史である。
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ u ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! いいいい いや
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| それは……
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' ちょっと憚ると言いますか
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ 何と言いますか……
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
それが、ここで斯波の名を継いだりしたら、
主家乗っ取りの色合いが濃くなってしまうと信長は感じた。
、
225 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:16:08 ID:wifsL4gs0
／ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ
. / .:/:.:.:／:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:/,ﾍｨ1:.:.:.:.:. 〉
{ .:/.:.:/:.:.:.:.:.:/.:.:,〈:.:.:.:j !ミｼ{:.:{i:. （
ﾚ'i.:.:/:.:.:.:.:.:ﾊ:.:/ ﾊ.:.:〈〈 }:.:!i:.:i: }
. 乂.:{ ,.へ__} |=}≧丈z}_} {ｨ孑ﾊﾘ
. -=彡 ﾚ{ - i 刈亠ｲ`ｿｿ il圷ﾉﾘﾉ それは残念
=≦三:.:.:.:ヽzｿ ﾐ i| ′
z彡:.:.:.:.:.:.:ハ ヽ 」ｲ では代わりに副将軍というのは
/ ｨ.:}:.:.:.:.:こﾑ `ー―‐'´:.:ﾐ=-
. {/ !:ﾊ:.:.:.､ミ=- ＼＿___/.:i:.ヽﾐ=- どうだろうか
|￣￣￣￣}―‐┴‐1^iﾊﾉ
厂`: : : : : : : : |:::::::::| ::l::| :|‐、
_ -‐ ´-: ､: ｀: :―-: :{＿_::j__j∧/ ﾑ` ‐- . . ＿
´: : : : : : : : : : :＼: : : : : : ｜ }::ﾍ::::ヽヽ ﾊ: : : : : : : : :｀f´: ヽ
.: : : : : : : : : : : : :ﾉ: : : : : : :|i :|:::::::}::::::ヽ＼: : : : : : : : : l: : : :!
: ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : |i :|::::::::ヽ:::::::', ﾊ: : : : : : : :/: : : :l
: : : `,: : : : : : : : : : : : : : : : !i :!::::::::::::}::::/|: :|: : : : : :∨: : : : :!
: : : : `,: : : :／ : : : : : : : : : !i :!｀:---ｚ'´::|: :|: : : : : : :', : : : : !
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ 副将軍？
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // そんな役職 あるんですか？
. ',. ,' , r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
226 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:17:11 ID:wifsL4gs0
_......._
_...._ ／:::::::::::::｀ヽ
/:::::::::::＞く::::::::::::::::::::::::::::＼
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
,.イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ::::::::ﾍ:::::::＼::::::｀ヽ
く:::::::::::::::: /:::::::::トイﾍ::::: ��::::::∨:::::∧::::::::::'.,
∨:::::/::/::ﾊ : ::| ��::|∨::::::∨:::::∧:::::::::::'.,
��:|:::|__| ��| ��|≦千ト∨:::::∧:::::::::: 〉
}:::|:::|:干气:i| ハi ,zｪ��ﾘヾﾐ:::::∧:::::::/
i::::|:::川 ,,zｪi| ｲ辷У ミr=:､:!::::;' ある ……と思う
//::��ﾘｲ辷ソ :.. に V:八
|ﾊ::::i !ﾍ :.:.. ﾑ ﾉ:::::::::ｰ::／ 室町初代将軍の弟が
| ��､ﾊ ` ´ ﾉ_ ｲ:::::::::::＜,,__
��:へ ＜__￣＞ ｲ::::::|:::::::::辷彡′ 当初 その役に就いていた
}:::::::|::＼ ／/:/:: |:::::::ﾍ:::＼
ｰ=彡::::::!:::::|:＼ ／ ｲ/::::: |:::ﾍ::::ﾍミ=ｰ ……ような気がする
ヾ=彡// :::::|::::| ー--― イｲ:!::::|::::::|:|:: |
イ:/i:::: : | : r─┬‐──＝＝厶 :|:::::ﾉハｊ
i/ i￣￣!i:i|///|//////|￣￣￣￣ ::::|
_|::::::::::|ｉ:i|///|//////|:::::::::::::::::::::::::└┐＿
...............ィ::::::::::::l::::::l///////|:::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::l////////!|:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ u ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,'
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ あのさぁ……
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
227 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:18:53 ID:wifsL4gs0
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! ……どちらにしても 畏れ多い話ですし
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| そもそも従来の「室町幕府のあり方」としては
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' わたしは幕府内に組み込まれるよりも
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ 大名として力をつけた方が適切なのでは
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
__＿__
／｀ヽ＜:.:.:.:.:.:.:.:.ト､__
「｀:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:＼
rー┤:.:.:.:.:.:. ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ
| :.:.:.|:.:.:.:.: !ｉ:.:.:∨:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
ｉ :.:.:.|:! :.|:.:|:!:i:.:.:∨:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
| :.:.:.|:! :.|:.从乂:.:�献漾�.:.:.:ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〉
|:.ｉ:|:从:.i|イ⌒从ﾘ ミく ノハﾉ:.:.:.:.: : Y ふむ なるほど
ﾘ从Уﾊﾘノ´ / //:.:.:.:.:.:.:.:.:八....ノ
/ j ぐｲ:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:く 言われてみれば 確かにそのとおりだ
. く ＿, //:.:.:.:.:i|:.:.:.:.:.:.:.ヾj
｀<´ イノ:.:.: ﾉ!:.:.乂Уﾉ これは わたしが浅はかだったかな
', イｰ=彡イノ:.:.ﾉ从乂
ノゝ-＜ヽ_＿_∠￣￣::::::::::::|
��-r―||:i:i:i:i:i|:::::::::::::::::::::::::ュ､、___
_j:::j:::/ｲi:i:i:i:ｉ:|二ニ─／:::::::::::::::::::::.:.:.:......
_ ... ィ´:::: / /i:/i:i:i; |:::::::: ／::::::::::::::::::::／:::￣￣::.:.:.:....
/:i::::::::::::::::/ /i:/i:i:i:i' ﾊ:::::::::::::::::i:::::::: ／:::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:
ｉ:::l:::/:::::: / /:i/:i:i:i:/ /:::::::::::::::: : |::::::/:::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.
ｌ:::l/::::::::/ /i:i:i:i:ｉ:ｉ/ /::::::::::::: : : :.:|::::/::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.
. ハｊノ::::/ /i:iﾍi:iイ' /:::: : : : : : : : :|::/:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.
. /:::/::::: / /i:i:i:Πi:ｉ /::::.:.:.:. : : : : : :.|/::::.:.:.:.:.:.:.:.:
228 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:19:38 ID:wifsL4gs0
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´ それで……
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ せっかく褒美を頂けるのなら
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | 現実的に わたしの力となるようなものを
|. ,' //
. ',. ,' , r' 頂戴出来ないかと……
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
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| | | l / ./ .| |
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| | | ', / / l .l
／ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ
. / .:/:.:.:／:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:/,ﾍｨ1:.:.:.:.:. 〉
{ .:/.:.:/:.:.:.:.:.:/.:.:,〈:.:.:.:j !ミｼ{:.:{i:. （
ﾚ'i.:.:/:.:.:.:.:.:ﾊ:.:/ ﾊ.:.:〈〈 }:.:!i:.:i: }
. 乂.:{ ,.へ__} |=}≧丈z}_} {ｨ孑ﾊﾘ
. -=彡 ﾚ{ - i 刈亠ｲ`ｿｿ il圷ﾉﾘﾉ
=≦三:.:.:.:ヽzｿ ﾐ i| ′
z彡:.:.:.:.:.:.:ハ ヽ 」ｲ
/ ｨ.:}:.:.:.:.:こﾑ `ー―‐'´:.:ﾐ=- 具体的には？
. {/ !:ﾊ:.:.:.､ミ=- ＼＿___/.:i:.ヽﾐ=-
|￣￣￣￣}―‐┴‐1^iﾊﾉ
厂`: : : : : : : : |:::::::::| ::l::| :|‐、
_ -‐ ´-: ､: ｀: :―-: :{＿_::j__j∧/ ﾑ` ‐- . . ＿
´: : : : : : : : : : :＼: : : : : : ｜ }::ﾍ::::ヽヽ ﾊ: : : : : : : : :｀f´: ヽ
.: : : : : : : : : : : : :ﾉ: : : : : : :|i :|:::::::}::::::ヽ＼: : : : : : : : : l: : : :!
: ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : |i :|::::::::ヽ:::::::', ﾊ: : : : : : : :/: : : :l
: : : `,: : : : : : : : : : : : : : : : !i :!::::::::::::}::::/|: :|: : : : : :∨: : : : :!
229 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:20:21 ID:wifsL4gs0
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ はい
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | 堺の商人たちに三好三人衆と手を切らせ
|. ,' //
. ',. ,' , r' さらに彼らから税を徴収出来ないかと思いまして
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
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| | | ', / / l .l
＿....:.:´＼／｀:.:.ｰ:..、_
「:.:.:.:__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__:.:.:.:ﾍ
,':.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.',
/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/Vﾍ:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:.:',
/:.:.:./:.:./i:.:.:i:. トｖﾍ:. i:.:.:!:.|:.ﾍ:.:.:.',
/:.:.:.//:/:.:l:.:.!!:.:| |:.:|:.:.:i:.|:.:.ﾍ:.:.:ヽ.
|/:/:.i:i:.:l:.:小八:.| |:.ﾊィﾑﾄ;.:}:｝:.:.:.ﾄゝ
|从:.:l从!/千ｭヾ:! ﾑｨﾋュリ ﾉｿ:.:/ﾘ 良いだろう
｀ヾ{ﾊ ￣ ´ ｀ ￣ ﾊ}:.:{
｀ｰ彡ﾍﾍ : ﾊﾉ:.:.ヽｰ 君には堺を含めた和泉国一円の
ミ:.ノ:.:.:ハ ＿｀´＿ /:!.:.:.:.:.:彡
彡:.:.:.:i（:.:.:＼ ー ／:.:.}:.:.:.:ミヾ 支配権を認めよう
イﾊソﾊ!ヽト ヽ ___ ／彡ﾊﾘﾍ;.:.j｀ヽ
｀!从ｒ‐┤￣￣!￣￣├‐┐ﾉﾘ
_┌'::::::|__;:;:;:;:;| ;:;:;:;:__|:::::::｀┐
_.,....-:::::´:|::ヽ::i:::::i:;:;:;:j;:;:;:;:l:::::i::::: ノ:::|｀::::::-......,
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230 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:21:00 ID:wifsL4gs0
__＿
_＿／￣｀´:.:.:.:.:.i_＿_
/:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.: i
ノ:.:.:.:.:.:.:.／/ /::/::/:ﾊﾍ:.八
.:´:.:.:.:.:.:.:.イ:.:/:へ/::/:/"｀Ｖ .:.:｀ヽ
/:.:.:.:.:./／!/ｉ:.从ィ芝ﾄ�� ��:.:.:.ﾘ
ﾘ:.:.:. /ｲ⌒ﾚ' ハﾘ┴┴ ｘｲハﾊﾉ ……最後にもうひとつ
ヽ:.:.:〈て（ ヾ: ヾｿﾉﾘ
八:.:!ヽつ :. 、＿ ｲ 将軍家の良きパートナーとして相応しい官位を
-=彡:.:.ｲj:.:ハ: ｀ ｰ/
イノ:.:.:イ八:.:.ﾍ ､ ｀"/i 君が賜れるよう朝廷に働きかけることを
ｲ:.ｲ:.:.:.i:.:.:.: ﾐ彡 ｀ ー - 〈:::ト､
从ﾘ:.:ﾊ!:.:.:ヽ＼ー―ｖ「￣｀ヾミ 許してくれるかな？
�此院院院�|:i:i:i:i|:i:__rﾍミ=ｰ
__ ...ｒ┘､ :::::──L:i:i:ｉ|:i:_::|:::|、
. . ..:.:.:.::::::::::::::::::::::＼:::::::: |::::|:i:i:i:i:i:i:i:::i:::｀:::.....、__
. . ..:.:.:.:::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::|::::|:i:i:i:i:i:i: ﾍ::∨:::::::::::::::::＼
. . ..:.:.:.:::::::::/::::::::::::::::::::::::::i::::iヽ:i:i:i:i:i:i ﾊ::∨::::::::::::::::.:.:.:....
. . . .:.:.:.:::/:::::::::::::::::::::::::::::l::::l:i:i:＼i:/:i: ﾍ::∨::::::::::::::::.:.:.:....
. . .:.:/::::::::::::::::::::::::::::::::l::::l:i:i:i:i:i「i:i:i:i: ﾍ::∨:::::::::::::::.:.:.:....
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | え？ 官位ですか？
|. ,' //
. ',. ,' , r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
231 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:22:09 ID:wifsL4gs0
_ ...... _
／.:.:.:.:.:.:.:.｀:.:..､
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ.
ヽ､くミ辷彡:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、
{.:.:＞＞ぐ彡イｲ ／/.:.:.:.:.:.ヽ､
（､、__..ノ彡ｲ{γ} |:/／ �犬�|:./ﾍ��!iﾍ!
≫＞.:／.: 人ゞ j′ j/�澄供〈�!!|
{イ.:／.:.:.:.:.八:.ﾍ、ｊ ´┌仞ｲﾘ わたしが考えているのは
彡.:.:-=彡:.:.｀:.ぐ ｀ｰ ､ >､j彡イ
イ.:ハ.:.:.ﾉ.:.:.:ﾘミ`ー=≠ー ､ 「弾正忠」…… だ
ノﾉ从.:（((人ﾉ /´ ｀＼
///// ヽ｀ ー ｀ヽ ' 、 どうかな？
／'//// i ＼j
／ / ｛ ＼
. イ ヽ |i:､、 ｝＿__ ｀ヽ/
// /, ｀ヾV/,＼ヽ、 く、 ｀ヽ ヽ
{/ﾍ// ////////7ｧｧ==…ヽ､、 ＼'､
��/＼ ////////// ／｀＼ヽ､、＿__ ｀＼
くУ/∧ﾍ////////// / }/ﾍ＜ ヽ＼ヽ､、
弾正忠は、この時代には既に有名無実となっているが、
朝廷の行政監査及び宮城内外の巡察を役目とする弾正台の３等官で、
位階は従五位下から従六位下を相当とする。
. |::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::.〉,l |
|. ,' //
. ',. ,' , r' だ…… 弾正忠！？
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
232 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:22:53 ID:wifsL4gs0
だが、それよりも「弾正忠」は信長の父、織田信秀が自称した官位であり、
信長にとっては憧れのものであった。
/ ｀ヽ､ ／ ＿＿＿_ ＿＿ /
ﾄ､__／￣￣｀`ヽ`ー'´／ , ---､ ｀`ー‐'´ ＼ /
| ,ｲ'⌒0ヽ`Y´ ／0 / ｀ヽ、 .へ､_/ `7
｀ヽrｰr!ミヽ＿_ ヽ人_(_ノ二二干ﾐヾ||`ｰイ回├1|| /
| | ﾄミ|"" (_ _,) ¬ }三| | | | | | | / 良いんですよ
| | ﾄミ| / ﾄ===＝1 ! |三|_| | | | | | /
└‐1トミ| || || i |彡| | | | |__ﾙ/ 官位の自称なんて
!|ﾐﾐ| l || || l |彡| | | └---ｲ/
||ミﾐ| ||´Y⌒|| |彡|」 | //__／ みんなやっているんですから
!|ﾐﾐ| ||_│ || |彡|j ﾉ //
──- ..__ `＝=ｭ ||」j ___jj _r〒ｧナ二Ｚ _ r一
／ ／｀` ｰ ..__/ / /｀`ーr‐'"´ /}/ r＞---ｖ'´ /
／ ／ ／ ／ // 丁 i ／ / ／ ／/ /
／ ／ ／ , イ/ i ／ /＿rr'´ ／ / / ← 織田信秀
/ / / （ ヾ､」 ／⌒二二／ ／ / / 天文２０（1551）年没 享年４２
233 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:23:47 ID:wifsL4gs0
その憧れが朝廷の認めた正規なものとして現実になろうというのだ。
信長の感激もひとしおだった。
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,, o
Ｏ ,r' ／＝ミ
o / 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ ﾟ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ わたしが弾正忠に……
° . |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
（ ( ,' ) ） // 嬉しいです！
. ) ） ,' （ ( , r' C
. （ ( ﾞ'ｰ ‐` ) ） l | 本当に嬉しいことです！！
O ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT'''''''''')
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
235 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:24:41 ID:wifsL4gs0
_.z;〜ヾ〜''〜''z,
>〃;''`'`ﾞﾞﾞ`ﾞ''"'"ヾ:、
7 "/ 二二二二´ヾ
;' "/ ー------‐' `、
;';"〈 ‐=＝=､￣．,ｯ::キ' ちなみに わしの弾正も朝廷の認めた正式なもの
;'.,.=､ヽ ,三三. ` ',.三.|
;' | r''|!| `ﾆ=ﾟ='〉@ 〈=ﾟ='| 「弾正少弼」は２等官で「弾正忠」より格上じゃ
;"| <_|i| @,...二ノ（. @）こ.|
,〃;ヾﾆli! ヾ､ー―（ g i ）‐┴ｯ ま 糞のような飾りではあるのは同じであるがの
_,,ノ 彡/::ヽ,ﾊ. ヾﾖﾖョｮｮｮｮｮﾖｦi!ヽ
-‐'''"/::::::::| :!iヽ. ｡ === /:}~"''‐- ..._
::::::::::|::::::::::ﾄ､ !i ＼,.,,..,,,..,,.,,..ノ ﾘ::|::::::::......
:::::::::|::::::::::|..:.ヾ ﾞ; !i; !i; !i; !i;/::::|:::::::::::::::
::::::::|::::::::::|..:..:..ヾ!i; !i; !i; !i; ;:/::::::|::::::::::::::
:::::::|::::::::::|..:..:..:..:.ヾ!i; !i; !i; ;/:::::::::|:::::::::::::
::::::|::::::::::|.:..:..:..:..:..:..ヾ!i; !i; ;'/|::::::::::::|:::::::::::
237 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:25:29 ID:wifsL4gs0
これで義昭からの贈り物は全て出そろった。
だが信長の驚愕は終わらなかった。
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' でも…… だいじょうぶですかね
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
／ _ _ ＼
. / ／／ ＼ ＼. ＼ l
/ / 〃 瓜i瓜 l ｌ l r‐|
. / / 八 |⌒⌒ヽ ﾄ､／| | ｉ |rﾘ＼
И ∧ } }Ｌ.＿ | ﾚ'ィﾗﾄ､ | l├' ＼ﾐ=‐'
. }ﾉ | | ｋェﾗ`i'ﾚ`￣jﾉ ��ﾉﾉ､､ ヽﾐ辷,
| | ∧ '´│| / | i | 爪 ん？ 何がかな？
| ∧ ||∧ }ﾉ _, / /l j .从{, ｀
jﾉ }从.| ＼‐ ￣ ／.／ ﾉイ ′
ﾘ ＼＿_／.／ ／,′
`ｰ=彡作T| ／
_,∠斗-イ
__/Z´ ＼ }
ﾞ7/¨ //
ﾞ′ 〈〈
} }
238 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:26:16 ID:wifsL4gs0
それも今までとは全く違うベクトルで……。
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ u ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! いえね 弾正忠は欲しいですけど
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| 官位に就いては朝廷も……
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' 特に関白の近衛様あたりが
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ 凄っくうるさそうじゃないですか
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
／三二三＼
/l/////////∧
{l///////////l} ああ…… 関白……
��)////////��
≦ ////////≧ 近衛前久ね…………
彡ｨ∧/∧/∧ﾊミ
__行��ｿ{�叉�_
. __ -‐: :¨: : : : : : : : : : : : :¨: :‐- __
／.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::.＼
. /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:ハ
. |: : : :＼:::::/: : : : : : : :.:ｉ:. : : : : :ヽ:::::/: :／: : |
. |::. : : : .:Y : : : : : : : : : |:::. : : : : :.:∨: :′.: : :|
|:::::. : : : ﾚ´.::::: : : : : : :!:::::::. : : : :.:l: : : : : : :/
〉:::::. : : :|::: : : : : : : : : : : : : : : : :::| : : ; : : :.}
ﾐ: :ヽ : : | : : : : : : : : : : : : : : : : : l: : /: : : :|
|: : : :＼|: : : : : : : : : : : : : : : : : :l／: : : : :|
. |.:: : : : :.|_. :────── -､/.::. : : : :.:|
. |: .::::::::::.Ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::. : : :|
. |: :`ｰ─´ ＼｀ｰ─一´￣.:／ｰ──': .:/
. ＼: : : : : : : .＼: : : : : :／.: : : : : : .::／
＼:. : : : : : ::.＼ ／.:: : : : : : .:／
239 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:26:56 ID:wifsL4gs0
ー-､__ -─ ､＿＿
/ ｀ヽ
/ ',
／ 小 }小从
イｨ ::/ ｲヽ::...ヽ:...ﾄ::..j:.. ::. |::::::::::ヽ
ﾙﾚﾊ:从 从弋:::.}ﾐ:::::::::::.. |:.. j:::::::::::::::',
从| ZTﾗ ｿ �瀬�::::}ｨ:::::::::::::::::::ﾊ
/ ｀ / ｲ }ﾊ从::::::::::::::::/ あの男なら
く:::. j イ:::::::::::::::::::::::::しｲ
ﾄー j |::::::::::::::::::::::::弋'′ 都から追放したぞ
Y''' ／ ﾙﾊ:::::::::::::::小. ）
ヽ-イﾆﾆﾆﾆﾆ }:ﾉ::;ｨ:::|:::トﾊ
｢三三三三三ｲﾑｲﾊ小从
_ｨ┴──------辷ﾆﾆ==一Z-､_
_r＜三三三三三三三三三三三三三三ﾆ＞ｭ､_
x＜三三三三三三三三三三三三三三三三三三三≧t
.zく三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ﾆ:}
{三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ﾆ:|
|三三三三三三三三三三三三三ﾆ|三三三三三三三三ﾆ:|
━━┓┃┃━━┓┃┃━━┓┃┃━━┓┃┃━━┓┃┃
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ━━━━━━━━
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃┃
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - , ,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - , ,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ ミ＝＼ ヽ ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ ｀'','llミ_ ﾞｉ ｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ lllミ_ ﾞｉ lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! (,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! (,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l ,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l ,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ`| | l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ`| | l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ`|
ﾞｉﾞｉ ', .| ﾞｉﾞｉ ', .| ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' 'r , ', .,' 'r , ', .,'
| l `‐ ｰ'ﾞ ,≦ 三 | l `‐ ｰ'ﾞ ,≦ 三| l `‐ ｰ'ﾞ ,≦ 三
,.l 丶 ゝ'ﾟ ≦ ,.l 丶 ゝ'ﾟ ≦ ,.l 丶 ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼≧ ''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼≧ ''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼≧ 三 ＝=-
| |.ﾞｉ ﾞｉ -ｧ, | |.ﾞｉ ﾞｉ -ｧ, | |.ﾞｉ ﾞｉ -ｧ, ≧=- 。
| | ﾞｉ. ﾞｉ ｲﾚ,､ | | ﾞｉ. ﾞｉ ｲﾚ,､ | | ﾞｉ. ﾞｉ ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
| |. ﾞｉ. ﾞｉ ≦｀Vヾ | |. ﾞｉ. ﾞｉ ≦｀Vヾ | |. ﾞｉ. ﾞｉ ≦｀Vヾ ヾ ≧
| | ﾞｉ ﾞｉ ｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ | | ﾞｉ ﾞｉ ｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ | | ﾞｉ ﾞｉ ｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡
240 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:28:10 ID:wifsL4gs0
この頃、義昭は、
摂津国に下向していた近衛前久に都への帰還を禁じる事実上の追放処分を下していた。
,ト--ミ､、_:::::::::::::::::｀:"'':―┼――――l
/ミミ三三ﾐ'ー‐-- ､、＿:::::::|:::::::::::::::::::::::j
{ミミミ三三、 ､ｰ=､`'┴―――fミ',
,..､ﾐﾐミミミ三ｼ . . . . `―' l ii l (ヲ lミil
//う{ﾐﾐミミf'" _,,.,,_:.:.:.:.. _j_ .:.:.:. lﾐﾘ
l V }ﾐﾐミミ ',ｨでiﾝﾐ、:.:.､__, -,ｨも=､',l:l′
'i l ,ﾉヾミミ' ´￣｀ﾞ`ラ .:. 三 f"´￣｀' lj これは陰謀でおじゃる！
ヽヽへ}ミﾐ ｀二ﾆノ ,、 jl ',` ―''" ,l!
ヽ二ﾉミ' ,ィ'" ﾄ、 ,! 麻呂は謀られたのでおじゃる！！
, -fｿ!'ミ ／ `^ヽ,＿ノi ,'
,/（/ {i,ﾐ' ／ _,,...,＿,,..,、l /
/ ヽ lN, ／ ,ィiTTTTTト, ,} ,/
, -―/ ヽ ', ヽ { ,/⌒'ｰ'‐'‐'‐',ﾘ l /
/ / ヽ'、 ヽ l {,ゝ､‐r‐'ﾝ-i/ ,/ ,ｲ丶､、
"i {、 ヽヽ丶 丶 ヾくZェｪｪｼ' ﾉ ,i'lヽ、 ｀ヾー-- ､ ← 近衛前久 ３３歳
l, ＼ ヽヽ 丶、 ｀ ｀ ‐ -- ‐'"/ノ ,l ＼ ＼ ヽ
────────────────────────────────────────
_,. ----- ､
／:::::::::::::::::::::::::ヽ
/:f｀ヾ,,／'￣):::::::::::ヽ
{:::ト､ __,ヘ{:::::::::::::::::ヽ この微妙な時期に
ﾞi:ﾄtaﾞ ｨ=tﾃﾞ;:::;r‐､::::::::ヽ
ll｀¨:i ￣´l::::{bﾞﾉ:::::::::::ヽ 都から離れたお前が迂闊なだけなのだよ
l:', L i:::ﾄiﾞ´::::::::::::::::::ヽ
l:::', ｰ- ll:::l l::::::::::::::::::::::::::ヽ
ll:::lヽ--イ :ll::::',l::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
ll::::l ヾ‐'"´',i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. ',::::',f´j__,.-'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',_,.-'ﾞ
∨='7／:::::::::::::::::::::::::::::::::::_:r'"二´='"´
/-'／:::::::::::::::::::: :: :: ::(＿＿ ゝ-‐,"彡
. ／／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノノ￣´:::::∧
/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(二二､ー─''")::: ::
. /／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::) r彡-'': :: ::
ﾚ'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／／:::::::::::::::::::
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,.-‐ニ´彡::::::::::::::::::::::::
{:::::::::::::::::::::::::::(￣´r‐'"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ← 二条晴良 ４３歳
. }:::::::::::::::::r‐二-‐'":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
これは前久の政敵、二条晴良の、
「足利義栄を将軍に任命した責任は前久にあり」という意見を聞き入れた結果による。
241 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:28:56 ID:wifsL4gs0
だが、これは讒言である。
前久は義栄の将軍職就任に時には真っ向から、時には手練手管を弄して抵抗し続けた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
| ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
l､__;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
,'三ﾆ'￣｀¨` ''ー-'-一'' "¨ﾞ´￣三三{
l三ミ ∠三) (三ヽ ｨ三三!
l三ｼ′ . :: . . :: . ヾ三三}
i^l三 _,-‐-、 , -- 、 'ミ三ﾑ
','l三 ,ｨ'でoゝ、: :. ,ｨ'でoｭ、 '三/i ',
Yヾ' ミ三ﾃ' / ', ヾ三彡' l::/ il ,! 富田武家を将軍にしたいのなら
l ',;i .: :. l:lｿﾉ/
丶ｲ ,ｨ ヽ l:l / 朝廷に銭一万疋を
li, / `^'ー'^'丶 l:し'
', し jﾉ 献上してもらうでおじゃるよ！
ヽ ,r=＝=､ ﾊ､
ヽ K!::::::::l,} ,ｨ' ﾘ ﾄ、
,小､' , l:.L::::ノﾉ ,. ' ,/ l/ /:.ヽ
, -/ ll ヽ',ヽ'二'ﾝ ,:' ,／／ /:.:.:.:.ヽ- ､、
_,／イ:.:.:ヽ 丶.,＿＿,,. ノ ／ ,/:.:.:.:.:.:.:.:.ノ l
,,. -‐ ''"´{、 ヾ､:.:.:.:丶、 ／ ／:.:.:.:.:., - '" /｀ 丶､
'"´ {｀丶､｀ ' ‐ゝヽ,＿＿,∠ -―'一 ''"´ ／ ｀丶､、
ヽ､ ｀` ' ー―-----―― ''"´ _,, - '" ｀丶、
｀ ` ' ――-------―― '' ´ ＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
義栄と三人衆のために動いたのはむしろ晴良の方であった。
243 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:30:32 ID:wifsL4gs0
このことを上洛運動の過程で信長は知っていた。
そして義昭も知っているはずであった。
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / u 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ それなのに この御沙汰は……
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // さすがに…… ちょっと……
. ',. ,' , r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
／ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ
. / .:/:.:.:／:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:/,ﾍｨ1:.:.:.:.:. 〉
{ .:/.:.:/:.:.:.:.:.:/.:.:,〈:.:.:.:j !ミｼ{:.:{i:. （
ﾚ'i.:.:/:.:.:.:.:.:ﾊ:.:/ ﾊ.:.:〈〈 }:.:!i:.:i: } 義栄の件について
. 乂.:{ ,.へ__} |=}≧丈z}_} {ｨ孑ﾊﾘ
. -=彡 ﾚ{ - i 刈亠ｲ`ｿｿ il圷ﾉﾘﾉ 責任をとる者は必要だ
=≦三:.:.:.:ヽzｿ ﾐ i| ′
z彡:.:.:.:.:.:.:ハ ヽ 」ｲ それに尾張守……
/ ｨ.:}:.:.:.:.:こﾑ `ー―‐'´:.:ﾐ=-
. {/ !:ﾊ:.:.:.､ミ=- ＼＿___/.:i:.ヽﾐ=- これは朝廷内の政争なのだよ
|￣￣￣￣}―‐┴‐1^iﾊﾉ
厂`: : : : : : : : |:::::::::| ::l::| :|‐、
_ -‐ ´-: ､: ｀: :―-: :{＿_::j__j∧/ ﾑ` ‐- . . ＿
´: : : : : : : : : : :＼: : : : : : ｜ }::ﾍ::::ヽヽ ﾊ: : : : : : : : :｀f´: ヽ
.: : : : : : : : : : : : :ﾉ: : : : : : :|i :|:::::::}::::::ヽ＼: : : : : : : : : l: : : :!
: ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : |i :|::::::::ヽ:::::::', ﾊ: : : : : : : :/: : : :l
: : : `,: : : : : : : : : : : : : : : : !i :!::::::::::::}::::/|: :|: : : : : :∨: : : : :!
: : : : `,: : : :／ : : : : : : : : : !i :!｀:---ｚ'´::|: :|: : : : : : :', : : : : !
244 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:31:12 ID:wifsL4gs0
＿....:.:´＼／｀:.:.ｰ:..、_
「:.:.:.:__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__:.:.:.:ﾍ
,':.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.',
/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/Vﾍ:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:.:',
/:.:.:./:.:./i:.:.:i:. トｖﾍ:. i:.:.:!:.|:.ﾍ:.:.:.',
/:.:.:.//:/:.:l:.:.!!:.:| |:.:|:.:.:i:.|:.:.ﾍ:.:.:ヽ. わたしは
|/:/:.i:i:.:l:.:小八:.| |:.ﾊィﾑﾄ;.:}:｝:.:.:.ﾄゝ
|从:.:l从!/千ｭヾ:! ﾑｨﾋュリ ﾉｿ:.:/ﾘ 朝廷内のもめごとには関知しない
｀ヾ{ﾊ ￣ ´ ｀ ￣ ﾊ}:.:{
｀ｰ彡ﾍﾍ : ﾊﾉ:.:.ヽｰ 係わりたくもない
ミ:.ノ:.:.:ハ ＿｀´＿ /:!.:.:.:.:.:彡
彡:.:.:.:i（:.:.:＼ ー ／:.:.}:.:.:.:ミヾ
イﾊソﾊ!ヽト ヽ ___ ／彡ﾊﾘﾍ;.:.j｀ヽ
｀!从ｒ‐┤￣￣!￣￣├‐┐ﾉﾘ
_┌'::::::|__;:;:;:;:;| ;:;:;:;:__|:::::::｀┐
_.,....-:::::´:|::ヽ::i:::::i:;:;:;:j;:;:;:;:l:::::i::::: ノ:::|｀::::::-......,
....,....-:::::::´::::::::::::::::::::::|:::::::l:::::l:;:;:;:;|;:;:;:; ｌ:::::l::::::::: |::::::::::::::::::::::::｀:::::::._
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l:::::l:;:;:;:;:|:;:;:;:; l:::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l:::::l:;:;:;:;:;|;:;:;:;:;:l:::::l::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::
:::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::l:::::l:ヽ;:;:;:|:;:;:;:;:':l:::::l::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::
: :::::::/:::::::::::::::::::::::::: i:::: i:;:;:;＼|;／:;:;:;i:::::l::::::::::::::::::::::::::::!::::
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / u 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ いや……
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // しかしですねえ……
. ',. ,' u , r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
245 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:31:41 ID:wifsL4gs0
__＿__
／｀ヽ＜:.:.:.:.:.:.:.:.ト､__
「｀:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:＼
rー┤:.:.:.:.:.:. ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ
| :.:.:.|:.:.:.:.: !ｉ:.:.:∨:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
ｉ :.:.:.|:! :.|:.:|:!:i:.:.:∨:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
| :.:.:.|:! :.|:.从乂:.:�献漾�.:.:.:ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〉 ふふ 尾張守
|:.ｉ:|:从:.i|イ⌒从ﾘ ミく ノハﾉ:.:.:.:.: : Y
ﾘ从Уﾊﾘノ´ / //:.:.:.:.:.:.:.:.:八....ノ 君の気持ちや言いたいことは分かっている
/ j ぐｲ:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:く
. く ＿, //:.:.:.:.:i|:.:.:.:.:.:.:.ヾj 確かに わたしは近衛関白を追放した
｀<´ イノ:.:.: ﾉ!:.:.乂Уﾉ
', イｰ=彡イノ:.:.ﾉ从乂 だが……
ノゝ-＜ヽ_＿_∠￣￣::::::::::::|
��-r―||:i:i:i:i:i|:::::::::::::::::::::::::ュ､、___
_j:::j:::/ｲi:i:i:i:ｉ:|二ニ─／:::::::::::::::::::::.:.:.:......
_ ... ィ´:::: / /i:/i:i:i; |:::::::: ／::::::::::::::::::::／:::￣￣::.:.:.:....
/:i::::::::::::::::/ /i:/i:i:i:i' ﾊ:::::::::::::::::i:::::::: ／:::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:
ｉ:::l:::/:::::: / /:i/:i:i:i:/ /:::::::::::::::: : |::::::/:::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.
ｌ:::l/::::::::/ /i:i:i:i:ｉ:ｉ/ /::::::::::::: : : :.:|::::/::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.
. ハｊノ::::/ /i:iﾍi:iイ' /:::: : : : : : : : :|::/:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.
. /:::/::::: / /i:i:i:Πi:ｉ /::::.:.:.:. : : : : : :.|/::::.:.:.:.:.:.:.:.:
247 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:32:07 ID:wifsL4gs0
_......._
_...._ ／:::::::::::::｀ヽ
/:::::::::::＞く::::::::::::::::::::::::::::＼
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
,.イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ::::::::ﾍ:::::::＼::::::｀ヽ
く:::::::::::::::: /:::::::::トイﾍ::::: ��::::::∨:::::∧::::::::::'.,
∨:::::/::/::ﾊ : ::| ��::|∨::::::∨:::::∧:::::::::::'.,
��:|:::|__| ��| ��|≦千ト∨:::::∧:::::::::: 〉 尾張守
}:::|:::|:干气:i| ハi ,zｪ��ﾘヾﾐ:::::∧:::::::/
i::::|:::川 ,,zｪi| ｲ辷У ミr=:､:!::::;' 君が間を取り持ってくれるのなら
//::��ﾘｲ辷ソ :.. に V:八
|ﾊ::::i !ﾍ :.:.. ﾑ ﾉ:::::::::ｰ::／ わたしは いくらでも
| ��､ﾊ ` ´ ﾉ_ ｲ:::::::::::＜,,__
��:へ ＜__￣＞ ｲ::::::|:::::::::辷彡′ 聞く耳をもっているぞ
}:::::::|::＼ ／/:/:: |:::::::ﾍ:::＼
ｰ=彡::::::!:::::|:＼ ／ ｲ/::::: |:::ﾍ::::ﾍミ=ｰ
ヾ=彡// :::::|::::| ー--― イｲ:!::::|::::::|:|:: |
イ:/i:::: : | : r─┬‐──＝＝厶 :|:::::ﾉハｊ
i/ i￣￣!i:i|///|//////|￣￣￣￣ ::::|
_|::::::::::|ｉ:i|///|//////|:::::::::::::::::::::::::└┐＿
...............ィ::::::::::::l::::::l///////|:::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' あ……！
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
248 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:33:07 ID:wifsL4gs0
_ ...... _
／.:.:.:.:.:.:.:.｀:.:..､
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ.
ヽ､くミ辷彡:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、
{.:.:＞＞ぐ彡イｲ ／/.:.:.:.:.:.ヽ､
（､、__..ノ彡ｲ{γ} |:/／ �犬�|:./ﾍ��!iﾍ!
≫＞.:／.: 人ゞ j′ j/�澄供〈�!!| そして これは君の実績と
{イ.:／.:.:.:.:.八:.ﾍ、ｊ ´┌仞ｲﾘ
彡.:.:-=彡:.:.｀:.ぐ ｀ｰ ､ >､j彡イ 近衛関白に対する君の大きな貸しとなる
イ.:ハ.:.:.ﾉ.:.:.:ﾘミ`ー=≠ー ､
ノﾉ从.:（((人ﾉ /´ ｀＼ ……違うかな？
///// ヽ｀ ー ｀ヽ ' 、
／'//// i ＼j
／ / ｛ ＼
. イ ヽ |i:､、 ｝＿__ ｀ヽ/
// /, ｀ヾV/,＼ヽ、 く、 ｀ヽ ヽ
{/ﾍ// ////////7ｧｧ==…ヽ､、 ＼'､
��/＼ ////////// ／｀＼ヽ､、＿__ ｀＼
くУ/∧ﾍ////////// / }/ﾍ＜ ヽ＼ヽ､
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| なるほど！
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' 御所様の慧眼 感服いたしました！
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
249 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:34:07 ID:wifsL4gs0
この後、信長は直ちに既に河内国に移動していた前久に使者を送り都への帰還を促した。
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ u 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ お〜い 俺がとりなしてやるから
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
|`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | とりあえず都に戻ってこいよ〜
|. ,' //
',. ,' , r'
ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
──────────────────────────────────────
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
`ｰll!::::::::::::::::::::::::':::::::l:.:^:::::::::::'"::::,!ﾘﾉ
ll ` '' " l:.:.:` '' " ,i;;l´
li, ,r .: :.ヽ､ ,:,り
t、 / ﾞｰ､ ,r 'ﾞヽ /,K′ …………
ゝ、 ,:' :~: } // /ヽ、
/{lヽ ,ィ＝=ﾆﾆ=＝,ﾉ,ノ7 /:.:.:.:ヾﾆヽ
, ィ/:.:い ヽ ｀` ー一 ''"／,/,/:.:.:.:.:.:.:.:ｿ }- ､、
/ /:.:.:.:ヽヽ `' ー‐ -- '"／／:.:.:.:.:.:.:／ / ｀ 丶､
,, - { ヾ:.:.:.:.ヽ丶 ／／:.:.:.:.:, -'" ,／ ｀ 丶 ､
,, - ''" 丶､ ｀` ーゝ､ヽ.,＿,,ｨ"ェくユ- ''" , ｨ"
ところが……
250 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:34:39 ID:wifsL4gs0
/:;:;:｀`丶､、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀`T;:;:ー――;:;:'';:";:´￣;:;|
/三'ー- ､:;:;:;:;:;|:;:;:;:;:＿＿＿;:;ｮ――彳
!三、 r=ぅ｀￣￣,二、 _Z三三ミ'、
,'ミ'^ ￣ ﾞー' -ﾆ,三三三;} 嫌でおじゃる！
lﾐ,! '´￣｀ﾞヾr'_ ､_,-' " ﾞﾞ " ' 'ヾ三三ﾑ、
{ﾐ! ｀､二ﾆ'` =ｷ ー‐--_;彡' ｝三ｼT'i| このまま おめおめと都に
ヾ! ,ｨ: :.､｀￣´ ,}三/i Y/
l ! ／(_ ,,..ﾉヽ }三ﾘ ﾚ/ 戻るわけにはいかないでおじゃる
{ l, / ｀"´ ヽ }三､_ノ
｀'､ ' fｴェｪｪz､、 ', 彡z‐ミ、
ヽ ﾞﾄﾐ二二≧) ; i ｼ｝ ヽ、
ヽ `'ｰ'-'-'‐'′ﾉ ,' ／ / /:.ヽ
ゝ.丶￣￣´ '" ノィ" / /:.:.:.:.ヽｰ ､
／ｲ｀i ､ ＿＿_,. ィﾞ´ヽ',／ ／:.:.:.:.:.:.:.） ,}、
_,. -―ｧ' /:.:.l 丶 :.:.:.:hj. ／ ／:.:.:.:.:.:.:.／ ／ 丶、
_,. - '´ ｛ ヽ:.:.:ヽ ヽ、 } ／ ／:.:.:.:.:._,.:-'ﾞ ／ ＼
前久は信長の言葉を拒絶し、帰洛に応じようとはしなかった。
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ`| ━━┓┃┃
ﾞｉﾞｉ ', .| ┃ ━━━━━━━━
'r , ', .,' ┃ ┃┃┃
| l `‐ ｰ'ﾞ ,≦ 三 ｡ ┛ﾞ
,.l 丶 ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼≧ 三 ＝=-
| |.ﾞｉ ﾞｉ -ｧ, ≧=- 。
| | ﾞｉ. ﾞｉ ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
| |. ﾞｉ. ﾞｉ ≦｀Vヾ ヾ ≧
| | ﾞｉ ﾞｉ ｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡ ･
251 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:35:47 ID:wifsL4gs0
──.
／＼ ／＼
|（●）（●）| ちょ……！ 親父！
. | （__人__）；|
! \\\ / あんた いったい何言ってんだよ
ヽ｀⌒´ ﾉ
/ ヽ
| | ← 近衛明丸 ４歳
|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ|
|丶､ ;;; __;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,: ィ";;_|
ﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;｀ ` '' ー -- ‐ '' ";;;;;;;;;,:ィ;:;!
,';:｀`' ‐ｮ ､ ,_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; , - '"l;:;:;:;:l
l;:;:;:;:;:;:;ﾐ ｀ ` '' ｰ -‐ '" ,ﾘ;:;:;:l
l;:;:;:;:;:;:;:ゝ く三) (三ｼ ｀ヾ;:t、 明丸！
fﾐ{;:;:;:;:f'´ , -−-_,, _,ｨ ､_,,ｨ,.-−､ };f }
l ﾄl;:;:;:;:l ､,ィ或tｭ､ﾞ:ミ {,'ィt或ｱﾁ l:l,/ 今の朝廷には悪い奴らがいるでおじゃる！
ﾞi,tヾ:;:;:! ｀ヽ 二ノ ﾄ ` ‐''"´ l:l:f
ヽ`ｰ};:l ,r'､ ヽ ﾘ_） あやつらに対抗するために 麻呂たちは
｀"^l:l ,/ﾞｰ､ ,r'ヽ l
ﾞi ,ノ `'" 丶. ,' もっと力をつけなけらばならないのでおじゃる！！
ﾞl､ ′ ,, ｨrｪェzｭ､,_ 〉 } /
',ヽ ヘヾ'zｪｪｪッ',ｼ' //ヽ
} 丶、 ` ｰ--‐ '"'´,/ノ:.:.:ヽ
/l 丶、 ,.ｲ:.:.:.:.:.:.:.:丶､、
,r'"^l ! ` ー‐;オ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.,ノ ,}、
,. -ｧ＝く（:.:.:.l l ／/:.:.:.:.:.:., - '" ,／ ヽ、
, - '"´ ／ ,／｀＞'t､_」＿＿_,ｨ'ﾞ,ィ,.: -‐ '" ,. -‐ '" ＼
／ ヽ-（ / / f }li, ,. -‐ '" ＼
252 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:36:23 ID:wifsL4gs0
＿＿_
／ _ノ ヽ 何だよそれ 分かんないよ！ だいたい俺の
| （＞ ＜）
. | ι（_人_) 公卿になるための勉強も始まったばかりだろ
| ｀ ⌒´ﾉ
. (＾） (＾) こいつをどうするんだよ 常識的に考えて！！
/;ﾉヽ /iヽ
L/｜ | Lﾉ
// /
// / ,r-、
// / /;:l;;ヽ
("ヾ/ /_ l;:;:l;;;;;l,
rゝﾐXｯ' ） l;:;:;l;;;;;;;l,
,(ﾆﾐ､'^ヾ" l;:;:;:l;;;;;;;;;l,
f-､_) }、 l;:;:;:;:l;;;;;;;;;;l,
7ゝ<_ / 丶 l;:;:;:;:;l;;;;;;;;;;;;l,
,lミlミﾊ'" 丶 l;:;:;:;:;:l;;;;;;;;;;;;;;l
lミlミl i, 丶 ,' ､＿_l＿_;:;:;:;:j、
,lミlミl 'i, 丶 /ゞ､,＿l＿,,. ィ彡!
lミlミl ヽ 丶 lﾐl r＝, ,r＝､ヾﾐﾞi
｀`トｲ 丶 ＼ N ,ｨoｮ! ; ｨoｭ、lﾐゝ ええいっ！ 泣き言など聞きとうないっ！
ゞﾊ 丶 ,r',ﾆ≧､ l(, イ t, l/ｭ!
f=l ＼／／'"^`｀ー-､`ｭ /'ｰ'^ヽ li-'′ 常識など糞喰らえでおじゃるよっ！！
ヾﾄ、 ／／ ／ / ,/ィ"ﾍ =三= ,/,久、
{l ヽ / / / /V'"/ ,ゝ､＿_,／.:'_,:.,ィt、
＼ / / / / / '"´,ｨゝ-ィ":.／,r-,ﾆ`ヽ
,l ,l ,' / ,/ /{i ＿, ‐'"/ / ,.-‐-､!l丶
l l l l / / / /'´ ヽ ヽ
l l l / ｲ / ヽ ヽ
ﾉ l l ﾉi, / ヽ ヽ
/ j ,l ,ゝ- ､、＿l＿＿,, ィ" ⌒ヽ、 lﾄ、ヽ
,l l ,l f ,.: .:'"^ヽ ﾐ<､＿ヽ j ヽ l
253 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:37:22 ID:wifsL4gs0
l;:;:;:;:;ー -::､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:-‐'";:;:;:;:;:;:;:l
l;､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:‐-::､;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:-‐''";:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ｨヽ
/ミﾐ;:;､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾞ''‐┼‐ ''";:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ｨ彡三l
l三三ミ`ｰ ､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;-‐''"´彡三三l
r=三三ミﾐ ｀ﾞ''ｰ-､;:;:l;:;:;:::-‐''"´ ｨ彡三三lr‐､
ヽ l三三ﾆゞ ,r＝=､ ￣ ,-‐=､ ﾞヾﾆ三三ｌr, l
l l三ｼ´ `ﾞﾞﾞﾞﾞ′ `ｰ'''" ｀`彡=l: /
',.ｌミﾐ ､....__,,,..,,,,,,,_ 丿 ､ _,,,,,,..,,,,,,_. l三/./
l.ヾﾐ '《_ヾﾟﾂヽ､ : i:"´,ｨ'ヾﾟﾂ_,,ゝ lミi l 明丸！ これより共に
ヽ_ヾ. ヽ､ ｀ﾞ'''"´ノ l l::. ヽ｀`'''" .ノ lミl,ノ
｀ﾐ, ｀ﾞﾞﾞﾞﾞ"´ , .l |::. ｀ﾞﾞ'''''" .lミ' 冥府魔道を歩む我らは
'ﾐ ｨ .:: l:::.､ lﾂ
ヽ ／ r _） ヽ /iヽ 常人にあらずでおじゃる！！
ヽ ／ ｀`'ー‐'" ＼ / l:::ヽ
_,ヽ.､ ,‐-､ : : _, -､｀ / /:::::::ヾｰ-､
／／l.l＼ ヽヾミ三三彡',ン´ , ' ／:::::::::::::ヽ ヽ
_, -‐'"´/ /::::::l l. ＼ ｀ ー--一'" ／／:::::::::::::::::::::::） ）､
'"´ / /::::::::',. ヽ ヽ､ ／／:::::::::::::::::::::::::／ / ＼
ヽ ヽ;::::::ヽ ヽ ｀ー--‐‐'"´ ／::::::::::::::::::::::::／ ／ ＼
_,. -┬ ｆﾆト､
r'´ ､r | | ,.L |
| （_ノ j {. '､＼
| }‐イ-上 〉. ＼
| ﾉ´ /)ﾟo |
i ｒ‐‐人__） .| いやだーーーーーーーっ！！
ヽ .ノ ｀ ⌒´ . |
i !, ﾉ
.', ヽ、 . /
＼ . ヽ、
＼ |.i
| . | |
前久は信長の勧告を無視するや４歳となる嫡男、明丸を連れて河内国から出立する。
畿内とその周辺の放浪生活のはじまりである。
254 ：名無しのやる夫だお：2013/12/15(日) 11:37:37 ID:z2pu6iNo0
有職故実が一番大切な公家が常識を捨てるなよｗｗ
255 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:38:06 ID:wifsL4gs0
そして、その第一歩として親子が身を寄せた先は摂津国東成郡……
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ほう……
＼/-rﾊヾ:彡:ヾ=:::::::::::::::::::::::::::::-.､ ' ﾊﾐ;i .i∧/ ﾞ､
. /＼ヾﾊ､ｰ 彡ﾉヽ:::::::::::::::::::::::::::::,:丶 !ﾐ∧ﾞ /∧ﾞ､ 関白親子が この地にか
', ｀ ﾍ ﾞ ミ:ﾐ: ":ﾞ,ｰ--r‐''" :.:丶 .: ; /i ､!:ノ厶 ﾞﾊ１ ﾞ､
､ ､ ｌ丶 ｀t"ﾆ':＼':.:.:. :.:!.:ヽ_..'_..r:" / l i:,,''ｰﾍ ﾞ.∧ ﾞ､
.｀､ ｀､ l 丶 :l_丶ﾞ､i ﾞ;丶. -..._..r=彡' / l i{ヾ ﾍ １
..--ﾞ--- '---__､ V.!i､＼､ﾞ:ﾞ;:ｰ-.._ _,,".: ! ﾞ､_ i l ＼i
) ⊂ , :-=': : : :｀ﾞ'''i- !i ', ',''"ﾞ､彡ﾍ ｀ﾞｰ--‐'': : : ,' ﾞ''‐--..__
,r ',＞/ i: : : : : : : : i: : ヾ ', ',￣￣:ﾞ-i: : : : : i : : : . i. . .
256 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:39:08 ID:wifsL4gs0
/ ＼ /
よ と / ＼ 知 何 /＿
し に ￣／ .. __ ﾞ'、｀, ／丶 /ﾞ､_ ヽ ＼ 丶..‐__ノ ｀i i ／ ら だ ／
. ！ か く ´6i ﾞ! _ Y ｀'''''/'"ﾞ゛= ﾞ､ ￣ く ￣￣ 7-､＼. ん か く
く ＼ ｀,'-' 丿､ ／____ ''ﾞ! ＼ ..____,___ ノ ／ が ＼
f￣￣ 入....ｨ ﾞ, ､ , :､:ヾ｀;ﾞ;‐;､-､i: ／一 i i ,' ￣＼ |￣
／∨＼/ /ー| i: i!:ﾉi:!ii:i!i:i:iii::!ii､:ﾞ:i､i:i"‐ ﾆ!_', ', ､ ＼/∨＼|
. ､ ! ｀ .._ ＼/＿ Y ‖:i/:‖‖==､,i ‖ '〃三:,: i
l !ﾍ￣ /ﾍ‐-..,,__､,i:i:ii!:iY-=ヾ 〃 /／-=ﾆ二､ y ､ i
/ i ゞ>ｰ/..__ミ/:r‐`:-､:i:!ii‖" i! i! "´／-ミ三 'ﾞﾍ 7
ヽ |..___ ミ ミ､ﾍ:!:.fr,!ii:i ｀ﾞ ｀ﾞ /〃__/-､< !..._ｨ､
i , lﾐ !､r=-..ミﾍ:ﾍ:ﾍ!､iミニ=, /"_彡彡"ﾉﾉ/ /､_i.丶ﾍ /
ﾞ､ ､_!､ﾞ､ﾞ: ｰ-､ ＼＼＼ ! /くヽﾞ) ‖三!:､!iﾐ､｀ﾆ 7. /
, i lミ iミ:__: : :.｀ ﾞ ｰ=ﾆﾆ､｀ /ゝ:_彡 /_ ,.:彡 ､ﾐ､､＼ /／
l lﾞ､ , ﾊ ﾌ ﾄ-三: : :.:. ヾ_ /!.___... ＜ ｀´lﾐ:i ＼─ ──
＼/-rﾊヾ:彡:ヾ===≧==------.､ ' ﾊﾐ;i .i∧/ ﾞ､
. /＼ヾﾊ､ｰ 彡ﾉヽ彡''´ゝﾞ 彡' ,,' ,:丶 !ﾐ∧ﾞ /∧ﾞ､
', ｀ ﾍ ﾞ ミ:ﾐ: ":ﾞ,ｰ--r‐''" :.:丶 .: ; /i ､!:ノ厶 ﾞﾊ１ ﾞ､
､ ､ ｌ丶 ｀t"ﾆ':＼':.:.:. :.:!.:ヽ_..'_..r:" / l i:,,''ｰﾍ ﾞ.∧ ﾞ､
.｀､ ｀､ l 丶 :l_丶ﾞ､i ﾞ;丶. -..._..r=彡' / l i{ヾ ﾍ １
..--ﾞ--- '---__､ V.!i､＼､ﾞ:ﾞ;:ｰ-.._ _,,".: ! ﾞ､_ i l ＼i
) ⊂ , :-=': : : :｀ﾞ'''i- !i ', ',''"ﾞ､彡ﾍ ｀ﾞｰ--‐'': : : ,' ﾞ''‐--..__ ← 本願寺顕如 ２６歳
,r ',＞/ i: : : : : : : : i: : ヾ ', ',￣￣:ﾞ-i: : : : : i : : : . i. . .
石山本願寺第１１世、顕如のもとであった。
257 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:40:09 ID:wifsL4gs0
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / u 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | すんません
|. ,' //
. ',. ,' , r' しくじりました
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
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j:::::::::::::::::::::::::::::::/::ヽ/ヽ :::::::::::: ∧
/:::/:/:::/::: l:::|::ｉ:::ｉ::: ｀'" ヾ:|::|:|::i:::::∧
/:::/:/:::/:|:::::l:l:|::|:::|::: |:|::|:|::|ﾍ:::ハ
/:::/:/:::i:l::ｌ|:::::l从ﾘハ:: ｨ升サﾘ:::}::::ハ
{:i::l:l:l::::从ﾊ:::::l_Tユゝ、 Kエﾌ''ｲイ::::ﾉ i
iﾊハ∨ﾍヽ::｀ヽ i | //´
ヾ:::::ﾍい＼ 」 | ﾊ{、 ）
��::::ヽ､:.:... ＿_＿ ,ｲ､ヽ二ノ …………
（.....ノﾉ::::::::八:.:.:.. ´ ー ハヾ丶彡′
｀ヾﾆ彡:::::::::::::::::ﾄ､::.:.:... /::::jハ!ヽヽ
｀>≫ィ彡ミ::_ゝｰ＿___ー‐_升彡ｲﾉハﾝ}
//�州�|:::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.|;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;|:.:.:.:.|
{｛/��!:::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.|;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;|:.:.:. j
_＿........i_,ｘ≧::::::::::::::::.:.:.:.:.:.|ｰ┐〈;;;;;;┌′:.:.｀ｰ..､
￣￣ : ::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!::::!;;;;ゝ;;;;;l:::::::ｨ j:.:.:.:.:.:.:.:｀:.:.:....._
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::─＝ニ二三i!::::!;;;;;;i;;;;;;;l彡: ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:.:.:....._
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i!::::!;;;;;;|;;;;;;;l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀:.:.:......._
258 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:41:32 ID:wifsL4gs0
／|ヽ
/ヘ／｀ー´ |ﾄー、
／. ／ / ./ ./ .| L
／ ／ .�后�/ lヽ,ﾍ ∧
/ / .／ ﾐ.��|�腔� l ∨ ﾍ
l �后�/ﾍ、ﾐ´|/ lﾊ|夂ﾍ| ヽ ﾍ | ……まあ 本人が
lﾊ lﾊ| l } ｀¨ ´.〉人l
} ヽ 〈 弋/´ 帰りたくないというのなら仕方がない
_z≦ } ﾍ 、_ 〈
｀≧ / / / / {_ ￣｀ ／ 君のせいではないな
彡´/ / /人 ≧七 / :〉
l久 / / / /| 彡 .＿ /l （ だが これからも近衛とは
彡从 乂 弋ー -┐┐从匕´
l「￣￣￣￣ .l | .lﾄ、≧´ つなぎをとるよう心得てくれ
＿＿＿_z -lﾄ、 ＿| l_ | lﾍ
- ｀ ヽ｀ ￣ l.┐十¨´ 」＞- _
l ＼ | l ＼ ∧∨ ｀＞ ｭ、
、 | ヽ. l |ー 、| ∧∨ } し .l.ﾍ
∧ | ｀ー l ＼ ﾍ. ＼ ./ ∧ |. / .∧
∧ .l | .l | | l ∧l / ∧
. ∧ | l l {_ ∧∨ ∧ .∧
∧. l l |.〈 l | l | / l
しかし、結局のところ、
近衛親子が都に帰還するのはこれより７年も後のことになるのである。
259 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:42:13 ID:wifsL4gs0
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ あーあ 幕府だの 朝廷だのは
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | ややこしくて めんどいことばかりだ
|. ,' //
. ',. ,' , r' 尾張のことだけ考えていた昔が懐かしいぜ
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / u 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ これから俺……
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // 本当に だいじょうぶなんだろか
. ',. ,' , r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
260 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:42:52 ID:wifsL4gs0
_,,.-‐''"￣￣｀ﾞ''''ｰ ､,,,＿
,.‐′ ／ ヽ,
／ ミ ヽ
_, -'′ ミ l
/ ／ ／ミﾐ7 |
ﾉ ﾉ ｲ ﾉ √ | l | 殿
7 l / ﾉ/ /| .| / | | | | l |
ﾉｲ. | | | |,_|ﾊ/_ _,. -=ｻ十|ﾙ| l i :::::| 観音寺城から木下殿が
ヽﾄ､|. | | rｰrqヽ ‐'''Tﾜヽ |ﾊﾙﾍ|:::ﾉ
ﾚﾙ､| ー‐ﾉ ‐--‐' r'^ ﾚ′ 見えられました
l, ､ ,ｲ-rｲ
ﾊ ｀__ ＿___, ' |^''く
__,. -| ヽ ー , |: ｀'ｰ ､＿
_,. -‐''"____,,/ :|' ､＿__,,. イ ,ｲ .イ＿￣｀ヽ
／ｯフ''" ∠_ :ﾄ､ ／/ ＜￣⌒} ヽ ヽ ← 堀久太郎 １６歳
/=''''" "" ￣ﾌ ゝ｀''ー--‐''´ / .ｲ⌒'''ｰへ､_ └-､ 〉
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| お そうか
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' 良し 通せ
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
261 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:43:38 ID:wifsL4gs0
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ 殿！ 甲賀の山岡家について朗報です
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::', 当主の山岡景隆は抵抗の姿勢を崩していませんが
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞ 配下の甲賀衆と接触して
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´ 彼らにはとことんまで逆らう気がないことが判明しました！
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ｰ ´ , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /::::::::::::::::::::: ← 木下藤吉郎 ３２歳
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .| ん そうか
'r , ', .,'
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
262 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:44:24 ID:wifsL4gs0
/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| 甲賀衆の一部は既に人質を差し出してきました
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 {} |/ ﾚ {} } |:./ヽ: : | また元尾張国の人間が山岡家の家臣にいて
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V この者とのつなぎは常にとれるようにいたしました
＼_! ＿ ' !
ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／
___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,'
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ …………
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
263 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:44:59 ID:wifsL4gs0
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .| 藤吉郎
'r , ', .,'
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ お前は偉いよなあ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／ え？
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!
264 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:45:28 ID:wifsL4gs0
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l お前が担いでいるのは明らかに分不相応な重荷だが
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .| お前は重荷を重荷と回りに感じさせない
'r , ', .,'
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ しかも いつの間にやら
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7'''''''' その重荷をしっかりと運ぶ力さえつけているときたもんだ
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
265 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:45:57 ID:wifsL4gs0
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::', は？ はあ
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞ ありがとうございます？
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ‐- , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /:::::::::::::::::::::
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,'
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ …………
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
266 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:46:34 ID:wifsL4gs0
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l 良し！ 配置転換！
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .| お前 やっぱ都に入れ
'r , ', .,'
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ 支度金は用意してやるから
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7'''''''' 配下の身なりも整えろ
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
:::::::i::::::::::i::::::::::::::::i:::::::::::,'､=＝ミ::::::l::::::::::::::::::彡＝ゞ､::::::::i::::::::::::',:::::::',:::i
:::::::l::::::::::l:::::::::::::::::l:::,／ ',:::::::::!::::::::::::::::::::l ',｀"ヾｿ;::::::::::::i:::::::::',:!
:::::::!::::::::::!:::::::::::::::ﾒ´::/ ',:::::::l;:::::::::::::::::::i ',:::::::/ ヾ;::::::::l::::::::::',
::::ﾊ:::::::::ﾊ::::::::::::::,' ';:;' _,,,､､,,,_ ヽ':,::::lヾ;::::::::::::::!_,,,､､,,',::/ ';:::::::!::ヾ;:::i
::;' !:::::,'::::l::::::::::::i 彡""´｀ﾞﾞﾞ`ﾞ'' '.;:! ＼:::::::ヾ"´｀｀ヾミr､ 〉::::ﾊ:::::入ゝ
/ i::::i',:::::!::::::::::ﾄ `" ヽ ＼::: ｀´ /ヾ:::) //
',::i ',:::::';::::::∧ :::::::::::::::::::::: ヽ::::::::::::::::::::::,'ｿ:ｿ',ソ::::::＞
ヽ ':,:::';::::iﾍ', :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,///ヾ＜
∨∨＼ ,ソ::::!/""´´
', ｀∀￣￣￣￣∀´ /へ;:::| 本当ですか！
ヽ ', ,' , ' ヾ
｀ ､ ', ,' , ´ みんな喜びます！！
＞ ､ ', ,'_ ＜く__
＜:.:.:.:.:.:| ＞二 二＜ |:.:.:.:.:.:.＼
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
267 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:47:09 ID:wifsL4gs0
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! 都でのお前の仕事は
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| 明智と一緒に京都所司代
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' 朝廷寺社との連絡調整役だ
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V え……
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／ 俺がやんごとなき方たちと……
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!
268 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:47:50 ID:wifsL4gs0
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l そうそう もうひとつ
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .| これから毛利家との折衝事があるが
'r , ', .,'
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ この取次役も お前な
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ | :/. |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 （・） |/:::::::ﾚ（・） }|:./ヽ : |
＜:: |. 小{ _,,.. - :::::::::::､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ::::::::::::::::::::､::::::::::::::: {ﾊ/ V 毛利……
＼_! u ＿ ' !
ヽ ／ ｀t u ／ あの中国地方の毛利ですか！
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!:::::
270 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:48:26 ID:wifsL4gs0
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,'
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ ……どうだ？ 出来るか？
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
l:::./.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
|/|::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
|:::::::::::::::::::::::::::::/ ｌ:::::::::::::::::::|＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
|::::::::::::::::::::::ゝ/L ｌ:::::::::::::::::| ＼斗‐:::::::::::::::::::::
|:::::::::::::::::::/l / `ﾒ::::::|＼::::ｌィ´ ＼::::��:::::::::lﾘィ
|::::::::/|::::/ ﾘ ,__､ ヽｌ ＼ｌ;,__ |ｌ |人::::::::|∨
. |::::/ |:::fzlｌ ＾`=＝'´ ＾===‐'´ｌjｌノ::::::::/
|/ ヽ::::|ﾍ /ィ<"l/
ゝ;八 ; u /ｲ …………
x > ､ ─ ｲゝ:::｀＞-､
〆::::;//ﾊ` 、 <´/ ｌ）:::}:::::::::::::::` ､
／/:::::// ＼ ｀‘´ / /::::7::::::::::::::::::::ﾊ::ｌ
ﾉ::::/::::::《〈 ヽ／ﾍヽ ／ /::::/::::::::::::::::::::::/::::l
272 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:49:20 ID:wifsL4gs0
/:::.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
,/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ｌ
l::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
|/|:::::::::::::/:::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
|::::::::::::::::::::::::_:::/ ｌ:::::::::::::::::::|＼:::::::::::::::::::::::::::ｌ:::::::::|
|:::::::::::::::::::::::::/≧､ ｌ::::::::::::::::::| ＼斗::::::::::::::::ｌ:::::::::ｌ
|:::::::::|:::::::::/l::/ｲ⌒ﾞ`ﾒ::::::|＼::ｌィ千代`:::::|:::::::::ｌ:::::l〉ﾘ 出来る出来ないではありません
|::::::::/|:: / ﾘ弋､ _ﾉｌ ヽ| ヽﾚ; __ｿ ｌ j|人:::::::ｌ:::::|
. |::::/ |:::fzlｌ ＾ー‐'´ ＾ ‐-'´ jｌノ:::::l::l::て やります！ やってみせます！！
|/ ヽ.:::|ﾍ /ィ<"j ﾒ_／
ゝ;八 ; /ｲ
x > ､ ｰ ｰ ｲゝ:::｀＞-､
〆::::;//ﾊ` 、 <´/ ｌ）:::}:::::::::::::::` ､
／/:::::// ＼ ｀‘´ / /::::7::::::::::::::::::::ﾊ::l
ﾉ::::/::::::《〈 ヽ／ﾍヽ ／ /::::/::::::::::::::::::::::/::::l
273 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:50:05 ID:wifsL4gs0
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, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | ふん…… ほんと
|. ,' //
. ',. ,' , r' お前は よう言うやっちゃな
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
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| | | l / ./ .| |
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こうして木下藤吉郎と配下たちは都入りすることになった。
274 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:51:53 ID:wifsL4gs0
さて、三好三人衆を排斥した後の畿内の人事である。
河内国の守護は、南半分について長慶の代から三好家と争ってきた畠山高政が、
北半分には弾正の神輿であった三好義継が任命されることになった。
．-‐- 、)＼
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／ `ヽ‐‐- ､ ＼ ＼
..... ､---‐´ ヽ、. ＼ ＼
`廴 ,,.-‐''" ＼. ∧ .ﾍ
r‐''"／ ., ＼ }. .ﾍ
∨ { ( i } } /
.. ∨∨ ヽ、 ∧. //⌒ヽ (
. ∨ヽ、 ＼ ,>､__ _ノ { {ll} } `ｰ´) これで僕も
. ゞ-''{ {`ｰ-‐´ 「`ｰ‐´ {/.{. {{ll} {ll}.} ／
. V∧ﾉﾟ ｡° i′ ﾟ ｡ °V/∧ {ll} ./_ム 独り立ち出来るようになるのかな
V/> 、 l＿ V∧`ｰ‐/
. /＞ ．,.｀.／￣￣￣ /￣
_＞ ．Ｏ.|/ Ｏ r‐‐-=ﾆ/￣＼
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275 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:52:40 ID:wifsL4gs0
和泉国は信長の分国となり、
歴史的に守護が置かれない大和国の監理は弾正が中心となることは前述のとおり。
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,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ _,.ｨ.ｨ.ィィィｚ.z._
lllミ_ ﾞｉ ,ｨッ‐--‐… ､ﾞ､ﾞ､ﾞ＼
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! i/ ､三三ﾆ´ ヽ, ﾞ ﾞ ゝ
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l ﾒ==､ ,g=＝‐ :〉ﾞ ﾞ ﾞ|
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| . l ,ニ｡; ､ﾆニ｡, :/ ﾞ ﾞ ﾞ |
ﾞｉﾞｉ ', .| | 三( a :)ﾞ三´ |.lﾆヾ ﾞ.|
'r , ', .,' !r=（0‘’;〉ｰ=a､ |.|_,|.| ﾞ |
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ . ヾﾆﾆ二ご二二ﾆブLン ﾞ ﾞ|
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ ﾄ､｀＾二^^"´．,ノ|ヾ,ﾞ ﾞ ﾞ l
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276 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:53:21 ID:wifsL4gs0
摂津国守護には、まず東部に流浪時代の義昭を近江国で匿った和田惟政、
西部に弾正の被官である伊丹親興、
そして中央部には、やはり前述のとおり、池田勝正と三人が任命された。
; | |ヾヾヾヾヾヽ ヾヾヾヾヾヾヾ; ; ; ; ;
; | ヽ ＼ ｀ ＿,,,ｪｪｪｪｪｪｪｪ、 ＼; ; ;
; | _ ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ,-──、 ＼;
|iillll,, ´ iしii ｀
ﾞﾞllllllli; 〉-´
lllll!
llll! 摂津守護……
/
ヽ ＿__ それじゃ……
＼ﾞﾞ;;;;ﾞ
ヽ _,-──-、 やります……
｀、￣￣￣´
ヽ ー‐´ ／
ヽ ／
/ !、 __,´;;
/ ヽ_ __,-;;;;;;ﾞ
ﾚ ｀ー´ |;;;;;ﾞ
|;ﾞ
ヽ
この「摂津三守護」の筆頭とされたのは勝正である。
277 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:57:03 ID:wifsL4gs0
山城国も守護は置かずに幕臣たちが監理、
細川藤孝は友通から奪った勝龍寺城に入城し、桂川以西を担当する。
また、織田家から京都所司代が選出され、これらを補佐する体制がとられる。
＿＿＿＿＿＿_＿
_ ´::::::::::::::::::::二二ヽ:::::＼__
,. ´::::::::::::::::二二ニ丶::::::::::::::::::::＼
／::ﾆ:::::::::::::::二二ニニ丶:::::::::::::::::::::::::ヽ
/／／::::::::::一＝ニニ:::::::::::::::::::::::::::::＼:::::ﾊ
/::／:::::::::―一＝ﾆニ::::::::::::::::::::､::::ヽ::::::::!::::::|
_,/::::::ﾆ二:::::::::::::::::::二二ニ＝::::::::::|:::::::|:::::::|::::八
/{:;:イ:Ｘ⌒ヾﾆ::::::::::＝ニ二二::::::::|:::::!:::::::::::::::::::::::::ﾊ
/ｨ/ /´ ＼、 ー====ﾆニ彡ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::＼::::::}
{ 厶-――-､}} ,r=＼::::::::＼:::＼:::::::!:::{
,．-〃/ ＼、--､ ヽ ／ ヾミ､:::＼:::ヽ::|::::}
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／ ,.ｲ ｀トヽ._ ￣｀人､〃 ／´￣￣ ＼ Y::::::::ハ、
.／ /.:.| .ﾊ }}￣￣,rテ^ヾﾆﾆ{ _,. -――'， }:::::ｲﾆYﾊ--､
-‐'′ ./.:.:.:| / |__ルx=f´/ ﾉ '､ ｀ヾ弐ぅｰ;}r===＝ァ'´} {ﾘ| '. ｀ ｰ-
./.:.:.:.:.! :{/´|￣｀}{ Y´ Y⌒ヽ ＼ ￣￣ﾉ / ノ／.:l '.
＿__ ｆ:.:.:.:.:.:.＼∨ ;;''´｀;廴__ノ-一′ ｀￣￣ _,ｘ≠ｘ;ｧ'´／ l:.:.:.! ヽ
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（＿,／ },;:'';; ;; `ー‐;;' ';, ,;'';, _ノ´ イ ｀Y/ .／.:.:.:.:.|
／） ;,, ｀ﾞ;￣};' ｀''´ ｀'; ／―一'´ ／.:.:.:.:.:.:/j
⌒ ｰ‐;‐ ''´／,, ;;''"´ ,,{;,, ,;''イ ／.:.:.:.:.:.:.:./:/
／^ｉ／⌒ヾ. ｀':;ｰ;;'' ｀ '; / ,．-一 '´.:.:.:.:.:.:.:.／:/ ← 細川藤孝 ３５歳
.／ ／ } ,;;'´ ';, ';; ;/／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:/
そして義昭の執務場所は、仮御所として六条本圀寺があてられた。
278 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:57:30 ID:wifsL4gs0
こうして新たなる幕府はスタートを切ったのであるが……
'';;';';;,.,
''';;';';;'';;;,.,
''';;';'';';''';;'';;;,., ざっつぁつぁっつぁ〜
ざっつぁつぁっつぁ〜 ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
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vymyvwymyvymyvy ざっつぁつぁっつぁ〜
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
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ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ
＿＿,/ヽ＿ /ヽ＿＿,.ヘ /ヽ＿＿,.ヘ ＿,.ヘ ,.ヘ ざっつぁつぁっつぁ〜
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279 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:57:59 ID:wifsL4gs0
永禄１２（1569）年の年明けに本圀寺は早くも危機に陥る。
ざっつぁつぁっつぁ〜
ざっつぁつぁっつぁ〜
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ヽ| l::∧ ` ___, ヽ､_ノoソ::::|/ | さ ・ て ・ と……
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ざっつぁつぁっつぁ〜￣￣￣７::::::::::| |
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ざっつぁつぁっつぁ〜〜〜〜〜〜〜〜！
280 ： ◆fFI82Sjg3c：2013/12/15(日) 11:58:48 ID:wifsL4gs0
───── じゅべべべべんっ！ ─────
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／ ,.-‐'´∠ -‐‐- ､
（ (_／
ゝ ＼
／ ＼
／ ,､ ヽ
/ , ／ | , ヽ、 ヽ
/ / / | | | | ＼ ヽ
| | /'´ヽ､＼＼ ＼.__ ＼ l
!､| ./ゞﾆ二ゝ､＼!_,'へヽ、 ヽ、 | |
| ./|ヽヽ､__,ﾟ' ヽｰ‐-｡<ヽ＼ | .| | もう一丁
`| .| l::::| ノ ｀ ｰ‐' 〉/ 〉,| .| |
ヽ| l::∧ ` ___, ヽ､_ノoソ::::|/ | 殺ったろうじゃないの！
ヽヽ::::＼ `'´ .／´:::::::::| |
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`ｰr::｀７´ ﾄ､:::::::::::::| |
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_,.．-‐'´￣`‐--‐'⌒￣￣
三好三人衆……。
そのやり口は短絡的で、場当たり的で、決して高い評価は与えられない。
だが、彼らには行動力だけはあったのである……。
＜その１１ BE TOGETHER＞おわり
282 ：名無しのやる夫だお：2013/12/15(日) 12:05:48 ID:z2pu6iNo0
乙でした
行動力あふれるバカって敵に回すと鬱陶しいだけじゃねえかｗｗ
283 ：名無しのやる夫だお：2013/12/15(日) 12:12:33 ID:bD1rQ4Dc0
>>282
味方にしても、ムダに資源も人でも時間も浪費していく上に成果を出さないから
迷惑この上ないｗ
284 ：名無しのやる夫だお：2013/12/15(日) 12:13:00 ID:htwGJEqw0
乙
まあえてしてそういう人たちが歴史を引っ掻き回すんですよねｗ
（動かす、とか進める、とかは言わない）
288 ：名無しのやる夫だお：2013/12/15(日) 12:38:21 ID:cBHMtffI0
乙です
ゲリラ部隊には打ってつけの要素だな＞三人衆
289 ：名無しのやる夫だお：2013/12/15(日) 12:43:35 ID:xYyIHW7k0
乙であります
池田勝正初めて見た
経歴見てると結構スゴい人ぽいんだけど、歴史に残るにはいろいろ持ってないとダメなんだなあと思うわ
290 ：名無しのやる夫だお：2013/12/15(日) 12:49:56 ID:CkPn/p1w0
池田勝正はいろいろと不憫な人だと思う
291 ：名無しのやる夫だお：2013/12/15(日) 13:11:41 ID:qIlj69.Y0
乙でした
三好三人衆ってとても能力が有るようには見えないんだけど、何回も数万単位の動員を行っているから
少なくとも領国経営については無能ではなかったんだろうな。
信長中期の対抗勢力なのにあまりにも資料が少なくて実態が良く分からないな。
秀次事件が無けりゃ三好家の資料が残っていたのかなぁ。
292 ：名無しのやる夫だお：2013/12/15(日) 13:47:20 ID:Y9T8SDxk0
乙です
朝廷はホント怖いところやで
（ここまでの出典： 誠の太閤立志伝４）
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