OVERWATCH wiki

D.VA
・生身の時の近接攻撃ダメージが30→100に上昇
・ディフェンスマトリクスの範囲が10％増加
・ブースターの持続時間が2秒→4秒に増加、スピードが25％増加
・メックから脱出する際に上方に15m/s、入力している方向に10m/sの速度を得る

ものすごいバフです。中身を監禁しにくくなったのが大きいですね。ブースターに関してはもちろんバフなんですがあまりに使い勝手が違いすぎて困惑しそう。

オリーサ
・HPがヘルス200アーマー250→ヘルス1アーマー399に変更
・クリスマスの帽子を装着
・プロテクティブバリアの耐久値が600→300、CTが10→8に変更
・フュージョンドライバーの移動速度低下が廃止
・フォーティファイの持続時間が4→6に増加、使用中のヘッドショット無効が廃止
・ストップのCTが6→4に減少

他の多くのタンクもそうなっていますが、耐久力(特にバリアの)を下げてより攻撃的な調整を施すという内容になっています。オリーサに関しては4秒ストップと移動速度低下廃止はちょっとやりすぎなバフですが防衛スキル2種の変更がナーフ気味で評価が難しいところ。

ラインハルト
・アーマーが200→225に増加(総ヘルスは500→525に増加)
・バリアフィールドの耐久値が1600→2000に増加
・ファイアストライクが2個持ちになり、1つのダメージは100→80に減少、衝撃波のスピードが100％増加
・アースシャターの転倒時間が2.5秒→3秒に増加し、ハンマーを振り下ろした地点の周囲1.75m(初期パッチでは1.5m)に400ダメージの判定が発生するようになる
・相手のアースシャターをバリアでブロックすると「恥をかいたな(英語版はYou shame yourself. 実際の日本語版音声がどうなっているか未確認)」というボイスラインが流れ、専用のキルフィードが発生

担当クリエイターのFlatsがハルトメインということもあってえげつないバフまみれとなっています。ファイアストライクの調整はよりハルトが攻撃に参加できる機会を増やしつつ悪名高いウィンドウストライクのワンショットを無くしている(ワンショットにならなくても2発飛んでくるので悪化している気がしなくもない)点で良い調整なのですが、アーマー・バリア・シャターがナーフ前の仕様に戻ったことに加えてシャターにいわゆる即死判定が追加となると通常のパッチであれば完全にOPと言える強化です。

ロードホッグ
・HPが600→500に減少
・スクラップガンのペレットごとのダメージが6.6→5.0に減少(全ヒット時165→125)
・チェインフックヒット時のダメージが30→80に増加、CTが8→6に減少
・テイクアブリーザーの回復量が300→250に減少
・ホールホッグ使用時に真下を向いているとロードホッグが上昇するようになる

Flatsはロードホッグが嫌いなようで、この一律強化パッチにあって悲しくなるほどの弱体化が施されてしまっています。皆さんの中にも経験者が多いであろう「ホッグ釣り」ワークショップの保険用ultが使えるようになっているのが面白いところ。

シグマ
・ヘルスが300→400に増加、シールドと合わせて500HP
・空中でジャンプ長押しするとゆっくりと降下するようになる
・エクスペリメンタル・バリアの廃止(It is experimental after all... はこれがエクスペリメンタルパッチでありすぐに実装するつもりがないことと、設定上このアビリティがシグマの実験のひとつであって成功したり失敗したりすることのダブルミーニングでしょう)
・アクリーションの直撃ダメージが30→40、爆風ダメージが40→50に増加、ディフェンスマトリクスのような反射アビリティを貫通しなくなる
・アクリーション使用時に「イエス」というボイスラインが流れる(英語版音声はYep. に近く、アメリカのレコードレーベルYep Rocとシグマの岩(rock)をかけた”Yep Rock”のミームネタと思われます)
・キネティックグラスプのCTが12→8に減少、使用中に移動速度が100％増加

バリア以外のアビリティには純粋なバフが入っていますがバリアが無くなったのが痛すぎます。かなりネタに走った調整であり、ライブサーバーにこのまま実装されることはまずないでしょう。

ウィンストン
・ウィンストンに対するノックバック効果が30％減少するようになる
・ウィンストンはバリアやタレットなどの展開型の対象に対して通常より100％多くダメージを与えるようになる
・ジャンプパックの速度が10%(初期パッチでは30％)増加し、飛び上がる際に周囲4m以内の敵に最大100ダメージを与えるようになる
・プライマルレイジ発動時にHPが1000ではなく1500になるようになる

ジャンプパックの調整が実は罠で、小ジャンプが事実上不可能になってしまいました。数値の面で見るととんでもないバフをいくつももらっているにも関わらず同パッチでのハルトやボールほどの壊れ感はありません。※ジャンプパックの速度増加が追加パッチで抑えられ、これまでに近い使用感に戻りました。エイプリルフールパッチのバリアが受けたダメージをultチャージ変換＋ultのダメージが一発90のウィンストンが強すぎたのでそっちを復活させてほしい人も多そう。

レッキングボール
・グラップリングクローを3.5秒以上刺したままにできなくなる
・最高速で衝突した際のダメージが50→40に減少
・ボール時により機敏に動けるようになり(追加パッチで方向転換の速さがやや低下)、ジャンプの高さが100％増加
・パイルドライバーのダメージが100〜20→80〜15に減少し、CTが10→8に減少、より低い位置で発動できるようになる
・アダプティブシールドの持続時間が9→12秒に増加、CTが15→12に減少、効果範囲の敵1人から得られるシールドが75→50に減少

ナーフばかりが並んでいるようにも見えますが、ボール状態の機動力増加が想像をはるかに超えており、最高速での鋭角なコーナリングや間隔の短いダブルブープ、ジャンプ力強化で可能になった壁大ジャンプなど、これまで以上にアンタッチャブルなキャラクターとなっています。地形にかかわらず8秒ごとに発動できるようになったパイルと合わせて超絶強化と言ってよい内容です。

ザリア
・パーティクルキャノン(メイン)の最低ダメージが75→85に増加
・パーティクルキャノン(サブ)の自傷ダメージが廃止、あらゆる対象へのノックバックが150％増加
・パーティクルバリア＆バリアショットの耐久値が200→250に増加、バブルのサイズが50％増加

ザリアも通常パッチならtier1入り間違いなしのバフを貰っています。バリアの強化でエネルギーを非常に集めやすくなったほか、ダメージか消えているのになぜか可能なバウンスジャンプでかなり高い位置まで移動できるようになりました。真上にサブを撃って自身への着弾時に同時に真下にもう一発撃ってジャンプするダブルバウンスジャンプではバティストの大ジャンプを超える高さまで飛び上がることができるようです。

アッシュ
・コーチガンが2個持ちになる
・ダイナマイトのCTを12→14に増加
・メイン腰撃ちの射撃間隔が0.25→0.22秒に減少
・覗き時の移動速度が通常の70％から90％に上昇

3つのバフがどれも有意なもので、特に2個持ちのコーチガンは一つでは届かない高さに移動できるだけでなく高所を取りつつ逃げ用に一つを取っておけるのでウィンストンなどで絡むのがこれまで以上に難しくなります。ネタ抜きの強烈なバフですね。

キャスディ
・ファニングの一発当たりのダメージが50→55に増加
・コンバットロールが空中で使用可能に
・フラッシュバンのクールダウンが10→12秒に増加
・デッドアイ使用時に転がってくるタンブルウィードが増える

デッドアイの変更はエイプリルフールの変更と同じで、空中ロールに関しては3度目のエクスペリメンタル登場です。Somjuuはキャスディについては突飛な調整を思いつかなかったのかもしれません。

バスティオン
・偵察モード時のメインの拡散が15％減少
・タンクモード時にアーマーを追加で100獲得

バフはバフなんですが、他と比べるとかなり地味ですね。ライブサーバーに来たとしてもすぐに忘れられてしまうような内容です。

ドゥームフィスト
・HPが250→225に減少
・パッシブで得られるシールドがスキル1ヒットにつき30→40に増加
・メテオストライクで落下地点確定から落下までの時間が1→0.5秒に減少

上位帯では最弱のultと言われるメテオストライクに最高の強化が入りました。おそらくアナやゼニヤッタなどの移動スキルがないヒーローは理論上確定キルすることができるようになります。ただし敵に近づくまでがつらいヒーローであるドゥームにとってHPナーフは数値の印象以上に痛いはずです。

ゲンジ
・手裏剣の間隔が0.68→0.6秒に減少
・壁登りの速さが50％増加し、壁登りをすることで空中ジャンプがもう一度使えるようになる(現在バグで無限ジャンプが可能になっている模様)

手裏剣が過去最強の状態に戻ったのが嬉しい強化ですが、バグで空を飛べるようになったのが面白すぎて何の調整が入ったか忘れている人も多そうです。superは冗談交じりで「意図した仕様かも知れない」と言っていましたが、さすがにライブサーバーに飛行ゲンジが来ることは無いはず。

ハンゾー
・電光石火の矢が最大5回地形に跳ね返るようになる
・空中ジャンプのCTが5→3に減少

かつてのscatter arrow(矢散五裂)のように電光石火の矢が跳ね返るようになりました。意図しない形でキルが発生するという点で相手にとってはかなり不快感が高く、地味ですが空中ジャンプのバフもかなり大きいです。ただしメインまでバフされた競合のアッシュと比べるとちょっと控えめな調整。

ジャンクラット
・パッシブで死亡時に落とす爆弾の数が2倍になり、拡散範囲が30％増加
・フラグランチャーの直撃ダメージが40→30、爆風の最低ダメージが10→8に減少
・コンカッションマインの最大ダメージが120→125に増加、最低ダメージが30→25に減少

ジャンクはひとつ前のエクスペリメンタルのような劇的な変更が予想されたにもかかわらずかなり地味な調整となりました。これならライブサーバーに今すぐ実装してもいいかもしれません。

ファラ
・空中でしゃがみ入力すると非常に速く降下するようになる
・コンカッシブブラストのCTが9→8に減少
・ジャンプジェットのCTが9→8に減少
・バレッジ中に移動が可能になる

スキルCTの一律減少と高速降下でかなり動きやすくなりました。必要かはさておき、ヒットスキャンに睨まれると厳しいという弱点をある程度補うための調整に思われます。追加パッチでバレッジ中の空中移動が可能になりました。今までただの的になってしまう場面も多かったバレッジの仕様変更はかなり大きく、ファラメインにとっては一番うれしい調整なのではないでしょうか。

リーパー
・シャドウステップ使用後6秒間移動速度が40％増加
・ヘルファイアショットガンの拡散が15％減少

強化として大きいのはメインのバフの方ですが、シャドウステップのバフもかなり面白く、ダイブに参加しやすくなるほかナノに速度アップがあった時代の「ベイブレード」に近いような動きが可能になります。

ソルジャー
・3秒間スプリントし続けると自動でメインがリロードされるようになる
・タクティカルバイザー使用時に通常のメインより10％多くダメージを与えるようになる

本当の事を言うとソルジャーメインたちは手動リロードとスプリントが同時にできるようにしてほしかったところでしょう。とんでもないバフを貰っている他ヒーローが多いことを考えると少し寂しいかもしれません。

ソンブラ
・ハックされた対象は3秒間被ダメージが20％増加するようになる
・ハックのCTが8→12に増加
・マシンピストルの拡散が10％減少

ハックがOW2のものに近い仕様になりましたが、ソンブラからのダメージでなく全員からのダメージが増加するのでより凶悪です。仮にこのパッチがそのまま実装されれば他の壊れキャラを差し置いて真っ先にナーフを求める声が上がるでしょう。

シンメトラ
・テレポーター使用後1.5秒間は移動速度が50％増加する
・セントリータレットの最大設置数が3→4に増加

コントロールでの初手TPを意識した調整かと思います。他と比べると使ってみたくなるような目新しさはありませんね。追加パッチでタレットが一つ増えました。不快。

トールビョーン
・リベットガン(メイン)の射撃間隔が0.6→0.45秒に減少
・フォージハンマーの基本ダメージが55→75に増加、オーバーロード中のダメージは55→125に増加
・タレットのダメージが秒間56→36(初期パッチでは44)に減少

メインのバフだけで完全にOPヒーローと化しました。射撃間隔0.45秒はキャスディのレートよりも早く、現在のオーバーロード中のレートと同じです。さらにハンマーがダメージ増加でサージや混戦中の実用性を獲得したためにdpsの中ではアッシュ、トレーサーと並ぶtier1ヒーローとなることが確実。

トレーサー
・リコールのCTが12→14に増加、使用時にブリンクのチャージが全回復するようになる
・パルスピストルの弾数が40→50に増加

リコールのCT増加を補って余りあるバフが二つ入っています。メインの弾数増加だけですでにやりすぎ感のあるバフですが、リコールによってブリンクのチャージが復活することでトレーサーが普通やってはいけない「同じ場所でだらだら戦闘してリコール前にブリンクを使い切る(＝リコール後にブリンクがない状態で敵の前に出てしまう)」動きが選択肢に入ってくるのもトレーサー使いにとっては嬉しいですね。

ウィドウメイカー
・腰撃ちの最低ダメージが一発3.9→5、最大ダメージが一発13→15に増加
・インフラサイト使用時にグラップリングフックのCTがリセットされるようになる

インフラサイトを逃げ用に取っておくという使い方が出来るようになりましたが、それぐらいというか、とてもしょぼい調整です。Somjuuはウィドウが嫌いなんでしょうか。

エコー
・スティッキーボムがヒット時に即爆発するように変更
・フライトのCTが6→4に減少

初期パッチでは何も触られなかったエコーが追加パッチで思い出してもらえたようです。フライトのCT減少はかなり大きく、ボムの変更もバフと見てよいでしょう。面白味のある調整ではありませんが、これでファラやゲンジ、ザリアと言ったこのパッチでの飛行ヒーローたちにもついていけそうです。

メイ
・クリオフリーズ使用時に敵の頭上に着地した場合2000ダメージを与えるように変更
・凍結ブラスター(メイン)で凍らせた地面の上では移動速度が50％アップする

もう一人の忘れられていたヒーロー、メイにも追加パッチで調整が入りました。凍結ブラスターは当てた地形が凍る演出がありOWのオープニングムービーではメイが地面を滑って移動するかのようなカットがあるため、一部のファンからは待望されていた仕様かも知れません。実用性、面白さ、キャラクター性との合致のすべてにおいて適切といえる素晴らしい変更だと思います。ちなみにクリオフリーズのダメージ判定は狭く、ルシオのような空中制御が効かないために狙ってキルを取るのは至難の業です。

アナ
・寝かせた敵がキルされるとスリープダーツのCTがリセットされるようになる
・ナノブースト発動時に味方に照準を合わせていないと自身にナノが付与される

純粋なバフというよりは特定の場面でクラッチが発生するようになる尖ったバフ2種です。スリープダーツの詳しい仕様は分かりませんが味方によるキルも可で「眠っている」判定が甘ければかなり強いのではないでしょうか。ナノは苦しい状況での選択肢を広げてくれる有意なバフなんですが誤爆がちょっと怖いですね。

バティスト
・バイオティックランチャーの回復弾が自身にもヒットするようになる
・リジェネバーストが味方を回復する代わりに敵にダメージを与えるようになる
・エグゾブーツによるハイジャンプの着地時に周囲4mの敵に40mダメージを与えるようになる

ちょっとよく分からない調整ですね。一応範囲ヒールをナーフしてよりスキル重視のヒーラーにするという意図はブリギッテの調整からも読み取れるのですが、あまりに調整の仕方が適当というか、ワンクリックで特にひねりのないAoE効果が発動するというリジェネバーストの問題点は変わっておらず、regenerationの名称にそぐわないスキル内容になっている点も気になります。

ブリギッテ
・パッシブの味方へのヒールが削除され(初期パッチでは自己ヒールも廃止されていた)、代わりに敵に攻撃をヒットさせるごとにリペアパックのチャージが0.5秒分進行するようになる
・リペアパックの所持数が3→5に増加

面白い調整です。ただしこのリワークが実装されればいくつかの構成におけるブリギッテの絶対性は失われる、つまりナーフになると私は考えます。いくつもあるブリギッテの強みのうち「バーストヒールを持ちながらパッシブの範囲ヒールで味方への軽微なダメージ蓄積もケアできる」ことと「自己ヒールとバリアを持っていて場持ちが良い」ことが失われるのはかなりの痛手であり、使い方を根本から考え直さなければならないような変更になるはずです。※追加パッチで自己ヒールが復活しました。私はまだナーフと考えていますがこれまでのブリギッテにかなり近い感覚で使えるようになったとは思います。

ルシオ
・サウンドバリアのコストが30％減少し、敵の頭上の半径0.75mに着地した場合非常に大きなダメージを与える(複数ヒットすることが確認されており、ダメージの値は1250という噂です)
・ウォールライド中にソニックアンプリファイアの発射レートが15％増加するが、1秒間ウォールライドし続けると増加分は7.5％になる

なんだこれは…。VioletではなくRedshellかFroggerが考えたと信じたくなるようなレディットルシオ向けの変更となっています。サウンドバリアのダメージ判定はどうやらかなり小さいようですが、サージに合わせるなどすれば簡単にキルが取れそう。サージとビートという溜まりづらい重要なultを1ウェーブで吐くのはもったいないよねとか、サージパルスと同じで相手のバブルを先に吐かせる必要あるよねとか細かいことを考えたら負けな気がします。

マーシー
・ヴァルキリー中に敵にとどめを刺すとヴァルキリーの効果時間が3秒間延長されるようになる
・カデュケウススタッフを2秒間接続し続けると回復量が秒間55→40に低下する。ダメージブーストを接続した味方が敵にダメージを与える度、失われた回復量のうち12.5％が元に戻る。(初期パッチでは「カデュケウススタッフを2秒間使わないでいると回復量は元に戻る」という仕様でした)
・蘇生がサブ入力でキャンセル可能になり、キャンセルするとガーディアンエンジェルのCTがリセットされる(初期パッチでは「キャンセルするとCTは通常の半分で済む」という仕様でした)

これまたバトルマーシーを推奨するような突飛な調整です。ポケットがしづらくなるカデュケウススタッフのナーフはかなり痛く、蘇生の変更はほとんど意味がないのでこのパッチでは数少ないナーフ対象者と見ていいでしょう。追加パッチでより現実的な仕様にはなりました。

モイラ
・エネルギーが切れた状態でバイオティックグラスプ(メイン)を使うとモイラ自身のHPが減少するようになる(ダメージは秒間10ほどで、押し続けると0になるまで減少します)
・同一のバイオティックオーブから100以上回復を受けた味方はその時受けている状態変化がすべて消去される。
・同一のバイオティックオーブから100ダメージ以上受けた敵は1.5秒間移動速度が30％減少する。
・フェード使用時にモイラが通過したルート上のプレイヤーと終了時に近くにいた味方の状態変化をすべて消去する。

注目はメインの仕様変更。文面からは使いづらそうにも見えますが、自傷ダメージはたったの秒間10で、その間カレー粉を出しっぱなしにできると考えるとかなり壊れ気味の調整です。加えてモイラは自己ヒール手段を2つ(ultを合わせれば3つ)持っており、少しのダメージはすぐに回復することができます。バイオティックオーブとフェードの「クレンズ効果」は過去にエクスペリメンタルに来た際には阻害、凍結だけでなくサージやチャージを含むあらゆるCCから脱出できるやばい効果でしたが今回も同様の効果か気になるところ。

ゼニヤッタ
・不和のオーブの倍率が25％→20％に減少
・不和のオーブがバリア、タレットなどの攻撃可能な設置物に付与することが可能になる。
・不和のオーブを付与した敵が視界から消えた場合に位置が表示されなくなる
・オーブの付与対象が視界から消えた場合の帰還までの時間が3秒→1.5秒に減少
・心頭滅却の回復が秒間300→200に減少、使用時に付近の敵全員に不和のオーブを付与するようになる

今回のパッチで最もハードなナーフを食らっているのがゼニヤッタ。心頭滅却の調整はバフと考えることができますがそれ以外のナーフが痛すぎます。2021年に入ってからというものgoats期以上にヘイトを買っているゼニヤッタですがこれはちょっとやりすぎかと。

【総評】
OW2を見据えたような調整が多いですね。半分のおふざけと半分の「今後を見据えたテスト」が混在するパッチとなっています。ところどころ携わったクリエイターの贔屓ないしは無関心が顔を出していますが、全体としてタンクは耐久力を落としてより攻撃的に、dpsは機動性重視、サポートは範囲ヒールを削減してスキルキャップの高いヒーローを志向という方向性が明確です。極端な調整が多いエクスペリメンタルの常として内容がライブサーバーに実装されるかはわからないものの、OWファンベースはコンテンツの不足で餓死寸前ですから思い切って実装しちゃっていいんじゃないでしょうか(OW2に予定されている変更を先取りしてしまうとそれもそれでまずいんですが…)。