10月の終わり、工場の命運が懸かっていた市役所の市民課との試合に見事勝利した小波はすぐに沙耶に電話をかけ、 工場、ひいては自分の無事を報告した。 「もしもし。」 「もしもし、小波さん?お父さんから聞いたよ!試合、勝ったんだって!?」 「うん。とりあえず、これで工場の立て直しの目処が立ったよ。」 「よかった……また、小波さんの島送りがかかってたんだよね? 小波さんと離れ離れになるのなんて、絶対イヤだもん。」 「約束したでしょ?絶対勝つって。」 「まあ、そうだけど…でも、小波さんにも分かってほしいな。ほんと、試合の日は毎回ハラハラしてるんだから。」 「ごめんごめん、心配かけちゃって。……それで、明日はどうかな?」 「明日?ええと、午前中は部活があるから、午後からなら大丈夫だよ。」 「分かった。じゃあ、いつもの喫茶店でいいかな?」 「うん、いいよ。じゃあ、また明日!」 任務の達成がようやく見えてきたことはもちろん嬉しかったが、沙耶との関係を守れたこともそれと同じくらい嬉しい。 だが任務の達成は同時に未来に帰還するかどうかの決断に迫られることも意味する。 いつまた時間犯罪が起きるのか分からない以上、タイムパトロールの一員としては帰還するべきなのかもしれない。 しかし、今のこの生活もまた捨てがたいものであり、今では馴れ親しんだこの時代で一生を終えたいとすら思える。 もっとも、任務の達成が現時点で確約されたというわけでもなく、時間犯罪者によって改変された歴史における和桐製作所が 閉鎖される日まではまだ数ヶ月ある。とりあえず今はその日が来るのを慎重に待ちつつ、この時代での生活を楽しむべきだ。 電話を切った後、小波はしみじみとそう思った。 翌日の午後。いつもなら沙耶が先に来ていることが多いのだが、今日は珍しく沙耶の方が遅れてやって来た。 「お待たせ!ごめん、ちょっと家で探し物していたら遅くなっちゃって。」 「まだまだ時間はあるから大丈夫だよ。さあ座って。」 「うん。じゃあ、今日もたっぷり話そう!」 勉強のこと、部活のこと、友達や先輩のこと、そして以前はあまり話さなかったが、 あの日、この喫茶店で社長と鉢合わせしたあの一件以来、少しずつ話すようになった家のこと… 他愛のないことを話しているうちに時間はあっという間に過ぎていった。 時計を見ながら沙耶に告げる。 「沙耶ちゃん、そろそろ行こうか。」 「うん。」 これを合図にして、二人は喫茶店を後にして、いつものようにホテルPAWAへと向かっていった。 ほどなくホテルに到着し、部屋を決める。今では二人はすっかりここの常連となっていた。 部屋に入って開口一番、沙耶が思いがけないことを言った。 「ねえ、小波さん、その…最近、あたしたち、ちょっとマンネリしたりしてないかな?」 「えっ?…」 沙耶の言葉に少なからず動揺してしまう小波。ひょっとして自分のセックスは飽きられてきているのか。 男として、沙耶の言葉は少し堪えるものがあった。 「あっ…ごめんごめん、別に小波さんを責めてるわけじゃないの。 ただ、この前、先輩が『やっぱ何度もヤってると、新しい刺激がないとどんなカップルでも マンネリ化は避けられないものよ』って言ってたからちょっと気になっちゃって…」 「あっ、そうなの…」 小波の顔色を見て、慌ててフォローする沙耶。それを聞いて小波は少し安堵した。 すると沙耶は自分のカバンを開け、何かを取り出そうとしている。 「えへへ、そういうわけで今日はコレ、持ってきちゃった♪」 「そ、それは!?」 そう言ってカバンから取り出したのは、普段沙耶が学校で着ている制服だった。 小波はすぐに状況を理解した。そう、これから制服プレイをしようというのである。 さっきの話からするとどうやら沙耶の先輩の差し金のようだ。 成る程、確かに新鮮で良いと思ったが、しかしここで小波にある懸念が生じた。 「…でも、もしそれ汚しちゃったりしたら、マズくない?明日も学校あるんだよね?」 「あ、平気平気。これ、夏服だから。それに、もし汚れてもすぐ水で洗い流して、 クリーニングにでも出せば大丈夫だって先輩も言ってたし。だから心配しなくていいよ。」 「そ、そうなんだ……わかった。じゃあ、やってみるか。」 「うん!」 懸念も払拭されたところで、二人の新たな試みが始まった。 さっそく制服に着替える沙耶。しっかり黒のハイソックスまで履き、準備は整った。 「ど、どうかな?」 自分から制服を着ることを提案したものの、今になって何となく恥ずかしく思われて 沙耶の胸はいつもよりドキドキしている。 「おお、すごい似合ってるよ!ほんとかわいいって!」 「ええー、なんかベタ過ぎじゃない、それ?…まあいっか。」 そっけない言葉とは裏腹に沙耶は少し照れながら笑みを浮かべる。 まずは二人ともベッドに横になり、抱きしめあいながら口付けを交わす。 成績優秀でスポーツも得意な沙耶は性行為に関しても例外ではなく、 回数を重ねるごとに初めてのときとは見違えるほどに上達していた。それはキス一つにも表れていた。 互いの口に舌を入れ、絡ませながら涎液を混ぜ合わせ、どちらのものともつかなくなったそれを飲み下す。 長い長い接吻を終え、離れた口からは涎液が糸を引き、滴り落ちた。 「……むはぁ…、沙耶ちゃん、ほんとキスが上手いね。」 「えへへ、キスだけじゃないと思うよ。」 そう言うと身体を起こし、仰向けになった小波の足に跨った。 そしてカチャカチャとベルトの金具を外し、ズボンを下ろして、小波のパンツに手をかけたところで沙耶がつぶやいた。 「…なんか、これって犯罪チックだよね。たまにニュースでやってるみたいな。」 ドキリとする小波。ただ制服を着ているというだけで、こうも背徳感が増すものなのか。 「…沙耶ちゃん…それはちょっと笑えない冗談だね…」 「大丈夫、言ってみただけだから、あむ、ひんふぁいひあいへ…んむ…」 イタズラっぽく笑いながらパンツを下ろし、そして小波の一物に刺激を与えていく。 「んんっ…んふぅ…んむ…」 亀頭を口に含み、ぐるりと舌を一周させたり、先をつついてみたり、裏スジを重点的に舐めたり… 色々な動きで小波を攻めていく。 これらに加え、右手で竿を軽く扱き、左手で玉をさすってくることも相まって、小波の一物はあっという間に 最大限まで膨張し、ビクッビクッと脈を立てはじめる。 「う…くっ…ああ…」 堪らず呻く小波。そのまま沙耶の攻めは続く。 「んむっ…んんっ…」 小波の声を聞いて、自分自身の興奮も高まってきていることを感じつつ、 攻めのペースを上げていく。 「あぁ…ぅう…く…沙耶ちゃん、…そろそろ…」 いよいよ我慢の限界が近づき、射精の意思を伝える。 沙耶は小波の一物を咥え、スパートをかける。 「う…うぅ…くぅっ!!…」 「んんんっ!…んん…ん…うぅ…」 間もなく絶頂に達し、ビクン、ビクンと脈を打ちながら、小波の一物から沙耶の口の中に勢いよく精液が吐き出される。 「うぇぇ…やっぱ変な味がするね…」 独特の臭気に軽くむせながらも、なんとかそれを飲み干し、苦笑いする沙耶。 唾液と混じり、口からこぼれた精液が制服の胸元に落ちた。 口元の精液を拭いてやった後、今度は小波が沙耶をベッドに押し倒す。 制服のボタンに手をかけ、一つ一つ外していき、はだけさせる。 ブラも丁寧に外すと、沙耶の乳房が露わになる。 そのまま左の乳房にむしゃぶりつき、左手で右の乳房をこねくり回し、 たまに少し強めに乳首を摘み上げたり、甘噛みしたりする。 「んん…うぅん…あん!…」 その度に沙耶は敏感に反応し、嬌声を漏らす。 次に右手をスカートの中に入れ、ショーツを指でなぞってみる。 既にそこは外から触っても分かるくらいに濡れそぼっていた。 すかさずショーツに手を突っ込み、中をかき回していく。 「ひあぁ!…あぁ!…んん!…いやぁ!…」 上だけでなく下からの刺激も加わり、ますます乱れていく。 「ああ!…小波さ…ん!…く、口で…してぇ!」 身体を震わせながら、堪らず小波におねだりしてしまう。 小波は身体を沙耶の下半身の方へと移し、すっかりビショビショになったショーツを脱がせる。 「おぉ…すっごい濡れてる…」 「はぁ…はやくぅ…」 沙耶にせかされ、小波は雌の匂いが充満するスカートの中へ頭を入れ、ドロドロになった沙耶の秘所を指で広げ、 舌をねっとりと動かしていく。舐めれば舐めるほどに溢れる愛液を小波は淫靡な水音を立てながら舐め啜った。 「はあん!…ひぁん!…い…いい…よぉ…ああ!…あああん!!…」 指とはまた違った感覚に喜び咽ぶ沙耶。 ほどなくして、小波の頭を抱えながら、軽く絶頂を迎えた。 そして一度目の射精後、萎縮していた小波の一物もこの頃には完全に復活し、反り立っていた。 「沙耶ちゃん、そろそろ本番…いくよ」 「……あ、う、うん…ちょっと待ってね…ん…んむ…」 しばらく余韻に浸っていた沙耶は小波の呼びかけで我に返った。 そしてカバンからコンドームを取り出して口に咥え、小波の一物を飲み込むようにしてそのままコンドームを被せた。 「小波さん、今日は…あたしが上になろうと思うんだけど…」 「うん…いいよ。」 そう言いつつ小波ははだけていた沙耶のワイシャツを剥ぎ取る。 上半身裸で、スカートと黒のハイソックスだけになった沙耶は、まだ荒い息のまま膝立ちになって小波の下半身に跨った。 ゆっくりと腰を下ろし、天を仰ぐ小波の一物を包み込んでいく。 「ッッ!!んん、くぅ…」 根元まで飲み込んだところで小波のがっしりとした胸板に手をついてバランスを取り、腰を動かし始める。 「あんッ!…ふあっ!…ひぁあッ!…」 腰を動かす度に、入り口では沙耶の肉芽が小波の陰部周辺と擦れ合い、 中では小波の一物がゴリゴリと沙耶のGスポットを擦りながら圧迫している。 すぐにでも意識が飛んでしまいそうだった。 沙耶の膣の締め付けはますますキツくなり、小波も気が遠くなる。 「ああんッ!ふあぁんッ!あああんッッ!!」 「くッ!…ううッ!!」 更なる快感を求め、沙耶は無我夢中で腰を振る。 小波も乱暴に沙耶の胸を揉みしだきながら下から沙耶を突き上げていく。 お互いただ情欲に突き動かされ、身体をぶつけ合い、求め合う。限界はすぐそこまで来ていた。そして… 「あんッ!!…あああぁん!!…小波さ…あぁあん!!!」 「うぅッ…く…うぁッ!あああッ!!」 沙耶はビクンと身体をしならせ、絶頂に達し、堪らず小波も一度目に劣らぬ濃い精液をぶちまける。 絶頂に達したことで全身の力が抜けてしまった沙耶はそのまま小波の上へと倒れかかり、 小波は沙耶をしっかりと受け止め、そのまま抱きしめた。 すっかり疲れてしまった二人はしばらくそのまま動けなかった。 その後、ようやく起き上がった二人は軽くいちゃつきながら身体を洗い合った。 すっかりクタクタになってしまった二人はトボトボとホテルを後にした。 「ふぅ…今日は一段と激しかったね、沙耶ちゃん。」 「小波さんこそ。ほんと、あの時は気を失っちゃいそうだったよ。」 「たまには、こういうのも良いかもね。またお願いしてもいいかな?」 「うーん……いいよ、あたしも良かったって思ったし。」 「よし、じゃあ次やるときは(チョメチョメチョメ)を着てくれないかな?俺が用意するからさ。」 「ええー!(チョメチョメチョメ)!?……しょうがないなあ… じゃあ、これからの小波さんを見て、頑張ってるなあ、って思ったら、イブの日は(チョメチョメチョメ)着てあげるよ。」 「ほんとに?よーし!」 小波の提案には驚かされたが、内心期待している沙耶であった。 ※(チョメチョメチョメ)は皆さんのご想像にお任せします。