ここでは、クラヴハンマー氏執筆の「キラーの館」をベースに、2020年現在の対戦事情を加味してキラパの作り方を列挙する。
- 3代目魔人島 - キラーの館
キラパを作る上でまず考えるべきことは、ガン受けができるかどうかである。
現在でも、絡め手が少ないパーティに対してガン受けを狙うことができる。
次のように、一見ガン受けが困難なケースでも、ガン受け同然の状態で対策できる場合がある。
現在でも、絡め手が少ないパーティに対してガン受けを狙うことができる。
次のように、一見ガン受けが困難なケースでも、ガン受け同然の状態で対策できる場合がある。
ダメージを受けたらすぐ眠る(寝言併用が望ましい)、若しくは焼けた木の実・奇跡の実でシャットアウトする、といった対策が取れる。
キラパでなくとも、凍結狙いされる危険があるポケモンにはこれらの対策を施すことが望ましい。
氷ポケモンで受ける、癒しの鈴で回復する、不要なポケモンをあえて凍らせる、といった対策もあるが、これらの対策が取れる場面は限定的である。
キラパでなくとも、凍結狙いされる危険があるポケモンにはこれらの対策を施すことが望ましい。
氷ポケモンで受ける、癒しの鈴で回復する、不要なポケモンをあえて凍らせる、といった対策もあるが、これらの対策が取れる場面は限定的である。
本当にガン受けを狙うなら高速スピンで解除するしかない。
ガン受け以外の方法で対策するなら、撒き役を起点にする方法がある(起点を活かしたキラパ作成は「釘付けの甘さを突いて刺す」にて後述)。
非出汁釘付け、自分も撒く、といった対策法もあるが、前者は吠える・飛ばし昆布、後者は吠えない昆布にしか効果が無い上、精度もキラパと呼ぶには低すぎる。
ガン受け以外の方法で対策するなら、撒き役を起点にする方法がある(起点を活かしたキラパ作成は「釘付けの甘さを突いて刺す」にて後述)。
非出汁釘付け、自分も撒く、といった対策法もあるが、前者は吠える・飛ばし昆布、後者は吠えない昆布にしか効果が無い上、精度もキラパと呼ぶには低すぎる。
具体的には、爆破対策と黒まな滅び道連れ対策を考える必要がある。
相手の選出が割れていれば適切なポケモンでマンマークして1対1交換すれば良いが、選出が割れる前に1対1交換でタイマンに持ち込まれると相手の選出を読まない限りは正しいポケモンでマンマークできない(この戦術はファントム戦術という名前で確立しており、相手もパーティ構築の段階で念頭に置いているだろう)。
そこで、対面で1対1交換されないポケモンを採用すると良い。
爆破ポケモン対策の具体例を挙げると、55鈍い分身タンク、50甘えるブラキ(ただし太鼓カビには弱く、50パルシェンにも先手を取られてしまい1対1交換の恐れがある)、文字ファイヤー(50ネール・50ナッシー出落ち、55なら50パルシェンも高確率で出落ち)等が挙げられる。
交代際の爆破も防ぎたいならバンギラス、ムウマ、エアームドといったノーマル耐性持ちを採用する必要があるが、これらのポケモンは役割破壊技を打たれて崩される可能性があることに注意。
黒まな滅び道連れに対しては、先手で大ダメージを与えられるポケモン(代表例はライコウ)や、吠える・飛ばし持ち、アンコール持ちが有効である。
相手の選出が割れていれば適切なポケモンでマンマークして1対1交換すれば良いが、選出が割れる前に1対1交換でタイマンに持ち込まれると相手の選出を読まない限りは正しいポケモンでマンマークできない(この戦術はファントム戦術という名前で確立しており、相手もパーティ構築の段階で念頭に置いているだろう)。
そこで、対面で1対1交換されないポケモンを採用すると良い。
爆破ポケモン対策の具体例を挙げると、55鈍い分身タンク、50甘えるブラキ(ただし太鼓カビには弱く、50パルシェンにも先手を取られてしまい1対1交換の恐れがある)、文字ファイヤー(50ネール・50ナッシー出落ち、55なら50パルシェンも高確率で出落ち)等が挙げられる。
交代際の爆破も防ぎたいならバンギラス、ムウマ、エアームドといったノーマル耐性持ちを採用する必要があるが、これらのポケモンは役割破壊技を打たれて崩される可能性があることに注意。
黒まな滅び道連れに対しては、先手で大ダメージを与えられるポケモン(代表例はライコウ)や、吠える・飛ばし持ち、アンコール持ちが有効である。
全抜きポケモンが相手にいる場合は、厳密な受けで対処することはできない。
例えば、セミフル剣ガラを受け続けることはできない。
しかし、全抜きポケモンは脆く回復技も無いことが多いため、最低限の釘付けを行った上で3〜4回も受けていれば通常は崩されることがなく、受け同然に扱うことができる。
例えば、50ガラを50撒き眠る薄荷パル等で流すことで、かなり精度の高い対策を行うことができる場合がある。
例えば、セミフル剣ガラを受け続けることはできない。
しかし、全抜きポケモンは脆く回復技も無いことが多いため、最低限の釘付けを行った上で3〜4回も受けていれば通常は崩されることがなく、受け同然に扱うことができる。
例えば、50ガラを50撒き眠る薄荷パル等で流すことで、かなり精度の高い対策を行うことができる場合がある。
相手のパーティのポケモン6匹について、特定のポケモンを使えば全てのポケモンにタイマンで勝てるのであれば、1対1交換×2→タイマンでキラパを作れる可能性がある。
また、その逆パターンとして、相手に流しがおらず起点を作れば必ず1体以上抜けるようなポケモンがいれば、枚数差をつけてからの1対1交換×2でキラパを作れる可能性がある。
(例:55ガラガラを後出しで流せるポケモンがいないパーティに対して、55ガラガラで枚数差をつける→1対1交換×2)
しかし、現在のパーティに対しては、タイマンで勝てるようなポケモンや起点を作れば必ず1体以上抜けるようなポケモンを探すのが困難であり、また1対1のタイマンに持ち込むこと自体が難しい場合も多い(「対1対1交換」で説明したような方法で対策される)。
このパターンでキラパを作れるケースは限定的と言って良いだろう。
また、その逆パターンとして、相手に流しがおらず起点を作れば必ず1体以上抜けるようなポケモンがいれば、枚数差をつけてからの1対1交換×2でキラパを作れる可能性がある。
(例:55ガラガラを後出しで流せるポケモンがいないパーティに対して、55ガラガラで枚数差をつける→1対1交換×2)
しかし、現在のパーティに対しては、タイマンで勝てるようなポケモンや起点を作れば必ず1体以上抜けるようなポケモンを探すのが困難であり、また1対1のタイマンに持ち込むこと自体が難しい場合も多い(「対1対1交換」で説明したような方法で対策される)。
このパターンでキラパを作れるケースは限定的と言って良いだろう。
パーティによっては、相手の特定の1匹のポケモンを除外することで、あるポケモンが刺さるようになることがある。前述のタイマンや枚数差をつける話と似ているが、1対1交換を2回繰り返さずとも1匹倒すだけで有利を取れる所が異なる。
最もわかりやすい例は追い打ちである。例えば、サワムラー対策がムウマしかいないようなパーティ(カイリキー対策がフシギバナでカビゴン対策がムウマの対面重視かつ受け寄りのパーティ)に対しては、ムウマをヘルガーのようなポケモンで狩ることで、サワムラーが刺さるようになる。
また、爆破や黒まな滅び(+道連れ)による間接的役割破壊でも同じようなことができる場合がある。例えば、エアームドがいないパーティは地震岩雪崩ゴローニャを安全に流せるポケモンが草や水に限定されがちなため、爆破もそれらのポケモンに当たることが多くなる。そこで、後ろにカイリキーのようなポケモンを用意することで、このパターンでの刺しを狙える。ただし、黒まなや束縛技(渦潮や撒き付く等)を併用しない場合、読みが絡み、キラーと呼べるか疑問が残るぐらいに精度が低くなりかねないので注意が必要である。流せるポケモンを限定させるために技スペースを割く必要があるので、黒まなや束縛技を併用するのが難しいという問題もある。キラーというよりは詰み防止と捉えた方が良いのかもしれない。
最もわかりやすい例は追い打ちである。例えば、サワムラー対策がムウマしかいないようなパーティ(カイリキー対策がフシギバナでカビゴン対策がムウマの対面重視かつ受け寄りのパーティ)に対しては、ムウマをヘルガーのようなポケモンで狩ることで、サワムラーが刺さるようになる。
また、爆破や黒まな滅び(+道連れ)による間接的役割破壊でも同じようなことができる場合がある。例えば、エアームドがいないパーティは地震岩雪崩ゴローニャを安全に流せるポケモンが草や水に限定されがちなため、爆破もそれらのポケモンに当たることが多くなる。そこで、後ろにカイリキーのようなポケモンを用意することで、このパターンでの刺しを狙える。ただし、黒まなや束縛技(渦潮や撒き付く等)を併用しない場合、読みが絡み、キラーと呼べるか疑問が残るぐらいに精度が低くなりかねないので注意が必要である。流せるポケモンを限定させるために技スペースを割く必要があるので、黒まなや束縛技を併用するのが難しいという問題もある。キラーというよりは詰み防止と捉えた方が良いのかもしれない。
現在のパーティは対策コストの関係で吠える・飛ばし、アンコール、バトン、黒い霧持ちのポケモンを入れることが難しいことがあるため、バトン対策を爆破や全抜きポケモン等の圧力に頼るケースが多い。
圧力を用いたバトン対策に対しては、以下のバトンがキラーになりやすい。
圧力を用いたバトン対策に対しては、以下のバトンがキラーになりやすい。
吠える・飛ばし、アンコール、バトン無しでは対策が困難なポケモン。
(選出次第ではカイリキーやサンダー、ムウマ等が対策になることはあるが)
更に、吠える・飛ばしに対しては甘えるでぬるくしてからのド起点化、アンコールに対しては黒まなPP5化、バトンに対してはPP戦(PP戦に負けて先にバトンせざるを得なくなると黒まなバトン対策にならない)で対策可能である。それも考慮すると、一見対策を取られているように見える相手にもブラキを刺せることがある。
キラー的な性能を持ちながら、どのようなポケモンと組ませてもシナジーを得ることができ、更にバトン一辺倒ではない使い方も可能(追い打ち併用なら狩り役として運用でき、回復技併用ならカビゴン等に対する流しとして運用できる)であるため、汎用性が犠牲になりにくい特徴もある。
(選出次第ではカイリキーやサンダー、ムウマ等が対策になることはあるが)
更に、吠える・飛ばしに対しては甘えるでぬるくしてからのド起点化、アンコールに対しては黒まなPP5化、バトンに対してはPP戦(PP戦に負けて先にバトンせざるを得なくなると黒まなバトン対策にならない)で対策可能である。それも考慮すると、一見対策を取られているように見える相手にもブラキを刺せることがある。
キラー的な性能を持ちながら、どのようなポケモンと組ませてもシナジーを得ることができ、更にバトン一辺倒ではない使い方も可能(追い打ち併用なら狩り役として運用でき、回復技併用ならカビゴン等に対する流しとして運用できる)であるため、汎用性が犠牲になりにくい特徴もある。
攻撃技の圧力に耐えればバトンは成功するので、分身身代わりバトンのような耐久型のバトンは成功させやすい。
バトン先を全抜きポケモンにすれば、そのまま決定力を出すこともできる。
しかし、バトン先が全抜きポケモンに限定されることから、黒まなバトンブラキとは異なり汎用性が犠牲になりやすい。
バトン先を全抜きポケモンにすれば、そのまま決定力を出すこともできる。
しかし、バトン先が全抜きポケモンに限定されることから、黒まなバトンブラキとは異なり汎用性が犠牲になりやすい。
相手の釘付けが甘い、かつ相手に明確な流しがいないようなポケモンが見つかれば、そのポケモンを中心に据えて、残り2匹で相手の各ポケモンへの流しがある程度できれば、緩やかなキラパが作成できる。
他のキラパ作成法に対してはほぼ穴を埋めきることができるが、このキラパ作成法に関しては穴を埋めきることが困難である。
精度は若干劣るもののどのパーティに対しても有効なキラパ作成法であり、Wikiで紹介しているどのパーティについてもこの対策法を紹介しているので、現代のキラパ作成において最もメジャーな方法であると言えるだろう。
ガン受けやバトンといった汎用性が低い手段を使わなくてもキラパが組めるのも高評価。少しマイナーなポケモンを採用することを除けば普通のパーティを組むつもりでキラパを組むことができるし、WA化・TA化で汎用性を補うこともできる。
他のキラパ作成法に対してはほぼ穴を埋めきることができるが、このキラパ作成法に関しては穴を埋めきることが困難である。
精度は若干劣るもののどのパーティに対しても有効なキラパ作成法であり、Wikiで紹介しているどのパーティについてもこの対策法を紹介しているので、現代のキラパ作成において最もメジャーな方法であると言えるだろう。
ガン受けやバトンといった汎用性が低い手段を使わなくてもキラパが組めるのも高評価。少しマイナーなポケモンを採用することを除けば普通のパーティを組むつもりでキラパを組むことができるし、WA化・TA化で汎用性を補うこともできる。
ポケモンAの対策とポケモンBの対策が同時選出できず、更にポケモンA対策・ポケモンB対策の代役もいなければ、ポケモンAとポケモンBを同時選出することでキラパになる場合がある。
例えば、飛ばしサンダー+ミルタンクのWAで50で黒まなバトンブラキ対策や55カビゴン対策を行わない場合は、黒まなバトンブラキ対策が55サンダー、55カビゴン対策が55タンクにほぼ一任されているため、55カビゴンと黒まなバトンブラキを同時選出することでかなりのキラーになる。
また、レベルによる選出制限がなかったとしても、選出枠が3匹の枠に限定されることによってもキラーになることがある。例えば、ガラガラ対策として飛ばしエアとスターミーを併用する必要があるパーティの場合、残り1匹でガラガラ以外のポケモンに対処しなければならなくなる。ここで、飛ばしエアとスターミーの両方に強い上に攻撃範囲的にも防御的にも相性が良い文字カビとめざ氷サンダーを同時に選出された場合、残り1匹でこの2匹を対処することは困難を極めるため、選出読みとは関係無くガラガラ+文字カビ+めざ氷サンダーが刺さることでキラーになり得る。
選出制限があるレベル編成でしか起こり得ない上、「50は50で対策する」「55でしか対策できない50がいれば、55の役割を50にも任せる」「1匹のポケモンは1匹で対策する」という構築法を守っている限りは起こらないので、これも限定的なケースと言って良いだろう。
例えば、飛ばしサンダー+ミルタンクのWAで50で黒まなバトンブラキ対策や55カビゴン対策を行わない場合は、黒まなバトンブラキ対策が55サンダー、55カビゴン対策が55タンクにほぼ一任されているため、55カビゴンと黒まなバトンブラキを同時選出することでかなりのキラーになる。
また、レベルによる選出制限がなかったとしても、選出枠が3匹の枠に限定されることによってもキラーになることがある。例えば、ガラガラ対策として飛ばしエアとスターミーを併用する必要があるパーティの場合、残り1匹でガラガラ以外のポケモンに対処しなければならなくなる。ここで、飛ばしエアとスターミーの両方に強い上に攻撃範囲的にも防御的にも相性が良い文字カビとめざ氷サンダーを同時に選出された場合、残り1匹でこの2匹を対処することは困難を極めるため、選出読みとは関係無くガラガラ+文字カビ+めざ氷サンダーが刺さることでキラーになり得る。
選出制限があるレベル編成でしか起こり得ない上、「50は50で対策する」「55でしか対策できない50がいれば、55の役割を50にも任せる」「1匹のポケモンは1匹で対策する」という構築法を守っている限りは起こらないので、これも限定的なケースと言って良いだろう。
このページへのコメント
「選出制限の穴を突く」について、レベルによる選出制限がなかったとしても、選出枠が3匹の枠に限定されることによってもキラーになることがある、というのを追記しました。
「特定のポケモンを除外してから刺す」の項を追加しました。
2020年現在の対戦環境を鑑み、わかりにくい表現を全体的に見直しました。
解説中のパーティ名について「はま人寝言カビ」名義の箇所があったため、「HTC-v3A_カビブラ」に変更しました。
(メニューバー更新に伴う変更)