ポケモン第二世代対戦シミュレータ「ジムリーダーの城」の対戦考察Wikiです。各所に散らばった考察をまとめ上げ、より考察を深めます。

決して無視することができないハピナスの個別分析を書いてみた。
と言っても既存のサイトで色々書かれているので、現在の対戦環境を踏まえた補足のみすることにした。

個別分析概要

まじんじまの個別分析で色々書かれているのでそちらを参照のこと。
http://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/H...

個別分析詳細

概論

時代の流れと共に徐々に使用率が下がっていったポケモン。
かつてはニンテンドウカップ2000を代表するメジャーポケモンであり、カビガラポリ以前の最後の大会であるVICTORY CUP 2004の予選での使用率は約21%であり、全ポケモン中10位の使用率であった。
しかし、現在ではメジャーとは言い難いポジションにまでなってしまい、2018年現在の使用率はゼロに近い。
大会での使用実績は金銀VC発売前夜まで祭(2017/09/16〜2017/09/21)が最後である。

しかし、低下し続ける使用率に反して現在でも注目されることがあるポケモンであり、2018年では以下の言及がされている。

以下は、回復技を抜いて残飯+光の壁で回復を行う新型ハピナスに関して言及したstoic氏の記事である。
二枚壁残飯ハピナス入りバンギタンクWA&現環境でのハピ入り構築で留意したい点
http://d.hatena.ne.jp/stoic4486/20180216/151878140...

以下は、メタ的にハピエアスイクンでの受け戦術が上向きになりつつあることに言及したドラゴンサマー氏の記事である。
ハピエアスイクンの受けシステム
https://ameblo.jp/ryoka089/entry-12415228371.html

PBSスレ Lv.82の712が言及している通り、55サンダーは50での対処が難しいポケモンである。
そのため、カビゴンエースやライコウエース、若しくは55サンダーに対面で勝てるエース(バンギラス、ミラー重視サンダー等)+50自爆カビ等で釘付け、というパーティが2018年現在は主流となっている。
このことは、「エース5強(カビゴン、サンダー、バンギラス、ミルタンク、ライコウ)」と呼ばれる環境が形成される一因にもなっている。
しかし、ハピナスは50でも55サンダーを止められる数少ないポケモンであり、ハピナスが復権すればエース5強と呼ばれる環境が変わる可能性もある。その意味で研究しがいがあるポケモンであると言える。

物理ポケモンの起点にされるという弱点があると良く指摘されるが、これは補助技である程度カバーできる。例えば、ハピナスにカビゴンを後出しされてしまうとしても、ハピナスがカビゴンへの交代際にリフレクターを貼れば、カビゴンに対してカイリキーを後出しして流すことが可能になる。
また、ハピナスは50でも大多数の特殊エースに勝つことができ、型によっては一部の物理エースにも勝てるので、タイマンに強いポケモンであるという見方もできる。そのため、ハピナスが起点にされて困る時は、爆破爆破ハピナスという裏拓で対処することもできる。爆破爆破ハピナスという選択肢自体が読まれにくい、50カビゴンであれば物理ポケモンと1対1交換(間接的役割破壊)しやすい、という特徴もあり、決して有効性は低くない。型によっては50カビゴン自爆以外にも間接的役割破壊をしやすいパターンがあり、例えば歌う冷凍ビームという55ガラガラとのタイマンで有利が取れる型で起用しているのであれば、50冷凍ビームパルシェン大爆発でも間接的役割破壊を狙いやすくなる。
このように、ハピナスが持つ弱点はパーティの組み方次第で埋めることが可能である。その意味でも研究しがいのあるポケモンである。

なお、ハピナスを起用したサンプルパーティとしては、Wikiリキハピがある。このパーティでは、補助技(歌う)でハピナスが起点にされにくくなっている&起点を作りやすくなっている他、爆破爆破ハピナスのパターンも組み込まれている。
https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/Wiki%a5%ea%a5%a...

型分析

ハピナスは50でも十分すぎるほどの特殊耐久があるため、基本的に50で使われる。
以下では、役割遂行のために使われる攻撃技と、対物理ポケモンの弱点を補う補助技、回復手段について説明する。
攻撃技
攻撃技としては攻撃範囲面でも凍結狙いの面でも冷凍ビームが優秀。
しかしそれだけだとパルシェンで止まってしまい、撒かれた上に冷凍ビームを打たれまくって最後に爆破されてしまい、かなり不利になってしまう。
そのため、冷凍ビームと攻撃範囲面でシナジーがある雷と組み合わせるのが主流。
前述したstoic氏の例でも冷凍ビーム・雷の組み合わせが採用されている。
ただし、ライコウやサンダーと組み合わせる時は攻撃範囲が丸被りしてしまうので、雷の代わりに文字やめざ草を持たせる手も考えられる。
冷凍ビームと組み合わせる技としては攻撃範囲が広いプレゼントや地球投げも優秀で、ハピナス単体の性能を重視するのであれば最有力の選択肢になる。
  • 冷凍ビーム
55サンダーを確4で倒せる。身代わりも確定で割ることができる。
また、50ガラガラを急所率未考慮で1.45%の確率で2発、55ガラガラを確3で倒せ、先手も取れ、55ガラガラの地震は確定で耐えるため、後出しのガラガラに勝つことができる。
50ナッシーも確3で倒すことができる。対面だと眠り粉+宿り木の種で粘られてしまい勝つのが難しくなるが、サイクルの中で圧力をかける上では十分なダメージが入る。
50フシギバナは急所率未考慮で99.39%の確率で3発。フシギバナは光合成で粘る型が主流なので倒すのは難しいが、歌うや電磁波を併用した上でサイクルを回すのであれば突破のチャンスがある。
追加効果の凍結も重要。ハピナスは攻撃面で劣る代わりに耐久力があるため、試行回数を稼げる。特殊技では倒せないライコウ等を倒す上では特に重要になる。
冷凍ビームと攻撃範囲面の相性が良い技。
50黄金パルシェン50スターミー50エアームド確2、50ファイヤーを急所率・命中率未考慮で3.55%の確率で2発、50スイクン確3。
ただし50スイクンには寝言で粘られ冷凍ビームで凍らされる可能性があるので、可能であれば、焼けた木の実(奇跡の実)で凍結対策するか、先制の爪で倒せるチャンスを増やすかしたい。
冷凍ビーム+雷という攻撃範囲は、ガラガラやカイリキーと組み合わせる上で相性が良い。
追加効果の麻痺が重要になることもあり、ミルタンクやムウマ・ゲンガー等には圧力として機能する。
  • 大文字
ライコウやサンダーと攻撃範囲が丸被りしてしまうような時に、雷の代わりに選択肢になり得る技。
50ハガネール50イノムー50エアームド確2、50ルージュラ急所率・命中率未考慮で.48%の確率で2発、50ヘラクロス急所率・命中率未考慮で0.99%の確率で2発、50パルシェン確3、50黄金パルシェン急所率・命中率未考慮で96.78%の確率で3発。
50ナッシーも急所率・命中率未考慮で99.74%の確率で2発になり、後出し50ナッシーを同速運で何もさせずに倒せる可能性もある。
  • めざめるパワー草
ライコウやサンダーと攻撃範囲が丸被りしてしまうような時に、雷の代わりに選択肢になり得る技。
50ヌオー50ゴローニャ確2、50パルシェン急所率未考慮で43.85%の確率で2発、50黄金パルシェン急所率未考慮で13.81%の確率で2発、50イノムー急所率未考慮で10.94%の確率で3発、バンギラス5〜6発(5発の確率の方が僅かに高い)。
肝心の50寝言イノムーの突破が難しいので、気になるなら奇跡のタネを持たせると良いだろう。
奇跡のタネ持ちなら、50ヌオー50パルシェン50ゴローニャ確2、50黄金パルシェン急所率未考慮で5.13%の確率で2発、50イノムー急所率未考慮で94.08%の確率で3発、バンギラスほぼ確実に5発。
  • プレゼント
(PBSプレゼントバグの計算式が明らかではないため、「○発」「○○%」等の表記に関しては推測)
攻撃範囲が広い攻撃技で、冷凍ビームと同時採用するサブウエポンとしては、ハピナス単体の性能を考えるのであれば最有力候補になる技。
タイプ2が特殊でノーマル耐性を持たないポケモンに対しては、高レベルラプラスを除いて威力80のプレゼントで確定2発で倒せる。高レベルラプラスも高確率で2発で倒せる。
タイプ2が特殊でノーマル耐性を持たないポケモンとしては、ナッシーやパルシェンといった重要所が含まれており、威力40のプレゼントでも50ナッシーに最大HPの75%前後のダメージが入り、50パルシェンに至っては90%以上の確率で1発で倒せるダメージが入る。50ナッシーは冷凍ビームだと宿り木で粘られて倒せないことが多いため、プレゼントで突破を狙えるのは重要である。
それ以外にも、役割が多いスターミーやスイクン等、三銃士三銃士のルージュラ、追い打ち役としても炎エースとしても存在感があるヘルガー、ハピナスでは突破困難なライコウ・キングドラ・ランターン・キリンリキといった所が含まれており、これらのポケモンを突破できるということも決して軽視できない。
甘える持ちのブラッキー、ノーマル耐性持ちのバンギラスといったポケモンについても、少なくともサイクルを回せば突破は可能である。
物理技を持っている特殊ポケモン相手への勝率も比較的高く、例えば55めざ格奇跡エンテイに対してはプレゼント爪で49.18%(PBSToolsでプレゼント・めざ格を打ち続けると仮定して10000回計算した結果)の勝率となる。同じく、55クロス奇跡エレブーに対してはプレゼント爪で49.39%(PBSToolsでプレゼント・めざ格を打ち続けると仮定して10000回計算した結果)の勝率となる。
プレゼントの利点は攻撃範囲の広さなので、可能な限り先制の爪(前述の例のようにタイマン勝率が向上したり、爆破持ちのパルシェンやナッシー等に先手を取って枚数差をつけられるケースが出てきたり、身代わり対策になったりする)やピント(甘えるやリフレクターの貫通)を持たせて突破率を上げたい*1
サンダー等に対してはタイプ2物理で阻まれるが、こちらに対しては冷凍ビームで潰しを狙える。
しかし、冷凍ビーム+プレゼントではギャラドス・エアームド・ファイヤー・フリーザー・ドククラゲ・ニョロボン等に対して打点を持てない。ガラガラやカイリキーのサポートをする上ではこれらのポケモンを潰せることは重要である。更に、追加効果麻痺を狙えないというのもある。そのため、ガラガラやカイリキーのサポートをするのであれば、雷の方が使い勝手が良いかもしれない。
また、ハガネール・ヌオー・イノムーを潰せないというのもあるので、ライコウやサンダーのサポートをする場合も文字やめざ草に劣る場合がある。
リフレクター、カウンター、電磁波といった有力な補助技が軒並み両立不可になってしまう点にも注意が必要。一応、リフレクターは鳴き声で代用ができる。
  • 地球投げ
プレゼントは強力だが攻撃範囲に若干の難があり、タイプ1が物理でタイプ2が無いポケモンやタイプ2が物理のポケモンに対してダメージが通りにくいという弱点がある。
そのため、間接的役割破壊に成功した後の後処理をする場合やダメージが通りにくいポケモンを狙って歌う等でサポートする場合は強力であるが、普通のサイクル戦では交代先のポケモンによってはほぼノーリスクで交代されてしまうという弱点がある。
これが顕著なのは対残飯カビゴンで、仮に冷凍ビームで凍らせたとしても攻撃技が冷凍ビームとプレゼントのみでは50眠る無し残飯カビゴンすら一生突破できなくなる。
しかし地球投げであればどのポケモンに対しても一定の圧力がかかるため、サイクル戦でも極端に不利になる場面は少なくなる。
回復技持ちのポケモンを倒すのは難しくなるが、爪と組み合わせればHP200以下のハピナスよりも素早い眠る回復のポケモンを倒すチャンスが生まれたり、冷凍ビームで凍らせた後に自然解凍前に倒せる確率が高まったり、歌うを使用して強引に潰したりはできる。
なお、リフレクターやカウンターといった有力な補助技と併用できるのも、プレゼントにはないメリットである。
補助技
ハピナスにはカビゴン等のノーマルポケモンやバンギラスやカイリキー等の物理ポケモンを出され、起点にされてしまう。
起点化する弱点をダイレクトに埋められるのはリフレクター。
特殊ポケモンのサブウエポンに対抗するならカウンターが適している。
パーティによっては、起点作りや全抜きサポートも考えて電磁波や歌うを採用した方が良い場合もある。
  • リフレクター
物理ポケモンを後出しされるターンでリフレクターを貼っておけば、後続のポケモンへの負担を減らすことができる。
後続の物理ポケモン流しが低耐久高攻撃力で特殊サブウエポンに弱点を突かれない場合に特に効果を発揮し、ノーマル流しやバンギラス流しであればカイリキー等、カイリキー流しであればサンダーやスターミー等で採用する場合に効果を発揮する。
また、詳しくは後述するが、回復手段がタマゴ産みの場合はちょっとした物理攻撃ならハピナス自身も粘ることができるようになる。
  • カウンター
タマゴ産みを持ったハピナスでも、ハピナス突破を目的にして持たされた格闘技サブウエポン(55エンテイめざ格、55エレブークロスチョップ等)は耐えきることができない。
しかし、カウンターで返すことで、これらのサブウエポンにも対抗することができる。
ハピナスへのサブウエポンとしては爆パンが採用されることも多く、混乱自滅でカウンターできなくなる可能性があるため、それを避けるために凍った木の実(奇跡の実)を持たせた方が良いだろう。
その他、カイリキーや55オコリザルのクロスチョップでもない限り物理ポケモンの攻撃にも1発耐えることができるため、それもカウンターで返すことができる。カイリューやニドキング等のフルアタの物理ポケモンに対しては特にカウンターを狙いやすい。
積み技に弱いという弱点はあるものの、逆に言えば積み技を誘うことができるため、後続ポケモンがアンコール持ちだったり圧力で流すタイプのポケモン(カイリキーや爆破ポケモンや黒まな滅び道連れポケモン)、甘えるでぬるくするタイプのポケモンである等の場合は、交代際の攻撃を防ぐことで流しの回数が増える。
  • 電磁波
後出しで出てくる物理ポケモンに麻痺を入れることで、素早さ逆転や痺れにより後続のポケモンへの負担を減らすことができる。
後続の物理ポケモン流しが素早さ逆転や痺れを活かすことができる場合に特に効果を発揮する。
対55カビゴンであれば、麻痺が入った鈍い寝言カビゴン相手になら有利になれる鈍い爆パンカビや鈍いカウンターカビが適している。鈍いカビゴンであれば、麻痺が入ったミルタンク等も流しに行くことができる。
(55鈍い寝言カビゴンでも恩恵を得られるが、55寝言カビゴンで特殊ポケモンをガッチリ受けられるのであればそもそもハピナスを入れる意味が薄くなる)
対50カビに関しては、麻痺を入れておけば圧しかかり麻痺が入っても素早さが逆転しなくなるのが大きい。カイリキーや鈍いゴローニャ等、圧しかかり素早さ逆転の影響を受けやすいポケモンが恩恵を得られる。
バンギラスに対しては素早さ逆転を活かせるカイリキー等、カイリキーに対しては痺れを活かせるスターミー等が恩恵を得られる。
電磁波は対物理に限らず有効なのが大きな利点で、ゲンガー・ムウマ対策や昆布対策にもなり得る。
草ポケモンにも有効。宿り木を打ったターンから宿り木の効果が発動することがなくなるし、先手眠り粉もされなくなる。
その他、ガラガラの起点作りや全抜きサポートをする上でも麻痺は役に立つが、元々遅いカビゴンに受けられることが多いのは玉にキズ(ガラガラが圧しかかり麻痺の素早さ逆転を受けなくなるという利点はあるが)。
なお、電磁波は麻痺直しの実(奇跡の実)で防がれることがあり、それが小さいながらも欠点となる。
  • 歌う
歌うで催眠が入れば動きを止めることができるため、これも後続のポケモンの負担軽減になる。
あらゆるポケモンが恩恵を得られるが、歌うの命中率や1匹しか眠らせられないという制限が大きなネックになる。薄荷の実(奇跡の実)で防がれることもある。
歌うによる釘付けはあまり頼れないので、物理流しのポケモンとしてエアームドやスイクン等のガッチリ受けるタイプのポケモンを採用するか、リフレクターと併用するかしたい。
歌うの最大の利点は、起点作りとして高い性能を誇ること。冷凍ビーム+雷でライコウやカビゴン等のガラガラに弱いポケモンを引き寄せた上で催眠で動きを止められるので、ガラガラのサポートとして適している。カイリキーのサポートとしても機能する。
古い例になるが、歌うハピナスを採用した代表例としては2009年のはまっちゃった人氏のガラガラエースがある。
http://web.archive.org/web/20181106181330/http://w...
また、対55ガラガラのタイマンで6割近い確率で勝てるようになるという地味に重要な利点もある。
55ガラガラの地震で50ハピナスは確2、50ハピナスの冷凍ビームで55ガラガラは確3、先手を取れるのはハピナス、という関係のため、急所を考慮しなければ「1回目の歌うが命中し2ぐう以上」「1回目の歌うが外れ2回目の歌うが命中し3ぐう以上」「1回目の歌うが命中し1ぐうで2回目の歌うも命中し2ぐう以上」の何れかのパターンでハピナスが勝てる。その確率は41.25%+12.375%+5.671875%=約59.30%となる。
参考までに、歌う無しのタイマンの場合は、急所以外では2回の冷凍ビームの内片方が凍らなければ勝てない。その確率は19%のため、歌うにより大きく勝率が向上することがわかる。
対55ドンファンについても、カウンターを併用すればタイマンで戦えるようになる。55ドンファンには先手を取られてしまうが、先手地震をカウンターすれば勝つことができる。カウンター読み鈍いをされたとしても、素早さが逆転する上、鈍い後の地震を50ハピナスは確定で耐えるため、対55ガラガラと同じように歌う冷凍ビームで戦うことができる。
55黄金ドンファンに関しては55ガラガラと異なり3発で倒せないことがある(急所率未考慮で70.79%の確率で3発)が、ハピナスにはカウンター読み鈍い読み冷凍ビームという選択肢もあるので、総合的に見るとタイマンはほぼ互角と見て良いだろう。
(ドンファンが眠る薄荷・眠る奇跡だとハピナス側は大分苦しくなるが、ドンファンのテンプレ型とは大きくかけ離れている(55寝言ガラガラを気にするようなものな)ので、重く見なくて良いだろう)
また、冷ビプレゼントのようなファイヤーに対して有効打がない50ハピナスだと55木炭晴れ文字威張るファイヤーにめざ格抜きで(つまりめざ草ファイヤーとかにも)ごり押しされる危険がある(55木炭晴れ文字で50ハピナスは確3であり、文字PP切れ狙いでタマゴ産みを連打していたとしても3連混乱自滅で落ち、タマゴ産み読み無駄技でタマゴ産みのPPが危うくなり冷ビ等で殴り始めると2連混乱自滅でも落ちる)が、晴れ際に歌うで眠らせる択があればかなり安全に戦うことができるようになる。
その他、ハピナスをムウマ・ゲンガーで受けに来る時に後続のポケモンが道連れや滅びで持って行かれにくくなったり、草ポケモンへの圧力が向上したりする。
  • 鳴き声
プレゼントを使用する時に、両立不可のリフレクターの代わりに採用できる技。
また、冷凍ビームカウンター鳴き声タマゴ産みのような型で使うことで、鈍いを使う物理ポケモンへのタイマン性能を強化することができ、爆破爆破ハピナスで鈍い物理ポケモン1体残しに対応するという戦術も取れるようになる。
例えば、攻撃ランク−1となった55カビゴンの捨て身を50ハピは確定で2発耐える(143〜169/292)。そしてこれをカウンターすれば捨て身反動と合わせて確定で倒すことができる。先手鳴き声で攻撃ランク−1とし、急所狙いで何度も殴ってくるならカウンター、鈍いを積んでくるなら鳴き声で相殺、眠る等の無駄技を使って様子を見てくるならカウンターやタマゴ産みで粘って無駄技のPPが切れて捨て身を打たざるを得なくなるのを待つ、という立ち回りでカビゴンに有利をつけることができる。
捨て身反動から眠って寝言を打ってくる(寝言はカウンターできない)可能性もあるが、寝言のPPは16で、その内捨て身が出る期待値は約5.33回。5.33回捨て身を打った場合に急所に1回以上当たる確率は約30.51%で、悪くない確率で耐えられる。寝言のPPが尽きた後は上記のパターンに持ち込めば良い。
なお、50ハピナスの冷凍ビームで55残飯カビゴンは倒しきれない。残飯回復18に対して26〜31のダメージしか出すことができず、急所を考慮しなければ22〜35発かかってしまい、カビゴンを倒す前に冷凍ビームのPPが尽きてしまう。ただし、80ターン制限の判定勝ちを狙って凍結を狙う手はある。
  • 毒々
プレゼントを使用する時に、両立不可の電磁波の代わりに採用できる状態異常技。
ハピナスは冷凍ビームを採用することが多い(電磁波無効の地面ポケモンを倒せる)、ハピナスはガラガラのサポートとして採用することが多い、電磁波は命中率が100%である、といった理由で電磁波を採用した方が良いケースが多いが、毒々でも十分サポート技として通用する。
(歌うは命中率の問題があったり2匹以上眠りにできないという制限に阻まれたりするため、速攻のサポートや自身のタイマン勝率強化がメインとなり、電磁波や毒々とは若干使い道が異なる)
ただし、ハピナス自身の圧力を考えた場合、カビゴンに対しては電磁波よりも毒々の方が圧力がかかりやすい。
リフレクター+タマゴ産みと組み合わせれば、50捨て身鈍い残飯カビゴンに対面で勝つ(若しくは自爆を打たせて1対1交換に追い込む)ことすらできる。
(参考ログ https://image02.seesaawiki.jp/p/d/pbs-thread/GOUFr...
ハピナスはカビゴンに起点にされてしまうことが採用が難しい理由の一つなので、その弱点を克服できるというのは大きな意味を持つ。
回復手段
攻撃技で技枠2つ、補助技で技枠1つを使い、残りの1つの技枠で回復手段を確保することになる。
回復手段としては主に3つあり、タマゴ産みによる回復、残飯+光の壁による回復、眠る薄荷(奇跡)による回復がある。
オーソドックスなのはタマゴ産みで軽めの物理攻撃を流せる利点があるが、サポート力に優れる残飯+光の壁、タイマンで毒々持ち特殊ポケモンに負けない眠る薄荷(奇跡)といった手段も負けず劣らず採用価値がある。

  • タマゴ産み
タマゴ産みは再生系回復であることが利点となる。
特殊攻撃に対してはあまりに硬すぎて再生系回復をする必要性があまりなく、素眠りで隙を見せないようにするという程度の利点しかない。
しかし、物理耐久もスターミー並にあるため、物理攻撃を再生系回復で強引に粘れる場合がある。
例えば、50サンダーのドリル嘴は105〜124/361のダメージ、50リザードンの地震は84〜99/361のダメージであり、ハピナス以外のポケモンの弱点を突くことを目的に持たされたこれらの物理サブウエポンは耐えられる。50エアームドのドリル嘴も50サンダーのドリル嘴より弱いので、これも耐えられる。雷や文字等で弱点を突くことができるなら流しとしても機能する。
50ハガネールの地震(127〜150/361のダメージ)、50ゴローニャの地震(150〜177/361のダメージ)といった若干ぬるめの物理ポケモンの攻撃にも2発耐えることができる。弱点を突ける技を持った上でリフレクターを持てば、これらのポケモンを流すことも可能になる。
後述の食べ残し+光の壁や眠る薄荷(奇跡)と比べると大きなデメリットはなく、使いやすい。
  • 食べ残し+光の壁
残飯を持った上で光の壁を貼れば55サンダーの雷で15〜20発になり、めざ氷に至ってはダメージが残飯回復量にも満たなくなるので、雷外れも考えるとタイマンではまず負けなくなる。
そのため、回復技を外して食べ残し+光の壁を回復手段とする手が出てくる。
光の壁でサポートできるようになる点が大きな利点で、ハピナスで特殊ポケモンを流しつつ後続のポケモンをサポートし、後続のポケモンで相手の特殊ポケモンを突破する流れを作ることができる。
また、これは残飯単独で発生するメリットだが、残飯回復により回復技を打つターンを少なくすることができ、回復技を打つターンに物理ポケモンを出されるという隙を少なくすることができる。
詳しくは、前述のstoic氏の文章を参照のこと。
しかし、絡め手に弱いのがデメリットになる。昆布やいばみが等の絡め手が入るとタマゴ産みハピナスでも回復がギリギリになることがある。定数ダメージで残飯回復を打ち消されたりストコンで光の壁を貼れなかったりすると、特殊ポケモンに突破される可能性がある。そのため、ガッチリ受け切るポケモンというよりは、特殊ポケモンへの強力な釘付けができるサポート型ポケモンとしての運用になる。
なお、光の壁の代わりに、ストコン要素で残飯回復を稼げる歌うで代用するという手もあるかもしれないが、歌うを身代わりや奇跡の実(薄荷の実)でカットされる可能性や、ハピナスのぬるさ(特殊ポケモンを倒すまでに多くの攻撃を受ける)を考えると正直危険。
ハピナスのぬるさを補うプレゼントを併用し、かつプレゼントで大ダメージを与えられる特殊(ここに重要な仮想敵であるサンダー等が含まれない点に注意)さえ流せば良い、というのであれば検討の余地がある、というぐらいか。
  • 眠る薄荷(奇跡)
50ハピナスは55ファイヤーの木炭晴れ文字でも確3となる(125〜148/361)。
計算上は50ハピナスが素眠りすると倒されるが、文字外れのターンや晴れをかけ直すターンを考えると、眠る薄荷(奇跡)であればハピナスが倒れる前に文字のPPが尽きる可能性が高い。
また、55ピカチュウの雷は急所率・命中率未考慮で99.94%の確率で4発であり(89〜105/361)、素の火力がこれより高い特殊技は存在しないことなら、絡め手無しの特殊技であれば眠るだけで受けきることができる。
更に、55残飯カビゴンでも55ピカチュウの雷で急所率・命中率未考慮で0.41%の確率で3発であり50ハピナスよりも特殊耐久が低く、その55残飯カビゴンは素眠り運用されることがあるのも考えると、実績面からも50ハピナスを眠るで運用することが可能であることがわかる。
眠るで運用する利点は状態異常、特に毒に強くなることであり、タイマンで特殊ポケモンに毒々を打たれて負けたり、毒を打たれて昆布・吠えない昆布を仕掛けられたりすることが無くなる。
しかし、薄荷(奇跡)の実を消費した状態で眠るを打つと隙だらけになってしまう(物理ポケモンのド起点になる)というのがデメリットとなる。眠る薄荷(奇跡)を採用する場合は、ハピナス以外のポケモンもガッチリ受けるタイプのポケモンを採用したい。

このページへのコメント

カウンターハピと組ませるのが有効なポケモンの例としてカイリキーを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年01月28日(木) 23:29:15 返信

ハピナスの歌うについて、めざ格非所持の55木炭晴れ文字威張るファイヤーに押し切られにくくなるというのを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年01月17日(日) 22:10:33 返信

歌うについて、カウンター・冷凍ビーム併用で55ドンファンとのタイマンをこなせる(読みにできる)ようになるというのを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年03月20日(金) 02:39:47 返信

毒々について追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年03月15日(日) 02:57:20 返信

プレゼントの計算式を更新(v0.2版→v0.3版)したため、プレゼントに関する記述を全体的に見直しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2019年12月30日(月) 18:55:14 返信

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