最終更新:ID:h5Nmi1ADSQ 2017年10月02日(月) 21:49:15履歴
折角のモンハンコラボなんで小ネタ。エロはないよ
「モンハン世界のモンスターがこの世界に殴り込みねぇ……」
ニュースを眺めながら、元ハンターの冒険者は憂鬱な表情を見せる。
狩りに疲れ異世界に旅立てたかと思えば、まさかあちら側も乗り込んで来るとは。
流石にこやし玉を投げてお帰り願うのは無理だろう。
「まあ幸いなことにガルルガだの金銀夫婦だのは来てないみたいだし、アマツも古龍の中ではマシな方だ。平和な生活は維持でき…
<バオオオォォォ!!!
<やばい咆哮キャンセル突進だわらば!?
外から聞こえてきた嫌な咆哮と悲鳴は聞かなかったことにする。
なにゆえディアブロス一族はサボテン大好きな草食龍でありながら、ああも荒ぶるのか。
「こっちに突進されたらたまらん。サクヤ、閃光目潰しよろしく。あの世界の連中9割方閃光通じるから」
「りょ、了解です!ここから先は通しません!」
こちらの世界の相棒に、外の化物の処理を任せる。現役引退したとはいえ、対処方法は心得ている。
それにこちらの世界であれば多くの神々が存在する。自分達人間が相するより、遥かに短時間で討伐もできる。
モンスターも馬鹿ではない。勝ち目が薄いと思えば元の世界に帰るだろう。この騒ぎも数日の辛抱だ。
「…とはいえ、だ」
ちらりと、暴君を追い返しているサクヤの様子を眺める。
確かこの世界にやってきたモンスターの中に、あの幻獣キリンもいたはずだ。
「ちょっと一狩り行きますか」
思い立ったら狩り。それがハンター。
どんな邪は理由があろうと、狩りは行われる。
そして後日。
「サクヤ、ちょっとこれ着てくれないか?」
「これは、服?マスターが用意されたのですか?」
「おう、ちょっと眠らせたキリンを四人で爆撃して回してきた」
「な、なんだか卑猥です!」
ハンター冒険者の前には、哀れなキリンの皮やタテガミで作られた白い衣装が勢ぞろいしていた。
「いやさ、折角だからあっちのキリンの力をこっちの麒麟にも知って貰おうと思ってな。
あっちのキリン人気は凄いぞ。キリンS、キリンR、キリンX、キリンXR、キリン装備シリーズは全部見た目が違うんだ」
「凄いですね。確かに私もその人気に少しあやかりたいとは思いますけど…こ、これはちょっと…」
キリン装備を眺めていたサクヤの顔が、みるみるうちに赤くなっていく。
無理もないだろう。キリン装備が有名なのは、決してその性能がズバ抜けているからではない。
「ハンターさんって、凶悪なモンスターを狩る人なんですよね?」
「ああ。ヤバいのは普通に天災レベルだな」
「なのになんでこんな露出度高いんですか!?」
叩きつけられる、キリンS装備の胴体と脚部。それはもはや、ただの白いブラジャーとパンツであった。
「大丈夫だって。霊獣パワーで基礎防御力それなりにあるから。ほらどれか着てくれよサクヤ」
「嫌ですよ!SもRも丸出し、XRもなんですかこの短いスカート丈は!やっぱりほぼ丸出しじゃないですか!」
「XRはどちらかと言うと胴体の方がやばい」
「え?あっ!?XR胴なんですかこれ、背中が丸見えじゃないですか!」
ぷんぷんと怒りながら、サクヤはキリン装備を叩きつけていく。
異世界のキリンはそんな卑猥な目で見られているのかと思うと、麒麟神であるサクヤは非常にやるせない気分になるのであった。
「あ、よかった!キリンX装備だけ露出控えめ、普通にオシャレなベストじゃないですか!これなら…
「お、欲しかったキリンX装備だ!一式買ってくよ!これでクシナダさんのPTとかに入れるかも!」
突如どこからともなく現れた女ハンターにキリンX装備を奪われるサクヤ。
あっと言う間の早着替えに、双剣まで構えて走られてはもう止めようもない。
「…なんか妙な来客のせいでXだけ品切れだ。さあ残りから装備したいのを選んでくれ」
「もう卑猥な装備しか残ってないじゃないですかぁ…!ちょっと腰のハート型ポーチだけは気に入りましたけども!」
「サクヤ」
「ひやあ!?な、何するんですかマスター!?」
「さっきからキリン装備を露出多いって言ってるが、お前の装備も大概だからな?」
「ん、そんなこと、ないです…!?」
「短いスカート、見せつける脇、ざっくり腰あたりまで晒した背中、食い込んだ白パンツ…キリン装備に勝るとも劣らないいやらしさだ」
「や、やめ…背中舐めないでくださ、あ、あぁぁ…!?」
「キリン=エロいはどの世界でも共通なのか?俺が調べてやるよ。まずは着替えるために一度服を脱ぎ脱ぎしようなー」
「駄目です、こんな時間からそんな、あ、あ、ああぁ〜…
【メインターゲットを達成しました!】
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