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atraingrooveryy 2020年12月01日(火) 22:22:47履歴
Ver.0-9-3
ある黒マスについて、その黒マスと頂点を共有している黒マスを辿っていくと端や角に到達するとき、その黒マスは「アースされている」という。以下の図の黒マスは総てアースされている:
┏━┯━┯━┯━┯━┯━┓ ┃■ ・ ┃ ┠ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┨ ┃ ■ ・┃ ┠ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┨ ┃・ ・ ■ ┃ ┠ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┨ ┃ ■ ┃ ┠ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┨ ┃・ ■ ・ ┃ ┠ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┨ ┃ ■ ■┃ ┗━┷━┷━┷━┷━┷━┛
2ヶ所以上でアースされている黒マスが存在してはいけない、というのが「分断禁」のひとつであり(もうひとつは「ループを創ってはいけない」。→ループ)、上図の・のマスたちはこのルールにより白マスだと確定する。
立てられた(=短辺が盤面の端に接するように配置された)1x2以上の部屋の外側にあり、端に接するマスに隣接するマスのこと。例えば下図の★の部分:
╋━┿━╋ ┃ ┃ ╂ ┼ ╂ ┃ ┃ ╂ ┼ ╂ ★┃ ┃★ ━┻━┷━┻━
中級解き筋のひとつ。「灯台下白し」とも。
盤面の端に立てられた(=盤面の端に接するように配置された)nin2xnの足下は必ず白マスになる。
╋━┿━╋ ╋━┿━╋ ╋━┿━╋ ┃2 ┃ ┃B A┃ ┃2 ┃ ╂ ┼ ╂ → ╂ ┼ ╂ → ╂ ┼ ╂ ?┃ ┃ C┃A B┃ ・┃ ┃ ━┻━┷━┻ ━┻━┷━┻ ━┻━┷━┻
(1) 数字「2」と黒隣接禁により、「A2つが黒マス」か「B2つが黒マス」のどちらかが必ず成り立つ。
(2) 「A2つが黒マス」の場合、黒隣接禁によりCは白マス。
(3) 「B2つが黒マス」の場合、分断禁によりCは白マス。
※ 「もしもCが黒マスだと仮定すると・・・」と考えても良い。
nin2xnのnが3以上の場合、腹の白と自動的に組み合わされる。定型パターンとして、以下のようなものが頻く使われる:
╋━┿━╋ ╋━┿━╋ ╋━┿━╋ ┃3 ┃ ┃3 ┃ ■┃・ ■┃ ┿━┫ ┼ ╂ ┿━┫ ┼ ╂ ┿━┫ ┼ ╂ ┃ ┃ → ・┃ ┃ → ・┃■ ・┃ ┿━┫ ┼ ╂ ┿━┫ ┼ ╂ ┿━┫ ┼ ╂ ┃ ┃ ・┃ ┃ ・┃・ ■┃ ┷━┻━┷━┻ ┷━┻━┷━┻ ┷━┻━┷━┻
中級解き筋のひとつ。いかこ氏による。
2in2x2の隣りあう辺のそれぞれにnin2xn(nは1以上)の長さ2の辺が接しているもの。腹の白と即興部屋から一通りに定まる。
・ ┼ ┼ ╋━┿━╋ ┼ ┼ ╋━┿━╋ ┼ ┼ ╋━┿━╋ ┃2 ┃ ┃2 ┃ ・┃■ ・┃ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ┃ ┃ ・┃ ┃・ ・ ・┃・ ■┃・ ╋━┿━╋━┿━╋ → ╋━┿━╋━┿━╋ → ╋━┿━╋━┿━╋ ┃2 ┃2 ┃ ┃2 ・┃2 ┃・ ・┃■ ・┃■ ・┃・ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃・ ■┃・ ■┃・ ╋━┿━╋━┿━╋ ╋━┿━╋━┿━╋ ╋━┿━╋━┿━╋ ・ ・ ・
少々難易度が高いとはいえ、数少ない「端を使わない」入り口であることから、どうしても難易度の高くなってしまう大きめのサイズで使われる。
上の例のように、接する2つの部屋がともに2in2x2となっているものがよく用いられるが、nin2xnであればよく、また2つの部屋の大きさが同じでなくともよいため、形によっては若干気付きにくい場合もある。
幻の上級解き筋のひとつ。鈴木一成さんによる(らしい)。用語呼称はにゃんこばずうか氏。21in7x7の部屋の白黒は常に一通りに定まる。
黒隣接禁や分断禁により確定する周囲の白マスと合わせて77マスものマスの白黒が決まる巨大な仕掛け。しかも確定盤面が美しい。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ╋━┿━┿━┿━┿━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━┿━┿━┿━┿━╋ ┃21 ┃ ・┃■ ・ ■ ・ ■ ・ ■┃・ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ ・┃・ ■ ・ ・ ・ ■ ・┃・ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ → ・┃■ ・ ■ ・ ■ ・ ■┃・ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ ・┃・ ・ ・ ■ ・ ・ ・┃・ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ ・┃■ ・ ■ ・ ■ ・ ■┃・ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ ・┃・ ■ ・ ・ ・ ■ ・┃・ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ ・┃■ ・ ■ ・ ■ ・ ■┃・ ╋━┿━┿━┿━┿━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━┿━┿━┿━┿━╋ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
へやわけの個々の部屋においては、面積が大きいほど問題を創ったり解いたりするのが難しいかというとそうでもなく、寧ろ辺の長さが関係している。例えば「3x20」の部屋よりも「4x10」の部屋の方が、通常は難しい。従って、処理の難しさという観点から個々の部屋の「大きさ」を評価する計算式を以下で定義し、その算出値を部屋の「大きさ」として用いる:
(大きさ)=(短辺の辺長-1)2x(長辺の辺長)
例えば、4x5の部屋の「大きさ」は 3x3x5=45 であり、これは3x11の部屋や2x45の部屋の「大きさ」とほぼ等しい。また、廊下の「大きさ」は常に0である。
中級解き筋のひとつ。前倒しの1、中央分離の1と合わせて1の定理と総称される。
1の入った2xn以上の部屋について、その周囲のある一方向に確定している2つ以上の白マスを利用した3連続禁により、ある片側の辺のマスのどれかのマスが黒マスになるということが判っているとき、それ以外の部屋内のマスは白マスだと確定する。
<隣接型>
╂ ┣━┿━╋ ╂ ┣━┿━╋ ╂ ┣━┿━╋ ┃・┃1 ?┃ B┃・┃A ┃ ┃・┃1 ・┃ ╂ ╂ ┼ ╂ → ╂ ╂ ┼ ╂ → ╂ ╂ ┼ ╂ ┃・┃ ?┃ B┃・┃A ┃ ┃・┃ ・┃ ╂ ┣━┿━╋ ╂ ┣━┿━╋ ╂ ┣━┿━╋
<間接型>
╂ ┣━┿━╋ ╂ ┣━┿━╋ ╂ ┣━┿━╋ ・┃ ┃1 ?┃ ・┃B┃A ┃ ・┃ ┃1 ・┃ ╂ ╂ ┼ ╂ → ╂ ╂ ┼ ╂ → ╂ ╂ ┼ ╂ ・┃ ┃ ?┃ ・┃B┃A ┃ ・┃ ┃ ・┃ ╂ ┣━┿━╋ ╂ ┣━┿━╋ ╂ ┣━┿━╋
(1) 黒隣接禁により、Bのマスの少なくとも一方は必ず白マスになる。
(2) 3連続禁により、Aのどちらかのマスは黒マスでなければならない。
(3) 数字「1」より、A以外のAと同じ部屋にあるマスは必ず白マスになる。
上記間接型の押し出しの1を更に一歩進めた形として、次の「遠当て型」がある。
<遠当て型>
┼ ┣━┿━╋━┿━╋ ┼ ┣━┿━╋━┿━╋ ┼ ┣━┿━╋━┿━╋ ・┃1 ┃1 ?┃ ・┃A A┃C ┃ ・┃1 ┃1 ・┃ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ → ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ → ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ・┃ ┃ ?┃ ・┃B B┃C ┃ ・┃ ┃ ・┃ ┼ ┣━┿━╋━┿━╋ ┼ ┣━┿━╋━┿━╋ ┼ ┣━┿━╋━┿━╋
(1) 数字「1」により、「Aは2つとも白マス」か「Bは2つとも白マス」のどちらかは必ず成り立つ。
(2) 3連続禁により、Cのどちらかのマスは黒マスでなければならない。
(3) 数字「1」より、C以外のCと同じ部屋にあるマスは必ず白マスになる。
なお、上の説明中の(1)の1in2x2の部屋のように、遠当ての「連結役」を担う1の部屋のことをジョイントの1という。
以上の例はすべて「正面」へ押し出した例だが、以下のように直角に曲がって押し出す形(側面押し出し)もある:
┼ ┣━╋ ┼ ┣━╋ ・┃1┃ ・┃1┃ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ・┃ ┃ ・┃ ┃ ┼ ╂ ╂ → ┼ ╂ ╂ ┃ ┃ ┃・┃ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┃ ┃ ┃・┃ ┼ ┣━╋ ┼ ┣━╋
正面押し出しと側面押し出しが同時に発生する場合も多い。最終形は3方向へ押し出す「広角押し出し」である:
╂ ┣━┿━╋ ╂ ┣━┿━╋ ┃ ┃1 ┃ ┃ ┃・ ・┃ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ╂ ┼ ╂ ┃・┃ ┃ ┃・┃ ・┃ ╂ ╂ ┼ ╂ → ╂ ╂ ┼ ╂ ┃・┃ ┃ ┃・┃ ・┃ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ╂ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃・ ・┃ ╂ ┣━┿━╋ ╂ ┣━┿━╋
下の盤面のように、直接型、遠当て型の押し出しの1が融合し、遠当て型の押し出しが連続する展開のこと。
╂ ┣━┿━╋━┿━╋━┿━╋━┿━╋ ╂ ┣━┿━╋━┿━╋━┿━╋━┿━╋ ┃・┃1 ┃1 ┃1 ┃1 ┃ ┃・┃1 ・┃1 ・┃1 ・┃1 ・┃ ╂ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ → ╂ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┃・┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃・┃ ・┃ ・┃ ・┃ ・┃ ╂ ┣━┿━╋━┿━╋━┿━╋━┿━╋ ╂ ┣━┿━╋━┿━╋━┿━╋━┿━╋
押し出しの回数を用いて「押し出し○連鎖」のようによぶこともある。例えば上図は「押し出し4連鎖」である。
上級解き筋のひとつで、限界線の攻防のひとつ。
盤面の端に寝かされた3in2x4の部屋において、端に接していない側の角1マスが白マスと確定しているとき、その角マスと隣接する角マス(Mとする)に注目する。もしMが白マスだと仮定すると、自動的に天地開闢が発生するが、この天地開闢により分断禁違反が生じることがある。すると、背理法によりMは黒マスと確定する。
開闢崩しは、分断禁違反を引き起こす黒マスが総て部屋の内部の黒マスであるかそうでないかにより、自己解決型と他力本願型に分けられる。
<自己解決型>
┏━┯━┳━ ┏━┯━┳━ ┏━┯━┳━ ┃3 ┃ ┃C B┃ ┃3 ┃ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┃ ┃ → ┃B ┃ → ┃ ┃ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┃ ┃・ ┃ B┃・ ┃・ ┃・ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┃ ・┃■ ┃A ・┃■ ┃■ ・┃■ ┣━┿━╋ ┣━┿━╋ ┣━┿━╋ ┃ ・ ┃ ・ ┃・ ・
(1) Aのマスが白マスだと仮定する。
(2) 天地開闢より、Bのマスが総て黒マスとなる。
(3) Cのマスが黒マスにより他のマスと分断されてしまうので分断禁違反。即ち(1)の仮定は誤りなので、Aは黒マス。
なお、自己解決型の開闢崩しは盤面の角でのみ発生し、また盤面の角では必ず発生する。従って、盤面の角で生じる開闢崩しを自己解決型、そうでない開闢崩しを他力本願型と考えても良い。
<他力本願型>
┏━┯━┯━┯━┯ ┏━┯━┯━┯━┯ ┏━┯━┯━┯━┯ ┃ ・ ・ ■ ┃ ・ ・ ■ ┃・ ・ ・ ■ ┣━┿━┳━┿━┿ ┣━┿━┳━┿━┿ ┣━┿━┳━┿━┿ ┃3 ・┃■ ・ ┃A ・┃■ ・ ┃■ ・┃■ ・ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┃ ┃・ → ┃ B┃・ → ┃・ ・┃・ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃B ┃ ┃ ┃ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃ B┃ ┃ ┃ ┣━┿━╋ ┣━┿━╋ ┣━┿━╋ ┃ ┃ ┃
(1) Aのマスが白マスだと仮定する。
(2) 天地開闢より、Bのマスが総て黒マスとなる。
(3) 元から入っている黒マスとBの黒マスたちとによって、盤面が左上と右下の2つのエリアに分断されてしまうので分断禁違反。即ち(1)の仮定は誤りなので、Aは黒マス。
他力本願型の開闢崩しの場合、目的の黒マス(上図のA)が確定することで、新たに分断禁が適用できる(上図の一番上のBが白マスと決まる)ので、残りの未確定マスは4つとなる。この4マスは自動的に2in2x2となるので、足下の白や方向転換機へと派生する。
端にある4in3x3特有の上級解き筋。
端の4in3x3では、部屋の頂点に相当するマスのうち盤面の端に接していない側の2マスは黒マスだと確定する。V字の4の特殊ケースと考えることもできる。
・ ・ ╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋ ┃4 ・ ┃ ┃B ・ B┃ ・┃■ ・ ■┃・ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ・┃ → ┃・ A ・┃ → ┃・ ・┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃ ・ ┃ ┃A C A┃ ┃ ・ ┃ ┻━┷━┷━┻ ┻━┷━┷━┻ ┻━┷━┷━┻
(1) Bのうちどちらか1つが白マスだと仮定する。
(2) 数字「4」から、3つのAは黒マスと確定。
(3) Cのマスが周囲のマスと分断されるので、分断禁違反。
(4) (1)の仮定は誤りなので、Bは両方とも黒マス。
なお、この解き筋の名称は、発生する黒マスがかたつむりの2つのツノに見えないこともないことに由来している。
幻の上級解き筋のひとつ。ゆきすずみおらけ氏が提唱。用語呼称はにゃんこばずうか氏。
1in1x5を平行に2つ接すると、中央分離の1と同様の考え方で、大量の白黒が確定する。
■ ・ ■ ・ ■ ╋━┿━┿━┿━┿━╋ ╋━┯━┯━┯━┯━╋ ┃1 ┃ ┃・ ・ ・┃ ╋━┿━┿━┿━┿━╋ → ╋━┿━┿━┿━┿━╋ ┃1 ┃ ┃・ ・ ・┃ ╋━┿━┿━┿━┿━╋ ╋━┷━┷━┷━┷━╋ ■ ・ ■ ・ ■
nin2xnの部屋の黒マス・白マスの配置状況は、黒隣接禁により、2通りしかない。
╋━┿━╋ ╋━┿━╋ ╋━┿━╋ ┃3 ┃ ┃■ ・┃ ┃・ ■┃ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ┃ ┃ → ┃・ ■┃ OR ┃■ ・┃ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃■ ・┃ ┃・ ■┃ ╋━┿━╋ ╋━┿━╋ ╋━┿━╋
従って、nin2xnの部屋の中の1マスが黒マスと確定するか、白マスと確定するかした時点で、部屋内の他のマスも白黒も総て確定する。この、nin2xnの部屋中の1マスの白黒が確定し、残り全部が確定する解き筋を「起爆」という。
最初に確定するマスが白マスの場合(基本的に、そのマスの隣にある部屋外のマスが黒マスとなることによって発生する)を「外部誘爆型」、黒マスの場合を「内部誘爆型」という。
上級解き筋のひとつ。2in2x3で、同じ長辺に接する2つの角のマスがともに白マスだと確定したとき、対辺の中央のマスも白マスと確定する。
╋━┿━╋ ╋━┿━╋ ╋━┿━╋ ┃2 ・┃ ┃B ・┃ ┃2 ・┃ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ┃? ┃ → ┃A B┃ → ┃・ ┃ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ┃ ・┃ ┃B ・┃ ┃ ・┃ ╋━┿━╋ ╋━┿━╋ ╋━┿━╋
(1) Aのマスが黒マスだと仮定する。
(2) 黒隣接禁より、Bのマスが総て白マスとなる。
(3) (2)は数字「2」に矛盾するので、(1)の仮定は誤り。従って、Aは白マス。
下図の「くの字生成マシン」で形成される盤面のこと。
┃ ┃・ ・ ・ ┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━ ┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━ ┃2┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃■┃・┃・┃■┃・┃・┃■ ┠ ╂ ╂ ╂ ╂ ╂ ╂ ┠ ╂ ╂ ╂ ╂ ╂ ╂ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ → ┃・┃・┃■┃・┃・┃■┃・ ┠ ╂ ╂ ╂ ╂ ╂ ╂ ┠ ╂ ╂ ╂ ╂ ╂ ╂ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃■┃・┃・┃■┃・┃・┃■ ┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━ ┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━ ┃ ┃・ ・ ・
寝かせた2in1x3から平行に1xnを連続配置する手法自体は、(単調ではあるが)難易度を上げることなく空中に「くの字」を生むことができるので有効である。但し「使い過ぎ」には注意。
黒く塗る/塗られたマス。へやわけを構成する要素のひとつ。
へやわけにおける表出数字は、その部屋に入る黒マスの数を表している。但し、数字が入っていないからといって、その部屋に黒マスが入らないとは限らない。
なお、数字の書いてあるマスが黒マスになったからといって、その数字が無効になる訳ではないので注意。因みに、やじさんかずさん というペンシルパズルでは、数字の入ったマスが黒マスだと確定した場合、その数字の情報は無効になる。
へやわけのルール(4)前半「黒マスはタテヨコに連続しません。」のこと。このルールがないとへやわけの殆どの解き筋が機能しなくなる。例えば、2in1x3ですら黒マスの入り方が一通りに決まらない。
ひとりにしてくれ、黒マスはどこだ、余計文字クロス、ヤジリン、ケイスケなど、多くのペンシルパズルに共通するルールで、元々はクロスワードを創る際の作者側の暗黙ルールに由来する(と思われる)。隣接禁。
それを解いた作者自身以外の人たちのうち、数人または少数または半数または多数または殆どの人から、解き味または解き筋または視覚的美観または精神的苦痛または直観的印象またはその他の理由で「いい問題だ」と認められた問題。
総ての問題は傑作であり、また駄作でもある。
へやわけの代表的な入り口のひとつで、ホワイトニングと並んで最も易しい解き筋のひとつ。
1in1x1の部屋中のマスは、数字「1」により無条件に黒マスになる。
・ ╋━╋ ╋━╋ ┃1┃ → ・┃■┃・ ╋━╋ ╋━╋ ・
予想外の波及効果を起こす確率が低く、解き手の解く方向を制御しやすいので、創り手側から見ても使い勝手が良い装置である。難点は見た目の美しさが損なわれる可能性が高いところか。
へやわけの代表的な入り口のひとつ。
5in3x3の白黒は、黒隣接禁により常に一通りに確定する。
・ ・ ・ ╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋ ┃5 ┃ ・┃■ ・ ■┃・ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ → ・┃・ ■ ・┃・ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ ・┃■ ・ ■┃・ ╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋ ・ ・ ・
数少ない「端を使わない」入り口であることと、爆発力が大きいことから、特に大きいサイズで好んで使われることが多いが、過度の使用はハタンを招く。使用には細心の注意が必要である。
廊下を幾つも平行に並べた盤面配置。3連続禁を軽快に連発させるサクサクとした解き味になりやすい反面、単調な解き味にも陥りやすいので、良い冊字配置の問題を作成する際にはメリハリを付ける配慮が必要だろう。また、単純仮定に頼りすぎてテンポを落とすことがないように心掛けたい。
参考までに、典型的な冊字配置中心の問題(=冊字配置の良い面も悪い面も反映していると思われる問題)を以下に示す:
┏━┳━┳━┯━┳━┯━┳━┳━┓ ┃2┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┠ ╂ ┣━┿━╋━┿━┫ ╂ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┠ ╂ ╂ ┼ ┣━┿━┫ ┣━┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┻━┻━┿━╋━┿━╋━┻━┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┿━┿━┿━┫ ┼ ╂ ┼ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┿━┳━┳━╋━┿━╋━┳━┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┿━┫ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┿━┫ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┗━┷━┻━┻━┻━┷━┻━┻━┛ぱずぷれv3で解く puzz.linkで解く
中級解き筋のひとつ。
4in3x3の中央と頂点以外のマスは、必ず白マスとなる。
╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋ ┃4 ? ┃ ┃B A B┃ ┃4 ・ ┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃? ?┃ → ┃C B C┃ → ┃・ ・┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃ ? ┃ ┃ C ┃ ┃ ・ ┃ ╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋
(1) Aが黒マスであると仮定する。
(2) 黒隣接禁により、3つのBは総て白マス。
(3) 数字「4」より、残り5マスの不確定マスのうち3つが黒マスになる。
(4) 黒隣接禁により、3つの黒マスはCで確定する。
(5) 中央のマスが分断されるので分断禁違反。(1)が誤りなので、Aは白マス。他も同様。
4in3x3の基本解き筋のひとつだが、全くの初心者は気付きにくい。易しめの問題でこの解き筋を使う場合、気付きやすくする工夫が必要であろう。
中級解き筋のひとつ。
角に配置されたnin1x2n専用の解き筋(n=1のときも含む)。
┠ ┼ ┼ ┼ ┼ ┠ ┼ ┼ ┼ ┼ ┠ ┼ ┼ ┼ ┼ ┃? ┃C ┃・ ┣━┿━┿━┿━╋ → ┣━┿━┿━┿━╋ → ┣━┿━┿━┿━╋ ┃2 ┃ ┃A B ┃ ┃2 ┃ ┗━┷━┷━┷━┻ ┗━┷━┷━┷━┻ ┗━┷━┷━┷━┻
(1) 数字「2」と黒隣接禁により、A、Bのどちらかは黒マス。
(2) Aが黒マスのときは、黒隣接禁によりCは白マス。
(3) Bが黒マスのときは、分断禁によりCは白マス。
※ 「もしもCが黒マスだと仮定すると・・・」と考えても良い。
完全にピンポイントな使われ方をする解き筋で、実際の問題ではあまり見られない。
上級解き筋のひとつ。
立てられた(=盤面の端に接するように配置された)nin2xnどうしが1マスだけ辺を接しているもの。
どっちにしても作戦を使うことで一通りに定まる。
・ ・ ・ ┣━┿━┿━┓ ┼ ┼ ┣━┿━┿━┓ ┼ ┼ ┣━┿━┿━┓ ┼ ┼ ┃3 ┃ ┃B A B┃ ┃■ ・ ■┃・ ・ ┠ ┼ ┼ ┣━┿━┓ ┠ ┼ ┼ ┣━┿━┓ ┠ ┼ ┼ ┣━┿━┓ ┃ ┃4 ┃ ┃A B A┃4 C┃ ┃・ ■ ・┃・ ■┃・ ┣━┿━┿━┫ ┼ ╂ ┣━┿━┿━┫ ┼ ╂ ┣━┿━┿━┫ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃ → ┃ ┃C ┃ → ┃・ ・ ・┃■ ・┃・ ┠ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ┠ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ┠ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ C┃ ┃ ・┃・ ■┃・ ┠ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ┠ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ┠ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃C ┃ ┃ ・┃■ ・┃・ ┗━┷━┷━┻━┷━┻ ┗━┷━┷━┻━┷━┻ ┗━┷━┷━┻━┷━┻
(1) 数字「3」と黒隣接禁により、「A3つが黒マス」か「B3つが黒マス」のどちらかが必ず成り立つ。
(2) 「A3つが黒マス」の場合、黒隣接禁によりCのマスが黒マス。
(3) 「B3つが黒マス」の場合、分断禁によりCのマスが黒マスになる。
(4) どっちにしても作戦から4の部屋の黒マスが確定し、分断禁から3の部屋は「B3つが黒マス」に確定する。
また、辺に接していなくても、次のように必ずアースされる場合はこの手筋は適用できる。
■ ・ ・ ┣━┳━┿━┓ ┼ ┼ ┣━┳━┿━┓ ┼ ┼ ┃0┃2 ┃ ┃・┃・ ■┃・ ・ ┣━┫ ┼ ┣━┿━┓ ┣━┫ ┼ ┣━┿━┓ ┃0┃ ┃3 ┃ ┃・┃■ ・┃・ ■┃・ ┣━┻━┿━┫ ┼ ╂ ┣━┻━┿━┫ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃ → ┃■ ・ ・┃■ ・┃・ ┠ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ┠ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃ ┃・ ・ ・┃・ ■┃・ ┠ ┼ ┼ ┣━┳━┫ ┠ ┼ ┼ ┣━┳━┫ ┃ ┃0┃0┃ ┃ ・ ■┃・┃・┃■ ┗━┷━┷━┻━┻━┻ ┗━┷━┷━┻━┻━┻
中級〜上級解き筋のひとつで、どっちにしても作戦のひとつ。
へやわけでは、部屋に入っている数字により、「この2マスのうちどちらか一方は黒マス」と確定している場合がある。このとき、その2マスのどちらともナナメに連続する黒マスで繋がっているあるマスに注目し、分断禁を利用した背理法によって白マスが確定できることがある。
<直接型>
┏━┳━┯━┯━┳ ┏━┳━┯━┯━┳ ┏━┳━┯━┯━┳ ┃ ┃1 ・ ┃ ┃ ┃A ・ A┃ ┃ ┃1 ・ ┃ ┠ ┣━┿━┿━╋ ┠ ┣━┿━┿━╋ ┠ ┣━┿━┿━╋ ┃ ┃・ ■ ・ ┃ ┃・ ■ ・ ┃ ┃・ ■ ・ ┠ ╂ ┼ ┼ ┼ → ┠ ╂ ┼ ┼ ┼ → ┠ ╂ ┼ ┼ ┼ ┃・┃? ・ ┃・┃B ・ ┃・┃・ ・ ┠ ╂ ┼ ┼ ┼ ┠ ╂ ┼ ┼ ┼ ┠ ╂ ┼ ┼ ┼ ┃■┃・ ┃■┃・ ┃■┃・ ┠ ╂ ┼ ┼ ┼ ┠ ╂ ┼ ┼ ┼ ┠ ╂ ┼ ┼ ┼
(1) 数字「1」により、Aのどちらかは黒マスになる。
(2) もしBが黒マスだとすると左上のエリアと右下のエリアとが黒マスで分断されてしまうので、分断禁よりBが白マスと確定する。
<先読み型>
┏━┳━┯━┯━┳ ┏━┳━┯━┯━┳ ┏━┳━┯━┯━┳ ┃ ┃1 ┃ ┃ ┃C B C┃ ┃ ┃1 ┃ ┠ ┣━┿━┿━╋ ┠ ┣━┿━┿━╋ ┠ ┣━┿━┿━╋ ┃・┃・ ? ┃・┃・ A ┃・┃・ ・ ┠ ╂ ┼ ┼ ┼ → ┠ ╂ ┼ ┼ ┼ → ┠ ╂ ┼ ┼ ┼ ┃・┃■ ・ ┃・┃■ ・ ┃・┃■ ・ ┠ ╂ ┼ ┼ ┼ ┠ ╂ ┼ ┼ ┼ ┠ ╂ ┼ ┼ ┼ ┃■┃・ ┃■┃・ ┃■┃・ ┠ ╂ ┼ ┼ ┼ ┠ ╂ ┼ ┼ ┼ ┠ ╂ ┼ ┼ ┼
(1) Aが黒マスだと仮定する。
(2) 黒隣接禁により、Bが白マスに確定する。
(3) 数字「1」により、Cのどちらかは黒マスになる。
(4) Cのどちらがが黒マスだとしても、左上のエリアと右下のエリアとが黒マスで分断されてしまい、分断禁違反。(1)の仮定が誤りなのでAは白マス。
自由度の高い「数字」がキーになっている解き筋なので、ヴァリエーションは多い。特に、寸断の黒の考え方を応用したものは上級解き筋としてしばしば難問の中核のひとつとなる。
以下、このような数字系どっちにしてものパターンを幾つか示す。それぞれの図における矢印で示した黒マスが、数字の部屋のところでアースされていると考えて良いことになる:
┳━┯━┯━┯━┯━┳ ┃2 ・ ┃ ┻━┿━┿━┿━┿━╋ ・ ■ ・ ┼ ┼↑┼ ┼ ┼ ┼
┳━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┳ ┃3 ・ ┃ ┻━┿━┿━┿━┿━┿━┿━╋ ・ ■ ・ ┼ ┼ ┼ ┼↑┼ ┼ ┼ ┼
数字を全く配置せず、部屋の絡みだけで解く問題のこと。
黒マス確定の手段が「3連続禁」しかなく、そのための白マス生成には(黒マスがまだ存在しない以上)「単純仮定」などの先読みに頼らざるを得ない。それ以上に致命的な問題点として、入り口が極端に難しくなるということがあるため、基本的には良問の作成は無理だと思われる。
┏━┳━┳━┳━┯━┳━┯━┳━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┠ ╂ ╂ ╂ ┼ ╂ ┼ ┣━┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┻━┫ ╂ ┼ ┣━┿━┫ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┿━┻━┫ ┼ ┣━┿━┻━┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┿━┿━╋━┿━┫ ┼ ┼ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┳━┳━╋━┳━┻━┿━┿━┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━╋━╋━┫ ┣━┿━┳━┳━┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━╋━╋━┻━╋━┿━┫ ╂ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┗━┻━┻━┷━┻━┷━┻━┻━┛ぱずぷれv3で解く puzz.linkで解く
数字の入った部屋に部分的に白マスが入り、それによって部屋の内部が2つ以上に「寸断」されているとき、数字と黒隣接禁により黒マスも部分的に決定することがある。
╋━┿━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━┿━╋ ┃2 ・ ┃ → ┃2 ・ ■┃ ╋━┿━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━┿━╋
╋━┿━┿━┿━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━┿━┿━┿━╋ ┃3 ・ ┃ → ┃3 ・ ■ ・ ■┃ ╋━┿━┿━┿━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━┿━┿━┿━╋
╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋ ┃2 ・ ・┃ ┃■ ・ ・┃ ╂ ┼ ┼ ╂ → ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ┃ ┃・ ┃ ╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋
中級解き筋の中では比較的自然に気付き易い解き筋なので、難易度をさほど上げることなく知的な雰囲気にできる解き筋。また、それほど大袈裟な仕掛けではないので、いろいろな解き筋への派生が容易に実現できる。
┏━┯━┳━┯━┯━┳━┯━┯━┓ ┃2 ┃ ┃2 ┃ ┠ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┿━┻━┳━┳━┻━┳━┳━┫ ┃2 ┃ ┃ ┃3┃ ┃ ┠ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┿━┳━┻━┻━┿━┫ ┣━┫ ┃2 ┃2 ┃ ┃ ┃ ┠ ┼ ┣━┳━┳━┿━┫ ╂ ┨ ┃ ┃1┃2┃ ┃ ┃ ┃ ┠ ┼ ╂ ╂ ╂ ┼ ╂ ┣━┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┠ ┼ ╂ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┗━┷━┻━┻━┻━┷━┻━┻━┛ぱずぷれv3で解く puzz.linkで解く
へやわけのバリアントルールの1つ。
命名者のにゃんこばずうか氏曰く、『「∀」とか「∃」とかは数学記号で,それぞれ「すべての〜に対し」「ある〜が存在して」というくらいの意味。だからして「すべてのひとにはへやがある」とでも読みますかね。略して「ぜんべや」』。
ルール(1)〜(4)はそのままに、ルール(5)「黒マス及び白マスは,各部屋の白黒の模様が点対称になるように入ります。」を追加したもの。
各部屋のある位置のマスが確定したとき点対称の位置のもう片方のマスも即座に確定すること、(奇数)x(偶数)の部屋の中央2マスが常に白マスになることなどから、「数字のない∀人∃HEYA」も簡単に作りあげることができる。
上級解き筋のひとつ。
あらかじめ太線によって組まれている盤面上の部屋とは別に、解き筋上効果的な、新しいnin2xnの部屋を想定する解き筋。まず、簡単なものでは、
╋━┿━╋━╋ ╋━┿━╋━┿━╋ ┃2 ┃1┃ ┃2 ┃2 ┃ ╂ ┼ ╂ ╂ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ╋━┿━╋━╋ ╋━┿━╋━┿━╋
などがあり、これらは実質的にそれぞれ3in2x3、4in2x4と同じ役目を果たす。従って例えば、腹の白により、
・ ・ ・ ╋━┿━╋━╋ ╋━┿━╋━┿━╋ ┃2 ┃1┃ ┃2 ┃2 ┃ ╂ ┼ ╂ ╂ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ╋━┿━╋━╋ ╋━┿━╋━┿━╋ ・ ・ ・
のように白マスが確定する。また別の例として、
┯━┳━┯━┯━┯━┳━┯ ┃ ・┃■ ┼ ┣━┿━┳━┿━┫ ┼ ┃2 |2 ┃・ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ・┃ | ┃ ┼ ┣━┿━┻━┿━┫ ┼ ■┃・ ┃ ┷━┻━┷━┷━┷━┻━┷
のような状況では、方向転換機の議論が適用できて、2つの2in2x2の部屋の白黒は完全に確定する。
これらを基本型として、例えば、次のようなヴァリエーション(総て3in2x3を即興で創ることができる)も考えられる:
・ ・ ・ ╋━┿━╋━╋ ╋━┿━╋ ╋━┿━╋━┿━╋ ┃1 ┃1┃ ┃3 ■┃・ ┃ ┃1 ・┃ ┣━┿━┫ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┃1 ┃ ┃ ┃・ ・┃ ┃ ┃ ・┃ ╋━┿━╋━╋ ╂ ┼ ┣━╋ ╋━┿━╋━┿━╋ ┃ ┃1┃ ・ ・ ╂ ┼ ╂ ╂ ┃ ┃ ┃ ╋━┿━┫ ╂ ┃・┃ ╋━╋
無論、これらの他にもたくさんの派生が考えられるだろう。
これらは試行錯誤の積み重ねで解くことができることも多いが、これを「ただの試行錯誤」と片付けてしまうか、新しく生まれる部屋にへやわけの妙味のひとつを感じるかは、ソルヴァーに委ねられている。
上級解き筋のひとつ。
あるマスを黒マスと仮定し、単純仮定の考え方に準ずる構造を2か所同時に発生させることで矛盾を導き、白マスと確定させる。
<基本型>
・┃ ┃ E┃D┃B ・┃ ┃ ━┿━┫ ╂ ━┿━┫ ╂ ━┿━┫ ╂ ・ ■┃・┃? → ・ ■┃C┃A → ・ ■┃・┃・ ━┿━┫ ╂ ━┿━┫ ╂ ━┿━┫ ╂ ・┃ ┃ E┃D┃B ・┃ ┃
(1) Aのマスに注目し、このマスが黒マスであると仮定する。
(2) 黒隣接禁により、2つのBは両方とも白マス。
(3) Cに対する分断禁により、2つのDのうちのどちらかは白マス。
(4) B、D、Eに、3部屋にわたる白マスの連続ができる。
(5) (4)は3連続禁違反なので、(1)の仮定は誤り。つまり、Aは白マス。
単純仮定と同様、基本型の他に「アース利用型」「遠因型」などのヴァリエーションがある。ここでは、アース利用型の例のみ示しておく。
<アース利用型>
? ・ ━┿━┿━┿━┿━ ━┿━┿━┿━┿━ ・ ・ ・ ・ ━┿━┿━┿━┿━ → ━┿━┿━┿━┿━ ■ ・ ・ ■ ■ ・ ・ ■ ━┷━┷━┷━┷━ ━┷━┷━┷━┷━
単純仮定よりも更に解き手の「見落とし」が多くなるため、問題作成時に軽率に使用するとテンポが著しく不安定な問題になってしまう虞れがある。この手筋を組み込んで問題を作成する場合は、「気付きやすいように演出する」「不確定マスが少ない領域で使用する」などの配慮が必要だろう。
中級解き筋のひとつ。黒マスか白マスかが確定していないある1マスに注目し、そのマスを白マスと確定させる。
あるマス(「M」とする)について、そのマスが黒マスであると仮定する。このとき、その黒マスによって、黒隣接禁による白マスと分断禁による白マスの両方が1つずつ発生することがある。それら2つの白マスとそれまでに確定していた白マスとで3連続禁違反が生じれば、最初の仮定が誤りであったことになり、「Mは白マスである」という結論が得られる。
<基本型>
・ ? ・ A B ・ ・ ━┿━┿━┿━ ━┿━┿━┿━ ━┿━┿━┿━ ・ ■ ・ → ・ ■ C D → ・ ■ ・ ━┿━┿━┿━ ━┿━┿━┿━ ━┿━┿━┿━ ・ ■ ・ ・ ■ E ・ ■ ・
(1) Aのマスに注目し、このマスが黒マスであると仮定する。
(2) 黒隣接禁により、Bは白マス。
(3) Cに対する分断禁により、Dは白マス。
(4) B、D、Eに、3部屋にわたる白マスの連続ができる。
(5) (4)は3連続禁違反なので、(1)の仮定は誤り。つまり、Aは白マス。
<アース利用型>
│・┃ ┃ │・┃ ┃ ┼─╂─╂─ → ┼─╂─╂─ │■┃・┃? │■┃・┃・ ┷━┻━┻━ ┷━┻━┻━
<遠因型>
━┿━┿━┿━┿━┿ ━┿━┿━┿━┿━┿ ・ ・ ■ ・ ・ ■ ━┿━┿━┿━┿━┿ ━┿━┿━┿━┿━┿ ・ ■ ・ ・ → ・ ■ ・ ・ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ・ ■ ・ ・ ■ ・ ━┿━┿━┿━┿━┿ ━┿━┿━┿━┿━┿ ・ ? ・ ・
作者の意図しない部分でこの解き筋が適用できる場合も多く、せっかく苦労して創った仕掛けの部分が、実は単純仮定だけで解けてしまい不発に終わる、というのはよくある話である。特に廊下の多い問題では単純仮定が発生しやすいので要注意。
なお、派生手筋にダブル単純仮定がある。
上級解き筋のひとつ。
下図のように、盤面の角で1in1x2が階段状に連なっているような配置のとき専用の解き筋:
┃ ┃J ┃・ ┣━┿━╋ ┼ ┼ ┼ ┣━┿━╋ ┼ ┼ ┼ ┣━┿━╋ ┼ ┼ ┼ ┃1 ┃ ┃G F┃ ┃■ ・┃ ┣━┳━┻━╋ ┼ ┼ ┣━┳━┻━╋ ┼ ┼ ┣━┳━┻━╋ ┼ ┼ ┃ ┃1 ┃ → ┃J┃E D┃ → ┃・┃1 ┃ ┠ ╋━┳━┻━╋ ┼ ┠ ╋━┳━┻━╋ ┼ ┠ ╋━┳━┻━╋ ┼ ┃ ┃1 ┃ ┃ ┃C B┃ ┃ ┃1 ┃・ ┠ ┼ ╋━┳━┻━╋ ┠ ┼ ╋━┳━┻━╋ ┠ ┼ ╋━┳━┻━╋ ┃ ┃1 ┃ ┃ ┃A H┃ ┃ ┃・ ■┃ ┗━┷━┷━┻━┷━┻ ┗━┷━┷━┻━┷━┻ ┗━┷━┷━┻━┷━┻
●"麓"側●
(1) Aのマスが黒マスだと仮定する。
(2) 黒隣接禁により、Bは白マスに確定。
(3) 数字「1」より、Cは黒マスに確定。
(4) 同様にして、Dは白マス、Eは黒マス、Fは白マス、Gは黒マス。
(5) A、C、E、Gにより、左下と右上が分断されてしまうので、分断禁に違反する。
(6) 従ってAのマスは白マスに確定。
(7) 数字「1」より、Hのマスは黒マスに確定。
●"頂上"側●
(1) Jのどちらかのマスが黒マスだと仮定する。
(2) 黒隣接禁により、Gは白マスに確定。
(3) 数字「1」より、Fは黒マスに確定。
(4) 同様にして、Eは白マス、Dは黒マス、Cは白マス、Bは黒マス、Aは白マス、Hは黒マス。
(5) J、F、D、B、Hにより、左下と右上が分断されてしまうので、分断禁に違反する。
(6) 従ってJのマスは両方とも白マスに確定。
(7) 3連続禁より、Gは黒マスに確定。
ペンシルパズル ひとりにしてくれ にも同様の解き筋がある。
上級解き筋のひとつ。前倒しの1、押し出しの1と合わせて1の定理と総称される。
中空の1の部屋の、長さ3以上の辺に接する外側のマスのうち連続する3マスが白マスと確定しているとき、3連続禁と黒隣接禁から、両端の白マスと同じ列の部屋内のマスは総て白マスと確定する。
┼ ╋━┿━╋ ┼ ╋━┿━╋ ┼ ╋━┿━╋ ・┃1 ┃ ・┃A ┃ ・┃・ ・┃■ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ・┃ ┃ → ・┃B B┃C → ・┃ ┃・ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ・┃ ┃ ・┃B B┃C ・┃・ ・┃■ ┼ ╋━┿━╋ ┼ ╋━┿━╋ ┼ ╋━┿━╋
(1) Aが黒マスだと仮定する。
(2) 数字「1」により、Bは4つとも白マスになる。
(3) 3連続禁によりCは2つとも黒マスになる。
(4) (3)は黒隣接禁に矛盾する。
(5) (4)より、(1)の仮定は誤り。つまり、Aは白マス。
(6) Aの1マス右、2マス下のマス、2マス下1マス右も同様に白マス。
1の定理の中では、最も高度な部類に入る解き筋。
へやわけにおける代表的な入り口のひとつ。盤面の側面に寝かせ(=長辺を盤面の端に接させ)られた3in2x3は、黒隣接禁と#bundankin分断禁により、周囲と合わせて合計13マスの白黒が確定する。
大きな盤面でも判別しやすい上にアースが発生すると同時に2方向に黒マスが伸びるので、使い勝手が非常に良い装置である。
┃ ┃・ ・ ┣━┿━╋ ┣━┿━╋ ┃3 ┃ ┃・ ■┃・ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┃ ┃ → ┃■ ・┃・ ┠ ┼ ╂ ┠ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃・ ■┃・ ┣━┿━╋ ┣━┿━╋ ┃ ┃・ ・
へやわけでは、「必ずどちらかが黒マスになる(両方が同時に白マスになることはない)」2つのマスのペアが確定することがしばしばある。このようなとき、その2つの両方のマスから黒マスがナナメに連結しているあるマスに注目すると、分断禁を利用した背理法によって白黒が確定する場合がある。このような解き方を総称して「どっちにしても作戦」とよぶ。
どっちにしても作戦の典型的な例としては、渡り廊下や数字系どっちにしてもがある。
上級解き筋のひとつ。
(n+1)in3xnの部屋で、部屋の頂点から長さnの辺に沿ってn-2個の白マスが確定したときに、分割充填法の考え方を一部用いることで一通りに定まる。
・ ・ ・ ╋━┿━┿━╋ ╋━╋━┿━╋ ╋━┿━┿━╋ ┃5 ┃ ┃1 4 ┃ ・┃■ ・ ■┃・ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃・ ┃・ ┃・ ■ ・┃・ ╂ ┼ ┼ ╂ → ╂ ╂ ┼ ╂ → ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ┃ ┃・ ┃・ ┃・ ・ ■┃・ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ┃ ┃・ ┃ ┃・ ■ ・┃ ╋━┿━┿━╋ ╋━╋━┿━╋ ╋━┿━┿━╋ ・
(1) 「n-2個の白マスを含む1xnの部屋」と「全マス未確定の2xnの部屋」に分けて考える。
(2) 「n-2個の白マスを含む1xnの部屋」の残り未確定マスは並んだ2マスのみであり、黒マスは最大1マス入る。
(3) 「全マス未確定の2xnの部屋」には、黒マスは最大nマス入る。
(4) 数字「n+1」により、「n-2個の白マスを含む1xnの部屋」と「全マス未確定の2xnの部屋」の両方に最大数の黒マスが入る。
(5) (3)より、腹の白から「n-2個の白マスを含む1xnの部屋」の中で1マスが白に確定する。
(6) 「n-2個の白マスを含む1xnの部屋」の残り1マスが黒マスに確定し、起爆から「全マス未確定の2xnの部屋」の黒マスも確定する。
(1)から(4)が分割充填法の考え方となっている。
また、これが長さnの辺の側で接して連なると、連鎖が起きる。
╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋ ┃5 ┃5 ┃5 ┃5 ┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ┃ ┃ ┃ ┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ┃ ┃ ┃ ┃ ╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋ ↓ ・ ・ ・ ╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋ ・┃■ ・ ■┃5 ┃5 ┃5 ┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ■ ・┃・ ┃ ┃ ┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ・ ■┃・ ┃ ┃ ┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ■ ・┃ ┃ ┃ ┃ ╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋ ・ ↓ ・ ・ ・ ・ ・ ╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋ ・┃■ ・ ■┃・ ■ ・┃5 ┃5 ┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ■ ・┃・ ・ ■┃・ ┃ ┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ・ ■┃・ ■ ・┃・ ┃ ┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ■ ・┃■ ・ ■┃・ ┃ ┃ ╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋ ・ ・ ・ ・ ・ ↓ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋ ・┃■ ・ ■┃・ ■ ・┃■ ・ ■┃・ ■ ・┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ■ ・┃・ ・ ■┃・ ■ ・┃・ ・ ■┃・ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ・ ■┃・ ■ ・┃・ ・ ■┃・ ■ ・┃・ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ■ ・┃■ ・ ■┃・ ■ ・┃■ ・ ■┃・ ╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
幻の上級解き筋のひとつ。7in3x5の部屋専用の解き筋で、難しいしサイズが大きいので、現在までのところ陽に使う(=使わないとほぼ解けない)問題は存在しない。
・ ・ ╋━┿━┿━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━┿━┿━╋ ┃7 ┃ ・┃■ ・ ・ ■┃・ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ → ┃・ ・ ・┃ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ ・┃■ ・ ・ ■┃・ ╋━┿━┿━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━┿━┿━╋ ・ ・
右側の図において、残り4つの空白のうち3つが黒マスになる。
立てられた(=短辺が盤面の端に接するように配置された)nin2xnの部屋が、側面が盤面の端からちょうど1マスだけ離れているとき、nin2xnの部屋の、盤面の端に接していない頂点の一方と盤面の端とに挟まれたマスは必ず白マスになる。
┠ ╋━┿━╋ ┠ ╋━┿━╋ ┠ ╋━┿━╋ ┃?┃3 ┃ ┃C┃A B┃ ┃・┃3 ┃ ┠ ╂ ┼ ╂ ┠ ╂ ┼ ╂ ┠ ╂ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃ → ┃ ┃B A┃ → ┃ ┃ ┃ ┠ ╂ ┼ ╂ ┠ ╂ ┼ ╂ ┠ ╂ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃A B┃ ┃ ┃ ┃ ┗━┻━┷━┻━ ┗━┻━┷━┻━ ┗━┻━┷━┻━
(1) 数字「3」と黒隣接禁により、「A3つが黒マス」か「B3つが黒マス」のどちらかが必ず成り立つ。
(2) 「A3つが黒マス」の場合、黒隣接禁によりCのマスが白マス。
(3) 「B3つが黒マス」の場合、分断禁によりCのマスが白マスになる。
※ 「もしもCのマスが黒マスだと仮定すると・・・」と考えても良い。
その性質上、腹の白や足下の白と併用されることが多い。
上級解き筋のひとつ。1辺を完全に共有した2つの4in3x3では、接している側のお互いの頂点のマス合計4マスを除く総てのマスの白黒が確定する。
╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋ ┃4 ┃4 ┃ ・┃■ ・ ┃4 ・ ■┃・ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃ → ・┃・ ■ ・┃・ ■ ・┃・ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃ ・┃■ ・ ┃ ・ ■┃・ ╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋━┿━┿━╋
解き筋の名称は、確定図が蝶(バタフライ)の形になっていることに由来する。初心者に全く易しくも優しくもないことと、仕掛けのサイズがサイズだけに小さい盤面では使いにくいのが難点。
中級解き筋のひとつ。
nin2xnの白黒の入り方は2通りあるが、そのどちらの場合でも、黒隣接禁及び分断禁により腹は白マスと確定する。
? ? C D ・ ・ ╋━┿━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━┿━╋ ┃4 ┃ ┃A B A B┃ ┃4 ┃ ╂ ┼ ┼ ┼ ╂ → ╂ ┼ ┼ ┼ ╂ OR ╂ ┼ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃B A B A┃ ┃ ┃ ╋━┿━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━┿━╋ ? ? D C ・ ・
(1) 数字「4」と黒隣接禁により、「A4つが黒マス」か「B4つが黒マス」のどちらかが必ず成り立つ。
(2) 「A4つが黒マス」の場合、黒隣接禁によりDのマスが、分断禁によりCのマスが、それぞれ白マス。
(3) 「B4つが黒マス」の場合、黒隣接禁によりCのマスが、分断禁によりDのマスが、それぞれ白マス。
※ 「もしもC、Dが黒マスだと仮定すると・・・」と考えても良い。
上級解き筋のひとつ。
10in3x9(後述の条件が加わると9in3x9)の中央部が特定の状態に確定したときに適用できる。
┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ・ ■ ・ ・ ■ ・ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ・ ■ ・ ■ ・ ・ ・ ■ ・ ■ ・ ・ ╋━┿━┿━┿━┿━┿━┿━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━┿━┿━┿━┿━┿━┿━╋ ┃10 ・ ・ ・ ┃ ・┃■ ・ ・ ・ ・ ・ ■┃・ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ┃ ・ ■ ・ ┃ → ┃・ ・ ・ ■ ・ ・ ・┃ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ┃ ・ ・ ・ ┃ ・┃■ ・ ・ ・ ・ ・ ■┃・ ╋━┿━┿━┿━┿━┿━┿━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━┿━┿━┿━┿━┿━┿━╋ ・ ■ ・ ■ ・ ・ ・ ■ ・ ■ ・ ・ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ・ ■ ・ ・ ■ ・ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼
左上図のように10in3x9の部屋が中央で分断されたときを考える。左右にそれぞれ3x3の空間ができる。
(1) 3x3の空間には黒隣接禁により最大5個の黒マスが入る。
(2) 数字「10」により、左右合わせて残り9個の黒マスが入る。
(3) (1)、(2)より、3x3の空間の片方に4個、もう片方に5個黒マスが入る。
(4) 黒マスが5つ入る場合、3x3クロスより空間の4頂点と中央のマスが黒マスとわかる。このとき、10in3x9の部屋の上下にある黒マスがナナメに繋がる(→伸びる)ことに注意。
(5) 黒マスが4つ入る場合、もう片側に5つ入ることに注意すると、V字の4と同様の考え方から、10in3x9の部屋の中央から遠い側の空間の頂点2つが黒マスに確定する。
(6) どっちにしても作戦により、10in3x9の頂点のマスが黒マスと確定する。
また、部屋の上下にある黒マスがどちらもアースされている、もしくは互いにナナメに繋がる場合、9in3x9となっている場合に同じ手筋が適用できる。
┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯ ┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯ ・ ■ ・ ・ ■ ・ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ・ ■ ・ ■ ・ ・ ・ ■ ・ ■ ・ ・ ╋━┿━┿━┿━┿━┿━┿━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━┿━┿━┿━┿━┿━┿━╋ ┃9 ・ ・ ・ ┃ ・┃■ ・ ・ ・ ・ ・ ■┃・ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ┃ ・ ■ ・ ┃ → ┃・ ・ ・ ■ ・ ・ ・┃ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ┃ ・ ・ ・ ┃ ・┃■ ・ ・ ・ ・ ・ ■┃・ ╋━┿━┿━┿━┿━┿━┿━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━┿━┿━┿━┿━┿━┿━╋ ・ ■ ・ ■ ・ ・ ・ ■ ・ ■ ・ ・ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ・ ■ ・ ・ ■ ・ ┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷ ┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷
(1) 先ほどの(1)、(2)と考え方から、「片方に3個、もう片方に5個」もしくは「両方とも4個」黒マスが入る。
(2) 「片方に3個、もう片方に5個」の場合、5個入る方で必ず部屋の上下にある黒マスがナナメに繋がるため、分断禁によりありえないことがわかる。
(3) 「両方とも4個」の場合、先ほどの(4)と同じように10in3x9の部屋の中央から遠い側の空間の頂点2つが黒マスに確定する。
(4) 「両方とも4個」であるから、9in3x9の頂点のマスが黒マスと確定する。
上級解き筋のひとつで、限界線の攻防のひとつ。
中空4in3x3の腹の1つが黒マスと確定すると、対辺の両端に相応する内部の2マスが黒マスになる。
・ ・ ╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋ ┃4 ・ ┃ ┃B ・ B┃ ・┃■ ・ ■┃・ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ・┃ → ┃・ A ・┃ → ┃・ ・┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃ ・ ┃ ┃A C A┃ ┃ ・ ┃ ╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋ ・ ■ ・ ・ ■ ・ ・ ■ ・
(1) Bのうちどちらか1つが白マスだと仮定する。
(2) 数字「4」から、3つのAは黒マスと確定。
(3) Cのマスが周囲のマスと分断されるので、分断禁違反。
(4) (1)の仮定は誤りなので、Bは両方とも黒マス。
4in3x3の特性をよく知っている人にはそれなりに判り易い解き筋だが、慣れていない初心者には難しいので、問題を創る際には無思慮に使うことのないよう注意が必要である。
へやわけのバリアントルールの1つ。
簡単に言うと不定形へやわけと∀人∃HEYAを組み合せたようなルールだが、そもそも部屋が点対称な形になっていないことがある。
╋━╋ ┼ ┼ ╋━╋ ╋━╋ ┼ ┼ ╋━╋ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃A┃ I ┃B┃ ╂ ┗━╋ ╋━┛ ╂ ╂ ┗━╋ ╋━┛ ╂ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃C D┃H┃E F┃ ╋━┓ ┗━┛ ┏━╋ ╋━┓ ┗━┛ ┏━╋ ┃ ┃ → ┃G * G┃ ┼ ╋━┓ ┏━╋ ┼ ┼ ╋━┓ ┏━╋ ┼ ┃ ┃ F E┃H┃D C ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ┃ ┃ B ┃I┃ A ┼ ┼ ╋━╋ ┼ ┼ ┼ ┼ ╋━╋ ┼ ┼
このときの点対称の位置というのは、上の図の場合同じ文字の位置(「*」は対称の中心)になる。
これを言語化すると、「辺が格子に沿ったもので、その部屋を完全に含む長方形をとる。この長方形の中心を対称の中心として、部屋内の全てのマスについて、対称位置(部屋の内外は関係なく、あくまで長方形での対称となる位置)とマスの色が一致する。」となる。
注意したいのは「部屋内の全てのマスについて」の対称位置であり、部屋の外側のマスに関しては対称位置の判定が行われないことである。
なお、∀人∃HEYAではなかなか使用しづらい天地開闢は、以下のような部屋割りで再現が可能となる。
┃ ┃・ ・ ┣━┿━╋ ┣━┿━╋ ┃ ┃ ┃・ ■┃・ ┠ ╋━╋ ┠ ╋━╋ ┃ ┃ ┃ → ┃■┃・┃・ ┣━╋ ╂ ┣━╋ ╂ ┃ ┃ ┃・ ■┃・ ┣━┿━╋ ┣━┿━╋ ┃ ┃・ ・
なお、現在、正常に正答判定が出るのはpzv.jpの∀人∃HEYAプレイヤーのみとなっている(puzz.linkの∀人∃HEYAプレイヤーでは「部屋の形が点対称ではありません。」と表示される)。
数々の幻の上級解き筋を生み出す、へやわけ特有の理論体系。ぽっつ氏により確立された。
マニアックな議論の積み重ねを必要とするため、現在のところ分割充填法を陽に利用しなければならない問題が公の場では発表されたことはない。
具体的な適用例は、別ページ収納カタログ(仮)?を参照のこと。
ルール(2)「太線で区切られた四角」のこと。
へやわけがへやわけであるためのアイデンティティ。それが証拠に、「部屋のない10x10の盤面に数字「0」の入った問題」など誰も解こうとは思わないであろう。
(実際の世界では四角形でない部屋も珍しくないにも拘わらず、)へやわけで四角形の部屋しか認められていないのは、へやわけというパズルが当初、人間が生まれながらにして有していると考えられているファジー論理的思考を一切排した、厳密に古典論理のみで形成された理想的世界観のシミュレートを目的に開発されたため、などということは勿論なく、「四角」だけに視覚的美観を追及すると共に、非四角形の無秩序な議論を避けたためであろうと思われる。
へやわけのsintxuに置ける黒マスの全パターンを表示してくれるサイト。
sは最大30、tとuはそれぞれ最大16までで指定する。また、パターンが1000通りを超える際は1000パターンまでのみ表示する。
また、部屋の辺が盤面端かどうかを指定することができる。盤面端と指定した場合は、それに矛盾しないパターンのみが表示される。
管理・開発者はみゃーみゃ氏(TwitterID:@3892myamya)。
サイトはこちら。
へやわけや∀人∃HEYAを含め、様々なペンシルパズルのソルバー機能を持つサイト。
この項目の編集時点(2020/12/01)で112種類のパズルに対応している。
pzv.jpやpuzz.linkの問題URLを入力すると、30秒以内に判明した、解答が確定したマスを全て教えてくれる。
逆に、確定していない場合には未確定マスとして教えてくれるため、問題作成時の唯一解確認にも役立つ。
管理・開発者はみゃーみゃ氏(TwitterID:@3892myamya)。
サイトはこちら。
5つの同面積の正方形をつないでできる図形を「ペントミノ」というが、ペントミノ図形に「3」が入っていると、黒隣接禁により、黒マスの入り方は一通りに確定することが多い。以下、ペントミノ図形ごとに、どこまで確定するかを示す:
<F型ペントミノ>
╋━┯━╋ ╋━┯━╋ ┃3 ┃ ┃3 ┃ ╋━┓ ┗━╋ ╋━┓ ┗━╋ ┃ ┃ → ┃・ ■┃ ┠ ┏━╋ ┠ ┏━╋ ┃ ┃ ┃■┃ ╋━╋ ╋━╋
<I型ペントミノ>
╋━┯━┯━┯━┯━╋ ╋━┯━┯━┯━┯━╋ ┃3 ┃ → ┃■ ・ ■ ・ ■┃ ╋━┷━┷━┷━┷━╋ ╋━┷━┷━┷━┷━╋
<L型ペントミノ>
╋━╋ ╋━╋ ┃3┃ ┃■┃ ┠ ┗━┯━┯━╋ ┠ ┗━┯━┯━╋ ┃ ┃ → ┃・ ■ ・ ■┃ ╋━┷━┷━┷━╋ ╋━┷━┷━┷━╋
<N型ペントミノ>
╋━┯━╋ ╋━┯━╋ ┃3 ┃ ┃■ ・┃ ╋━┓ ┗━┯━╋ ╋━┓ ┗━┯━╋ ┃ ┃ → ┃■ ・ ■┃ ╋━┷━┷━╋ ╋━┷━┷━╋
<P型ペントミノ>
╋━┯━╋ ╋━┯━╋ ┃3 ┃ ┃・ ■┃ ┠ ┼ ┗━╋ ┠ ┼ ┗━╋ ┃ ┃ → ┃■ ・ ■┃ ╋━┷━┷━╋ ╋━┷━┷━╋
<T型ペントミノ>
╋━┯━┯━╋ ╋━┯━┯━╋ ┃3 ┃ ┃■ ・ ■┃ ╋━┓ ┏━╋ ╋━┓ ┏━╋ ┃ ┃ → ┃ ┃ ┠ ┨ ┠ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ╋━╋ ╋━╋
<U型ペントミノ>
╋━╋ ╋━╋ ╋━╋ ╋━╋ ┃3┃ ┃ ┃ ┃■┃ ┃■┃ ┠ ┗━┛ ┨ → ┠ ┗━┛ ┨ ┃ ┃ ┃・ ■ ・┃ ╋━┷━┷━╋ ╋━┷━┷━╋
<V型ペントミノ>
╋━╋ ╋━╋ ┃3┃ ┃■┃ ┠ ┨ ┠ ┨ ┃ ┃ → ┃・┃ ┠ ┗━┯━╋ ┠ ┗━┯━╋ ┃ ┃ ┃■ ・ ■┃ ╋━┷━┷━╋ ╋━┷━┷━╋
<W型ペントミノ>
╋━╋ ╋━╋ ┃3┃ ┃■┃ ┠ ┗━╋ ┠ ┗━╋ ┃ ┃ → ┃・ ■┃ ╋━┓ ┗━╋ ╋━┓ ┗━╋ ┃ ┃ ┃・ ■┃ ╋━┷━╋ ╋━┷━╋
<X型ペントミノ>
╋━╋ ╋━╋ ┃3┃ ┃ ┃ ╋━┛ ┗━╋ ╋━┛ ┗━╋ ┃ ┃ → ┃ ・ ┃ ╋━┓ ┏━╋ ╋━┓ ┏━╋ ┃ ┃ ┃ ┃ ╋━╋ ╋━╋
<Y型ペントミノ>
╋━╋ ╋━╋ ┃3┃ ┃■┃ ╋━┛ ┗━┯━╋ ╋━┛ ┗━┯━╋ ┃ ┃ → ┃■ ・ ┃ ╋━┷━┷━┷━╋ ╋━┷━┷━┷━╋
<Z型ペントミノ>
╋━┯━╋ ╋━┯━╋ ┃3 ┃ ┃■ ・┃ ╋━┓ ┨ ╋━┓ ┨ ┃ ┃ → ┃■┃ ┠ ┗━╋ ┠ ┗━╋ ┃ ┃ ┃・ ■┃ ╋━┷━╋ ╋━┷━╋
もちろん、へやわけの盤面には長方形の部屋しか許されないので(部屋参照)、そのままで使われることは「I型」を除いてあり得ないが、部分的に白マスが確定した部屋で使われると効果的な決まり方をする。例えば、
╋━┿━╋ ╋━┿━╋ ┃3 ・┃ ┃■ ・┃ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ┃ ・┃ → ┃・ ・┃ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ┃ ・┃ ┃■ ・┃ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃・ ■┃ ╋━┿━╋ ╋━┿━╋
╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋ ┃3 ・ ・┃ ┃■ ・ ・┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃ ・┃ → ┃・ ■ ・┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃・ ┃ ┃・ ・ ■┃ ╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋
など。
基本解き筋のひとつ。
nin2xnの白黒の入り方は2通りあるが、そのどちらかの場合に「黒マスによる盤面の分断」が発生する場合、分断禁により他方の入り方に確定する。砲台や天地開闢も方向転換機の一種である。
┠ ┼ ┼ ┼ ┼ ┠ ┼ ┼ ┼ ┼ ┠ ┼ ┼ ┼ ┼ ┃■ ・ ┃■ ・ ┃■ ・ ・ ┠ ╋━┿━╋ ┼ ┠ ╋━┿━╋ ┼ ┠ ╋━┿━╋ ┼ ┃・┃2 ┃ → ┃・┃A B┃ → ┃・┃・ ■┃・ ┠ ╂ ┼ ╂ ┼ ┠ ╂ ┼ ╂ ┼ ┠ ╂ ┼ ╂ ┼ ┃ ┃ ┃・ ┃ ┃B A┃・ ┃・┃■ ・┃・ ┠ ╋━┿━╋ ┼ ┠ ╋━┿━╋ ┼ ┠ ╋━┿━╋ ┼ ┃ ・ ■ ┃ ・ ■ ┃ ・ ・ ■ ┗━┷━┷━┷━┷ ┗━┷━┷━┷━┷ ┗━┷━┷━┷━┷
(1) 数字「2」と黒隣接禁により、「A2つが黒マス」か「B2つが黒マス」のどちらかが必ず成り立つ。
(2) 「A2つが黒マス」と仮定する。
(3) 黒マスにより、盤面が左下と右上に分断されてしまう。
(4) 分断禁により、(2)の仮定は誤り。つまり「B2つが黒マス」となる。
へやわけの基本解き筋の中でも特に「黒マスの繋がり」を強く意識させる解き筋で、難易を問わず頻繁に利用される。
┏━┯━┳━┯━┳━┯━┳━┯━┳━┓ ┃2 ┃1 ┃1 ┃ ┃1┃ ┠ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ┣━┿━╋━┫ ┃ ┃ ┃ ┃2 ┃ ┃ ┣━┿━╋━┿━╋━┿━┫ ┼ ╂ ┨ ┃ ┃3 ┃ ┃ ┃ ┃ ┠ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┠ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ┣━┿━┻━┫ ┃ ┃ ┃ ┃3 ┃ ┣━┿━╋━┿━┻━┳━┫ ┼ ┼ ┨ ┃2 ┃ ┃ ┃ ┃ ┠ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┣━┿━┿━┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┿━╋━┿━┿━╋━┻━┿━┿━┫ ┃1 ┃3 ┃ ┃ ┠ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ┼ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┗━┷━┻━┷━┷━┻━┷━┷━┷━┛ぱずぷれv3で解く puzz.linkで解く
盤面の角にある2in2x2。へやわけの代表的な入り口のひとつ。黒マスが角から盤面の中央部に向かって伸びることからこうよばれる。
角にあるために見つけやすく、合計8マスの白黒が確定するため、初心者向けの入り口としては特に有用である。
┏━┯━┳━ ┏━┯━┳━ ┃2 ┃ ┃■ ・┃・ ┠ ┼ ╂ → ┠ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃・ ■┃・ ┣━┿━┛ ┣━┿━┛ ┃ ┃・ ・
基本解き筋のひとつ。
数字の入っている部屋において、数字の個数分の黒マスが確定したとき、ルール(2)より残りの部屋内のマスが総て白マスになる。
╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋ ┃1 ■┃ ┃・ ・ ■┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ → ┃・ ・ ・┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ ┃・ ・ ・┃ ╋━┿━┿━╋ ╋━┿━┿━╋
この解き筋により、0の部屋の総てのマスは白マスだと確定する。へやわけにおける代表的な入り口のひとつである。
解き筋のうち、「非常に難解である」「適用可能ケースが極端に限定されている」などの理由で、現時点では「ニコリ」などの公式出版物で使われたことがない解き筋のこと。ここで、解き筋が「使われる」とは、その解き筋を使用しないと、(総当たりなどの非現実的な解き方をしない限り)ほぼ解けない問題がある、ということを指す。また、公式出版物とは、ニコリが発行している書籍媒体を指す。
なお、現在は幻の解き筋として扱われているものでも、世の中のへやわけ観が変化したり、該当解き筋を非常に判りやすく提示する方法ができたりすることで、将来使われる可能性はある。
寸法1xnの部屋、つまり、1辺の長さが1で他辺の長さが1以上の部屋のこと。
廊下は渡り廊下、寸断の黒、単純仮定など、数多くの解き筋に直結し、創り手・解き手を次の展開へ導く連絡通路の役割を果たす。(参考:nin1x(2n-1))
上級解き筋のひとつ。廊下が3in2x3の腹に垂直に接している場合、3in2x3の白黒は完全に確定する。
┳━┿━┿━┳ ┳━┿━┿━┳ ┳━┿━┿━┳ ┃3 ┃ ┃3 ┃ ┃■ ・ ■┃ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ┃ ┃ → ┃C C┃ → ┃・ ■ ・┃ ┻━┳━┳━┻ ┻━┳━┳━┻ ┻━┳━┳━┻ ┃ ┃ B┃A┃B ┃・┃ ╂ ╂ ╂ ╂ ╂ ╂
(1) 腹の白より、Aのマスが白マスと確定する。
(2) 3連続禁により、Bのマスのどちらかは黒マスになる。
(3) 黒隣接禁により、Cのマスのどちらかが白マスになる。
(4) Cのマスのどちらが白マスでも、3in2x3の白黒は一通りに確定する。
廊下を利用した解き筋なので、渡り廊下との相性も良い。また、3in2x3を使うため、上級解き筋の中では比較的気づきやすいとも考えられる。
中級解き筋のひとつ。どっちにしても作戦の代表的な例で、この解き筋を指して「どっちにしても作戦」と称することも多い。
長辺側が盤面の端に接していない廊下に白マスがあるとき、その両脇にあるどちらかのマスは3連続禁より黒マスになる。このとき、両脇のどちらのマスともナナメに連続する黒マスで繋がっているあるマスに注目し、分断禁を利用した背理法によって白マスが確定する解き方である。
渡り廊下には、大きく分けて次の2つの型がある:
<直接型>
┏━┯━┳━┳━ ┏━┯━┳━┳━ ┏━┯━┳━┳━ ┃ ・┃■┃・ ┃ ・┃■┃・ ┃ ・┃■┃・ ┠ ┼ ╂ ╂ ┠ ┼ ╂ ╂ ┠ ┼ ╂ ╂ ┃ ┃・┃ ┃ A┃・┃A ┃ ┃・┃ ┠ ┼ ╂ ╂ → ┠ ┼ ╂ ╂ → ┠ ┼ ╂ ╂ ┃ ・┃■┃・ ┃ ・┃■┃・ ┃ ・┃■┃・ ┠ ┼ ╂ ╂ ┠ ┼ ╂ ╂ ┠ ┼ ╂ ╂ ┃・ ?┃・┃ ┃・ B┃・┃ ┃・ ・┃・┃ ┠ ┼ ╂ ╂ ┠ ┼ ╂ ╂ ┠ ┼ ╂ ╂ ┃■ ・┃ ┃ ┃■ ・┃ ┃ ┃■ ・┃ ┃ ┠ ┼ ╂ ╂ ┠ ┼ ╂ ╂ ┠ ┼ ╂ ╂
(1) 3連続禁により、Aのどちらかは黒マスになる。
(2) もしBが黒マスだとすると左上のエリアと右下のエリアとが黒マスで分断されてしまうので、分断禁よりBが白マスと確定する。
<先読み型>
┏━┯━┳━┳━ ┏━┯━┳━┳━ ┏━┯━┳━┳━ ┃ ┃ ┃ ┃ C┃B┃C ┃ ┃ ┃ ┠ ┼ ╂ ╂ ┠ ┼ ╂ ╂ ┠ ┼ ╂ ╂ ┃・ ・┃?┃ ┃・ ・┃A┃ ┃・ ・┃・┃ ┠ ┼ ╂ ╂ → ┠ ┼ ╂ ╂ → ┠ ┼ ╂ ╂ ┃・ ■┃・┃ ┃・ ■┃・┃ ┃・ ■┃・┃ ┠ ┼ ╂ ╂ ┠ ┼ ╂ ╂ ┠ ┼ ╂ ╂ ┃■ ・┃ ┃ ┃■ ・┃ ┃ ┃■ ・┃ ┃ ┠ ┼ ╂ ╂ ┠ ┼ ╂ ╂ ┠ ┼ ╂ ╂
(1) Aが黒マスだと仮定する。
(2) 黒隣接禁により、Bが白マスに確定する。
(3) 3連続禁により、Cのどちらかは黒マスになる。
(4) Cのどちらがが黒マスだとしても、左上のエリアと右下のエリアとが黒マスで分断されてしまい、分断禁違反。(1)の仮定が誤りなのでAは白マス。
渡り廊下の考え方は、ペンシルパズル ひとりにしてくれ でも頻繁に登場する。
┏━┯━┯━┳━┯━┳━┳━┯━┓ ┃ ┃2 ┃2┃ ┃ ┠ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┿━┿━╋━┿━┫ ┣━┿━┫ ┃2 ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┿━┳━┫ ┼ ╂ ╂ ┼ ┨ ┃ ┃2┃ ┃ ┃ ┃ ┠ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┠ ┼ ╂ ╂ ┼ ┣━┻━┿━┫ ┃ ┃ ┃ ┃1 ┃ ┠ ┼ ╂ ╂ ┼ ┣━┿━┿━┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┿━┻━┻━┿━┫ ┼ ┼ ┨ ┃2 ┃ ┃ ┗━┷━┷━┷━┷━┻━┷━┷━┛ぱずぷれv3で解く puzz.linkで解く
数字「0」の入った部屋のこと。
ホワイトニングにより部屋内にあるマスは総て白マスになるため、0の部屋は白マスを発生させるための最も簡易な装置と考えられる。また、1の定理やジグザグサンドなどとの相性が良いため、0の部屋は難しい問題を創るときにも重宝される。
なお、0の部屋が角や端に接していない場合、その部屋を隔てて、黒マスは互い違いになる:
╋━┿━╋ ╋━┿━╋ ╋━┿━╋ ┃0 ┃ ■┃・ ・┃・ ・┃・ ・┃■ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ┃ ┃ → ・┃・ ・┃■ OR ■┃・ ・┃・ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ╂ ┃ ┃ ■┃・ ・┃・ ・┃・ ・┃■ ╋━┿━╋ ╋━┿━╋ ╋━┿━╋
1の部屋に関する3つの解き筋、前倒しの1、押し出しの1、中央分離の1をまとめた総称。なお、「1の定理」という呼称ではあるが、数字が2以上のところでも同様の解き筋は見られる。
1の定理を多用した問題は基本的に白マス中心に進んでいく展開になるので、従来の「黒マス突進型」のへやわけとは違った魅力を発揮する。へやわけの奥深さの一端を担う重要な解き筋群である。
┏━┳━┯━┳━┯━┳━┯━┳━┓ ┃1┃1 ┃1 ┃0 ┃ ┃ ┠ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┠ ┣━┿━╋━┿━╋━┳━┻━┫ ┃ ┃1 ┃1 ┃1┃1 ┃ ┠ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ╂ ┼ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━╋━┿━┻━┳━┫ ╂ ┼ ┨ ┃1┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┠ ╂ ┼ ┼ ╂ ┣━┻━┿━┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┠ ┣━┿━┿━╋━┻━┳━┿━┫ ┃ ┃1 ┃1 ┃1 ┃ ┠ ┣━┿━┿━┫ ┼ ╂ ┼ ┨ ┃ ┃0 ┃ ┃ ┃ ┗━┻━┷━┷━┻━┷━┻━┷━┛ぱずぷれv3で解く puzz.linkで解く
へやわけのルール(3)「白マスは、タテまたはヨコにまっすぐに3つの部屋にわたって続いてはいけません。」のこと。
「3連続禁を使わないへやわけ」「3連続を許すへやわけ」というものを創ることは不可能ではないが、このルールがあるからこそへやわけが魅力溢れるものになっている、ということに反論する者はそうはいないだろう。例えば、1の定理や単純仮定などは、3連続禁あってこその解き筋である。
参考までに、へやわけから3連続禁ルールを除いた問題の例を以下に示す:
<「3連続OKへやわけ」の問題>
┏━┯━┳━┯━┯━┯━┳━┯━┓ ┃1 ┃3 ┃1 ┃ ┠ ┼ ╂ ┼ ┼ ┼ ╂ ┼ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┳━┻━┳━┿━┳━┻━┿━┫ ┃1┃1 ┃3 ┃2 ┃ ┠ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ┼ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┻━┿━┫ ┼ ┣━┿━┳━┫ ┃2 ┃ ┃1 ┃ ┃ ┠ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ╂ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┿━┳━┻━┿━┻━┳━┻━┫ ┃2 ┃3 ┃1 ┃ ┠ ┼ ╂ ┼ ┼ ┼ ╂ ┼ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┗━┷━┻━┷━┷━┷━┻━┷━┛
3連続禁による黒マス発生は、黒マスの発生する部屋が注目している3連続の部屋のどの位置にあるかによって、外向型と内向型に分類できる。連続する3部屋のうち両端の部屋に3連続禁が発生する場合が外向型で、真ん中の部屋に発生する場合が内向型である。
<外向型>
┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ・┃・ ・┃ → ・┃・ ・┃■ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼
<内向型>
┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ・┃ ┃・ → ・┃■┃・ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼
┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ・┃・ ┃・ → ・┃・ ■┃・ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼ ┼ ╂ ┼ ╂ ┼
廊下を挟む形でない内向型(上図の下の方)は「過去を振り返る」ことになる分、外向型よりも一般にテンポが少し落ちる。勢いを重視するへやわけを創る場合は外向型の3連続禁を中心に、パズル度を重視するへやわけを創る場合は内向型の3連続禁を中心に据えるように心掛けると、メリハリを付けやすいだろう。
数々の中級〜上級解き筋を生み出す現代へやわけ界のホープ。「4in3x3を制するものはへやわけを制す」と言ったら過言だが、少なくともへやわけのエキスパートとなるためには避けては通れない対象である。
サソリの4、四方固め、かたつむり定理、角の白十字、V字の4など、数多くの中級〜上級解き筋へ派生する。
┏━┯━┯━┳━┯━┯━┯━┳━┓ ┃4 ┃5 ┃ ┃ ┠ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ┼ ╂ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┠ ┼ ┼ ╂ ┼ ┼ ┼ ╂ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┿━┿━┫ ┼ ┼ ┼ ╂ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┳━┿━┻━┳━┳━┿━┻━┫ ┃ ┃4 ┃ ┃4 ┃ ┠ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┠ ╂ ┼ ┼ ╂ ╂ ┼ ┼ ┨ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┠ ┣━┿━┿━┫ ┣━┿━┿━┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┗━┻━┷━┷━┻━┻━┷━┷━┛ぱずぷれv3で解く puzz.linkで解く
2in1x3、3in1x5など。広義には1in1x1も含むが、普通は含まない。
基本手解き筋の飛び石定理や中級解き筋の渡り廊下を生み出す。また、盤面の端に寝かせ(=長辺を盤面の端に接させ)たり、端から1マス分だけ離して寝かせたり(下図盤面の左上)することでより破壊力を向上させることもできる汎用性の高い装置。
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2in2x2、3in2x3など。広義には1in2x1も含むが、普通は含まない。
nin2xnの黒マスの入り方は2通りしかないので、部屋の中のどれか1マスが確定すれば総てのマスが自動的に確定する。このため、nin2xnの周辺のマスを黒マスにして、その黒マスによる黒隣接禁からnin2xnを一気に「爆発」させることにより、へやわけにスピード感を与えることができる(→起爆)。また、方向転換機として機能し、ダイナミックな分断禁を演出するのも、nin2xnの重要な役割である。
中級解き筋としてのnin2xnの利用価値としては、端に立てて配置されたときの足下の白、nが3以上の場合に使うことのできる腹の白などがある。
- heyawake wikiより
- 書き下ろし
- その他
- にゃんこばずうか氏制作「へやわけ用語の基礎知識」より
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