問題の作り方は人それぞれと思うのですが、一例という事でわたくし青い厚揚げが普通に問題を作る時はどんな感じかを書かせて頂こうと思います。
難易度設定はおてごろぐらいの問題を目指そうと思います。
難易度は主に解くのに使う手筋によって付けられている・自分でも付けているかなという印象です。他にもヒントの見つけ辛さ・仮置きの多さも考慮してみると良いかもしれません。
注意!
この記事を書いている2019年9月現在までの状況では、ネット上で遊べるヤジリンに比べ、ニコリの出している書籍で遊べるヤジリンでは問題を解く際に使う手筋がかなりコントロールされていると思います。
詳しくは各々ヤジリンの問題が載っている本・雑誌を買って頂き確かめてほしいのですが、自分の見た感じではニコリの本誌で使っているのは概ね手筋集(ヤジリン)の基本手筋部分+端偶法ぐらいでしょうか。端偶法を使うとたいへん以上になるのかな?と思っています。
ペンシルパズルの遊びのデザインの一環としての施策と思われます(私見)ので、ニコリへのヤジリン投稿を考えていらっしゃる方はこのような事情を念頭に置いてみるのも良いかもしれません。
作り方にも色々あると思いますが、ここでは恐らくオーソドックスな作り方と思われる「解くように作る」という方法で作って行こうかなと思います。
解き方にも色々ありますが、ここで言う「解く」とは解き方(ヤジリン)で紹介したような1通りに確定する部分を書き加えていき最終的に完成させるというような解き方です。
ペンシルパズルのお約束として、唯一解でない場合は問題不備とみなされますので問題が唯一解で有ることが大切なのですが、1通りに確定する所のみを確実に埋めていくという方法ならば、その問題が唯一解かどうかを確かめることができます。
今回はぱずぷれv3のヤジリンエディタを用いて作って行こうと思います。
ぱずぷれ自体の使い方に関してはぱずぷれv3でのパズル出題方法をご覧ください。

では、作りましょう。

ヤジリンの入り口(ここから解き始められるよ、というパターンのこと)と言えば、「1つ飛ばしの黒」の手筋と思いますのでまずはそれで確定するヒントを適当に置くことにします。

黒マス・線の確定する場所を埋めます。

「端偶法」の手筋を考えると、左下の部分に入り込む線の端が偶数本にならなくてはなりません。
一般的に、作っていて閉じた空間に入り込む線の端の数が奇数本だとどうやっても答えが無いことになってしまい悲しいので作る時は気を付けます。
青丸で囲まれた線の端が左下の空間に入るか外に出るかというような「端偶法」の手筋を使う(この場合は左下の空間に入るのが分かりますので、青丸の線の端は右側には行かないことが分かります)問題にするのもあるのですが、「端偶法」は上級手筋なので使うと少なくともたいへん以上の問題になります。
当初のおてごろぐらいの問題を作ろうというのに反してしまうため使わせないようにすることにします。

今回はその線の端が左下の空間に入るように水色のマスを何かしらの方法で早めに埋めてしまうことを考えます。

ちょうど空いてる箇所が3個だったので3←のヒントを入れてみました。

確定するところを埋めます。

次に良い感じに3を入れられそうな場所を見つけたので3↓を入れました。

確定する所を埋めます。矛盾しました(3←の右の空白マスが黒マスになりますが黒マスが連続してしまいます)

駄目だったので3↓はやめました。ぱずぷれでは「戻」ボタンを押すと戻れます。

では、控えめに2↓にしてみましょう。

確定する所を埋めます。

斜めにヒントが並んで面白い感じなので斜めもう1つヒントを加えてみました。

確定するところを埋めます。

次は左下をどうにか埋めることを考えます。左下に直接ヒントを置くのも良いですが、せっかくなので上の3←を埋めてからでないと埋められないように上からヒントを入れることにします。いい感じの場所を探して1↓をこの位置に入れることにしました。

確定するところを埋めます。

左上の部分に線が引けるのは手筋集(ヤジリン)の「単純仮定の応用(出口の手筋)」から分かるのですが、おてごろぐらいの問題なので初心者の方を想定して、少し応用ぐらいのこの手筋を使わなくても確定するようにしたいので右側に0←のヒントを置くことにしました。

確定する所を埋めたら矛盾しました(左上の部分に線の端が孤立しています)

消してから1個右に0←を置いてみました。

確定する所を埋めます。

あとは残った部分を埋められそうなところにヒントをうまく置いて埋められるようにすれば良いので良い感じの場所を探してみてここに2↓を置くことにしました。右上もまた「単純仮定の応用(出口の手筋)」から線が引けるのが分かるのですが、それを使わなくても済むように右上に線の端が誘導されるよう2↓を置くことにします。

確定するところを埋めて、完成しました。

解答消去を押して解きなおしチェックをします。解いた感じの確認や唯一解の確認をします。

左上や右上は先に埋められるようになっていますが、概ね作る時に使った手筋は無くなったりしてないのでよいでしょう。

解けました。解いてみて解が複数あるのが分かったり、納得のいかない場合はこの後調整しますが、今回はまあ良いかなと思ったのでこれで完成ということにします。
今回の問題はこちら
問題を作った時はみゃーみゃ氏制作のペンシルパズルソルバーにかけてみても良いでしょう。解けた場合は唯一解チェックもして下さるそうなので、解けた場合は唯一解で有ることが分かります。
また他の話題として、手筋集(ヤジリン)の「解の唯一性(ユニークネス)」も併せてご覧頂けると幸いです。
それでは以上になります!ここまで読んで下さってありがとうございました!!
難易度設定はおてごろぐらいの問題を目指そうと思います。
難易度は主に解くのに使う手筋によって付けられている・自分でも付けているかなという印象です。他にもヒントの見つけ辛さ・仮置きの多さも考慮してみると良いかもしれません。
注意!
この記事を書いている2019年9月現在までの状況では、ネット上で遊べるヤジリンに比べ、ニコリの出している書籍で遊べるヤジリンでは問題を解く際に使う手筋がかなりコントロールされていると思います。
詳しくは各々ヤジリンの問題が載っている本・雑誌を買って頂き確かめてほしいのですが、自分の見た感じではニコリの本誌で使っているのは概ね手筋集(ヤジリン)の基本手筋部分+端偶法ぐらいでしょうか。端偶法を使うとたいへん以上になるのかな?と思っています。
ペンシルパズルの遊びのデザインの一環としての施策と思われます(私見)ので、ニコリへのヤジリン投稿を考えていらっしゃる方はこのような事情を念頭に置いてみるのも良いかもしれません。
作り方にも色々あると思いますが、ここでは恐らくオーソドックスな作り方と思われる「解くように作る」という方法で作って行こうかなと思います。
解き方にも色々ありますが、ここで言う「解く」とは解き方(ヤジリン)で紹介したような1通りに確定する部分を書き加えていき最終的に完成させるというような解き方です。
ペンシルパズルのお約束として、唯一解でない場合は問題不備とみなされますので問題が唯一解で有ることが大切なのですが、1通りに確定する所のみを確実に埋めていくという方法ならば、その問題が唯一解かどうかを確かめることができます。
今回はぱずぷれv3のヤジリンエディタを用いて作って行こうと思います。
ぱずぷれ自体の使い方に関してはぱずぷれv3でのパズル出題方法をご覧ください。

では、作りましょう。

ヤジリンの入り口(ここから解き始められるよ、というパターンのこと)と言えば、「1つ飛ばしの黒」の手筋と思いますのでまずはそれで確定するヒントを適当に置くことにします。

黒マス・線の確定する場所を埋めます。

「端偶法」の手筋を考えると、左下の部分に入り込む線の端が偶数本にならなくてはなりません。
一般的に、作っていて閉じた空間に入り込む線の端の数が奇数本だとどうやっても答えが無いことになってしまい悲しいので作る時は気を付けます。
青丸で囲まれた線の端が左下の空間に入るか外に出るかというような「端偶法」の手筋を使う(この場合は左下の空間に入るのが分かりますので、青丸の線の端は右側には行かないことが分かります)問題にするのもあるのですが、「端偶法」は上級手筋なので使うと少なくともたいへん以上の問題になります。
当初のおてごろぐらいの問題を作ろうというのに反してしまうため使わせないようにすることにします。

今回はその線の端が左下の空間に入るように水色のマスを何かしらの方法で早めに埋めてしまうことを考えます。

ちょうど空いてる箇所が3個だったので3←のヒントを入れてみました。

確定するところを埋めます。

次に良い感じに3を入れられそうな場所を見つけたので3↓を入れました。

確定する所を埋めます。矛盾しました(3←の右の空白マスが黒マスになりますが黒マスが連続してしまいます)

駄目だったので3↓はやめました。ぱずぷれでは「戻」ボタンを押すと戻れます。

では、控えめに2↓にしてみましょう。

確定する所を埋めます。

斜めにヒントが並んで面白い感じなので斜めもう1つヒントを加えてみました。

確定するところを埋めます。

次は左下をどうにか埋めることを考えます。左下に直接ヒントを置くのも良いですが、せっかくなので上の3←を埋めてからでないと埋められないように上からヒントを入れることにします。いい感じの場所を探して1↓をこの位置に入れることにしました。

確定するところを埋めます。

左上の部分に線が引けるのは手筋集(ヤジリン)の「単純仮定の応用(出口の手筋)」から分かるのですが、おてごろぐらいの問題なので初心者の方を想定して、少し応用ぐらいのこの手筋を使わなくても確定するようにしたいので右側に0←のヒントを置くことにしました。

確定する所を埋めたら矛盾しました(左上の部分に線の端が孤立しています)

消してから1個右に0←を置いてみました。

確定する所を埋めます。

あとは残った部分を埋められそうなところにヒントをうまく置いて埋められるようにすれば良いので良い感じの場所を探してみてここに2↓を置くことにしました。右上もまた「単純仮定の応用(出口の手筋)」から線が引けるのが分かるのですが、それを使わなくても済むように右上に線の端が誘導されるよう2↓を置くことにします。

確定するところを埋めて、完成しました。

解答消去を押して解きなおしチェックをします。解いた感じの確認や唯一解の確認をします。

左上や右上は先に埋められるようになっていますが、概ね作る時に使った手筋は無くなったりしてないのでよいでしょう。

解けました。解いてみて解が複数あるのが分かったり、納得のいかない場合はこの後調整しますが、今回はまあ良いかなと思ったのでこれで完成ということにします。
今回の問題はこちら
問題を作った時はみゃーみゃ氏制作のペンシルパズルソルバーにかけてみても良いでしょう。解けた場合は唯一解チェックもして下さるそうなので、解けた場合は唯一解で有ることが分かります。
また他の話題として、手筋集(ヤジリン)の「解の唯一性(ユニークネス)」も併せてご覧頂けると幸いです。
それでは以上になります!ここまで読んで下さってありがとうございました!!