POG-34：第7試合

対戦カード

レポート

　前回はやや消化不良に終わったマイティ・リリィ。新王者の真価を山﨑優華に見せつけられるか。山﨑は香椎紫乃、望月琴美と元王者に連敗こそしているが、得意の蹴りで苦戦させており油断はならない。ましてリリィはその戦い方を快く思っていない。自分の矜持を示すためにも負けられない試合となる。
　序盤からリリィのパワー殺法がさく裂。決して軽くない山﨑を、まるで風船人形を扱うように、怒涛のパワースラム三連発。まずは新チャンピオンとしての面目を保つ。
　しかし、これに頭にきたか、山﨑がキックの博覧会を開始。まず前蹴りでリリィのみぞおちを射抜くと、すかざずミドルを脇腹に叩き込む。何とか立ち続けるリリィに、今度は必殺のフライングヒールキック！

さすがのリリィもこれにはマットに倒れ込むが、その顔を山﨑はサッカーボールのように蹴り飛ばす。非情な一撃に会場がどよめく。だが、これがリリィの火に油を注いだことになる。
　なおも前に出てきた山﨑を抱えてバックドロップで叩きつけると、ベアハッグで身体をへし曲げてラストライドでフィニッシュ！王者の誇りとプロレスラーとしての矜持、両方を示したリリィの完勝だった。