POG-36：第6試合

対戦カード

レポート

　今大会のカードの中では今一つ話題性を欠く、言葉は悪いが古株同士のシングルマッチ。しかし、両者の周囲は劇的な変動を見せている。
　片や里中ひかりは正規軍の主力メンバーとして存在感を示すが、マイティ・リリィをはじめとするフリーレスラーたちの勢いに押されたままの現状を打破するには至っていない。片やリトルデビル魅那も姉小路千早との敗者服従マッチに完敗し、小悪魔軍団もQueen's Irregularsに吸収される形で消滅してしまった。激動のPOGにおいて自らの立ち位置を示すためにも、勝敗以上の何かを生み出したい。
　スリーパーで意識を奪ってから連続のドロップキックを見舞う里中。対する魅那はヒールの一面を封じたかのような反撃。ボディブロー、裏拳といったパンチ技で仕掛けると、里中を極楽固めに捉え、さらには強烈なチョークスリーパー！完全に絞まってしまい、里中はもだえながらロープを掴む。ブレイク後のえづき具合がその威力を物語っている。それでも最後は魅那を捉えると、豪快なパワーボムでマットに脳天から打ち込んだ。純粋なテクニックのつばぜり合いは、里中が一枚上手であることを示した。しかし、魅那のバリエーションの豊富さを改めて再確認させられる一戦でもあった。