POG-37：第5試合

対戦カード

レポート

　ヘビー級においては現状敵なしの状態ながら、とかくタッグマッチにおけるマイティ・リリィの不甲斐なさは際立ってしまっている。フリーであること、外国人であることよりも、リリィのポテンシャルにかみ合う選手がいないのがこの現状を招いている。今宵の海田早妃はどうか。
　先発はその海田と大友ななせ。まず海田が打撃で仕掛け、ななせがサブミッションで応戦。海田がスリーパーでとらえたところでリリィは救出に入りななせに逆水平を見舞うが、ななせと入れ替わってきたSweet☆MIKUがドロップキックを放つ。
　打撃で攻めるMIKUに対し、リリィはヘッドロックで反撃。力比べになるとリリィの優勢が見て取れる。ただ、MIKUはそれでもエルボーや逆片エビによる反撃。相手が海田に入れ替わっても小技で仕掛ける。不気味な雰囲気が漂うなか、ようやくのローブローで試合の主導権を握ろうかというところで、再びリリィが登場。ベアハッグでMIKUを抱えた後、コーナーにぶん投げて磔にしたMIKUの顔を尻で擦る。姉を助けるべくタッチしたななせも、リリィにエルボーをくらう。それでもななせはニールキックをリリィに浴びせMIKUにタッチ。MIKUはここでリリィにグレープフルーツクローを見舞い、悶絶するリリィをSTFに捉える。

　決まったかに思われたが、海田が助けに入ってリリィは脱出。海田はフライングヒールキックをMIKUに浴びせてそのままフォールに入る。だがこれをななせがカット。ななせはそのままリングに残りリリィをSTFに捉えるが、今度は海田が辛うじてカット。大友姉妹はSTFでリリィ・海田組を追い詰めていく。
　ななせは海田から掌底をくらうもフロントスープレックスで叩きつけ、最後はMIKUが海田をサソリ固め。リリィが救出に入る前に海田はタップした。序盤こそ互角の展開。特に交代のタイミングはまずまずであったが、中盤にかけて姉妹の呼吸が上回り、リリィはまたもタッグで黒星。今回も良きパートナーとは巡り合えなかったようだ。