岡山大学の抱える問題点を告発し、大学執行部による懲戒処分の背景を解説します。

岡山大学事件 匿名ジャーナリストA氏に聞く

岡山大学事件は大スキャンダルの予感(2)


掲載11月4日
A氏:論文不正と製薬会社との癒着は、他社のチームが追っかけていますので、私からは言えませんが、最近入手した資料によりますと、槇野病院長と和田淳氏の名前で、「写真で訪れるベルギーと糖尿病治療薬―小便小僧に会いたくて」と言う出版趣意書と購入依頼書と、またご丁寧に、出版契約書(2014年7月16日)甲 著作権者代表 槇野博史 乙 出版権者 株式会社メディアレビュー社 まで添付されていました。その中で第9条に(費用)本著作物の著作および制作に要する費用、また販売・宣伝に要する費用は乙の負担とする。乙の本著作物の販売売上費をそれにあてる。とわざわざこの部分に下線を引いて目立つようにしていました。本来出版契約は、出版部数や印税など細かく決めて双方のリスクの分担などが決められるのが普通であるがこの契約書にはそれがなく、制作に要する費用、販売に要する費用の全額を出版者側がもつという異例の契約です。うわさでは、取材の中でこのベルギー旅行には、夫人同伴でファーストクラスの航空機で往復し、お付きの関係者や地元新聞記者まで同行させた大名旅行だったようです。契約に基に費用はもちろん製作費として全額出版社持ちでしょうし、販売は、この写真本の中の半分が、糖尿病治療薬SGLT2(エスグルットツー)の宣伝ですから、関連する製薬会社に大量に買って貰い、その本を岡山大医学部関連の病院等に配布し薬の宣伝に使うという構図が垣間見えるというものです。従来は、製薬会社は、教授たちに講演等で来てもらい講演料等を渡すという手法から、最近では、あいだに出版社を絡め、お金の流れを見えなくし、世間の批判をかわすという高等戦術を駆使しています。現時点では、これ自体を贈収賄で裁くことには無理があるでしょうが、只こうした出版がすでに10冊以上なされており数千万円から億をこえるような製薬会社からの支出が確認されるような事が有れば常識の範囲を超えているとの判断も司法当局でなされる可能性もあり得ると思います。注目したいと思います。
また学内で公然と販売活動がなされ購入依頼書が各所に配布されている事実は大きいと思います。先日薬学部の教員に岡山大学の就業規則がメールされたと、未来を創る会のホームページで見ましたが、(遵守事項)第35条の4に、常に公私の別を明らかにし、その職務や地位を私的利用に用いてはならない。そして7には、学長の許可なく学内で営利を目的とする金品の貸借をし、または物品の売買を行ってはならない。と規定しています。病院長という地位利用により製薬会社など民間企業団体に販売活動をやっており、本来は規定違反で懲戒対象となるはずです。岡山大学では、公益通報者が懲戒処分になりこうした地位利用による販売活動は容認されるといういい事例ではないでしょうか。
岡山大学では、永年のぬるま湯でほとんどコンプライアンス意識も希薄なのでしょう、コンプライアンス担当副学長や法学部の先生方も矜持というものも失くしたのでしょうか?

編集部:今後の岡山大学の事態をどのように見ておられますか?

A氏:私は主にゼネコン疑惑に興味があり、そっちを追跡していますが、岡山大の場合、疑惑のオンパレードですが、気になるのは榎本教授の副研究科長再任拒否の裁判や森山教授の裁判資料を読み込むと、そこにA代議士が学長に榎本教授を辞めさせろという圧力を掛けたという下りが有りました。これが事実なら国会議員の地位利用による公務員の人事介入と言う事になり、大きな問題です。観劇会の費用問題や団扇の配布だけで大臣辞職の時代ですから、圧力があったとの大学理事の発言テープも存在するという噂ですが、これが出てきたら大きな問題に発展しかねません。また、この代議士と今回両教授をハラスメントで訴えた薬学准教授がタッグを組み大学当局と協力したのではないかとの情報も聞こえてきています。とにかく、今回の岡大事件は根が深く、学長選の金のバラマキ、製薬会社との癒着、論文不正隠蔽、ゼネコン疑惑 そしてこれを告発した人の懲戒処分と本当に疑惑の総合商社です。取材の過程でみんなの党代議士の研究不正などなど東京なら紙面のトップを飾るような出来事ばかりです。でもこうした事が小さな出来事のように感じてしまいます。
いずれにしても、この仮処分申し立ての裁判結果や刑事告訴などの動きによって事態は一気に表ざたになっていく様相です。まさに大スキャンダルへ発展する可能性が有ります。この懲戒処分がパンドラの箱を開けたという事でしょう。

岡山大学事件は大スキャンダルの予感(1)


掲載11月1日
編集部:今回仮処分審尋の取材でわざわざ東京からお越し頂き有難うございました。まず今回の停職停止仮処分審尋の取材について感じられたことをお願いします。 

A氏:私の取材では、大学側が懲戒処分の決定をしたものの、懲戒事由を明確にできず証拠も不十分、そして学長がハラスメントよりも両教授の内部告発が問題と公言されているようですが、処分の動機目的の部分が最大の弱点だと感じました。結果は待たなければなりませんが、両教授側が負ける事はないのではないですか。昨年の長崎県立大での懲戒処分でも最高裁まで争いましたが、大学側の完敗でした。

編集部:次に岡山大学では、論文不正や医学部の製薬会社との癒着など取り沙汰されていますが、何か取材をされていますか?

A氏:私もジャーナリストの端くれですから、今、追っかけていることの詳細は申し上げられませんが、一般論ならお話しできます。
この岡山大の問題は、私も今年2月の小学館週刊ポスト誌で初めて知りましたが、その後講談社の現代ビジネスや週刊ダイヤモンド誌に医学部の製薬会社との癒着構造などが報じられました。特にダイヤモンド記事では、ある大学の学長選で大量に金がばらまかれたというものでした。これを調べていくと昨年の岡山大の学長選だった事がわかりました。学長当選祝いに論功行賞として各部局の幹部クラスに50〜100万が配られ、また病院長の写真集などもろもろの物品が配られたとの事でした。これらの報道の中で私もこの岡大問題に関心を持ったわけです。それ以降度々岡山を訪問し調査を進めています。
又、最近では医家向け情報誌の集中などでは、ゼネコン疑惑に注目が集まっています。なかでもその記事には、ここ数年医学部の大型工事を東京の大手ゼネコンが独占していると書いています。これは岡大のホームページでも会社名が確認できました。また記事には岡山大学関係者の話として「日本経団連の人が金銭の受け渡しを目撃した」との衝撃的な発言が相次いでいます。岡山大学の大スキャンダル
の予兆です。白い巨塔という小説が書かれてすでに50年経ちますがそこに書かれているような事がこの岡山では、日常的に行われていたことに驚きました。
そして製薬会社との癒着に至っては、岡山大学医学部関連病院が250もあり、これらをも巻き込み大規模に行われているような感触を持っています。

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