Suspicious newcomer 1話 | |
事務所 | |
ペロ | ニャー。 ニャー。 |
雪美 | …………ペロ……? あっ…………。 |
りあむ | あひっ! |
未央 | あれ、あの人って……。 |
加蓮 | たしか、最近事務所に入った……。 |
りあむ | う、うぁぁああぅ…… ……みんながガン見してくる…… ぼく、迷惑行為なんかしてないよぅ……まだ……。 |
未央 | えっと、夢見りあむさん! ……だよね? はじめまして、本田未央ですっ! |
こずえ | こずえだよー。 |
りあむ | あっ、あっ……! ……尊っ……あっ……! |
あばばば〜っ!? | |
雪美 | ……ひぅ……! |
ばたーんっ | |
未央 | あっ! 掃除用のロッカーに、入っちゃったっ? |
こずえ | りあむー? |
加蓮 | こーらっ。出てきてー? 小学生じゃないんだからー。 |
ロッカーの中のりあむ | うんはいそうです! ぼくは小学生の子たちよりダメ19歳だようわーん! |
未央 | え、えーっと……。 |
加蓮 | なんかまた、すごい子が入ってきたねプロデューサーさん。 |
【すごいでしょう】【掘り出し物だよ】 | |
加蓮 | でも、さすがにキョドりすぎっていうか…… コミュニケーションとりにくいんだけど? |
ロッカーの中のりあむ | ぐさっ! ぐさぐさぐさぐさっ! |
加蓮 | えっ、な、何? |
ロッカーの中のりあむ | ………………! …………〜っ! |
未央 | 中で、何か言ってるみたいだけど…… 濁音が多くて、聞き取れないね。 |
こずえ | ぶとうは……かれんちゃんの…… せいろんが……えぐる…… ……だってー。 |
加蓮 | 武闘派って……有香とか拓海じゃないんだから、もー。 |
未央 | っていうかこずこず、りあむさんが何言いたいのかわかるの? |
こずえ | わかるよー。 |
加蓮 | じゃぁ……どうして、彼女いきなりロッカーに逃げ込んだわけ? |
ロッカーの中のりあむ | ……! …………〜っ! |
こずえ | えっとねー。 ぼくなんかが……ごめんなさい、だってー。 |
加蓮 | はぁ? なにそれもー。 ちょっと、いーから早く出てきなさーいっ? |
【待って、加蓮】 | |
加蓮 | ん……なに、プロデューサーさん。 |
P | 今回は、みんなに 太陽になってもらいたいんだ。 |
雪美 | …………太陽…………? |
ロッカーの中 | |
りあむ | ロッカーのくらやみ……おちつくわ…… やみ……やむ……はーやむ……。 |
(ノリと勢いとPサマの力でアイドルになってしまった りあむちゃん!……それはそうとしてユニット曲って何だ!? ぼく聞いてない!心の準備してない!) | |
(しかも大事な大事な記念の曲だろ! 頑張った未央ちゃんたちと同じ場所に立つとかさぁ! このポッと出のぼくがだよ!?おかしくないかいやおかしい!) | |
ロッカーの外の未央 | にゃーん♪ にゃおーん♪ |
りあむ | (だってみんな、長いコト努力してきたじゃん!? その頑張りが実を結ぶ的な舞台だし!? そこでぼくがいるのって無理でしょ!新人引っ込めよ!) |
(っていうかみんなのパフォーマンスと ぼくの付け焼刃なやつ比べられてもやむよ! なんだこれ八方塞がりか!?……って……) | |
ロッカーの外のこずえ | にゃお、にゃおーん。 |
りあむ | ……ねこ? ……なんか、たのしそうな声が……するような……。 |
未央 | あははは♪ プロデューサー、猫の真似上手いじゃん! |
【にゃー】 | |
雪美 | ふふ……。 プロデューサー、いいこ、いいこ……。 |
加蓮 | えー、ほんとに上手かなー? じゃあちょっと、この猫じゃらしで遊んでみよっか♪ |
こずえ | ねこじゃらしー。 こしょこしょー。 |
りあむ | …………そろー…………。 |
ペロ | ニャー。 ニャー。 |
未央 | あっ! りあむん出てきた! |
こずえ | きたかぜとたいよう、できたー。 |
りあむ | ……みんな楽しそうだから、つい……って!これ知ってる! ヒッキーなカミサマひっぱりだすために岩の前でパーティーするやつ! じゃあぼくカミサマってか!?どこの世界線だよ! |
【まあ、待って】 | |
りあむ | う゛ぇっ!? Pサマ……? |
Suspicious newcomer |
登場早々、ロッカーに引きこもってしまった5人目の メンバー、りあむ。その言動に4人が困惑する中、 Pは「みんなには太陽になってもらいたい」と言う。 その言葉を聞き、4人は作戦を考えた。一方りあむは 暗闇の中、ひとり自問自答を繰り返していた。 はたして少女たちは、りあむの心を照らせるのか? |
コメントをかく