汗で身体がぬめった。
おやじさんのヤニ臭い舌が、強引に俺の舌にからむ。
熱い肉棒が俺の素股で暴れる。
俺のチンポは押し潰され、二人の肉のすき間で喘ぐ。
ぐぐっと突っ込み、エラで擦りながら出ていく。
ジュルジュルの俺の素股は、今溶けておやじさんのチンポと、ひとつになる。
おやじさんの舌が、首筋から耳の中鼻の穴にまで、侵入してくる。
俺の全てが愛されている事を実感する。
肩を抱かれ尻を掴まれ、身体中を密着させ、おやじさんとのオマンコが続く。
流れる汗は潤滑液。
溢れる愛液とからまり、淫靡な音で二人を高める。
「ジュクッ、ジュルルッ、チュップッ」
泡立つような音がする。
蟻の戸渡りを、おやじさんの亀頭がなぞる。
けつ穴まで達したそれは、ドクドクと脈打つ。
「・・・・・・・」
言葉は既に無い。
もう必要ない。
汗とも涙ともつかぬ物が溢れる。
おやじさんがそれをなめ取る。
目を見つめ合う。
おやじさんの顔が霞む。
「いこうか」
とろけるような優しい眼差しで言った。
「うん」
「ようし、こうだ」
肩と尻を抱く手に一層力がこもった。
「おおっつ」
男らしい唸りをあげた。
「だっ、だめだ、宏一落ちるぞっ」
「いいよ、俺もすぐいくっ」
「おーーっっっ、ぐっわーーーっっつ」
ばちばちと打ち付けながら、おやじさんが射精を始める。
「うんんんっっ、んんっ」
息も出来ぬ程抱き締められた。
その瞬間はじけた。
「ああっーーー、いっくぅうー」
暫くの間、二つの肉の塊は、動かずにいた。
口と口だけが活発に動いた。
甘く切なかった。
このままずっとこうしていたかった。
「宏一一緒に風呂浴びよっ」
おやじさんの手が、俺の越中の紐を解いた。
俺もおやじさんのそれを解く。
シャワーのはじけるお湯の下、再び抱き締め合う。
「おやじさん身体よく見せて」
「なんだ、こんな中年太り見てどうする」
そう言いながらも、湯舟に掛け大股を開いた。
俺はしゃがんで見上げる格好になる。
全体に肉付き良い肌に、無数の渦毛が張り付いている。
薄くなった頭髪は白髪が混じる。
太い眉と笑う目、不精髭にも白いものが。
喉仏のあたりまで萌え上がる胸毛は、両乳首を囲みへそを巻き付けて、陰毛に連なる。
豊饒の陰毛は愛しい肉塊に絡む。
たまご程の大きさを持つ、毛まみれのきんたまの上に、それは堂々と鈴口をかっと開き、俺を睨んだ。
たまらず頬張る。
いくら洗っても抜けない、独特の臭いが鼻に抜ける。
この臭いがたまらない。
ちろちろと舌先で鈴口を刺激した。
じわじわと容積を増してくる。
見上げると顎先しか見えない。
新しい快感に耐えている。
わざと口を離す。
「おいおい、それだけかい」
でっかいチンホ突き上げ、おやじさんは目を細めた。
自分で握ると俺の顔に擦り付ける。
俺はそれに頬摺りを。
そしてもう一度たっぷり唾を乗せると・・
その上にけつを沈めた。
湯舟の縁の不安定な場所で、それは始まった。
温まり少し緩んだ俺のけつボボは、
るるるっとおやじさんの侵入を許した。
「おおっつ」
顎を突き上げたまま声を上げた。
「いいオマンコだ」
しみじみと言った。
「お前となら、何発だって出来るゾッ」
脳天まで突き上げて来る。
俺はおやじさんの肩につかまり、湯舟の縁に乗っかり、器用に腰を上下させた。
「来週、平日に、休み、取れるか」
腰を使いながら尋ねる。
「あんっっ、何日、位?」
「火、水、木の三日、間」
「うん」
「ようし、三日間で何発オマンコしたい?」
「いっぱいしたい」
「いろんな場所でやろうな」
「うん」
その口を塞がれた。
おやじさんとのキスは、滑らかで後を引く。
俺の口の中におやじさんの唾液が、大量に入ってくる。
俺は一滴残らずそれをすする。
口のなかを真空にして、おやじさんが要求する。
口に唾液を補給すると、すかさず吸い取られた。
肉体的にも精神的にも、こんなに豊かなセックスを、¥いままでしてきただろうか。
おやじさんに出会って僅かだが、こんなにも深く深くまぐわっている。
身も心も深く深く。
「そうときまれば・・」
スポッ
おやじさんは俺を持ち上げ、チンポを引き抜いた。
「もっとやりたいか?だめだ、火曜日まで取っとかねぇとな」
引き抜いた後もピンピンの、おやじさんのチンポは、俺のけつ穴辺りでぬるぬると滑った。
「ビールでも付き合えよ」
洗いたての越中褌を、俺に手渡しながら言った。
プシュッ!
ゴキュッ、ゴキュッ、ゴキュッ。
「ぷはぁーっ」
涙がでる程うまい。
おやじさんと風呂上がりと、越中褌と冷えたビール。
おやじさんが、タオルで汗を拭う。
仕草のひとつひとつが、何故か俺を捕えて離さない。
「何じっとみてんだ」
奥の扇風機の前で、越中の前垂れを、風になびかせている。
ーあれっー
部屋の奥に見なれぬ物を発見し、俺は好奇心の塊になった。
「それは日本刀だ」
俺の好奇心に気づき、おやじさんが袋のふさを解いた。
中から鈍色の一振りの刀が現れた。
しゅぅいん
鞘から抜かれ刀身を見せる。
刃には雲のような刃文が走り、切先に至る。
おやじさんは、うっとりとそれを眺めた。
「居合いを昔少しやってた」
鯉口に切先を定め、すっと仕舞う。
俺の中に何か解らない、胸騒ぎが起こっていた。
楽しい事が待っているはずなのに、まだ二人は、不幸の落とす影に気付かなかった。
第十二章に続く