王国歴125年5月の日記
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crimson_saver 2025年05月29日(木) 19:33:45履歴
王国歴125年5月の日記 
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王国歴125年5月28日(水)『鋼の世代交代 ―RX-79対RX-50―』
朝7時52分。
キタイクラ駐屯地に隣接する演習場に、重々しい足音が響いていた。曇天の下、装甲を鈍く光らせながら並び立つのは、浪漫王国軍第一部隊の誇る戦闘ロボット――RX-79。
その前方に、今は退役したはずの鋼鉄の影が浮かび上がる。
旧世代の機体、RX-50。かつて第四部隊の主力だったその機体は、今は生成AIプログラムによって無人で制御され、戦闘アルゴリズムの限界を試すための模擬敵として蘇っていた。
「今日は油断したら怪我するわよ。あれ、侮れないんだから」
迷彩服に黒いマントをなびかせ、赤坂りんごは隊員たちに鋭い眼差しを向ける。鉄兜の下からのぞく黒髪が、風に揺れていた。第一部隊の女性軍人たちもまた、迷彩色の戦闘服に身を包み、それぞれのRX-79に搭乗し、スタンバイを整えていく。
「書記、状況確認！」
「敵機、RX-50は4機。AIによる自律分散制御を確認しました！」
赤井すももがモニターを睨みながら叫ぶ。
「副隊長、全体配置は？」
「左右に展開、中央突破の形でいきます。すもも、右翼支援、私は左翼に回る！」
桃田さくらの指示に、部隊は即座に動いた。
戦闘が始まる。
RX-50の動きは旧式とはいえ、AIが補正を加えている分、予測不能の奇襲が続く。RX-79の優位性は機体性能にあるが、操縦する人間の判断力こそが勝敗を分ける。
――ズン、と地面が揺れる。
前線で対峙した桃田の機体が、左腕を損傷した。
「くっ……こいつ、相当頭がいい……！」
苦悶の声が通信に乗る。
「すもも、左からカバー！ 私が正面を引きつける！」
りんごの号令と共に、黒いマントを風に翻すRX-79が、RX-50の正面へ飛び出した。
銃撃。回避。急旋回。
機体の限界を超えたような俊敏な動き。
りんごの操縦は、まるで一振りの黒剣のように鋭く、そして無駄がなかった。
「今よ、撃って！」
「了解、隊長！」
すももの機体が、側面からRX-50の脚部を撃ち抜く。
その瞬間、機体は大きくバランスを崩し、倒れた。
1体、2体と、AIに操られたRX-50が沈んでいく――
そして午後4時30分。
最後の1機を破壊したとき、演習終了の合図が鳴り響いた。
女性軍人たちの顔には、安堵と達成感が浮かんでいた。
「やった……！ 本当に勝てた……！」
「すごいわ、りんご隊長。あの操縦、伝説になりますって！」
「やめてよ、恥ずかしいから」
りんごは苦笑しながらも、鉄兜を脱いで額の汗をぬぐった。
昼食のニラ入りギョーザ定食は、そんな疲れた体に染み渡る味だった。
ジューシーな餡とニラの香り、もちもちの皮。演習の緊張がほどける瞬間だった。
「……でもね」
りんごはギョーザを一つ口に運びながら、静かに言った。
「いくらAIでも、私たちの判断と連携には敵わない。機械に負けるわけにはいかないのよ、浪漫王国軍は」
隊員たちは黙ってうなずき、箸を進めた。
それは、機械の時代にあっても、人間の魂が主役であり続けるという、彼女たちの確かな誇りだった。
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了解しました。それでは、王国歴125年5月29日（木）のエピソードを小説形式でお届けします。
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王国歴125年5月29日(木) 『草と汗と、空に向かう準備』
午前7時54分。
キタイクラ駐屯地近くの果物寮、その1階の食堂は、香ばしいトーストの香りと、ほんのり甘いオートミールの湯気に包まれていた。
浪漫王国軍第一部隊の女性軍人たち14人は、各々トレイを手に、和やかな朝のひとときを過ごしていた。
「今日は草刈りだってね」
「また刈るの？ どこを？」
「50アールだって。今度は施設ができるらしいよ」
そんな会話が飛び交いながらも、彼女たちの顔には迷いはない。
朝食を食べ終えたその足で、彼女たちは迷彩服に身を包み、草刈り機の点検と燃料補給を行い、キタイクラ演習場に隣接した広大な空き地に向かった。
その土地は、まだ土のにおいが残る、未整備の用地。
50アール――すなわち5,000�屬發量明僂法∋�草がひしめいていた。
「さあ、今日は一気に刈りましょう。施設が建つってことは、私たちの新しい任務の舞台ができるってことよ」
そう言ったのは、第一部隊隊長・赤坂りんご。
彼女の視線の先には、広がる草原、そして未来が見えているようだった。
エンジン音が一斉にうなりを上げた。
草刈り機の刃が草を切り裂く音とともに、朝の空に白い雲が流れていく。
汗が流れ、服に草が張りつき、腕に微細な傷がついても、誰一人として手を止める者はいなかった。
午前11時50分、作業終了。
土地は見違えるように整地されていた。
「お疲れ様、みんな！ ハヤシライスが待ってるわよ！」
副隊長の桃田さくらが笑うと、隊員たちは一斉に歓声を上げた。
福利厚生棟の1階食堂。
熱々のハヤシライスに、シャキッとしたサラダ。
あっという間に空になったトレイを片手に、皆は午後の訓練に向けて着替えに戻った。
午後2時。
キタイクラ病院の広いホールに、さわやかな音楽が流れる。
講師として立っていたのは、白いスーツに紺のマント、ナースキャップをかぶった清水みかん――浪漫王国軍キタイクラ病院の幹部看護師だ。
「皆さん、姿勢が悪いと腰を痛めますからね〜。では、右にツイスト！ 左！ そのままキープ！」
「えっ、きつっ……！」
「すもも、笑ってる場合じゃないわよっ！」
「だってさくらさんの動きが……ぷぷっ」
エアロビクスのリズムに乗って跳ねる体、交差する視線、冗談を言いながらも汗は滝のように流れる。
清水みかんの明るい声と、しなやかな動きに引っ張られるように、第一部隊の隊員たちは次第に一体となって動き、最後には息を合わせた美しいフォーメーションを見せていた。
午後5時、全プログラム終了。
「今日もよく動いたわね。これで明日、筋肉痛にならなければいいけど……」
赤坂りんごは笑いながら、濡れた前髪をかき上げた。
誰もが疲れていたが、その表情は晴れやかだった。
草原を整え、身体を整え、心を整えた一日。
浪漫王国軍第一部隊の彼女たちはまた一歩、明日へと近づいていた。
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ご希望があれば、この翌日のエピソードや、清水みかん視点の描写も承ります。
※ChatGPTで作成
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