ダンガンロンパ3問題点まとめwiki - 七海千秋
超高校級のゲーマー。 ゲームならオールジャンルでいけるゲーマー。 気を抜くとすぐ眠ってしまうというくらいにマイペースで、人との関わりは攻略法が決まっていないから基本的に苦手に感じている。 「ギャラオメガ」というシューティングゲームが大好き。

キャラクターの違和感、不自然な描写などが全キャラ中トップである。
さらに、原作者である小高氏がプロジェクトノートにて七海をえこひいきしている旨を語っている。小高氏曰く七海というキャラを作るにあたって自らの女性への理想を詰め込んだのだとか。

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七海の贔屓について

贔屓に関する発言について、詳しくは上にもある公式の発言(七海関連)を参照。

贔屓とその後の影響

『3』にて七海の贔屓を肯定したと解釈できる発言をしたため、『ダンガンロンパ』はシナリオライターがキャラクターの贔屓をする作品という風潮が広まってしまった。
小高氏の贔屓だと囁かれているキャラは『3』より以前から存在していたが、やはり直接的に贔屓を肯定するような発言をしてしまった、という点が大きかったのだろう。
七海の扱い
贔屓の話題になった際、「七海のような贔屓はもうやめてほしい」、「七海のようにはなってほしくない」などと、七海の名前が挙がることが稀にある。
『3』にて主に3の七海が贔屓されたことによって、七海はダンガンロンパ贔屓キャラの代表のようになってしまった。
『3』以後の作品
『3』の後に発表された作品である『V3』は、上記の『ダンガンロンパ』はシナリオライターがキャラクターの贔屓をする作品という風潮の影響を受けており、贔屓キャラなのではないか?と勘ぐられたり、贔屓キャラであることを指摘されることも多くなっている。
過去作よりもその傾向が目立つのは、特定キャラの贔屓を認めたのが大きいのだろう。今までは「贔屓です」と言わない以上なんとでも解釈できたのだが。

七海の「アンチ」

七海はもともとダンガンロンパシリーズでも上位の人気を誇るキャラクターなのだが、アンチの数もそれ相応に存在した。
七海アンチは、『3』での贔屓が指摘されてから一気に増えたこともあり、おそらくダンガンロンパシリーズで最もアンチのいるキャラだと思われる。
しかし、『3』発表以前から七海のアンチは多かったようだ。

『3』以前の七海アンチ

5章学級裁判での様子が印象に残っているのか、『3』発表前はしょっちゅう「七海は天使」という発言が見受けられた。
しかしながら、監視者という立場であるにもかかわらず、コロシアイを止める努力をするなり、監視者らしい行動をしていないという指摘も少なからずあった。
しかしながら、そのようなちょっとした「指摘」すらも不愉快に思ういわゆる七海信者(七海ファンとは別物です)により、あまり批難を口に出来ない空気があった。
その結果、七海への不満=アンチ扱いという空気が漂い、七海千秋アンチスレはよく伸びるようになってしまった
『2』七海への指摘
そんな『2』の七海への指摘は『3』の不自然な七海贔屓を受けて再注目されるようになり、もともと七海ファンだった人も、「言われてみれば…」と口にするようになったケースもある
小高氏は『3』のインタビューにて、『3』を観れば七海のえこひいきも”いいじゃない”と思えるようになるといった類の発言をしているが、むしろ『2』七海の粗さが目立つため逆効果となってしまった。

『3』からの七海アンチ

本来は存在しないはずのキャラが一番出番をもらっていること、その結果の他キャラの出番半減とお膳立て役化など、本編での不自然な贔屓の結果、七海アンチが大量に生まれてしまった。
中には、元は七海のファンだったという人も存在する。
たとえ七海が好きでも、七海のせいで他のキャラが不憫になるのはおかしい、というタイプなのだろうか。

『3』の七海アンチの特徴は、『2』の七海は好きだが『3』の七海は嫌いというタイプ、『2』の時点で七海はおかしかったというタイプ、『3』の七海のせいで『2』の七海が余計な被害を受けたというタイプなど様々。

七海発表時の様子

先行上映会

7月3日に開催された先行上映会にて、七海の登場が初解禁された。
先行上映を観たファンにとっては事前情報なしの突然の登場であった。
小高氏は驚くところもあるかもと発言していたが、実際は驚きよりも「スタッフは七海の設定を忘れてるのだろうか?」「なぜ七海が出るのだろうか?」という困惑のほうが大きかったらしく、わざわざ公式側が七海の登場はミスではないとフォローしたという。
なお、その困惑の様子はファミ通の先行上映会レポートにて少しだけ触れている。

ファンの反応

  • 七海の魅力はAIという実在しない存在であることと語り、ただ実在していましたではひねりがない、だからもっと仕掛けを考えてくれているはず、と心配していないファン
  • 実在していることにされそうで不安だと心配するファン
  • 少数派ではあったが、「本当は実在していたんだな」と受け取った人
と反応は様々だった。
まさか、本来存在しないはずのキャラが絶望編のメインキャラになると想像できたファンはどれくらいいたのだろうか。
登場を伏せた意味

なお、絶望編初報では七海の存在が発表されておらず、七海以外の77期生と日向がストーリーのメインだと思っていたファンが多かったため、宣伝方法が誤解を招きやすいと考えるファンも多い。
おそらく、ファンを驚かせたかった等その辺りが理由なのだろう。

小高氏の理想と七海千秋というキャラクター

小高氏は七海というキャラクターを作る際このようなことを語っている。
簡単に言うと、七海は小高氏の理想をこれでもかと詰め込むことによって生まれたキャラである
実在しない人間であることなどはストーリーを作るうえで後から足された設定である可能性も高いのだが、このような場で特別語るほど思い入れのある設定というわけでもないのだろうか?
レトロゲーム
七海は”超高校級のゲーマー”であるが、ゲームの中でもとくにレトロゲームを好むという設定がある。
小高氏もまたレトロゲームが好きであり、推定1250種類あるファミコンゲームのうち600本をコレクションしているとのこと。
七海が付けているヘアピンはギャラオメガというゲームのものという設定があるが、こちらはギャラガというレトロゲームが元ネタである。
絶望編2話にて七海が話題に出していた『ダブルドラゴン』も元はレトロゲームである。
このように、七海というキャラクターのありとあらゆる部分に小高氏の”好き”という気持ちが詰め込まれている

矛盾点

2の七海の自己紹介

2の七海と日向の自己紹介は、以下のようになっている。

狛枝:…あ、ちょっといいかな? 自己紹介させてほしいんだけど…
???:………
狛枝:…おーい、七海さーん?
???:あっ、ごめん… ちょっとゲームに夢中になってた…かもしれない。
狛枝:かもしれないって言うか…完全にそうだったよね?
???:えーっと…自己紹介だったよね? うん、わかった。
……… 七海千秋です。”超高校級のゲーマー”でーす。
趣味はゲームです。オールジャンルでイケまーす。
……… よろしくお願いしまーす。
日向:俺は日向創だ。よろしくな…
七海:……… ……… うん、よろしくね。
日向:なんか…会話のテンポが悪いな…
狛枝:ゲームやりながらだしね…
七海:て、言うよりね… ………
私って自分の中で喋る事をまとめてからでないと、 ちゃんと喋れない性分なんだよね。
頭の中でテキストが固まってからでないと、 上手く話せないっていうか…
ま、慣れてくればもう少し早くなると思うけど。
日向:…って、相変わらずゲームに夢中で、 こちらを見向きもしないまま…
そもそも、いくら”超高校級のゲーマー”とは言え、 こんな状況でよくゲームなんてできるな…
七海:ふぁ〜あ… …眠くなっちゃった。

このように2では「こちらを見向きもしないまま、ゲームをやりながら」の自己紹介だったのだが、3ではどういうわけか目と目を見てなぜか握手までしての自己紹介に改変された。
このアニメへの指摘でよく、「過去作がなかったことにされたり改変されたりしている」というものがあるが、それがよくわかるシーンである。

ちなみに、他の2キャラとの自己紹介の場合だと狛枝が該当キャラの実績を説明してくれるのだが、一部のキャラはその説明がない。
七海の正体がAIで現実世界に存在しないということ、「超高校級のゲーマー」も架空のものであるという伏線でもあった。
前後の雰囲気に合わせた説
絶望編ラストを感動的なものにするには「こちらを見向きもしないまま、ゲームをやりながら」の自己紹介は不適切との判断か。
大事なのは過去作を改変して後付けシーンに説得力を増すことではなく、もとからあったシーンをうまく扱って過去作にさらなる深みを持たせることではないのだろうか。

疑問点

友達のいない七海

絶望編2話にて「どっちみちゲームの才能なんかじゃ友達なんてできないよ」と発言しているが、友達が出来るかどうかはコミュニケーション能力の問題であって、ゲームの才能は関係ない
殺人鬼など友達を作るには難しい才能を持つキャラもいるが、ゲーマーなどむしろ自分次第でいくらでも友達ができる。
友達を作る方法がうまくわからない七海を演出したいがためのシーンなのだろう。

AI七海は決して積極的に友達を作ろうとするタイプではなかったとはいえ、「ゲームの才能なんかじゃ友達なんてできない」などとは言わなかったのだが。

AI七海と不二咲の関係

七海:あ…そういえばお父さんも パズルゲームだけはプログラミングしてたな。
日向:…お父さんってプログラマーなのか?
七海:うん。パソコンに向かって集中してる時だけは けっこう男らしかった…みたいだよ。
でも、たまに自分で作ったパズルが解けなくて 1人で落ち込んだりしてた…らしいよ。
だけど、実は負けず嫌いだから、 わざわざ別にプログラム書いて…
そんでブルーとフォースアタックさせたりとか、 やってたんだってさ!
日向:ブルート…なんだって?
七海:あ…ええと… 総当たりで正解を探す力業の事だけど。
大丈夫、知らなくて普通だよ。
日向:よくわからないけど、 七海はプログラミングにも詳しいみたいだな。
いや…それより父親の件だ。 どうして全部が伝聞っぽい表現だったんだ?
それって…自分で見た訳じゃないって事だよな。

日向:苦手って…あぁ、得意じゃないゲームが あるって言ってたな。
七海:お父さんも…こういうの苦手だったみたい。 だってこれが…一番難しいもんね。

AIの七海は『ダンガンロンパ』に登場した超高校級のプログラマー・不二咲千尋を父、彼の製作した不二咲アルターエゴを兄とほのめかす描写が『2』にある。
そのため、七海の父は不二咲、兄は不二咲アルターエゴという説が広まっていた。
この設定は、「新世界プログラム」の開発に超高校級のプログラマーの技術が利用されている点、七海の発言、名前に共通する「千」の字に意味があることをほのめかすかのような小高氏の発言、誕生日の一致などを根拠に、ファン間では共通認識となっていた
が、アニメではAI七海には不二咲と無関係のオリジナルが存在するAI七海は77期生と日向の気持ちから生まれたという苦しい後付けがなされ、上記の設定は否定されてしまったと解釈するファンが多い
(※ただし、”誕生日が同じ”という点を不二咲が七海の父である根拠とするのはもともと不思議ではある)

上記の設定自体がほのめかす程度のものであるため矛盾とまではいかないが、違和感を感じたり、設定同士を接合できないと結論付けるファンが多いため、矛盾と解釈する人が多いのは事実。ここでも、安易に七海を実在させた弊害が出ている

ただし、すべてを伝聞のように語る七海について日向は(父の姿を)自分で見た訳じゃないようだと語っているため、不二咲と”AI”七海に接点がないことに関しては矛盾ではないと言える。
まとめ
新世界プログラム開発者は月光ヶ原とされている(『2』でもほのめかされているが、開発者であると明確になったのは『3』から)
超高校級のプログラマー(と超高校級の神経学者)の技術も参考にしている
不二咲アルターエゴの開発者は不二咲(『ダンガンロンパ』内で消されてしまうが)
「AI七海」は77期生と日向の会いたいという気持ちから生まれた
という前提で考えると、
超高校級のプログラマーの技術は新世界プログラムにどの程度関わっているのか
『2』の「七海の父は不二咲、兄は不二咲アルターエゴ」という設定は何を基準としているのか

このあたりが曖昧のため、矛盾とも言い切れず、設定に接合性が取れているとも言い切れない。

同じ新世界プログラム生まれのため不二咲アルターエゴとは兄妹関係、不二咲アルターエゴの父が不二咲のため不二咲も父という設定となった、くらいの意味合いだろうか?