アニメ『ダンガンロンパ3』の問題点・疑問点などをまとめたwikiです

未来編
未来機関会長・第一支部支部長 元・希望ヶ峰学園学園長。 機関の中心人物。苗木たちをスカウトし、絶望の残党を発見した。 行き過ぎた絶望の殲滅を嘆いており、これ以上争いの起こらない世界を目指している。

絶望編
希望ヶ峰学園元学園長。 現在は学園のアドバイザーとして在籍している好々爺。 学園の目指しているものを理解はしているが、それが本当の希望なのかと疑問を抱いており、学生らしく本科・予備学科どちらの生徒にものびのびと過ごしてもらいたいと考えている。

未来編・絶望編ともに登場。
未来編のコロシアイの黒幕なのだがその思考が理解できないとよく言われる

疑問点

天願の目的
天願は未来編の黒幕だが5話の時点でちゃっかり死亡しておりなぜコロシアイを起こしたのかという理由は作中では苗木の推理という形で明かされる。なおこの推理について動機が全く理解できないので実は苗木が間違っているのでは?という指摘があるが物語的にここで主人公に誤った推理をさせる意味はないのでこの推理は正しいという前提で話を進める
当初の計画
天願が考えていた計画
自分が絶望であると装って御手洗の自殺ビデオを使って未来機関の幹部を追い詰めコロシアイをさせる
というもの。そしてその絶望的な事実だけが御手洗に伝わるようにするというものだった。
この計画で重要なのは御手洗が(作中の描写から)天願を相当慕っているということと自分が絶望であると装うことである。
絶望の残党とは御手洗が開発した洗脳映像で精神回路を江ノ島と同じように変えられた人間のことを言いいわば間接的な御手洗の被害者である。
実際彼は自分の作ったビデオが引き起こした事態に罪悪感を抱えながら過ごしておりその現実と向き合えていなかった。
そんな彼に「天願が実は絶望の残党でコロシアイという凶行を引き起こした」という事実を突きつけることで「自分の慕う人間を自分のせいでコロシアイをするような狂人に変えてしまった」と思い込ませようとした。
結果追い詰められた御手洗は自分の作り出したビデオが生み出したこの現実と向き合う決意をして希望のビデオを世界中に放送し人類を希望に洗脳することを決意する。おそらく彼なりにどうすればこの現状を変えられるかと悩んだ末の行動だったのだろうがよく言われるのは「洗脳映像を作ったのだからそれを解除するものを作れ」「絶望状態を解くだけでいいのになぜわざわざ希望に洗脳する?」という疑問
これについてはそもそもそういうものが作れないのか思いつかなかったのか不明
なぜ御手洗なのか
天願最大の謎
上記の計画は確かに御手洗を追い詰めることで彼に希望のビデオを使わせようとしていると考えれば筋は通る。
だがそもそもなぜそこまでして彼に希望のビデオを使わせようとしたのかということについては全くの謎。
実際天願の狙いを苗木から聞いた宗方は「それなら御手洗から(希望のビデオを)奪えばいい話だ」と答えている。全くそのとおりである
これに対する苗木の反論は「希望のビデオだけじゃない。会長は御手洗さん自身に希望を託したんです」
脚本がしっかりしていないせいで苗木までおかしなことを言い始める
要は天願としては希望のビデオを御手洗自身に使ってほしかったということだろうか?
なぜ御手洗なのかということについては作中で何も説明がないのでとりあえず置いておく。
だが仮に御手洗に使ってほしかったのだとしてもそれならそれで説得するなりなんなり他にいくらでも手段はあったはずである。
現に御手洗は天願を慕って尊敬していたしビデオを使うかどうか迷っていた。彼が直接説得して後押しすればビデオを使おうと決断した可能性も十分にある。
いきなり無関係の人間を巻き込んだコロシアイを起こすことで御手洗に希望を託そうとするなどどういう思考回路をしていればそんな発想をするのだろうか?
(本当はコロシアイがしたかっただけと言ってくれた方がまだ理解できる)
御手洗にとっても大迷惑だしこんなわけのわからない方法のために巻き込まれて殺された未来機関の幹部は心底報われない。
というかせめて自分で使おうと思ってくれていればそれだけで未来機関の幹部は死なずにすんだ。結局未来編であれだけの人間が死んだ全ての理由は天願が御手洗にこだわったから、というそれだけの理由でしかない。
確かにメチャクチャな動機でコロシアイを起こしたのは江ノ島も一緒である。だが彼女は常に絶望という目的に純粋でそれが独特の魅力につながっていた。天願はただわけがわからないだけである。そのせいで実はボケていたのでは?とすら言われてしまう。
希望である理由
そもそもなぜここまで天願が意味不明な人物にされているのかと言うと彼が実は希望サイドの人間だったということにしてしまったせいである。
素直にビデオで洗脳された絶望だったということにしておけば話は丸く収まっていただろう(少なくとも天願については)
無理やり希望ということにしたから不自然なことになっているのである。
ではどうして天願を意味不明な人物にしてまで希望にしたのかと言うと全ては希望編のためであり
希望である天願が犯した罪を絶望である日向達が被るという構図にすることで希望編での日向達の活躍(償い)を引き立てようとしたのだ。
(もちろん黒幕が絶望でなく希望だったという意外性を狙ったのもあるだろうがそもそも狛枝や希望の戦士などを知っているファンからすれば今さら希望が黒幕だと言われても特に意外性はない)
本来は善良な立場であるべき人間が犯した罪を悪役サイドの人間が被ることで名誉や正当性を守るというのは使い古されたベタな手法である。
つまり天願が違和感のある描写をされてまで希望になったのは完全に脚本の都合である
実際に小高氏も未来編は希望編のために作ったと発言しており嫌な見方をすれば未来編は最初から日向達が被るための泥、罪を描くための話でしかなかったということでもある。それでも脚本次第ではいくらでもその話の中で既存のキャラの魅力や活躍、違和感や不自然さのない話の展開にできたはずである。
だが実際はバトルシーンとあらすじで水増ししてもなお尺が余るほどの内容の薄さと違和感や不自然さのある行動をとるキャラ達、活躍しない主人公、暴走するライバル、意味不明な黒幕と希望編に繋がりさえすれば何でもいいと言わんばかりの投げやりで適当な話の作りをしている。
こういった脚本側の投げやりな姿勢が天願を意味不明な人物にした原因だと言えるだろう。

キラーキラーの天願

天願は絶望ビデオを見たのか?という点はファンの間でもぼんやりとしており、なんとも言えない人が多いのだが、この『キラーキラー』では、「…真の希望を掴むためには 時に劇薬が必要だ」と、目に渦を巻いた状態で発言している
アニメを視聴した人はわかるかと思うが、この”渦を巻いた目”は洗脳ビデオを見て絶望した人間の特徴である。
天願は絶望ビデオを見たのだろうか。あるいは、目の表現方法がたまたま重なっただけなのだろうか。

ちなみに、洗脳ビデオで絶望していると確定している雪染はアニメ同様『キラーキラー』でも目に渦を巻いている描写がある。

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