アニメ『ダンガンロンパ3』の問題点・疑問点などをまとめたwikiです

#10 君は希望という名の絶望に微笑む

クラスメイトとはぐれてしまった七海は雪染と合流し77期生のもとへと向かう。他の生徒たちも、罪木の誘導の元、雪染がいると思われる場所へたどりついた。しかし、そこに待っていたのは、あまりにも絶望的な結末だった。江ノ島の計画はクライマックスを迎える。

洗脳回。
色々な意味での「悪い予感」が大当たりする回である。

疑問点

江ノ島に負ける逆蔵

前回、江ノ島と接触した逆蔵。
未来編の伏線通りならば負けることは既定路線ではあったのだが、この10話にて活躍が期待された。
が、10話開始と同時にいつの間にか負けており、江ノ島対逆蔵の描写は一切なしとなっている。
公式害伝(外伝)である『キラーキラー』では、複数人相手に圧倒する描写があったため、なぜ今回負けたのかはいまいち想像ができない。

休憩する七海

七海の姿が見えないことを知った77期生が、彼女の安否を罪木に聞くのだが、罪木は「足をひねって別の部屋で休んでいる」と返す。
それに対し一同は「さすが」と、罪木の行動を肯定し褒めてすらいる。
なぜ、同じく怪我をしている辺古山と狛枝は連れていき、七海は休ませるのだろうか?
別の見方をするなら、なぜ敵地に堂々と仲間を置いていけるのだろうか?

理由は、この時点で七海を探させたらこの後の脚本に支障が出るため。
辺古山と狛枝を連れていくのも、ここで別行動してはこの後一気に絶望堕ちさせるという脚本に支障が出てしまうため。
この『3』にはあらかじめ脚本家のやりたい展開が用意されているため、その展開に合わせてキャラが行動する。個性というものは存在していない。

おしおきの舞台

おしおきの舞台となるのは無印の裁判場を連想する場所で、椅子にはモノクマのぬいぐるみが座っている。ここで七海の「おしおき」が始まる。
しかしながら、江ノ島が「学級裁判」、「マスコット役が必要である事」、「おしおき」を思いつくのは『ゼロ』を終えた後のこと。
矛盾点といいたいところなのだが、そもそも絶望編のどこに『ゼロ』が入るのか不明のため、矛盾とは言い切れない。
どうも『ゼロ』の入る余地がない。

七海のおしおき

七海のおしおきはBパートを丸々使っている。無駄に長い。このBパートを使ってただただ暴力的なだけのおしおきらしきものが展開される。
ちなみにこの暴力的なだけのおしおきは監督の岸氏の趣味である可能性が高い。

この七海のおしおきはスタッフ側も批難を浴びることを理解していたようで、この回の放送時期は散々ファンを煽っていたTwitterでは沈黙を貫いていた。
ファンを煽っておきながら、自身が批難されそうになると察した時は黙るという行動に出た。

七海のおしおきが批難されるのは想定内かつ意図的なものであるためか、アニメへの評判に沈黙を貫くスタッフも七海(と霧切)の死への批難は話題に出す事がある
が、七海が酷い殺され方をされた事を批難する声もある一方で、77期生の絶望堕ちを七海一人の死(と洗脳)だけで雑に済ませた点後付けの存在である『3』七海にばかり尺を使っている点なども批難されているのだが(むしろ熱心なファンからはそちらへの批難の方が目立つのだが)、そのようなスタッフの想定外の批難点にはノータッチ。
七海の役割
七海は、わざわざ実在していたという後付けをされながらこの仕打ち。
このように一方的に殺される展開にされるくらいなら、実在しなかったほうがマシである
江ノ島も江ノ島で、なぜ七海に「おしおき」をしたのだろうか。正直なところ七海はなにも悪い事をしていないので、おしおきされる筋合いはない。
おしおきなどと表現せず、ただ殺せばよかっただけである。
おそらく、シリーズおなじみのおしおきをすればファンは喜んでくれるくらいのものであって、深い意味はないのだろう。
おしおき後の七海
全身を串刺しにされ死んだと思われた七海だったが、なんと串刺しにされた後も生きているものすごい生命力である
しかも、一度起き上がりかけ、わりと長い間喋り続けている。ずいぶんとタフである。
串刺しにするのをカムクラとの会話後にでもしておけば、動くのも喋るのもまだ理解できたのだが。

このシーンでは『3』の七海が『2』の七海の「やればなんとかなるってやつだよ!」という言葉を口にする。
しかしながら、この『3』の七海は先生を助けに行ってみようとして大失敗し、クラスメイトを超高校級の絶望へと変えるキッカケとなってしまっている。
全然やればなんとかなっていない
委員長としてクラスメイトをひとつにまとめあげたことについての発言だとしても描写がないため説得力がない。
『2』の場合はAI故に監視者の立場を明かせなかったはずの七海が5章で自らの正体を明かす描写があり、「やればなんとかなる」という言葉にもある程度説得力がある。
そしてその言葉が日向を動かしあのエンディングに繋がるのだが、『3』の七海の発言はよりにもよってやってもどうにもならないどころか最悪の結末になってしまった後なのでかなり薄っぺらい。
さらに、七海は周りが「すごい」「頑張った」と褒めるだけで、具体的になにをやったのかの描写が少ないという批難もかなりあったため、それも相まって薄っぺらい。
『2』の七海が好きだが『3』の七海は受け入れられないという層からは、安易に七海の言葉を真似するなと言われることもある。

この『3』の七海の言葉は、彼女の魅力が視聴者に伝わっていることではじめて説得力が生まれるため、今までの七海に違和感を抱いていた視聴者にはどんなに素晴らしい事を言わせようが、どんなに可哀想な目に合わせようが、絶対に響かないのである
『2』の七海は学級裁判でのサポートなどで”頑張り”の描写があったため、同じセリフでこうも印象が変わるのだろう。

なお、この後涙を流すカムクラは賛否両論。
関連項目…カムクライズル

サブタイトル

今回の10話のサブタイトルは、「君は希望という名の絶望に微笑む」。
これはダンガンロンパシリーズでもトップクラスに評判のいい『2』の5章のサブタイトル・「君は絶望という名の希望に微笑む」のセルフパロディと思われる。
上記のようにこの絶望編10話は非常に評判が悪いため、5章のサブタイトルを安易に使ったと批難される。

管理人/副管理人のみ編集できます