アニメ『ダンガンロンパ3』の問題点・疑問点などをまとめたwikiです

七海ageとは…ダンガンロンパのキャラクターである七海千秋を不自然かつ不必要なまでに持ち上げること。
この七海ageは絶望編の問題点を語るうえでは欠かせず、肯定的な意見が多いTwitterの検索候補に「七海 age」「七海 ひいき」が出るまでのものとなった。

七海age問題視の経緯

『絶望編』に七海が登場することが発表されてから、不安視する声もチラホラとあったのだが、七海ageが本格的にささやかれ始めたのは絶望編第2話あたりから。
七海の開催したゲーム大会に全員が参加し、他の77期生は「七海すごい」「さすが七海」と褒める。最後には七海の性格に相応しくない委員長の任まで与えられることとなった。
その後も不自然な七海ageは続き、絶望編の物語が進むたびに悪化していった。
この不自然さはなんらかの伏線などと肯定的な目で見るファンもいたのだが、実際は脚本の都合と、製作スタッフの七海贔屓でしかなかった。

ちなみにこの七海贔屓は公式のインタビューで小高氏本人がハッキリと宣言しているため、視聴者の推測や噂話程度のものではない事実である

委員長の七海

トワイライトシンドローム殺人事件
絶望編3話には、クラスメイトである小泉が親友を喪い、教室で肩を落としているシーンがある。
西園寺が小泉を支え、何人かの生徒も遠目で心配そうに見守っている。
だが、クラスメイトがこのような状況になっているにも関わらず、七海は日向に会いに行っている。用事も特に大事なものではなく、「ゲームの新作が出たから一緒にやろう」程度
このように、七海は委員長としてまとめ役をしているシーンよりも、日向と遊ぶシーンばかりが強調されているため、”みんなをまとめた学級委員長”という設定に説得力がない。
尺がないから仕方ないとも思うが、そもそもそこまでして七海を出す必要があったのだろうか?
さらに、描写が足りないからといって他のキャラが七海を褒めるだけの存在になってしまうのはいいのだろうか?

七海の周りのキャラクター達

雪染ちさ
本当に感謝しているわ、学級委員長の役目を引き受けてくれて。それだけじゃない。先生がいない間、立派にクラスをまとめ上げてくれて。七海さん無しでは、あんなに良いクラスにはならなかったわ。……だから、あなたは選ばれたのよ。
その”立派にクラスをまとめ上げた”というシーンは作中に存在しない。周りのキャラクターに説明させることで七海をageさせている。
花村輝々
ある意味最もキャラ改変させられた人物。下記にも書かれているが彼にとって一番大事な人はお母さんであり、その為に希望ヶ峰に入学すらしている。
そして何よりも2では彼がクロになった最大の理由もまたお母さんであり、それ故にこの改変は彼の根底すら崩してしまう内容となっている。
日向創・カムクライズル
日向は『2』で、「自分に胸を張りたい」と発言していたが、アニメでは「七海に胸を張りたい」ということに変更になった。
カムクライズルプロジェクトを受けたのも、七海に誇れる自分になるためとしており、本来存在しない設定であった七海を過去編に登場させたことへの弊害を受けている。

またカムクラは才能の取得に邪魔な感情がないという設定であるが、なぜか七海の死には涙する。
七海の死後も七海に関心があるかのような描写があり、格が落ちたと言われることがある。
江ノ島盾子
江ノ島は一貫して77期生はザコとしているのだが、なぜか七海だけは「すごいんだ?」と褒める
話の流れからして「すごいんだ?」は皮肉の意味で言っているだけであり実際はザコ扱いだったと思われるが、のちに七海を洗脳の核にした辺り、七海の死がクラスメイトの絶望に繋がるとは思っているらしい。
77期生
とにかく七海を「すごい」、「さすが」などと褒める。
七海に対する否定的な意見は一切言わない。

AI七海誕生の経緯

希望編にて、AIである七海の口から自身が誕生するまでが語られる。
曰く、本来は、みんなの記憶から管理者に相応しいイメージを呼びおこして統合し、一つの人格にする。そして、新世界プログラムに参加する77期生と日向が心の底からもう一度会いたいと思った人間が七海とのこと。
喪ったクラスメイトにもう一度会いたいという想いが奇跡を呼んだという感動の事実が発覚するシーン…のはずなのだが、実際はそのような評価にはならなかった。
77期生の「大事な人」
77期生達が最も会いたい人に七海を挙げたと語られるが、『2』及び『絶望編』では各々に別の大切な人がいる
例えば、花村はプロフィールの好きなもの欄にお母ちゃんとあるほどに母親を大事にしており、『2』ではその母親の安否を確かめるためにクロとなってまでいる。
九頭龍は『絶望編』内にて大事な妹を喪っており、小泉もサトウという親友を喪っている。
家族、親友よりも委員長が大切なようだ。

せいぜい全員に共通する仲間程度にすませておけばいいものを、なぜ「全員が最も会いたい人」レベルにまでしてしまったのだろうか。

また、彼らは新世界プログラムに入った際超高校級の絶望であった。
そのため、最も会いたい人は江ノ島になるのが普通なのではないか?と言われることが多い。
実際、3章で絶望時代を思い出した罪木は「あなたに会えるという希望を持って死ぬ私を、どうか許してください!」 と発言している。
「相応しいイメージ」のAI七海
おそらく「管理者に相応しいイメージ」とは、まとめ役をこなした(ということになっている)七海委員長の要素に通ずるのだろうが、その結果生まれたのが控えめで、まとめ役をできるほど積極的とはいえないAIの七海なのだが、肝心のまとめ役設定が消えている。その辺りが滅茶苦茶でありもはや相応しいイメージとはなんだったのかとすら思えてくる。

3の七海が77期生を焚き付け、結果全員が絶望になってしまったことから、「お前はもうなにもするな」という気持ちが形になったのではないか?とネタにされている。
AI七海による3七海age
このAI七海誕生の経緯を説明するのは他でもない『2』…すなわちAIの七海。
この一連の説明を聴き、ついにAI七海すらも3の七海age役にされたついに自分で自分をageはじめたと発言するファンもいる。

これらは、七海を『2』キャラのキーとなるキャラクターにするため
脚本家が七海をキーにしたいがために、77期生達の個性はなくなってしまった。

本編外の七海age

七海ageは本編内にとどまらない。その例が、オトメディアのキャラクターインタビュー企画のとある部分である。

―特に気になるクラスメイトはいらっしゃいますか?
九頭龍:気になる…七海が結構昔と印象違うっていう点では気になるな。
前はゲームばっかであんまり人と関わろうとしなかったのに、学級委員長になってからは俺のことはほっとけって言ってるのに無理矢理あちこち連れ出そうとするしよ。
―九頭龍さんは辺古山ペコさんと交流があるとのこと。九頭龍さんから見た辺古山さんはどんな女の子ですか?
テメェ…何が言いたい。どこまで知ってやがる。…別に、普通の女だ。どうという感想もねーよ。
いっつも張り詰めた顔してたけど、最近は七海とか澪田とかに絡まれて笑うところも増えてきた。

―クラスはどんな雰囲気ですか?
狛枝:七海さんという「超高校級のゲーマー」がいるんだけど、彼女が委員長になってから、彼女の才能の元でより強い絆で結ばれていくのを感じているよ。
きっと彼女がいればどんな絶望的な事態が起きても、希望の光が永遠に途絶えることはないだろうね!

―今後、クラスでやってみたい行事やイベントはありますか?
左右田:うーん、結構いろいろやってるんだよなー。
七海っていう学級委員長が企画してみんなでしょっちゅう遊んでんだよ。
まあ、それでおもしろそうなことがあったらみんなでどんどんやろうぜって感じだから、今ここで無理して答えなくてもやりたいことあったらやるんじゃねーの?

―(前略)田中さんは、九頭龍さんへのメッセージをお願いします。
田中:貴様の体に秘められし強大な力はなかなか興味深い。
近頃は七海のおかげで表情も増えたように思うぞ。(後略)

オトメディア 2016年10月号より 2016年9月10日発売(アニメ放送中)

左右田はソニア等、関係性の深いキャラを話題に出すのだが、なぜか4人とも必ず一度は七海の名前を挙げ、「七海のおかげで」といった類いの発言をしている。
何度も書いているが、七海が”頑張っている”シーンは本編にない。

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