極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

343 :267:04/06/25 00:44 ID:1XTNjxG/
芹香編です

一応、葵ちゃんの続きになってます。
前半が無駄に長く、そのうえあまりグロくありません、ごめんなさい。



来栖川綾香の葬式が行われた後、芹香は地下室にある彼女の趣味である黒魔術研究室に引きこもってしまった。
セバスチャンも今はそっとしておいたほうがいいと考え、食事を持っていくときも扉越しに一声かけるだけで無理に外に出そうとはしなかった。

室内は多くのろうそくが灯されており、薄暗いというほどではない。炎に照らされた芹香は驚くほど真剣な表情で一心不乱に目を走らせている。
彼女は事件以降、よりいっそう魔術に傾倒するようになり、世界中の魔術に関する書物を集めさせている。
趣味で気を紛らわそうとしているのではない。芹香はおとなしく儚い印象を与えるが、芯の強い女性である。悲しみを乗り越え、自分にできることを考え得た結論は、黒魔術によって最愛の妹を蘇らせることであった。
周囲の人間が聞けば錯乱状態での異常な思考とみなしそうだが、芹香は実際に魔術が使えるため、黒魔術が持つ可能性を理解していたうえでの結論だった。

死者蘇生に関する記述があればたとえどれだけ胡散臭い方法でも試したが、成功することはなかった。蘇生に関する魔術を発見しては試し、失敗する繰り返し。
綾香の死から幾日が経ったのだろうか、彼女はある古文書をよんでいるとき、ひとつの単語が目に付いた。

「召喚術」

もちろん彼女は使い魔程度なら召喚したことはある。しかし、死者を蘇らせるほどの力を持つものを召喚できるとは思えず、選択肢にいれていなかったのだ。
(死者を蘇らせるというとんでもないことをしようとしているのに、少ない可能性を無理だと決め付けるなんて)
しばらく古文書を眺めると何かを決心したように顔を上げると、地面に召喚式を書き始める。準備を終えると左手をかざし呪文を唱えた。





何も起こらない。やはり自分の力量では無理だったかと諦めかけたとき召喚式が間違えていることに気がついた。
少しほっとした表情をし、間違いを正そう近づこうとしたとき、召喚式に光り輝くと、まばゆい光の中から人と犬と鳥の三つの頭を持ち、獣の体をした悪魔が現れ芹香を一瞥し言葉を発す、

「私を召喚するとは、たいした魔術師だ。で、何のようだ?」
芹香は質問に答えずただ小刻みに震えている。
「ふむ、この姿におびえているのか?」
そういうと悪魔は人の姿に変えた。
芹香は悪魔の姿におびえたのではない。普通の人にはわからないだろうが、その魔力に圧倒されたのだ。
「私はブーネ公爵。用件を言え、呼び出したからには用があるのだろう?」

芹香は落ち着きを取り戻すと願いを伝える。
「死んだ妹を蘇らせて欲しい?・・・ふむ、了解した」
ブーネは驚くほどあっさりと引き受けると右手をかざした。

目を開けていられないほどの光、芹香はたまらず目を閉じる。
そのまぶたが開かれたとき彼女の目に映ったのは、来栖川綾香の姿だった。


芹香の表情が驚きに満ちる。すでに火葬され納骨された綾香が目の前にいる。
彼女の目に焼きついている綾香の姿。

手足がない、左半身の皮膚と眼球もない綾香がそこにいた。

「・・・・・・ねぇ」
ボン
何か言葉を発しようとした綾香の腹と頭がはじけ飛ぶ。
芹香はあのおぞましい瞬間を再び体験する。

「これで満足か?では契約を解除しろ」
綾香の死骸にすがり付いて泣き崩れる芹香をしりめにブーネは淡々と契約終了を要求する。その口調に芹香は我にかえりブーネを睨みつける。

「なんだ不満なのか?では」
ブーネが不思議そうな顔をしながら先ほどと同じように手をかざすと部屋のあちこちに散らばった綾香の肉片が芹香の目の前にある綾香だったものに集まり、光を放つと再び死ぬ直前の綾香になり
そして



ボン

破裂した。


「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
またもや愛する妹の無残な死に様を目撃させられた芹香。心臓が握りつぶるような胸の痛みを感じる。

「??? いったい何がしたいのだお前は?気が済んだのなら、もう契約を」
殺意のこもった目がブーネの言葉をさえぎる。

「なに?生き返ってすぐ死ぬのでは意味がない?ならば、はじめにそう言え。つまり、爆発物を取り除いて蘇らせればいいんだな?」

芹香はあきれた表情をしながらコクリとうなずいた。

みたび綾香が蘇る。
「・・・・ねえさん・・・・・」
破裂はしないが・・・・・全身の傷はそのままだった。

死ねないことによって今度は激痛が綾香を襲う。
「ねぇ・さ・ん、いたいよぅ、く、くるしいよぅ、たすけてよぅ」
自分がしているの行為は綾香を苦しめているだけ。綾香を殺した奴らと同じ、いや、死によって痛みから解放されたはずの綾香を何度も苦しめている自分。

「これでいいだろう、ん、なんだ?なに?あいつの身体の損傷を治せ?まったく」
めんどくさそうに手をかざす

パーン・・・と綾香の体がはじけとんだ。
「再生術は専門外だ。欠損した部位を補完した状態で蘇生するしかない。殺さねば蘇生はできん」
だとしても、あんな無残な殺し方をしなくてもいい。怒りと悲しみと自責の念で気が狂いそうになる。しかし、今度こそ元気な綾香と会えると思うと耐えられる。芹香早くやってほしいとブーネをせかした。

「結論から言うと無理だ。私の蘇生術は死の原因となった直前の状態に復元するもの。あの傷であればいずれ死んだであろうが、結局の死因は爆発によるものだからな」


無慈悲なことばに芹香その場にひざからくずれおち放心する。

「あくまで私一人では、という意味だ。死ぬ直前の欠損部位と同じ部分があれば損傷前の状態にして蘇生することができる。その同じ部分は術を使う私を呼び出したお前のもので代替する必要がある・・・」
術を行うかどうか問いかけるように視線を送る。自分があのおぞましい状態にされるのだ。恐怖がこみ上げてきたが芹香はコクリとうなずいた。

「わかった、蘇生者の生前の損傷は両手足切断、左半身の皮膚、眼球の摘出。あと頭蓋骨および腹部がしているがこの部分は欠損しているわけではないので問題ない。先ほど蘇生したときにも治っていただろう?ふむ、では始めるか」

ブーネの手が左腕をつかむと芹香はびくッと震える。

ぶちっ

力任せに引きちぎられた。覚悟していたとはいえ、耐えられる痛みではなく、芹香はのた打ち回る。そんな彼女をブーネは足で踏みつけ制止させる。
「動くな、作業しづらい」

ぶちっ

右腕が胴体から離れる。

ぶちっ、ぶちっ

連続する痛みに芹香は失禁しながら芹香とは思えないような壮絶な形相で気絶した。

ぐちゅ

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
眼球の摘出される痛みに一瞬にして意識が引き戻される。
あくまで淡々と作業を続けるブーネは、芹香の決め細やかな肌を引き剥がし始めていた。


地面には彼女の華奢な腕、細い足、愛くるしかった目、美しい肌が無造作に積まれている。
「終わりだな、では蘇生術をはじめるぞ」
終わり、そう終わりなのだ。気が狂わんばかりの激痛は続いているがついに綾香を助けることができるのだ。四度目の蘇生術の光がやむと、そこには健康な姿の綾香の姿があった。

「あっ、あれっ、私」
状況を理解できない綾香。知らない男が立っている。その向こうには達磨となった芹香が横たわっていた。
「姉さん!姉さん!しっかりしてっ」芹香のそばに駆け寄り声をかける。
「えっ、元気そうでよかったです?何言ってるの姉さん。誰がこんなひどいことを」

「おい、これでいいんだろう。いい加減に契約を解いてもらおう」
緊張感のない声がする。
「あなた何言ってるの。早く誰かを呼んできてっ」
そこまで言って気づく。悲惨な姿で横たわる姉と、そこにいる男
「あなたが・・やったの」
「そうだが?それがどうかし・・・」
言葉をさえぎり綾香が殴りかかる
舟はそれを難なくかわすと呪文を発す。

「ぎゃあああああああああああああああああ」
綾香は全身が火に包まれる。
「あづぅー、ぎぃあぁぁぁ」

パーン
ブーネが手をかざし、綾香の体がはじけ飛ぶ。
「人間風情が、いきなり何をする、無礼な」


横たわる芹香に肉片が降り注ぐ。これで五度目だ。何度見ても見慣れることはできない。
だが、もう一度蘇生術を行えばいい。やけどは欠損ではないので健康な体で蘇ることができるのだ。しかし

くちゃくちゃ・・・
芹香は薄笑いを浮かべながら口の中に入った綾香の肉片を噛んでいる。体中に走る激痛とショッキングな妹の死に様。その二つに、芹香の心は耐えきることができなかった。

「壊れたか、困ったな、召喚された以上、契約を解かれなければ戻れないではないか」
しばらく考え込むブーネ。
「ああ、そうだったな」
召喚者を傷つけるけることができない戒めは芹香が蘇生術の協力を了承したとき解かせたことを思い出した。召還者が死ねば自動的に契約が解かれる。

くちゃくちゃくちゃ・・・ごくん
ぱーん
綾香の肉を飲み込むと同時に、芹香の体が破裂した。


こつこつこつ
地下室に足跡が響く
「お嬢様、食事を持ってまいりました」
返事がない。いつもどうり一言かけてその場を去ろうとするがどうも様子がおかしいことに気がつく。生臭いにおい。ただならぬ雰囲気を感じたセバスチャンはマスターキーをつかい部屋に入る。

「こっ、これはいったい」
セバスチャンが見たのは部屋に芹香の姿はなく、床、壁、天井、あらゆるところに飛び散っている芹香と綾香の血と肉片だった。



352 :267:04/06/25 01:03 ID:1XTNjxG/
終わりです。
芹香の叫び声が想像できなかったので悲鳴はなしです。悲鳴スキーは脳内補間でお願いします。同じ理由で精神攻めがメインになっています。

ストーリー上、爆殺で統一しましたが殺し方にこだわりはありません。
後半を書くのに予想以上に手間取ってしまいバイオは今日はちょっと無理そうです。
近いうちに投下したいと思います。

ではでは
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